JPH0545660B2 - - Google Patents
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- JPH0545660B2 JPH0545660B2 JP59250540A JP25054084A JPH0545660B2 JP H0545660 B2 JPH0545660 B2 JP H0545660B2 JP 59250540 A JP59250540 A JP 59250540A JP 25054084 A JP25054084 A JP 25054084A JP H0545660 B2 JPH0545660 B2 JP H0545660B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C38/00—Ferrous alloys, e.g. steel alloys
- C22C38/18—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
- C22C38/22—Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with molybdenum or tungsten
-
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は高強度ボルトに関し、より詳細には、
特製成分組成を有する高強度ボルトに関する。 (従来の技術及びその問題点) 最近、自動車の燃費低減を目的とした各部品の
軽量化に伴い、部品の締結用ボルトの分野におい
ても、高強度化の要請が高まつてきている。 例えば、自動車用部品を小型化、高強度化すれ
ば、コントロツドボルト、シリンダーヘツドボル
トなどの締結用ボルトも小型化にせざるを得ず、
小型のボルトで締付け力を確保するにはそのボル
トの強度を上げることが必要になる。 従来、この種のボルトとしては、ISO(国際標
準化機構)規格に基づく強度区分12.9ボルトが使
用されていた。このボルトの強度規格としては引
張強さ120〜140Kgf/mm2、0.2%耐力≧0.9×(引
張強さ)の条件を満たすべきことが要求されてい
るが、このような規格条件を満足するボルトを用
いていた部品に対して前述の小型化に伴う高強度
化の要請に応えるためには、強度区分として
ISO14.9の条件、すなわち引張強さ140〜160Kg
f/mm2、0.2%耐力≧0.9×(引張強さ)を満たす
高強度ボルトの出現が必要とされる。 しかしながら、このようなより高強度のボルト
についてISOで規格され、またJIS規格でも14.9
クラスが規定されてはいるものの、かゝる条件を
満たし得る高強度ボルト用鋼の開発の点で十分で
はなく、材料面での追従が遅れているのが現状で
ある。 すなわち、この種のボルトの材質とし従来使用
されていたボルト用鋼は、JISSCM440などのク
ロム・モリブデン鋼であるが、ボルトの高強度化
に当たつて最大の課題である耐遅れ破壊性の点に
関して、従来より引張強さが120Kgf/mm2を超え
ると急激にこの耐遅れ破壊性が劣化することが知
られており、そのために、引張強さの点でそれな
りのレベルが得られても、実際には引張強さ140
〜160Kgf/mm2で用いることができなかつた。 更には、上記耐遅れ破壊性以外でも高強度ボル
トに要求されることがある性質、例えば疲労強度
の点でも、高引張強さと共に兼ね備え得る所望の
ボルト用鋼が見い出されていなかつた。 (発明の目的) 本発明は、このように状況に鑑みて前述の小型
化に伴う高強度化の要請に応えるべくなされたも
のであつて、高強度ボルトとして規格上必要とさ
れる高引張強さ、特に140〜160Kgf/mm2の強さ並
びに0.2%耐力の点で満足でき、更には付加的に
耐遅れ破壊性のみならず疲労強度などの性質も優
れた新規な化学成分を有する高強度ボルトを提供
することを目的とするものである。 (発明の構成) 従来より確認されているように、ボルト用に供
される高強度クロム・モリブデン鋼での遅れ破壊
は、旧オーステナイト粒界を起点として発生す
る。 そこで、本発明者等は、この遅れの破壊の発生
機構に及ぼす金属組織、合金元素及び不純物元素
の影響を明らかにすべく種々実験、研究を重ねた
結果、以下に示すような知見を得るに至つた。 すなわち、その要点は次の(1)〜(3)のとうりであ
る。 (1) 焼もどし温度はできるだけ高いことが好まし
い。焼もどしの第3段階、すなわちセメンタイ
トが析出する領域では流界に析出したセメンタ
イトが粒界をを脆化させるため、特に140〜160
Kgf/mm2の高い引張強さを得るにはこの領域を
避け、これより高温の焼もどしを施すことが好
ましい。 (2) P、S等の不純物は、焼入れ時のオーステナ
イト化中にオーステナイト粒界に偏析し、これ
を脆化させるので、それらの含有量を可能な限
り低く抑制するのが好ましい。 (3) 熱処理時の粒界酸化は著しく粒界強度を低下
させ、耐送れ破壊性をも劣化させる。したがつ
