JPH0544535A - エアアシスト型燃料噴射装置 - Google Patents

エアアシスト型燃料噴射装置

Info

Publication number
JPH0544535A
JPH0544535A JP20585091A JP20585091A JPH0544535A JP H0544535 A JPH0544535 A JP H0544535A JP 20585091 A JP20585091 A JP 20585091A JP 20585091 A JP20585091 A JP 20585091A JP H0544535 A JPH0544535 A JP H0544535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
fuel injection
fuel
valve
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20585091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2639244B2 (ja
Inventor
Keiso Takeda
啓壮 武田
Chishirou Sugimoto
知士郎 杉本
Susumu Kojima
進 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP3205850A priority Critical patent/JP2639244B2/ja
Publication of JPH0544535A publication Critical patent/JPH0544535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2639244B2 publication Critical patent/JP2639244B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は新規なエアアシスト型燃料噴射装置
に関し、燃料噴射に先立つ又は燃料噴射等の空気供給の
時間を最適とすることを目的とする。 【要約】 燃料噴射弁の噴口の下流にエアアシストの供給口を設
け、空気制御弁の開弁によって形成される高速空気流に
燃料噴射弁の噴口からの燃料を乗せ、ロングノズル内の
空気燃料通路より吸気ポートに噴射する。燃料噴射に先
立つ空気供給開始時間T0 はバッテリ電圧に応じて算出
される。即ち、T0 とバッテリ電圧とのマップがあり、
そのときの電圧よりマップ値Aが算出される(ステップ
402)。まて、燃料噴射終了後の空気供給時間TC は負荷
因子としての吸入空気量−エンジン回転数比Q/NEとのマ
ップがあり、そのときのQ/NEの値よりマップ値Bが算出
される。マップ値A,B より空気制御弁の開弁時間t1´及
び閉弁時間t2´が算出される(ステップ410,412)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は所謂ロングノズルを用
いたエアアシスト型の燃料噴射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エアアシスト型内燃機関において燃料噴
射弁の噴口付近にアシストエアの供給口を有し、噴口か
らの燃料と供給口からの空気とを吸気ポート内に延びた
細長い空気燃料通路を介して導入するものが提案されて
いる(特願平3−141号)。燃料噴射弁による燃料噴
射の開始に先だってアシストエアの供給口から高速空気
がエアアシスト通路に導入され、かくして形成された高
速空気流中に燃料噴射弁からの燃料が噴射され、空気と
燃料とは混合された後吸気ポートに向けて噴射される。
【0003】従来技術においては燃料噴射と空気供給と
は同期して行なっている。即ち、燃料噴射の開始の幾分
手前の時期において空気の供給を開始し、燃料噴射の終
了してからしばらくしてから空気の供給は停止される。
燃料噴射の開始の手前において空気の供給を開始するこ
とにより空気流による燃料の霧化を図ることができ、ま
た、燃料噴射の終了後しばらく空気を流すことによりロ
ングノズルの内壁面に付着した燃料の掃気を図ることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料噴
射に対して単純に同期させるだけでは不十分である。即
ち、壁面付着量はエンジンの負荷に応じて変化し、同期
制御(時間一定制御)では燃料の掃気の完全を図ること
はできない。また、燃料噴射開始時に先だって空気を供
給するのは燃料噴射に先だって空気流を形成しておくた
