JPH054401Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH054401Y2 JPH054401Y2 JP1987033166U JP3316687U JPH054401Y2 JP H054401 Y2 JPH054401 Y2 JP H054401Y2 JP 1987033166 U JP1987033166 U JP 1987033166U JP 3316687 U JP3316687 U JP 3316687U JP H054401 Y2 JPH054401 Y2 JP H054401Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- locking piece
- wall portion
- wheel cover
- legs
- axle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は自動車の車輪カバーの取付構造に関す
るものである。
るものである。
[従来の技術]
特開昭51−143228号公報に開示されるように、
車輪カバーの円筒部外周面に設けた棚部材の長孔
に、ワイヤリングに形成したU字形の係止片を係
合し、係止片の長孔から径外方に突出する部分を
車輪リムの内周面に弾性係合したものは、車輪カ
バーが合成樹脂製などその弾性力が経時変化する
ものでも、ワイヤリングの弾性係合力により車輪
リムに保持されるという利点がある。しかし、車
輪カバーの棚部材に設けた長孔の幅が次第に拡が
ると、車輪カバーに車軸方向のガタが生じ、振動
により車輪リムと衝突して騒音を発生し、乗員に
不快感を与えることがある。
車輪カバーの円筒部外周面に設けた棚部材の長孔
に、ワイヤリングに形成したU字形の係止片を係
合し、係止片の長孔から径外方に突出する部分を
車輪リムの内周面に弾性係合したものは、車輪カ
バーが合成樹脂製などその弾性力が経時変化する
ものでも、ワイヤリングの弾性係合力により車輪
リムに保持されるという利点がある。しかし、車
輪カバーの棚部材に設けた長孔の幅が次第に拡が
ると、車輪カバーに車軸方向のガタが生じ、振動
により車輪リムと衝突して騒音を発生し、乗員に
不快感を与えることがある。
[考案が解決しようとする問題点]
そこで、本考案の目的は上述の問題に鑑み、車
輪カバーの長孔が摩耗しても、ガタがなく常にワ
イヤリングの係止片が長孔に弾性的に保持され
る、車輪カバーの取付構造を提供することにあ
る。
輪カバーの長孔が摩耗しても、ガタがなく常にワ
イヤリングの係止片が長孔に弾性的に保持され
る、車輪カバーの取付構造を提供することにあ
る。
[問題を解決するための手段]
上記目的を達成するために、本考案の構成は車
輪リムへ嵌挿される車輪カバーの周壁部に周方向
等間隔に離隔する複数の棚部材を結合し、該棚部
材に車軸に対し垂直な平坦面と該平坦面から車軸
方向へ突出する壁部とを設け、ワイヤリングに周
方向等間隔に離隔して設けた径外方へU形に突出
する複数の係止片を、前記壁部に設けた長孔へ挿
通し、車輪リムの円筒部内周面に設けた環状溝へ
前記係止片を弾性係合し、前記U形の係止片の1
対の脚に、ワイヤリングを含む平面に対して段差
を備え、前記長孔の車軸方向に離隔する内縁に1
対の脚を各別に弾性係合したものである。
輪リムへ嵌挿される車輪カバーの周壁部に周方向
等間隔に離隔する複数の棚部材を結合し、該棚部
材に車軸に対し垂直な平坦面と該平坦面から車軸
方向へ突出する壁部とを設け、ワイヤリングに周
方向等間隔に離隔して設けた径外方へU形に突出
する複数の係止片を、前記壁部に設けた長孔へ挿
通し、車輪リムの円筒部内周面に設けた環状溝へ
前記係止片を弾性係合し、前記U形の係止片の1
対の脚に、ワイヤリングを含む平面に対して段差
を備え、前記長孔の車軸方向に離隔する内縁に1
対の脚を各別に弾性係合したものである。
[作用]
ワイヤリングは周方向等間隔に複数の径外方へ
突出する係止片を有するだけのものではなく、係
止片の1津委の脚がワイヤリングを含む平面に対
して傾斜される。詳しくは、係止片の1対の脚が
互いに捩られ段差が設けられるので、係止片を車
輪カバーの棚部材の長孔の内部へ挿通すると、長
孔の互いに車軸方向に離隔する内縁に弾性係合
し、長孔が摩耗や変形してもガタが生じない。し
たがつて、車輪リムに対する係止片の安定した弾
性係合状態が維持される。
突出する係止片を有するだけのものではなく、係
止片の1津委の脚がワイヤリングを含む平面に対
して傾斜される。詳しくは、係止片の1対の脚が
互いに捩られ段差が設けられるので、係止片を車
輪カバーの棚部材の長孔の内部へ挿通すると、長
孔の互いに車軸方向に離隔する内縁に弾性係合
し、長孔が摩耗や変形してもガタが生じない。し
たがつて、車輪リムに対する係止片の安定した弾
性係合状態が維持される。
[考案の実施例]
第4図に示すように、車輪カバー12は車輪リ
ム4の内周面、好ましくは車輪リム4の内周面に
形成した環状溝5に、ワイヤリング21の係止片
23を弾性係合して支持される。図示の実施例で
は、車輪は車軸穴2を有するデイスク3の外周縁
にタイヤを係合する円筒形の車輪リム4を結合し
て構成される。車輪の一側面を覆う車輪カバー1
2は車輪リム4の縁部を覆うフランジ13と、車
