JP2782996B2 - エアアシスト型燃料噴射装置 - Google Patents
エアアシスト型燃料噴射装置Info
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- JP2782996B2 JP2782996B2 JP20583791A JP20583791A JP2782996B2 JP 2782996 B2 JP2782996 B2 JP 2782996B2 JP 20583791 A JP20583791 A JP 20583791A JP 20583791 A JP20583791 A JP 20583791A JP 2782996 B2 JP2782996 B2 JP 2782996B2
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は所謂ロングノズルを用
いたエアアシスト型の燃料噴射装置に関するものであ
る。
いたエアアシスト型の燃料噴射装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】エアアシスト型内燃機関において燃料噴
射弁の噴口付近にアシストエアの供給口を有し、噴口か
らの燃料を供給口からの空気とを吸気ポート内に延びた
細長い空気燃料通路を介して導入するものが提案されて
いる(特開平3−141号参照)。 燃料噴射弁による
燃料噴射の開始に先だってアシストエアの供給口から高
速空気がエアアシスト通路に導入され、かくして形成さ
れた高速空気流中に燃料噴射弁からの燃料が噴射され、
空気と燃料とは混合された後吸気ポートに向けて噴射さ
れる。エアアシストのための空気は吸気管から分流さ
れ、空気ポンプを介して空気制御弁に制御されたアシス
トエア供給口に導入される。空気ポンプの出口は空気圧
力を一定に制御する圧力制御弁が設けられ、リターン空
気は吸気管側に戻される。
射弁の噴口付近にアシストエアの供給口を有し、噴口か
らの燃料を供給口からの空気とを吸気ポート内に延びた
細長い空気燃料通路を介して導入するものが提案されて
いる(特開平3−141号参照)。 燃料噴射弁による
燃料噴射の開始に先だってアシストエアの供給口から高
速空気がエアアシスト通路に導入され、かくして形成さ
れた高速空気流中に燃料噴射弁からの燃料が噴射され、
空気と燃料とは混合された後吸気ポートに向けて噴射さ
れる。エアアシストのための空気は吸気管から分流さ
れ、空気ポンプを介して空気制御弁に制御されたアシス
トエア供給口に導入される。空気ポンプの出口は空気圧
力を一定に制御する圧力制御弁が設けられ、リターン空
気は吸気管側に戻される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ロングノズル型のエア
アシスト装置では燃料噴射弁の噴口からの燃料は空気ポ
ンプにより加圧を受けたアシストエアによって細長い空
気燃料通路内で良好な微粒化が行われ、燃焼の改善を図
ることを狙っている。ところが、機関の低温時は空気温
度が高くならないため、エアアシストによる燃料の微粒
化状態が不十分であり、所期の効果を得られないことが
ある。
アシスト装置では燃料噴射弁の噴口からの燃料は空気ポ
ンプにより加圧を受けたアシストエアによって細長い空
気燃料通路内で良好な微粒化が行われ、燃焼の改善を図
ることを狙っている。ところが、機関の低温時は空気温
度が高くならないため、エアアシストによる燃料の微粒
化状態が不十分であり、所期の効果を得られないことが
ある。
【0004】この発明は低温時の空気ポンプからの加圧
エアによる燃料の微粒化状態の改善を図ることを目的と
する。
エアによる燃料の微粒化状態の改善を図ることを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、図1
に示すように、吸気管30から分流された空気を加圧す
る空気ポンプ100を有し、空気ポンプ100からの空
気加圧を空気制御弁36を介して燃料噴射弁34の噴口
50の下流の位置に設けたアシストエアの供給口1より
空気燃料通路2を介してエンジンに導入するアシストエ
ア型燃料噴射装置において、機関の温度状態を検出する
センサ3と、機関の温度の大小を判別する手段4と、空
気ポンプ100の出口部に設けられ、空気ポンプからの
空気吐出圧を一定制御する圧力制御機構102と、圧力
制御機構102からのリターン空気の方向制御弁171
とを具備し、機関温度が通常時は方向制御弁171はリ
ターン空気を吸気管側に戻し、機関低温時は方向制御弁
171はリターン空気を空気ポンプの入口側に戻すこと
を特徴とするエアアシスト型燃料噴射装置が提供され
る。
に示すように、吸気管30から分流された空気を加圧す
る空気ポンプ100を有し、空気ポンプ100からの空
気加圧を空気制御弁36を介して燃料噴射弁34の噴口
50の下流の位置に設けたアシストエアの供給口1より
空気燃料通路2を介してエンジンに導入するアシストエ
ア型燃料噴射装置において、機関の温度状態を検出する
センサ3と、機関の温度の大小を判別する手段4と、空
気ポンプ100の出口部に設けられ、空気ポンプからの
空気吐出圧を一定制御する圧力制御機構102と、圧力
制御機構102からのリターン空気の方向制御弁171
とを具備し、機関温度が通常時は方向制御弁171はリ
ターン空気を吸気管側に戻し、機関低温時は方向制御弁
171はリターン空気を空気ポンプの入口側に戻すこと
を特徴とするエアアシスト型燃料噴射装置が提供され
る。
【0006】
【作用】温度センサ3が検出する機関温度が通常の温度
状態のときは方向制御弁171はリターン空気を吸気管
側に戻す。温度センサ3により機関低温状態を検出する
と方向制御弁はリターン空気を空気ポンプの入口側に戻
すことにより空気ポンプ100により加圧加温された空
気が空気ポンプ100の入口側に戻される。そのためエ
アアシストの加温を促進することができる。
状態のときは方向制御弁171はリターン空気を吸気管
側に戻す。温度センサ3により機関低温状態を検出する
と方向制御弁はリターン空気を空気ポンプの入口側に戻
すことにより空気ポンプ100により加圧加温された空
