JPH0544139Y2 - - Google Patents

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JPH0544139Y2
JPH0544139Y2 JP7065186U JP7065186U JPH0544139Y2 JP H0544139 Y2 JPH0544139 Y2 JP H0544139Y2 JP 7065186 U JP7065186 U JP 7065186U JP 7065186 U JP7065186 U JP 7065186U JP H0544139 Y2 JPH0544139 Y2 JP H0544139Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、サーマルヘツド等の加熱素子を用い
て熱転写記録と感熱製版とを選択的に行うことの
できるプリンタ兼用製版装置に関する。
「従来の技術」 日本語ワードプロセツサやコンピユータの普及
が急速に行われており、各種プリンタによつて作
成された文書が大量に使用されるに至つている。
ところでドツトプリンタは漢字等の文字をドツト
(画素)単位で表現する。従つて、日本語のよう
な複雑な文字を高品位に表現しようとすると、1
ページの文書に占めるドツトの数が膨大なものと
なり、高価な一部のプリンタを除けばそれらの印
字速度は同一文書の大量作成に対応できるもので
はない。
このようなことから、従来では1つの文書につ
いて2部以上の部数を必要とする場合でも、プリ
ンタから通常1部ずつプリントアウトを行つてい
た。そしてこのプリントアウトされた書類を原本
として、足りない分を複写機でコピーするという
方法が採られていた。
「考案が解決しようとする問題点」 ところがこのような方法を採ると、1つの文書
について多くの部数を必要とする場合には、複写
に要する諸経費によつて文書作成代が割高となる
欠点があつた。
そこで多くの部数の書類を作成する場合に備え
て、複写機に代わる低価格の軽印刷システムが
種々開発されるに至つている。例えば、特公昭52
−4969号明細書には、孔版印刷用の感熱複写法が
記載されている。この方法では、延伸されたビニ
ル系熱可塑性合成樹脂フイルムと多孔性支持体と
を貼り合わせた感熱性孔版印刷用原版にオリジナ
ル原版を重ね合わせる。そしてクセノンガスを封
入した電子閃光放電管によつて0.7〜1.5μの波長
に富む光線を閃光照射し、感熱性孔版印刷用原版
に画像を穿孔させる。
ところがこの感熱複写法によれば、オリジナル
原版に使用されたインク等が赤外線吸収効率の悪
いようなものであると、閃光の照射によつても発
熱が十分行われず、穿孔が明瞭に行われない場合
があるという欠点があつた。またオリジナル原版
あるいはこれに記されたインク等が加熱によつて
溶融するようなものであると、閃光の照射によつ
て原版が再使用不可能な程度にまで破損してしま
うという決定的な欠点があつた。
これに対して、ワイヤドツトプリンタや放電式
プリンタによつて直接的に穿孔を行う形式の製版
機も存在する。ところが前者の製版機ではワイヤ
ドツトを用いて穿孔を行うので、前記したプリン
タの場合と同様に処理速度が遅いという問題と、
製版時の音がうるさいという問題がある。また後
者の場合には、同じく製版の処理速度が遅いのみ
ならず、放電破壊によつて悪臭が発生するという
非近代的な問題がある。
そこでこれらの欠点を除去するものとして、特
開昭55−103957号明細書や特開昭58−39457号明
細書には、感熱性孔版原紙あるいは謄写原紙に熱
パルスを印加し孔版を作成する発明が提案されて
いる。ところがこれらの発明を具体化した装置で
も製版用の原版を必ず必要とすることになる。従
つて小部数の書類を作成する場合にはこの原版の
価格が書類全体の作成経費に大きく影響し、却つ
て不経済となるという問題があつた。もちろん製
版装置とプリンタおよび複写機を1箇所に集めて
書類作成用のシステムを作成すれば、このような
問題点を解決することができる。しかし、このた
めには全体としてのシステムが高価かつ大型化す
