JPH0546681U - クローラ型動力運搬車の浮動転輪装置 - Google Patents

クローラ型動力運搬車の浮動転輪装置

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JPH0546681U
JPH0546681U JP10663291U JP10663291U JPH0546681U JP H0546681 U JPH0546681 U JP H0546681U JP 10663291 U JP10663291 U JP 10663291U JP 10663291 U JP10663291 U JP 10663291U JP H0546681 U JPH0546681 U JP H0546681U
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floating
crawler
wheel
fulcrum shaft
road surface
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Application number
JP10663291U
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English (en)
Inventor
隆則 河島
Original Assignee
有限会社河島農具製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クローラが路面の突部を乗り越えるときに路
面状況に応じた動きを行わせて走行時の振動やショック
の吸収性能を向上させる。 【構成】 支点軸4の軸線と前側の浮動転輪6の回転軸
線との相互間隔L1が支点軸4の軸線と後側の浮動転輪
7の回転軸線との相互間隔L2よりも短い。前側の浮動
転輪6が浮動した場合、前側の浮動転輪6の浮動量より
も後側の浮動転輪7の下降量が大きくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はクローラ型動力運搬車の浮動転輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クローラ型動力運搬車の浮動転輪装置は、クローラが路面に存在する突部を乗 り越えて走行するときの振動やショックを吸収して滑らかな走行を可能にするた めの装置である。図4に示したように、従来の浮動転輪装置は、スプロケットで なる前輪体1と誘導輪でなる後輪体2とに巻き掛けられた無端状のクローラ(た とえばゴム製)3と、前輪体1と後輪体2との間の定位置に取り付けられ車幅方 向の軸線を有する支点軸4と、支点軸4に揺動自在に支持されたブラケット5と 、このブラケット5における支点軸4を挾む前後の所定箇所に各別に取り付けら れ上記クローラ3の接地側走行部31を案内する前後一対の浮動転輪6,7とを 備えている。
【0003】 このような浮動転輪装置において、前側の浮動転輪6は前輪体1の近くに配備 されているため、前側の浮動転輪6の浮動量を小さく設定して輪体1との干渉を 防いでいる。また、後側の浮動転輪7についても図示していないストッパの作用 で浮動量が規制されている。そして、前側の浮動転輪6や後側の浮動転輪7の浮 動量を規制する各ストッパは、前輪体1や後輪体2を軸受を介して支持している 車体フレーム(不図示)に設けられている。
【0004】 この種の浮動転輪装置において、従来は、支点軸4の軸線と前側の浮動転輪6 の回転軸線との相互間隔L1および支点軸4の軸1と後側の浮動転輪7の回転軸 線との相互間隔L2が同じ間隔に設定されていた。
【0005】 このため、図5のように路面の突部10に前側の浮動転輪6が乗り上がったと きには、ストッパによって浮動量が小さく規制されている浮動転輪6が最大限度 に浮動したとしても、後側の浮動転輪7が前側の浮動転輪6の浮動量と同じ小さ な量だけ下降するに過ぎないため、突部10の高さが低くても後側の浮動転輪7 で押し付けられるクローラ3の接地側走行部31が路面に接地しなくなることが 多い。また、図6のように路面の突部10に後側の浮動転輪7が乗り上がったと きには、後側の浮動転輪7の浮動量がストッパの作用で規制されて小さく抑えら れるため、ストッパが後側の浮動転輪7で上方に押されて後輪体2が持ち上げら れ、その結果、突部10の高さが低くてもクローラ3における後輪体2の巻掛け 部32が路面から浮き上がって接地しないことが多い。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このように、従来の浮動転輪装置では、路面に存在する突部10にクローラ3 が乗り上がったときにその突部10の高さが低いときでも後側の浮動転輪7で押 し付けられているクローラ3の接地側走行部31やクローラ3の後輪体2への巻 掛け部32が路面から浮き上がるという状態が発生し、そのために突部10の高 さがそれほど高くもないのに走行時の振動やショックを吸収しきれないといった 事態を生じやすいという問題があった。
【0007】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、クローラが路面の突部を乗り越 えるときに、路面に存在する突部が上述した場合よりさらに高くても、後側の浮 動転輪で押し付けられているクローラの接地側走行部やクローラの後輪体への巻 掛け部を路面に接地させて走行時の振動やショックを吸収できるようにすること を目的とする。言い換えれば、走行時における振動やショックの吸収性能を従来 より向上させて安定した走行を可能にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この考案によるクローラ型動力運搬車の浮動転輪装置は、前輪体と後輪体とに 巻き掛けられた無端状のクローラと、定位置に取り付けられ車幅方向の軸線を有 する支点軸と、支点軸に揺動自在に支持されたブラケットと、このブラケットに おける支点軸を挾む前後の所定箇所に各別に取り付けられ上記クローラの接地側 走行部を案内する前後一対の浮動転輪とを備え、上記支点軸の軸線と前側の浮動 転輪の回転軸線との相互間隔が上記支点軸の軸線と後側の浮動転輪の回転軸線と の相互間隔よりも短くなっているものである。
