JPH0545803A - 積層フイルム及びその製造方法 - Google Patents

積層フイルム及びその製造方法

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JPH0545803A
JPH0545803A JP3337200A JP33720091A JPH0545803A JP H0545803 A JPH0545803 A JP H0545803A JP 3337200 A JP3337200 A JP 3337200A JP 33720091 A JP33720091 A JP 33720091A JP H0545803 A JPH0545803 A JP H0545803A
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睦男 赤尾
Hiroyuki Osanai
博行 小山内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】充分な引裂強度や柔軟性を保持しつつ、ブロッ
キング接着部が剥がれることがなく、かつ、シワ、筋等
が発生することがない積層フイルムを提供する。 【構成】インフレーションフイルムの内表面をブロッキ
ングにより接着した積層フイルムにおいて、強接着部1
が弱接着部2の中で散点状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単層又は多層共押出し
インフレーションフイルムの内表面同士を接着剤層を介
さずに直接強・弱のハクリ強度を有するように積層した
積層フイルムとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料の包装袋等に用いられる包
装材料としては、複数のフイルム層を積層した積層フイ
ルムが用いられており、この複数のフイルム層を積層す
るには、接着剤層を介したり、エクストルージョンラミ
ネート法で直接塗布積層して行っていた。しかし、この
ような接着剤やエクストルージョンラミネート法で積層
した積層フイルムは、熱やラミネート工程での張力等に
より物理強度劣化やカーリング増大、シワや筋発生等の
品質低下がおこり、また接着強度が大きくなりすぎ各層
が完全に一体化して硬くなり、ピンホールや破れが発生
しやすくなり、引裂き強度が小さくなるものであった。
【0003】そこで、本発明者は、接着剤やエクストル
ージョンラミネート法によらず、ブロッキングによりあ
る程度柔軟な状態で接着する積層フイルムを提案した
(特開昭64−22544号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭64−22
544号公報の積層フイルムは、ブロッキングによる接着
が不安定で他のフレキシブルシートとのラミネート工程
や製袋工程でブロッキングによる擬似接着が剥がれた
り、また、冬期又は冷却効果が大きくなるとブロッキン
グによる擬似接着が発生せず、シワが発生したりする問
題があった。また、気温の低い時期に切断端部から剥離
する場合があった。
【0005】本発明でブロッキングにより接着するとい
うのは、接着剤層を用いずに直接インフレーションフイ
ルムの内表面同士を接着することである。
【0006】本発明は以上の問題点を解決し、ブロッキ
ングによる擬似接着が、フイルムの厚さや季節の温度変
化(外温が特に影響)や空気冷却効率等により変動しな
い積層フイルムを提供することを目的とする。
【0007】また、気温の低い時期であっても、切断端
部から剥離しない積層フイルムを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1又は2の発明は、
インフレーションフイルムの内表面同士をブロッキング
により接着した積層フイルムにおいて、該ブロッキング
により接着された部分が強接着部と弱接着部とからなっ
ていることを特徴として構成されている。
【0009】強接着部のハクリ強度は弱接着部のハクリ
強度の2倍以上が好ましく、特に好ましくは3倍以上、
最も好ましくは5倍以上である。強接着部のハクリ強度
が弱接着部のハクリ強度の2倍未満であると、冬期又は
冷却効果が大きくなると弱接着部の擬似接着が発生しな
い場合があるだけでなく、強接着部のブロッキングによ
る擬似接着さえ低下し、他のフレキシブルシートとのラ
ミネート工程や製袋工程で擬似接着が剥がれたり、シワ
が発生する。
【0010】強接着部のハクリ強度は上記問題を発生せ
ず、引裂き強度等の物理強度向上、カーリング防止、柔
軟性向上等の効果を発揮するために2g/15mm以上、250g
/15mm未満が好ましく、特に100g/15mm以下が好ましく、
最も50g/15mm以下が好ましい。ハクリ強度が200g/15mm
以上では、強接着部では内表面同士が溶融接着する必要
があり、このためには強接着部と弱接着部との境界で裂
け易くなる。且つ、強接着部では柔軟性が低下し、ゲル
ボテスト強度が低下し、ピンホールが発生しやすくな
る。2g/15mm未満では、従来の積層フイルムと同様ブロ
ッキング接着部が剥がれたりする。
【0011】弱接着部のハクリ強度は150g/15mm以下が
好ましく、特に50g/15mm以下が好ましく、20g/15mm以下
が最も好ましい。
【0012】さらに、強接着部の1/2以下のハクリ強度
とすることが積層フイルムの柔軟性、物理強度を確保
し、カーリングやシワ、筋の発生を防止できる点で好ま
しい。
【0013】強接着部と弱接着部との間隔は、好ましく
は1mm〜100mm、特に好ましくは2〜50mmである。間隔
が1mm未満であると、全体を強接着部で接着したと同じ
になり、積層フイルムの柔軟性、物理強度の確保が困難
になり、且つシワや筋も発生しやすくなる。また、間隔
が100mmを越えると、全体を弱接着部で接着した従来の
積層フイルムと同じ問題が発生する。
【0014】強接着部は、散点状、筋状、格子状等種々
の形態を採ることができる。強接着部と弱接着部を形成
するには、単層又は多層インフレーションフイルムの最
外表面及び/又は最内表面を凹凸にし(リングダイを加
工等)、平滑な加圧ロールで押圧する方法、縦方向に一
定間隙で筋状凸部を有する冷却装置を用い、横方向に一
定間隙で筋状凸部を有する加圧ロールで押圧する方法
(後述の実施例3参照)、単層又は多層インフレーショ
ンフイルム成形設備のニップロールをエンボスロールに
する方法、単層又は多層インフレーションフイルムの内
表面をニップロールにより弱接着部とした後、ニップロ
ール以降に設けたエンボスロールにより凹凸を形成して
強接着部とする方法等がある(後述の実施例1及び実施
例2参照)。
【0015】特に、単層又は多層インフレーションフイ
ルムをブロッキング接着させた後、加温装置(熱風ヒー
ター、遠赤外ヒーター等)で加熱し、その後エンボスロ
ールで押圧する方法が好ましい。この時、加温装置によ
る加熱は、インフレーションフイルムの融点以下、好ま
