JPH0547566U - 鋼材ダンパー - Google Patents

鋼材ダンパー

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JPH0547566U
JPH0547566U JP9875691U JP9875691U JPH0547566U JP H0547566 U JPH0547566 U JP H0547566U JP 9875691 U JP9875691 U JP 9875691U JP 9875691 U JP9875691 U JP 9875691U JP H0547566 U JPH0547566 U JP H0547566U
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JP
Japan
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openings
shape
steel
damper
opening
Prior art date
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Pending
Application number
JP9875691U
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English (en)
Inventor
直幹 丹羽
鐸二 小堀
友彦 有田
直樹 田中
敏之 福元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Publication of JPH0547566U publication Critical patent/JPH0547566U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板の中間部に複数個の開口が2方向に距離
をおいて千鳥状に穿設された板状の鋼材ダンパーにより
効率的なエネルギー吸収能力を持たせる。 【構成】 鋼板10の中間部に複数個の開口1aが2方向に
距離をおいて千鳥状に穿設され、面内の1方向の正負の
荷重を負担して開口1a回りの本体11が曲げ降伏し、エネ
ルギーを吸収するもので、開口1aが加力時にその方向に
直交する方向の本体11に生ずる曲げモーメント分布に囲
まれた六角形状,または八角形状、あるいはそれらに近
似した形状をすることにより、より効率的なエネルギー
の吸収能力を持つものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は面内の引張力や圧縮力を内部で曲げモーメントに置き換えてエネル ギーの吸収を行う、鋼材ダンパーに関するものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
地震時等に構造物に入力する振動エネルギーを、固有振動数の異なる構造物間 や、距離を隔てて切り離された構造部材間等に跨って設置され、両者間の相対移 動時の外力を負担して塑性変形するときの履歴エネルギーを利用して吸収する、 板状のダンパーを出願人は幾つか提案している。
【0003】 これは鋼板の中間部に複数個の開口を穿設することにより面内剛性を低下させ 、鋼板に塑性変形能力を持たせたもので、構造部材間等の、対向する方向に直交 する方向の相対移動時に作用する面内のせん断力を鋼板に負担させ、せん断力の 作用方向に間隔をおいて穿設された開口の回りの板部分に生ずる曲げモーメント によって鋼板本体を曲げ降伏させ、塑性化させることによりエネルギーの吸収を 行い、特に開口の形状を曲げモーメント分布に対応させることによって効率的に エネルギーを吸収する、という特徴を持っている。
【0004】 この板状ダンパーは開口が1方向に適当な間隔をおいて配列することによりそ の方向のせん断力に対して作動するものであるが、これに対し、開口を複数段に 配列し、各段の開口を互いに千鳥状にずらすことによりせん断力に代え、構造部 材間等の対向する方向の相対移動時に面内の引張力や圧縮力を外力として作用さ せ、この外力を内部で曲げモーメントとして負担して作動するダンパーを特開平 3-183873号で加えて提案している。
【0005】 この考案はこの面内の1方向の正負荷重に対して作動する板状ダンパーを発展 させたもので、より効率的なエネルギーの吸収を可能にする形状のダンパーを加 えて提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
複数段に開口が配列される鋼材ダンパー(特開平3-183873号)は、鋼板の中間 部に複数個の開口を2方向に距離を隔てて千鳥状に穿設したもので、引張力と圧 縮力に対して開口回りの本体が曲げ降伏するものであるが、本考案では開口を六 角形状,または八角形状、あるいはそれらに近似した形状に穿設することにより 、より効率的なエネルギー吸収能力を鋼材ダンパーに付与する。
【0007】 開口は鋼板の中間部に2方向に互いに距離をおいて穿設され、千鳥状に配列す ることにより鋼板の両端間に加わる面内の1方向の引張力や圧縮力の正負の荷重 によって開口回りの本体に曲げモーメントが働き、本体が曲げ降伏してエネルギ ーを吸収する。
【0008】 特開平3-183873号の鋼材ダンパーのように、開口が千鳥に2方向に配列した鋼 板の本体が1方向の正負の荷重を受けた場合に、本体に生ずる曲げモーメントは 図2に示すように、荷重作用方向に直交する方向の、図1に鎖線で示す開口に囲 まれた最小単位の本体上に、その中央部が反曲点となる直線状の分布となり、ま た全体では荷重作用方向の本体の中央に関してその方向に対称に表れ、この曲げ モーメント分布に囲まれた部分は八角形状,もしくはそれに近い六角形状をする ことから、開口の形状をこの八角形や六角形、あるいはそれらに近似した形状に することによって荷重作用方向に直交する方向の本体が全長に亘って均等に降伏 する状態が得られ、エネルギーの吸収能力が高められる。
【0009】
【実施例】
以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて説明する。
【0010】 この考案の鋼材ダンパー1は図1に示すように鋼板10の中間部に複数個の開口 1aを2方向に距離をおいて千鳥状に穿設したもので、矢印で示す面内の1方向の 正負の繰り返し荷重に対して開口1a回りの本体11が曲げ降伏することによりエネ ルギーを吸収するものである。
