JPH0545825Y2 - - Google Patents

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JPH0545825Y2
JPH0545825Y2 JP13419588U JP13419588U JPH0545825Y2 JP H0545825 Y2 JPH0545825 Y2 JP H0545825Y2 JP 13419588 U JP13419588 U JP 13419588U JP 13419588 U JP13419588 U JP 13419588U JP H0545825 Y2 JPH0545825 Y2 JP H0545825Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、多気筒内燃機関を点火する点火装置
に関するものである。
[従来の技術] 多気筒内燃機関を点火する点火装置は、各気筒
の点火プラグに点火用の高電圧を供給する点火回
路を備え、各気筒の点火位置で該当する点火回路
に点火信号を与えて点火動作を行わせる。
この種の点火装置においては、各気筒の点火位
置でその気筒用の点火回路に点火信号を与えるた
めに気筒判別信号を用いて、該信号により点火信
号を与える点火回路を判別するようにしている。
気筒判別信号を得る手段としては、特開昭63−
106362号に示されているように、所定のパターン
の磁極を有して機関の出力軸に取付けられた磁気
ドラムと、この磁気ドラムの磁気を検知して位置
検出信号を出力する複数のホール素子とからなる
位置検出センサを用いて、点火位置が共通な複数
の気筒を含む気筒群に対応する信号と、各気筒の
上死点に対応する信号とを発生させ、これら両信
号に基いて気筒判別用の信号を得るようにしたも
のが知られている。
[考案が解決しようとする課題] 位置検出センサを用いて気筒判別信号を得る従
来の多気筒内燃機関用点火装置においては、点火
装置、バツテリの充電回路、点灯負荷等を駆動す
る発電機と位置検出センサとの双方を機関に取付
ける必要があるため、機関の構造が複雑になるの
を避けられなかつた。
本考案の目的は、位置センサを用いることな
く、バツテリ充電回路や点灯負荷等を駆動するた
めに機関に取付けられる磁石発電機内のコイルを
利用して気筒の判別を行うことができるようにし
た多気筒内燃機関用点火装置を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、点火信号が与えられたときに点火動
作を行うn(nは2以上の整数)個の点火回路を
備えた多気筒内燃機関用点火装置に係わるもので
ある。
本考案においては、内燃機関の出力軸に取付け
られた4n極のフライホイール磁石回転子と4n極
の環状鉄心の各極部にコイルを巻回してなる4n
極の固定子とを備えた磁石発電機と、内燃機関の
1回転当り1回信号を発生する信号発生装置と、
内燃機関の1回転当り2nサイクルの交流信号を
出力する前記磁石発電機内の1つのコイルの出力
を入力として、該1つのコイルから得られる一方
の半サイクルの出力がスレシヨールドレベルに達
する位置で発生し他方の半サイクルの出力がスレ
シヨールドレベルに達する位置で消滅するパルス
信号を内燃機関の1回転当り2n個発生するパル
ス信号発生回路と、パルス信号を入力とし、1つ
置きのパルス信号が発生する位置でそれぞれ立上
がる気筒判別パルスを異なる出力端子に順次出力
する気筒判別パルス発生回路と、信号コイルが信
号を出力する毎に気筒判別パルス発生回路をリセ
ツトして初期状態に戻すリセツト回路と、n個の
気筒判別パルスにそれぞれ同期させてn個の点火
回路に順次点火信号を与える点火信号供給回路と
を設けた。
[作用] 上記のように構成すると、バツテリ充電回路や
点灯負荷等を駆動するために内燃機関に取付けら
れる磁石発電機の出力を利用して気筒判別パルス
を得ることができる。従つて内燃機関に位置検出
センサを取付ける必要がなく、機関の構造を簡単
にすることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
第1図は本考案を6気筒の内燃機関の点火装置
に適用した実施例を示したもので、同図において
