JPH0545953B2 - - Google Patents

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JPH0545953B2
JPH0545953B2 JP62118882A JP11888287A JPH0545953B2 JP H0545953 B2 JPH0545953 B2 JP H0545953B2 JP 62118882 A JP62118882 A JP 62118882A JP 11888287 A JP11888287 A JP 11888287A JP H0545953 B2 JPH0545953 B2 JP H0545953B2
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JP
Japan
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toner
weight
group
general formula
tetrahydrofuran
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JP62118882A
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Hirohide Tanigawa
Toshiaki Nakahara
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Canon Inc
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Priority to SG1996006777A priority patent/SG46617A1/en
Priority to EP88107880A priority patent/EP0291930B1/en
Publication of JPS63284562A publication Critical patent/JPS63284562A/ja
Publication of JPH0545953B2 publication Critical patent/JPH0545953B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09783Organo-metallic compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/09Colouring agents for toner particles
    • G03G9/0906Organic dyes
    • G03G9/091Azo dyes

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、電子写真、静電記録などの静電潜像
を現像するためのトナーに関する。 [従来の技術] 静電荷像現像用トナーにおいては、それに用い
る結着樹脂単独では一定の帯電性を得ることがで
きないので、トナーを所望の摩擦帯電性に制御す
るために、染料、顔料等の荷電制御性物質を添加
することが行なわれている。 今日、当該技術分野で実用化されているものと
しては、トナーに正荷電を付与あるいは制御する
場合にはニグロシン系染料が、負荷電を付与、あ
るいは制御する場合は、特公昭45−26478号公報、
特公昭55−42752号公報等に示されている含金属
化合物等が挙げられる。これらの化合物は、トナ
ー粒子へ荷電を付与する性能の点では、従来提案
された荷電制御性物質の中でも特に優れた特性を
もつものであり、また従来の複写機等においても
実用上十分な画像を与えるトナーを提供すること
ができた。 [発明が解決しようとする問題点] しかしながら、電子写真、静電記録媒体におい
て、よりパーソナル化、高速化、多機能化が進む
中で、より優れた環境安定性を持ち、耐久安定性
が良く、より濃度が高く、かぶりがなく、解像力
に富み、コントラストのはつきりした、あるいは
階調再現性に優れた画像を与えるトナーが求めら
れている。正現像、アナログ現像ばかりでなく、
反転現像、デジタル現像、低電位現像等、さまざ
まな現像方法が使用されてきており、いかなら現
像方法に対しても高画質を与えるトナーを提供す
ることが要求されている。 小型化、パーソナル化に伴い、熱帯地方におけ
る高温高湿下、内陸地方の低温低湿下や空調のな
い場所での使用等、過酷な使用がなされてきてお
り、常にいかなる環境下にあつても安定に高画質
の画像を与えなければならない。さらに高速化に
より、一度に多量の使用や長期間にわたる連続使
用の耐え、安定して高画質の画像を提供しなけれ
ばならない。 一方、トナーに求められる性能も現像性ばかり
でなく、定着性、耐オフセツト性、クリーニング
性、耐ブロツキング性を向上させるめにさまざま
な原材料が用いられてきている。それに伴い他材
料の摩擦帯電量も大きく変化し、荷電制御剤も単
に荷電を「付与する」、すなわち、上げるという
機能だけでは不充分であり、トナーの帯電量を一
定に「制御する」ことが求められ、上記に示した
他の性能を妨害するものであつてはならず、むし
