JPH0547347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、フレア部を持つ配管をハウジングの
流路に接続するようにした配管の接続装置に関す
るものである。

＜従来の技術＞ かかる従来の配管の接続装置の１つとして、実
開昭61−122488号公報に示すものがある。このも
のは、配管取付け部材にねじ穴を形成し、このね
じ穴の底部にねじ穴より小径の流体通路を開口さ
せて支持端面を形成し、この支持端面に貫通穴を
形成したシートユニオンを着座させ、このシート
ユニオンに配管の先端に形成したフレア部を当接
させ、このフレア部を前記ねじ穴に螺合するフレ
アナツトにて前記シートユニオンに密着させるよ
うにしている。

＜考案が解決しようとする課題＞ 上述したものは、フレアナツトを配管取付け部
材のねじ穴にねじ込んだときに、配管が連れ回り
回転し、配管の向きが変わつてしまう問題があ
る。この問題を解決するために、実開昭60−
169496号公報に示すように、アイジヨイントの突
起部を固定側部品の凹部に係合させ、このアイジ
ヨイントにホースを接続した構成の採用が考えら
れるが、このものは、固定側部品の近くにホース
と干渉する部材がある場合採用できない問題があ
る。

＜課題を解決するための手段＞ 本考案は上述した課題を解決するためになされ
たもので、ハウジングに流路に連通する雌ねじを
形成してこの雌ねじに配管取付け部材を螺合さ
せ、この配管取付け部材とハウジング間にブラツ
トを挟み込んで固定し、このブラケツトにハウジ
ングに形成した係合部に回転方向に係合する引つ
掛け部と半径方向に突出した突出部を形成し、こ
の突出部に回転方向に係合する係合部材を前記配
管に半径方向に突出するように固着したものであ
る。

＜作用＞ ブラケツトの引つ掛け部がハウジングの係合部
に係合した状態でハウジングにブラケツトを載置
し、ハウジングの雌ねじに配管取付け部材を螺合
させ、前記ブラケツトをハウジングと配管取付け
部材とで挟み込む。次に、配管のフレア部をシー
トユニオンに当接させ、係合部材をブラケツトの
突出部に係合させた状態でフレアナツトを配管取
付け部材のねじ穴にねじ込む。このときに、配管
は係合部材とブラケツトの突出部を介してフレア
ナツトのねじ締め方向に回り止めされているの
で、フレアナツトのねじ込み時に配管は回転しな
い。

＜実施例＞ 以下本考案の実施例を第１図及び第２図に基づ
いて説明する。１０はポンプ等のハウジングであ
り、このハウジング１０には流路１１とこの流路
１１に連続して雌ねじ１２が形成されている。雌
ねじ１２には配管取付け部材１３が螺合され、こ
の配管取付け部材１３にはねじ穴１４とねじ穴よ
り小径の流体通路１５が連続して形成され、ねじ
穴１４と流体通路１５間には支持端面１６が形成
されている。支持端面１６にはシートユニオン１
７が着座され、このシートユニオン１７には貫通
穴１８が形成されている。

２０は配管であり、この配管２０の一端には先
拡がり形状のフレア部２１が形成されている。前
記ねじ穴１４にはフレアナツト２２が螺合され、
前記フレア部２１はシートユニオン１７に密着し
ている。配管２０の他端にはゴムホース２３が嵌
め込まれ、このゴムホース２３の外周にソケツト
２４が半径方向にかしめられている。配管２０の
途中には係合部材２５が半径方向に突出するよう
な形でロー付け等によつて固着されている。

ハウジング１０と配管取付け部材１３間にはブ
ラケツト３０が挟み込まれるような形で固定さ
れ、このブラケツト３０には半径方向に突出し下
向きに折り曲げられた引つ掛け部３１が形成さ
れ、この引つ掛け部３１は配管取付け部材１３の
ねじ込み方向にハウジング１０の係合部３２に係
合している。また、ブラケツト３０には係合部３
２と位相をずらして半径方向に突出し、上向きに
折り曲げられた突出部３３が形成され、この突出
部３３に係合部材２５がフレアナツト２２のねじ
込み方向に係合している。