U1ないしU6は第1ないし第6の気筒用の点火
回路であり、これらの点火回路は、点火コイル
IG1ないしIG6と、これらの点火コイルの1次
コイルに直列に接続されたサイリスタS1ないし
S6と、サイリスタS1ないしS6のゲートカソ
ード間に接続された抵抗R11ないしR16と、
点火コイルIG1ないしIG6の2次コイルに接続
された第1ないし第6の気筒の点火プラグP1な
いしP6とからなつている。
これらの点火回路の内第1ないし第3の点火回
路U1ないしU3が第1群の点火回路を構成し、
この第1群の点火回路に対して共通に点火エネル
ギー蓄積用コンデンサC1が設けられている。ま
た第4ないし第6の点火回路U4ないしU6が第
2群の点火回路を構成し、この第2群の点火回路
に対して共通に点火エネルギー蓄積用コンデンサ
C2が設けられている。これらのコンデンサは後
記する磁石発電機の出力で充電され、コンデンサ
C1はサイリスタS1ないしS3のいずれかが導
通した時にそれぞれのサイリスタが接続された点
火コイルの1次コイルを通して放電する。1次側
に放電電流が流れた点火コイルの2次コイルに高
電圧が誘起し、該高電圧が点火プラグに印加され
て点火動作が行われる。またコンデンサC2はサ
イリスタS4ないしS6のいずれかが導通したと
きにそれぞれのサイリスタが接続された点火コイ
ルの1次コイルを通して放電し、放電電流が流れ
た点火コイルの2次コイルに高電圧が誘起する。
この高電圧が点火プラグに印加されて点火動作が
行われる。
即ち、サイリスタS1ないしS6のそれぞれの
ゲートに点火信号を与えることにより、機関の第
1ないし第6の気筒をそれぞれ点火することがで
きる。
本考案は、このようにn個(本実施例ではn=
6)の点火回路を備えた内燃機関用点火装置にお
いて、4n極の磁石発電機1と、内燃機関の1回
転当り1回信号を発生する信号発生装置2と、磁
石発電機内の1つのコイルの出力を入力として機
関1回転当り2n個のパルス信号を発生するパル
ス信号発生回路3と、このパルス信号を入力とし
て気筒判別パルスを出力する気筒判別パルス発生
回路4と、信号発生装置2の出力信号により気筒
判別パルス発生回路をリセツトするリセツト回路
5と、気筒判別パルスに同期して所定の点火回路
に点火信号を与える点火信号供給回路6とを設け
たことを特徴とする。
本実施例の磁石発電機1は、24個の突極部M1
ないしM24を有する環状鉄心10と、環状鉄心
10の突極部M1ないしM24にそれぞれ巻回さ
れた電機子コイルL1ないしL24とを備えた固
定子11と、鉄製椀状のフライホイール12の内
周に取付けた環状の磁石13を24極に着磁した回
転子14とからなつている。固定子11は図示し
ない内燃機関のケースやカバー等に設けられた固
定子台板に取付けられ、回転子14は機関の出力
軸に取付けられている。
内燃機関が回転すると、各電機子コイルには例
えば第2図Bに示すように、1回転当り12サイク
ルの交流電圧が誘起する。第2図Bは気筒判別信
号を得るために用いられる1つのコイルL4に誘
起する電圧波形を示しており、同コイルL4の出
力V1,V1′,V2,V2′,……V12,V1
2′が気筒判別用信号を得るために用いられる。
フライホイール12の外周にはリラクタ(誘導
子)20が突設され、このフライホイール12の
外側には、リラクタ20に対向する磁極部を先端
に備えた鉄心21と、該鉄心に巻回されたパルサ
コイル22と、鉄心21に磁束を流す図示しない
永久磁石とからなる信号発電子23が配置されて
いる。信号発電子23とリラクタ20とにより公
知の誘導子形の信号発生装置が構成され、内燃機
関が1回転する間に第2図Aに示すように1サイ
クルのパルス信号Va,Va′を1回だけ出力する。
この例では、信号発電子23が磁石発電機の固定
子の突極部M4にほぼ対応する位置に配置され、
第2図に示すように、正極性のパルス信号Vaが
正の半サイクルの出力v1よりも位相が進んだ位
置で発生するように、信号発電子23の位置が設
定されている。この信号発電子は機関のケースや
カバー等に設けられた取付け部に固定されてい
る。
磁石発電機のコイルL1及びL2はダイオード
D1及びD2を通して点火エネルギー蓄積用コン