る。
本考案はこのような事情に鑑み、小部数の書類
のみならず大量の書類であつてもこれらを経済的
に作成させるためのプリンタ兼用製版装置を提供
することをその目的とする。
本考案では、またプリントと製版で画像形成用
に共通の加熱素子を使用し、しかもプリント時に
は製版が、また製版時にはプリントが禁止される
機能を持つたプリンタ兼用製版装置を提供するこ
とを他の目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本考案では、記録用紙に熱的にプリントを行う
プリント手段と、感熱穿孔原版に熱的に穿孔を行
う製版手段と、これら両手段の記録または製版に
兼用される加熱素子と、プリント手段によるプリ
ント動作開始を指示するプリント開始指示手段
と、製版手段による製版動作開始を指示する製版
開始指示手段と、両開始指示手段のうちの一方に
よつてプリントまたは製版の動作が開始された後
はこの動作が終了するまで他方の開始指示手段に
よる動作開始を禁止する二重動作禁止手段とをプ
リンタ兼用製版装置に具備させる。
本考案によれば、少部数の書類を作成するとき
はプリント手段を使用し、大量の文書を作成する
ときには製版手段を使用して製版用の原版を作成
する。本考案では両手段で像作成用の素子(加熱
素子)を兼用するので、装置のコストを低減させ
ることができるばかりでなく、これによつて装置
全体をコンパクトにまとめることが可能となる。
もちろん加熱素子としてサーマルヘツドを用いれ
ば高速記録が可能であり、また電気信号を用いて
間接的な穿孔を行うので原稿自体が損傷を受ける
こともない。
さらに本考案の装置にはプリント動作と製版動
作の同時進行を禁止するための二重動作禁止手段
が設けられているので、プリントと製版が排他的
に行われ、加熱素子の兼用に支障をきたさない。
「実施例」 以下実施例につき本考案を詳細に説明する。
第1図は、本考案の実施例におけるプリンタ兼
用製版装置の原理的構成を表わしたものである。
この装置は感熱転写方式で文字情報等のプリント
を行う熱転写プリント手段1と、感熱穿孔原版と
してのステンシル原紙を熱的に穿孔するステンシ
ル原紙穿孔手段2を備えている。これら2つの手
段1,2は加熱素子としてのサーマルヘツド3、
およびステンシル原紙と記録用紙の搬送体として
のインクドナーフイルム4を共用している。プリ
ントスタートスイツチ5はプリントの開始を指示
するスイツチであり、原紙先端検知センサ6は製
版の開始を指示するセンサである。モード制御手
段7はモード設定スイツチ8によつてプリントモ
ードまたは製版モードに装置を設定し、一方のモ
ードが設定された後は他のモードでの重複動作を
禁止する回路である。これにより、プリント作業
と製版作業が排他的に行われることになる。
第2図はこのようなプリンタ兼用製版装置の要
部を表わしたものである。この装置上面にはステ
ンシル原紙12を差し込むためのステンシル原紙
挿入口13が設けられている。ステンシル原紙挿
入口13からゲート14を通過して差し込まれた
ステンシル原紙12は、サーマルヘツド3とプラ
テンロール16の間、原紙レジストロール17,
18の間、および1対の原紙排出ロール19,2
0を順に通過してステンシル原紙排出トレイ22
に排出されるようになつている。ステンシル原紙
排出トレイ22はステンシル原紙の先端部分を収
容する先端収容部22Aがヒンジ23によつて開
閉自在となつており、ステンシル原紙の穿孔を行
わない状態では図で破線24で示すように閉じた
状態に保持されている。モード設定スイツチ8
は、先端収容部22Aがこの閉じた状態にあると
きに限りアクチエートするような位置に配置され
ているマイクロスイツチである。ステンシル原紙
挿入口13のゲート14の近傍には、原紙先端検
知センサ6が配置されている。このセンサ6はス
テンシル原紙12の挿入を検知する光センサで構
成されている。
ステンシル原紙12は第3図に示すように多孔
性の原紙ベース25の上に延伸可塑性樹脂層26
を装着したもので、薄く、また原紙自体の腰もそ
れほど強くない。そこでこの装置では熱転写記録