て、粒界酸化させ易い元素Mn、Siなどは極力
低減させることが好ましい。 これらのうち、特に上記(3)については、従来よ
り耐遅れ破壊性と粒界酸化との関係について言及
された例はなく、本発明者等によつてはじめて見
い出された独創的な知見である。 また、引張強さと耐遅れ破壊性の双方を満足さ
せるには、熱処理条件、特に焼もどし温度領域を
詳細に管理する必要があることも見い出した。 本発明者等は、以上の諸知見に基づき、高強度
ボルト用鋼として有すべき化学成分並びに熱処理
条件を更に詳細に具現化するために検討を重ねた
結果、ここに特定の化学成分を有する高強度ボル
トの発明をなしたものである。 すなわち、本発明の要旨とするところは、C:
0.30〜0.50%、Si:0.10%未満、Mn:0.40%以
下、Cr:0.30〜1.50%、Mo:0.10〜0.70%及び
V:0.15%超、0.40%以下を含み、必要に応じて
更に、Nb:0.05〜0.15%、Ti:0.05〜0.15%及び
Zr:0.05〜0.15%のうちの1種又は2種以上を含
み、残部がFe及び不可避的不純物P:0.015%以
下、S:0.010%以下よりなることを特徴とする
高強度ボルトである。 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 従来のクロム・モリブデン鋼などでは前述の高
強度化の要請に応えることができないため、本発
明は以下の成分を特定の範囲に限定し、また熱処
理条件を詳細に管理するものであり、次にそれら
の限定理由を述べる。 Cは引張強さを増すために必要な成分であり、
140〜160Kgf/mm2の引張強さを確保するうえで下
限を0.30%とする。しかし、0.50%を越えると靭
延性を劣化させると共に耐遅れ破壊性も劣化する
ので、上限を0.50%とする。なお、他成分との関
係で特に耐遅れ破壊性を更によくするためには、
C含有量を0.40〜0.50%の範囲に保つのが好まし
い。 Siは前述のとうり粒界酸化を助長し、これを起
点として遅れ破壊をもたらすので、極力低減させ
る必要がある。脱酸元素であるが、粒界酸化をよ
り効果的に防止して耐遅れ破壊性を劣化させない
ために0.10%未満とする。 MnはSiとともに粒界酸化を助長する元素であ
るので極力少ない方がよいが、ある程度焼入れ性
を確保するためなどにより上限のみを0.40%とす
る。 Pはオーステナイト化時にオーステナイト粒界
に偏析し、粒界を脆化するので、精練技術上可能
な限り低減すべきであり、0.015%以下とし、
0.010%以下にするのが好ましい。 SはPと同様、粒界に偏析するとともにMnS
としても存在し、耐遅れ破壊性を劣化させるの
で、これも精練技術上可能な限り低減すべきであ
り、0.010%以下とし、0.005%以下にするのが好
ましい。 Crは、焼入れ性を確保するのに必要であり、
またセメントタイトが旧オーステナイト粒界に析
出する領域(本系では約500℃)を越えた焼もど
し温度を確保するために、最低0.30%を必要とす
る。しかし、Cr量が増加すると高温焼もどし領
域での硬さが低下し、140Kgf/mm2以上の引張強
さが安定して得られなくなり、またSi、Mnと同
様、粒界酸化を助長するので、上限を1.50%とす
る。なお、引張強さを安定して確保するとともに
耐遅れ破壊性の劣化を防止し、焼入れ性や高焼も
どし温度の確保などをより効果的たらしめるため
には0.90〜1.10%の範囲で添加するのが好まし
い。 Moは、他元素とのバランスによるが、500℃
以上の焼もどし温度で140〜160Kgf/mm2の引張強
さを得るのに最低0.10%を必要とする。しかし、
0.70%以上の量を添加してもその効果が飽和し、
またMoは高価な元素でもあるので、0.70%を上
限とする。なお、高焼もどし温度で高い引張強さ
を確実に得るためには0.45〜0.65%の範囲で添加
するのが好ましい。 Vは、炭化物を形成し、結晶粒の微細化に効果
があり、その結果、耐力を上昇させ靭延性を向上
させることができ、またMoと同様、高温焼もど
し時に炭化物として析出し、2次硬化を示して軟
化抵抗を増大させることができる。そのためには
0.15%より多く、好ましくは0.25%以上添加する
必要がある。しかし、必要以上に添加してもこれ
らの効果は飽和し、むしろ、インゴツト鋳造時或
いは鋳片製造時に粗大炭化物(一次炭化物)を形
成して靭性を劣化させるので、上限を0.40%と
し、好ましくは0.35%以下にする。 Nb、Ti及びZrは、いずれも結晶粒微細化元素
であつてVと同様の効果を示すが、Vを必須添加
するので、必要に応じて1種又は2種以上を添加
することができる。添加する場合には各元素とも
0.05%以上0.15%以下とする。0.05%未満では上
記効果が得られず、0.15%を超えて添加してもV
が必須添加されているので効果が飽和するためで
ある。 なお、参考のため、これらの特定成分組成を有
する鋼の熱処理条件を示す。すなわち、広い範囲
の熱処理温度、例えば焼入れ温度が900〜980℃、