気が空気ポンプ100の入口側に戻される。そのためエ
アアシストの加温を促進することができる。
【0007】
【実施例】図2及び図3において、10はシリンダヘッ
ド、11はシリンダブロック、12は吸気マニホルド、
14はシリンダボア、15はピストン、16は吸気弁、
18は排気弁である。この実施例ではエンジンは吸気弁
16と排気弁18とはそれぞれ2個づつ設けられた所謂
4バルブ型である。便宜上内燃機関は4気筒として説明
する。シリンダヘッド10は各吸気弁16への吸気ポー
ト20、各排気弁18からの排気ポート22を形成して
いる。吸気ポート20は吸気マニホルド12に接続され
る。23はディストリビュータである。
ド、11はシリンダブロック、12は吸気マニホルド、
14はシリンダボア、15はピストン、16は吸気弁、
18は排気弁である。この実施例ではエンジンは吸気弁
16と排気弁18とはそれぞれ2個づつ設けられた所謂
4バルブ型である。便宜上内燃機関は4気筒として説明
する。シリンダヘッド10は各吸気弁16への吸気ポー
ト20、各排気弁18からの排気ポート22を形成して
いる。吸気ポート20は吸気マニホルド12に接続され
る。23はディストリビュータである。
【0008】24はエアクリーナであリ、エアクリーナ
24からの空気はエアーフローメータ26にて計量さ
れ、スロットル弁28を介して吸気管(矢印にて略示し
ている)30を経て吸気マニホルド12に導入される。
31はスロットル弁28を迂回するバイパス通路32に
設けられるアイドルスピード制御弁(ISC弁)であ
り、周知のようにアイドル運転時に所定エンジン回転数
を得るものである。
24からの空気はエアーフローメータ26にて計量さ
れ、スロットル弁28を介して吸気管(矢印にて略示し
ている)30を経て吸気マニホルド12に導入される。
31はスロットル弁28を迂回するバイパス通路32に
設けられるアイドルスピード制御弁(ISC弁)であ
り、周知のようにアイドル運転時に所定エンジン回転数
を得るものである。
【0009】燃料噴射弁34と空気制御弁36は共通の
取り付け本体38によって吸気マニホルド12の取り付
け部12aに取り付けられている。図4において燃料噴
射弁34はノズル本体40と、その先端のエアアシスト
アダプタ42とを具備し、ハウジング44のかしめ部4
4aによって、ノズル本体40とエアアシストアダプタ
42とは縦に連結されている。ノズル本体40にニード
ル46が配置され、スプリング48はノズル本体40の
先端の燃料噴口50を閉鎖するべくニードル46を付勢
している。磁性体にて作られたコア51はニードル46
に連結され、ソレノイド52がコア51の軸線の回りに
配置され、ソレノイド52を選択的に通電することによ
って燃料噴射を制御することができる。ハウジング44
の上端に燃料受け口54が固定され、デリバリパイプ9
0(図2,5)からの燃料が燃料噴射弁34に供給され
る。56はフィルタである。
取り付け本体38によって吸気マニホルド12の取り付
け部12aに取り付けられている。図4において燃料噴
射弁34はノズル本体40と、その先端のエアアシスト
アダプタ42とを具備し、ハウジング44のかしめ部4
4aによって、ノズル本体40とエアアシストアダプタ
42とは縦に連結されている。ノズル本体40にニード
ル46が配置され、スプリング48はノズル本体40の
先端の燃料噴口50を閉鎖するべくニードル46を付勢
している。磁性体にて作られたコア51はニードル46
に連結され、ソレノイド52がコア51の軸線の回りに
配置され、ソレノイド52を選択的に通電することによ
って燃料噴射を制御することができる。ハウジング44
の上端に燃料受け口54が固定され、デリバリパイプ9
0(図2,5)からの燃料が燃料噴射弁34に供給され
る。56はフィルタである。
【0010】空気制御弁36は下端に空気ノズル58を
具備し、上端に空気受け口60を備える。空気受け口6
0はデリバリパイプ90に接続され、空気ポンプ100
からの空気が導入される。その他の詳細構成は図示しな
いが、空気ノズルからの空気噴射を制御するためのソレ
ノイドを具備している。燃料噴射弁34のエアアシスト
アダプタ42は取り付け本体38に形成される孔62に
挿入取り付けされ、空気制御弁36の空気ノズル58は
取り付け本体38の孔64に接続される。ロングノズル
68は燃料噴射弁34と直列に、取り付け本体38内に
挿入配置される。燃料噴射弁34の先端のエアアシスト
アダプタ42とロングノズル68との間に断熱用のシー
ル70が配置される。エアアシストアダプタ42の中心
に噴射燃料通路72が形成され、噴射燃料通路72の上
端は燃料噴射弁34の燃料噴口50に開口している。噴
射燃料通路72の下端はロングノズル68に形成される
空気燃料孔74の上端に開口している。エアアシストア
ダプタ42はその外周に円周方向に延びる横断面形状が
V型の溝76を形成し、この溝76は孔62の内周とで
環状アシストエア室78を形成し、このアシストエア室
78は取り付け本体38内に形成される斜め通路80を
介して空気ノズル58に接続される。アシストエア室7
8はエアアシストアダプタ42に形成されるアシストエ
ア供給通路としての傾斜孔81を介して噴射燃料通路7
2に開口し、エアアシストが行われる。ロングノズル6
8の外周にPTCヒータ82が配置され、空気燃料孔7
4を通過する空気−燃料混合物の加熱を行う。ヒータ8
2は電極84を介して、電源に接続される。図2及び図
3に示すようにロングノズル68は吸気ポート20に向
って延説され、ロングノズル68の先端は二つの吸気ポ
ート20を分離する隔壁88の付近に位置し、夫々の吸
気ポート20に向かう二股の出口68-1を形成している。
具備し、上端に空気受け口60を備える。空気受け口6
0はデリバリパイプ90に接続され、空気ポンプ100
からの空気が導入される。その他の詳細構成は図示しな
いが、空気ノズルからの空気噴射を制御するためのソレ
ノイドを具備している。燃料噴射弁34のエアアシスト
アダプタ42は取り付け本体38に形成される孔62に
挿入取り付けされ、空気制御弁36の空気ノズル58は
取り付け本体38の孔64に接続される。ロングノズル