め空気制御弁を完全開弁にいたらしめておくためである
が、空気制御弁が完全に開弁するにいたるまでの時間は
バッテリの電圧によって変化し、単に同期制御するだけ
では、燃料噴射の開始に先だって空気流を形成しておく
という、所期の動作が得られないおそれがある。
【0005】この発明は最適な空気供給の開始及び終了
タイミングを得ることができるようにすることにを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明によれば、図
1において、燃料噴射弁34の噴口50の下流の位置
に、空気制御弁36からのアシストエアの供給口1を開
口させ、該供給口1からの空気と噴口50からの燃料と
を空気燃料通路2より機関に供給し、更に、燃料噴射弁
34からの燃料噴射を制御する燃料噴射制御手段3と、
空気制御弁36からの空気の供給を制御する空気供給制
御手段4とを備え、アシストエアの供給は燃料噴射に先
だって開始され、燃料噴射の終了後も暫時継続し、かつ
燃料噴射終了後のアシストエア供給口からの空気供給期
間はエンジンの高負荷運転時ほど延長されることを特徴
とする。
【0007】第2の発明によれば、図1において、燃料
噴射弁34の噴口50の下流の位置に、空気制御弁36
からのアシストエアの供給口1を開口させ、該供給口1
からの空気と噴口50からの燃料とを空気燃料通路2よ
り機関に供給し、更に、燃料噴射弁34からの燃料噴射
を制御する燃料噴射制御手段3と、空気制御弁36から
の空気の供給を制御する空気供給制御手段4とを備え、
アシストエアの供給は燃料噴射に先だって開始され、燃
料噴射の終了後も暫時継続し、かつ燃料噴射開始前のア
シストエア供給口からの空気供給期間はバッテリ電圧が
低いほど延長されることを特徴とする。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、空気供給制御手段4は空
気制御弁36による空気の供給を燃料噴射弁34による
燃料噴射の終了後の暫時継続され、その継続時間はエン
ジンの負荷に応じて変化され、負荷が大きいほど延長さ
れ、空気燃料供給通路の内面に付着する、高負荷程多い
燃料を良好に掃気することができる。
【0009】第2の発明によれば、空気供給制御手段4
は空気制御弁36による空気の供給を燃料噴射弁34に
よる燃料噴射に先立って開始するが、その開始時間はバ
ッテリの電圧に応じて早まり、バッテリ電圧の低下に係
わらず空気制御弁36が完全に開弁した状態で燃料噴射
弁34による燃料噴射を行わせることができる。
【0010】
【実施例】図2及び図3において、10はシリンダヘッ
ド、11はシリンダブロック、12は吸気マニホルド、
14はシリンダボア、15はピストン、16は吸気弁、
18は排気弁である。この実施例ではエンジンは吸気弁
16と排気弁18とはそれぞれ2個づつ設けられた所謂
4バルブ型である。便宜上内燃機関は4気筒として説明
する。シリンダヘッド10は各吸気弁16への吸気ポー
ト20、各排気弁18からの排気ポート22を形成して
いる。吸気ポート20は吸気マニホルド12に接続され
る。23はディストリビュータである。
【0011】24はエアクリーナであリ、エアクリーナ
24からの空気はエアーフローメータ26にて計量さ
れ、スロットル弁28を介して吸気管(矢印にて略示し
ている)30を経て吸気マニホルド12に導入される。
31はスロットル弁28を迂回するバイパス通路32に
設けられるアイドルスピード制御弁(ISC弁)であ
り、周知のようにアイドル運転時に所定エンジン回転数
を得るものである。
【0012】燃料噴射弁34と空気制御弁36は共通の
取り付け本体38によって吸気マニホルド12の取り付
け部12aに取り付けられている。図4において燃料噴
射弁34はノズル本体40と、その先端のエアアシスト
アダプタ42とを具備し、ハウジング44のかしめ部4
4aによって、ノズル本体40とエアアシストアダプタ
42とは縦に連結されている。ノズル本体40内にニー
ドル46が配置され、スプリング48はノズル本体40
の先端の燃料噴口50を閉鎖するべくニードル46を付
勢している。磁性体にて作られたコア51はニードル4
6に連結され、ソレノイド52がコア51の軸線の回り
に配置され、ソレノイド52を選択的に通電することに
よって燃料噴射を制御することができる。ハウジング4
4の上端に燃料受け口54が固定され、デリバリパイプ
90(図2,5)からの燃料が燃料噴射弁34に供給さ
れる。56はフィルタである。
【0013】空気制御弁36は下端に空気ノズル58を
具備し、上端に空気受け口60を備える。空気受け口6
0はデリバリパイプ90に接続され、空気ポンプ100
からの空気が導入される。その他の詳細構成は図示しな