輪リム4の内部へ嵌合する円筒部14と、デイス
ク3を覆う円板部15を一体に構成され、円板部
15の円筒部14に隣接する部分に周方向等間隔
に複数の棚部材16が形成される。
ム4の内周面、好ましくは車輪リム4の内周面に
形成した環状溝5に、ワイヤリング21の係止片
23を弾性係合して支持される。図示の実施例で
は、車輪は車軸穴2を有するデイスク3の外周縁
にタイヤを係合する円筒形の車輪リム4を結合し
て構成される。車輪の一側面を覆う車輪カバー1
2は車輪リム4の縁部を覆うフランジ13と、車
輪リム4の内部へ嵌合する円筒部14と、デイス
ク3を覆う円板部15を一体に構成され、円板部
15の円筒部14に隣接する部分に周方向等間隔
に複数の棚部材16が形成される。
第5,6図に示すように、棚部材16はワイヤ
リング21を支持する円板部15とほぼ平行な幅
の狭い段部18を設けられるとともに、段部18
から車軸方向に突出する壁部に長孔26を設けら
れる。長孔26に挿通されかつ径外方へ突出され
る係止片23は、線ばねを環状に湾曲してワイヤ
リング21を形成したうえ、両端部を突き合せて
溶接するかまたはブツシユ24(第5図)により
結合するとともに、円弧部22から径外方へU字
形に折り曲げて一体に形成される。円弧部22は
車軸方向にガタ付かないように保持体17により
車輪カバー12の内面に保持される。
リング21を支持する円板部15とほぼ平行な幅
の狭い段部18を設けられるとともに、段部18
から車軸方向に突出する壁部に長孔26を設けら
れる。長孔26に挿通されかつ径外方へ突出され
る係止片23は、線ばねを環状に湾曲してワイヤ
リング21を形成したうえ、両端部を突き合せて
溶接するかまたはブツシユ24(第5図)により
結合するとともに、円弧部22から径外方へU字
形に折り曲げて一体に形成される。円弧部22は
車軸方向にガタ付かないように保持体17により
車輪カバー12の内面に保持される。
第7図に示すように、従来のワイヤリング21
は円弧部22と係止片23が平面的に構成されて
いるので、長孔26の幅が摩耗などにより拡がる
と、係止片23と長孔26の間にガタが生じて車
軸方向に振動しやすくなる。これは車輪リム4の
環状溝5(第4図)に係合されたワイヤリング2
1に対し車輪カバー12が振動することとなり、
ガタ音を発生する。
は円弧部22と係止片23が平面的に構成されて
いるので、長孔26の幅が摩耗などにより拡がる
と、係止片23と長孔26の間にガタが生じて車
軸方向に振動しやすくなる。これは車輪リム4の
環状溝5(第4図)に係合されたワイヤリング2
1に対し車輪カバー12が振動することとなり、
ガタ音を発生する。
本考案によれば、第1図に示すように、相隣接
する円弧部22の間で係止片23の1対の脚23
aに段差が設けられる。すなわち、相隣接する円
弧部22の間にワイヤリング21を含む平面10
に対して、車軸方向の段差sが設けられる。この
ように構成するには、実際には第3図aの展開図
に示すように、ワイヤリング21を含む平面10
に対して、係止片23の1対の脚23aに段差s
が設けられるとともに、円弧部22は平面10に
対して緩かに傾斜するように予め成形される。し
かし、第3図bに示すように、相隣接する円弧部
22に段差sが生じるように係止片23を成形し
てもよい。
する円弧部22の間で係止片23の1対の脚23
aに段差が設けられる。すなわち、相隣接する円
弧部22の間にワイヤリング21を含む平面10
に対して、車軸方向の段差sが設けられる。この
ように構成するには、実際には第3図aの展開図
に示すように、ワイヤリング21を含む平面10
に対して、係止片23の1対の脚23aに段差s
が設けられるとともに、円弧部22は平面10に
対して緩かに傾斜するように予め成形される。し
かし、第3図bに示すように、相隣接する円弧部
22に段差sが生じるように係止片23を成形し
てもよい。
本考案は上述のように、係止片23の1対の脚
23aに段差sを設けたことにより、係止片23
を長孔26へ挿通すると、1対の脚23aが互い
に捩られて(段差sが小さくなる)長孔26の内
縁に弾性係合されるから、長孔26が摩耗または
変形してもガタが生じることがなく、倒れること
もない。換言すれば、係止片23は長孔26から
径外方へ突出して車輪リム4の内周面(環状溝
5)に直角に係合することになり、安定した係合
状態が保持されるから、車輪カバー12にガタが
発生することはない。
23aに段差sを設けたことにより、係止片23
を長孔26へ挿通すると、1対の脚23aが互い
に捩られて(段差sが小さくなる)長孔26の内
縁に弾性係合されるから、長孔26が摩耗または
変形してもガタが生じることがなく、倒れること
もない。換言すれば、係止片23は長孔26から
径外方へ突出して車輪リム4の内周面(環状溝
5)に直角に係合することになり、安定した係合
状態が保持されるから、車輪カバー12にガタが
発生することはない。
[考案の効果]
本考案は上述のように、車輪リムへ嵌挿される
車輪カバーの周壁部に周方向等間隔に離隔する複
数の棚部材を結合し、該棚部材に車軸に対し垂直
な平坦面と該平坦面から車軸方向へ突出する壁部
とを設け、ワイヤリングに周方向等間隔に離隔し
て設けた径外方へU形に突出する複数の係止片
を、前記壁部に設けた長孔へ挿通し、車輪リムの