しくは軟化点以下にする。
【0016】融点をこえるとインフレーションフイルム
の平面性がそこなわれるだけでなく、最外表面もブロッ
キングにより接着し、巻きほごすことが困難になったり
切断したりする。
【0017】本発明は、特に多層共押出しインフレーシ
ョンフイルムを空気冷却により製造する場合に有効であ
る。この多層共押出しインフレーションフイルムの好ま
しいブロッキング接着は、インフレーションフイルム成
形機のニップロールによる加圧接着(全面平面状加圧、
点状加圧、複数のタテ筋状加圧、格子状加圧、複数のヨ
コ筋状加圧等)、加熱ロール等による加圧加熱接着によ
る。
【0018】ニップロールによるブロッキング接着の前
に、円筒状フイルムを加熱することが常にブロッキング
による接着を安定した強度で得ることができるので好ま
しく、その加熱方法としては、インフレーションフイル
ム内側マンドレル加熱方法、インフレーションフイルム
の外側加熱方法としては遠赤外線ヒーター加熱方法、熱
風加熱方法、リング状複数ニクロム熱加熱方法、リング
状ヒーターバー加熱方法等による。
【0019】また、加熱温度はインフレーションフイル
ムの内表面温度を軟化温度前後にすることが好ましい。
従って、フイルム成形速度、フイルム厚さ、フイルムの
樹脂組成等により決定されるものである。例えば、L-LD
PE樹脂からなる内表面の場合は、内表面温度が40℃以
上、好ましくは50〜140℃、特に好ましくは60〜120℃に
する。
【0020】インフレーションフイルムは、単層でも多
層共押出しフイルムであってもよい。単層のインフレー
ションフイルムの場合は、内表面と外表面の温度に差を
つける必要がある。その方法としてはリングダイスで温
度差をつけたり、外表面のみを空冷して温度差をつけた
りする。単層のインフレーションフイルムに用いられる
樹脂は、下記の内層に用いられる樹脂が好ましい。
【0021】二層以上の多層共押出しインフレーション
フイルムに用いられる樹脂は、ブロッキング接着される
内層とブロッキング接着されない外層では異なり、内層
に用いられる樹脂としては低軟化点で且つ物理強度の優
れたエチレン共重合体樹脂、プロピレン共重合体樹脂、
エチレン・プロピレン共重合体ゴム、エチレン・プロピ
レン・ジエン三元共重合体ゴム等の熱可塑性樹脂エラス
トマー、粘着付与剤及びポリオレフィン変性樹脂(酸変
性ポリオレフィン樹脂)が好ましい。これらの樹脂の1
種以上を合計50重量%以上含むことが好ましい。特に、
外層より5℃以上ビカット軟化点の低い密度が0.930g/c
m3以下のエチレン・αオレフィン共重合体樹脂及び/又
はエチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂を50重量%以上含
むポリオレフィン系樹脂が好ましい。
【0022】外層に用いられる樹脂としては、内層より
ビカット軟化点が5℃以上高く、且つインフレーション
フイルム成形性と物理強度の優れた樹脂が好ましく、例
えば密度が0.920g/cm2以上のエチレン・αオレフィン共
重合体樹脂、密度が0.920g/cm3以上のホモポリエチレン
樹脂、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン・αオレフ
ィン共重合体樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
11、ナイロン12等のポリアミド樹脂(他の樹脂との共重
合体樹脂も含む)、ポリエステル樹脂、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体樹脂、あるいはこれらの樹脂の1
種以上の合計が50重量%以上であるブレンド樹脂が好ま
しい。特に、密度が0.920g/cm3以上のホモポリエチレン
樹脂又はエチレン・αオレフィン共重合体樹脂とポリア
ミド樹脂とポリエステル樹脂が好ましい。
【0023】内層に用いられる樹脂は低密度ホモポリエ
チレン樹脂、中・高密度ホモポリエチレン樹脂、エチレ
ン共重合体樹脂、プロピレン共重合体樹脂等の各種ポリ
オレフィン樹脂、あるいはこれらの樹脂の1種以上を50
重量%以上含むブレンド樹脂が好ましい。
【0024】特に、エチレン共重合体樹脂が好ましい。
エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示す。 (1) エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂 (2) エチレン−プロピレン共重合体樹脂 (3) エチレン−1−ブテン共重合体樹脂 (4) エチレン−ブタジエン共重合体樹脂 (5) エチレン−塩化ビニル共重合体樹脂 (6) エチレン−メタクリル酸メチル共重合体樹脂 (7) エチレン−アクリル酸メチル共重合体樹脂 (8) エチレン−アクリル酸エチル共重合体樹脂(以後E
EA樹脂と表示) (9) エチレン−アクリロニトリル共重合体樹脂 (10)エチレン−アクリル酸共重合体樹脂 (11)アイオノマー樹脂(エチレンと不飽和酸との共重合
物を亜鉛などの金属で架橋した樹脂) (12)エチレン−αオレフィン共重合体樹脂(L-LDPE樹
脂) (13)エチレン−プロピレン−ブテン−1三元共重合体樹
【0025】エチレン共重合体樹脂中では、フイルム成
形性及びヒートシール適性が良く、破袋強度、衝撃穴あ
け強度及び引裂き強度が大きいので、L-LDPE樹脂とEE
A樹脂が好ましい。
【0026】また、必要特性に適合させるために、他の
熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストラー、合成ゴム、各種
添加剤、各種改質剤とブレンドして用いることも好まし
い。
【0027】L-LDPE(Liner Low Density Polyetylene)
樹脂は第3のポリエチレン樹脂と称され、中・低密度、
高密度両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省エネルギ
ー、省資源という時代の要請に合致する低コスト、高強
度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改良法でエ
チレンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10個のα−
オレフィンを共重合させたコポリマーで線状の直鎖に短
分岐をもった構造のポリエチレン系樹脂である。物理強
度やコストの点で好ましいα−オレフィンとしてはブテ
ン-1、オクテン-1、ヘキセン-1,4-メチルペンテン-1、
ヘプテン-1などが使用される。
【0028】密度は一般に低中密度ポリエチレン樹脂程
度とされているが、市販品では0.87〜0.95g/cm3の範囲
内にあるものが多い。メルトインデックスは0.1〜50g/1
0分の範囲内にあるものが多い。
【0029】L-LDPE樹脂の重合プロセスとしては中・低