いが、空気ノズル58からの空気噴射を制御するための
ソレノイドを具備している。燃料噴射弁34のエアアシ
ストアダプタ42は取り付け本体38に形成される孔6
2に挿入取り付けされ、空気制御弁36の空気ノズル5
8は取り付け本体38の孔64に接続される。ロングノ
ズル68は燃料噴射弁34と直列に、取り付け本体38
内に挿入配置される。燃料噴射弁34の先端のエアアシ
ストアダプタ42とロングノズル68との間にシール7
0が配置される。エアアシストアダプタ42の中心に噴
射燃料通路72が形成され、噴射燃料通路72の上端は
燃料噴射弁34の燃料噴口50に開口している。エアア
シスト孔の下端はロングノズル68に形成される空気燃
料孔74の上端に開口している。エアアシストアダプタ
42はその外周に円周方向に延びる横断面形状がV型の
溝76を形成し、この溝76は孔62の内周とで環状ア
シストエア室78を形成し、このアシストエア室78は
取り付け本体38内に形成される斜め通路80を介して
空気ノズル58に接続される。アシストエア室78はエ
アアシストアダプタ42に形成されるアシストエア供給
通路としての傾斜孔81を介して噴射燃料通路72に開
口し、エアアシストが行われる。ロングノズル68の外
周にPTCヒータ82が配置され、空気燃料孔74を通
過する空気−燃料混合物の加熱を行う。ヒータ82は電
極84を介して、電源に接続される。図2及び図3に示
すようにロングノズル68は吸気ポート20に向って延
説され、ロングノズル68の先端は二つの吸気ポート2
0を分離する隔壁88の付近に位置し、夫々の吸気ポー
ト20に向かう二股の出口68-1を形成している。
【0014】図2,5において、90は空気と燃料との
去の共用のデリバリパイプであり、燃料デリバリ通路9
2と、空気デリバリ通路94とを有し、燃料デリバリ通
路92は各気筒の燃料噴射弁34の燃料受け口54が挿
入される孔96に接続され、空気デリバリ通路94は各
気筒の空気制御弁36の空気受け口60が挿入される孔
98に接続される。燃料デリバリ通路92は一端が閉鎖
され、他端は図示しない燃料噴射ポンプを介して図示し
ない燃料タンクに接続され、燃料タンクからの燃料は燃
料噴射ポンプによって燃料デリバリ通路92を介して各
気筒の燃料噴射弁34に供給される。空気デリバリ通路
94は一端が閉鎖され、他端はエアポンプ100を介し
てエアーフローメータ26の下流でスロットル弁28の
上流の吸気管に接続される。エアポンプ100は例えば
内燃機関のクランク軸の回転によって駆動される機械駆
動式ポンプであり、吸気管からバイパスされた空気を空
気デリバリ通路94を介して各気筒の空気制御弁36に
導入する。
【0015】圧力制御弁102は空気デリバリ通路94
に導入される空気の圧力を一定に制御するものであり、
ダイヤフラム104と、スプリング106と、戻り通路
108とを備える。空気ポンプ100からの吐出空気圧
力が所定値より大きくなると圧力制御弁102はスプリ
ング106に抗して開弁され、一部の空気は戻り通路1
08を介して、エアーフローメータ26の下流の吸気管
に戻される。その結果、圧力が下がると、スプリング1
06は圧力制御弁102を閉弁させ、このような作動の
繰り返しにより空気デリバリ通路94への空気圧力が一
定に制御される。
【0016】制御回路110は燃料噴射弁34及び空気
制御弁36の作動制御を行うものでマイクロコンピュー
タシステムとして構成される。制御回路110はその他
のエンジン制御も行い、例えば、ISC弁31の作動制
御を行うようにすることができる。制御回路110には
各種のセンサに接続され、各種のエンジン状態信号が入
力される。エアーフローメータ26からは空気ポンプ1
00からエアアシスト用に取り出される空気も含めて機
関に導入される空気の全量Qが検知される。ディストリ
ビュータ23にクランク角度センサ114,116が設
けられ、第1のクランク角度センサ114は、基準信号
となるクランク軸の720゜(即ち、エンジン1サイク
ル)毎のパルス信号を発生し、第2のクランク角度セン
サ116はクランク軸の30゜毎にパルス信号を発生
し、燃料噴射の開始タイミングとなると共に、そのパル
ス間の間隔による周知のようにエンジン回転数を知るの
に使用される。水温センサ120はエンジンの冷却水ジ
ャケット内の冷却水の温度TWを知るのに使用され、吸入
空気温度センサ122は吸入空気の温度Taを知るのに使
用される。制御回路110はこれらのセンサよりプログ
ラムに従って、燃料噴射弁34及び空気制御弁36の作
動信号を形成する。また、ISC弁31などの他のエン
ジン制御装置の作動の制御を行う。制御回路110はイ
