JPH0544895Y2 - - Google Patents

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JPH0544895Y2
JPH0544895Y2 JP12688185U JP12688185U JPH0544895Y2 JP H0544895 Y2 JPH0544895 Y2 JP H0544895Y2 JP 12688185 U JP12688185 U JP 12688185U JP 12688185 U JP12688185 U JP 12688185U JP H0544895 Y2 JPH0544895 Y2 JP H0544895Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はビデオデイスク・コンパクトデイスク
などから既記録信号を光学的に読み出すデイスク
再生装置に係り、特に対物レンズを備えた光学的
ピツクアツプの結露を防止する機能を備えたデイ
スク再生装置に関する。
(従来の技術) 一般に、情報を記録してなる例えばコンパクト
デイスクなどの小型デイスクを装着し、これを対
物レンズを有する光学式ピツクアツプを用いて再
生する構成の再生装置が知られている。
昨今、この種再生装置は家庭用および車載用な
どの民生用を始めとして業務用に至るまで多岐分
野に亘つて使用されてきている。特に、家庭用の
再生装置の場合、塵埃などに対する環境が比較的
良好であるため、小型デイスクは露出された状態
で使用されている。しかるに、車載用や業務用の
再生装置の場合、上記の環境が悪化するため小型
デイスクの信号記録面に手などが触れぬようにす
る必要があると共に、操作性を向上させる必要が
ある。そこで、小型デイスクをケースに収めてケ
ースごと再生装置に装着する方式が提案されてい
る。また、上記再生装置にはケースを所定装着位
置に搬送する搬出入機構が設けられている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、一般に冷たい所に置かれていた物を
急激に温かい所に移動した際には、この物体を取
り巻く環境の温度差によつて、物体の表面に水滴
が発生する、所謂結露現象が生じることは周知の
ことである。
しかるに、例えば冬期など気温の低い時期に、
例えば業務用の再生装置が設置されている室内な
どを暖房した直後、いきなり再生装置に電源を投
入してこれを駆動しようとすると、再生装置の冷
えているピツクアツプ部の対物レンズは、上記理
由によりその表面が曇るなど結露現象を起して再
生感度が低下し、良好な信号の再生を行なうこと
ができないという問題点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は上記従来装置の問題点に鑑みてなされ
たものであり、ケースに収納され所定の装着位置
に搬入されたデイスクの既記録信号を対物レンズ
を含む光学的手段にて読み取る光学式ピツクアツ
プを有してなる再生装置において、前記デイスク
が収納されたケースと係合して該ケースを所定の
装着位置に搬入し或いはこれより搬出するよう構
成されており、前記デイスクの未装着状態におい
て前記光学式ピツクアツプの対物レンズを覆うと
共にこの対物レンズを加熱可能とする加熱機能を
有する搬入出部材と、前記デイスクが収納された
ケースの所定の装着位置への搬入に伴い前記搬入
出部材を前記対物レンズと対向しない位置に移動
させてこの対物レンズを露出させる変位手段とよ
りなるデイスク再生装置を提供するものである。
(実施例) 第1図は本考案になるデイスク再生装置の一実
施例を示す平面図であり、同図に示す再生装置1
は、大略基板2にケースホルダ3、摺動部材4、
ロツク機構5、光学式ピツクアツプ6及び搬入出
機構7などより構成してなり、第2図に示す小型
デイスク8を収納されたケース9を装着して小型