68は燃料噴射弁34と直列に、取り付け本体38内に
挿入配置される。燃料噴射弁34の先端のエアアシスト
アダプタ42とロングノズル68との間に断熱用のシー
ル70が配置される。エアアシストアダプタ42の中心
に噴射燃料通路72が形成され、噴射燃料通路72の上
端は燃料噴射弁34の燃料噴口50に開口している。噴
射燃料通路72の下端はロングノズル68に形成される
空気燃料孔74の上端に開口している。エアアシストア
ダプタ42はその外周に円周方向に延びる横断面形状が
V型の溝76を形成し、この溝76は孔62の内周とで
環状アシストエア室78を形成し、このアシストエア室
78は取り付け本体38内に形成される斜め通路80を
介して空気ノズル58に接続される。アシストエア室7
8はエアアシストアダプタ42に形成されるアシストエ
ア供給通路としての傾斜孔81を介して噴射燃料通路7
2に開口し、エアアシストが行われる。ロングノズル6
8の外周にPTCヒータ82が配置され、空気燃料孔7
4を通過する空気−燃料混合物の加熱を行う。ヒータ8
2は電極84を介して、電源に接続される。図2及び図
3に示すようにロングノズル68は吸気ポート20に向
って延説され、ロングノズル68の先端は二つの吸気ポ
ート20を分離する隔壁88の付近に位置し、夫々の吸
気ポート20に向かう二股の出口68-1を形成している。
【0011】図2,5において、90は空気と燃料との
共用のデリバリパイプであり、燃料デリバリ通路92
と、空気デリバリ通路94とを有し、燃料デリバリ通路
92は各気筒の燃料噴射弁34の燃料受け口54が挿入
される孔96に接続され、空気デリバリ通路94は各気
筒の空気制御弁36の空気受け口60が挿入される孔9
8に接続される。燃料デリバリ通路92は一端が閉鎖さ
れ、他端は図示しない燃料噴射ポンプを介して図示しな
い燃料タンクに接続され、燃料タンクからの燃料は燃料
噴射ポンプによって燃料デリバリ通路92を介して各気
筒の燃料噴射弁34に供給される。空気デリバリ通路9
4は一端が閉鎖され、他端はエアポンプ100を介して
エアーフローメータ26の下流でスロットル弁28の上
流の吸気管に接続される。エアポンプ100は例えば内
燃機関のクランク軸の回転によって駆動される機械駆動
式ポンプであり、吸気管からバイパスされた空気を空気
デリバリ通路94を介して各気筒の空気制御弁36に導
入する。
共用のデリバリパイプであり、燃料デリバリ通路92
と、空気デリバリ通路94とを有し、燃料デリバリ通路
92は各気筒の燃料噴射弁34の燃料受け口54が挿入
される孔96に接続され、空気デリバリ通路94は各気
筒の空気制御弁36の空気受け口60が挿入される孔9
8に接続される。燃料デリバリ通路92は一端が閉鎖さ
れ、他端は図示しない燃料噴射ポンプを介して図示しな
い燃料タンクに接続され、燃料タンクからの燃料は燃料
噴射ポンプによって燃料デリバリ通路92を介して各気
筒の燃料噴射弁34に供給される。空気デリバリ通路9
4は一端が閉鎖され、他端はエアポンプ100を介して
エアーフローメータ26の下流でスロットル弁28の上
流の吸気管に接続される。エアポンプ100は例えば内
燃機関のクランク軸の回転によって駆動される機械駆動
式ポンプであり、吸気管からバイパスされた空気を空気
デリバリ通路94を介して各気筒の空気制御弁36に導
入する。
【0012】圧力制御弁102は空気デリバリ通路94
に導入される空気の圧力を一定に制御するものであり、
ダイヤフラム104と、スプリング106と、戻り通路
108とを備える。空気ポンプ100からの吐出空気圧
力が所定値より大きくなると圧力制御弁102はスプリ
ング106に抗して開弁され、一部の空気は戻り通路1
08を介して、エアーフローメータ26の下流の吸気管
に戻される。その結果、圧力が下がると、スプリング1
06は圧力制御弁102を閉弁させ、このような作動の
繰り返しにより空気デリバリ通路94への空気圧力が一
定に制御される。
に導入される空気の圧力を一定に制御するものであり、
ダイヤフラム104と、スプリング106と、戻り通路
108とを備える。空気ポンプ100からの吐出空気圧
力が所定値より大きくなると圧力制御弁102はスプリ
ング106に抗して開弁され、一部の空気は戻り通路1
08を介して、エアーフローメータ26の下流の吸気管
に戻される。その結果、圧力が下がると、スプリング1
06は圧力制御弁102を閉弁させ、このような作動の
繰り返しにより空気デリバリ通路94への空気圧力が一
定に制御される。
【0013】制御回路110は燃料噴射弁34及び空気
制御弁36の作動制御を行うものでマイクロコンピュー
タシステムとして構成される。制御回路110はその他
のエンジン制御も行い、例えば、ISC弁31の作動制
御を行うようにすることができる。制御回路110には
各種のセンサに接続され、各種のエンジン状態信号が入
力される。エアーフローメータ26からは空気ポンプ1
00からエアアシスト用に取り出される空気も含めて機
関に導入される空気の全量Qが検知される。ディストリ
ビュータ23にクランク角度センサ114,116が設
けられ、第1のクランク角度センサ114は、基準信号
となるクランク軸の720゜(即ち、エンジン1サイク
ル)毎のパルス信号を発生し、第2のクランク角度セン
サ116はクランク軸の30゜毎にパルス信号を発生
し、燃料噴射の開始タイミングとなると共に、そのパル
ス間の間隔による周知のようにエンジン回転数を知るの
に使用される。水温センサ120はエンジンの冷却水ジ
ャケット内の冷却水の温度TWを知るのに使用され、吸入
空気温度センサ122は吸入空気の温度Taを知るのに使
用される。制御回路110はこれらのセンサよりプログ
ラムに従って、燃料噴射弁34及び空気制御弁36の作
動信号を形成する。また、ISC弁31などの他のエン
ジン制御装置の作動の制御を行う。制御回路110はイ
グニッションキースイッチ130を介してバッテリ13
2より給電される。
制御弁36の作動制御を行うものでマイクロコンピュー
タシステムとして構成される。制御回路110はその他
のエンジン制御も行い、例えば、ISC弁31の作動制
