JPH0546161U - 硬貨選別処理装置 - Google Patents

硬貨選別処理装置

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JPH0546161U
JPH0546161U JP9250291U JP9250291U JPH0546161U JP H0546161 U JPH0546161 U JP H0546161U JP 9250291 U JP9250291 U JP 9250291U JP 9250291 U JP9250291 U JP 9250291U JP H0546161 U JPH0546161 U JP H0546161U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 投入された複数の硬貨7が選別軌道8に詰ま
った場合にフラッパ30の開放操作でもって硬貨17を
選別軌道8外へ排出するが、そのフラッパ30による開
放操作時に指定外の硬貨や擬似硬貨が誤って蓄積軌道1
4bへ導かれることを未然に防止する。 【構成】 選別軌道8から転がり落ちてきた硬貨17の
重量が規定重量以上のとき回動して該当硬貨を蓄積軌道
に導き、逆に硬貨17の重量が規定重量未満のとき回動
せずに該当硬貨を返却ダクト12eへ導く軽量レバー1
3と、選別軌道8に詰まった硬貨17を排出するための
フラッパ30の開放動作に応動して軽量レバー13の回
動動作を禁止するロック機構30aとを設けて、フラッ
パ30の開放時に軽量レバー13へ当接する全ての硬貨
17を返却ダクト12eへ排出するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば公衆電話機やピンク電話機のように使用料金を硬貨で徴収す る装置内に組込まれた硬貨選別処理装置に係わり、特に硬貨の選別軌道に多数の 硬貨が詰まった場合にも指定外の硬貨および擬似硬貨を確実に排除できる硬貨選 別処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばピンク電話機は図5に示すように構成されている。電話機筐体1の前面 にダイヤルキー2,返却ボタン2a,硬貨返却口3が設けられ、上面に硬貨投入 口4か設けられている。そして側方にハンドセット5を置くためのフック台が形 成されている。
【0003】 このようなピンク電話機の電話機筐体1内には図6に示すような硬貨選別処理 装置6が組込まれている。基板7の表面7aに電話機筐体1の硬貨投入口4に連 通する選別軌道8が、表面7aに突設された上側リブ8a,下側リブ8bにて形 成されている。選別軌道8内にはこの選別軌道8に沿って第1の選別機構9aお よび第2の選別機構9bが設けられている。この第1,第2の選別機構9a,9 bを共通に覆うフラッパ10が設けられている。フラッパ10の上縁10aは選 別軌道8の上側リブ8aに回動自在に支持されている。フラッパ10の第1の選 別機構9a側端にはレバー11が取付けられている。したがって、レバー11を 図中矢印方向に押すと、フラッパ10が上側リブ8aの先端を中心に回動して選 別軌道8が開放される。
【0004】 選別軌道8の下側位置には返却ダクト12および蓄積軌道が設けられている。 返却ダクト12の上面にはダクト入口12a,12bが形成されている。返却ダ クト12の下端12cは硬貨返却口3に開口している。
【0005】 選別軌道8の第2の選別機構9b側端の延長線上に支持軸13aに枢支された 軽量レバー13が配設されている。そして、この軽量レバー13の上端は基板7 に取付けられた永久磁石13bに吸着されている。基板7の表面7aの下部位置 に第2の選別機構9bにて選別された100円硬貨を蓄積する蓄積軌道14が取 付けられている。蓄積軌道14の外側にはソレノイドコイル15が取付けられて いる。ソレノイドコイル15は蓄積軌道14から電話機筐体1の底部に取付けら れた硬貨収納容器に連通する開口を開閉するシャッタ16を作動させる。
【0006】 図7は図6の硬貨選別処理装置6をY−Y線で切断して、矢印方向に見た断面 図である。フラッパ10と基板7aの表面7aとの間に形成された第1の選別機 構9aは選別軌道8を転動する硬貨の直径が100円未満の硬貨を選別して開口 12dから返却ダクト12内へ落下させる。