デイスク8に記録された信号を再生するものであ
る。
まず、再生装置1に装着されるデイスク収納ケ
ース(以下、ケースと言う)9の構成を第2図
A,Bを用いて説明する。ケース9は、ケース本
体9aとこれを開閉蓋する蓋体9bとにより構成
されている。ケース本体9aの中央位置には小型
デイスク8を収納する収納凹部10が形成されて
いる。また、収納凹部10の底面には小型デイス
ク8を回動するターンテーブル(図示せず)が挿
入される孔11及び光学的ピツクアツプ6と対向
する位置に形成された開口部12が形成されてい
る。また、蓋体9bの上記孔11と対向する所定
位置には孔13が形成されている。更にケース本
体9aの一側部には蓋体9bに形成された爪部1
4a,14bと係合し蓋体9bを閉蓋位置に係止
するノブ15a,15bが設けられている。小型
デイスク8はケース本体9aの収納凹部10に装
着され(図中矢印で示す)、蓋体9bを閉蓋され
た状態で一側壁9c側より再生装置1内に搬入出
される。
再生装置1は第1図及び第3図に示す如く、基
板2に立設されたボス16a〜16d(なお、第
3図にはボス16c,16dは図示せず)に摺動
部材4を図中矢印B1,B2方向に所定範囲に亘り
摺動可能に取付けると共に、摺動部材4内にケー
スホルダ3を保持させた構造となつている。
また、基板2の底面には図中矢印B1,B2方向
に駆動変位される光学式ピツクアツプ6が配設さ
れており、その一部を構成する対物レンズ6aは
基板2の表面上に突出するよう設けられており、
また、対物レンズ6a近傍部には基板2上に突出
したピン6b,6cが設けられている。この光学
式ピツクアツプ6は所定位置に装着された小型デ
イスク8の内周位置(初期位置)より外周位置に
向け変化し(図中矢印B2方向に移動し)、小型デ
イスク8に記録された信号を再生する。なお、光
学式ピツクアツプ6はケース9の未装着状態にお
いて、上記内周位置(再生開始初期位置)に停止
している。
ケースホルダ3はその内部にケース9を収納保
持する構造となつており、その上面3aの略中央
位置にはケース9の搬入方向(図中矢印B2方向)
に穿設され、後述する搬入出部材26が摺動自在
に取付けられる案内溝17,18か設けられてい
る。また、ケースホルダ3の両側壁3b,3cに
は、ローラ19a〜19dが設けられている。
摺動部材4は基板2に立設されたボス16a〜
16dに対応する底面4aに長孔20a〜20d
を形成してなり、この長孔20a〜20dの穿設
範囲に亘りボス16a〜16d上で摺動し得るよ
う取付けられている。また、底面4aに設けられ
たブラケツト21a,21bと基板2に穿設され
た孔22a,22b間にはコイルスプリング23
a,23bが張架されており、摺動部材4を常に
図中矢印B1方向に付勢している。第1図におい
て摺動部材4に形成された奥部の長孔20cの近
傍位置にはロツク機構5が配設されている。この
ロツク機構5はケース9が搬入されていない状態
において摺動部材4の図中矢印B1方向の摺動を
規制すると共にケース9が所定装着位置に搬入さ
れた際、ケース9により変位さて上記規制を解除
する構成となつている。更にケースホルダ3に設
けられたローラ19a〜19dの配設位置と対向
する摺動部材4の両側壁4b,4cの所定位置に
は傾斜溝24a〜24dが設けられている。ケー
スホルダ3は摺動部材4の底面4a上に載置され
ると共にローラ19a〜19dが傾斜溝24a〜
24dと係合することにより摺動部材4に保持さ
れる。
上記構成において、ケース9が後述する搬入出
機構7によりケースホルダ3の所定位置まで搬入
されると、ケース9はロツク機構5を押動操作
し、ロツク機構5による摺動部材4のロツクは解
除される。ロツクが解除された摺動部材4はコイ
ルスプリング23a,23bに付勢されて図中矢
印B1方向に変位(移動)し、これに伴いケース
ホルダ3の側壁3b,3cに設けられたローラ1