御を行うようにすることができる。制御回路110には
各種のセンサに接続され、各種のエンジン状態信号が入
力される。エアーフローメータ26からは空気ポンプ1
00からエアアシスト用に取り出される空気も含めて機
関に導入される空気の全量Qが検知される。ディストリ
ビュータ23にクランク角度センサ114,116が設
けられ、第1のクランク角度センサ114は、基準信号
となるクランク軸の720゜(即ち、エンジン1サイク
ル)毎のパルス信号を発生し、第2のクランク角度セン
サ116はクランク軸の30゜毎にパルス信号を発生
し、燃料噴射の開始タイミングとなると共に、そのパル
ス間の間隔による周知のようにエンジン回転数を知るの
に使用される。水温センサ120はエンジンの冷却水ジ
ャケット内の冷却水の温度TWを知るのに使用され、吸入
空気温度センサ122は吸入空気の温度Taを知るのに使
用される。制御回路110はこれらのセンサよりプログ
ラムに従って、燃料噴射弁34及び空気制御弁36の作
動信号を形成する。また、ISC弁31などの他のエン
ジン制御装置の作動の制御を行う。制御回路110はイ
グニッションキースイッチ130を介してバッテリ13
2より給電される。
【0014】図6は制御回路110と各気筒の燃料噴射
弁34及び空気制御弁36への接続を示す。ゲート140-
1,140-2,140-3,140-4はそれぞれ第1,2,3,4気筒
の燃料噴射弁34を制御し、ゲート142-1,142-2,142-3,
142-4 はそれぞれ第1,2,3,4気筒の空気制御弁3
6を制御する。制御回路110のポートCRFは制御回
路110内の図示しない燃料噴射制御用コンペアレジス
タに接続され、このポートCRFは燃料噴射開始時刻か
ら終了時刻の間セットされる。ポートCRAは制御回路
110内の図示しない空気供給制御用コンペアレジスタ
に接続され、このポートCRAは空気供給の開始から停
止の間セットされる。ポートF1,F2,F3,F4 は、夫々、そ
の気筒の燃料噴射の間のみセットされる。これによりゲ
ート140-1,140-2,140-3,140-4 及び142-1,142-2,142-3,
142-4 のうち燃料噴射を行う気筒のゲートのみセット可
能となり、その気筒の燃料噴射弁及び空気制御弁のみ開
弁制御される。例えば、第1気筒の噴射時はF1がセッ
トされ、ポートCRFが1となる間ゲート140-1 がONと
なり燃料噴射弁34が開弁され、ポートCRAが1とな
る間ゲート142-1 がONとなり、空気制御弁36が開弁さ
れる。他の気筒の噴射時にも同様な作動が行われる。
弁34及び空気制御弁36への接続を示す。ゲート140-
1,140-2,140-3,140-4はそれぞれ第1,2,3,4気筒
の燃料噴射弁34を制御し、ゲート142-1,142-2,142-3,
142-4 はそれぞれ第1,2,3,4気筒の空気制御弁3
6を制御する。制御回路110のポートCRFは制御回
路110内の図示しない燃料噴射制御用コンペアレジス
タに接続され、このポートCRFは燃料噴射開始時刻か
ら終了時刻の間セットされる。ポートCRAは制御回路
110内の図示しない空気供給制御用コンペアレジスタ
に接続され、このポートCRAは空気供給の開始から停
止の間セットされる。ポートF1,F2,F3,F4 は、夫々、そ
の気筒の燃料噴射の間のみセットされる。これによりゲ
ート140-1,140-2,140-3,140-4 及び142-1,142-2,142-3,
142-4 のうち燃料噴射を行う気筒のゲートのみセット可
能となり、その気筒の燃料噴射弁及び空気制御弁のみ開
弁制御される。例えば、第1気筒の噴射時はF1がセッ
トされ、ポートCRFが1となる間ゲート140-1 がONと
なり燃料噴射弁34が開弁され、ポートCRAが1とな
る間ゲート142-1 がONとなり、空気制御弁36が開弁さ
れる。他の気筒の噴射時にも同様な作動が行われる。
【0015】空気制御弁36は燃料噴射弁34に先だっ
て開弁され、吸気管より分岐された空気は空気ポンプ1
00より空気デリバリ通路94を経て、空気制御弁36
の空気ノズル58より傾斜通路80を介してアシストエ
ア室78に導入され、アシストエア室78より傾斜孔8
1を経て噴射燃料通路72に導入され、ロングノズル6
8の空気燃料孔74より吸気ポート20に向け噴出され
る。このようにしてアシストエアの流れが形成された時
点で燃料噴射弁34の開弁が行われ、ニードル46がリ
フトすることで噴口50から燃料が噴射燃料通路72に
噴射され、噴射された燃料は噴射燃料通路72に既に形
成されているアシストエアの流れに乗ってロングノズル
68内の空気燃料孔74を介してよく微粒化された状態
で吸気ポート20に噴出される。計算された量の燃料が
噴射されるた後も空気燃料通路に残留する燃料の掃気の
ため、しばらくはアシストエアの導入は継続される。燃
料噴射はエンジンの吸気行程に行われ、吸気ポート壁面
への燃料の付着がなく、かつよく微粒化されているため
シリンダボア内に形成されるたてスワールにより吸気行
程の噴射でも良好な混合状態を得ることができる。
て開弁され、吸気管より分岐された空気は空気ポンプ1
00より空気デリバリ通路94を経て、空気制御弁36
の空気ノズル58より傾斜通路80を介してアシストエ
ア室78に導入され、アシストエア室78より傾斜孔8
1を経て噴射燃料通路72に導入され、ロングノズル6
8の空気燃料孔74より吸気ポート20に向け噴出され
る。このようにしてアシストエアの流れが形成された時
点で燃料噴射弁34の開弁が行われ、ニードル46がリ
フトすることで噴口50から燃料が噴射燃料通路72に
噴射され、噴射された燃料は噴射燃料通路72に既に形
成されているアシストエアの流れに乗ってロングノズル
68内の空気燃料孔74を介してよく微粒化された状態
で吸気ポート20に噴出される。計算された量の燃料が
噴射されるた後も空気燃料通路に残留する燃料の掃気の
ため、しばらくはアシストエアの導入は継続される。燃
料噴射はエンジンの吸気行程に行われ、吸気ポート壁面
への燃料の付着がなく、かつよく微粒化されているため
シリンダボア内に形成されるたてスワールにより吸気行