ろ補助するものが好ましい。 トナーはいかなる環境下にあつても長期間の使
用中にも常に一定の帯電量に摩擦帯電されるよう
に制御され、その結果として、安定して高画質を
与えるものが必要である。従つて、従来のトナー
では上記種々の要件を満足できなくなつてきてお
り、荷電制御剤の改善が必要である。 本発明の目的は、温度、湿度等、環境に影響さ
れず安定した画像を与えるトナーを提供すること
にある。 本発明の他の目的は耐久性に優れ長期間の連続
使用にあつても常に安定した画像を与えるトナー
を提供することにある。 さらに他の目的は、解像力および細線再現性に
富む画像を与えるトナーを提供することにある。 さらに他の目的は、常に高濃度であり、かぶり
のない画像を与えるトナーを提供することにあ
る。 さらに他の目的は、繊細な画像を緻密に現わし
グラフイツク等の画像をくつきりと現わす画像を
提供することにある。 さらに他の目的は、低速機、高速機の両方に対
応できるトナーを提供するものである。 さらに他の目的は、長期間の放置でも性能の低
下のないトナーを提供するものである。 [問題点を解決するための手段および作用] 本発明は、テトラヒドロフラン不溶分を含有し
ている樹脂を含有している樹脂成分100重量部に
対して、下記一般式()又は() 一般式() 一般式() [式中、Aはフエニレン残基を表わし、ニトロ
基、ハロゲン基または炭素数1〜18個のアルコキ
シ基を置換基として有していてもよい。Bはフエ
ニレン残基またはナフチレン残基を表わし、ニト
ロ基、ハロゲン基、カルボキシル基、アニリド
基、または炭素数1〜18個のアルコキシ基もしく
はカルボキシエステル基を置換基として有してい
てもよい。X、Yは−O−、−COO−、−S−、
または−NR−(Rは水素またはた炭素数1〜4
個のアルキル)を表わす。Cは水素、ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウムまたは有機アンモニ
ウムを表わす。なお、複数個の置換基を有する場
合、それぞれが同じであつても異なつていてもよ
い。〕 で示される化合物を0.01〜10重量部含有し、該ト
ナー中の樹脂成分は、70重量%以下のテトラヒド
ロフランの不溶分及び30重量%以上のテトラヒド
ロフタン可溶分を含有しており、該テトラヒドロ
フラン可溶分の酸価は50以下であることを特徴と
する静電荷像現像用トナーに関する。 更に、本発明は該トナー中の樹脂成分は、70重
量%〜10重量%のテトラヒドロフラン不溶分及び
30重量%〜90重量%のテトラヒドロフラン可溶分
を含有していることを特徴とする上記記載の静電
荷像現像用トナーに関する。 本発明者らは、いかなる環境下にあつても安定
に負極性に帯電し、長期間にわたり安定した画像
を与えるトナーを鋭意研究した結果、一般式
()又は()で示される化合物を含有するト
ナーが特に優れていることを発見した。すなわ
ち、本発明に用いられている一般式()又は
()で示される化合物が熱的、時間的に安定で
あり、吸湿性も少なく、トナーに含有させた場
合、低湿下においても電子写真特性の優秀なトナ
ーを与える、良質な荷電制御剤であることを見い
出して本発明に到達した。 更に、一般式()又は()で表わされる化
合物は、他の顔料、染料等の着色材と共に用いて
も、それらによつて良好な荷電制御性を阻害され
ることの少ない荷電制御剤であることも見出し
た。 更にまた、トナーのテトラヒドロフラ可溶分の
酸価が50以下である場合に一般式()又は
()の化合物の有する上記の優れた荷電制御作
用が効果的に働くことも見いだした。 また、本発明に用いられる一般式()又は
()で示される化合物を含有したトナーは一般
式()又は()で示される化合物の樹脂への
分散が良好であり、特にテトラヒドロフラン不溶
分を含有している樹脂を含有している樹脂成分を
用いてトナーのテトラヒドロフラン不溶分が70重
量%以下、より好ましくは70重量%〜10重量%と
なるようにした場合に、更に一般式()又は
()で示される化合物の樹脂への分散性が良好
であることから、トナー粒子間、またはトナーと
キヤリア間、一成分現像の場合のトナーとスリー
ブなどのトナー担持体との間等の摩擦帯電量が安
定で、かつ摩擦帯電量分布がシヤープで均一であ
り、使用する現像システムに適した帯電量にコン
トロールできるトナーとなること知見された。 更に一般式()又は()で表わされる化合
物は、着色力が弱いため、他の顔料、染料等の着
色材と共に用いてカラートナーとした際も、鮮明
なカラー画像が得られる。 本発明で用いられる一般式()又は()で
示される化合物をトナーに含有させる方法として
は、トナー内部に添加する方法と外添する方法と
がある。これらの化合物の使用量は、結着樹脂の
種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分
散方法を含めたトナー製造方法によつて決定され
るもので、一義的に限定されるものではないが、
好ましくは結着樹脂100重量部に対して0.1〜10重
量部、より好ましくは0.1〜5重量部の範囲で用
いられる。また外添する場合は、樹脂100重量部
に対し0.01〜10重量部が好ましい。 本発明に用いられる一般式()又は()で
表わせる化合物は、公知の方法により金属化可能