【0007】 図8は、第1の選別機構9aの選別原理を示す模式図である。選別軌道8から の硬貨17は、その延長線上に設けられた下支持板18の傾斜面18a上に導か れる。下支持板18の上方には下支持板18上を進む硬貨17の背面側の上縁に 僅かに接する上支持板19と、硬貨17の正面側の中央部に接する中央支持板2 0とが平行に配置されている。なお、この中央支持板20はフラッパ10で代用 されている。また、上支持板19は基板7で代用されている。したがって、選別 軌道8から例えば10円や100円等の100円硬貨以上の直径を有する硬貨1 7が侵入した場合は、この硬貨17は、各支持板18,19,20で3点支持さ れるので、矢印A方向にそのまま進む。逆に、直径が100円未満の例えは5円 ,50円,1円等の硬貨17が侵入した場合には、上支持板19による支持が得 られないので、転動動作中に傾斜して矢印B方向に滑り落ち、図7の開口12d 内へ落下する。
【0008】 第2の選別機構9bは第1の選別機構9aとほぼ同一構成である。そして、こ の第2の選別機構9bにおいては、第1の選別機構9aを通過した直径が100 円以上の硬貨17のうち10円未満の硬貨、すなわち100円硬貨のみを選択し て、100円専用の蓄積軌道14に連通する開口14aへ落下させる。
【0009】 第1、第2の選別機構9a,9bにて選別されずに、各選別機構9a,9b位 置をそのまま通過した硬貨17は軽量レバー13に接するが、この軽量レバー1 3の上端は永久磁石13bに吸着しているので、当接した硬貨17が10円硬貨 に対応する規定重量より軽い場合は、この軽量レバー13は回動しない。その結 果、該当硬貨17は擬似硬貨と見なされて、基板7に穿設された窓13dを介し てこの基板7の裏面の上段に形成された返却ダクト内へ転がり落ちる。
【0010】 規定重量を有した10円硬貨の場合は、軽量レバー13の硬貨重量による時計 方向の回動力が永久磁石13cの吸着力より大きくなり、軽量レバー13が時計 方向に回動して、10円の正規硬貨は基板7の裏面の下段に形成された10円専 用の蓄積軌道に導かれる。したがって、永久磁石13bの磁力は10円硬貨の重 量で軽量レバー13が回動する程度の値に設定されている。
【0011】 なお、選別軌道8の終端位置には磁石13cが配設されており、鉄等の磁性を 有した擬似硬貨が選別軌道8を転がり落ちてくると、この速度を減速して、軽量 レバー13に当接する時の付勢力を軽減して、この擬似硬貨を確実に前記返却ダ クトへ導くようにしている。
【0012】 図6において、フラッパ10は図示しないばね部材でもって基板7の表面7a 方向に付勢されている。そして、レバー11を矢印方向に回動させると、選別軌 道8が開放されて、この選別軌道8上の硬貨17が前記開口12dまたはさらに 外側に位置するダクト入口12aへ落下する。
【0013】 このように構成された硬貨選別処理装置6によれば、硬貨投入口4へ投入され た硬貨17は選別軌道8を通過する過程で第1,第2の選別機構9a,9bによ って、硬貨の種類毎に選別される。そして、最終的に100円硬貨および10円 硬貨のみがそれぞれ専用の蓄積軌道に蓄積される。そして、5円,50円,10 0円等の異なる種類の硬貨および擬似硬貨は返却ダクト12内を通過して、硬貨 返却口3へ排出される。
【0014】 変形硬貨や擬似硬貨が投入されて、選別軌道8内に詰まってしまった場合は、 ダイヤルキー2の近傍位置に設けられた返却ボタン2aを押すと、図6のレバー 11が矢印方向に押されて、フラッパ10が回動して、選別軌道8内に詰まった 硬貨はダクト入口12a,12bから返却ダクト12内へ落下する。そして、電 話機の利用者は変形硬貨や擬似硬貨が硬貨返却口3へ返却されると、返却ボタン 2aの押下げ動作を解除する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すように構成された硬貨選別処理装置においてもまだ 解消すべき次のような問題があった。
【0016】 すなわち、変形硬貨や擬似硬貨が投入されて、選別軌道8内に詰まった場合は 、詰まったことをこの電話機の利用者が直ぐに把握できないので、詰まった後に 多数の硬貨を硬貨投入口4から投入する。その結果、選別軌道8内には変形硬貨 や擬似硬貨を先頭にして多数の硬貨17が滞留することになる。この状態で、返 却ボタン2aを押すと、フラッパ10が一斉に回動して、各硬貨17が一斉にダ クト入口12a,12b内へ落下する。
【0017】 しかし、例えば返却ボタン2aをゆっくり押すと、フラッパ10は少しだけ回 動した状態になる。この状態においては、硬貨軌道8の幅が広くななる。その結 果、先頭に位置する変形硬貨や擬似硬貨における詰まり原因が解除されて、選別 軌道8内に滞留している各硬貨17が一斉に移動開始する。また、フラッパ10 が回動すると、図8における中央支持板20と上支持板19,下支持板18との 間における寸法関係が選別条件を満たさなくなるので、一斉に移動開始した各硬 貨17が正規に選別されずに、選別軌道8をそのまま転がり落ちる。