焼もどし温度が500〜650℃で焼入れ・焼もどしの
熱処理を行つても、ISO強度区分14.9の規格を満
足し得るが、本発明に係る化学成分のうち、上記
の好ましい範囲に限定した鋼に対し、更に熱処理
条件を限定すると、特に耐遅れ破壊性の向上が顕
著であることが判明した。したがつて、優れた引
張強さと耐遅れ破壊性の双方を満足させるべく、
焼入れ温度を940±10℃、焼もどし温度を575±25
℃の範囲に厳格に管理するものである。 (実施例) 以下に本発明の実施例を比較例とともに示す。 実施例 1 第1表に示す化学成分を有する鋼をいずれも
8.0mm〓の線材に圧延し、940℃から焼入れ後、575
℃で焼もどしを施し(但し、供試材Mについての
み、焼入れ温度850℃、焼もどし温度450℃)、M8
ボルトを製造し、140〜160Kgf/mm2級に調質し
た。ボルト実体の性質を調べるとともに一部、素
材での性質をも調べた。
特製成分組成を有する高強度ボルトに関する。 (従来の技術及びその問題点) 最近、自動車の燃費低減を目的とした各部品の
軽量化に伴い、部品の締結用ボルトの分野におい
ても、高強度化の要請が高まつてきている。 例えば、自動車用部品を小型化、高強度化すれ
ば、コントロツドボルト、シリンダーヘツドボル
トなどの締結用ボルトも小型化にせざるを得ず、
小型のボルトで締付け力を確保するにはそのボル
トの強度を上げることが必要になる。 従来、この種のボルトとしては、ISO(国際標
準化機構)規格に基づく強度区分12.9ボルトが使
用されていた。このボルトの強度規格としては引
張強さ120〜140Kgf/mm2、0.2%耐力≧0.9×(引
張強さ)の条件を満たすべきことが要求されてい
るが、このような規格条件を満足するボルトを用
いていた部品に対して前述の小型化に伴う高強度
化の要請に応えるためには、強度区分として
ISO14.9の条件、すなわち引張強さ140〜160Kg
f/mm2、0.2%耐力≧0.9×(引張強さ)を満たす
高強度ボルトの出現が必要とされる。 しかしながら、このようなより高強度のボルト
についてISOで規格され、またJIS規格でも14.9
クラスが規定されてはいるものの、かゝる条件を
満たし得る高強度ボルト用鋼の開発の点で十分で
はなく、材料面での追従が遅れているのが現状で
ある。 すなわち、この種のボルトの材質とし従来使用
されていたボルト用鋼は、JISSCM440などのク
ロム・モリブデン鋼であるが、ボルトの高強度化
に当たつて最大の課題である耐遅れ破壊性の点に
関して、従来より引張強さが120Kgf/mm2を超え
ると急激にこの耐遅れ破壊性が劣化することが知
られており、そのために、引張強さの点でそれな
りのレベルが得られても、実際には引張強さ140
〜160Kgf/mm2で用いることができなかつた。 更には、上記耐遅れ破壊性以外でも高強度ボル
トに要求されることがある性質、例えば疲労強度
の点でも、高引張強さと共に兼ね備え得る所望の
ボルト用鋼が見い出されていなかつた。 (発明の目的) 本発明は、このように状況に鑑みて前述の小型
化に伴う高強度化の要請に応えるべくなされたも
のであつて、高強度ボルトとして規格上必要とさ
れる高引張強さ、特に140〜160Kgf/mm2の強さ並
びに0.2%耐力の点で満足でき、更には付加的に
耐遅れ破壊性のみならず疲労強度などの性質も優
れた新規な化学成分を有する高強度ボルトを提供
することを目的とするものである。 (発明の構成) 従来より確認されているように、ボルト用に供
される高強度クロム・モリブデン鋼での遅れ破壊
は、旧オーステナイト粒界を起点として発生す
る。 そこで、本発明者等は、この遅れの破壊の発生
機構に及ぼす金属組織、合金元素及び不純物元素
の影響を明らかにすべく種々実験、研究を重ねた
結果、以下に示すような知見を得るに至つた。 すなわち、その要点は次の(1)〜(3)のとうりであ
る。 (1) 焼もどし温度はできるだけ高いことが好まし
い。焼もどしの第3段階、すなわちセメンタイ
トが析出する領域では流界に析出したセメンタ
イトが粒界をを脆化させるため、特に140〜160
Kgf/mm2の高い引張強さを得るにはこの領域を
避け、これより高温の焼もどしを施すことが好
ましい。 (2) P、S等の不純物は、焼入れ時のオーステナ
イト化中にオーステナイト粒界に偏析し、これ
を脆化させるので、それらの含有量を可能な限
り低く抑制するのが好ましい。 (3) 熱処理時の粒界酸化は著しく粒界強度を低下
させ、耐送れ破壊性をも劣化させる。したがつ
て、粒界酸化させ易い元素Mn、Siなどは極力
低減させることが好ましい。 これらのうち、特に上記(3)については、従来よ
り耐遅れ破壊性と粒界酸化との関係について言及
された例はなく、本発明者等によつてはじめて見
い出された独創的な知見である。 また、引張強さと耐遅れ破壊性の双方を満足さ
せるには、熱処理条件、特に焼もどし温度領域を
詳細に管理する必要があることも見い出した。 本発明者等は、以上の諸知見に基づき、高強度
ボルト用鋼として有すべき化学成分並びに熱処理
条件を更に詳細に具現化するために検討を重ねた