デンサC1及びC2に接続され、これらのコイル
の出力電圧によりコンデンサC1及びC2が充電
されるようになつている。磁石発電機のコイルの
内コイルL1,L2及びL4以外のコイルは、バ
ツテリ充電回路や点灯負荷等を駆動するために用
いられる。
パルス信号発生回路3は、ダイオードD3ない
しD5と、トランジスタT1及びT2と、抵抗R
2ないしR4と、インバータIN1とナンド回路
からなるフリツプフロツプ回路FFとからなつて
いる。ダイオードD3及びD4はそれぞれのアノ
ード及びカソードが磁石発電機内の1つのコイル
L4の一端に共通接続され、ダイオードD3のカ
ソードはエミツタが接地されたトランジスタT1
のベースに接続されている。またダイオードD4
のアノードはエミツタが接地されたトランジスタ
T2のベースに接続され、ダイオードD5はトラ
ンジスタT2のベースエミツタ間にそのアノード
を接地側に向けて接続されている。トランジスタ
T1のコレクタは抵抗R2を通して図示しない直
流電源に接続され、トランジスタT2のベース及
びコレクタはそれぞれ抵抗R3及びR4を介して
直流電源に接続されている。トランジスタT2の
コレクタの電圧がインバータIN1に入力されて
いる。インバータIN1の出力端子はフリツプフ
ロツプ回路FFのリセツト端子に接続され、トラ
ンジスタT1のコレクタはフリツプフロツプ回路
FFのセツト端子に接続されている。
このパルス信号発生回路において、コイルL4
の正の半サイクルの出力電圧v1,v2,……が
スレシヨールドレベルに達すると、ダイオードD
3を通してトランジスタT1にベース電流が与え
られるため、トランジスタT1が導通し、該トラ
ンジスタのコレクタの電位が抵レベルに立下が
る。またコイルL4の負の半サイクルの電圧v
1′,v2′,……がスレシヨールドレベルに達
し、ダイオードD5の順方向電圧が所定の値に達
すると、トランジスタT2のベースエミツタ間が
逆バイアスされて該トランジスタT2が遮断状態
になる。従つてトランジスタT2のコレクタ電圧
が高レベルに立上る。従つてトランジスタT1の
コレクタには第2図Cに示すように電圧v1,v
2,……がスレシヨールドレベル以上になつたと
きに立下り、スレシヨールドレベルより低くなつ
たときに立上る矩形波電圧Vcが得られる。また
トランジスタT2のコレクタには第2図Dに示す
ように、電圧v1′,v2′……がスレシヨールド
レベル以上になつたときに立上り、スレシヨール
ドレベルより低くなつたときに立下がる矩形波電
圧Vdが得られる。フリツプフロツプ回路FFの出
力端子は、第2図Eに示すように、電圧Vcが立
下がつたときに立上り、電圧Vdが立上つたとき
に立下がるパルス信号Veが得られる。
気筒判別パルス発生回路4は、リングカウンタ
400からなり、このリングカウンタのクロツク
入力端子にパルス信号Veが入力されている。カ
ウンタ400の6個の出力端子Q1〜Q6には、
第2図HないしMに示すように、パルス信号Ve
の1つ置きの立上りで立上がる(60度間隔で立上
がる)気筒判別パルスVq1ないしVq6が得られ
る。このように1つ置きの立上りで立上るn個の
パルスを得るには、例えば2n進のリングカウン
タを用いてその1つ置きの出力端子に得られるパ
ルスを取出せばよい。
リセツト回路5は、エミツタが接地され、コレ
クタが抵抗R5を通して直流電源に接続されたト
ランジスタT3と、トランジスタT3のコレクタ
に入力端子が接続され、出力端子がカウンタ40
0のリセツト端子に接続されたインバータIN2
とからなり、トランジスタT3のベースは、アノ
ードがパルサコイル22の非接地側の一端に接続
されたダイオードD4のカソードに接続されてい
る。
パルサコイル21が第2図Aに示すように正極
性のパルス信号Vaを発生し、該信号がスレシヨ
ールドレベルに達すると、トランジスタT3が導
通するため、該トランジスタのコレクタの電圧が
零に立下る。信号Vaがスレシヨールドレベル以
下になるとトランジスタT3が遮断するため該ト
ランジスタのコレクタの電圧が立上る。従つてト
ランジスタT3のコレクタには第2図Fに示すよ
うな矩形波信号が得られ、インバータIN2の出
力側には、第2図Gに示すようなパルス信号Vg
