JPH0544230B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、ビデオカメラ、静止画カメラなど
において、撮像信号の処理をデイジタル的に行な
うのに適用される撮像装置に関する。

従来の撮像装置の信号処理系、制御系は、工場
出荷時に調整されてそのままの状態に保持したま
まに使用される部分の他に、ユーザーが調整、切
替を行なう下記の部分を有している。

(a) ゲイン調整で行なわれる自動ホワイトバラン
ス。

(b) クランプ回路の基準電位を調整する自動黒レ
ベル調整。

(c) 雑音測定時などで使用されるガンマ補正のオ
ン、オフ。

(d) 雑音測定時などで使用されるアパーチヤ補正
のオン、オフ。

(e) 撮影効果を考慮したAGCのオン、オフ。

(f) 撮影効果を考慮したオートアイリスのオン、
オフ。

(g) 偏向系のオートセンタリングなどの機能のオ
ン、オフ。

上述の(a)〜(g)の動作モードの切替は、操作スイ
ツチのオン、オフによつて構成とされていた。

ところで、撮像信号をデイジタル化して処理す
る場合には、多様な動作モードでの使用が可能と
なり、上述の(a)〜(g)の全ての機能を持たせても、
構成がさほど複雑化しない。この場合に、動作モ
ードの切替を従来と同様にスイツチで行なう構成
では、操作スイツチの個数が頗る多くなり、操作
性が悪くなる問題点が生じる。

この発明は、信号処理系、制御系をデイジタル
化し、マイクロコンピユータによつてこれらを制
御できると共に、複数種類の動作モードと対応す
るデータを拡納しておき、制御対象及び実行する
動作モードをキー入力、磁気カード入力などによ
つて指定できる構成とし、撮像装置の動作モード
の指定を容易且つ正確に行なえるようにしたもの
である。

以下、この発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

第１図は、この一実施例の全体の回路構成を示
し、１，２，３の夫々は、赤、緑、青の各色と対
応する撮像素子例えばCCDを示す。これらの
CCD１，２，３には、アイリス４、レンズ装置
５を介して撮像光が与えられる。

CCD１の出力は、プリアンプ６にを介して
Ａ／Ｄコンバータ７に供給され、デイジタル化さ
れてプロセツサ８に供給される。プリアンプ６
は、ゲインコントロールアンプの構成とされ、ラ
ツチ９のゲインコントロールデータがＤ／Ａコン
バータ１０を介することでアナログのゲインコン
トロール電圧に変換され、プリアンプ６に加えら
れる。このゲインコントロールデータは、データ
バス１３から取り出されたものである。また、デ
ータ取出回路１１を介して赤の撮像データがデー
タバス１３に供給される。プロセツサ８は、階調
変換用のデータテーブルが書込まれたメモリーを
有して、その出力に階調補正がされた撮像データ
が現れる。

なお、アドレスバス及びコントロールバスも設
けられているが、第１図には、簡単のため、これ
らの図示が省略されている。

上述のプリアンプ６、プロセツサ８などからな
る信号処理回路１２Ｒと同様の構成の信号処理回
路１２Ｇ及び１２ＢがCCD２，３の各出力に対
して設けられている。そして、信号処理回路１２
Ｒ，１２Ｇ，１２Ｂの夫々からの３原色信号がマ
トリクス回路１４に供給され、輝度信号Ｙと２つ
の色差信号Ｉ，Ｑとが形成される。

輝度信号Ｙ、色差信号Ｉ，Ｑが夫々デイジタル
フイルタの構成のローパスフイルタ１５，１６，
１７を介してカラーエンコーダ１８に供給され
る。ローパスフイルタ１７は、データバス１３か
らのコントロールデータによつてその特性が制御
され、アパーチヤ補正が行なわれる。カラーエン
コーダ１８では、色差信号Ｉ，Ｑのデイジタル変
調、変調された色信号と輝度信号との混合、同期
信号の混合などが行なわれ、出力端子１９に例え
ばNTSC方式のデイジタルカラービデオ信号が現
れる。また、２０は、小形のブラウン管からなる
ビユーフアインダを示し、このビユーフアインダ
２０には、撮像画面又は制御プログラムが表示さ
れる。カラーエンコーダ１８の動作モードの切替
を可能とし、出力端子１９にはPAL方式のカラ
ービデオ信号を生じさせるようにしても良い。