グニッションキースイッチ130を介してバッテリ13
2より給電される。
【0017】図6は制御回路110と各気筒の燃料噴射
弁34及び空気制御弁36への接続を示す。ゲート140-
1,140-2,140-3,140-4はそれぞれ第1,2,3,4気筒
の燃料噴射弁34を制御し、ゲート142-1,142-2,142-3,
142-4 はそれぞれ第1,2,3,4気筒の空気制御弁3
6を制御する。制御回路110のポートCRFは制御回
路110内の図示しない燃料噴射制御用コンペアレジス
タに接続され、このポートCRFは燃料噴射開始時刻か
ら終了時刻の間セットされる。ポートCRAは制御回路
110内の図示しない空気供給制御用コンペアレジスタ
に接続され、このポートCRAは空気供給の開始から停
止の間セットされる。ポートF1,F2,F3,F4 は、夫々、そ
の気筒の燃料噴射の間のみセットされる。これによりゲ
ート140-1,140-2,140-3,140-4 及び142-1,142-2,142-3,
142-4 のうち燃料噴射を行う気筒のゲートのみセット可
能となり、その気筒の燃料噴射弁34及び空気制御弁3
6のみ開弁制御される。例えば、第1気筒の噴射時はF
1がセットされ、ポートCRFが1となる間ゲート140-
1 がONとなり燃料噴射弁34が開弁され、ポートCRA
が1となる間ゲート142-1 がONとなり、空気制御弁36
が開弁される。他の気筒の噴射時にも同様な作動が行わ
れる。
【0018】空気制御弁36は燃料噴射弁34に先だっ
て開弁され、吸気管より分岐された空気は空気ポンプ1
00より空気デリバリ通路94を経て、空気制御弁36
の空気ノズル58より傾斜通路80を介してアシストエ
ア室78に導入され、エアアシスト室78より傾斜孔8
1を経て噴射燃料通路72に導入され、ロングノズル6
8の空気燃料孔74より吸気ポート20に向け噴出され
る。燃料噴射に先立つ空気供給の時間はこの発明によれ
ば、バッテリ電圧に応じてバッテリ電圧が低下すればす
るほど長く設定される。
【0019】アシストエアの流れが形成された時点で燃
料噴射弁34の開弁が行われ、ニードル46がリフトす
ることで噴口50から燃料が噴射燃料通路72に噴射さ
れ、噴射された燃料は噴射燃料通路72に既に形成され
ているアシストエアの流れにのってロングノズル68内
の空気燃料孔74を介してよく微粒化された状態で吸気
ポート20に噴出される。計算された量の燃料が噴射さ
れた後も空気燃料通路に残留する燃料の掃気のため、し
ばらくはアシストエアの導入は継続される。この発明に
よれば、燃料噴射終了後の空気供給の時間はエンジンの
負荷が大きくなればなるほど延長されるように設定され
る。
【0020】燃料噴射弁34からの燃料噴射はエンジン
の吸気行程に行われ、吸気ポート壁面への燃料の付着が
なく、かつよく微粒化されているためシリンダボア内に
形成される壁面スワールによる吸気行程の噴射でも良好
な混合状態を得ることが可能である。エンジンの低温時
には制御回路110よりヒータ82を通電すべき信号が
出力され、空気と燃料との混合性を向上し、低温時の燃
焼性を維持することができる。
【0021】以下、図7〜11のフローチャートによっ
て制御回路110の作動を詳細に説明すると、図7は第
2クランク角度センサ116からのクランク角度で30
゜毎に実行されるクランク角度割込ルーチンである。ス
テップ200では第1気筒の燃料噴射演算を実行するタ
イミングか否か判定される。前述したように燃料噴射は
吸気行程において実行されるため、それに先行する例え
ば吸気上死点前60゜といった所定タイミングで各気筒
の燃料噴射演算(燃料噴射弁34の開弁、閉弁時間の演
算)がされる(図12の(ロ) 参照)。このタイミングは
第1クランク角度センサ114からの720゜CA毎の
パルス信号によってクリヤされ、第2クランク角度セン
サ116からの30゜CA毎パルス信号によってインク
リメントされるカウンタの値によって判別することがで
きる。同様にステップ202,204,206では第
2,3,4気筒の燃料噴射演算タイミングか否か判別さ
れるされる。この30゜CAルーチンのタイミングが、
例えば、第4気筒の演算タイミングと判定されたときは
ステップ206よりステップ208に進み、エアーフロ
ーメータ26により計測される吸入空気量Qとエンジン
回転数NEより基本燃料噴射量Tpが算出される。基本
燃料噴射量Tpはその吸入空気量Qと回転数NEにおい
て理論空燃比を得るための燃料量である。ステップ21
0では最終燃料噴射量Tauが算出される。この最終燃
料噴射量Tauは加速補正や、始動補正の種々の補正を
加えたあとの燃料噴射量である。ステップ212では燃