程の噴射でも良好な混合状態を得ることができる。
【0016】エンジンの低温時には制御回路110より
ヒータ82を通電すべき信号が出力され、空気と燃料と
の混合性を向上し、低温時の燃焼性を維持することがで
きる。空気ポンプ100からのリターン空気の通路10
8には方向制御弁としての電磁3方切替弁171が設け
られ、この3方切替弁171は圧力制御弁102への共
通ポートaと、リターン通路108への第1の切替ポー
トbと、第2の切替ポートcとよりなり、この第2の切
替ポートcは空気ポンプ100の入口側への第2リター
ン通路174に接続される。後述のように切替弁171
はエンジンの低温時に圧力制御弁102からのリターン
空気を空気ポンプ100の入口側に戻し、アシストエア
の加温を促進する働きをする。
ヒータ82を通電すべき信号が出力され、空気と燃料と
の混合性を向上し、低温時の燃焼性を維持することがで
きる。空気ポンプ100からのリターン空気の通路10
8には方向制御弁としての電磁3方切替弁171が設け
られ、この3方切替弁171は圧力制御弁102への共
通ポートaと、リターン通路108への第1の切替ポー
トbと、第2の切替ポートcとよりなり、この第2の切
替ポートcは空気ポンプ100の入口側への第2リター
ン通路174に接続される。後述のように切替弁171
はエンジンの低温時に圧力制御弁102からのリターン
空気を空気ポンプ100の入口側に戻し、アシストエア
の加温を促進する働きをする。
【0017】以下、図7〜10のフローチャートによっ
て制御回路110の作動を詳細に説明すると、図7は第
2クランク角度センサ116からのクランク角度で30
゜毎に実行されるクランク角度割込ルーチンである。ス
テップ200では第1気筒の燃料噴射演算を実行するタ
イミングか否か判定される。前述したように燃料噴射は
吸気行程において実行されるため、それに先行する例え
ば吸気上死点前60゜といった所定タイミングで各気筒
の燃料噴射演算(燃料噴射弁34の開弁、閉弁時間の演
算)がされる(図12の(ロ) 参照)。このタイミングは
第1クランク角度センサ114からの720゜CA毎の
パルス信号によってクリヤされ、第2クランク角度セン
サ116からの30゜CA毎パルス信号によってインク
リメントされるカウンタの値によって判別することがで
きる。同様にステップ202,204,206では第
2,3,4気筒の燃料噴射演算タイミングか否か判別さ
れるされる。この30゜CAルーチンのタイミングが、
例えば、第4気筒の演算タイミングと判定されたときは
ステップ206よりステップ208に進み、エアーフロ
ーメータ26によれ計測される吸入空気量Qとエンジン
回転数NEより基本燃料噴射量Tpが算出される。基本
燃料噴射量Tpはその吸入空気量Qと回転数NEにおい
て理論空燃比を得るための燃料量である。ステップ21
0では最終燃料噴射量Tauが算出される。この最終燃
料噴射量Tauは加速補正や、始動補正の種々の補正を
加えたあとの燃料噴射量である。ステップ212では燃
料噴射弁34の開弁開始時刻t1及び開弁終了時刻t2
の算出が行われる。この実施例では燃料噴射は吸気行程
において行われ、吸気下死点付近に燃料噴射が終了する
ように閉弁時刻t2が決められ、それから燃料噴射量T
auを得るための開弁開始時刻t1が逆算される。ステ
ップ214では空気制御弁36の開弁開始時刻t1´及
び開弁終了時刻t2´の算出が行われる。空気制御弁3
6の開弁開始時刻t1´は燃料噴射弁34の開弁開始時
刻t1に先だって充分の空気をエアアシスト通路に流す
ことができるように空気制御弁を完全開弁させておくの
に必要な時間として設定される。また、空気制御弁36
の閉弁時刻t2´は燃料噴射弁34の閉弁時刻t2より
充分後になっていて、燃料噴射後に空気燃料通路の壁面
に付着する燃料を完全に掃気できるような時間として設
定される。
て制御回路110の作動を詳細に説明すると、図7は第
2クランク角度センサ116からのクランク角度で30
゜毎に実行されるクランク角度割込ルーチンである。ス
テップ200では第1気筒の燃料噴射演算を実行するタ
イミングか否か判定される。前述したように燃料噴射は
吸気行程において実行されるため、それに先行する例え
ば吸気上死点前60゜といった所定タイミングで各気筒
の燃料噴射演算(燃料噴射弁34の開弁、閉弁時間の演
算)がされる(図12の(ロ) 参照)。このタイミングは
第1クランク角度センサ114からの720゜CA毎の
パルス信号によってクリヤされ、第2クランク角度セン
サ116からの30゜CA毎パルス信号によってインク
リメントされるカウンタの値によって判別することがで
きる。同様にステップ202,204,206では第
2,3,4気筒の燃料噴射演算タイミングか否か判別さ
れるされる。この30゜CAルーチンのタイミングが、
例えば、第4気筒の演算タイミングと判定されたときは
ステップ206よりステップ208に進み、エアーフロ
ーメータ26によれ計測される吸入空気量Qとエンジン
回転数NEより基本燃料噴射量Tpが算出される。基本
燃料噴射量Tpはその吸入空気量Qと回転数NEにおい
て理論空燃比を得るための燃料量である。ステップ21
0では最終燃料噴射量Tauが算出される。この最終燃
料噴射量Tauは加速補正や、始動補正の種々の補正を
加えたあとの燃料噴射量である。ステップ212では燃
料噴射弁34の開弁開始時刻t1及び開弁終了時刻t2
の算出が行われる。この実施例では燃料噴射は吸気行程
において行われ、吸気下死点付近に燃料噴射が終了する
ように閉弁時刻t2が決められ、それから燃料噴射量T
auを得るための開弁開始時刻t1が逆算される。ステ
ップ214では空気制御弁36の開弁開始時刻t1´及
び開弁終了時刻t2´の算出が行われる。空気制御弁3
6の開弁開始時刻t1´は燃料噴射弁34の開弁開始時
刻t1に先だって充分の空気をエアアシスト通路に流す
ことができるように空気制御弁を完全開弁させておくの
に必要な時間として設定される。また、空気制御弁36
の閉弁時刻t2´は燃料噴射弁34の閉弁時刻t2より
充分後になっていて、燃料噴射後に空気燃料通路の壁面
に付着する燃料を完全に掃気できるような時間として設