結果、ここに特定の化学成分を有する高強度ボル
トの発明をなしたものである。 すなわち、本発明の要旨とするところは、C:
0.30〜0.50%、Si:0.10%未満、Mn:0.40%以
下、Cr:0.30〜1.50%、Mo:0.10〜0.70%及び
V:0.15%超、0.40%以下を含み、必要に応じて
更に、Nb:0.05〜0.15%、Ti:0.05〜0.15%及び
Zr:0.05〜0.15%のうちの1種又は2種以上を含
み、残部がFe及び不可避的不純物P:0.015%以
下、S:0.010%以下よりなることを特徴とする
高強度ボルトである。 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 従来のクロム・モリブデン鋼などでは前述の高
強度化の要請に応えることができないため、本発
明は以下の成分を特定の範囲に限定し、また熱処
理条件を詳細に管理するものであり、次にそれら
の限定理由を述べる。 Cは引張強さを増すために必要な成分であり、
140〜160Kgf/mm2の引張強さを確保するうえで下
限を0.30%とする。しかし、0.50%を越えると靭
延性を劣化させると共に耐遅れ破壊性も劣化する
ので、上限を0.50%とする。なお、他成分との関
係で特に耐遅れ破壊性を更によくするためには、
C含有量を0.40〜0.50%の範囲に保つのが好まし
い。 Siは前述のとうり粒界酸化を助長し、これを起
点として遅れ破壊をもたらすので、極力低減させ
る必要がある。脱酸元素であるが、粒界酸化をよ
り効果的に防止して耐遅れ破壊性を劣化させない
ために0.10%未満とする。 MnはSiとともに粒界酸化を助長する元素であ
るので極力少ない方がよいが、ある程度焼入れ性
を確保するためなどにより上限のみを0.40%とす
る。 Pはオーステナイト化時にオーステナイト粒界
に偏析し、粒界を脆化するので、精練技術上可能
な限り低減すべきであり、0.015%以下とし、
0.010%以下にするのが好ましい。 SはPと同様、粒界に偏析するとともにMnS
としても存在し、耐遅れ破壊性を劣化させるの
で、これも精練技術上可能な限り低減すべきであ
り、0.010%以下とし、0.005%以下にするのが好
ましい。 Crは、焼入れ性を確保するのに必要であり、
またセメントタイトが旧オーステナイト粒界に析
出する領域(本系では約500℃)を越えた焼もど
し温度を確保するために、最低0.30%を必要とす
る。しかし、Cr量が増加すると高温焼もどし領
域での硬さが低下し、140Kgf/mm2以上の引張強
さが安定して得られなくなり、またSi、Mnと同
様、粒界酸化を助長するので、上限を1.50%とす
る。なお、引張強さを安定して確保するとともに
耐遅れ破壊性の劣化を防止し、焼入れ性や高焼も
どし温度の確保などをより効果的たらしめるため
には0.90〜1.10%の範囲で添加するのが好まし
い。 Moは、他元素とのバランスによるが、500℃
以上の焼もどし温度で140〜160Kgf/mm2の引張強
さを得るのに最低0.10%を必要とする。しかし、
0.70%以上の量を添加してもその効果が飽和し、
またMoは高価な元素でもあるので、0.70%を上
限とする。なお、高焼もどし温度で高い引張強さ
を確実に得るためには0.45〜0.65%の範囲で添加
するのが好ましい。 Vは、炭化物を形成し、結晶粒の微細化に効果
があり、その結果、耐力を上昇させ靭延性を向上
させることができ、またMoと同様、高温焼もど
し時に炭化物として析出し、2次硬化を示して軟
化抵抗を増大させることができる。そのためには
0.15%より多く、好ましくは0.25%以上添加する
必要がある。しかし、必要以上に添加してもこれ
らの効果は飽和し、むしろ、インゴツト鋳造時或
いは鋳片製造時に粗大炭化物(一次炭化物)を形
成して靭性を劣化させるので、上限を0.40%と
し、好ましくは0.35%以下にする。 Nb、Ti及びZrは、いずれも結晶粒微細化元素
であつてVと同様の効果を示すが、Vを必須添加
するので、必要に応じて1種又は2種以上を添加
することができる。添加する場合には各元素とも
0.05%以上0.15%以下とする。0.05%未満では上
記効果が得られず、0.15%を超えて添加してもV
が必須添加されているので効果が飽和するためで
ある。 なお、参考のため、これらの特定成分組成を有
する鋼の熱処理条件を示す。すなわち、広い範囲
の熱処理温度、例えば焼入れ温度が900〜980℃、
焼もどし温度が500〜650℃で焼入れ・焼もどしの
熱処理を行つても、ISO強度区分14.9の規格を満
足し得るが、本発明に係る化学成分のうち、上記
の好ましい範囲に限定した鋼に対し、更に熱処理
条件を限定すると、特に耐遅れ破壊性の向上が顕
著であることが判明した。したがつて、優れた引
張強さと耐遅れ破壊性の双方を満足させるべく、
焼入れ温度を940±10℃、焼もどし温度を575±25
℃の範囲に厳格に管理するものである。 (実施例) 以下に本発明の実施例を比較例とともに示す。 実施例 1 第1表に示す化学成分を有する鋼をいずれも