また、アイリス４は、アイリスモータ２１によ
つて動作される。データバス１３からラツチ２２
にアイリスコントロールデータが取り出され、
Ｄ／Ａコンバータ２３及びドライブアンプ２４を
介してアイリスモータ２１に対してドライブ信号
が加えられる。

データバス１３と関連してCPU２５、PAM２
６及びROM２７からなるマイクロコンピユータ
が設けられると共に、カード入力装置２８及びキ
ーボード２９が設けられている。

第２図に示すように、撮像装置の背面パネルに
ビユーフアインダ２０の表示部３０と数字キーな
どからなるキーボード２９と磁気カード３１の挿
入孔３２とが設けられている。この磁気カード３
１は、第３図に示すように、２個の磁気テープ３
３Ａ，３３Ｂを有している。この磁気テープ３３
Ａ，３３Ｂには、予め制御対象と動作モードとを
指定するコード信号が記録されている。

上述のこの発明の一実施例では、データ取出回
路１１からの各色の撮像データのピーク値を求
め、これらが所定の値となるように、プリアンプ
６のゲインが制御され、自動的にホワイトバラン
スが正しくなる構成とされている。

また、データ取出回路１１からの撮像データを
用いてオートアイリスコントロールがなされる。
この場合、撮像データの平均値又はピーク値を検
出制御するか、画面の平均測光又は重点測光を行
なうかの複数個の組み合わせが可能とされてい
る。このオートアイリス動作のモードの夫々を対
応する複数のプログラムがROM２７に格納され
ている。

プロセツサ８における階調変換特性として、標
準的なもの、逆光補正用のものなど、異なる複数
のものが、ROM２７に格納されている。また、
階調変換特性を時間的に変化させることによるフ
エードイン、或いはフエードアウトを行なうため
のプログラムもROM２７に書込まれている。更
に、輝度信号用のローパスフイルタ１７を用いた
アパーチヤコントロールの動作パラメータも変更
できるようにされている。

上述のこの発明の一実施例において、磁気カー
ド３１又はキーボード２９からのプログラム入力
が無い場合には、プリセツトされているプログラ
ムで上述の信号処理系のコントロールがなされ、
標準的動作がなされる。また、磁気カード３１が
挿入される場合には、磁気カード３１で指定され
たプログラムがROM２７から取り出され、この
プログラムに従つた動作が行なわれる。磁気カー
ド３１によつて所定の動作モードを指定する場
合、磁気カード３１の読取の開始などを指示する
ために、所定のキー操作がなされる。

磁気カード３１に用意されていない動作モード
を行なうときには、キーボード２９からのキー入
力でもつてステツプ的にプログラムが入力され
る。この磁気カード３１又はキーボード２９のキ
ー操作によつて指定された制御対象とプログラム
の種類とがビユーフアインダ３０に表示され、正
しい指定がされたことが確認される。ビユーフア
インダ３０は、撮像画面も表示するものである
が、表示内容の切替、キー入力によつて行なわれ
る。この次に、スタート指示がキー入力によつて
与えられ、プログラムに従つた動作モードとな
る。

上述の一実施例の説明から理解されるように、
この発明に依れば、階調変換特性や、周波数特性
などに関して実行する動作モードの指定を磁気カ
ードなどの入力装置によつて行なうことができる
ので、動作モードの指定を自由にかつ容易に行な
うことができる。

なお、磁気カード以外にパンチカードなどを用
いても良く、また、磁気テープ、バブルメモリー
ユニツトなどによつて所定の制御プログラムを外
部から入力するようにしても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ツク図、第２図はこの発明の一実施例の外観の一
部を示す斜視図、第３図はこの発明の一実施例に
おける磁気カードの説明に用いる略線図である。 １，２，３……CCD、４……アイリス、６…
…プリアンプ、８……プロセツサ、１７……ロー
パスフイルタ、２０……ビユーフアインダ、２５
……CPU、２７……ROM、２８……カード入力
装置、２９……キーボード、３１……磁気カー
ド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 撮像装置の撮像信号処理回路系の各部を調整
   する調整手段と、 上記撮像装置に着脱可能に取り付けられると共
   に上記撮像信号処理回路系の各部を調整するため
   に必要な情報が記憶されている情報記憶部を有す
   るカードとを備え、 上記調整手段は、上記情報記憶部に記憶されて
   いる情報に基づいて上記撮像信号処理回路系の各
   部を調整するようになされていることを特徴とす
   る撮像装置。