料噴射弁34の開弁開始時刻t1及び開弁終了時刻t2
の算出が行われる。この実施例では燃料噴射は吸気行程
において行われ、吸気下死点付近に燃料噴射が終了する
ように閉弁時刻t2が決められ、それから燃料噴射量T
auを得るための開弁開始時刻t1が逆算される。ステ
ップ214では空気制御弁36の開弁開始時刻t1´及
び開弁終了時刻t2´の算出が行われる。空気制御弁3
6の開弁開始時刻t1´は燃料噴射弁34の開弁開始時
刻t1に先だって充分の空気をエアアシスト通路に流す
ことができるように空気制御弁を完全開弁させておくの
に必要な時間であり、後述のようにバッテリ電圧に応じ
て設定される。また、空気制御弁36の閉弁時刻t2´
は燃料噴射弁34の閉弁時刻t2より充分後になってい
て、燃料噴射後に空気燃料通路の壁面に付着する燃料を
完全に掃気できるような時間であり、後述のようにエン
ジン負荷に応じて設定される。ステップ214について
は後で詳細に説明する。
【0022】ステップ216では燃料噴射弁開弁開始時
刻t1が制御回路110の図示しない燃料噴射制御用コ
ンペアレジスタにセットされる。燃料噴射制御用コンペ
アレジスタに接続されるポートCRFは燃料噴射開始時
刻t1の到来でONされ、燃料噴射終了時刻t2の到来で
OFF されるようになっている(図12(チ) 参照)。ステ
ップ218では空気制御弁開弁開始時刻t1´が制御回
路110の図示しないアシストエア制御用コンペアレジ
スタにセットされる。空気供給制御用コンペアレジスタ
に接続されるポートCRAは空気供給開始時刻t1´の
到来でONされ、空気供給終了時刻t2´の到来でOFF さ
れるようになっている(図12(リ) 参照)。
【0023】ステップ219では第4気筒の噴射制御用
ポートF4がセットされ、かつ燃料噴射制御時刻一致ル
ーチンの切替用フラグFF、空気供給制御時刻一致ルー
チンの切替フラグFAがセットされる。空気制御弁制御
用コンペアレジスタの設定時刻即ち、空気制御弁開始時
刻t1´が先に到来し(図12(ハ) 、(ニ) )、ポートC
RAがONとなり、ゲート142-4がONとなり、第4気筒の
空気制御弁36がONされ、空気制御弁36より孔80、
室78及び孔81を介して、エアアシスト孔72に空気
の導入がまず開始される。同時に図8の時刻一致割込ル
ーチンが起動され、ステップ220ではFA=1か否か
判別され、最初はYes (ステップ219) であるため
ステップ222に進み、空気噴射終了時刻t2´が空気
制御弁用のコンペアレジスタにセットされる。ステップ
223ではFA=0とされる。
【0024】空気制御弁24の開弁に遅れて燃料噴射開
始時刻t1が到来すると、ポートCRFがONとなり、ゲ
ート140-4 がONとなり、第4気筒の燃料噴射弁34がON
され、同燃料噴射弁34の噴口50より燃料噴射が開始
され、同時に図9の時刻一致割込ルーチンが起動され、
テップ230ではFF=1か否か判別され、最初はYes
(ステップ219)であるためステップ232に進み、
燃料噴射終了時刻t2が燃料噴射弁用のコンペアレジス
タにセットされる。ステップ233ではFF=0とされ
る。
【0025】燃料噴射弁34の閉弁時刻t2が次に到来
し、ポートCRF=0となるためゲート140-4 はOFF と
なり、燃料噴射弁34に閉弁信号が送られ、同時に図9
の時刻時刻一致割込ルーチンが起動され、テップ230
ではFF=0(ステップ233)であるためNoの判断と
なり、ステップ232は迂回する。最後に空気制御弁3
6の閉弁時刻t2´が到来し、ポートCRAがOFF とな
り、ゲート142-4 がOFF となり、空気制御弁36に閉弁
信号が送られ、同時に図8の時刻時刻一致割込ルーチン
が起動され、ステップ220ではFA=0であるためNo
の判断となり、ステップ222は迂回され、ステップ2
24で第4気筒噴射制御用のポートF4がクリヤされ
る。
【0026】ステップ200,202,204でYes と
判定されたときの処理、即ち、各第1〜第3気筒の燃料
噴射弁34及び空気制御弁36の制御はそれぞれ第4気
筒のステップ206以下と同様に処理されるため詳細説
明は省略するものとする。図10はヒータ制御ルーチン
を示し、このルーチンはイグニッションキースイッチ1
30がONされた後繰り返し実行されるメインルーチン内
に位置するものとする。ステップ300ではスタータ1
31がOFF されているか否か判別される。スタータONの
ときは始動時の電気負荷を軽減するためステップ302
に進み、ヒータ82はOFF される。
【0027】スタータ131がONされていないときはス
テップ304に進み、水温センサ120が検知するエン