媒体としてのインクドナーフイルム4がこのステ
ンシル原紙12の搬送を行うようになつている。
インクドナーフイルム4は供給ロール紙管29に
巻回されており、これから順次繰り出され、原紙
レジストロール17,18の間、サーマルヘツド
3とプラテンロール16の間および用紙分離ロー
ル31を経て、巻取ロール紙管32に巻き取られ
るようになつている。ただしステンシル原紙12
の使用される製版モードでは、インクドナーフイ
ルム4はこれと逆方向に搬送され、巻き戻され
る。
インクドナーフイルム4は第4図に示すように
フイルムベース33上に熱転写性のインク層34
を形成したもので、本来的にはプリントモードで
感熱転写プリントを行うために用いられるもので
ある。この感熱転写プリントを行うための記録用
紙35は装置底部近傍に着脱自在に配置された用
紙供給トレイ36に積層されている。記録用紙3
5はプリントモードで用紙供給ロール37によつ
て1枚ずつ送り出され、1対の用紙レジストロー
ル38,39によつて搬送タイミングの調整が行
われる。そしてこれ以後1対の用紙搬送ロール4
1,42、原紙レジストロール17,18の間、
サーマルヘツド3とプラテンロール16の間、お
よび1対の用紙排出ロール43,44を順に搬送
され、記録用紙排出トレイ45に排出される。
第5図は以上のような構成のプリンタ兼用製版
装置における操作パネルの一部を表わしたもので
ある。操作パネル47は装置のステンシル原紙挿
入口13(第2図)の近傍に配置されており、装
置のサイドパネルに配置された電源スイツチ(図
示せず)をオンにすることにより、操作可能な状
態に設定されるようになつている。すなわち電源
スイツチの操作により電源が投入されると、ステ
ンシル原紙排出トレイの先端収容部22A(第2
図)が閉じた状態でプリントモードに自動的に設
定され、プリントモードランプ48が点灯され
る。またこの先端収容部22Aが開いた状態では
製版モードに設定され、製版モードランプ49が
点灯することになる。装置がプリントまたは製版
の可能な状態であればレデイーランプ51が点灯
し、プリントまたは製版の処理中であれば処理中
ランプ52が点灯する。プリントスタートスイツ
チ5はプリントの開始を指示するスイツチであ
り、ストツプボタン54は何らかの原因で処理を
強制的に停止させるためのボタンである。
プリントモードにおける印刷部数の設定はテン
キー55によつて行われる。設定された枚数と現
時点の印刷枚数は表示部56にドツトパターンで
表示される。印刷枚数の設定数がある数以上であ
れば、表示された数値が点滅し、製版モードへの
変更が促される。この状態でオペレータがステン
シル原紙排出トレイの先端収容部22Aを開けれ
ば、表示部56に“モード変更”という文字が表
示され、設定数が自動的にクリアされることにな
る。テンキー55は他のボタンスイツチと組み合
わせて操作することにより、装置の自己診断を行
つたり、装置を特殊モードに機能設定させること
が可能である。
第6図はこのプリンタ兼用製版装置の回路構成
の概略を表わしたものである。この装置はCPU
(中央処理装置)61を搭載しており、データバ
ス等のバスライン62を通じて各部と接続されて
いる。このうちROM(リード・オンリ・メモリ)
63は回路制御を行うためのプログラムを書き込
んだメモリである。RAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)64はプリントまたは製版を行うた
めの画データの蓄積を行う一方、その他の処理デ
ータの一時的な記憶を行う。操作パネル入力部6
5は操作パネル47上の各種データを入力するデ
ータ入力部であり、画データ入力部66は図示し
ないホストコンピユータから画データ67の供給
を受ける回路部分である。センサ入力ポート68
は後に説明する各種センサの出力するデータ69
を入力して処理し、バスライン62上に送出する
回路部分である。原紙先端検知センサ6やモード
設定スイツチ8(第2図)の検知出力もデータ6
9として操作パネル入力部65に入力される。