【0018】 一度に多数の硬貨17が接触しながら硬貨軌道8を転がり落ち、軽量レバー1 3に当接すると、軽量レバー13には同時に複数毎の硬貨17の重量が作用する 。各硬貨17における1枚,1枚の重量が10円硬貨の正規重量より軽い場合で あっても、複数枚の硬貨17の重量が作用すると、軽量レバー13は回動して、 これらの硬貨17を無条件に裏面の下段の10円専用の蓄積軌道に導く懸念があ る。
【0019】 この場合、同時にハンドセット5を置かない場合は、誤った金額の硬貨17や 擬似硬貨でもって通話料金が支払われることになる。
【0020】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、たとえフラッパ開放時 に選別軌道に多数の硬貨が滞留していたとしても、これらの硬貨を確実に返却ダ クトへ導くことができ、軽量レバーが誤って擬似硬貨および指定外硬貨を蓄積軌 道へ導くことを未然に防止でき、選別動作全体の信頼性を向上できる硬貨選別処 理装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解消するために本考案は、硬貨投入口から投入された硬貨を基板面 に沿って転動させ、投入された硬貨のうち複数の特定種類硬貨のみを選別して蓄 積し、投入された硬貨のうち残り種類硬貨およひ擬似硬貨を硬貨返却口へ排出す る硬貨選別処理装置において、 基板の一方面に設けられ、投入された硬貨を転動させる選別軌道と、選別軌道 に沿って設けられ、投入された硬貨のうち一つの特定種類硬貨を選別する選別機 構と、選別軌道を覆うとともに開放動作にて選別軌道内に滞留している硬貨をこ の選別軌道外へ排出するフラッパと、選別軌道の終端の対向位置に回動自在に支 持され、選別機構にて選別されなかった硬貨が当接すると、この当接した硬貨の 重量が規定重量以上のとき回動して該当硬貨を蓄積軌道に導くとともに、当接し た硬貨の重量が規定重量未満のとき回動せずに該当硬貨を硬貨返却口に連通する 返却ダクトへ導く軽量レバーと、フラッパにおける前記開放動作に連動して軽量 レバーの回動動作を禁止するロック機構とを備えたものである。
【0022】
【作用】
このように構成された硬貨選別処理装置であれば、フラッパが回動して選別軌 道が開放されると、この開放動作に連動して、ロック機構が作動して、軽量レバ ーの回動動作が禁止される。よって、たとえフラッパかゆっくりと回動して、選 別軌道内に滞留している複数の硬貨が同時に転がり落ちて軽量レバーに当接して 、規定重量以上の重量がこの軽量レバーに印加されたとしても、この軽量レバー は回動することはない。よって、フラッパ開放時に選別軌道内に滞留していた硬 貨が蓄積軌道に導かれることが未然に防止される。
【0023】
【実施例】
以下本考案の一実施例を図面を用いて説明する。
【0024】 図1は実施例の硬貨選別処理装置の概略構成を示す外観図である。図6に示す 従来の硬貨選別処理装置と同一部分には同一符号が付してある。したがって、重 複する部分の詳細説明を省略する。また、電話機の外観図、および各選別機構の 動作原理図,Y−Y線の断面図はそれぞれ従来装置における図5,図8,図7と 同じてある。
【0025】 この実施例においては、選別軌道8に沿って設けられた第1の選別機構9aお よび第2の選別機構9bを共通に覆うフラッパ30の上縁における第1,第2の 選別機構9a,9bの対応位置にそれぞれ上方に突出する係止部31a,31b が形成されている。各係止部31a,31bの先端には基板7の表面7a方向へ 向く折曲げ部32a,32bが形成されている。そして、各折曲げ部32a,3 2bには図3に示すようにそれぞれ長尺方向が基板7方向を向く長穴36a,3 6bが穿設されている。
【0026】 一方、選別軌道8の上側リブ8aに平行に固定軸33が敷設されている。この 固定軸33は基板7に支持部材34a,34bを介して固定されている。そして 、この固定軸33に前記フラッパ30のそれぞれの長穴36a,36bが外挿さ れている。よって、フラッパ30は固定軸33回りに回動可能である。
【0027】 さらに、この固定軸33にコイルばね35が巻付けられている。コイルばね3 5の上端は基板7に当接しており、上端はフラッパ30の上面に当接している。 フラッパ30はコイルばね35によって選別軌道8側へ付勢されている。よって 、各選別機構9a,9bにおける図8に示した3つの各支持板17,18,19 相互間の位置関係が正常に維持される。