9a〜19dは摺動部材4に形成された傾斜溝2
4a〜24dに案内されて下降し、小型デイスク
8はターンテーブル(図示せず)上に載置され
る。
搬入出機構7は、大略レバー部材25、発熱部
38を有する搬入出部材26、捩りコイルばね2
7、係止部材28等により構成されている。レバ
ー部材25はケースホルダ3の上面3aに回動可
能に取付けられており、アーム部25aとこのア
ーム部25aより下方向へ延出した延出部25b
とよりなる。搬入出部材26はケースホルダ3の
上面3aに設けられた案内溝18に摺動自在に取
付けられている。この搬入出部材26は第4図に
示す如く案内溝18と摺動自在に係合する係合溝
26cを有する共にケース9の挿入方向側壁9c
が下方延出部26dと当接され得るよう略L字形
状をなし、また上面に捩りコイルばね27の一端
部が取付けられる取付け孔29を有した摺動部2
6aと、先端部にケース9の孔13と係合する係
合爪30が形成されてなるアーム部26bと、摺
動部26aの下方へ延出し光学式ピツクアツプ6
の対物レンズ6a(第4図中一点鎖線で示す)を
覆い保護するカバー部26dとよりなる。そし
て、カバー部26dは略断面コ字状をなしその内
部に対物レンズ6aを収納し得る構造となつてお
り、この対物レンズ6aと対応する上部(摺動部
26a側)には、例えばニクロム線などの発熱体
37からなる発熱部38が固定されている。そし
て、この発熱部38への通電は、装置の主電源と
別に構成させることにより、装置非作動状態にお
いて、対物レンズ6aを予め加熱しておくことが
可能となつて装置駆動時、対物レンズ6a面には
結露が生じるようなことはない。また、発熱部3
8は搬入出部材26と別体構成することなく、例
えばこの搬入出部材26自体を周知構成の、例え
ば面状発熱体などによつて構成しても良い。な
お、39は発熱部38より導出されるリード線で
ある。
また、光学式ピツクアツプ6の移動方向(図中
矢印B1,B2方向)上の側壁には溝部26eが形
成されており、これにより対物レンズ6aは上記
側壁と衝突することはなく、光学式ピツクアツプ
6は円滑に図中矢印B1,B2に移動し得る。搬入
出部材26及びケースホルダ3の案内溝18はケ
ース9が未装着の状態、すなわち、第1図及び第
3図に示す如く搬入出部材26が後述する捩りコ
イルばね27に付勢されて摺動部26aが案内溝
18の搬出方向(図中矢印B1方向)端部と当接
している状態において、カバー部26dが対物レ
ンズ6aを覆うよう構成されている。従つて、ケ
ース9の未装着状態において対物レンズ6aはカ
バー部26dにより保護され、ゴミ、埃等の付着
は防止されると共に、例えば気温の低い冬期など
装置を駆動する前に予め発熱部38に通電してこ
れを加熱しておくことにより、室内の暖房などに
よつて対物レンズ6aの結露を防止して、信号再
生時の再生感度の低下をきたすようなことはな
く、安定した信号の再生を行ない得る。
捩りコイルばね27は第1図に示す如く、その
一端をレバー部材25のアーム部25a先端に穿
設された取付け孔31に取付けられると共に、他
端部を搬入出部材26に穿設された取付け孔29
に取付けられている。この捩りコイルばね27は
ケース9が再生装置1に装着される前の状態にお
いてレバー部材25の取付け孔31と搬入出部材
26の取付け孔29とを離間させる方向に付勢し
ている。従つて、搬入出部材26の摺動部26a
は捩りコイルばね27によりケース9の搬出方向
に付勢させるため案内溝18の図中矢印B1方向
端部18aと当接して停止している(第1図に示
す状態)。
係止部材28は基板2上の所定位置に回動自在
に取付けられており、アーム部28aの先端部に
上方向へ突出し、後述する如くレバー部材25の
延出部25bと当接する係止ピン32を設けると
共に、光学的ピツクアツプ6の移動に伴いピン6
bと係合する凹部28bが形成されている。この
係止部材28はコイルスプリング33により反時
