JP3138290B2 - 作業車 - Google Patents
作業車Info
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- JP3138290B2 JP3138290B2 JP16952891A JP16952891A JP3138290B2 JP 3138290 B2 JP3138290 B2 JP 3138290B2 JP 16952891 A JP16952891 A JP 16952891A JP 16952891 A JP16952891 A JP 16952891A JP 3138290 B2 JP3138290 B2 JP 3138290B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- hst
- case
- vibration
- continuously variable
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静油圧式無段変速装置
を走行変速用に備えたトラクタや芝刈機などの作業車に
関する。
を走行変速用に備えたトラクタや芝刈機などの作業車に
関する。
【0002】
【従来の技術】静油圧式無段変速装置(Hidro S
tatic power Transmission)
〔以下、HSTと略称する〕は、一般にミッションケー
スの入力側の壁面に直結されている。
tatic power Transmission)
〔以下、HSTと略称する〕は、一般にミッションケー
スの入力側の壁面に直結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】HSTは多数個のポン
プ側プランジヤ群から順次的に圧油を送り出して、この
油圧で多数個のモータ側プランジヤ群を順次作動させて
回転出力を得る構成上、油圧の脈動等が原因で振動や騒
音が生じやすく、これがミッションケースを介して車体
に伝わり、運転環境を悪化させることがあった。本発明
は、HSTの取り付け構造に改良を加えることで、振動
騒音の少ない環境で運転ができる作業車を提供すること
を目的とする。
プ側プランジヤ群から順次的に圧油を送り出して、この
油圧で多数個のモータ側プランジヤ群を順次作動させて
回転出力を得る構成上、油圧の脈動等が原因で振動や騒
音が生じやすく、これがミッションケースを介して車体
に伝わり、運転環境を悪化させることがあった。本発明
は、HSTの取り付け構造に改良を加えることで、振動
騒音の少ない環境で運転ができる作業車を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明は、ミッション
ケース側から突出させたステーに防振部材を介して静油
圧式無段変速装置を取り付けるとともに、該静油圧式無
段変速装置の入力側を主クラッチケースに、かつ、前記
静油圧式無段変速装置の出力側を前記ミッションケース
に、それぞれ振動吸収型の軸継手を介して伝動連結し、
前記静油圧式無段変速装置のケーシングの外側に、前記
静油圧式無段変速装置を外囲するハウジングを設ける構
成とした。
め、本発明のうちの請求項1記載の発明は、ミッション
ケース側から突出させたステーに防振部材を介して静油
圧式無段変速装置を取り付けるとともに、該静油圧式無
段変速装置の入力側を主クラッチケースに、かつ、前記
静油圧式無段変速装置の出力側を前記ミッションケース
に、それぞれ振動吸収型の軸継手を介して伝動連結し、
前記静油圧式無段変速装置のケーシングの外側に、前記
静油圧式無段変速装置を外囲するハウジングを設ける構
成とした。
【0005】本発明のうちの請求項2記載の発明は、上
記請求項1記載の発明において、前記ミッションケース
と前記静油圧式無段変速装置との間にダンパーを介装す
る構成とした。
記請求項1記載の発明において、前記ミッションケース
と前記静油圧式無段変速装置との間にダンパーを介装す
る構成とした。
【0006】
【作用】上記請求項1記載の発明によると、HSTの入
力側を主クラッチケースに振動吸収型の軸継手を介して
伝動連結することによって、主クラッチケースからHS
Tへの伝動は軸継手を介して行われる一方で、HSTで
発生した振動は軸継手で吸収されて主クラッチケースへ
の伝達が抑制される。又、ミッションケース側からHS
T取り付け用のステーを突出させることによって、ミッ
ションケースとHSTの出力側との間に空間を確保でき
るようになり、この空間を利用してHSTの出力側をミ
ッションケースに振動吸収型の軸継手を介して伝動連結
するとともに、ステーに防振部材を介してHSTの出力
側を取り付けることによって、HSTからミッションケ
ースへの伝動は軸継手を介して行われる一方で、HST
で発生した振動は軸継手及び防振部材で吸収されてミッ
ションケースへの伝達が抑制される。
力側を主クラッチケースに振動吸収型の軸継手を介して
伝動連結することによって、主クラッチケースからHS
Tへの伝動は軸継手を介して行われる一方で、HSTで
発生した振動は軸継手で吸収されて主クラッチケースへ
の伝達が抑制される。又、ミッションケース側からHS
T取り付け用のステーを突出させることによって、ミッ
ションケースとHSTの出力側との間に空間を確保でき
るようになり、この空間を利用してHSTの出力側をミ
ッションケースに振動吸収型の軸継手を介して伝動連結
するとともに、ステーに防振部材を介してHSTの出力
側を取り付けることによって、HSTからミッションケ
ースへの伝動は軸継手を介して行われる一方で、HST
で発生した振動は軸継手及び防振部材で吸収されてミッ
ションケースへの伝達が抑制される。
【0007】又、ステーを突出させずに、防振部材を介
してHSTをミッションケースに取り付ける場合には、
防振部材のみで軸継手配設用の空間を確保しなければな
らないことから、HSTの支持強度が弱くなる不都合が
生じるのに対し、上記請求項1記載の発明では、ミッシ
ョンケース側から突出させたステーに防振部材を介して
HSTを取り付けるようにしていることから、軸継手配
設用の空間を確保しながらもHSTの支持強度を高める
ことができる。しかも、そのステーをミッションケース
