JPH0547559U - ブレーキバンド - Google Patents

ブレーキバンド

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JPH0547559U
JPH0547559U JP10725891U JP10725891U JPH0547559U JP H0547559 U JPH0547559 U JP H0547559U JP 10725891 U JP10725891 U JP 10725891U JP 10725891 U JP10725891 U JP 10725891U JP H0547559 U JPH0547559 U JP H0547559U
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oil
brake
brake band
lining
band
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JP10725891U
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和幸 藤田
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エヌエスケー・ワーナー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機に用うるブレーキバンドにおい
て、ブレーキドラムがエナージ方向に回転しているとき
にブレーキをかけても変速ショックを起こさないような
ブレーキバンドを得る。 【構成】 ブレーキバンドの内周面に接着されたライニ
ング200に、ブレーキドラムの一方向の回転のとき
に、ブレーキをかけた場合は油溜を形成し、他の方向の
回転のときは、油が排除されるようになっている油溝、
油孔などを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車などの自動変速機に用いられる湿式ブレーキバンドに関する 。
【0002】
【従来の技術】
図1にバンドブレーキの概念図を示すと、ブレーキドラム1を包囲して設けら れたブレーキバンド10は薄い鋼板などのストラップ100を有し、その内周に ライニングが接着されている。102はアプライ側(作用側)ブラケット、10 3はアンカー側(支点側)ブラケット、104は作用側の油圧機構を夫々示して いる。
【0003】 ブレーキドラム1が矢印Reで示すように、作用側方向に回転していることを エナージ方向の回転と称し、反対側の方向Rdをデイエナージ方向と称している が、バンドの接触角をβ、ブレーキドラムの半径をr、アプライ側の作用力をP 1 摩擦係数をμとしたとき、エナージ方向の伝達トルクは、 T=P1 r(eμβ−1)となり、 デイエナージ方向の伝達トルクは、 T=P1 r(eμβ−1)/eμβとなる。
【0004】 このように、ブレーキバンドの締付トルクはブレーキドラムがエナージ方向に 回転しているときの方が大きい。 ブレーキバンドを例えば自動車の自動変速機に使用した場合、自動変速機の1 速から3速までの変速部のプラネタリギアのサンギアは通常2速において固定さ れ、他の1速、3速においては、夫々反対方向に回転している。そのため1速か ら2速に変速する場合と、3速から2速に変速する場合とは、ブレーキバンドは 回転方向の異るサンギアの回転ドラムを締め付け固定することになる。
【0005】 1速の場合はエナージ方向、3速の場合はデイエナージ方向にドラムが回転し ているものとすると、前記の如く1速から2速に変速するときの方が初期喰付き トルクが大きく、変速の際ショックを生じ、3速から2速に変速する場合は、逆 に喰付きトルクが小さすぎるという問題が生じる。 図8に従来のブレーキバンド10の構成を示すと、100は薄い鋼板等のスト ラップ、101は油孔、102はアプライ側ブラケット、103はアンカー側ブ ラケット、200はストラップ100の内周に接着されたライニング、201は 油溝であって、この従来のブレーキバンドの油溝及び油孔による締め付けトルク への影響はドラムの回転方向とは関係がない。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来のブレーキバンドは前述の如き構成であって、ブレーキドラムの回転方向 に関係なくバンド作動時においては油孔から常に油の排出が行なわれ、バンドの 締め付けが良く、初期喰付性が良い。そのためブレーキバンドがエナージ方向に 回転してているときにブレーキをかけると、喰付き性が良すぎるため変速ショッ クが生ずるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案では、前記の課題を解消するために、ブレーキバンドの内周に接着し たライニング面に、ブレーキドラムの一方向の回転を締め付けるときは油溜が形 成され、他の方向の回転を締め付けるときは油が排除されるような油溝、油孔等 が形成されているようなブレーキバンドを得たものである。
【0008】
【作用】
ブレーキドラムがエナージ方向に回転しているとき、ブレーキバンドを締め付 ければ油溜が形成されるような油溝にしておけば、油溜の排除が遅れることによ り喰付き性が悪くなり、ブレーキ作用がやわらかくなって、変速ショックが防止 できる。
【0009】 逆にブレーキドラムがデイエナージ方向に回転しているときに、ブレーキバン ドを締め付ければ今度は油の排除が行なわれるので、係合時の油膜切れが良く、 初期喰付き性がよいので、締め付け伝達トルクが小さくともブレーキは充分かか る。
【0010】
【実施例】