【0009】
【作用】
この構成であれば、前側の浮動転輪が浮動した場合、前側の浮動転輪の浮動量 よりも後側の浮動転輪の下降量が大きくなる。言い換えれば、後側の浮動転輪の 浮動量が大きくなっても前側の浮動転輪の下降量はそれほど大きくならない。
【0010】
【実施例】
図1はこの考案の実施例によるクローラ型動力運搬車の浮動転輪装置の説明図 である。この浮動転輪装置において、図4で説明した従来のものと異なる点は、 支点軸4の軸線と前側の浮動転輪6の回転軸線との相互間隔L1が上記支点軸4 の軸線と後側の浮動転輪7の回転軸線との相互間隔L2よりも短くなっている点 だけであり、その他の構成は図4で説明したところと同様である。したがって、 同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0011】 この浮動転輪装置において、図2のように路面の突部10に前側の浮動転輪6 が乗り上がったときには、後側の浮動転輪7に前側の浮動転輪6の浮動量よりも 大きな下降量が与えられる。そのため、突部10の高さが高くても後側の浮動転 輪7で押し付けられるクローラ3の接地側走行部31が路面に接地する。また、 図3のように路面の突部10に後側の浮動転輪7が乗り上がったときには、後側 7の浮動転輪7の浮動量がわずかでも前側の浮動転輪6の下降量がその割に大き くなり、クローラの接地側走行部31を押さえて接地させ得るだけの下降量が前 側の浮動転輪に与えられる。このことえ言い換えると、図6で説明した場合と同 じ下降量が前側の浮動転輪6に与えられたときには、後側の浮動転輪7の浮動量 が図6の場合よりも大きいので、クローラ3の後輪体2への巻掛け部32が路面 に接地する。したがって、高い突部10をクローラ3が乗り越えるときにクロー ラ3が路面状況に合った動きを行い、走行時の振動やショックの吸収性能が向上 して安定した走行が維持される。
【0012】
【考案の効果】
この考案によるクローラ型動力運搬車の浮動転輪装置によれば、前側の浮動転 輪が路面の突部に乗り上がった場合、その突部の高さが高くても後側の浮動転輪 の下降量が十分に大きくなってその後側の浮動転輪によってクローラの接地側走 行部が路面に押し付けられて接地する。また、後側の浮動転輪が路面の突部に乗 り上がった場合、その突部の高さが高くても、クローラの接地側走行部を押さえ て接地させ得るだけの下降量を前側の浮動転輪に与えるときの後側の浮動転輪の 浮動量を大きくとれるので、クローラの後輪体への巻掛け部が路面に接地する。 したがって、従来例で説明したよりも高い突部をクローラが乗り越えるときであ っても、クローラの接地側走行部やクローラの後輪体への巻掛け部が確実に路面 に接地してクローラが路面状況に合った動きを行い、走行時の振動やショックの 吸収性能が向上して安定した走行が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例によるクローラ型動力運搬車
の浮動転輪装置の説明図である。
【図2】この考案の実施例において前側の浮動転輪が路
面の突部に乗り上がった状態の説明図である。
【図3】この考案の実施例において後側の浮動転輪が路
面の突部に乗り上がった状態の説明図である。
【図4】従来例によるクローラ型動力運搬車の浮動転輪
装置の説明図である。
【図5】従来例においてクローラ型動力運搬車の前側の
浮動転輪が路面の突部に乗り上がった状態の説明図であ
る。
【図6】従来例においてクローラ型動力運搬車の後側の
浮動転輪が路面の突部に乗り上がった状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 前輪体 2 後輪体 3 クローラ 4 支点軸 5 ブラケット 6 前側の浮動転輪 7 後側の浮動転輪 31 クローラの接地側走行部 L1 支点軸の軸線と前側の浮動転輪の回転軸線との相
互間隔 L2 支点軸の軸線と後側の浮動転輪の回転軸線との相
互間隔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪体と後輪体とに巻き掛けられた無端
    状のクローラと、定位置に取り付けられ車幅方向の軸線
    を有する支点軸と、支点軸に揺動自在に支持されたブラ
    ケットと、このブラケットにおける支点軸を挾む前後の
    所定箇所に各別に取り付けられ上記クローラの接地側走
    行部を案内する前後一対の浮動転輪とを備え、上記支点
    軸の軸線と前側の浮動転輪の回転軸線との相互間隔が上
    記支点軸の軸線と後側の浮動転輪の回転軸線との相互間
    隔よりも短くなっていることを特徴とするクローラ型動
    力運搬車の浮動転輪装置。
JP10663291U 1991-11-29 1991-11-29 クローラ型動力運搬車の浮動転輪装置 Pending JPH0546681U (ja)

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Publications (1)

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JPH0546681U true JPH0546681U (ja) 1993-06-22

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ID=14438493

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116750098A (zh) * 2023-08-22 2023-09-15 黑龙江省润昌农业机械有限公司 一种三角履带装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6216571B2 (ja) * 1979-12-14 1987-04-13 Japan Radio Co Ltd

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