JPH0544643Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0544643Y2 JPH0544643Y2 JP1986146483U JP14648386U JPH0544643Y2 JP H0544643 Y2 JPH0544643 Y2 JP H0544643Y2 JP 1986146483 U JP1986146483 U JP 1986146483U JP 14648386 U JP14648386 U JP 14648386U JP H0544643 Y2 JPH0544643 Y2 JP H0544643Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conduit
- floor heating
- base sheet
- density
- polyethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)
Description
本考案は、室内の床面上に敷設して用いる床暖
房マツト、特に温水等の加熱流体を熱媒体として
用いる床暖房マツトの改良に関する。
房マツト、特に温水等の加熱流体を熱媒体として
用いる床暖房マツトの改良に関する。
温水等の加熱流体を熱媒体として用いる可撓性
の床暖房マツトは、マツトの断熱層となる基材シ
ート上に熱媒体を流通させる導管を蛇行状に敷設
し、その表面側に被覆材を被着した構造のものが
一般に知られており、導管の素材としては耐熱性
ゴム（実開昭60−146215号公報を参照）、或いは
ポリ塩化ビニルやポリエチレン等の合性樹脂（実
開昭60−96515号公報を参照）が用いられている。
の床暖房マツトは、マツトの断熱層となる基材シ
ート上に熱媒体を流通させる導管を蛇行状に敷設
し、その表面側に被覆材を被着した構造のものが
一般に知られており、導管の素材としては耐熱性
ゴム（実開昭60−146215号公報を参照）、或いは
ポリ塩化ビニルやポリエチレン等の合性樹脂（実
開昭60−96515号公報を参照）が用いられている。
導管がゴム製やポリ塩化ビニル製であると、熱
媒体による耐熱老化性や耐圧性に問題があり、一
方、通常用いられているポリエチレン（密度が
0.910〜0.925ｇ／cm3）製のものでは柔軟性が不足
しているため、床暖房マツトの可撓性（例えばマ
ツトの巻き込み性）を保持する上に支障を来すこ
とは避けられず、その解決策が望まれていた。
媒体による耐熱老化性や耐圧性に問題があり、一
方、通常用いられているポリエチレン（密度が
0.910〜0.925ｇ／cm3）製のものでは柔軟性が不足
しているため、床暖房マツトの可撓性（例えばマ
ツトの巻き込み性）を保持する上に支障を来すこ
とは避けられず、その解決策が望まれていた。
本考案は上記の問題を解決したものであつて、
その目的は熱媒体を流通させる導管に要求される
耐熱老化性、耐圧性及び柔軟性を総て具備し、導
管の耐久性と可撓性を一段と向上させて、取扱い
上の便利を図ると同時に、通常のカーペツトと併
用した場合でも良好な暖房雰囲気を形成できるよ
うに改良した可撓性に優れる床暖房マツトを提供
することにある。 しかして、本考案の上記目的は断熱層である基
材シート上に配管溝を設けると共に、該配管溝に
熱媒体の導管を敷設し、その表面側に被覆材を被
着した床暖房マツトにおいて、上記基材シートは
低密度ポリエチレンの架橋発泡体により、また上
記導管は密度が0.910ｇ／cm3未満である低密度ポ
リエチレンの架橋体によつて形成された構造の床
暖房マツトにより達成される。
その目的は熱媒体を流通させる導管に要求される
耐熱老化性、耐圧性及び柔軟性を総て具備し、導
管の耐久性と可撓性を一段と向上させて、取扱い
上の便利を図ると同時に、通常のカーペツトと併
用した場合でも良好な暖房雰囲気を形成できるよ
うに改良した可撓性に優れる床暖房マツトを提供
することにある。 しかして、本考案の上記目的は断熱層である基
材シート上に配管溝を設けると共に、該配管溝に
熱媒体の導管を敷設し、その表面側に被覆材を被
着した床暖房マツトにおいて、上記基材シートは
低密度ポリエチレンの架橋発泡体により、また上
記導管は密度が0.910ｇ／cm3未満である低密度ポ
リエチレンの架橋体によつて形成された構造の床
暖房マツトにより達成される。
以下に、本考案の実施例を添付図面を参照しな
がら説明する。 床暖房マツトの断熱層である基材シート１は低
密度ポリエチレンの架橋発泡体によつて形成さ
れ、この基材シート１の表面側には配管溝２を設
けてある。図示の場合は配管溝２を３本設けてあ
り、これらの配管溝２は互いに平行した状態で蛇
行状に穿設され、各々配管溝２は両端部が基材シ
ート１の周縁１ａに臨んだ部分で集合し、この集
合部分３にはヘツダー４を設けてある。各々の配
管溝２には温水等の熱媒体を流通させる導管５が
それぞれ敷設されており、この導管５を密度が
0.880〜0.910ｇ／cm3未満である低密度ポリエチレ
ンの架橋体によつて形成すると共に、各々の導管
５の始端部と終端部をヘツダー４の導入口部４ａ
と戻し口部４ｂにそれぞれ接続する一方、基材シ
ート１の表面側に被覆材６を被着して本考案を実
施する。 上記構成において、導管５の素材である低密度
ポリエチレンの架橋体は密度が0.910ｇ／cm3以上