ジン水温Tw≦70゜Cか否か判別される。Tw≦70
゜Cのとき、即ち、エンジンが暖機されていないと判断
されたときはステップ306に進み、ヒータ82はONさ
れる。従って、エンジンが暖機されていないときはヒー
タ82はロングノズル68を加温し、その空気燃料孔7
4を通過する空気・燃料混合物は加熱され、良好な微粒
化状態が得られる。ステップ304でエンジン水温Tw
>70゜Cと判定されたとき、即ちエンジンが暖機され
た後はステップ302に進み、ヒータ82はOFF され
る。
【0028】図11は図7のステップ214で略示され
る空気供給の開始、終了制御を詳細に示すものである。
前に説明したようにこの処理は各気筒の燃料噴射演算に
おいて実行される。ステップ400ではバッテリ132
の電圧Eが入力され、ステップではバッテリ電圧Eより
燃料噴射に先立つ空気供給開始までの時間Aの値を算出
する。このAの時間は空気制御弁の開弁完了までに要す
る時間に相当しているが、この開弁完了までの時間はバ
ッテリの電圧に依存性がある。即ち、図13は空気制御
弁36に開弁信号を与えてからの流量特性を示してお
り、空気制御弁が全開するまでの時間はバッテリ電圧が
降下するほど長くなることが分かる。然るに、燃料噴射
弁34による燃料噴射に先だって空気制御弁36を完全
に開弁しておく必要がある。従って、燃料噴射弁の開弁
に先立つ空気制御弁の開弁開始までの時間をT0 とする
と図14に示すように電圧Eが降下するほど長くなる関
係がある。この好ましい関係は制御回路のメモり中に格
納されており、ステップ402では現在のバッテリ電圧
値Eに対応した補間値Aが演算される。
【0029】ステップ404〜408は燃料噴射終了後
の空気制御弁36の閉弁までの時間Bの算出を示す。こ
の部分の処理は燃料噴射後のエアアシスト孔及び空気燃
料孔の壁面へ付着した燃料の掃気に要する時間が噴射さ
れた燃料量、即ち、エンジン負荷によって変化すのこと
を補償するための処理である。即ち、壁面付着燃料は負
荷が大きくなるほど大きくなり付着燃料の完全掃気のた
め燃料噴射終了後の空気供給の終了までの時間TC は図
15のような関係があり、負荷因子としての吸入空気量
/回転数の増大に従ってTC の値は大きくなる。このよ
うな関係はメモり内に格納されており、ステップ408
では現在のQ/NEに対応した補間値B算出される。
【0030】ステップ410では空気制御弁の開弁時間
t1´を燃料噴射開始時間t1とA値より算出し、ステ
ップ412では空気制御弁の閉弁時間t2´を燃料噴射
弁の閉弁時間t2とB値より算出する。
【0031】
【発明の効果】燃料噴射弁が閉弁後空気制御弁が閉弁す
るまでの時間を機関の負荷因子に応じて算出することに
より負荷に応じて変化する壁面付着量に関わらず壁面付
着燃料の完全掃気が可能となり、エンジンの過渡運転状
態における空燃比の制御性の向上をはかることができ
る。 燃料噴射弁開弁開始に先行する空気制御弁からの
時間をバッテリ電圧が低いほど長くすることによりバッ
テリ電圧にかかわらず空気の流れが完全に形成されて状
態で燃料噴射が開始するようにすることができ、いつも
良好な燃料の微粒化状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の構成を示す線図である。
【図2】図2は実施例の内燃機関の全体概略図である。
【図3】図3は図2の内燃機関の燃焼室部分の縦断面図
である。
【図4】図4は燃料噴射弁及び空気制御弁を断面図であ
る。
【図5】図5は燃料及び空気デリバリパイプの断面図で
ある。
【図6】図6は制御回路と各気筒の燃料噴射弁及び空気
制御弁との接続を示す概略図である。
【図7】図7はクランク角度割込ルーチンのフローチャ
ートである。
【図8】図8は空気噴射制御用比較レジスタの時刻一致
割込ルーチンのフローチャートである。
【図9】図9は燃料噴射制御用比較レジスタの時刻一致
割込ルーチンのフローチャートである。
【図10】図10はヒータ制御ルーチンのフローチャー
トである。
【図11】図11は図7のフローチャートにおけるステ
ップ114の詳細を示す。
【図12】図12は空気制御弁及び燃料噴射弁の作動タ
イミングを説明するタイミングチャートである。
【図13】図13はバッテリ電圧降下にともなう空気制
御弁の開弁特性を変化を説明するグラフである。
【図14】図14はバッテリ電圧と、燃料噴射弁の開弁
に先立つ空気制御弁の開弁時間T 0 との関係を模式的に
説明するグラフである。
【図15】図15は吸入空気量−エンジン回転数比と、
燃料噴射弁の閉弁後の空気制御弁の閉弁までの時間Tc