なアゾ化合物を応金属付与剤で処理することによ
り得られ、その後の処理条件により対イオンを変
えることができる。 例えば2−アミノフエノールをジアゾ化し、フ
エノールをカツプリングさせ、無機マンガン塩で
処理した後PH3以下でろ別し、沈殿物をPH6〜7
になるまで洗浄すれば、化合物(1)が得られる。 化合物(1) 本発明に使用される一般式()又は()で
示される化合物のその他の具体例としては、例え
ば次のようなものがあり、同様の方法で合成され
る。 化合物(2) 化合物(3) 本発明で用いられる化合物は、従来公知の荷電
制御剤と組み合わせて使用することもできる。 本発明に使用される着色材としては、任意の適
当な顔料や染料が使用でき、例えばカーボンブラ
ツク、鉄黒、フタロシアニンブル、群青、キナク
リドン、ベンジジンイエローなど公知の染顔料が
用いられる。 本発明に使用される結着樹脂としては、スチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
n−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p
−フエニルスチレン、p−クロルスチレン、3,
4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキ
シルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−
n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、
p−n−ドデシルスチレン、等のスチレンおよび
その誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、
イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフイ
ン類;ブタジエン等の不飽和ポリオレフイン類;
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フツ
化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなど
のビニルエステル類;メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタク
リル酸−n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸−n−オクチル、メタクリル酸ドデ
シル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フエニル、メ
タクリル酸ジメチルアミノアエチル、メチクリル
酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチレン脂肪
族モノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸−n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピ
ル、アクリル酸−n−オクチル、アクリル酸ドデ
シル、アクリル酸−2−エチレルヘキシル、アク
リル酸ステアリル、アクリル酸−2−クロロエチ
ル、アクリル酸フエニルなどのアクリル酸エステ
ル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエ
ーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシル
ケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニ
ルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカ
ルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニル
ピロリドンなどのN−ビニル化合物;ビニルナフ
タレン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメ
タクリル酸誘導体;アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基を有
するビニル化合物誘導体;マレイン酸ハーフエス
テル、フマル酸ハーフエステルの如きハーフエス
テル;マレイン酸無水物、マレイン酸エステル、
フマル酸エステル誘導体;等のビニル系化合物で
ある単重合体、共重合体、ポリエステル、ポリウ
レタン、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、
ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フエノール
樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系
石油樹脂、ハロパラフイン、パラフインワツクス
などが単独あるいは混合して使用できる。 特に圧力定着方式に供せられるトナー用の結着
樹脂として、低分子ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、高級脂肪