次に上述した構成に基づいて組付け動作を説明
する。ブラケツト３０の穴３４と雌ねじ１２とが
一致し、ハウジング１０の係合部３２にブラケツ
ト３０の引つ掛け部３１が係合した状態でハウジ
ング１０にブラケツト３０を載置する。配管取付
け部材１３をブラケツト３０の穴３４に挿通さ
せ、ハウジング１０の雌ねじ１２にねじ込む。こ
のとき、前記引つ掛け部３１は係合部３２に配管
取付け部材１３のねじ込み方向に係合しているの
で、ブラケツト３０は配管取付け部材１３に連れ
回り回転しない。あらかじめ、配管２０には係合
部材２５をロー付け等によつて固着しておき、配
管２０のフレア部２１をシートユニオン１７に当
接させ、係合部材２５をブラケツト３０の突出部
３３に係合させた状態でフレアナツト２２をねじ
穴１４に螺合させる。このとき、係合部材２５は
突出部３３にフレアナツト２２のねじ込み方向に
係合しているので、フレアナツト２２とともに配
管２０が連れ回り回転しない。よつて、配管２０
の向き２０が定まるとともに作業性が向上し、二
点鎖線に示すようにハウジング１０の近傍に部材
Ａが配置されていても、配管２０と部材Ａとは干
渉しない。フレアナツト２２のねじ込みによつて
フレア部２１はシートユニオン１７に密着する。

なお、上述した実施例は、ブラケツト３０の突
出部３３を上向きに折り曲げ成形したが、係合部
材２５側を半径方向に突出させ、下向きに折り曲
げ成形しても良い。この場合、ブラケツト３０側
の突出部３３は半径方向に突出させるだけで、上
向きに折り曲げ成形しない。

＜考案の効果＞ 以上述べたように本考案は、ハウジングに流路
に連通する雌ねじを形成してこの雌ねじに配管取
付け部材を螺合させ、この配管取付け部材とハウ
ジング間にブラツトを挟み込んで固定し、このブ
ラケツトにハウジングに形成した係合部に回転方
向に係合する引つ掛け部と半径方向に突出した突
出部を形成し、この突出部に回転方向に係合する
係合部材を前記配管に半径方向に突出するように
固着した構成であるので、フレアナツトのねじ込
み時に配管は回転しないため、作業性が向上する
利点が得られる。また、ハウジングの近傍に部材
があつても、配管を部材に干渉しない位置まで突
出させ、そこから向きを変えることにより、配管
と部材とが干渉しない利点が得られる。さらに、
ブラケツトを引つ掛け部と突出部間の角度が異な
るものを複数用意すれば、配管の向きを任意の角
度位置に設定できる利点が得られる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
配管接続装置の縦断面図、第２図は第１図におい
て−線で断面した図。 １０……ハウジング、１１……流路、１２……
雌ねじ、１３……配管取付け部材、１４……ねじ
穴、１５……流体通路、１６……支持端面、１７
……シートユニオン、１８……貫通穴、２０……
配管、２１……フレア部、２２……フレアナツ
ト、２５……係合部材、３０……ブラケツト、３
１……引つ掛け部、３２……係合部、３３……突
出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ハウジングに配管取付け部材を取付け、この配
   管取付け部材にねじ穴と、ハウジングに形成した
   流路に連通するねじ穴より小径の流体通路と、流
   体通路及びねじ穴間に設けた支持端面とを形成
   し、この支持端面に貫通穴を形成したシートユニ
   オンを着座させ、このシートユニオンに配管の先
   端に形成したフレア部を当接させ、このフレア部
   を前記ねじ穴に螺合するフレアナツトにて前記シ
   ートユニオンに密着させるようにした配管の接続
   装置において、前記ハウジングに前記流路に連通
   する雌ねじを形成してこの雌ねじに配管取付け部
   材を螺合させ、この配管取付け部材とハウジング
   間にブラケツトを挟み込んで固定し、このブラケ
   ツトにハウジングに形成した係合部に回転方向に
   係合する引つ掛け部と半径方向に突出した突出部
   を形成し、この突出部に回転方向に係合する係合
   部材を前記配管に半径方向に突出するように固着
   したことを特徴とする配管の取付け装置。