【0011】 図2は図1に示す、開口1aが千鳥に配列された鋼材ダンパー1に引張力を加え た場合の鋼材ダンパー1の本体11に生ずる曲げモーメントの分布を示したもので ある。ここに示すように曲げモーメントは荷重作用方向に直交する方向の本体11 に表れ、圧縮力の場合はこの方向の本体11に関して引張力の場合と逆に表れるが 、鋼材ダンパー1が面内の引張力や圧縮力を受けた場合、図1に鎖線で示す本体 11の最小単位には、その部分の曲げモーメント図である図3に示すように荷重作 用方向の本体12,12の隣接する区間の中央が反曲点となる直線状の分布となり、 また全体的には図2に示すように荷重作用方向の本体12の中央に関してその方向 に対称に表れる。
【0012】 図1に示すように開口1aは八角形や六角形、あるいはそれに近似した形状に穿 設され、この形状は図2に示す曲げモーメント図上、曲げモーメント分布に囲ま れた空白部分の形状に対応しており、全体ではこの開口1aが荷重作用方向に直交 する方向に互いに半ピッチずれて千鳥状に配列される。
【0013】 図3は図1中、鎖線で囲まれた最小単位の本体11に生ずる曲げモーメントを示 したものであるが、両図に示すように開口1aが上記形状に形成されることにより 図1に鎖線で囲まれた本体11の形状、すなわち荷重作用方向の幅はその部分の曲 げモーメントの分布状態に対応し、中央部より両側の荷重作用方向の本体12,12 側へかけて次第に拡大するするため、本体11は引張力と圧縮力によってそれに直 交する方向の、最小単位の本体12,12間で均等に降伏し、効率的にエネルギーを 吸収することになる。
【0014】 この鋼材ダンパー1は例えば隣接し、エキスパンションジョイントで接続する 、固有振動数の異なる構造物間を始め、水平面内等、ある面内で1方向の相対変 位が生ずる構造物間の他、構造物の架構内で互いに距離を隔てて切り離される、 耐震要素とフレーム間,あるいは耐震要素内等、図1に矢印で示す加力方向に相 対変形を生ずる構造部材間,または非構造部材間、もしくはその両者間に跨って 設置される。
【0015】 また鋼材ダンパー1は板状の状態から筒状に加工されることにより軸力を負担 するボルトやアンカーボルトの一部として、あるいは鉄筋やボルトを連結するカ プラーとしても利用され、それが接続する構造部材間や非構造部材間等の相対変 形に伴う圧縮力や引張力を受けたときに減衰力を発揮するダンパーとして機能す る。
【0016】
【考案の効果】
この考案は以上の通りであり、千鳥状に配列された開口を、正負の荷重に対し て荷重作用方向の本体に表れる曲げモーメント分布に囲まれた形状に対応させ、 六角形状,または八角形状、あるいはそれらに近似した形状に穿設したものであ るため、本体を全長に亘って均等に降伏させることができ、より効率的にエネル ギーを吸収させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼材ダンパーの製作例を示した立面図である。
【図2】図1に示す鋼材ダンパーに引張力を加えた場合
に本体に生ずる曲げモーメント図である。
【図3】図1の鎖線で囲まれた本体に生ずる曲げモーメ
ント図である。
【符号の説明】
1……鋼材ダンパー、10……鋼板、11……本体、12……
本体、1a……開口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 直樹 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)考案者 福元 敏之 東京都調布市飛田給2丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の中間部に複数個の開口が2方向に
    距離をおいて千鳥状に穿設され、面内の1方向の引張
    力,または圧縮力を負担して開口回りの本体が曲げ降伏
    し、エネルギーを吸収するダンパーであり、開口は六角
    形状,または八角形状、あるいはそれらに近似した形状
    をしていることを特徴とする鋼材ダンパー。
JP9875691U 1991-11-29 1991-11-29 鋼材ダンパー Pending JPH0547566U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9875691U JPH0547566U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 鋼材ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

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JP9875691U JPH0547566U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 鋼材ダンパー

Publications (1)

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JPH0547566U true JPH0547566U (ja) 1993-06-25

Family

ID=14228286

Family Applications (1)

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JP9875691U Pending JPH0547566U (ja) 1991-11-29 1991-11-29 鋼材ダンパー

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JP (1) JPH0547566U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163133A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Kajima Corp せん断変形型弾塑性ダンパー
KR101374773B1 (ko) * 2012-08-27 2014-03-17 고려대학교 산학협력단 변단면 스트립형 강재 댐퍼

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63140139A (ja) * 1986-11-28 1988-06-11 Tokai Rika Co Ltd エネルギ−吸収部材及びその製造方法
JPH01190880A (ja) * 1988-01-27 1989-07-31 Kajima Corp 弾塑性ダンパー
JPH03183873A (ja) * 1989-12-14 1991-08-09 Kajima Corp 鋼材ダンパー

Patent Citations (3)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970902