酸、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等が単独
または混合して使用出来る。 さらに本発明のトナーは、二成分現像剤として
用いる場合にはキヤリア粉と混合して用いられ
る。 本発明に使用しうるキヤリアとしては、公知の
ものすべてが使用可能であり、例えば鉄粉、フエ
ライト粉、ニツケル粉などの磁性を有する粉体、
ガラスビーズ等及びこれらの表面を樹脂等で処理
したものなどがあげられる。 さらに本発明のトナーは、潜像を保持するため
の潜像保持体と対向する現像剤担持体の現像領域
で、現像担持体と潜像保持体との間に交番電界を
付与しながら潜像を非磁性トナーで現象する画像
形成方法において、真比重が6以下でありかつ電
気的絶縁性樹脂で被覆されている磁性粒子によつ
て、現像剤担持体の現像領域に該磁性粒子の存在
量が5〜100mg/cm2となるように磁気ブラシを形
成し、現像領域で潜像保持体と現像剤担持体表面
および現像剤担持体表面に形成されている該磁気
ブラシ表面との間で非磁性トナーを往復させなが
ら潜像を現像することを特徴とする画像形成方法
にも用いられる。 また本発明のトナーは更に磁性材料を含有させ
磁性トナーとしても使用しうる。本発明の磁性ト
ナーに含まれる磁性材料としては、マグネタイ
ト、マグヘマイト、フエライト等の酸化鉄、及び
他の金属酸化物を含む酸化鉄、Fe、Co、Niのよ
うな金属、あるいはこれらの金属とAl、Co、
Cu、Pb、Mg、Ni、Sn、Zn、Sb、Bi、Cd、Ca、
Mn、Se、Ti、W、Vのような金属との合金およ
びその混合物等が挙げられる。これらの強磁性体
は平均粒径が0.1〜2μm程度で10KO¨e印加での磁
気特性が抗磁力2〜150O¨e、飽和磁化50〜
200emu/g(好ましくは50〜100emu/g)、残
留磁化2〜20emu/gのもの望ましく、トナーに
含有される量としては、樹脂成分100重量部に対
し20〜200重量部、特に好ましくは40〜150重量部
である。 本発明のトナーは必要に応じて添加剤を混合し
てもよい。添加剤としては、例えばテフロン、ポ
リフツ化ビニリデン、脂肪酸金属塩等の滑剤;あ
るいは酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、
炭化ケイ素等の研摩剤;あるいはコロイダルシリ
カ、アルミナ等の流動性付与剤、ケーキング防止
剤;あるいはカーボンブラツク、酸化スズ等の導
電性付与剤;あるいは低分子量ポリエチレンなど
の定着助剤等があり、熱ロール定着時の離型性を
良くする目的で低分子量ポリエチレン、低分子量
ポリプロピレン、マイクロクリスタリンワツク
ス、カルナバワツクス、サゾールワツクス等のワ
ツクス状物質を0.5〜5wt%程度加えることも出来
る。 本発明に係るトナーを製造するにあたつては、
構成材料をボールミルその他の混合機により充分
混合してから、熱ロール、ニーダー、エクストル
ーダー等の熱混練機を用いてよく混練し、冷却固
化後、機械的な粉砕、分級によつて得る方法、結
着樹脂溶液中に構成材料を分散した後、噴霧乾燥
することにより得る方法、結着樹脂を構成すべき
単量体に、所定の材料を混合して乳化懸濁液とし
た後に重合させて得る重合法トナー製造法、また
は、コア材、シエル材から成るいわゆるマイクロ
カプセルトナーにおいて、コア材あるいはシエル
材あるいは両方に所定の材料を含有させる方法等
が応用できる。 本発明のトナーは、トナーの可溶成分の酸価が
50以下であるものが好ましく、より好ましくは25
以下であるものが良い。トナーの可溶成分の酸価
が上記以下である場合には、本発明に用いられる
一般式()又は()の化合物の荷電制御作用
が最も効果的に働き、より優れた現像性を示し、
高品質の画像を与えることができる。酸価が50を
越える場合、低湿下で帯電量過剰となり、現像性
の低下を起こす。 本発明において酸価の値は試料1gを中和する
のに要する水酸化カリウムのmgをもつて表わされ
る数値であつて、以下のようにして測定される。
可溶成分2gをトルエン/エタノール=1/2の混
合溶媒200gに溶解し、フエノールフタレインを
指示薬として0.1N水酸化カリウム溶液で滴定す
る。 また、本発明の熱定着用トナーにおいては、ト
ナーのテトラヒドロフラン可溶成分の分子量が
Mnが2000〜20000、Mwが50000〜5000000、好ま
しくは50000〜3000000であるものが良い。 本発明において、Mw、Mnの値はゲルパーメ
ーシヨンクロマトグラフイーによつて測定した値
から算出した。測定条件は、温度25℃で溶媒とし
てテトラヒドロフランを毎分1mlの流速で流し、
試料濃度8mg/mlのテトラヒドロフランの試料溶
液を0.5ml注入して測定する。なお、カラムとし
ては、103〜2×106の分子量領域を適確に測定す
るために、市販のポリスチレンゲルカラムを複数
本組合せるのが良く、例えば、waters社製のμ
−styragel500、103、104、105の組合せや昭和電
工社製のshodex A−802、803、804、805の組合
せが良い。試料の分子量測定にあたつては、試料