【0028】 また、この実施例においては、フラッパ30の下流側端に軽量レバー13方向 へ伸びる係止棒30aが取付けられている。この係止棒30aは、図4に示すよ うに、フラッパ30が正常に選別軌道8を覆っている状態においては、軽量レバ ー13の外側に位置している。したがって、この状態においては、軽量レバー1 3の回動動作は係止棒30aにて阻止されることはない。
【0029】 図2は基板7の裏面7bに形成された返却ダクト12eおよび蓄積軌道14b を示す断面模式図である。軽量レバー13に当接した硬貨17の重量が10円硬 貨の重量にて定まる規定重量より軽い場合は、軽量レバー13は回動しないので 、該当硬貨17は裏面の返却ダクト12eへ導かれる。逆に、軽量レバー13に 当接した硬貨17の重量が規定重量より重い場合は、軽量レバー13は点線で示 すように回動して、該当硬貨17は裏面の蓄積軌道14bへ導かれる。蓄積軌道 14bの下端には蓄積された硬貨17を硬貨収納容器へ導くためのシャッタ16 aが配設されている。
【0030】 このように構成された硬貨選別処理装置において、硬貨投入口4から1個の硬 貨17が投入されると、この硬貨17は図1の硬貨選別処理装置における基板7 の表面7aに斜め方向に形成された硬貨軌道8を転動しなが第1の選別機構9a 位置(上流)から第2の選別機構9b(下流)へ移動していく。そして、投入硬 貨が5円,50円,1円等の100円未満の直径を有する硬貨であれば、この硬 貨17は第1の選別機構9aで選別されて、図7に示す開口12dから返却ダク ト12内へ落下し、最終的に硬貨返却口3へ排出される。
【0031】 投入された硬貨17が100円硬貨以上の外径を有していた場合は、第1の選 別器9aを通過して第2の選別機構9bへ導入される。そして、第2の選別機構 9bによって、その外径が10円未満、すなわち100円硬貨の外径である場合 には、開口14aを経て100円専用の蓄積軌道14へ導かれる。
【0032】 第2の選別機構9bを通過した硬貨17は軽量レバー13に当接して、重量選 別され、10円硬貨に対応する規定重量より軽い硬貨は裏面7bの返却ダクト1 2e内へ転がり落ちる。規定重量を有した10円硬貨の場合は、軽量レバー13 が回動して、その10円の正規硬貨は基板7の裏面7bに形成された10円専用 の蓄積軌道14bに導かれる。
【0033】 次に、変形硬貨や擬似硬貨が投入されて、選別軌道8内に詰まってしまって、 その後にさらに別の硬貨が投入されて、結果として選別軌道8内に変形硬貨や擬 似硬貨を先頭に多数の硬貨が滞留してしまったとする。そして、ダイヤルキー2 の近傍位置に設けられた返却ボタン2aが押されて、図1のレバー11が矢印方 向に移動した場合のフラップ30の動作を図3(a)(b)および図4(a)( b)を用いて説明する。
【0034】 先ず、レバー11が押されていない状態においては、図3(a),図4(a) に示すように、フラッパ30は基板7に平行である。また、固定軸33は各折曲 げ部32a,32bに穿設された各長穴36a,36bのほぼ中央に位置してい る。また、図4(a)に示すように、係止棒30aは軽量レバー13の外側に位 置している。
【0035】 次に、レバー11を矢印方向に微小距離だけ移動させると、フラッパ30は固 定軸33回りに回動することなく、図4(b)に示すように、フラッパ30と基 板7との間の平行状態が崩れて、フラッパ30のレバー11側端と基板7までの 距離がフラッパ30と第2の選別機構9b側端と基板7までの距離より大きくな る。その結果、フラッパ30は基板7に対して傾斜するので、係止棒30aの先 端が軽量レバー13の内側に入る。よって、軽量レバー13は反時計回りに回動 することが禁止される。すなわち、この係止棒30は軽量レバー13に対するロ ック機構を構成する。
【0036】 また、フラッパ30の上流側の基板7に対する位置関係は図3(b)における 点線位置となる。この状態においては、選別軌道8の下流側の第2の選別機構9 b近傍に滞留している各硬貨17は排出されないが、上流側の第1の選別機構9 a近傍の選別軌道8に滞留している各硬貨17は排出されるか、または直ぐに排 出される状態に移行している。
【0037】 そして、さらにレバー11が移動すると、フラッパ30は、長穴36a,36 bの長尺方向の距離以上に基板7から離れることはないので、不平行状態を保っ たまま、すなわち、軽量レバー13の動作がロックされた状態のまま、図3(b )の実線で示すように、コイルばね35の付勢力に抗して固定軸33を中心に回 動する。その結果、拘束条件が緩くなっている上流側(第1の選別機構9a側) に滞留している硬貨17がまず最初にフラッパ30の外側に滑り落ちて、ダクト 入口12aへ落下する。次に、選別軌道8の下流側(第2の選別機構9b側)に 滞留している硬貨17がフラッパ30の外側へ滑り落ち、ダクト入口12bへ落 下する。