であると、導管５は柔軟性が不足して床暖房マツ
トの可撓性を阻害することになる。なお、シート
基材１の素材である低密度ポリエチレンの架橋発
泡体は発泡倍率が10〜40倍、厚さが３〜20mmであ
るものを用いるのが好ましく、導管５は、例えば
基材シート１の厚さが10mmの場合には、外径が８
mm、内径が５mmであつて、その原料樹脂はエチレ
ンとα−オレフインとの共重合体によつて製造さ
れ、ゲル分率は60〜90％である。また、被覆材６
は熱可塑性樹脂フイルム及びその発泡体、織布、
不織布等が用いられる。 以上の構成によれば、本床暖房マツトを部屋の
床面上に直接敷設しておき、その上に必要に応じ
て通常のカーペツトを敷設すると、被覆材６を通
してカーペツトが暖められ、快適な暖房雰囲気を
形成できる。因みに、従来技術によるゴム製（エ
チレン−プロピレンゴムを比較例１）と軟質ポリ
塩化ビニル製（比較例２）の導管、並びに本願考
案による密度が0.910ｇ／cm3未満の低密度ポリエ
チレンの架橋体製（密度が0.900ｇ／cm3である低
密度ポリエチレン製のものを実施例とした）の導
管の各々についての耐熱老化性及びパイプ耐クリ
ープ性は下記の表１の通りであり、また、低密度
ポリエチレンの架橋体を導管とした床暖房マツト
における、該ポリエチレンの密度の違いによるマ
ツトの柔軟性は、下記の表２に示すように大きく
相違する。
がら説明する。 床暖房マツトの断熱層である基材シート１は低
密度ポリエチレンの架橋発泡体によつて形成さ
れ、この基材シート１の表面側には配管溝２を設
けてある。図示の場合は配管溝２を３本設けてあ
り、これらの配管溝２は互いに平行した状態で蛇
行状に穿設され、各々配管溝２は両端部が基材シ
ート１の周縁１ａに臨んだ部分で集合し、この集
合部分３にはヘツダー４を設けてある。各々の配
管溝２には温水等の熱媒体を流通させる導管５が
それぞれ敷設されており、この導管５を密度が
0.880〜0.910ｇ／cm3未満である低密度ポリエチレ
ンの架橋体によつて形成すると共に、各々の導管
５の始端部と終端部をヘツダー４の導入口部４ａ
と戻し口部４ｂにそれぞれ接続する一方、基材シ
ート１の表面側に被覆材６を被着して本考案を実
施する。 上記構成において、導管５の素材である低密度
ポリエチレンの架橋体は密度が0.910ｇ／cm3以上
であると、導管５は柔軟性が不足して床暖房マツ
トの可撓性を阻害することになる。なお、シート
基材１の素材である低密度ポリエチレンの架橋発
泡体は発泡倍率が10〜40倍、厚さが３〜20mmであ
るものを用いるのが好ましく、導管５は、例えば
基材シート１の厚さが10mmの場合には、外径が８
mm、内径が５mmであつて、その原料樹脂はエチレ
ンとα−オレフインとの共重合体によつて製造さ
れ、ゲル分率は60〜90％である。また、被覆材６
は熱可塑性樹脂フイルム及びその発泡体、織布、
不織布等が用いられる。 以上の構成によれば、本床暖房マツトを部屋の
床面上に直接敷設しておき、その上に必要に応じ
て通常のカーペツトを敷設すると、被覆材６を通
してカーペツトが暖められ、快適な暖房雰囲気を
形成できる。因みに、従来技術によるゴム製（エ
チレン−プロピレンゴムを比較例１）と軟質ポリ
塩化ビニル製（比較例２）の導管、並びに本願考
案による密度が0.910ｇ／cm3未満の低密度ポリエ
チレンの架橋体製（密度が0.900ｇ／cm3である低
密度ポリエチレン製のものを実施例とした）の導
管の各々についての耐熱老化性及びパイプ耐クリ
ープ性は下記の表１の通りであり、また、低密度
ポリエチレンの架橋体を導管とした床暖房マツト
における、該ポリエチレンの密度の違いによるマ
ツトの柔軟性は、下記の表２に示すように大きく
相違する。
【表】
【表】
注：梱包巻き性は一畳のおおきさのマツト一
枚を一人で梱包箱に格納するに要する時
間。
枚を一人で梱包箱に格納するに要する時
間。
本考案は上記の如くであつて、導管内を流通す
る熱媒体によつて表面層である被覆材が加熱さ
れ、良好な暖房雰囲気を形成できることは勿論の
こと、熱媒体を流通させる導管は、特に密度が
0.910ｇ／cm3未満である低密度ポリエチレンの架
橋体により形成したので、耐熱老化性、耐圧性及
び柔軟性の諸点で優れており、この導管の適用と
基材シートを低密度ポリエチレンの架橋発泡体製
に特定したことで床暖房マツトの耐久性と可撓性
を向上できる。 したがつて、本床暖房マツトは相当程度の巻き
込みが可能であつて、その軽量性と相俟つて運搬
や格納に便利である取扱上の利点があり、また長
期にわたつて安全に使用できる等、本考案の実用
的価値は極めて多大である。
る熱媒体によつて表面層である被覆材が加熱さ
れ、良好な暖房雰囲気を形成できることは勿論の
こと、熱媒体を流通させる導管は、特に密度が
0.910ｇ／cm3未満である低密度ポリエチレンの架
橋体により形成したので、耐熱老化性、耐圧性及
び柔軟性の諸点で優れており、この導管の適用と
基材シートを低密度ポリエチレンの架橋発泡体製
に特定したことで床暖房マツトの耐久性と可撓性
を向上できる。 したがつて、本床暖房マツトは相当程度の巻き
込みが可能であつて、その軽量性と相俟つて運搬
や格納に便利である取扱上の利点があり、また長
期にわたつて安全に使用できる等、本考案の実用
的価値は極めて多大である。
図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