定される。
【0018】ステップ216では燃料噴射弁開弁開始時
刻t1が制御回路110の図示しない燃料噴射制御用コ
ンペアレジスタにセットされる。燃料噴射制御用コンペ
アレジスタに接続されるポートCRFは燃料噴射開始時
刻t1の到来でONされ、燃料噴射終了時刻t2の到来で
OFF されるようになっている(図12(チ) 参照)。ステ
ップ218では空気制御弁開弁開始時刻t1´が制御回
路110の図示しないアシストエア制御用コンペアレジ
スタにセットされる。空気供給制御用コンペアレジスタ
に接続されるポートCRAは空気供給開始時刻t1´の
到来でONされ、空気供給終了時刻t2´の到来でOFF さ
れるようになっている(図12(リ) 参照)。
刻t1が制御回路110の図示しない燃料噴射制御用コ
ンペアレジスタにセットされる。燃料噴射制御用コンペ
アレジスタに接続されるポートCRFは燃料噴射開始時
刻t1の到来でONされ、燃料噴射終了時刻t2の到来で
OFF されるようになっている(図12(チ) 参照)。ステ
ップ218では空気制御弁開弁開始時刻t1´が制御回
路110の図示しないアシストエア制御用コンペアレジ
スタにセットされる。空気供給制御用コンペアレジスタ
に接続されるポートCRAは空気供給開始時刻t1´の
到来でONされ、空気供給終了時刻t2´の到来でOFF さ
れるようになっている(図12(リ) 参照)。
【0019】ステップ219では第4気筒の噴射制御用
ポートF4がセットされ、かつ燃料噴射制御時刻一致ル
ーチンの切替用フラグFF、空気供給制御時刻一致ルー
チンの切替フラグFAがセットされる。空気制御弁制御
用コンペアレジスタの設定時刻即ち、空気制御弁開始時
刻t1´が先に到来し(図12(ハ) 、(ニ) )、ポートC
RAがONとなり、ゲート142-4がONとなり、第4気筒の
空気制御弁36がONされ、空気制御弁36より孔80、
室78及び孔81を介して、噴射燃料通路72に空気の
導入がまず開始される。同時に図8の時刻一致割込ルー
チンが起動され、ステップ220ではFA=1か否か判
別され、最初はYes (ステップ219)であるためステ
ップ222に進み、空気噴射終了時刻t2´が空気制御
弁用のコンペアレジスタにセットされる。ステップ22
3ではFA=0とされる。
ポートF4がセットされ、かつ燃料噴射制御時刻一致ル
ーチンの切替用フラグFF、空気供給制御時刻一致ルー
チンの切替フラグFAがセットされる。空気制御弁制御
用コンペアレジスタの設定時刻即ち、空気制御弁開始時
刻t1´が先に到来し(図12(ハ) 、(ニ) )、ポートC
RAがONとなり、ゲート142-4がONとなり、第4気筒の
空気制御弁36がONされ、空気制御弁36より孔80、
室78及び孔81を介して、噴射燃料通路72に空気の
導入がまず開始される。同時に図8の時刻一致割込ルー
チンが起動され、ステップ220ではFA=1か否か判
別され、最初はYes (ステップ219)であるためステ
ップ222に進み、空気噴射終了時刻t2´が空気制御
弁用のコンペアレジスタにセットされる。ステップ22
3ではFA=0とされる。
【0020】空気制御弁24の開弁に遅れて燃料噴射開
始時刻t1が到来すると、ポートCRFがONとなり、ゲ
ート140-4 がONとなり、第4気筒の燃料噴射弁34がON
され、同燃料噴射弁34の噴口50より燃料噴射が開始
され、同時に図9の時刻一致割込ルーチンが起動され、
テップ230ではFF=1か否か判別され、最初はYes
(ステップ219)であるためステップ232に進み、
燃料噴射終了時刻t2が燃料噴射弁用のコンペアレジス
タにセットされる。ステップ233ではFF=0とされ
る。
始時刻t1が到来すると、ポートCRFがONとなり、ゲ
ート140-4 がONとなり、第4気筒の燃料噴射弁34がON
され、同燃料噴射弁34の噴口50より燃料噴射が開始
され、同時に図9の時刻一致割込ルーチンが起動され、
テップ230ではFF=1か否か判別され、最初はYes
(ステップ219)であるためステップ232に進み、
燃料噴射終了時刻t2が燃料噴射弁用のコンペアレジス
タにセットされる。ステップ233ではFF=0とされ
る。
【0021】燃料噴射弁34の閉弁時刻t2が次に到来
し、ポートCRF=0となるためゲート140-4 はOFF と
なり、燃料噴射弁34に閉弁信号が送られ、同時に図9
の時刻時刻一致割込ルーチンが起動され、テップ230
ではFF=0(ステップ233)であるためNoの判断と
なり、ステップ232は迂回する。最後に空気制御弁3
6の閉弁時刻t2´が到来し、ポートCRAがOFF とな
り、ゲート142-4 がOFF となり、空気制御弁36に閉弁
信号が送られ、同時に図8の時刻時刻一致割込ルーチン
が起動され、ステップ220ではFA=0であるためNo
の判断となり、ステップ222は迂回され、ステップ
224で第4気筒噴射制御用のポートF4がクリヤされ
る。
し、ポートCRF=0となるためゲート140-4 はOFF と
なり、燃料噴射弁34に閉弁信号が送られ、同時に図9
の時刻時刻一致割込ルーチンが起動され、テップ230
ではFF=0(ステップ233)であるためNoの判断と
なり、ステップ232は迂回する。最後に空気制御弁3
6の閉弁時刻t2´が到来し、ポートCRAがOFF とな
り、ゲート142-4 がOFF となり、空気制御弁36に閉弁
信号が送られ、同時に図8の時刻時刻一致割込ルーチン
が起動され、ステップ220ではFA=0であるためNo
の判断となり、ステップ222は迂回され、ステップ
224で第4気筒噴射制御用のポートF4がクリヤされ
る。
【0022】ステップ200,202,204でYes と
判定されたときの処理、即ち、各第1〜第3気筒の燃料
噴射弁34及び空気制御弁36の制御はそれぞれ第4気
筒のステップ206以下と同様に処理されるため詳細説
明は省略するものとする。図10はヒータ制御ルーチン
を示し、このルーチンはイグニッションキースイッチ1
30がONされた後繰り返し実行されるメインルーチン内
に位置するものとする。ステップ300ではスタータ1
31がOFF されているか否か判別される。スタータONの