8.0mm〓の線材に圧延し、940℃から焼入れ後、575
℃で焼もどしを施し(但し、供試材Mについての
み、焼入れ温度850℃、焼もどし温度450℃)、M8
ボルトを製造し、140〜160Kgf/mm2級に調質し
た。ボルト実体の性質を調べるとともに一部、素
材での性質をも調べた。
【表】
(注) 本発明鋼(1)〜(3)は特許請求の範囲の項番号に
対応し、(4)〜(5)は好ましい範囲の例である。
対応し、(4)〜(5)は好ましい範囲の例である。
【表】
【表】
まず、前記ボルトよりJIS 14A号試験片(第3
図)を加工し、引張試験を行つた。その結果を第
2表に示す。同表よりわかるように、いずれの本
発明鋼もISO 14.9を強度規格(引張強さ、0.2%
耐力)を十分に満足しており、特にNb、Ti、Zr
の1種以上を添加してより微細化した本発明鋼は
各々これらの元素を含まない本発明鋼に比べて
0.2%耐力が高い。これに対し、比較鋼M
(AMS6304D)及びN(JIS SCM440)ともに引張
り強さは得られているものの、特に比較鋼Nは
0.2%耐力の点で前記規格を満たしていない。 また、ボルト実体について遅れ破壊試験を行つ
た。試験方法としてはボルト実体を0.2%耐力ま
で締め付けて応力を負荷し、0.1N、Hclの環境下
で200時間まで浸漬保持して、20本のうち破断し
た本数の割合(%)を調べた。試験結果を引張強
さ140〜160Kgf/mm2の得られる範囲内で、焼もど
し温度で整理した結果を第1図に示す。なお、比
較鋼としてAMS 6304Dを示した。 このボルト実体遅れ破壊試験の結果よりわかる
ように、20本中、1本も破断が生じなかつた焼も
どし温度領域は、比較鋼のAMS 6304Dが600〜
625℃であるのに対し、本発明鋼はこれより広く、
特に本発明鋼(4)、(5)は550〜600℃の温度領域で皆
無であつた。 また、8mm〓の素材より曲げ型促進試験片(第
4図)を加工し、遅れ破壊試験(曲げ型促進試
験)を行つた。試験方法としては、試験片を片持
ちで支持し、ノツチ部に0.1N、Hclを滴下しなが
ら自由端側に重りを下げることにより曲げ応力を
かけて、遅れ破壊曲線(曲げ応力vs.破断時間)
を作成した。この曲線に基づいて、30時間強度
σ30hr(30時間経過時の応力)と静曲げ応力σSB(曲
げ応力のかけた零時間のときの応力)を求め、そ
の比σ30hr/σSBを遅れ破壊強度比と定義して、こ
れをもつて対遅れ破壊性を評価した。遅れ破壊強
度比と引張強さとの関係を第2図に示す。なお、
通常ISO 12.8クラスに用いられるJIS SCM440及
び比較的優れた耐遅れ破壊性の得られる
AMS6304Dについても比較鋼として併わせて示
した。 その結果、本発明鋼はいずれも比較鋼に比べて
高強度域で優れた破壊性を示し、特に本発明鋼の
うちでも化学成分を好ましい範囲に限定した本発
明鋼(4)、(5)が特に高い遅れ破壊強度比を示してい
る。一方、比較鋼JISSCM440は120〜140Kgf/
mm2級の低強度域でも遅れ破壊強度比が高強度化と
ともに低下しているが、本発明鋼はそのような強
度域でも上記比較鋼と同等以上の効果を示してい
る。 実施例 2 熱処理条件、特に焼入れ温度の耐遅れ破壊性に
及ぼす影響を調べるために、実施例と同様の条件
で、但し焼入れ温度を変化させてボルトを製造
し、引張試験を行うとともに、一部、素材につい
て同様に遅れ破壊強度比を調べた。その結果を第
3表に示す。これより、焼入れ温度が940±10℃
の範囲を若干外れ低い温度或いは高い温度であつ
ても、引張強さの点では140Kgf/mm2以上を確保
できるが、耐遅れ破壊性が劣化する。
図)を加工し、引張試験を行つた。その結果を第
2表に示す。同表よりわかるように、いずれの本
発明鋼もISO 14.9を強度規格(引張強さ、0.2%
耐力)を十分に満足しており、特にNb、Ti、Zr
の1種以上を添加してより微細化した本発明鋼は
各々これらの元素を含まない本発明鋼に比べて
0.2%耐力が高い。これに対し、比較鋼M
(AMS6304D)及びN(JIS SCM440)ともに引張
り強さは得られているものの、特に比較鋼Nは
0.2%耐力の点で前記規格を満たしていない。 また、ボルト実体について遅れ破壊試験を行つ
た。試験方法としてはボルト実体を0.2%耐力ま
で締め付けて応力を負荷し、0.1N、Hclの環境下
で200時間まで浸漬保持して、20本のうち破断し
た本数の割合(%)を調べた。試験結果を引張強
さ140〜160Kgf/mm2の得られる範囲内で、焼もど
し温度で整理した結果を第1図に示す。なお、比
較鋼としてAMS 6304Dを示した。 このボルト実体遅れ破壊試験の結果よりわかる
ように、20本中、1本も破断が生じなかつた焼も
どし温度領域は、比較鋼のAMS 6304Dが600〜
625℃であるのに対し、本発明鋼はこれより広く、
特に本発明鋼(4)、(5)は550〜600℃の温度領域で皆
無であつた。 また、8mm〓の素材より曲げ型促進試験片(第
4図)を加工し、遅れ破壊試験(曲げ型促進試
験)を行つた。試験方法としては、試験片を片持
ちで支持し、ノツチ部に0.1N、Hclを滴下しなが
ら自由端側に重りを下げることにより曲げ応力を
かけて、遅れ破壊曲線(曲げ応力vs.破断時間)
を作成した。この曲線に基づいて、30時間強度
σ30hr(30時間経過時の応力)と静曲げ応力σSB(曲
げ応力のかけた零時間のときの応力)を求め、そ
の比σ30hr/σSBを遅れ破壊強度比と定義して、こ
れをもつて対遅れ破壊性を評価した。遅れ破壊強
度比と引張強さとの関係を第2図に示す。なお、
通常ISO 12.8クラスに用いられるJIS SCM440及
び比較的優れた耐遅れ破壊性の得られる
AMS6304Dについても比較鋼として併わせて示
した。 その結果、本発明鋼はいずれも比較鋼に比べて
高強度域で優れた破壊性を示し、特に本発明鋼の
うちでも化学成分を好ましい範囲に限定した本発
明鋼(4)、(5)が特に高い遅れ破壊強度比を示してい
る。一方、比較鋼JISSCM440は120〜140Kgf/
mm2級の低強度域でも遅れ破壊強度比が高強度化と
ともに低下しているが、本発明鋼はそのような強
度域でも上記比較鋼と同等以上の効果を示してい
る。 実施例 2 熱処理条件、特に焼入れ温度の耐遅れ破壊性に
及ぼす影響を調べるために、実施例と同様の条件
で、但し焼入れ温度を変化させてボルトを製造
し、引張試験を行うとともに、一部、素材につい
て同様に遅れ破壊強度比を調べた。その結果を第
3表に示す。これより、焼入れ温度が940±10℃
の範囲を若干外れ低い温度或いは高い温度であつ
ても、引張強さの点では140Kgf/mm2以上を確保
できるが、耐遅れ破壊性が劣化する。
【表】
実施例 3
高強度ボルトとして用いるに当たつては、耐遅
れ破壊性のみならず、疲労強度の高いことも重要
である。疲労強度を上昇させる手段として、ねじ
転造を熱処理の前後に分割して行い、熱処理後の
圧縮残留応力を高めることが考えられる。熱処理
前後の転造の割合としては、熱処理前に50〜95
%、熱処理後で50〜5%が妥当である。 この点を確認するため、実施例1で本発明鋼J
を用いて得たボルト実体について、第4表に示す
条件で転造を行い、疲労試験を行つた。試験条件
及び結果は同表に示すとうりである。その結果、
本発明鋼は元来、耐遅れ破壊性が優れているた
め、耐遅れ破壊性を劣化させずに疲労強度を高め
ることが可能であるが、ねじ転造を熱処理前後に
分割して行えば、一層疲労強度の上昇を期待でき
る。 但し、従来用いられている通常のボルト用鋼種
では、圧縮応力を高め強度を高めることは耐遅れ
破壊性の劣化につながることを別途確認した。
れ破壊性のみならず、疲労強度の高いことも重要
である。疲労強度を上昇させる手段として、ねじ
転造を熱処理の前後に分割して行い、熱処理後の
圧縮残留応力を高めることが考えられる。熱処理
前後の転造の割合としては、熱処理前に50〜95
%、熱処理後で50〜5%が妥当である。 この点を確認するため、実施例1で本発明鋼J
を用いて得たボルト実体について、第4表に示す
条件で転造を行い、疲労試験を行つた。試験条件
及び結果は同表に示すとうりである。その結果、
本発明鋼は元来、耐遅れ破壊性が優れているた
め、耐遅れ破壊性を劣化させずに疲労強度を高め
ることが可能であるが、ねじ転造を熱処理前後に
分割して行えば、一層疲労強度の上昇を期待でき
る。 但し、従来用いられている通常のボルト用鋼種
では、圧縮応力を高め強度を高めることは耐遅れ
破壊性の劣化につながることを別途確認した。
【表】
両振り疲労試験
なお、本発明鋼は140〜160Kgf/mm2級を対象と
して開発したものであるが、上記実施例でも明ら
かなように、これ以下の強度で用いても当然、従
来鋼と同等以上の性能を有するものである。ま
た、本発明の高強度ボルトは、常温で使用するの
みならず、高温用ボルトとしても適用可能であ
る。 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、高強度
化の要請に十分応え得る優れた強度を有し、特に
140〜160Kgf/mm2の高引張強さと0.2%耐力の向
上の双方を満足でき、更には耐遅れ破壊性、疲労
強度などの性質でも優れた高強度ボルトを提供す
ることができる。勿論、従来鋼の使用強度レベル
でもそれと同等以上の性能を有するほか、高温用
ボルトとしても使用できるので、一層の適用範囲
の拡大を可能とする等々、その効果は極めて大き
い。
なお、本発明鋼は140〜160Kgf/mm2級を対象と
して開発したものであるが、上記実施例でも明ら
かなように、これ以下の強度で用いても当然、従
来鋼と同等以上の性能を有するものである。ま
た、本発明の高強度ボルトは、常温で使用するの
みならず、高温用ボルトとしても適用可能であ
る。 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、高強度
化の要請に十分応え得る優れた強度を有し、特に
140〜160Kgf/mm2の高引張強さと0.2%耐力の向
上の双方を満足でき、更には耐遅れ破壊性、疲労
強度などの性質でも優れた高強度ボルトを提供す
ることができる。勿論、従来鋼の使用強度レベル
でもそれと同等以上の性能を有するほか、高温用
ボルトとしても使用できるので、一層の適用範囲
の拡大を可能とする等々、その効果は極めて大き
い。
第1図はボルト実体遅れ破壊試験の結果を示す
図であつて、破断試験片の割合と焼もどし温度と
の関係を示し、第2図は遅れ破壊強度比と引張強
さとの関係を示す図。第3図及び第4図は各々試
験片の形状、寸法(mm)を示す図である。
図であつて、破断試験片の割合と焼もどし温度と
の関係を示し、第2図は遅れ破壊強度比と引張強
さとの関係を示す図。第3図及び第4図は各々試
験片の形状、寸法(mm)を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で、C:0.30〜0.50%、Si:0.10%未
満、Mn:0.40%以下、Cr:0.30〜1.50%、Mo:
0.10〜0.70%及びV:0.15%超、0.40%以下を含
み、残部がFe及び不可避的不純物P:0.015%以
下、S:0.010%以下よりなることを特徴とする
高強度ボルト。 2 重量%で、C:0.30〜0.50%、Si:0.10%未
満、Mn:0.40%以下、Cr:0.30〜1.50%、Mo:
0.10〜0.70%及びV:0.15%超、0.40%以下を含
み、更にNb:0.05〜0.15%、Ti:0.05〜0.15%及
びZr:0.05〜0.15%のうちの1種又は2種以上を
含み、残部がFe及び不可避的不純物P:0.015%
以下、S:0.010%以下よりなることを特徴とす
る高強度ボルト。 3 前記高強度ボルトの強度は引張強さ140〜160
Kgf/mm2級のものである特許請求の範囲第2項記
載の高強度ボルト。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59250540A JPS61130456A (ja) | 1984-11-29 | 1984-11-29 | 高強度ボルト及びその製造方法 |
US06/802,608 US4778652A (en) | 1984-11-29 | 1985-11-25 | High strength bolt |
GB08528955A GB2169313B (en) | 1984-11-29 | 1985-11-25 | High strength bolt and method of manufacturing same |
DE3541792A DE3541792C2 (de) | 1984-11-29 | 1985-11-26 | Verwendung eines Cr-Mo-V-Stahls |
CA000496444A CA1263259A (en) | 1984-11-29 | 1985-11-28 | High strength bolt and method of manufacturing same |
US07/179,501 US4838961A (en) | 1984-11-29 | 1988-04-08 | Method of manufacturing high strength blank a bolt |
JP4140947A JP2670937B2 (ja) | 1984-11-29 | 1992-05-06 | 高強度ボルトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59250540A JPS61130456A (ja) | 1984-11-29 | 1984-11-29 | 高強度ボルト及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4140947A Division JP2670937B2 (ja) | 1984-11-29 | 1992-05-06 | 高強度ボルトの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61130456A JPS61130456A (ja) | 1986-06-18 |
JPH0545660B2 true JPH0545660B2 (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=17209424
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59250540A Granted JPS61130456A (ja) | 1984-11-29 | 1984-11-29 | 高強度ボルト及びその製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US4778652A (ja) |
JP (1) | JPS61130456A (ja) |
CA (1) | CA1263259A (ja) |
DE (1) | DE3541792C2 (ja) |