側から突出させたことにより、ステーをHST側から突
出させる場合に比較して、ステーの分だけHST側の重
量が軽くなり、その分、HSTの揺れ幅が小さくなるこ
とから、HSTで発生した振動のミッションケースへの
伝達が更に抑制される。
してHSTをミッションケースに取り付ける場合には、
防振部材のみで軸継手配設用の空間を確保しなければな
らないことから、HSTの支持強度が弱くなる不都合が
生じるのに対し、上記請求項1記載の発明では、ミッシ
ョンケース側から突出させたステーに防振部材を介して
HSTを取り付けるようにしていることから、軸継手配
設用の空間を確保しながらもHSTの支持強度を高める
ことができる。しかも、そのステーをミッションケース
側から突出させたことにより、ステーをHST側から突
出させる場合に比較して、ステーの分だけHST側の重
量が軽くなり、その分、HSTの揺れ幅が小さくなるこ
とから、HSTで発生した振動のミッションケースへの
伝達が更に抑制される。
【0008】更に、HSTで発生した騒音は、HSTの
ケーシングとその外側のハウジングとからなる二重壁構
造によって外部への拡散が抑えられる。
ケーシングとその外側のハウジングとからなる二重壁構
造によって外部への拡散が抑えられる。
【0009】上記請求項2記載の発明によると、HST
で発生した振動のミッションケースへの伝達を抑制しな
がらもHSTの支持強度を更に高めることができる。
で発生した振動のミッションケースへの伝達を抑制しな
がらもHSTの支持強度を更に高めることができる。
【0010】
【発明の効果】従って、上記請求項1記載の発明によれ
ば、HSTからの振動騒音による運転環境の悪化を抑制
できることから快適な運転を行えるようになった。
ば、HSTからの振動騒音による運転環境の悪化を抑制
できることから快適な運転を行えるようになった。
【0011】又、上記請求項2記載の発明によれば、快
適な運転を行えるようにしながらもHSTの支持強度の
向上を更に図れるようになった。
適な運転を行えるようにしながらもHSTの支持強度の
向上を更に図れるようになった。
【0012】
【実施例】以下、本発明を作業車の一例である農用トラ
クタに適用した実施例について説明する。図2は農用ト
ラクタの側面を示し、車体前部のエンジン1、これに直
結した主クラッチケース2、車体後部のギヤトランスミ
ッションケース3をハウジング4で連結して車体を構成
し、エンジン1から前方に延出した前フレーム5に前輪
6を、又、ミッションケース3に後輪7を軸支してい
る。前記ハウジング4の後部内には、ミッションケース
3に取り付けられたHST(静油圧式無段変速装置)8
が収容され、主クラッチケース2から伝動軸9を介して
HST8に入力された動力を無段に変速及び正逆転に切
り換えてミッションケース3に入力し、更に適宜ギヤ変
速して後輪7を駆動し、かつ、後輪駆動系に連動連結し
た前輪駆動軸10によって前輪6に動力伝達を行うよう
に構成されている。前記HST8は、ミッションケース
3の前部から突出されたステー3Aに対しては防振ゴム
等の防振部材11を介して、又、ミッションケース3の
前部に対してはダンパー12を介して防振状態で連結さ
れるとともに、そのケーシング8Aの外側に設けたハウ
ジング4で外囲されることでHST8の駆動騒音が車外
に拡がることが抑制されている。尚、HST8を防振支
持することに伴って、HST8の入力軸(ポンプ軸)1
3の前端と前記伝動軸9との連結部、入力軸13の後端
とギヤトランスミッションケース3のPTO系入力軸1
4との連結部、及びHST8の変速出力軸(モータ軸)
15とミッションケース3の走行系入力軸16との連結
部、には夫々振動吸収型の軸継手17が介在されてい
る。
クタに適用した実施例について説明する。図2は農用ト
ラクタの側面を示し、車体前部のエンジン1、これに直
結した主クラッチケース2、車体後部のギヤトランスミ
ッションケース3をハウジング4で連結して車体を構成
し、エンジン1から前方に延出した前フレーム5に前輪
6を、又、ミッションケース3に後輪7を軸支してい
る。前記ハウジング4の後部内には、ミッションケース
3に取り付けられたHST(静油圧式無段変速装置)8
が収容され、主クラッチケース2から伝動軸9を介して
HST8に入力された動力を無段に変速及び正逆転に切
り換えてミッションケース3に入力し、更に適宜ギヤ変
速して後輪7を駆動し、かつ、後輪駆動系に連動連結し
た前輪駆動軸10によって前輪6に動力伝達を行うよう
に構成されている。前記HST8は、ミッションケース
3の前部から突出されたステー3Aに対しては防振ゴム
等の防振部材11を介して、又、ミッションケース3の
前部に対してはダンパー12を介して防振状態で連結さ
れるとともに、そのケーシング8Aの外側に設けたハウ
ジング4で外囲されることでHST8の駆動騒音が車外
に拡がることが抑制されている。尚、HST8を防振支
持することに伴って、HST8の入力軸(ポンプ軸)1
3の前端と前記伝動軸9との連結部、入力軸13の後端
とギヤトランスミッションケース3のPTO系入力軸1
4との連結部、及びHST8の変速出力軸(モータ軸)
15とミッションケース3の走行系入力軸16との連結
部、には夫々振動吸収型の軸継手17が介在されてい
る。
【0013】〔別実施例〕 図3に本発明の別実施例が示される。この場合、エンジ
ン1とミッションケース3とは左右一対の主フレーム1
8で連結され、ミッションケース3の前部に防振部材1
1を介して連結したHST8を外囲するハウジング19
がミッションケース3に防振部材20を介して取り付け
られている。
ン1とミッションケース3とは左右一対の主フレーム1
8で連結され、ミッションケース3の前部に防振部材1
1を介して連結したHST8を外囲するハウジング19
がミッションケース3に防振部材20を介して取り付け
られている。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】静油圧式無段変速装置の取付部を示す側面図
【図2】農用トラクタの全体側面図
【図3】別実施例を示す一部切欠き平面図