ときは始動時の電気負荷を軽減するためステップ302
に進み、ヒータ82はOFF される。
判定されたときの処理、即ち、各第1〜第3気筒の燃料
噴射弁34及び空気制御弁36の制御はそれぞれ第4気
筒のステップ206以下と同様に処理されるため詳細説
明は省略するものとする。図10はヒータ制御ルーチン
を示し、このルーチンはイグニッションキースイッチ1
30がONされた後繰り返し実行されるメインルーチン内
に位置するものとする。ステップ300ではスタータ1
31がOFF されているか否か判別される。スタータONの
ときは始動時の電気負荷を軽減するためステップ302
に進み、ヒータ82はOFF される。
【0023】スタータ131がONされていないときはス
テップ304に進み、水温センサ120が検知するエン
ジン水温Tw≦70゜Cか否か判別される。Tw≦70
゜Cのとき、即ち、エンジンが暖機されていないと判断
されたときはステップ306に進み、ヒータ82はONさ
れる。従って、エンジンが暖機されていないときはヒー
タ82はロングノズル68を加温し、その空気燃料孔7
4を通過する空気・燃料混合物は加熱され、良好な微粒
化状態が得られる。ステップ304でエンジン水温Tw
>70゜Cと判定されたとき、即ちエンジンが暖機され
た後はステップ302に進み、ヒータ82はOFF され
る。
テップ304に進み、水温センサ120が検知するエン
ジン水温Tw≦70゜Cか否か判別される。Tw≦70
゜Cのとき、即ち、エンジンが暖機されていないと判断
されたときはステップ306に進み、ヒータ82はONさ
れる。従って、エンジンが暖機されていないときはヒー
タ82はロングノズル68を加温し、その空気燃料孔7
4を通過する空気・燃料混合物は加熱され、良好な微粒
化状態が得られる。ステップ304でエンジン水温Tw
>70゜Cと判定されたとき、即ちエンジンが暖機され
た後はステップ302に進み、ヒータ82はOFF され
る。
【0024】図11は電磁切替弁171によるリターン
空気の制御ルーチンを示し、このルーチンもメインルー
チン中に位置される。ステップ400では水温センサ1
20により検出されるエンジン水温TW が所定値(例え
ば60゜C)より低いか否か判別され、TW>60゜Cの
エンジンの暖機後の状態ではステップ402に進み、制
御回路110は切替弁171をOFF し、共通ポートaは
白抜きで示すように第1切替ポートbに接続される通常
の状態となり、圧力制御弁102からのリターン空気が
通路108を介して、吸気管に戻される通常の作動とな
る。
空気の制御ルーチンを示し、このルーチンもメインルー
チン中に位置される。ステップ400では水温センサ1
20により検出されるエンジン水温TW が所定値(例え
ば60゜C)より低いか否か判別され、TW>60゜Cの
エンジンの暖機後の状態ではステップ402に進み、制
御回路110は切替弁171をOFF し、共通ポートaは
白抜きで示すように第1切替ポートbに接続される通常
の状態となり、圧力制御弁102からのリターン空気が
通路108を介して、吸気管に戻される通常の作動とな
る。
【0025】TW≦60゜Cのエンジンの低温状態ではス
テップ404に進み、制御回路110は切替弁171を
ONし、共通ポートaは黒塗りで示すように第2切替ポー
トcに接続される低温時の状態となり、圧力制御弁10
2からのリターン空気は第2リターン通路174を介し
て空気ポンプ100の入口側に戻される。圧力制御弁1
02からリターンされた直後の空気は空気ポンプ100
により加温されているため、加温された空気が空気ポン
プ100の入口側に戻されるため空気ポンプからエアア
シストとして空気制御弁36に送られる空気の温度の上
昇は促進され、噴射燃料通路72にアシストエアとして
供給されたときの燃料の微粒化を促進することができ
る。また、アシストエアの温度上昇によって低温始動時
に発生することがあるアシストエア孔の内壁面の氷結の
解消を促進することができる。また、低温時のアシスト
エア温度の上昇が促進されるため、その分ヒータ82に
よる温度上昇の負担が下がり、ヒータ82の消費電力を
節約することができる。
テップ404に進み、制御回路110は切替弁171を
ONし、共通ポートaは黒塗りで示すように第2切替ポー
トcに接続される低温時の状態となり、圧力制御弁10
2からのリターン空気は第2リターン通路174を介し
て空気ポンプ100の入口側に戻される。圧力制御弁1
02からリターンされた直後の空気は空気ポンプ100
により加温されているため、加温された空気が空気ポン
プ100の入口側に戻されるため空気ポンプからエアア
シストとして空気制御弁36に送られる空気の温度の上
昇は促進され、噴射燃料通路72にアシストエアとして
供給されたときの燃料の微粒化を促進することができ
る。また、アシストエアの温度上昇によって低温始動時
に発生することがあるアシストエア孔の内壁面の氷結の
解消を促進することができる。また、低温時のアシスト
エア温度の上昇が促進されるため、その分ヒータ82に
よる温度上昇の負担が下がり、ヒータ82の消費電力を
節約することができる。
【0026】尚、エンジン暖機後はリターン通路108
より吸気管に戻る通常の作動となり空気ポンプ100、
空気制御弁36、圧力制御弁102等の部品が過熱され
ることを防止することができる。また、アシストエアの
温度が過大とならず体積効率が降下するのを抑制するこ
とができる。第1実施例では水温<60°Cによって切
替弁171を制御していたが、第2実施例として空気ポ
ンプ100の吐出通路に温度センサ500を設け、空気
ポンプ100からの空気温度が所定値(例えば100°
C)より低いとき切替弁171をONし、圧力制御弁10
2からのリターン空気を通路174を介して空気ポンプ
100の入力側に戻すようにすることもできる。
より吸気管に戻る通常の作動となり空気ポンプ100、
空気制御弁36、圧力制御弁102等の部品が過熱され
ることを防止することができる。また、アシストエアの
温度が過大とならず体積効率が降下するのを抑制するこ
とができる。第1実施例では水温<60°Cによって切
