JPH0546325U - 机におけるパネル取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 机へのパネルの取り付けを容易とし、しかも
机の側方に他の机や壁等の障害物があってもパネルの取
り付け、取り外しを可能とする。 【構成】 左右の両側脚４の上端面へ一対のパネル取付
金具17を取り付け、パネル取付金具17の上方からダクト
カバー19を、該ダクトカバー19に設けたスリット90部分
がパネル取付金具17と係合した状態に取り付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、机天板上の奥端部に取り付けられるパネルの取付構造に関するもの である。

【０００２】

【従来の技術】

通常、上記のような机へのパネルの取付構造としては、机天板、あるいは幕板 の側端面にパネル取付金具を側方からネジ止め等して取り付けている。

【０００３】 ところが、上記のように天板あるいは幕板の側方からのパネル取付金具の取り 付け作業は面倒で作業性が悪く、しかも机を横に並べた場合や机を壁に接して配 置した場合には机へのパネルの取り付け、取り外し作業は極めて困難であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の点に鑑み、机へパネルを簡単に取り付け可能とし、しかも机の 側方に他の机や壁等の障害物があってもパネルの取り付け、取り外しが可能な机 におけるパネルの取付構造を提供せんとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る机におけるパネル取付構造は上記の目的を達成するために、一対 のパネル取付金具を机における左右の両側脚の上端面へ取り付け、前記パネル取 付金具の上方からダクトカバーをパネル取付金具と互いに係合した状態で取り付 けてなる。

【０００６】

【作用】

上記の本考案に係る机におけるパネル取付構造によれば、机の両側に位置する 側脚の上端面へ上方からパネルの両側に固定された一対のパネル取付金具をねじ 止め等して取り付け、前記パネル取付金具の上方からダクトカバーを取り付ける ことで、該ダクトカバーにより前記パネル取付金具の側脚への取り付け部分を被 覆した状態で机の天板上にパネルを立設して取り付ける。また、パネルを机から 取り外す場合には、前記ダクトカバーを取り外してパネル取付金具を机から取り 外せばよい。

【０００７】

【実施例】

以下、図面に示した実施例に基づき、本考案を更に詳細に説明する。図１は、 机天板上の奥端部にパネルを取り付けた状態の机１の一実施例を示すものであり 、図中、符号２が机天板、３は前記天板２を支持してなるアーム、４は両側に立 設した側脚、５は前記側脚４の前側に取り付けたＬ脚、６は天板２の後端縁に取 り付けたダクトカバー、７は机１の背面に取り付けた幕板、８は前記ダクトカバ ー６の下方に設けた配線ダクト、更に符号９は机１の後端部に立設されたパネル である。また、この机１の天板２両側にはサイドパネル10が立設されることもあ る。

【０００８】 前記天板２は、後部を側脚４の上端部に片持ち支持された状態で取り付けられ たアーム３の前部に取り付けられて天板２の後側は上方に開放されており、該開 放部分の下方に位置する両側脚４間には配線ダクト８が前記天板２の後側で上方 に開放された状態に設けられている。

【０００９】 前記配線ダクト８は、両側に位置する側枠11，11間をＣ字杆12、コード受け13 ，14、および底板15等にて連結するとともに、前面に点検パネル29を開閉自在に 取り付けて構成されている。そして、前記配線ダクト８の背面には、幕板７がそ の上端面を天板２と略同じ高さとして前記Ｃ字杆12から後方へ突設したバネ状係 止片16により取り付けられている。

【００１０】 そして、両側の側脚４上端に取り付けたアーム３の上面にはパネル９の両側に 固定されたパネル取付金具17がネジ止めされてパネル９が幕板７上に立設されて おり、前記パネル取付金具17のアーム３への取付部分の上方から天板２と幕板７ との間の両側脚４，４間にわたって天板２と略同一面としたダクトカバー６が取 り付けられて配線ダクト８の上方への開放部分が閉塞されている。

【００１１】 前記パネル取付金具17は、アーム３の上面へねじ止めされる水平な基板91の後 端から上方へ略Ｌ字形の連結板92を立ち上げ形成し、更に該連結板92の後端から 上方へパネル９の両側面に取り付けられる取付板93を延設してなる。そして、こ のパネル取付金具17の前記取付板93部分をパネル９両側の枠金具94部分へねじ止 め等してパネル９の両側へ一対のパネル取付金具17，17を固定するとともに、前 記枠金具94の外面にパネルの側縁カバー95を外嵌して、該側縁カバー95とパネル 面96との間の間隙97からパネル取付金具17の連結板92部分がパネル９の前方へ突 出した状態に取り付ける。次に、前記のようにパネル９の両側に固定されたパネ ル取付金具17，17を、前記Ｌ字形の連結板92がアーム３上面から幕板７上へ突出 した状態で基板91部分をアーム３の上方からネジ止めして固定することにより、 幕板７上にパネル９を立設状態に取り付ける。

【００１２】 前記パネル取付金具17の上方から取り付けられるダクトカバー６は、前記天板 ２の後端縁と幕板７との間隙の幅より狭い幅に形成されたセンターカバー18の両 側に天板２と幕板７との間に略密嵌しうる幅とした端部カバー19，19を一体に設 けるか、あるいは一体に接着してなり、その上面は天板２の上面と略同一平面と なるように形成されている。更に、前記両側の端部カバー19部分にはその上面か ら背面にかけて前記パネル取付金具17の位置に対応してスリット90が形成されて いる。そして、このダクトカバー６を前記アーム３の上面に取り付けたパネル取 付金具17の連結板92部分へ端部カバー19に形成されたスリット90部分を係合させ た状態で両側脚４，４上に取り付けて配線ダクト８の天板上への開口部を被覆し て取り付けられる。