計方向に回動付勢されているが、基板2上に設け
られた係止片34に係止部材28の突起28cが
当接することにより上記回動は規制され所定位置
に係止している。
上記のように構成されている本考案装置は、デ
イスクを収納したケース9を保持するケースホル
ダ3および摺動部材4などから構成されるケース
ガイド手段と、ケース9の移動と協働する搬入出
機構7などによつてデイスク搬送機構が簡素化さ
れると共に、装置を薄くかつ小型化し得る。
上記構成の再生装置1において、ケーク9を装
着操作する際の各構成の動作及び機能を以下説明
する。なお、この再生装置1を使用する環境の温
度が低い時には、装置の主電源を投入する前に予
め上記搬入出部材26の発熱部38に通電してお
くことにより、これと近接した位置に配置されて
いる対物レンズ6a面には結露が生じるようなこ
とはなく、安定した信号の再生を行ない得る。
第1図に示す装着前の状態にある再生装置1内
に手動によりケース9を挿入すると、ケース9は
ケースホルダ3に案内保持されて進入されてゆ
く。上記進入に従いケース9の挿入方向側壁9c
(第2図Aに示す)は搬入出部材26の係合爪3
0と当接するが係合爪30は第4図に示す如く傾
斜面35を有しており、かつ若干の弾性を有する
部材により形成されているため上動し、ケース9
の挿入は円滑に行なわれる。そして、ケース9の
孔13が係合爪30の位置まで挿入されると、係
合爪30は上記弾性力により復元し孔13と係合
する。また、この状態においてケース9の挿入方
向側壁9cは搬入出部材26のカバー部26dと
当接する。ケース9は上記係合爪30と孔13の
係合及びカバー部26dと側壁9cとの当接によ
り確実に保持され、搬入出部材26と共に図中矢
印B2方向へ変位する。しかるに光学式ピツクア
ツプ6は再生開始位置(第1図に示す位置)に停
止した状態を維持しているため、対物レンズ6a
はケース9の搬入に伴う搬入出部材26の変位に
伴つて露出される。この搬入出部材26の変位
時、対物レンズ6aは上記発熱体38によつて既
に加熱されているため、その上には結露が生じる
ことはない。
更に、ケース9を挿入してゆくと、搬入出部材
26はケース9と共に図中B2方向に変位してゆ
き、やがてレバー部材25及び搬入出部材26の
それぞれの取付け孔29,31がケース9の挿入
方向に対して直角方向に並んだ状態となる(この
状態にある搬入出部材26を第1図に一点鎖線で
示す)。上記変位に従い捩りコイルばね27は取
付け孔31を中心として図中C方向へ若干回動す
る。取付け孔29,31を結ぶ線がケース9の搬
入方向に対し略直角方向に並んだ状態は、搬入出
部材26の移動軌跡において各取付け孔29,3
1の離間距離が最も小となる位置であり、かつ、
この位置においては捩りコイルばね27の付勢力
は上記ケース9の挿入方向に対し直角方向に付勢
されており、ケース9に搬入出方向(図中矢印
B1,B2方向)には付勢されていない。この状態
より若干量ケース9を図中B2方向に変位させる
と、捩りコイルばね27の付勢力はケース9の搬
入方向(図中矢印B2で示す方向)側に加わるよ
うに作用する。このように矢印B1方向よりB2
向に付勢力が反転した捩りコイルばね27の付勢
力により搬入出部材26はケース9の搬入方向側
に変位され、従つて、ケース9は第5図に示す搬
入出部材26と共に移動変位し、捩りコイルばね
27の付勢力により自動的に所定装着位置(ケー
スホルダ3の最奥部のストツパ3d)まで搬入さ
れその位置で停止する。
このケース9の停止と共に、このケース9によ
つて摺動部材4は上記ロツク機構5によるロツク
が解除されるため、その長孔20a〜20dがボ
ス16a〜16dに案内されつつB2方向に移動
する。そして、摺動部材4の移動に伴つてこの摺
動部材4内に保持されているケースホルダ3は上
記した如くそのローラ19a〜19dが傾斜溝2