圧装置を用いる気相法、液相法と高圧改良法装置を用い
るイオン重合法等がある。
【0030】これらのL-LDPE樹脂の中で物理強度とヒー
トシール適性とフィルム成形性の点から特に好ましいの
は、メルトインデックス(以後MIと表示)が0.8〜10g
/10分(JIS K-6760)、密度が0.870 〜0.940g/cm3(JIS K-
6760)、そしてα−オレフィンの炭素数が6〜8個の液
相法プロセスと気相法プロセスで得られたものである。
【0031】市販のL-LDPE樹脂の具体例を以下に示す。 エチレン・ブテン-1共重合体樹脂 GレジンとNUC−FLX(UCC社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) マーレックス (フィリップス社) スタミレックス (DSM社) エクセレンVL (住友化学) ネオゼックス (三井石油化学) 三菱ポリエチ−LL (三菱油化) 日石リニレックス (日本石油化学) NUCポリエチレン−LL (日本ユニカー) 出光ポリエチレンL (出光石油化学) エチレン・ヘキセン-1共重合体樹脂 TUFLIN (UCC社) TUFTHENE (日本ユニカー) エチレン・4メチルペンテン-1共重合体樹脂 ウルトゼックス (三井石油化学) エチレン・オクテン-1共重合体樹脂 スタミレックス (DSM社) ダウレックス (ダウケミカル社) スクレアー (デュポンカナダ社) MORETEC (出光石油化学)
【0032】特に好ましい代表的な例を商品名であげる
と、ポリエチレンにα−オレフィン側鎖として炭素数6
個の4-メチルペンテン-1を導入した三井石油化学(株)の
ウルトゼックス及びα−オレフィン側鎖として炭素数8
個のオクテン-1を導入した出光石油化学(株)のMORETEC
とDSM社のスタミレックスとダウケミカル社のダウレ
ックスがある(以上、4社品共、液相法プロセスで得ら
れたL-LDPE樹脂である。)。低圧法の気相法プロセスで得
られた好ましい代表的な例を商品名であげると、α−オ
レフィン側鎖として炭素数6個のヘキセン-1を導入した
日本ユニカー(株)のTUFLIN及びUCC社のTUFTHENE等が
ある。
【0033】また、最近発売された密度が0.910g/cm3
満の超低密度直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、例えばU
CC社のNUC−FLXや住友化学(株)のエクセレンV
Lも好ましい(以上、2社品共α−オレフィンが炭素数
4個のブテン-1を使用)。積層フイルムには、遮光性を
確保するために遮光性物質を添加することができる。特
に、感光材料用積層フイルムとして用いる場合は、遮光
性物質を添加することが好ましい。
【0034】遮光性物質の代表例を以下に示す。 (1) 無機化合物 A.酸化物…シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタ
ン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチ
モン、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルミナ繊
維等 B.水酸化物…水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、塩基性炭酸マグネシウム等 C.炭酸塩…炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ドロ
マイト、ドーソナイト等 D.(亜)硫酸塩…硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸
アンモニウム、亜硫酸カルシウム等 E.ケイ酸塩…タルク、クレー、マイカ、アスベスト、
ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カ
ルシウム、モンモリロナイト、ベントナイト等 F.炭素…カーボンブラック、グラファイト、炭素繊
維、炭素中空球等 G.その他…鉄粉、銅粉、鉛粉、アルミニウム粉、硫化
モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、
チタン酸カリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜
鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナ
トリウム、アルミニウムペースト、タルク等 (2) 有機化合物 木粉(松、樫、ノコギリクズなど)、殻繊維(アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など)、木綿、ジュート、紙細
片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレン繊維、
デンプン、芳香族ポリアミド繊維等 これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物が
好ましく、特に耐熱性、耐光性が優れ、比較的不活性な
物質であるので、光吸収性のカーボンブラックと窒化チ
タンとグラファイトが好ましい。
【0035】カーボンブラックの原料による分類例をあ
げるとガスブラック、ファーネスブラック、チャンネル
ブラック、アントラセンブラック、アセチレンブラッ
ク、ケッチェンカーボンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック、油煙、松煙、アニマルブラック、ベジ
タブルブラック等がある。
【0036】実際の製品としては、例えば三菱化成製の
カーボンブラック#20(B)、#30(B)、#33(B)、#40
(B)、#44(B)、#45(B)、#50、#55、#100、#600、
#2200(B)、#2400(B)、MA8、MA11、MA100等が
挙げられる。
【0037】海外の製品としては、例えばキャボット社
のBlack Pearls 2、46、70、71、74、80、81、607等、R
egal 300、330、400、660、991、SRF-S等、Vulcan 3、
6等、Sterling 10、SO、V、S、FT−FF、MT−FF等
が挙げられる。
【0038】さらに、アシュランドケミカル社のUnited
R、BB、15、102、3001、3004、3006、3007、3008、300
9、3011、3012、XC−3016、XC−3017、3020等が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0039】本発明では遮光性、コスト、物性向上の目
的ではファーネスカーボンブラックが好ましく、高価で
あるが帯電防止効果を有する遮光性物質としては、アセ
チレンカーボンブラック、変性副生カーボンブラックで