の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレ
ン標準試料により作製された検量線の対数値とカ
ウト数との関係から算出した。検量線作成用の標
準ポリスチレン試料としては、例えば、Pressure
Chemical Co.製或いは東洋ソーダ工業社製の分
子量が6×102、2.1×103、4×103、1.75×104
5.1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×105、2×
106、4.48×106のものを用い、少なくとも10点程
度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適当であ
る。また、検出器にはRI(屈折率)検出器を用い
る。 さらに混練粉砕された熱定着用トナーにおいて
は、後述する実施例に記載されているように、ト
ナーを調製する際に用いる樹脂として、ジビニル
ベンゼンの如き架橋性モノマーを含有する架橋重
合体のように予めテトラヒドロフラン不溶分を含
有している樹脂を用いてトナー中の樹脂成分のテ
トラヒドロフラン不溶分が70wt%以下、好まし
くは10〜60wt%、さらに好ましくは10〜55wt%
としたときに、本発明に用いられる一般式()
又は()の化合物がトナー中に良好に分散さ
れ、荷電制御作用が有効に発揮される。テトラヒ
ドロフラン不溶分が10wt%未満であるときには、
本発明に用いられる化合物の分散が悪くトナー粒
子にばらつきができ、耐久性に劣り、使用中に濃
度低下やかぶりを生じるなどの問題が起こる場合
もある。また70wt%を超えるときには、定着不
良が生じたり混練法を用いる場合に混練が充分に
行なわれない等、製造に問題があるなどの欠点が
ある。 本発明でのテトラヒドロフラン不溶分とは、溶
剤に対不溶性となつたポリマー部分の割合であ
る。テトラヒドロフラン不溶分とは以下のように
して測定された値を以つて定義する。すなわち、
トナーを定重量(W1g)秤り取り、円筒瀘紙
(東洋瀘紙性No.86R)の用いてソツクスレー抽出
器で抽出して、その重合体中の可溶成分を溶媒に
より取り除き、さらに抽出されずに残つた試料を
乾燥後秤量する(W2g)。 トナーに含まれる磁性体、シリカ等の固体成分
の重量をW3とすると、溶媒不溶分は W2−W3/W1−W3×100(%) として計算される。このような溶媒としては、例
えばテトラヒドロフランが適当で、ここでは約6
時間抽出した。 [実施例] 以下本発明を実施例により更に具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものは
ない。なお、以下の配合における部数はすべて重
量部である。 実施例 1 スチレン−ブチルアクリレート− ジビニルベンゼン共重合体 (モノマー重量比70/30/3) 100部 磁性酸化鉄 55部 化合物(1) 2部 上記材料を予備混合した後、150℃に熱した2
本ロールで混練し、冷却後カツターミルで粗粉砕
し、ジエツト気流を用いた微粉砕機にて粉砕し、
さらに風力分級機を用い分級して体積平均粒径
11μmの微粉体を得た。これを疎水性コロイダル
シリカ0.4部とよく混合して、トナーNo.1を得た。
このトナーNo.1の物性については表1に示す。 このトナーを市販の電子複写機(商品名NP−
250REキヤノン製品)にて、常温常湿下、連続
30000枚の複写テストを行なつた結果、安定して
原稿に忠実な画像が得られ、濃度も1.25〜1.42を
維持し、カブリの無い鮮明な画像が得られた。更
に10℃、10%RHの低温低湿下、30℃、80%RH
の高温高湿下においても同様な結果が得られた。 なお、帯電量は、トナー1gと鉄粉キヤリア
(200/300mesh)9gを精秤して充分混合後、ブ
ローオフ(東芝ケミカル社製TB−200)にて測
定した。 実施例 2 スチレン−ブチルメタクリレート− マレイン酸モノブチル−ジビニル ベンゼン共重合体 (モノマー重量比80/15/5/2) 100部 銅フタロシアニンブルー 5部 化合物(2) 1部 上記材料を用いる外は実施例1と同様の方法で
トナーNo.2を得た。トナーNo.2の物性については
表1に示す。 平均粒径50〜80μmの鉄粉キヤリア100部に対
し、トナーNo.3を5部の割合で混合して現像剤と
した。この現像剤を用い、市販の電子複写機(商
品名NP−5000、キヤノン製)にて5000枚の複写
テストを行なつたところ、安定して階調性に優れ
た鮮明な青色画像が得られた。さらに、10℃、10
%RH下、30℃、80%RH下での各環境でも同様
に優れた画像が得られた。 実施例 3 スチレン−ブチルメタクリレート− マレイン酸モノブチル−ジビニル ベンゼン共重合体 (モノマー重量比80/15/5/2) 100部 ペリレンスカーレツト 5部 化合物(3) 2部 上記材料を用いる以外は、実施例1と同様な方
法でトナーNo.3を得た。トナーNo.3の物性につい
ては表1に示す。 該トナー、実施例2と同様にして複写テストを
行なつたところ、各環境下において、同様に鮮明
でカブリの無い赤色画像が得られた。 比較例 1 化合物(1)の代わりに下記ジメチルサリチル酸ク
ロム錯体 を2部用いる他は、実施例1と同様な方法でトナ