図2ないし図7はライニング200の内周面の油溝、油孔の配列を示し、何れ の図も図の右方向がブレーキドラムのエナージ回転方向、左方向がデイエナージ 方向を示しているものとする。 図2はライニング200の内面にY字形の油溝201を設け、一端は閉じ部2 02とし、他端には油孔203を開口させている。ブレーキドラムの回転方向が 矢印Reで示すように、エナージ方向のときは、油溝201の右側は閉じている ので油溜を形成し、油膜の排除が遅く、初期喰付き性がよくないので、ブレーキ のかかりがやわらかくなり、変速ショックが防止される。
【0011】 逆に図の左方向のデイエナージ方向にブレーキドラムが回転しているとき、ブ レーキをかければ、左端の油孔203から油がスムーズに排除され、係合時の油 膜切れがよく、初期喰付き性は良いが、伝達トルクが小さいので変速ショックは 起こらない。 図3に示す実施例では折れ線形の油溝201の右端は閉じ部202となり、左 端に油孔203が開口されている。
【0012】 図4に示す矢羽根形の油溝201では右端は閉じ部202となり、左端はライ ニング200の側縁部分の油の逃げ部204となっている。 図5に示す折れ線形の油溝201においても右端は閉じ部202、左端は油の 逃げ部204となっている。 図6に示す斜片形の油溝201においても右端は閉じ部202、左端は逃げ部 204となっている。
【0013】 図7に示す枝付きの直線溝201においても、右端は閉じ部202となってお り、左端には油孔203があけられている。 図3ないし図7に示す実施例でも図2に示した実施例と変らす、図の右方向即 ちエナージ方向(Re)のときは油溜が形成され、初期喰付き性が良くないので ブレーキのかかり方がやわらかで変速ショックを防止する。
【0014】 図の左方向即ちデイエナージ方向(Rd)のときは油がスムーズに排除され、 初期喰付き性が良い。 又、自動変速機によっては逆にエナージ方向の喰付きをより良くしたり、デイ エナージ方向はやわらかくブレーキが掛かるようにしたい場合がある。この場合 はアプライ側に油の排出手段を設け、ブラケット側には油溜を設ける。
【0015】
【考案の効果】
この考案のブレーキバンドは前記のような構成であって、ブレーキドラムがエ ナージ方向に回転しているときでもライニング内周面に油溜が形成され初期喰付 き性が良くないので、変速ショックを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バンドブレーキの概念図である。
【図2】ライニング内周面の異なる実施例を示す図であ
る。
【図3】ライニング内周面の異なる実施例を示す図であ
る。
【図4】ライニング内周面の異なる実施例を示す図であ
る。
【図5】ライニング内周面の異なる実施例を示す図であ
る。
【図6】ライニング内周面の異なる実施例を示す図であ
る。
【図7】ライニング内周面の異なる実施例を示す図であ
る。
【図8】従来のブレーキバンドの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム 10 ブレーキバンド 100 ストラップ 101 油孔 102 アプライ側ブラケット 103 アンカー側ブラケット 104 油圧機構 200 ライニング 201 油溝 202 閉じ側 203 油孔 204 油の逃げ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキドラムの外周を包囲するブレー
    キバンドにおいて、ストラップの内周に設けられたライ
    ニングの内周面に、ブレーキドラムの一方向の回転の時
    ブレーキバンドを締めつけると油溜が形成され、他の方
    向の回転の時ブレーキバンドを締めつけると油が排除さ
    れるようになっている油溝、油孔等が設けられているこ
    とを特徴とするブレーキバンド。
JP1991107258U 1991-12-03 1991-12-03 ブレーキバンド Expired - Lifetime JP2586870Y2 (ja)

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JP1991107258U JP2586870Y2 (ja) 1991-12-03 1991-12-03 ブレーキバンド

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JP1991107258U JP2586870Y2 (ja) 1991-12-03 1991-12-03 ブレーキバンド

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JPH0547559U true JPH0547559U (ja) 1993-06-25
JP2586870Y2 JP2586870Y2 (ja) 1998-12-14

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0814285A (ja) * 1994-04-25 1996-01-16 Aisin Chem Co Ltd ブレーキバンド
US7571792B2 (en) 2004-12-10 2009-08-11 Nsk-Warner K.K. Brake band

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619638U (ja) * 1984-06-22 1986-01-21 ジャトコ株式会社 バンドブレ−キ
JPH0241734U (ja) * 1988-09-14 1990-03-22

Patent Citations (2)

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