あるケッチェンカーボンブラックが好ましい。必要によ
り前者と後者を必要特性に従ってミックスすることも好
ましい。遮光性物質をポリマーに配合する形態は種々あ
るが、マスターバッチ法がコスト、作業場の汚染防止等
の点で好ましい。公知文献の特公昭40−26196号では、
有機溶媒に溶解した重合体の溶液中にカーボンブラック
を分散せしめて、重合体カーボンブラックのマスターバ
ッチをつくる方法を、特公昭43−10362号にはカーボン
ブラックをポリエチレンに分散してマスターバッチをつ
くる方法を述べている。
【0040】積層フイルムには、帯電防止性等を確保す
るために帯電防止剤を添加ことができる。
【0041】帯電防止剤について具体的に説明する。内
部用帯電防止剤としては非イオン系、アニオン系、両性
イオン系等を使用できる。具体的には、非イオン系とし
ては高級アルコールのエチレンオキサイド付加体、アル
キルフェノールのエチレンオキサイド付加体、エステル
類(たとえば高級脂肪酸と多価アルコールのエステル、
高級脂肪酸のポリエチレン−グリコールエステル等)、
ポリエーテル類、アミド類(たとえば高級脂肪酸アミ
ド、ジアルキルアミド、高級脂肪酸アミドのエチレンオ
キサイド付加体等)が効果的である。
【0042】アニオン系としては、アルキルアリルホス
ホン酸、アジピン酸、グルタミン酸、アルキルスルホン
酸塩類、アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンア
ルキルホスフェート、脂肪酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩、および
ソジウムジアルキルスルホサクシネートが効果的であ
る。
【0043】カチオン系については、アミン類(たとえ
ばアルキルアミンのリン酸塩、シッフ塩基、アミドアミ
ン、ポリエチレンイミン、アミドアミンと金属塩の複合
体、アミノ酸のアルキルエステル等)、イミダゾリン
類、アミンエチレンオキサイド付加体、第4級アンモニ
ウム塩などが良い。
【0044】両イオン性系については、N-アシルザルコ
シネート、アミノカルボン酸誘導体類、アラニン型金属
塩、イミダゾリン型金属塩、カルボン酸型金属塩、ジカ
ルボン酸型規則塩、ジアミン型金属塩、酸化エチレン基
を有する金属塩等が良い。
【0045】上記の範疇に入らない物質として、無機電
解質、金属粉末、金属酸化物、カオリン、ケイ酸塩、炭
素粉末、炭素繊維も本発明の効果がある。また、グラフ
ト重合およびポリマーブレンド等も効果的である。
【0046】次に、外部用帯電防止剤として用いられる
代表例をあげると、非イオン系では多価アルコール類
(たとえばグリセリン、ソルビット、ポリエチレングリ
コール、ポリエチレンオキサイド等)、多価アルコール
エステル類、高級アルコールエチレン−オキサイド付加
体類、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加体
類、脂肪酸エチレンオキサイド付加体類、アミド類、ア
ミド酸化エチレン付加体類、アミン酸化エチレン付加体
類等があり、また両イオン性系ではカルボン酸類(たと
えばアルキルアラニン等)、スルホン酸類等が効果的で
ある。
【0047】アニオン系では、カルボン酸塩、硫酸誘導
体(例えばアルキルスルホン酸塩等)、リン酸誘導体
(たとえばホスホン酸、リン酸エステル等)、ポリエス
テル誘導体が良い。
【0048】カチオン系では、アミン類(たとえばアル
キルアミン、アミドアミン、エステルアミン等)、ビニ
ル窒素誘導体、第4級アンモニウム塩(たとえばアミド
基を含むアンモニウム塩、エチレンオキサイドを含むア
ンモニウム塩等)、アクリル酸エステル誘導体、アクリ
ル酸アミド誘導体、ビニルエーテル誘導体等がある。
【0049】本発明の遮光性積層フイルムを好ましく用
いることができる感光材料を以下に示す。 ハロゲン化銀写真感光材料(印刷用フイルム、カラー
印画紙、カラーフイルム、印刷用マスター紙、DTR感
光材料、電算写植フイルム及びペーパー、マイクロフイ
ルム、映画用フイルム、自己現像型写真感光材料、直接
ポジ型フイルム及びペーパー等) ジアゾニウム写真感光材料(4-モルフォリノベンゼン
ジアゾニウムクロフイルム、マイクロフイルム、複写用
フイルム、印刷用版材等) アジド、ジアジド系写真感光材料(パラアジドベンゾ
エード、4,4'ジアジドスチルベン等を含む感光材料、例
えば複写用フイルム、印刷用版材等) キノンジアジド系写真感光材料(オルソーキノンジア
ジド、オルソーナフトキノンジアジド系化合物、例えば
ベンゾキノン(1,2)-ジアジド-(2)-4-スルフォン酸フェ
ニルエーテル等を含む感光材料、例えば印刷用版材、複
写用フイルム、密着用フイルム等) フォトポリマー(ビニル系モノマー等を含む感光材
料、印刷用版材、密着用フイルム等) ポリビニル桂皮酸エステル系(例えば印刷用フイル
ム、IC用レジスト等) その他、各種の光や酸素や亜硫酸ガス等により変質、劣
化する感光物質、例えば食品(バターピーナッツ、マー
ガリン、スナック製品、ツマミ、菓子、お茶、ノリ
等)、医薬品(胃腸薬、カゼ薬等の粉末状、顆粒状の袋
入薬品)、染料、顔料、写真現像薬品、写真定着薬品、
トナー等に適用できる。
【0050】本発明の遮光性積層フイルムは、光により
品質・性能が破壊されたり変色したり、硬化劣化したり
する感光物質、例えば、感光性樹脂フイルム、紫外線硬
化フイルム、感熱紙、ジアゾフイルム及び写真感光シー
トフイルムや印画紙等の包装に好ましく用いられる。
【0051】特に、わずかなガスや光や湿度により品質
が破壊される写真感光材料、例えば、印画紙、印刷用版
材、フォトポリマーを塗布した感光性フイルム、X線撮
影用フイルム、画像記録用写真フイルム、リスフイルム
(印刷用フイルム)等、ロール状及びシート状の写真感
光材料の包装に最適である。その他、米、セメント、飼
料等にも用いることができる。
【0052】本発明の積層フイルムを包装材料として用
いる最も好ましい態様としては、各種密封袋、例えば、
1重平袋、2重平袋、1重ガゼット袋、2重ガゼット袋
がある。製袋する方法は熱板接着法、インパルス接着
法、溶断接着法、超音波接着法、高周波接着法など、従
来公知のプラスチックフイルムの接着法による。なお、
接着剤、粘着剤を用いる接着法、感圧・感熱接着剤を用
いる接着法で製袋することも可能である。
【0053】また、本発明の積層フイルムは、ブロッキ
ングにより接着した積層フイルムにおいて、端部が中央
部より強ブロッキング接着されていることを特徴として
構成されている。
【0054】強ブロッキング接着される端部は、例えば
長方形の積層フイルムであった場合、四方の端部全てで
ある必要はなく、少なくとも平行する2つの端部を強い
ブロッキング接着とすればよい。なお、一端が折返し端
(貼り合わせ状態になっていない端部)であった場合は
他の端部のみでよい。
【0055】端部の強ブロッキング接着のハクリ強度