との関係を模式的に説明するグラフである。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド 12…吸気マニホルド 16…吸気弁 18…排気弁 20…吸気ポート 26…エアフローメータ 28…スロットル弁 31…ISC 弁 34…燃料噴射弁 36…空気制御弁 38…取付本体 40…ノズル本体 42…エアアシストアダプタ 50…燃料噴口 52…ソレノイド 68…ロングノズル 72…噴射燃料通路 74…空気燃料孔 78…エアアシスト室 81…アシストエア供給口 82…ヒータ 90…デリバリパイプ 100…エアポンプ 102…圧力制御弁 110…制御回路 120…水温センサ 122…吸入空気温センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料噴射弁の噴口の下流の位置に、空気
    制御弁からのアシストエアの供給口を開口させ、該供給
    口からの空気と噴口からの燃料とを空気燃料通路より機
    関に供給し、更に、燃料噴射弁からの燃料噴射を制御す
    る燃料噴射制御手段と、アシストエア供給口からの空気
    の供給を制御する空気供給制御手段とを備え、アシスト
    エアの供給は燃料噴射に先だって開始され、燃料噴射の
    終了後も暫時継続し、かつ燃料噴射終了後のアシストエ
    ア供給口からの空気供給期間はエンジンの高負荷運転時
    ほど延長されることを特徴とするエアアシスト型燃料噴
    射装置。
  2. 【請求項2】 燃料噴射弁の噴口の下流の位置に、空気
    制御弁からのアシストエアの供給口を開口させ、該供給
    口からの空気と噴口からの燃料とを空気燃料通路より機
    関に供給し、更に、燃料噴射弁からの燃料噴射を制御す
    る燃料噴射制御手段と、アシストエア供給口からの空気
    の供給を制御する空気供給制御手段とを備え、アシスト
    エアの供給は燃料噴射に先だって開始され、燃料噴射の
    終了後も暫時継続し、かつ燃料噴射開始前のアシストエ
    ア供給口からの空気供給期間はバッテリ電圧が低いほど
    延長されることを特徴とするエアアシスト型燃料噴射装
    置。
JP3205850A 1991-08-16 1991-08-16 エアアシスト型燃料噴射装置 Expired - Lifetime JP2639244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3205850A JP2639244B2 (ja) 1991-08-16 1991-08-16 エアアシスト型燃料噴射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3205850A JP2639244B2 (ja) 1991-08-16 1991-08-16 エアアシスト型燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0544535A true JPH0544535A (ja) 1993-02-23
JP2639244B2 JP2639244B2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=16513747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3205850A Expired - Lifetime JP2639244B2 (ja) 1991-08-16 1991-08-16 エアアシスト型燃料噴射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2639244B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111609429A (zh) * 2020-05-09 2020-09-01 华帝股份有限公司 用于灶具的电磁阀节电控制系统、控制方法及燃气灶

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219433A (ja) * 1984-04-13 1985-11-02 Mitsubishi Motors Corp 電子制御燃料噴射装置
JPS62195453A (ja) * 1986-02-21 1987-08-28 Diesel Kiki Co Ltd 燃料噴射装置
JPS62225762A (ja) * 1986-03-27 1987-10-03 Fuji Heavy Ind Ltd 内燃機関の補助空気導入装置
