JPH0547605U - 作業用走行車における油圧式無段変速装置の操作部構造 - Google Patents
作業用走行車における油圧式無段変速装置の操作部構造Info
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- JPH0547605U JPH0547605U JP10606291U JP10606291U JPH0547605U JP H0547605 U JPH0547605 U JP H0547605U JP 10606291 U JP10606291 U JP 10606291U JP 10606291 U JP10606291 U JP 10606291U JP H0547605 U JPH0547605 U JP H0547605U
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧式無段変速装置の操作軸に防振部材を介
して変速操作レバーを連結するにあたり、汎用防振部材
の利用を可能にすると共に、防振部材の取付け、取外し
を著しく簡略化し、またさらには、防振部材に捻り力が
作用することを防止して耐久性の向上を計る。 【構成】 無段変速装置4の操作軸12にはバランスウ
エイト13を、変速操作レバー14には連結プレート1
8をそれぞれ設けると共に、バランスウエイト13およ
び連結プレート18の対向面に連結片13a、18aを
それぞれ突設し、さらに連結片13a、18a間に、変
速操作レバー14の操作に伴つて圧縮力を受けるよう防
振部材19を介設する。
して変速操作レバーを連結するにあたり、汎用防振部材
の利用を可能にすると共に、防振部材の取付け、取外し
を著しく簡略化し、またさらには、防振部材に捻り力が
作用することを防止して耐久性の向上を計る。 【構成】 無段変速装置4の操作軸12にはバランスウ
エイト13を、変速操作レバー14には連結プレート1
8をそれぞれ設けると共に、バランスウエイト13およ
び連結プレート18の対向面に連結片13a、18aを
それぞれ突設し、さらに連結片13a、18a間に、変
速操作レバー14の操作に伴つて圧縮力を受けるよう防
振部材19を介設する。
Description
【0001】
本考案は、コンバイン、トラクタ等の作業用走行車における油圧式無段変速装 置の操作部構造に関するものである。
【0002】
一般に、この種作業用走行車のなかには、エンジン動力で作動する可変容量油 圧ポンプと、該油圧ポンプが発生する油圧によつて作動する油圧モータとを組み 合せて走行変速を無段階状に行う所謂静油圧式の無段変速装置(HST)を備え るものがあり、そしてこの様なものでは、油圧式無段変速装置から突出する斜板 角変更用操作軸に変速操作レバーを連結し、該変速操作レバーの操作に基づいて 無段変速を行うべく構成される。しかるに、前記操作軸と変速操作レバーとをリ ンク等の連結部材で直接的に連結した場合には、操作軸の振動が変速操作レバー に伝わつて変速操作が行いづらくなる許りか、振動に伴う騒音の発生も問題とな る。そこで、操作軸と変速操作レバーとを防振部材(弾性部材)を介して連結す ることで変速操作レバーの防振をしたものが例えば実公平3−5710号公報に おいて提案されているが、このものは、操作軸に連結される変速操作レバーのボ ス部を内外の二重構造とし、両ボス間に環状の防振部材を焼き付けたものである ため、防振部材が特殊なものになつて汎用の防振部材を採用できないという不都 合がある許りか、防振部材の焼付けが容易でないため組付け性にも問題があり、 また、防振部材の交換等に際しては取り外し作業が極めて面倒になるという欠点 もあつた。またさらに、このものでは、変速操作レバーの操作力が防振部材に対 して捻り力として作用するため、焼付け面が剥離したり、防振部材自体が破損す る等の不都合があつて耐久性も問題となつていた。
【0003】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる作業用 走行車における油圧式無段変速装置の操作部構造を提供することを目的として創 案されたものであつて、油圧式無段変速装置から突出する斜板角変更用操作軸に 、変速操作レバーを連結してなる作業用走行車において、前記操作軸の先端部お よび変速操作レバーの基端部に、互いに対向する円盤状の連結プレートをそれぞ れ設けると共に、各連結プレートの対向面には、他方の連結プレートから突出す る各連結片と対向するよう複数の連結片を軸回り方向に並列状に突設し、さらに 前記対向する連結片同志を、両連結プレートの相対回動に伴つて圧縮力を受ける 弾性部材を介して連結したことを特徴とするものである。 そして本考案は、この構成によつて、汎用部材の利用を可能にすると共に、防 振部材の取付け、取外しを著しく簡略化し、またさらに、防振部材に捻り力が作 用することを防止して耐久性を著しく向上させることができるようにしたもので ある。
【0004】
次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図面において、1はコン バインに搭載されるトランスミツシヨンであつて、該トランスミツシヨン1の上 端部には、一端部に入力プーリ2が取り付けられる入力軸3が軸支されるが、入 力軸3の他端部には、静油圧式の無段変速ユニツト4が連結されている。そして トランスミツシヨン1においては、入力プーリ2から入力したエンジン動力を、 無段変速ユニツト4、副変速機構5、回転切換え機構6等を介して走行ドライブ 軸7に伝動するべく構成されるが、これらの基本構成は従来通りである。
【0005】 前記静油圧式の無段変速ユニツト4は、斜板角の変更に基づいて吐出容量が調 整可能な可変容量油圧ポンプと、該油圧ポンプが吐出する油圧によつて駆動する 油圧モータとを組み合せて走行変速を無段階状に行うべく構成され、またその先 端面には作業部用油圧ポンプ8およびフイルタ9が組付けられている。この無段 変速ユニツト4の上半部は、トランスミツシヨン1の上端部を貫通する3本のス ルーボルト10によつて固定される一方、下半部は4本の普通ボルト11を用い て固定されるが、本実施例においては、スルーボルト10のボルト頭10aを覆 う入力プーリ2をいちいち取り外すことなく無段変速ユニツト4の取付け、取外 しが行い得るよう工夫がなされている。即ち、本実施例の入力プーリ2には、ス ルーボルト10位置に対応した切欠き2aが複数形成されており、そして無段変 速ユニツト4の取付け、取外しに際しては、入力プーリ2を回して切欠き2a位 置をスルーボルト10位置に合わせれば、ボルト頭10aを臨む状態で工具を挿 通できるようになつている。
【0006】 さらに、12は無段変速ユニツト4の一側面に突設される斜板角変更用の操作 軸であつて、該操作軸12は、ユニツト内部の斜板角に連結されると共に、エン ジン始動時、ニユートラル操作時等においては内部反力でニユートラル位置に自 動復帰するべく構成されるものであるが、操作軸12の先端部には円盤状のバラ ンスウエイト13が組付けられている。
【0007】 一方、14は変速操作レバーであつて、該変速操作レバー14は、第一連結ロ ツド15、揺動プレート16および第二連結ロツド17を介して円盤状の連結プ レート18に連結されるが、該連結プレート18は、前記バランスウエイト13 と対向している。そして後述の様に連結プレート18をバランスウエイト13に 連結した状態では、変速操作レバー14の操作に基づいて連結プレート18が回 動し、これに伴つてバランスウエイト13が回動することにより操作軸12の回 動操作が可能になつている。
【0008】 またさらに、19はバランスウエイト13と連結プレート18との間に介設さ れる防振部材であつて、該防振部材19は、略円柱状に形成される防振ゴム19 aの両端面に取付けプレート19bを一体的に設けると共に、各取付けプレート 19bから取付けボルト19cを突出させた汎用のものであるが、このものは、 バランスウエイト13と連結プレート18との相対回動に伴つて圧縮力を受ける べく配設されている。つまり、バランスウエイト13および連結プレート18の 対向面には、他方から突出する各連結片13a、18aと対向するよう各3個の 連結片13a、18aが軸回り方向に並列状に突設されており、そして前記対向 する連結片13a、18a間に、軸芯回り方向を向くよう防振部材19を介設し ている。
【0009】 ところで、前記第二連結ロツド17の下端部には、挿通孔17bが形成された リンクボール17aが一体的に設けられ、該リンクボール17aに、連結プレー ト18の連結部18bから突出する連結ボルト18cを挿通せしめることで第二 連結ロツド17と連結プレート18とが枢結される構成であるが、前記挿通孔1 7bは、第二連結ロツド17と連結プレート18との間に所定のガタ(あそび) を設定するべく、連結プレート18の回動に伴う連結ボルト18cの移動方向に 長い長孔形状に形成されている。つまり、エンジン始動時、ニユートラル操作時 等において、操作軸12が内部反力でニユートラル位置に自動復帰しようとした 場合に、これを許容するべくガタが設定されている。
【0010】 叙述の如く構成された本考案の実施例において、変速操作レバー14を操作す ると、連結プレート18の回動に伴つてバランスウエイト13が回動して操作軸 12の回動操作が行われることになるが、操作軸12の振動が変速操作レバー1 4側に伝わることを防止するべく連結プレート18とバランスウエイト13との 間に介設される防振部材19は、従来の如く特殊なものを用いることなく、汎用 のもので構成し、ボルト固定により組付けられることになる。従つて、防振部材 をわざわざ成形する必要がなくコストの削減を計ることができる許りか、防振部 材を焼付けにより組み付けていた従来に比して組付け性や取外し性を著しく向上 させることができる。
【0011】 しかも、変速操作レバー14の操作力が防振部材19に圧縮力として作用する べく構成したため、従来の如く防振部材の焼付け面が剥離したり、防振部材自体 が捻り力で破損する等の不都合を悉皆解消することができ、この結果、防振部材 14の耐久性を著しく向上させることができる。
【0012】 さらに、防振部材19が操作軸12の振動(通常は一方向の往復振動)を吸収 する場合においては、防振部材を環状に形成したもののように防振部材の一部し か振動吸収に寄与し得ないような不都合がなく、防振部材19全体で有効に振動 吸収を行うことができることになり、もつて防振性能を著しく向上させて変速操 作レバー14の操作性を大幅に向上させることができる許りか、騒音の発生も最 小限に抑えることができる。
【0013】 また、実施例では、第二連結ロツド17と連結プレート18との連結部には、 エンジン始動時やニユートラル操作時における操作軸12のニユートラル復帰を 許容するためのガタが設定されているため、ガタが設定されていないものの如く いちいち変速操作レバー14を正確にニユートラル位置に操作する面倒を解消す ることができる。
【0014】 またさらに、実施例においては、入力プーリ2に、スルーボルト10位置に対 応した切欠き2aを形成したため、スルーボルト10のボルト頭10aを覆う入 力プーリ2をいちいち取り外すことなく無段変速ユニツト4の取付け、取外しを 行うことができ、この結果、無段変速ユニツト4の取付け、取外しにおける作業 性を飛躍的に向上させることができる。
【0015】 尚、本考案は、前記実施例に限定されないものであることは勿論であつて、例 えば防振部材19の個数を適宜自由に変更し得ることは言うまでもない。また、 前記実施例では、変速操作レバー14を前進側(F)に操作した際に防振部材1 9に圧縮力が作用するべく構成しているが、複数設けられる防振部材19の一部 を、後進側(R)操作時に圧縮されるべく取り付けるようにしても良く、そして この場合には、複数設けられる防振部材19をバランス良く利用して耐久性の向 上を計れるという利点がある。