【0038】 また、選別軌道8の終端近傍に滞留していた複数の硬貨17は、フラッパ30 が開放されて、選別軌道8の幅が広くなり、詰まり原因が解消されるので、フラ ッパ30の外側のダクト入口12bへ落下するか、またはそのまま選別軌道8内 を転がって軽量レバー13に当接する。軽量レバー13は前述したように係止棒 30aでロックされているので、たとえ複数枚の硬貨17の重量が一度に印加さ れたとしても、回動することはない。したがって、この各硬貨17は裏面7bに 形成された返却ダクト12eへ確実に導かれる。すなわち、誤って10円専用の 蓄積軌道14bに導かれることはない。
【0039】 よって、誤った種類の硬貨や擬似硬貨を通話料金として徴収することが防止さ れる。
【0040】 また、前述したように、フラッパ30が開放される過程で選別軌道8の上流側 に滞留している硬貨17から下流側に滞留している硬貨17まで順番にフラッパ 30の外部へ排出される。したがって、フラッパ30が開放される過程で選別軌 道8に滞留している硬貨17が誤って蓄積軌道14,14bへ導かれることが確 実に防止される。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の硬貨選別処理装置によれば、選別軌道に詰まった 硬貨を排出するためのフラッパ開放動作に応動して軽量レバーの回動動作を禁止 するロック機構を設けている。したがって、フラッパを開放する過程で、選別軌 道に滞留していた硬貨がたとえ選別軌道内を転がり降りて軽量レバーに当接した としても、正しく選別されていない指定外の硬貨や擬似硬貨が蓄積軌道に入るこ とが未然に防止され、装置の選別動作全体の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係わる硬貨選別処理装置
の概略構成を示す斜視図、
【図2】 同実施例装置の裏面を示す概略模式図、
【図3】 同実施例装置の動作を示す断面模式図、
【図4】 同じく実施例装置の動作を示す断面模式図、
【図5】 一般的なピンク電話機を示す外観図、
【図6】 同電話機に組込まれた硬貨選別処理装置を示
す斜視図、
【図7】 図6の硬貨選別処理装置をY−Y線で切断し
て、矢印方向に見た断面図、
【図8】 選別機構の選別原理を示す模式図。
【符号の説明】
3…硬貨返却口、4…硬貨投入口、7…基板、8…選別
軌道、9a…第1の選別機構、9b…第2の選別機構、
11…レバー、12,12e…返却ダクト、12a,1
2b…ダクト入口、13…軽量レバー、13b…永久磁
石、14,14a…蓄積軌道、17…硬貨、30…フラ
ッパ、30a…係止棒、31.31b…係止部、32
a,32b…折曲げ部、33…固定軸、35…コイルば
ね、36a,36b…長穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨投入口(4) から投入された硬貨(17)
    を基板(7) 面に沿って転動させ、前記投入された硬貨の
    うち複数の特定種類硬貨のみを選別して蓄積し、前記投
    入された硬貨のうち残り種類硬貨およひ擬似硬貨を硬貨
    返却口(3) へ排出する硬貨選別処理装置において、 前記基板の一方面に設けられ、前記投入された硬貨を転
    動させる選別軌道(8)と、前記選別軌道に沿って設けら
    れ、前記投入された硬貨のうち一つの特定種類硬貨を選
    別する選別機構(19a,18b) と、前記選別軌道を覆うとと
    もに開放動作にて前記選別軌道内に滞留している硬貨を
    この選別軌道外へ排出するフラッパ(30)と、前記選別軌
    道の終端の対向位置に回動自在に支持され、前記選別機
    構にて選別されなかった硬貨が当接すると、この当接し
    た硬貨の重量が規定重量以上のとき回動して該当硬貨を
    蓄積軌道に導くとともに、当接した硬貨の重量が前記規
    定重量未満のとき回動せずに該当硬貨を前記硬貨返却口
    に連通する返却ダクトへ導く軽量レバー(13)と、前記フ
    ラッパにおける前記開放動作に連動して前記軽量レバー
    の回動動作を禁止するロック機構(30a) とを備えた硬貨
    選別処理装置。
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