表示部ドライバ71は表示部56上に文字や数
字を表示するための駆動回路である。ゲートドラ
イバ72はプリントモードの状態でゲート14を
閉じ、製版モードの状態で開く動作を行わせる駆
動回路である。これはステンシル原紙12が不用
意にサーマルヘツド3へ供給されないようにする
ためである。第1のモータドライバ73は第1の
モータ74を、第2のモータドライバ75は第2
のモータ76をそれぞれ駆動する回路である。第
1のモータ74は用紙供給ロール37(第2図)
の駆動を行い、第2のモータ76は原紙レジスト
ロール17、巻取ロール紙管32等の駆動を行
う。第2のモータ76はプリントモードと製版モ
ードで回転方向が逆となる特長がある。ソレノイ
ドドライバ77はヘツド用ソレノイド78の励磁
を制御する回路である。ヘツド用ソレノイド78
が励磁されるとサーマルヘツド3が数mm程度上
方へ移動するようになつている。バスライン62
にはこの他サーマルヘツド3を駆動するためのサ
ーマルヘツドドライバ79も接続されている。
以下流れ図と共にこのプリンタ兼用製版装置の
動作を具体的に説明する。
装置に電源が投入されると、CPU61は先端
収容部22Aが閉じた状態にあるかどうかを判断
する(第7図ステツプ)。これはモード設定ス
イツチ8の検知出力としてのデータ69を調べる
ことによつて行われる。先端収容部22Aが閉の
状態であれば(Y)、プリントモードが実行され
る(ステツプ)。開の状態であれば(N)、製版
モードが実行されることになる(ステツプ)。
プリントモードであれば表示部ドライバ71の駆
動によりプリントモードランプ48が点灯し、製
版モードであれば同じく表示部ドライバ71によ
つて製版モードランプ49が点灯する。
プリントモードの概要 第8図はプリントモードにおける装置の動作の
概要を示したものである。装置がプリントモード
に設定されると、CPU61はインクドナーフイ
ルム4の存在の有無(ステツプ)、記録用紙3
5の存在の有無(ステツプ)、ジヤム(紙詰り)
の発生の有無(ステツプ)および画データ受信
終了の有無(ステツプ)を順に判断する。画像
データの受信終了の有無を除く他の事項は、装置
内部に設けられた各種センサの検知出力としての
データ69によつて判別されることになる。
インクドナーフイルム4が存在しなかつたり残
量が少ないときは(ステツプ4;N)、表示部ド
ライバ71が駆動され、表示部56に“シート補
給”の表示が行われる(ステツプ)。記録用紙
35が用紙供給トレイ36に1枚も存在しないと
きは(ステツプ5;N)、同様にして表示部56
に“用紙補給”の表示が行われる(ステツプ)。
インクドナーフイルム4または記録用紙35のジ
ヤムが発生していた場合には(ステツプ;N)、
同様にして表示部56に“ジヤム除去”の指示が
表示される(ステツプ)。画データ67は画デ
ータ入力部66によつて復調されRAM64に取
り込まれるが、1ページ分の取り込みが終了する
までは(ステツプ;N)、表示部56に“受信
中”である旨の表示が行われる(ステツプ)。
これに対してプリントを行うためのすべての条
件が備わつている場合には(ステツプ〜;
Y)、表示部ドライバ71はレデイーランプ51
を点灯させる(ステツプ)。この状態で、CPU
61はテンキー55から入力され表示部56に表
示されている設定枚数Nが所定の基準枚数N0
りも小さいか否かを判断する(ステツプ)。こ
こで基準枚数N0とはステンシル原紙による製版
と熱転写記録による1枚ずつのプリントとの間で
の経済的なボーダーラインの枚数をいう。この基
準枚数N0は、例えばプリントスタートスイツチ
5とストツプボタン54を同時に押しながらテン
キー55から数値を入力することで装置にセツト
することができる。
基準枚数N0が例えば40枚であるとし、設定枚
数Nがこれを越える50枚であつたとすれば、(ス
テツプ;N)、表示部56に表示されている設
定枚数“50”が点滅表示される(ステツプ)。
これは既に説明したようにオペレータに製版モー
ドへの移行を促すためである。この状況でオペレ
ータが指示に従い先端収容部22Aを開きステン