【0016】
以上要するに、本考案は叙述の如く構成されたものであるから、油圧式無段変 速装置の斜板角変更用操作軸を、防振用の弾性部材を介して変速操作レバーに連 結するものでありながら、弾性部材は、操作軸側および変速操作レバー側にそれ ぞれ連結される連結プレート間において、両連結プレートから対向状に突出する 連結片の間に介設されるため、従来の様に環状に形成することなく、円柱状等の 汎用の防振部材を用いることができる。従つて、防振部材を殊更成形することを 不要にして大幅なコストダウンを可能にする許りか、ボルト固定等の簡略な組付 けを可能にして組付け性および取外し性の著しい向上を計ることができる。
【0017】 しかも、変速操作時の操作力や振動吸収時の振動力を弾性部材全体で圧縮力と して受けるべく構成されるため、防振部材の焼付け面が剥離したり、防振部材自 体が捻り力で破損する等の従来の不都合を解消して防振部材の耐久性を著しく向 上させることができる許りか、防振性能がアツプするのに伴い変速操作レバーの 操作性等も著しく向上させることができる。
【図1】トランスミツシヨンの断面図である。
【図2】同上左側面図である。
【図3】同上右側面図である。
【図4】油圧式無段変速機構の操作部を示す要部正面断
面図である。
面図である。
【図5】同上要部側面断面図である
1 トランスミツシヨン 4 油圧式無段変速ユニツト 12 操作軸 13 バランスウエイト 14 変速操作レバー 18 連結プレート 19 防振部材
Claims (1)
- 【請求項1】 油圧式無段変速装置から突出する斜板角
変更用操作軸に、変速操作レバーを連結してなる作業用
走行車において、前記操作軸の先端部および変速操作レ
バーの基端部に、互いに対向する円盤状の連結プレート
をそれぞれ設けると共に、各連結プレートの対向面に
は、他方の連結プレートから突出する各連結片と対向す
るよう複数の連結片を軸回り方向に並列状に突設し、さ
らに前記対向する連結片同志を、両連結プレートの相対
回動に伴つて圧縮力を受ける弾性部材を介して連結した
ことを特徴とする作業用走行車における油圧式無段変速
装置の操作部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10606291U JPH0547605U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 作業用走行車における油圧式無段変速装置の操作部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10606291U JPH0547605U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 作業用走行車における油圧式無段変速装置の操作部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547605U true JPH0547605U (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=14424131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10606291U Pending JPH0547605U (ja) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | 作業用走行車における油圧式無段変速装置の操作部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547605U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251582A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Konica Minolta Business Technologies Inc | ダンパー装置及び画像形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0228025A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-30 | Iseki & Co Ltd | トラクタ等の変速操作装置 |
-
1991
- 1991-11-29 JP JP10606291U patent/JPH0547605U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0228025A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-30 | Iseki & Co Ltd | トラクタ等の変速操作装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251582A (ja) * | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Konica Minolta Business Technologies Inc | ダンパー装置及び画像形成装置 |
US8882601B2 (en) | 2011-06-01 | 2014-11-11 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Damper device and image forming apparatus |
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