【符号の説明】2 主クラッチケース 3 ミッションケース 3A ステー 4,19 ハウジング 8 静油圧式無段変速装置 8A ケーシング 11 防振部材 12 ダンパー 17 軸継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−4518(JP,A) 実開 平3−68668(JP,U) 実開 平2−146248(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/00 - 17/04 F16F 15/08 F16H 57/00 - 57/04
Claims (2)
- 【請求項1】 ミッションケース(3)側から突出させ
たステー(3A)に防振部材(11)を介して静油圧式
無段変速装置(8)を取り付けるとともに、該静油圧式
無段変速装置(8)の入力側を主クラッチケース(2)
に、かつ、前記静油圧式無段変速装置(8)の出力側を
前記ミッションケース(3)に、それぞれ振動吸収型の
軸継手(17)を介して伝動連結し、前記静油圧式無段
変速装置(8)のケーシング(8A)の外側に、前記静
油圧式無段変速装置(8)を外囲するハウジング
(4),(19)を設けてある作業車。 - 【請求項2】 前記ミッションケース(3)と前記静油
圧式無段変速装置(8)との間にダンパー(12)を介
装してある請求項1記載の作業車。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16952891A JP3138290B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 作業車 |
US07/813,982 US5295414A (en) | 1991-04-15 | 1991-12-26 | Vibration and noise proofing system for a hydrostatic stepless transmission attached to a transmission case |
KR1019920000015A KR950010096B1 (ko) | 1991-04-15 | 1992-01-04 | 트랜스미션 케이스에 부착되는 정유압식 무단변속장치의 방진·방음시스템 |
FR9200249A FR2675109A1 (fr) | 1991-04-15 | 1992-01-13 | Vehicule de travail equipe d'un systeme de protection contre les vibrations et le bruit, pour transmission hydrostatique progressive fixee a une boite de vitesses. |
DE4201156A DE4201156C2 (de) | 1991-04-15 | 1992-01-17 | Schwingungs- und Geräuschdämmungssystem für ein Kraftfahrzeug |
GB9203284A GB2254898B (en) | 1991-04-15 | 1992-02-17 | Vibration and noise proofing system for a hydrostatic stepless transmission attached to a transmission case |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16952891A JP3138290B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 作業車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0518458A JPH0518458A (ja) | 1993-01-26 |
JP3138290B2 true JP3138290B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=15888176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16952891A Expired - Fee Related JP3138290B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-07-10 | 作業車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138290B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999052733A1 (fr) * | 1998-04-15 | 1999-10-21 | Kanzaki Kokyukoki Mfg. Co., Ltd. | Mecanisme de transmission pour vehicule a hst |
US6457546B1 (en) * | 1998-06-05 | 2002-10-01 | Kanzaki Kokyukoki Mfg., Co., Ltd. | Transmission mechanism of vehicle with HST and pressure oil feeding device for the mechanism |
US6722464B2 (en) | 2001-03-29 | 2004-04-20 | Kubota Corporation | Working vehicle |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP16952891A patent/JP3138290B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0518458A (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081208 Year of fee payment: 8 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |