JPH0545259Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は室内のコーナー部の鴨居、長押等に取
付けられるコーナー用整理棚に関するものであ
る。

（従来の技術） 従来、この種のコーナー用整理棚は、ほぼ90度
の角度をなして相対する支持部間に棚板部が設け
られた略台形状となされ、支持部が室内のコーナ
ー部の鴨居、長押等に載置されたり、釘、ねじ等
により取付けられている。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、かかる従来のコーナー用整理棚
は鴨居、長押等に単に載置される場合には不安定
となり、釘、ねじ等により取付けられる場合には
棚の取付けや取外しに手間がかかると共に、取外
した際、取付面に釘、ねじ等による傷が残り目立
つたりする問題点がある。又、一般的に棚という
単一機能しかないために使い勝手に不便であつた
りする問題点もある。

本考案はかかる従来の問題点を解消したコーナ
ー用整理棚を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 本考案コーナー用整理棚は、棚本体と複数のフ
ツクからなり、棚本体はほぼ90度の角度をなして
相対する一対の支持部材の対向面間に棚板がさし
渡され、支持部材の下面適宜箇所にフツクに対応
して嵌合凹部が設けられ、フツクは鉤状本体部の
上端部背面に取付部が突設され、取付部下面に釘
が突出されており、フツクの上端部及び取付部が
上記嵌合凹部に嵌合されるようになされたもので
ある。又、好ましくは棚本体の棚板下方にハンガ
ー掛け杆が設けられたものである。

（実施例） 以下、図面を参照しながら本考案について説明
する。

図面において、１は棚本体であつて、第１図の
如くほぼ90度の角度をなして相対する支持部材１
１の対向面間に棚板１２がさし渡されて形成され
ている。支持部材１１は一般に合成樹脂等から作
製された棒状となされている。支持部材１１の下
面適宜箇所には嵌合凹部１３が設けられている。
この嵌合凹部１３は後述のフツク２に対応して設
けられ、例えば第１図の場合には各支持部材１１
に２箇所設けられている。棚板１２は一般に金属
線材が格子状に螺合された網状となされている
が、単なる平板状等であつてもよい。棚板１２は
その両端部が支持部材１１の対向面内に挿入され
て取付けられているが、棚板１２と支持部材１１
の取付方法は特に限定するものではない。

又、棚本体１は上記支持部材１１と棚板１２の
みから形成されていてもよいが、第１図の如く棚
板１２の下方にハンガー掛け杆１４が設けられて
いると機能が広がり好ましい。第１図の場合、ハ
ンガー掛け杆１４は、相対する支持部材１１から
垂下された取付腕１５間にさし渡されて設けられ
ている。なお、ハンガー掛け杆１４は、棚板１２
の強度が大きい場合には棚板１２の下面適宜箇所
に取付腕を介して取付けられてもいる。

２はフツクであつて、合成樹脂等から作製され
ている。フツク２は、第３図の如く、鉤状本体部
２１の上端部背面に取付部２２が突設されて形成
され、取付部２２下面に取付用の釘２３が突出さ
れている。一般に本体部２１は上半部が垂直状と
なされた鉤形板片となされ、取付部２２は本体部
２１とほぼ直角に突設された平板片となされ、取
付けやすいようになされている。釘２３は頭部が
取付部２２内に埋設され、先端部が下方に突出さ
れている。又、フツク２の上端部及び取付部２２
は棚本体１の支持部材１１の嵌合凹部１３に嵌合
しうるようになされている。

本考案コーナー用整理棚は、第２図の如く、室
内のコーナー部の鴨居３上面に棚本体１の支持部
材１１が載置される際、支持部材１１の嵌合凹部
１３に対応した位置にフツク２が取付けられる。
フツク２は第３図の如く本体部２１背面が鴨居３
前面に当接され、取付部２２が上から押圧されて
釘２３が鴨居３上面に突刺さるようにして取付け
られる。このフツク２が複数取付けられた後、支
持部材１１の嵌合凹部１３が第３図の如くフツク
２の上端部及び取付部２２に嵌合されて支持部材
１１が鴨居３上面に載置される。

（考案の効果） 以上詳述した如く、本考案コーナー用整理棚
は、棚本体の支持部材の下面適宜箇所にフツクに
対応して嵌合凹部が設けられ、フツクは鉤状本体
部の上端部背面に突設された取付部下面に釘が突
出され、フツクの上端部及び取付部が上記嵌合凹
部に嵌合されるようになされているので、取付け
に際してフツクを鴨居等に固定して棚本体を鴨居
等に載置することにより容易かつ安定して取付け
ることができる。しかも、不使用時にはフツクを
そのままにして棚本体を容易に取外すことができ
ると共に、フツクを取外しても鴨居等の上面に釘
跡があることから取付傷が目立たない。

又、棚本体と複数のフツクからなるので、棚機
能に加え、フツクに帽子、カバン等種々の物を引
掛けることができ、棚下の空間を有効利用でき
る。

さらに、棚本体の棚板下方にハンガー掛け杆が
設けられているので、上記機能に加え、衣服等を
吊すことができ、棚下の空間をさらに有効利用で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案整理棚の一実施例を示す分解斜
視図、第２図は本考案整理棚の取付状態を示す斜
視図、第３図は本考案整理棚の取付部分を示す一
部切欠断面図である。 １……棚本体、１１……支持部材、１２……棚
板、１３……嵌合凹部、１４……ハンガー掛け
杆、２……フツク、２１……本体部、２２……取
付部、２３……釘。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １） 棚本体１と複数のフツク２からなり、棚本
   体１はほぼ90度の角度をなして相対する一対の
   支持部材１１の対向面間に棚板１２がさし渡さ
   れ、支持部材１１の下面適宜箇所にフツク２に
   対応して嵌合凹部１３が設けられ、フツク２は
   鉤状本体部２１の上端部背面に取付部２２が突
   設され、取付部２２下面に釘２３が突出されて
   おり、フツク２の上端部及び取付部２２が上記
   嵌合凹部１３に嵌合されるようになされたコー
   ナー用整理棚。 ２） 棚本体１の棚板１２下方にハンガー掛け杆
   １４が設けられた請求項１記載のコーナー用整
   理棚。