JPH0547544U - 調和変速機における転がり軸受けの転動体保持具 - Google Patents
調和変速機における転がり軸受けの転動体保持具Info
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- JPH0547544U JPH0547544U JP10824191U JP10824191U JPH0547544U JP H0547544 U JPH0547544 U JP H0547544U JP 10824191 U JP10824191 U JP 10824191U JP 10824191 U JP10824191 U JP 10824191U JP H0547544 U JPH0547544 U JP H0547544U
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3837—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
- F16C33/3862—Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages comprising two annular parts joined together
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 調和変速機の波動発生機における転がり軸受
け用に適した構造の転動体保持具を提供すること。 【構成】 ボール保持具11は、二つの可撓性環状片1
2、13を相互に結合して構成される。環状片12には
周方向に等角度間隔で円柱係合部12aが形成されてい
る。環状片13に形成されている仕切り部13bの先端
には、一対の係合爪13d、13eによって係合溝13
cが形成されている。この係合溝13c内に係合部12
aが嵌め込まれる。
け用に適した構造の転動体保持具を提供すること。 【構成】 ボール保持具11は、二つの可撓性環状片1
2、13を相互に結合して構成される。環状片12には
周方向に等角度間隔で円柱係合部12aが形成されてい
る。環状片13に形成されている仕切り部13bの先端
には、一対の係合爪13d、13eによって係合溝13
cが形成されている。この係合溝13c内に係合部12
aが嵌め込まれる。
Description
【0001】
本考案は調和変速機の波動発生器に組み込まれる転がり軸受けに関するもので ある。さらに詳しくは、本考案は、かかる転がり軸受けに使用するのに適した転 動体保持具に関するものである。
【0002】
調和変速機は、一般的に、剛性内歯車と、その内側に配置された可撓性外歯車 と、この可撓性外歯車を楕円形状に撓めてその長軸両端部分を剛性内歯車に噛み 合わせると共に、これらの噛み合わせ位置を周方向に移動させる波動発生器から 構成されている。波動発生器は、楕円輪郭形状をした剛性カム板と、この外周に 嵌め込んだ転がり軸受けから構成されている。通常は、ボールベアリングが使用 される。
【0003】 このボールベアリングにおいて、その組み付け作業、ボールの挿入作業などを 簡単にするために、そのボール保持具(ボールセパレータ)を、軸線方向におい て二つの環状片を相互に連結することによって構成することが提案されている。 図7には、この構成の保持具の例を示してある。この図に示すように、ボール保 持具1は、二つの環状片2、3から構成されている。一方の環状片2の環状端面 には垂直に延びるボール仕切り部2aが等角度間隔で円周方向に配列され、各仕 切り部2aの先端面には針状の突起2bが形成されている。他方の環状片3には 、突起2bに対応する位置に、突起の貫通孔3aが形成されている。これらの環 状片2、3は、突起2bを貫通孔3aに貫通させた状態で相互に接続され、しか る後に、貫通孔3aから突出している突起2bの先端が加熱溶融させて、貫通孔 3aから抜け出ないように固定される。
【0004】
この構成のボール保持具1を調和変速機の波動発生器に用いる場合には、次に ような問題点がある。すなわち、波動発生器の楕円形のカム板によってボール保 持具1は常に楕円形状に撓まされ、しかも、カム板が回転するので、ボール保持 具1の各部分は常に半径方向に向けて繰り返し撓まされる。このような撓み運動 のために、一方の環状片の側の針状突起2bと他方の環状片の側の貫通孔3aと の間にすべりが発生し、片持ち状態にある針状突起2bに磨耗、破損などが発生 するおそれが高い。この突起の太さは仕切部の厚さによって制限されるので、突 起2bを必要とされる強度が得られるに足る太さにすることが困難な場合が多い 。また、この突起は、片持ち状態にあるので、強度的にも弱いという問題点があ る。
【0005】 本考案の課題は、この点に鑑みて、二つの環状片を相互に連結して構成される 転動体保持具を、調和変速機の波動発生器用に適した構造のものとすることにあ る。
【0006】
本考案の転動体保持具は、軸線方向において相互に結合された可撓性の第1お よび第2の環状片から構成される。第1の環状片には、円周方向に向けてほぼ等 角度間隔で複数の係合部が形成されている。これらの係合部は、半径方向に沿っ て切断して見た場合に、断面が隣接部分よりも縮小された部分である。
【0007】 他方の第2の環状片においては、その一方の環状端面に、そこからほぼ垂直に 第1の環状片の側に向けて延びる転動体仕切り部が上記の係合部のそれぞれに対 応する位置に形成されている。これらの仕切り板の各先端面には、第1の環状部 材の係合部を嵌め込み可能な円周方向に延びる係合溝が形成されている。
【0008】 ここに、これらの係合溝の開口幅は係合部の幅よりも狭く、この係合溝の開口 部分を形成している部材片を強制的に弾性変形させることによって、係合部を係 合溝内に嵌め込み可能となっている。
【0009】
第2の環状片に形成されている係合溝のそれぞれに対して、第1の環状片の係 合部を合わせて、軸線方向に向けてこれらの環状片を相互に押しつけると、係合 溝が弾性変形して、その中に係合部が嵌め込まれる。嵌め込まれた後は、係合溝 の開口幅は元通りの幅に戻るので、係合部が係合溝から抜け出ることはない。こ のようにして、双方の環状片が結合される。ここに、係合部は、円周方向に延び ており、その両端が大きい断面部分に繋がっているので充分な強度を有する構造 となっている。
【0010】
以下に、図面を参照して本考案の実施例を説明する。
【0011】 図1には、本考案を適用した調和変速機の波動発生器に使用するのに適したボ ールベアリングのボール保持具を示してある。このボール保持具11は、二つの 環状片12、13を軸線方向において相互に結合した構造をしている。これらの 環状片12、13はプラスチック等の可撓性の素材から成形されたものである。 一方の環状片12は、等角度間隔で周方向に向けて複数の円柱形係合部12aが 形成されている。これらの係合部12aは、径方向に切断して見た場合に、隣接 部分よりも縮小された断面となっている。他方の環状片13の環状端面13aに は、係合部12aに対応する位置において、この端面から垂直に仕切り部13b が突出している。各仕切り部13bは同一の高さを有し、それらの先端面には、 上記の係合部12aを嵌め込み可能な係合溝13cが形成されている。これらの 係合溝13cに対して各係合部12aを嵌め込むことにより、双方の環状片12 、13が結合されてボール保持具11が構成される。ボール(図示せず)は、双 方の環状片12、13と、仕切り部13bとによって区画形成されるポケット1 4内に一個ずつ保持される。
【0012】 図2、図3を参照して、環状片12の構造を説明する。環状片12は、矩形断 面の環状部分121から形成されている。この環状部分121には、等角度間隔 で、上述した係合部12aが形成されている。係合部12aの間の繋ぎ部分12 2は、その内周面および外周面が円弧状に括れた形状とされ、これによって、環 状片12の径方向の撓み性が適度なものとなるように設定されている。これらの 繋ぎ部分122の広幅端部122aによって挟まれている係合部12aは、これ らの端部122aよりも小さな直径を有する周方向に配列された円柱形状とされ ている。
【0013】 次に、図4乃至図6を参照して、環状片13の構造を説明する。環状片13の 環状部分131も矩形断面をしている。また、この環状部分131においても、 仕切り部13bの間の繋ぎ部分132は、その内周面および外周面が円弧状に括 れた形状とされ、これによって、環状片13の径方向の撓み性が適度なものとな るように設定されている。環状部分131の端面13aから直立状態に形成され ている仕切り部13bは、保持されるボール(図示せず)に沿うように、周方向 の両側面が円弧状の凹面とされている。各仕切り部13bの先端面には、一対の 弓形係合爪13d、13eが一体形成され、これらの係合爪によって周方向に延 びる円形断面の係合溝13cが区画形成されている。爪13d、13eの先端に よって規定される係合溝13cの溝開口幅は、上述した環状片12の側の係合部 12aの直径よりも狭くなるように設定されている。
【0014】 双方の環状部材12、13は次にようにして結合される。環状片12の円柱形 係合部12aのそれぞれを係合溝13cの開口に位置合わせし、この状態で軸線 方向に向けてこれらの環状片12、13を押しつける。これにより、一対の係合 爪13d、13eが強制的に弾性変形して開き、係合溝13c内に係合部12a が嵌め込まれる。係合部12aが嵌め込まれた後は、爪13d、13eは元の位 置に弾性復帰する。よって、係合部12aが係合溝13cから抜けでることはな い。
【0015】 この構成のボール保持具11においては、環状片12の側に周方向に配列さ れた円柱形係合部12aを形成し、これらを、他方の環状片13の仕切り部13 bに形成した係合溝13c内に嵌め込む構造を採用している。したがって、従来 の仕切り板の先端に片持ち状態に係合用突起を形成する場合とは異なり、係合部 12aは強度的にも強く、また、断面を充分に太いものとすることができる。よ って、ボール保持具11が繰り返し径方向に撓まされたとしても、双方の環状片 の結合部分が磨耗して破損してしまうおそれは極めて低い。
【0016】 なお、係合部12aの形状は、係合溝13cに対して、はめ込み易く、外れ 難い形状であれば、いずれの形状であってもよい。したがって、係合部12aお よび係合溝13bは、各種の形状のものを採用することができる。
【0017】
以上説明したように、本考案は、調和変速機の波動発生器における転がり軸受 け用の転動体保持具として、一方の環状片には周方向に配列した複数の係合部を 形成し、他方の環状片に形成した仕切り部の先端には、これらの周方向に配列さ れている係合部を受け入れるための同じく周方向に延びる係合溝を形成した構造 を採用している。したがって、本考案によれば、従来とは異なり、係合部を強度 的に強くできると共に、その断面を充分なものにすることができるので、繰り返 し径方向に撓みを受ける波動発生器の転がり軸受けに使用するのに適した転動体 保持具を実現できる。