シル原紙排出トレイ22をセツトすれば(ステツ
プ;Y)、設定枚数はクリアされ、代わりに
“モード変更”という表示が一定時間行われる
(ステツプ)。この後、装置は製版モードに移行
することになる(ステツプ)。
一方、各種事情でプリントモードを強行したい
場合、オペレータはステンシル原紙排出トレイ2
2をセツトせずに(ステツプ;N)、プリント
スタートスイツチ5を押す(ステツプ;Y)。
これにより装置は設定枚数Nだけプリントを行う
ことになる(ステツプ)。設定枚数Nが基準枚
数N0以下であつた場合(ステツプ;Y)にも、
プリントスタートスイツチ5の押下(ステツプ
;Y)により、設定枚数だけのプリントが行わ
れる。これらプリント動作時には処理中ランプ5
2が点灯することになる。
製版モードの概要 これに対して第9図は製版モードにおける装置
の動作の概要を表わしたものである。装置が製版
モードに設定されると、CPU61はインクドナ
ーフイルム4の有無(ステツプ)、ジヤムの発
生の有無(ステツプ)および画データ受信終了
の有無(ステツプ〓〓)を順に判断する。既に説明
したようにこの装置はプリントモードと製版モー
ドでインクドナーフイルム4の搬送方法を逆転さ
れている。従つてこの製版モードにおけるインク
ドナーフイルム4の有無はプリントモードにおけ
るそれと意味が異なり、巻取ロール紙管32(第
2図)にまだ十分な量のインクドナーフイルム4
が巻き取られていない状態をいう。このような状
態は装置へのインクドナーフイルム4の設定時の
みならず製版モードが多発した場合にも生じう
る。
CPU61はデータ69を基にしてこれを検知
すると(ステツプ;N)、表示部ドライバ71
を制御して表示部56に対して“シート空送り”
の指示を表示させる(ステツプ)。これにより
RAM64内のシート空送りフラグがオンとなり
(ステツプ〓〓)、インクドナーフイルム4の空送り
が可能な状態となる。
第10図は製版準備のためのこのシート空送り
の動作を表わしたものである。シート空送りフラ
グがオンとなつた状態で(ステツプ;Y)、オペ
レータがプリントスタートスイツチ5を押すと
(ステツプ〓〓;Y)、第2のモータ76が正転を開
始する(ステツプ〓〓)。この状態で、原紙レジス
トロール17,18によるインクドナーフイルム
4の搬送量が図示しないロータリエンコーダによ
つて順次検出され、データ69としてセンサ入力
ポート68に送られる。CPU61は内蔵のカウ
ンタでこのパルス状の搬送データをカウントし、
ステンシル原紙12の1枚分の長さの搬送が行わ
れるまで(ステツプ〓〓)第2のモータ76を正転
させる。このようにして1枚分の空送りが終了し
たら(Y)、シート空送りフラグがオフにされ
(ステツプ〓〓)、シート空送り動作がすべて終了す
る。
第9図に戻つて説明を続ける。インクドナーフ
イルム4が十分な量存在しても、ジヤムが発生し
ていたり(ステツプ;N)、1ページ分の画デ
ータの受信が終了していない場合(ステツプ〓〓;
N)には、製版を行うことができない。このよう
な場合には、すでに説明したように“ジヤム除
去”あるいは“受信中”の表示が行われる(ステ
ツプ,)。これに対して装置の動作に必要な
各条件(ステツプ〜〓〓)がすべて整つていれ
ば、レデイーランプ51の点灯が行われる(ステ
ツプ)。この状態でゲート14が開き(ステツ
プ〓〓)、オペレータはステンシル原紙12を装置
にセツトできる状態となる。
ステンシル原紙12はその延伸可塑性樹脂層2
6を上にしてステンシル原紙挿入口13から手差
しされる。ステンシル原紙12の先端がゲート1
4の近傍まで差し込まれると、原紙先端検知セン
サ6がこれを検出する(ステツプ〓〓)。この検出
に基づくデータ69によつてCPU61はレデイ
ーランプ51を消灯させると共に、ソレノイドド
ライバ77を制御し、ヘツド用ソレノイド78を
励磁させる(ステツプ〓〓)。
第11図はこの状態におけるサーマルヘツド3
の近傍を表わしたものである。ステンシル原紙挿
入口から連なるガイド板81に案内されて手差し
されたステンシル原紙12は、サーマルヘツド3
とインクドナーフイルム4の間隙を通過し、原紙
レジストロール18に突き当る。原紙レジストロ
ール18の手前にはステンシル原紙12検出用の
光センサ82が配置されており、この検出に基づ
く他のデータ69によつてCPU61はヘツド用
ソレノイド78を解磁させる。これによりサーマ
ルヘツドの発熱抵抗体3Rはステンシル原紙12
に圧接されることになる。
以上のようにしてステンシル原紙12のセツト
が終了すると、セツトされたステンシル原紙12
に対して穿孔が行われる(ステツプ〓〓)。この製
版動作時には処理中ランプ52が点灯する。
以上プリントモードと製版モードの概略を説明
したが、次にこれらのモードでどのようにして印
字動作または穿孔動作が行われるかを具体的に説
明する。
プリントモードの印字動作 まずプリントモードでプリントスタートスイツ
チ5が押されると(ステツプ19参照)、第1のモ
ータ74が回転を開始し、用紙供給ロール37が
記録用紙35を1枚だけ送り出す。記録用紙35
は用紙レジストロール38,39に突き当たり、
わずかにループを形成した状態で停止する。用紙
供給ロール37の搬送停止は、用紙レジストロー
ル38,39の手前に配置された用紙センサ84
が記録用紙35の先端を検出してから所定時間t1
経過後に行われる。この時間制御は他の制御と同
様にデータ69に基づくCPU61の時間管理に
よつて行われる。
用紙供給ロール37の回転が停止すると同時に
第2のモータ76が正転を開始し、用紙レジスト
ロール38,39、用紙搬送ロール41,42、
プラテンロール16、原紙レジストロール17,
18および巻取ロール紙管32が回転を開始す
る。この状態で供給ロール紙管29には図示しな
いスリツプクラツチ等によつて所定の制動力が加
えられており、インクドナーフイルム4が一定の
張力で繰り出されるようになつている。これはイ
ンクドナーフイルム4の弛みや過張力の発生を防
止するためである。記録用紙35の先端が原紙レ
ジストロール17,18とプラテンロール16の
間に配置された用紙センサ85によつて検出され
ると、RAM64から画データの読み出しが開始
され、サーマルヘツドドライバ79によつてサー
マルヘツド3の駆動が行われる。サーマルヘツド
3はラインタイプの発熱抵抗体3Rを備えてお
り、ライン単位で印字動作が行われることにな
る。なお多数枚コピー等においてもホストコンピ
ユータを長期間専用して差しつかえない場合に
は、用紙センサ85が記録用紙35の先端を検出
した段階でホストコンピユータから画データ67
の転送を行わせ、これらをサーマルヘツドドライ
バ79に供給して印字動作を行わせることも可能
である。
第12図は熱転写記録方式におけるプリントの
様子を原理的に表わしたものである。記録用紙3
5と重ね合わされたインクドナーフイルム4はフ
イルムベース33の側が発熱抵抗体3Rと接触
し、画情報に応じた熱パルスの供給を受ける。熱
パルスの印加された部位ではインク層34が昇華
あるいは熱溶融し、記録用紙35に転写された
後、固化する。
記録用紙35はこの後もインクドナーフイルム
4と重ね合わされた状態で搬送されるが、用紙分
離ロール31の近傍を通過する際、その腰の強さ
が作用してインクドナーフイルム4から分離され
る。分離された記録用紙35は用紙排出ロール4
3,44によつて記録用紙排出トレイ45上に排
出される。このようにして設定枚数だけのプリン
トが終了したら、印字動作がすべて終了し、処理
中ランプ52が消灯する。
製版モードの穿孔動作 次に製版モードを説明する。製版モードで原紙
先端検知センサ6がステンシル原紙12を検出し
た後そのセツトが行われると、RAM64から画
データの読み出しが開始される。既に説明したよ
うに、この時点でホストコンピユータから画デー
タ67を1ラインずつ取り込んでもよい。RAM
64からの画データの読み出しは、各ライン共に
書き込み順に行われる。
ところで製版のための画像はプリントされる画
像の“鏡像”にする必要がある。しかしながらこ
の実施例のプリンタ兼用製版装置ではインクドナ
ーフイルム4の搬送方向がプリントモードと製版