が得られる。このパルス信号Vgによりカウンタ
400がリセツトされる。
点火信号供給回路6は、エミツタが接地された
トランジスタT41ないしT51ないしT56
と、これらのトランジスタのコレクタと電源との
間に接続された抵抗R61ないしR66及びR7
1ないしR76とからなり、トランジスタT51
ないしT56のベースにそれぞれ気筒判別パルス
Vq1ないしVq6が与えられている。そしてトラ
ンジスタT41ないしT46のコレクタがそれぞ
れ点火回路U1ないしU6のサイリスタS1ない
しS6のゲートに接続されている。
気筒判別パルスVq1ないしVq6が発生する
と、トランジスタT51ないしT56がそれぞれ
導通し、トランジスタT41ないしT46が遮断
する。トランジスタT41なしいT46が遮断す
ると、これらのトランジスタT41ないしT46
のコレクタ電圧が高レベルになり、対応するサイ
リスタS1ないしS6のゲートに点火信号が与え
られる。これにより点火回路U1ないしU6の点
火コイルの2次側に60度間隔で順次高電圧が誘起
し、機関の第1ないし第6の気筒が順次点火され
る。
上記の実施例では、気筒判別パルス発生回路4
をリングカウンタにより構成したが、カウンタと
デコーダとの組合せからなるタイミングパルス発
生回路やシストレジスタからなるタイミングパル
ス発生回路を気筒判別パルス発生回路4として用
いることもできる。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、バツテリ充電
回路や点灯負荷等を駆動するために内燃機関に取
付けられる磁石発電機の出力を利用して気筒判別
パルスを得ることができるので、内燃機関に位置
検出サンサを取付ける必要がなく、機関の構造を
簡単にすることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す回路図、第2図
は第1図の各部の信号波形を示す波形図である。 U1ないしU6……点火回路、1……磁石発電
機、2……信号発生装置、3……パルス信号発生
回路、4……気筒判別パルス発生回路、5……リ
セツト回路、6……点火信号供給回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 点火信号が与えられたときに点火動作を行うn
    (nは2以上の整数)個の点火回路を備えた多気
    筒内燃機関用点火装置において、 内燃機関の出力軸に取付けられた4n極のフラ
    イホイール磁石回転子と4n極の環状鉄心の各極
    部にコイルを巻回してなる4n極の固定子とを備
    えた磁石発電機と、 前記内燃機関の1回転当り1回信号を発生する
    信号発生装置と、 内燃機関の1回転当り2nサイクルの交流信号
    を出力する前記磁石発電機内の1つのコイルの出
    力を入力として、該1つのコイルから得られる一
    方の半サイクルの出力がスレシヨールドレベルに
    達する位置で発生し他方の半サイクルの出力がス
    レシヨールドレベルに達する位置で消滅するパル
    ス信号を内燃機関の1回転当り2n個発生するパ
    ルス信号発生回路と、 前記パルス信号を入力とし、1つ置きのパルス
    信号が発生する位置でそれぞれ立上がる気筒判別
    パルスを異なる出力端子に順次出力する気筒判別
    パルス発生回路と、 前記信号発生装置が信号を出力する毎に前記気
    筒判別パルス発生回路をリセツトして初期状態に
    戻すリセツト回路と、 前記n個の気筒判別パルスにそれぞれ同期させ
    て前記n個の点火回路に順次点火信号を与える点
    火信号供給回路とを具備したことを特徴とする多
    気筒内燃機関用点火装置。
JP13419588U 1988-10-14 1988-10-14 Expired - Lifetime JPH0545825Y2 (ja)

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JPH0254369U JPH0254369U (ja) 1990-04-19
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