円筒部内周面に設けた環状溝へ前記係止片を弾性
係合し、前記U形の係止片の1対の脚に、ワイヤ
リングを含む平面に対して段差を備え、前記長孔
の車軸方向に離隔する内縁に1対の脚を各別に弾
性係合したものであるから、ワイヤリングの成形
と同時に、係止片の1対の脚に段差を設けること
ができ、コストには殆ど影響がなく、また従来例
にように係止片と棚部材の長孔の間にガタが生
じ、車輪リムに対し振動することがないので、車
輪カバーが車輪リムに長期間安定に支持される。
車輪カバーの周壁部に周方向等間隔に離隔する複
数の棚部材を結合し、該棚部材に車軸に対し垂直
な平坦面と該平坦面から車軸方向へ突出する壁部
とを設け、ワイヤリングに周方向等間隔に離隔し
て設けた径外方へU形に突出する複数の係止片
を、前記壁部に設けた長孔へ挿通し、車輪リムの
円筒部内周面に設けた環状溝へ前記係止片を弾性
係合し、前記U形の係止片の1対の脚に、ワイヤ
リングを含む平面に対して段差を備え、前記長孔
の車軸方向に離隔する内縁に1対の脚を各別に弾
性係合したものであるから、ワイヤリングの成形
と同時に、係止片の1対の脚に段差を設けること
ができ、コストには殆ど影響がなく、また従来例
にように係止片と棚部材の長孔の間にガタが生
じ、車輪リムに対し振動することがないので、車
輪カバーが車輪リムに長期間安定に支持される。
第1図は本考案に係る車輪カバーの取付構造に
おける、ワイヤリングの要部を展開して示す側面
図、第2図は同正面図、第3図は第1図と同様の
側面図、第4図は車輪と車輪カバーとの関係を示
す側面断面図、第5図は同車輪カバーの正面図、
第6図は棚部材に対するワイヤリングの係合状態
を示す斜視図、第7図は従来のワイヤリングの要
部を展開して示す側面図である。 16……棚部材、21……ワイヤリング、23
……係止片、23a……脚、26……長孔。
おける、ワイヤリングの要部を展開して示す側面
図、第2図は同正面図、第3図は第1図と同様の
側面図、第4図は車輪と車輪カバーとの関係を示
す側面断面図、第5図は同車輪カバーの正面図、
第6図は棚部材に対するワイヤリングの係合状態
を示す斜視図、第7図は従来のワイヤリングの要
部を展開して示す側面図である。 16……棚部材、21……ワイヤリング、23
……係止片、23a……脚、26……長孔。
Claims (1)
- 車輪リムへ嵌挿される車輪カバーの周壁部に周
方向等間隔に離隔する複数の棚部材を結合し、該
棚部材に車軸に対し垂直な平坦面と該平坦面から
車軸方向へ突出する壁部とを設け、ワイヤリング
に周方向等間隔に離隔して一体に成形した径外方
へU形に突出する複数の係止片を、前記壁部に設
けた長孔へ挿通し、車輪リムの円筒部内周面に設
けた環状溝へ前記係止片を弾性係合し、前記U形
の係止片の1対の脚に、ワイヤリングを含む平面
に対して段差を備え、前記長孔の車軸方向に離隔
する内縁に1対の脚を各別に弾性係合したことを
特徴とする、車輪カバーの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987033166U JPH054401Y2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987033166U JPH054401Y2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63141002U JPS63141002U (ja) | 1988-09-16 |
JPH054401Y2 true JPH054401Y2 (ja) | 1993-02-03 |
Family
ID=30840521
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987033166U Expired - Lifetime JPH054401Y2 (ja) | 1987-03-09 | 1987-03-09 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH054401Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51143228A (en) * | 1975-05-22 | 1976-12-09 | Foster Edwin Earl | Wheel cover |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56116203U (ja) * | 1980-02-06 | 1981-09-05 |
-
1987
- 1987-03-09 JP JP1987033166U patent/JPH054401Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51143228A (en) * | 1975-05-22 | 1976-12-09 | Foster Edwin Earl | Wheel cover |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63141002U (ja) | 1988-09-16 |
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