替弁171を制御していたが、第2実施例として空気ポ
ンプ100の吐出通路に温度センサ500を設け、空気
ポンプ100からの空気温度が所定値(例えば100°
C)より低いとき切替弁171をONし、圧力制御弁10
2からのリターン空気を通路174を介して空気ポンプ
100の入力側に戻すようにすることもできる。
【0027】
【発明の効果】エンジン低温時に圧力制御弁からの加温
されたリターン空気を空気ポンプの入口側に戻すことで
アシストエアの温度上昇を促進することができる。ま
た、暖機後は本来の吸気管側に戻すことで空気ポンプ、
空気制御弁、圧力制御弁等の部品の過熱を防止すること
ができる。
されたリターン空気を空気ポンプの入口側に戻すことで
アシストエアの温度上昇を促進することができる。ま
た、暖機後は本来の吸気管側に戻すことで空気ポンプ、
空気制御弁、圧力制御弁等の部品の過熱を防止すること
ができる。
【図1】図1はこの発明の構成を示す線図である。
【図2】図2は実施例の内燃機関の全体概略図である。
【図3】図3は図2の内燃機関の燃焼室部分の縦断面図
である。
である。
【図4】図4は燃料噴射弁及び空気制御弁を断面図であ
る。
る。
【図5】図5は燃料及び空気デリバリパイプの断面図で
ある。
ある。
【図6】図6は制御回路と各気筒の燃料噴射弁及び空気
制御弁との接続を示す概略図である。
制御弁との接続を示す概略図である。
【図7】図7はクランク角度割込ルーチンのフローチャ
ートである。
ートである。
【図8】図8は空気噴射制御用比較レジスタの時刻一致
割込ルーチンのフローチャートである。
割込ルーチンのフローチャートである。
【図9】図9は燃料噴射制御用比較レジスタの時刻一致
割込ルーチンのフローチャートである。
割込ルーチンのフローチャートである。
【図10】図10はヒータ制御ルーチンのフローチャー
トである。
トである。
【図11】図11は圧力制御弁からのリターン空気の制
御ルーチンのフローチャートである。
御ルーチンのフローチャートである。
【図12】図12は空気制御弁及び燃料噴射弁の作動タ
イミングを説明するタイミングチャートである。
イミングを説明するタイミングチャートである。
10…シリンダヘッド 12…吸気マニホルド 16…吸気弁 18…排気弁 20…吸気ポート 26…エアフローメータ 28…スロットル弁 31…ISC 弁 34…燃料噴射弁 36…空気制御弁 38…取付本体 40…ノズル本体 42…エアアシストアダプタ 50…燃料噴口 52…ソレノイド 68…ロングノズル 72…噴射燃料通路 74…空気燃料孔 78…エアアシスト室 81…アシストエア供給口 82…ヒータ 90…デリバリパイプ 100…エアポンプ 102…圧力制御弁 110…制御回路 120…水温センサ 500…空気ポンプ出口部温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−234566(JP,A) 特開 平1−315663(JP,A) 実開 平2−147864(JP,U) 実開 平1−162076(JP,U) 実開 平4−95663(JP,U) 実開 平2−46073(JP,U) 実開 平1−149541(JP,U) 実開 平2−103169(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 69/00 F02M 69/04 F02M 51/08 F02M 61/08
Claims (1)
- 【請求項1】 吸気管から分流された空気を加圧する空
気ポンプを有し、空気ポンプからの加圧空気を空気制御
弁を介して燃料噴射弁の噴口の下流の位置に設けたエア
アシストの供給口より空気燃料通路を介してエンジンに
導入するエアアシスト型燃料噴射装置において、機関の
温度状態を検出するセンサと、機関の温度の大小を判別
する手段と、空気ポンプの出口部に設けられ、空気ポン
プからの空気吐出圧を一定制御する圧力制御機構と、圧
力制御機構からのリターン空気の方向制御弁とを具備
し、機関温度が通常時は方向制御弁はリターン空気を吸
気管側に戻し、機関低温時は方向制御弁はリターン空気
を空気ポンプの入口側に戻すことを特徴とするエアアシ
スト型燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20583791A JP2782996B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | エアアシスト型燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20583791A JP2782996B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | エアアシスト型燃料噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544603A JPH0544603A (ja) | 1993-02-23 |
JP2782996B2 true JP2782996B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=16513537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20583791A Expired - Fee Related JP2782996B2 (ja) | 1991-08-16 | 1991-08-16 | エアアシスト型燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2782996B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-16 JP JP20583791A patent/JP2782996B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0544603A (ja) | 1993-02-23 |
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