JPS6477405A (en) * 1987-09-18 1989-03-23 Hitachi Ltd Control board with cable way and centralized terminal board

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60219433A (ja) * 1984-04-13 1985-11-02 Mitsubishi Motors Corp 電子制御燃料噴射装置
JPS62195453A (ja) * 1986-02-21 1987-08-28 Diesel Kiki Co Ltd 燃料噴射装置
JPS62225762A (ja) * 1986-03-27 1987-10-03 Fuji Heavy Ind Ltd 内燃機関の補助空気導入装置
JPS6477405A (en) * 1987-09-18 1989-03-23 Hitachi Ltd Control board with cable way and centralized terminal board

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111609429A (zh) * 2020-05-09 2020-09-01 华帝股份有限公司 用于灶具的电磁阀节电控制系统、控制方法及燃气灶

Also Published As

Publication number Publication date
JP2639244B2 (ja) 1997-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1731738A1 (en) Crank angle detection device and ignition timing control device for internal combustion engine
JPH08319865A (ja) 筒内噴射式内燃機関における燃料噴射制御装置
US5934259A (en) Fuel injection control system for an internal combustion engine
JP2761421B2 (ja) 燃料噴射式エンジン
JPH062552A (ja) 過給機付きエンジンの吸気制御装置
JP2639244B2 (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JPH09158766A (ja) 筒内直接噴射式火花点火内燃機関の燃料噴射装置
JP3407644B2 (ja) 内燃機関の始動制御装置
JP2782996B2 (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JP2782995B2 (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JP2555842B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JPH0544552A (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JP2611709B2 (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JPH0544611A (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JP2689696B2 (ja) 2サイクル内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH0713464B2 (ja) 2サイクル燃料噴射内燃機関
JP3829033B2 (ja) 内燃機関の電子制御燃料噴射装置
JPH05288095A (ja) 内燃機関の燃料噴射時期制御装置
JP2917183B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射装置における始動制御装置
JP2780528B2 (ja) エアアシスト型燃料噴射装置
JPH0666229A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JPH0666228A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置
JPH1130143A (ja) 内燃機関の燃料供給量制御装置
JPH0914017A (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JPS61123728A (ja) 内燃機関の燃料噴射装置