4a〜24dに沿つて下降し、小型デイスク8は
装置のターンテーブル(図示せぬ)上に載置固定
される。
ケース9が再生装置1内に搬入された状態にお
いて、搬入出部材26は案内溝18のケース9の
搬入方向(図中矢印B2方向)端部と当接してい
る。ここで、対物レンズ6aは露出されており、
小型デイスク8の再生開始位置にてケース9に設
けられた開口部12を介して小型デイスク8と対
向している。この状態より光学式ピツクアツプ6
は小型デイスク8の半径方向に駆動され、対物レ
ンズ6aを含む光学的手段にて回転駆動する小型
デイスク8に記録されている信号が開口部12を
介して再生される。
引き続いてケース9が再生装置1より搬出され
る時の各構成要素の動作を以下説明する。
光学式ピツクアツプ6は再生に従い図中矢印
B2方向に変位し、再生終了時には小型デイスク
8の外周近傍位置に達する。なお、第5図に示す
ケース9が再生装置1に搬入され小型デイスク8
が再生されている状態においては、係止部材28
はレバー部材25を係止した状態を維持してい
る。また、光学式ピツクアツプ6の対物レンズ6
a近傍に配設されたピン6bは、光学式ピツクア
ツプ6の変位と共に変位し、再生終了位置の近傍
において、係止部材28のアーム部28aと係合
するよう配設位置および基板2よりの突出寸法が
選定されており、かつ同時にピン6cはレバー部
材25の延出部25bと係合するよう各寸法が選
定されている。よつて、光学式ピツクアツプ6が
変位して再生終了位置近傍に到ると、光学式ピツ
クアツプ6の他のピン6dが摺動部材4の係止部
4dをB2方向に押圧して移動させ、摺動部材4
は第5図に示す状態より第1図に示す状態にボス
16a〜16dに沿つて上昇するので、デイスク
収納ケース9はケースホルダ3と共に上昇復帰す
る。ピン6bは光学式ピツクアツプ6の変位に伴
い係止部材28を押圧し、これを時計方向へ回動
付勢すると共に、ピン6cはレバー部材25を押
圧し、これを反時計方向に回動付勢する。これに
伴い、係止ピン32はレバー部材25の延出部2
5bより離間し、レバー部材25は係止ピン32
による係止が解除され反時計方向の回動が可能と
なる。
このように反時計方向への回動が可能となつた
レバー部材25は、更にピン6cに付勢され回動
してケース9の搬入状態位置にある搬入出部材2
6に近接してゆき、やがてレバー部材25及び搬
入出部材26に設けられた取付け孔29,31を
結ぶ線がケース9の挿入方向に対して略直角方向
に並んだ状態となる(なお、第6図において搬入
状態位置にある搬入出部材26を一点鎖線で示
す)。この状態よりレバー部材25が反時計方向
へ若干回動変位すると、捩りコイルばね27の付
勢力はこの捩りコイルばね27によるケース9の
搬出方向への付勢力へと反転し、これにより搬入
出部材26は図中B1方向へ移動され、これに従
いケース9は所定位置まで再生装置外1へ自動的
に搬出される。
上記搬入出部材26の図中矢印B1方向の移動
に従い、そのカバー部26dが光学式ピツクアツ
プ6の対物レンズ6a上を通過するが、カバー部
26dには溝部26e(第4図に示す)が設けら
れるため両者が衝突するようない。操作者はケー
ス9の再生装置1外へ搬出された部分を持ち、こ
れを引き出すことによりケース9は再生装置1か
ら離脱される。
再生終了後は光学式ピツクアツプ6は既知の駆
動手段により再生開始位置(第1図および第5図
に示す位置)まで戻る。よつて、対物レンズ6a
は、上記搬入出機構7によりケース9の未装着状
態位置にある搬入出部材26のカバー26d内
に、光学式ピツクアツプ6の変位に従つて進入し
てゆき、再生開始位置にて完全にカバー部26d
に覆われる。そして再びケース9が搬入されるま
で搬入出部材26は、カバー部26dが対物レン
ズ6aを覆い保護した状態を維持する。従つて、
ケース9の未装着時に対物レンズ6aにゴミ、塵
埃などが付着することはなく、常に再生感度を良
