JPH05466U - スタンプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が手を汚すことなく、インク含浸体の
交換を容易に行えるスタンプ装置を提供する。またイン
ク含浸体の色交換を使用者が手を汚すことなく容易に行
えることを可能にする。 【構成】 インクパッドユニット格納器５の黒色インク
パッドユニット７０の格納部へスタンプ装置を挿入し、
把手部１を図３の矢印の方向へ回転させ、インクパッド
支持体２の爪穴部９から爪部６を外す。次に把手部１を
赤色インクパッドユニット７１の上部に挿入して、把手
部１の爪部６をインクパッド支持体２の爪穴部９にはめ
込む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、孔版原紙を用いたスタンプ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、鉄筆やボールペンで文字、図形等を描いて穿孔した謄写原紙を用いた小 型携帯用のスタンプ装置が知られている。このような装置の一例としては、例え ば特公昭５４−９５２３号公報に示されるスタンプ装置が挙げられる。これは、 テーブルと、インク含浸体であるインクパッドを具備し、インクパッドはそれに 往復可能に支持される謄写原紙を受けて、謄写印刷を行うものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのような従来のスタンプ装置においては、例えば印刷のイン クの色を変えたい場合に、インクパッドを交換すると手が汚れてしまうという問 題点があった。

【０００４】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用者が手 を汚すことなく、インク含浸体の交換を容易に行えるスタンプ装置を提供するこ とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この目的を達成するために、本考案のスタンプ装置は、穿孔画像が形成された 孔版原紙と、インク含浸体と、インク含浸体を孔版原紙に押圧することで、孔版 原紙の穿孔画像を印刷用紙に転写するための押圧把手部とを備えると共に、イン ク含浸体を支持するインク含浸体支持手段を備え、該インク含浸体支持手段が前 記押圧把手部と着脱可能に設けられる。

【０００６】

【作用】 上記の構成を有する本考案のスタンプ装置において、インク含浸体を交換する 場合には、インク含浸体支持手段ごと押圧把手部から外し、別のインク含浸体支 持手段を装着する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を具体化した実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は本実施例のスタンプ装置の断面図である。該スタンプ装置は印刷用紙へ の押圧手段となる把手部１と、インクパッド支持体２と、インクパッド支持体２ に支持されているインクパッド３と、インクパッド３の印面に配され、図示を省 略するサーマルヘッドにより穿孔画像が形成された感熱性孔版原紙４とより成り 、インクパッド支持体２は把手部１と後述のように脱着可能に係合されている。

【０００９】 図３に示すように把手部１の下端には爪部６が形成されており、インクパッド 支持体２には爪部６と係合する爪穴部９が形成されている。以下、インクパッド 支持体、インクパッド及び感熱性孔版原紙を総称してインクパッドユニットとす る。

【００１０】 図２に示すようにインクパッドユニット格納器５には、３色分のインクパッド ユニット７０，７１，７２が格納可能である。

【００１１】 図５を参照して感熱性孔版原紙４について説明すると、熱可塑性フィルム４１ と、接着剤層４３と、多孔性支持体４５とで構成されており、熱可塑性フィルム ４１と多孔性支持体４５とは接着剤層４３により接着されている。熱可塑性フィ ルム４１は、厚さ２μのポリエチレンテレフタレートフィルム（以下、ＰＥＴフ ィルムと略称する）であるが、他には例えばポリプロピレン、塩化ビニリデン− 塩化ビニル共重合体等のフィルムが挙げられる。

【００１２】 ＰＥＴフィルムの厚みとしては１μ乃至４μが好ましい。１μ未満のものでは 製造コストが高くなり、また強度も弱く実用的ではない。また４μ以上のもので は、定格が５０ｍＪ／ｍｍ²程度の一般のサーマルヘッドでは厚すぎて穿孔でき ないからである。

【００１３】 多孔性支持体４５は、例えばマニラ麻、こうぞ、みつまた等の天然繊維、ポリ エチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル等の合 成繊維、レーヨン等の半合成繊維を主原料とした多孔性薄葉紙が用いられる。

【００１４】 感熱性孔版原紙４に画像を形成するには、サーマルヘッド等を使用して、画像 情報に応じて熱可塑性フィルム４１面を選択的に加熱溶融することにより、穿孔 画像を形成して製版する。

【００１５】 次に作用を説明する。

【００１６】 今、例えば黒色のインクパッドを配したインクパッドユニット７０で印刷を行 った後、赤色の印刷を行なうとする。まず、インクパッドユニット格納器５の黒 色インクパッドユニット７０の格納部へスタンプ装置を挿入し、把手部１を図３ の矢印の方向へ回転させ、インクパッド支持体２の爪穴部９から爪部６を外す。 図３に示すように爪部６の側面には面取り１０が施されているので、把手部１を 回転させることによって把手部１とインクパッド支持体２とは脱着可能になって いる。また、インクパッドユニット７０はインクパッドユニット格納器５に挿入 されているので把手部１と一体となって回転することはなく、更に把手部１を引 き抜く時も、インクパッドユニットはインクパッドユニット格納器５の内面上部 に形成された凸部５ａにホールドされるために、把手部１と一体で引き抜かれて しまうということはない。

【００１７】 次に把手部１を赤色インクパッドユニット７１の上部に挿入して、把手部１の 爪部６をインクパッド支持体２の爪穴部９にはめ込む。それからインクパッドユ ニット格納器５から抜き出して、印刷を行なう。インクパッドユニット格納器５ の内面上部に形成された凸部は抜き方向に面取りが形成してあるために、爪部６ が爪穴部９に係っていれば、インクパッドユニット格納器５からの引き抜きは可 能である。

【００１８】 また図４に示すように、感熱性孔版原紙４を、インクパッド支持体２に着脱可 能な孔版原紙カートリッジ１１に配することで、感熱性孔版原紙４を交換可能に する事も可能である。

【００１９】 以上、詳述したことから明らかなように、本実施例のスタンプ装置では、使用 者が手を汚すことなく、インクパッドの交換を容易に行える。

【００２０】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲において種々なる態様で実施し得る。

【００２１】

【考案の効果】

以上、詳述したことから明らかなように、本考案のスタンプ装置では、インク 含浸体を交換する場合には、インク含浸体支持手段ごと押圧把手部から外し、別 のインク含浸体支持手段を装着すれば良いので、使用者が手を汚すことなく、イ ンク含浸体の交換を容易に行える。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のスタンプ装置の断面図である。

【図２】本実施例のスタンプ装置とインクパッドユニッ
ト格納器の斜視図である。

【図３】把手部１とインクパッド支持体の係合部を拡大
した斜視図である。

【図４】孔版原紙カートリッジを用いたスタンプ装置の
断面図である。

【図５】感熱性孔版原紙の断面図である。

【符号の説明】

１ 把手部 ２ インクパッド支持体 ３ インクパッド ４ 感熱性孔版原紙

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 穿孔画像が形成された孔版原紙と、イン
   ク含浸体と、該インク含浸体を前記孔版原紙に押圧する
   ことで、前記孔版原紙の穿孔画像を印刷用紙に転写する
   ための押圧把手部とを備えたスタンプ装置において、イ
   ンク含浸体を支持するインク含浸体支持手段を備え、該
   インク含浸体支持手段が前記押圧把手部と着脱可能に設
   けられることを特徴とするスタンプ装置。