は、20g/15mm以上が好ましく、特に50g/15mm以上が好ま
しく、特に150g/15mm以上が最も好ましい。
【0056】また、弱ブロッキング接着のハクリ強度
は、150g/15mm以下が好ましく、特に50g/15mm以下が好
ましく、20g/15mm以下が最も好ましい。
【0057】強ブロッキング接着するには、加圧ロー
ル、加熱ロール等で押圧することにより行なう。そし
て、圧力、温度等を調整して強ブロッキング接着の強度
を調整する。
【0058】また、切断端部を強ブロッキング接着とす
るには、積層フイルムを切断して切り取った後、その切
断端部を加圧ロールまたは加熱・加圧ロール等で押圧し
て強ブロッキング接着としても、積層フイルムを切り取
る前に予め加圧ロールまたは加熱・加圧ロール等で強ブ
ロッキング接着とし、その後切断して積層フイルムを切
り取るようにしてもよい。例えば、ブロッキングにより
接着した積層フイルムを加圧ロールで所定幅の線状に強
押圧し、この積層フイルムの強押圧された部位を切断し
て端部に強ブロッキング接着部を有する積層フイルムを
製造する。
【0059】ブロッキングにより接着した積層フイルム
は、インフレーションフイルムを折り畳んで積層フイル
ムとしたものが好ましいが、個別に成形したフイルムを
重ね合わせ、ブロッキングにより接着させたものであっ
てもよい。このとき、個別に成形されるフイルムは樹脂
組成、成形法(インフレーション法、Tダイ法、キャス
ト法等)、厚さ、色、層構成等は同一であっても異なっ
ていてもよく、使用目的に応じて適宜変更される。
【0060】その他、積層フイルムに用いられる樹脂組
成、遮光性物質、帯電防止剤等は、前記積層フイルムの
場合と略同一である。また、好ましく用いることができ
る感光材料、包装の態様も同一である。なお、本発明の
積層フイルムで包装袋を形成する際は、強ブロッキング
接着されている端部を包装袋の密封端部とすることが好
ましい。
【0061】
【作用】本発明の積層フイルムは、強接着部と弱接着部
とが物理強度を保持しつつ、シワ、カール等を防止して
いる。
【0062】また、切断端部の強ブロッキング接着が、
切断端部を強固に接着し、剥がれを防止している。
【0063】
【実施例】本発明の積層フイルムの実施例を図1から図
9に基づいて説明する。図1から図5は、積層フイルム
の強接着部の形状を示す部分平面図である。
【0064】図1に示す積層フイルムは、強接着部1が
弱接着部2の中で散点状に形成されている。
【0065】図2に示す積層フイルムは、強接着部1が
弱接着部2の中で縦方向に筋状に形成されている。
【0066】図3に示す積層フイルムは、強接着部1が
弱接着部2の中で横方向に筋状に形成されている。
【0067】図4に示す積層フイルムは、強接着部1が
弱接着部2の中で格子状に形成されている。
【0068】図5に示す積層フイルムは、強接着部1が
弱接着部2の中で斜めに筋状に形成されている。
【0069】図6から図9は、積層フイルムの層構成を
示す部分断面図である。図6に示す積層フイルムは、遮
光性物質が添加された内層3aと遮光性物質が添加された
外層4aとからなる2層共押出しインフレーションフイル
ムをブロッキング接着したもので、内層3aの内表面同士
の接触面がブロッキング接着部Bとなっている。
【0070】図7に示す積層フイルムは、遮光性物質が
添加されていない内層3と遮光性物質が添加された外層
4aとからなる2層共押出しインフレーションフイルムを
ブロッキング接着したもので、内層3の内表面同士の接
触面がブロッキング接着部Bとなっている。
【0071】図8に示す積層フイルムは、図6に示す積
層フイルムに接着剤層5を介してフレキシブルシート層
6を積層したものである。
【0072】図9に示す積層フイルムは、遮光性物質が
添加された内層3aと遮光性物質が添加された中間層7aと
遮光性物質が添加されていない外層4とからなる3層共
押出しインフレーションフイルム内層3aの内表面同士を
ブロッキング接着部Bで接着し、さらに遮光性物質が添
加されたヒートシール層8aがエクストルージョンラミネ
ート法で直接積層されたものである。
【0073】上記図3に示すような積層フイルムは、図
10に示すように、従来と同様に加圧により内表面同士が
ブロキッング接着されたインフレーションフイルム11を
加温装置12を通してその表面を加温し、その後所定形状
のエンボスロール13とプレスロール14の間を通してヨコ
方向に平行な筋状の強接着部2が形成される。
【0074】また、上記図4に示すような積層フイルム
は、図11に示すように、軸方向に凹凸をもつ第1エンボ
スロール15と円周方向に凹凸をもつ第2エンボスロール
16とを設け、まず、第1エンボスロール15でインフレー
ションフイルム11のタテ方向に平行な筋状の強接着部2
を形成した後、第2エンボスロール16でインフレーショ
ンフイルム11のヨコ方向に平行な筋状の強接着部2を形
成し、全体として格子状の強接着部2が形成される。
【0075】実施例1 実施例1は、図2の部分平面図及び図6の部分断面図で
示す層構成に相当する積層フイルムである。
【0076】外層は、MIが2.0g/10分、密度が0.918g/
cm3、ビカット軟化点が109℃のエチレン・オクテン-1共
重合体樹脂70重量%、MIが2.1g/10分、密度が0.940g/
cm3、ビカット軟化点が127℃のエチレン・4メチルペン
テン-1共重合体樹脂26.6重量%、BaSO4 3重量%、
粘度が1万センチストークスのジメチルポリシロキサン
0.3重量%、5・8 Dimenthyl-tocotrienol 0.1重量%、ス
テアリン酸カルシウム0.3重量%、2・6-ジ-ターシャルブ
チル−パラクレゾール0.1重量%からなる厚さ20μmの
エチレン・αオレフィン共重合体樹脂層、内層は、MI
が1.8g/10分、密度が0.907g/cm3、ビカット軟化点が86
℃のエチレン−ブテン-1共重合体樹脂80重量%、MIが
2.5g/10分、密度が0.94g/cm3、ビカット軟化点が66℃の
不飽和カルボン酸とEVA樹脂のグラフト変性樹脂(接
着性EVA樹脂、三菱油化(株)製 MODIC E-200H)10重量
%、グリセリンモノステアレート0.5重量%、カーボン
ブラック2重量%、5・8 Dimenthyl-tocotrienol 0.2重
量%、低分子量ポリエチレンワックス7.3重量%からな
る厚さ10μmの低軟化点のエチレン・ブテン-1系樹脂層
からなり、総厚さ30μmの二層共押出しインフレーショ
ンフイルムをエアリングにより外層のみ空気冷却する空
冷法により冷却し、ニップロールにより内層の内表面同
士をブロッキング接着部Bの弱接着部とした後、縦筋状
に高さ30μm、幅5mmの凸部を3mm間隙で有する温度80
℃の金属製のエンボスロールと耐熱性弾性ロールである
シリコンゴム製のプレスロールからなる圧着設備により
強接着部を形成した4層構成の総厚さ60μmの積層フイ
ルムとした。