被覆材を部分的に引き剥した略示的平面図、第２
図は第１図Ａ−Ａ線断面図である。 図中、１は基材シート、２は配管溝、５は導
管、６は被覆材である。
被覆材を部分的に引き剥した略示的平面図、第２
図は第１図Ａ−Ａ線断面図である。 図中、１は基材シート、２は配管溝、５は導
管、６は被覆材である。
Claims (1)
- 断熱層である基材シートの上に配管溝を設ける
と共に、該配管溝に熱媒体の導管を敷設し、その
表面側に被覆材を被着した床暖房マツトにおい
て、上記基材シートは低密度ポリエチレンの架橋
発泡体により、また上記導管は密度が0.910ｇ／
cm3未満である低密度ポリエチレンの架橋体によつ
て形成されていることを特徴とする床暖房マツ
ト。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986146483U JPH0544643Y2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | |
| US07/099,018 US4817707A (en) | 1986-09-26 | 1987-09-21 | Heating soft floor mat |
| EP87308520A EP0261985B1 (en) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Soft, heating floor-mats |
| DE8787308520T DE3767634D1 (de) | 1986-09-26 | 1987-09-25 | Weicher heizteppich. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986146483U JPH0544643Y2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6355010U JPS6355010U (ja) | 1988-04-13 |
| JPH0544643Y2 true JPH0544643Y2 (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=31058991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986146483U Expired - Lifetime JPH0544643Y2 (ja) | 1986-09-26 | 1986-09-26 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0544643Y2 (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5838882U (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-14 | 関西コンクリ−ト工業株式会社 | 迂回用側溝の溝形ブロツク |
| JPS58133532A (ja) * | 1982-02-04 | 1983-08-09 | Mitsubishi Electric Corp | 床暖房パネルにおける加熱パイプの成形方法 |
| JPS5849126B2 (ja) * | 1977-01-26 | 1983-11-02 | 株式会社クボタ | 対地作業機 |
| JPS5913543U (ja) * | 1982-07-19 | 1984-01-27 | 金子 茂 | 重層式自転車収納棚 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5849126U (ja) * | 1981-09-29 | 1983-04-02 | 横浜ゴム株式会社 | 温水マツト |
| JPS6060608U (ja) * | 1983-10-03 | 1985-04-26 | タイガ−スポリマ−株式会社 | 床暖房装置の放熱体 |
-
1986
- 1986-09-26 JP JP1986146483U patent/JPH0544643Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5849126B2 (ja) * | 1977-01-26 | 1983-11-02 | 株式会社クボタ | 対地作業機 |
| JPS5838882U (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-14 | 関西コンクリ−ト工業株式会社 | 迂回用側溝の溝形ブロツク |
| JPS58133532A (ja) * | 1982-02-04 | 1983-08-09 | Mitsubishi Electric Corp | 床暖房パネルにおける加熱パイプの成形方法 |
| JPS5913543U (ja) * | 1982-07-19 | 1984-01-27 | 金子 茂 | 重層式自転車収納棚 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6355010U (ja) | 1988-04-13 |
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