GB (1) | GB2169313B (ja) |
Families Citing this family (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2739713B2 (ja) * | 1987-08-19 | 1998-04-15 | 本田技研工業株式会社 | 高強度ボルト |
JP2954216B2 (ja) * | 1987-08-19 | 1999-09-27 | 大同特殊鋼株式会社 | 高強度部品用鋼 |
JP2614659B2 (ja) * | 1989-05-31 | 1997-05-28 | 株式会社神戸製鋼所 | 耐遅れ破壊性及び冷間鍛造性を備えた高強度ボルト用鋼 |
JPH0726177B2 (ja) * | 1991-02-15 | 1995-03-22 | 株式会社神戸製鋼所 | 耐遅れ破壊性の優れた高強度耐火ボルト |
DE9214662U1 (ja) * | 1992-10-29 | 1993-01-14 | Bodenseewerk Geraetetechnik Gmbh, 7770 Ueberlingen, De | |
JPH08260093A (ja) * | 1995-03-24 | 1996-10-08 | Hitachi Metals Ltd | 溶接部の疲労強度に優れたメタルバンドソー胴材およびメタルバンドソー |
JP2728084B2 (ja) * | 1996-05-27 | 1998-03-18 | 大同特殊鋼株式会社 | 高強度部品の製造方法 |
US6109851A (en) * | 1999-01-13 | 2000-08-29 | Illinois Tool Works Inc. | Screws having selected heat treatment and hardening |
US6254729B1 (en) * | 1999-03-22 | 2001-07-03 | Voith Sulzer Paper Technology North America, Inc. | Pulper with extraction plate assembly having removable inserts and method of manufacturing same |
DE19918809B4 (de) * | 1999-04-26 | 2008-06-19 | Kolb Gmbh | Bolzen mit Kugelkopf und Verfahren zur Herstellung eines derartigen Bolzens |
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-
1984
- 1984-11-29 JP JP59250540A patent/JPS61130456A/ja active Granted
-
1985
- 1985-11-25 GB GB08528955A patent/GB2169313B/en not_active Expired
- 1985-11-25 US US06/802,608 patent/US4778652A/en not_active Expired - Fee Related
- 1985-11-26 DE DE3541792A patent/DE3541792C2/de not_active Expired - Fee Related
- 1985-11-28 CA CA000496444A patent/CA1263259A/en not_active Expired
-
1988
- 1988-04-08 US US07/179,501 patent/US4838961A/en not_active Expired - Lifetime
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JPS60114551A (ja) * | 1983-11-25 | 1985-06-21 | Daido Steel Co Ltd | 高強度ボルト用鋼 |
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---|---|
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DE3541792A1 (de) | 1986-05-28 |
DE3541792C2 (de) | 1998-01-29 |
GB2169313A (en) | 1986-07-09 |
CA1263259A (en) | 1989-11-28 |
US4778652A (en) | 1988-10-18 |
GB2169313B (en) | 1988-12-14 |
GB8528955D0 (en) | 1986-01-02 |
US4838961A (en) | 1989-06-13 |
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