【0077】この積層フイルムは、物理強度、特に引裂
き強度と衝撃穴あけ強度及びゲルボテスト強度の優れた
ヒートシール適性(ヒートシール強度、ホットタック
性、夾雑物シール性、経時シール強度維持性、低温シー
ル強度維持性)、X線遮断性、帯電防止性、フイルム成
形性の優れた、接着剤層を用いなくとも内層同士が他の
フレキシブルシートとのラミネート工程でハクリする問
題や製袋工程でハクリしてシワや筋やフクレ等の問題が
発生するのを防止できた。また、これらは2層共押出し
インフレーションフイルム成形工程で行われるのでビカ
ット軟化点前後に加熱した加熱カミソリ刃(電気抵抗に
よる加熱)を用いた安価な積層フイルム切断方法で使用
幅にスリットされても、ハクリしたりシワや筋やフクレ
等の発生問題なしに複数のロール状の多層積層フイルム
を製造することが可能になった(図19参照)。又、酸化
防止作用と遮光能力向上効果を有する5・8 Dimenthyl-to
cotrienolとフイルム成形性改良、樹脂流動性向上、ブ
ロッキング防止、ヘイズを大きくして遮光能力向上効果
を有する粘度1万センチストークスのジメチルポリシロ
キサンを併用することにより、遮光性物質を30%減量し
ても従来品と同等の遮光能力を有する遮光性多層積層フ
イルムとすることができ、その結果ヒートシール適性、
物理強度、防塵性、フイルム外観(不溶解物の固まりの
発生減少)向上、滑性向上等予想外の効果を有するもの
である。
【0078】内層に帯電防止剤のグリセリンモノステア
レートを添加することにより、熱可塑性樹脂層のみから
なる多層積層フイルムの帯電を防止しながら、従来のよ
うな添加剤のブリードアウトによるヒートシール適性悪
化、白粉の写真感光材料の感光層への付着による現像阻
害等の問題を防止している。
【0079】実施例2 実施例2は、図4の部分平面図及び図9の部分断面図で
示す層構成に相当する積層フイルムである。この遮光性
多層積層フイルムは、外層がポリアミド樹脂のみからな
る厚さ10μmのナイロン6樹脂層と、中間層のカーボン
ブラック3重量%を含むMIが1.3g/10分、密度が0.94g
/cm3、ビカット軟化点が100℃の不飽和カルボン酸をグ
ラフト重合したL-LDPE樹脂タイプの接着性樹脂(三井石
油化学KK製 登録商標 ADMERNF300)からなる厚さ5μm
の変性L-LDPE樹脂層、内層はMIが1.2g/10分、密度が
0.893g/cm3、ビカット軟化点が83℃のエチレン・ブテン
-1共重合体樹脂60重量%、MIが5.6g/10分、密度が0.9
18g/cm3、ビカット軟化点が87℃の高圧法分岐状低密度
ホモポリエチレン樹脂(以後、LDPE樹脂と表示)35重量
%、カーボンブラック4.5重量%、ステアリン酸亜鉛0.3
重量%、フェノール系酸化防止剤(チバガイギー社製
イルガノックス1010)0.2重量%からなる厚さ25μmの
遮光性ポリオレフィン樹脂層の3層からなる総厚さ40μ
mの遮光性3層共押出しインフレーションフイルムの内
層の内表面同士をニップロールによりブロッキング接着
部Bの弱接着部とした後、横筋状のエンボス圧着設備に
より、強接着部を有する6層構成の総厚さ80μmの積層
フイルムとした。
【0080】この積層フイルムの1面にMIが5.1g/10
分、密度が0.919g/cm3のLDPE樹脂60重量%、MIが1.2g
/10分、密度が0.920g/cm3のエチレン−ブテン-1共重合
体樹脂27重量%、MIが3.5g/10分、密度が0.93g/cm3
不飽和カルボン酸変性L-LDPE樹脂フイルム(三井石油化
学KK製 登録商標 ADMER NE050)10重量%、カーボンブ
ラック3重量%からなるポリオレフィン樹脂組成物を用
いて、樹脂温度310℃でエクストルージョンラミネート
法により厚さ30μmのヒートシール層を直接塗布した。
【0081】実施例3 この積層フイルムの各層は実施例2と同一の樹脂組成、
同一の厚さの3層共押出しインフレーションフイルムで
外層を空冷法により冷却し、内層は20℃の水で冷却し
た、縦方向に2.5mm間隙で筋状の凸部を有するステンレ
スのフイルムの幅規定用冷却装置を用い内表面に縦方向
に筋状の凸部と凹部を形成し、横方向に横筋状のエンボ
ス圧着設備により10mm間隙で内層の表面同士を接着させ
た。この6層構成の総厚さ80μmの積層フイルムに実施
例2と同一の方法で同一樹脂組成の厚さ30μmのヒート
シール層を直接塗布した。その結果、内層はタテ方向に
凹凸を有し、外層がヨコ方向に凹凸を有する全体として
格子目構造を有するもので物理強度、耐ピンホール性、
ゲルボテスト強度、外層の耐摩耗性等の優れた従来の多
層積層フイルムにない優れた特性を有する、大巾にコス
トダウン可能な積層フイルムであった。特に写真感光材
料用遮光袋として最適である。
【0082】特に実施例2及び3の積層フイルムは、重
量のあるエッジがシャープなロール状及びシート状の写
真感光材料用包装袋に用いると物理強度が大きい、耐ピ
ンホール性、酸素バリヤ性、ヒートシール適性の優れた
安価な遮光袋として従来にない有用なものであった。
【0083】次に、切断端部が中央部より強ブロッキン
グ接着されている実施例を図12から図19に基づいて説明
する。
【0084】図12から図18は積層フイルムの層構成を示
す中間部分を切除した断面図、図19は切断端部が中央部
より強ブロッキング接着された積層フイルムの製造装置
の要部の概略図である。
【0085】図12に示す積層フイルムは、遮光性物質を
含有する2枚の内層21a、21aが重ね合わせられ、その
切断端部が強ブロッキング接着Sされるとともに、それ
以外の部位が弱ブロッキング接着Wされている。
【0086】図13に示す積層フイルムは、遮光性物質を
含有する1枚の内層21aが折り返されて重ね合わせら
れ、その切断端部が強ブロッキング接着Sされるととも
に、それ以外の部位が弱ブロッキング接着Wされてい
る。
【0087】図14に示す積層フイルムは、図12に示す積
層フイルムに、接着剤層22を介してフレキシブルシート
層23が積層されたものである。
【0088】図15に示す積層フイルムは、遮光性物質を
含有した内層21aと遮光性物質を含有した外層24aとか
らなる2層共押出しフイルム25aを内層21aの内表面同
士を重ね合わせ、その切断端部が強ブロッキング接着S
されるとともに、それ以外の部位が弱ブロッキング接着
Wされている。
【0089】図16に示す積層フイルムは、内層21及び外
層24共に遮光性物質を含有していない2層共押出しフイ
ルム25を内層21の内表面同士を重ね合わせ、その切断端
部が強ブロッキング接着Sされるとともに、それ以外の
部位が弱ブロッキング接着Wされている積層フイルムに
遮光性物質を含有したヒートシール層26aが直接積層さ
れたものである。
【0090】図17に示す積層フイルムは、遮光性物質を
含まない内層21を用いた他は、図15に示す積層フイルム
と同一の積層フイルムに、接着剤層22を介して、フレキ