【図1】本考案の一実施例である調和変速機の波動発生
器におけるボールベアリング用のボール保持具を示す斜
視図である。
器におけるボールベアリング用のボール保持具を示す斜
視図である。
【図2】図1のボール保持具の一方の環状片を示す平面
図である。
図である。
【図3】図2の環状片の側面図である。
【図4】図1のボール保持具の他方の環状片を示す平面
図である。
図である。
【図5】図4の環状片のV−V線で切断した部分の断面
図である。
図である。
【図6】図4の環状片のVI−VI線で切断した部分の
部分断面図である。
部分断面図である。
【図7】調和変速機の波動発生器における従来のボール
ベアリング用のボール保持具を示す部分斜視図である。
ベアリング用のボール保持具を示す部分斜視図である。
11・・・ボール保持具 12・・・環状片 12a・・・係合部 13・・・環状片 13c・・・係合溝 13d、13e・・・係合爪
Claims (1)
- 【請求項1】 剛性内歯車と、可撓性外歯車と、この可
撓性外歯車を半径方向に撓めて前記剛性内歯車に対して
部分的に噛み合わせ、この噛み合わせ位置を周方向に移
動させる波動発生器とを有し、この波動発生器は、剛性
カム板と、この外周に嵌め込まれた転がり軸受けから構
成されている調和変速機において、 前記転がり軸受けの転動体保持具は、軸線方向において
相互に結合された可撓性の第1および第2の環状片から
構成されており、 前記第1の環状片には、円周方向に向けて等しい角度間
隔で、径方向に切断して見た場合に、断面が隣接部分よ
りも縮小された係合部が形成されており、 前記第2の環状片の一方の環状端面には、この端面から
ほぼ垂直に前記第1の環状片の側に向けて延びる転動体
仕切り部が前記係合部に対応する位置に形成されてお
り、これらの仕切り部の各先端面には、前記第1の環状
片の前記係合部を嵌め込み可能な円周方向に延びる係合
溝が形成されており、この係合溝の開口幅は前記係合部
の幅よりも狭く、この係合溝の開口部分を形成している
部材片を強制的に弾性変形させることによって、前記第
1の環状片の係合部を前記係合溝内に嵌め込み可能とな
っている、 ことを特徴とする調和変速機における転がり軸受けの転
動体保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10824191U JP2545321Y2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 調和変速機における転がり軸受けの転動体保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10824191U JP2545321Y2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 調和変速機における転がり軸受けの転動体保持具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547544U true JPH0547544U (ja) | 1993-06-25 |
JP2545321Y2 JP2545321Y2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=14479657
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10824191U Expired - Lifetime JP2545321Y2 (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 調和変速機における転がり軸受けの転動体保持具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2545321Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004020854A1 (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-11 | Seiko Instruments Inc. | ボールベアリングおよび自動巻時計 |
WO2023248473A1 (ja) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP10824191U patent/JP2545321Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004020854A1 (ja) * | 2002-08-29 | 2004-03-11 | Seiko Instruments Inc. | ボールベアリングおよび自動巻時計 |
CN100362252C (zh) * | 2002-08-29 | 2008-01-16 | 精工电子有限公司 | 球轴承及自动上发条时钟 |
WO2023248473A1 (ja) * | 2022-06-24 | 2023-12-28 | 株式会社ジェイテクト | 転がり軸受の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2545321Y2 (ja) | 1997-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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