【００１３】 上記のような本考案に係るパネル取付構造によれば、側脚４の上端部に位置す るアーム３の上面へ上方からパネル取付金具17をネジ止め等して取り付けること ができ、パネル取付金具17の取り付けが容易であり、机の側部に他の机や壁等の 障害物があっても、ダクトカバー６を取り外すだけで机の上面側から簡単にパネ ル９の取り付け、取り外しを行うことができる。更に、前記パネル取付金具17の 上方からダクトカバー６を、その両端部の端部カバー19に設けたスリット90部分 が前記パネル取付金具17に係合した状態で取り付けることにより、ダクトカバー ６を確実に位置決めして取り付け可能であるとともに、このダクトカバー６によ りパネル取付金具17の横ブレを防止してパネル９の取り付け状態を安定なものと することができる。また、ダクトカバー６両側の端部カバー19をセンターカバー 18と別体として取り外し可能とした場合には、この端部カバー19のみを取り外し てパネル取付金具17をアーム３上面へ着脱することで、パネル９の取り付け、取 り外しを行うこともできる。

【００１４】 尚、前記ダクトカバー６のセンターカバー18と幕板７との間に形成されるコー ド取出口20を被覆してなる縁部材21は、軟質合成樹脂あるいは軟質ゴム等の軟質 部材にて弾性変形可能に作成され、その一端縁は前記センターカバー18へ一体に 固着されるとともに、他端縁は前記幕板７前面に弾接する状態で設けられている 。したがって、下方の配線ダクト８部分から配線コードｃあるいは接続ケーブル 等を天板２上へ取り出す場合には、配線ダクト８から前記センターカバー18の各 脚片25，25間に通されたコードｃは、前記縁部材21が弾性変形することで幕板７ との間にコードｃ分のみ形成されるコード挿通空間から縁部材21により幕板７に 弾性的に押圧された状態でコード取出口20に余分な開口を形成することなく天板 上へ取り出され、天板上のものがコード取出口20から下方の配線ダクト８内へ落 下したりするおそれもない。前記縁部材21は軟質合成樹脂あるいは軟質ゴム等で 作成してセンターカバー18に接着してもよいし、または硬質合成樹脂製のセンタ ーカバー18と軟質合成樹脂あるいは軟質ゴムの縁部材21とを二色成形にて同時一 体成形するようにしてもよい。

【００１５】 更に、図中符号30で示すものは、配線ダクト８に設けられたコード受け13の前 方立ち上がり縁に取り付けたコードフックであり、このコードフック30は前記コ ード受け13の幅方向に所定の間隔を開けて複数取り付けられている。また、図中 符号40はダクトカバー６の下方に位置して取付金具41によりＣ字杆12に取り付け られたコンセントである。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案に係るパネル取付構造によれば、側脚の上面に上方からパ ネル取付金具をネジ止め等して取り付けることができ、パネル取付金具の取り付 けが容易であり、机の側部に他の机や壁等の障害物があっても机の上面側から簡 単にパネルの取り付け、取り外しを行うことができる。更に、前記パネル取付金 具の上方からダクトカバーを、前記パネル取付金具と互いに係合した状態で取り 付けたことにより、該ダクトカバーにてパネル取付金具の側脚への取付部分を被 覆するとともに、ダクトカバーを確実に位置決めして取り付け可能であり、また 、このダクトカバーによりパネル取付金具の横ブレを防止してパネルの取り付け 状態を安定なものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パネルを取り付けた机の斜視図。

【図２】前記机の分解斜視図。

【図３】同じく要部を示す分解斜視図。

【図４】机の要部を示す縦断正面図。

【図５】パネル取付部分の要部拡大斜視図。

【図６】同じく要部縦断側面図。

【図７】同じく要部縦断正面図。

【図８】同じくダクトカバーを取り外した状態の要部縦
断平面図。

【符号の説明】

１ 机 ２ 天板 ３ アーム ４ 側脚 ５ Ｌ脚 ６ ダクトカバ ー ７ 幕板 ８ 配線ダクト ９ パネル 10 サイドパネ ル 11 側枠 12 Ｃ字杆 13 コード受け 14 コード受け 15 底板 16 バネ状係止 片 17 パネル取付金具 18 センターカ バー 19 端部カバー 20 コード取出 口 25 脚片 29 点検パネル 30 コードフッ ク 40 コンセント 41 取付金具 90 スリット 91 基板 92 連結板 93 取付板 94 枠金具 95 側縁カバー 96 パネル面 97 間隙 ｃ コード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小畑 広永 東京都渋谷区恵比寿南３丁目９番11号 有 限会社ヒロデザイン研究所内 (72)考案者 狩野 徹也 東京都渋谷区恵比寿南３丁目９番11号 有 限会社ヒロデザイン研究所内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一対のパネル取付金具を机における左右
   の両側脚の上端面へ取り付け、前記パネル取付金具の上
   方からダクトカバーをパネル取付金具と互いに係合した
   状態で取り付けてなる机におけるパネル取付構造。