好に保つことができる。なお、ピン6b,6cの
図中矢印B1方向の変位に従い、係止部材28は
コイルスプリング33に付勢されて反時計方向へ
回動する。また、係止ピン32はレバー部材25
の延出部25bと当接しこれを押圧するため、レ
バー部材25は時計方向に回動し、やがてレバー
部材25および係止部材28は共に第1図に示す
如くケース9の装着前の状態に戻る。
(考案の効果) 以上、詳述した如く本考案のデイスク再生装置
は、デイスクが収納されたケースと係合して該ケ
ースを所定の装着位置に搬入し或いはこれより搬
出するよう構成されており、前記デイスクの未装
着状態において光学式ピツクアツプの対物レンズ
を覆うと共にこの対物レンズを加熱可能する加熱
機能を有する搬入出部材と、デイスクが収納され
たケースの所定の装着位置への搬入に伴い搬入出
部材を対物レンズに対向しない位置へ移動させて
この対物レンズを露出させる変位手段とより構成
したため、例えば再生装置の周囲の温度が低い冬
期など、光学式ピツクアツプ部を搬入出部材によ
つて予め加熱しておけば、装置にいきなり電源を
投入してこれを駆動しようとしても、対物レンズ
面に結露現象が発生することなく、従つて再生感
度が低下することなく安定した信号の再生を行な
い得る特長がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるデイスク再生装置の好適
な一実施例を示す平面図、第2図は本考案装置に
搬入出されるケースを示す斜視図、第3図は第1
図におけるA−A矢視図、第4図は第1図におけ
るカバー部を設けてなる搬入出部材を拡大して示
す斜視図、第5図は第1図においてケースが搬入
された状態を示す平面図、第6図は第5図におい
てケースが搬出された状態を示す平面図である。 1……デイスク再生装置、2……基板、3……
ケースホルダ、4d……係止部、6……光学式ピ
ツクアツプ、6a……対物レンズ、6b,6c,
6d……ピン、7……搬入出機構、8……小型デ
イスク、9……デイスク収納ケース、11,13
……孔、17,18……案内溝、25……レバー
部材、25a,26b,28a……アーム部、2
5b……延出部、26……搬入出部材、26a…
…摺動部、27……捩りコイルばね、28……係
止部材、29,31……取付け孔、30……係合
爪、32……係止ピン、38……発熱部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケースに収納され所定の装着位置に搬入された
    デイスクの既記録信号を対物レンズを含む光学的
    手段にて読み取る光学式ピツクアツプを有してな
    る再生装置において、前記デイスクが収納された
    ケースと係合して該ケースを所定の装着位置に搬
    入し或いはこれより搬出するよう構成されてお
    り、前記デイスクの未装着状態において前記光学
    式ピツクアツプの対物レンズを覆うと共にこの対
    物レンズを加熱可能とする加熱機能を有する搬入
    出部材と、前記デイスクが収納されたケースの所
    定の装着位置への搬入に伴い前記搬入出部材を前
    記対物レンズと対向しない位置に移動させてこの
    対物レンズを露出させる変位手段とよりなること
    を特徴とするデイスク再生装置。
JP12688185U 1985-08-20 1985-08-20 Expired - Lifetime JPH0544895Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12688185U JPH0544895Y2 (ja) 1985-08-20 1985-08-20

Applications Claiming Priority (1)

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