モードで逆方向なので、このための特別な鏡像変
換回路が不要である。これを第13図で説明す
る。同図Aはサーマルヘツド3による製版時の画
像形成状態を、また同図Bはプリント時における
それを表わしている。ステンシル原紙12と記録
用紙35の副走査方向(搬送方向)SA,SBが逆
なので、サーマルヘツド3にセツトする画データ
を何ら変更せずに鏡像となつた製版を行うことが
できる。
ステンシル原紙12のセツトが終了し、画デー
タの用意ができたら、第2のモータ76が逆転を
開始し、プリントモードの逆方向にインクドナー
フイルム4およびステンシル原紙12の搬送が開
始される。このようにして1ラインずつ画データ
に応じた穿孔作業が行われる。
第14図はステンシル原紙を用いた製版の様子
を原理的に表わしたものである。ステンシル原紙
12はその延伸可塑性樹脂層26を発熱抵抗体3
Rに接触させるようにして、サーマルヘツド3と
プラテンロール16の間を通過する。このときイ
ンクドナーフイルム4はステンシル原紙12の搬
送体としてのみ用いられる。
さてステンシル原紙12の延伸可塑性樹脂層2
6は、例えば塩化ビニリデン系共重合体樹脂、ポ
リ塩化ビニルおよび塩化ビニル系共重合体樹脂、
ポリエチレンテレフタラート、ポリプロピレン、
ポリエチレン、あるいはポリエチレンおよびエチ
レン酢酸ビニル共重合体などの合成樹脂をインフ
レーシヨン法や二軸延伸法を用いて2倍以上に延
伸させた5〜250μ厚の層である。また原紙ベー
ス25は、例えばテトロン、ナイロン、シルク、
レーヨン、綿などの繊維で作られた紗や、ガラス
繊維、石綿、天然あるいは人造繊維で作られた不
織布などの比較的溶融点の高い多孔質シートで作
られている。延伸可塑性樹脂層26と原紙ベース
25の貼り合わせには、酢酸ビニル系共重合体、
塩化ビニル系共重合体、塩化ビニリデン系共重合
体などの熱可塑性合成樹脂溶液で一般に接着剤と
して用いられているものが用いられている。
従つて発熱抵抗体3Rによつて熱パルスの印加
された延伸可塑性樹脂層26の部分は加熱によつ
て孔が開き、収縮して周囲の繊維等にからみ付
き、穿孔が行われる。ステンシル原紙12は原紙
レジストロール18通過時にインクドナーフイル
ム4と分離され、原紙排出ロール19,20によ
つてステンシル原紙排出トレイ22上に排出され
る。なおステンシル原紙12の搬送体として用い
られたインクドナーフイルム4にはサーマルヘツ
ド3からほとんど熱エネルギが伝達されないの
で、その部分のインク層34が不使用である限り
プリントモードでの再使用が可能である。インク
ドナーフイルム4およびステンシル原紙12に
“しわ”を発生させないように、巻取ロール紙管
32に所定の制動力が加えられることは先の供給
ロール紙管29の場合と同様である。
このようにして製版作業が終了したら、処理中
ランプ52が消灯する。製版をさらに続行する場
合には先端収容部22Aを開いた状態に保持し、
他のステンシル原紙12をステンシル原紙挿入口
13から差し入れればよい。
以上説明した本実施例のプリンタ兼用製版装置
によれば、ゲート14および第1のモータ74の
制御によつてプリントモードで製版が禁止され、
製版モードでプリントが禁止される。これにより
例えばプリント中にステンシル原紙12がステン
シル原紙挿入口13から差し込まれても、プリン
ト画像が一部消失したりステンシル原紙12が無
駄になるといつた事態を回避させることができ
る。またこの実施例のプリンタ兼用製版装置では
鏡像交換手段が不要な利点もある。
以上の実施例では記録用紙に対するプリントと
ステンシル原紙に対する穿孔について説明した
が、本考案のプリンタ兼用製版装置は次のような
用途にも使用することができる。
(i) OHPシートの作成。
内部に微細な空孔が存在する塩化ビニルシート
をステンシル原紙挿入口13から挿入すると、サ
ーマルヘツド3の選択的な加熱によつてOHP(オ
ーバー・ヘツド・プロジエクタ)シートを作成す
ることができる。
(ii) グラビア印刷用刷版の作成。
熱収縮性塩化ビニル・酢酸ビニル共重合フイル