シブルシート23に金属層26を蒸着した金属蒸着フレキシ
ブルシート27が積層されたものである。
【0091】図18に示す積層フイルムは、遮光性物質を
含有する内層21aと遮光性物質を含まない中間層28と外
層24とからなる3層共押出しフイルム29aを2枚重ね合
わせ、その切断端部が強ブロッキング接着Sされるとと
もに、それ以外の部位が弱ブロッキング接着Wされてい
る。
【0092】図19は、単層フイルムの内表面同士をブロ
ッキング接着した2層構成の積層フイルムを製造する装
置の要部を示す模式図である。
【0093】この図において、符号31は強ブロッキング
接着を施す加熱・加圧ロール(エンボスロール)で、こ
の加熱・加圧ロール31の表面には格子目状のギザ目加工
が施されている。また、この加熱・加圧ロール31に積層
フイルム基材の台となる基台ロール(耐熱性弾性ロー
ル)32が密着して設けられている。また、加熱・加圧ロ
ール31には加熱・加圧ロール31を加熱するためのロール
加熱手段33が設けられている。
【0094】符号34は、切断された中央部の積層フイル
ムを反転させるための中央部反転ロール、符号35は、切
断された側部の積層フイルムを反転させるための側部反
転ロールで、中央部反転ロール34側には中央部巻取り軸
36が、側部反転ロール35側には側部巻取り軸37が設けら
れている。
【0095】また、加熱・加圧ロール31と中央部反転ロ
ール34の間には、積層フイルムを切断するための安全剃
刀の刃からなる加熱切断刃38、38が設けられ、この加熱
切断刃38には、加熱切断刃38を加熱するための加熱手段
39が設けられている。この加熱切断刃38の近傍には、積
層フイルムの静電気を除去するためのイオン吹付け装置
40が設けられている。
【0096】以上のような装置で積層フイルムを製造す
るには、例えば、まず加熱手段33で加熱・加圧ロール31
を内層のビカット軟化点以上に加熱した状態で弱ブロッ
キング接着されている積層フイルム基材41を送り込む。
すると、積層フイルム基材41は加熱・加圧ロール31で加
熱されつつ加圧されて、2条の強ブロッキング接着部42
が形成される。この積層フイルム基材41は加熱切断刃38
へ送られ、3枚に切断されて中央部の積層フイルム43と
両側部の積層フイルム44、44とが作製されるが、このと
き加熱切断刃38は、加熱手段で積層フイルムの軟化点に
加熱されているので、積層フイルムの切断部分である強
ブロッキング接着部42の切断面近傍には溶融接着状態と
なっている。
【0097】また、切断の前後においてイオン吹付け装
置40でイオンを吹き付けられているので、静電気が除去
されている。
【0098】このようにして作製された積層フイルム4
3、44、44は、その中央部の積層フイルム43は中央部反
転ロール34を介して中央部巻取り軸36に巻取芯を介して
巻き取られ、側部の積層フイルム44、44は側部反転ロー
ル35を介して側部巻取り軸37に巻取芯を介して巻き取ら
れている。そして、この中央部積層フイルム43は、図12
に示す構成で、側部積層フイルム44、44は図13に示す層
構成となっている。
【0099】なお、加熱切断刃38の加熱温度は上述した
例が好ましいが、50℃以上かつ積層フイルムの融点以下
の範囲で設定することができる。
【0100】また、積層フイルム基材を切断する方法
は、上述した例に限られず以下に示す方法で行なうこと
もできる。 (1) 固定刃と回転刃でフイルムを切断する(例えば、特
開昭64−58492号公報)。 (2) 加熱回転刃物で切断する。 (3) レーザー光線をあてて溶融切断する。 (4) 火炎(スリット状)で溶融切断する。
【0101】フイルムスリット適性、電気抵抗が大きく
発熱し易い等各種の必要特性に優れているので、安全剃
刀の刃が好ましい。また、刃物の熱により被裁断物の切
り口が溶融するので切り粉の発生がなくなる。
【0102】静電気を除去する手段は、上述した例に限
らず、コロナ放電装置を用いたり、金属モール、導電性
フイルム、金属繊維、炭素繊維等の導電繊維を用いた編
物、織物、不織布等を積層フイルム表面に接触させて積
層フイルムに発生する静電気を逃すようにしてもよい。
【0103】実施例4 図12の断面図に相当する二層構成の積層フイルムであ
る。密度が0.930g/cm3、MIが2.0g/10分のエチレン・
4メチルペンテン-1共重合体樹脂40重量%、密度が0.90
g/cm3、MIが1.2g/10分のエチレン・ブテン-1共重合体
樹脂が20重量%、密度が0.918g/cm3、MIが5.4g/10分
の高圧法分岐状低密度ホモポリエチレン樹脂26.8重量
%、酸変性L-LDPE樹脂10重量%、ジベンジリデンソルビ
トール系有機造核剤0.2重量%、ステアリン酸カルシウ
ムで表面被覆したカーボンブラック3重量%からなるポ
リオレフィン系樹脂組成を用い、折径150mm、厚さ50μ
mの単層インフレーションフイルムを樹脂温度190℃、
ブローアップ比1.2で成形し、空冷後同表面同士をニッ
プロール前の赤外線加熱装置による加熱と、ニップロー
ルによる圧着で剥離強度が3g/15mm巾になるように全面
を弱ブロッキング接着させた。そして、図19に相当する
製造装置である格子目状のギザ目加工を施した加熱・加
圧ローラー(温度120℃)で内表面同士を剥離強度が550
g/15mm巾になるように強ブロッキング接着(巾30mm)さ
せた後、強ブロッキング接着部を90℃に加熱したカミソ
リ刃で切断して巾50cmの3本のロールフイルムを作成し
た。
【0104】実施例5 図15の断面図に相当する四層構成の積層フイルムであ
る。外層は、密度が0.920g/cm2、MIが2.1g/cm3のエチ
レン・オクテン-1共重合体樹脂40重量%、密度が0.940g
/cm3、MIが3.1g/10分のエチレン・4メチルペンテン-
1共重合体樹脂40重量%、酸変性エチレン・4メチルペ
ンテン-1共重合体樹脂10重量%、エルカ酸アミドで表面
処理したファーネスカーボンブラック3重量%、フェノ
ール系酸化防止剤0.05重量%からなる樹脂組成からな
り、厚さ25μmであり、内層は、実施例4の高圧法分岐
状低密度ホモポリエチレン樹脂の代わりにEVA樹脂を
用いた他は、実施例4と同一樹脂組成からなり、厚さ25
μmである。
【0105】折径180cmの2層同時共押出しインフレー
ションフイルムを外層の樹脂温度200℃、内層の樹脂温
度180℃、ブローアップ比1.5で成形し冷却後、内層の内
表面同士をニップロールによる圧着で剥離強度が12g/15
mm巾になるように全面を弱ブロッキング接着させた。そ
して、図19に相当する製造装置である格子目状のギザ目
加工を施した加熱・加圧ローラ(温度80℃)で内層の内
表面同士を剥離強度が75g/15mm巾になるように30mm巾で
強ブロッキング接着させた後、100℃に加熱したカミソ
リ刃で強ブロッキング接着部の略中央を切断して巾60cm
の3本のロールフイルムを作成した。