ーNo.4を得た。 実施例1と同様の複写テストを行なつた結果、
常温常湿下においては、実施例1と同様に良好で
あつたが、低温低湿及び高温高湿の環境下では、
若干の濃度低下(1.08〜1.21)とカブリが見ら
れ、特にトナー補給時に顕著であつた。 比較例 2 化合物(3)の代わりに下記ジエチルサリチル酸ク
ロム錯体を を1部用いる他は、実施例3と同様な方法でトナ
ーNo.5を得た。 実施例4と同様の複写テストを行なつたとこ
ろ、若干くすんだ赤色画像が得られた。画質的に
は、常温常湿下及び高温高湿下においては良好で
あつたが、低温低湿下ではトビチリとカブリの目
立つた画像であつた。
【表】 [発明の効果] 本発明のトナーは従来公知の手段で、電子写
真、静電記録及び静電印刷等における静電荷像を
顕像化するための現像用には全て使用できるもの
で、下記のような優れた効果を発するものであ
る。 トナー粒子間の摩擦電荷量が均一であり、か
つ電荷量の制御が容易である。また長期連続使
用中あるいは環境に依存して摩擦電荷量がバラ
ツキまたは減少することがなく、安定なトナー
である。 湿度に影響されることがなく、高湿下におい
ても低湿下においても安定した画像を与えるト
ナーである。 温度に影響されることがなく、安定した画像
を与えるトナーである。 耐久性に優れ、長期間連続使用されても常に
安定した画像を与えるトナーである。 解像力に優れ、常に高濃度でかぶりのない高
品質の画像を与えるトナーである。 一般式()又は()で表わされる化合物
は、着色力が弱いため、他の顔料等の着色材と
共に用いてカラートナーとした際も、鮮明なカ
ラー画像が得られるトナーである。 階調性に優れた画像を与えるトナーである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 テトラヒドロフラン不溶分を含有している樹
    脂を含有している樹脂成分100重量部に対して、
    下記一般式()又は() 一般式() 一般式() [式中、Aはフエニレン残基を表わし、ニトロ
    基、ハロゲン基または炭素数1〜18個のアルコキ
    シ基を置換基として有していてもよい。Bはフエ
    ニレン残基またはナフチレン残基を表わし、ニト
    ロ基、ハロゲン基、カルボキシル基、アニリド
    基、または炭素数1〜18個のアルコキシ基もしく
    はカルボキシエステル基を置換基として有してい
    てもよい。X、Yは−O−、−COO−、−S−、
    または−NR−(Rは水素または炭素数1〜4個
    のアルキル)を表わす。Cは水素、ナトリウム、
    カリウム、アンモニウムまたは有機アンモニウム
    を表わす。なお、複数個の置換基を有する場合、
    それぞれが同じであつても異なつていてもよい。] で示される化合物を0.01〜10重量部含有し、該ト
    ナー中の樹脂成分は、70重量%以下のテトラヒド
    ロフランの不溶分及び30重量%以上のテトラヒド
    ロフラン可溶物を含有しており、該テトラヒドロ
    フラン可溶分の酸価は50以下であることを特徴と
    する静電荷像現像用トナー。 2 該トナー中の樹脂成分は、70重量%〜10重量
    %のテトラヒドロフラン不溶分及び30重量%〜90
    重量%のテトラヒドロフラン可溶分を含有してい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    静電荷像現像用トナー。
JP62118882A 1987-05-18 1987-05-18 静電荷像現像用トナ− Granted JPS63284562A (ja)

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DE3854241T DE3854241T2 (de) 1987-05-18 1988-05-17 Entwickler für elektrostatische Ladungsbilder.
SG1996006777A SG46617A1 (en) 1987-05-18 1988-05-17 Toner for developing electrostatic charge image
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950449A (ja) * 1982-09-17 1984-03-23 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナ−及びその製造方法
JPS61162056A (ja) * 1985-01-12 1986-07-22 Canon Inc 静電荷像現像用トナ−
JPS63217363A (ja) * 1987-03-05 1988-09-09 Konica Corp アゾ系金属錯体を含有する静電潜像現像トナ−

Patent Citations (3)

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JPS63284562A (ja) 1988-11-21

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