ムの表面にジオソオクチルフタレートを塗布した
ものを版材とし、ステンシル原紙の代わりにステ
ンシル原紙挿入口から挿入すると、グラビア印刷
用刷段(フロスト版)を作成することができる。
(iii) 感熱発色式プリントの作成。
インクドナーフイルムを除去し記録用紙(普通
紙)の代わりに感熱発色式の記録紙をセツトする
と、感熱発色式のプリントを得ることができる。
記録用紙を除去し、インクドナーフイルムの代わ
りに感熱発色式の感熱紙ロールをセツトしても良
い。
また実施例では製版を開始させるための手段と
して光学式の原稿先端検知センサ6を使用した
が、マイクロスイツチのような他の検知手段を用
いて検知を行うことも可能である。もちろんプリ
ントスタートスイツチ5のような手動操作式のス
イツチを用いて製版を開始させてもよいし、ホス
トコンピユータ等の画データ送信側で製版の開始
を操作することも可能である。
プリントを開始させるための手段も、プリント
スタートスイツチ5に限られるものではない。例
えば記録用紙35を手差しする場合には、この手
差しを光センサやマイクロスイツチ等の検知手段
で検知してプリントを開始させてもよいし、ホス
トコンピユータ等の制御でプリントを開始させる
ことも可能である。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば1台の装置
でプリントと製版を併せて行うことができるの
で、同等の機能を有する複合装置と比べて低価
格、低騒音となり、また無臭化かつ高速化された
装置として環境衛生と事務効率に寄与することが
できる。また本考案の装置は画信号を入力してプ
リントや製版を行うので、原稿の破損が生じない
ばかりでなく、電話回線や通信衛星等の通信手段
と結合することができ、情報を遠隔地から受信
し、即座にプリントあるいは製版を行うことが可
能となる。さらに本考案の装置ではプリントと製
版が同時に進行することを禁止する手段を設けた
ので、オペレータの操作ミスを防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を説明するためのもの
で、このうち第1図はプリンタ兼用製版装置の原
理的な構成を示すブロツク図、第2図はプリンタ
兼用製版装置の概略構成図、第3図はステンシル
原紙の拡大側面図、第4図はインクドナーフイル
ムの拡大側面図、第5図は操作パネルの要部を示
す平面図、第6図は電気回路の要部を示すブロツ
ク図、第7図はモード選択の動作を示す流れ図、
第8図はプリントモードにおける装置の動作を示
す流れ図、第9図は製版モードにおける装置の動
作を示す流れ図、第10図はシート空送り動作を
示す流れ図、第11図はステンシル原紙の挿入時
におけるサーマルヘツド近傍の配置図、第12図
は熱転写プリントの原理を示す原理図、第13図
Aは製版時の画像形成状態を示す説明図、同図B
はプリント時の画像形成状態を示す説明図、第1
4図は穿孔の原理を示す原理図である。 1……熱転写プリント手段、2……ステンシル
原紙穿孔手段、3……サーマルヘツド、5……プ
リントスタートスイツチ、6……原紙先端検知セ
ンサ、7……モード制御手段、61……CPU、
63……ROM。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 記録用紙に熱的にプリントを行うプリント手段
    と、感熱穿孔原版に熱的に穿孔を行う製版手段
    と、これら両手段の記録または製版に兼用される
    加熱素子と、プリント手段によるプリント動作開
    始を指示するプリント開始指示手段と、製版手段
    による製版動作開始を指示する製版開始指示手段
    と、両開始指示手段のうちの一方によつてプリン
    トまたは製版の動作が開始された後はこの動作が
    終了するまで他方の開始指示手段による動作開始
    を禁止する二重動作禁止手段とを具備することを
    特徴とするプリンタ兼用製版装置。
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