【0106】実施例6 図17の層構成に相当する。実施例5の積層フイルムと、
厚さ12mμのアルミニウム真空蒸着二軸延伸ポリエステ
ル樹脂フイルム(アルミニウム蒸着層の厚さ400Å)の
アルミニウム真空蒸着層とを、厚さ15μmの高圧法分岐
状低密度ホモポリエチレン樹脂60重量%とエチレン・ブ
テン-1共重合体樹脂40重量%からなる樹脂組成物を用
い、樹脂温度320℃のエクストルージョンラミネート接
着剤層を介して積層した。
【0107】この積層フイルムを用いた遮光性包装袋は
密封性、遮光性、物理強度、防湿性、ガスバリヤ性、耐
ピンホール性、ヒートシール性(ヒートシール強度、ホ
ットタック性、経時ヒートシール強度等)等の優れた外
観の美しい包装袋であった。
【0108】実施例7 MIが2.1g/10分、密度が0.960g/cm3、軟化点が128℃の
ホモポリエチレン樹脂20重量%、含水酸化アルミニウム
で表面処理したアナターゼ型酸化チタン6重量%、MI
が1.5g/10分、密度が0.920g/cm3、ビカット軟化点が103
℃のエチレン・オクテン-1共重合体樹脂72.75重量%、
フェノール系酸化防止剤が0.05重量%、ジベンジリデン
ソルビトール化合物0.2重量%の樹脂組成から成る厚さ2
0μmの外層、MIが2.0g/10分、密度が0.90g/cm3、ビ
カット軟化点が89℃の高圧法分岐状低密度ホモポリエチ
レン樹脂30重量%の樹脂組成からある厚さ15μmの内層
を、同時2層共押出しインフレーションフイルムの内層
の内表面同士をニップロールによる圧着で剥離強度が15
g/15mmになるように全面を弱ブロッキング接着させた折
径120cm、厚さ70μmの白色外観を有する積層フイルム
を、中央部に巾2cm、温度80℃の加熱・加圧ロールで剥
離強度が93g/15mm巾になるように強ブロッキング接着
後、100℃の加熱カミソリ刃により巾60cmのロール状積
層フイルムに切断し、そして、塩化ビニリデンコート二
軸延伸ポリプロピレン樹脂フイルムに印刷後、この印刷
側と前記ロール状積層フイルムとを厚さ15μmの酸変性
LDPE樹脂を15重量%含むLDPE樹脂エクストルージョンラ
ミネート接着剤層を介して積層した印刷付積層フイルム
である。
【0109】
【発明の効果】本発明は、充分な引裂強度を保持しつ
つ、ブロッキング接着部が剥がれることがなく、かつ、
シワ、筋等が発生することもない。
【0110】また、切断端部が剥がれることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層フイルムの強接着部の形状を示す
部分平面図。
【図2】本発明の積層フイルムの強接着部の形状を示す
部分平面図。
【図3】本発明の積層フイルムの強接着部の形状を示す
部分平面図。
【図4】本発明の積層フイルムの強接着部の形状を示す
部分平面図。
【図5】本発明の積層フイルムの強接着部の形状を示す
部分平面図。
【図6】本発明の積層フイルムの層構成を示す部分断面
図。
【図7】本発明の積層フイルムの層構成を示す部分断面
図。
【図8】本発明の積層フイルムの層構成を示す部分断面
図。
【図9】本発明の積層フイルムの層構成を示す部分断面
図。
【図10】本発明の積層フイルムを製造する方法の模式
図。
【図11】本発明の積層フイルムを製造する方法の模式
図。
【図12】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図13】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図14】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図15】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図16】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図17】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図18】本発明の積層フイルムの層構成を示す中間部分
を切除した断面図。
【図19】本発明の積層フイルムの製造装置の要部の模式
図。
【符号の説明】
1…強接着部 2…弱接着部 3、3a…内層 4、4a…外層 5…接着剤層 6…フレキシブルシート層 7a…中間層 11…インフレーションフイルム 12…加温設備 14…プレスロール 13、15、16…エンボスロール 21、21a…内層 24、24a…外層 25、26a…二層共押出しフイルム 27…金属蒸着フレキシブルシート 28…中間層 29a…三層共押出しフイルム 31…加圧ロール 38…切断刃 41…基材 43…積層フイルム 44…積層フイルム a;遮光性物質を含んでいることを示す

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フイルムの内表面同士をブ
    ロッキングにより接着した積層フイルムにおいて、該ブ
    ロッキングにより接着された部分が強接着部と弱接着部
    となっていることを特徴とする積層フイルム
  2. 【請求項2】 インフレーションフイルムの内表面をブ
    ロッキングにより接着した積層フイルムにおいて、該ブ
    ロッキングにより接着された部分が強接着部と弱接着部
    とからなっていることを特徴とする積層フイルム
  3. 【請求項3】 強接着部のハクリ強度が弱接着部のハク
    リ強度の2倍以上である請求項1又は2に記載の積層フ
    イルム
  4. 【請求項4】 少なくとも2層以上に遮光性物質を含む
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の積層フイ
    ルム
  5. 【請求項5】 強接着部をインフレーションフイルム成
    形ライン上のエンボスロールにより形成することを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の積層フイルムの製造
    方法
  6. 【請求項6】 強接着部と弱接着部の形成が多層共押出
    しインフレーションフイルムの外層を加熱処理後行われ
    ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の積
    層フイルムの製造方法
  7. 【請求項7】 ブロッキングにより接着した積層フイル
    ムにおいて、端部が中央部より強ブロッキング接着され
    ていることを特徴とする積層フイルム
  8. 【請求項8】 ブロッキングにより接着した積層フイル
    ムを加圧ロールで所定幅の線状に押圧し、この積層フイ
    ルムの押圧された部位を切断することを特徴とする端部
    に強ブロッキング接着部を有する積層フイルムの製造方
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