JP2596040Y2 - 自動車用計器類の取付構造 - Google Patents

自動車用計器類の取付構造

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JP2596040Y2 JP1990113920U JP11392090U JP2596040Y2 JP 2596040 Y2 JP2596040 Y2 JP 2596040Y2 JP 1990113920 U JP1990113920 U JP 1990113920U JP 11392090 U JP11392090 U JP 11392090U JP 2596040 Y2 JP2596040 Y2 JP 2596040Y2
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研二 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車用計器類の取付構造に係り、特に計
器類を所定スペース内で安定して固定するための自動車
用計器類の取付構造に関する。
〔従来の技術と解決しようとする課題〕
自動車の計器類の取付けに際しては、一般に、インス
トルメントパネルの所定スペースに計器類を配置し、ネ
ジ等の適宜な固定手段を介してこれを固定連結する構成
となっている。
例えば、第3図に示されるようなインストルメントパ
ネル20においては、スピードメータ等の計器21を取付け
る場合、計器21の設置スペース22を画成する左右両側面
に固定台23を複数設置するとともに、これら固定台23に
対応するブラケット24を計器21側に突設し、このブラケ
ット24を固定台23に当接させた状態でねじ25により固定
する構成となっている。
しかしながら、このような取付構造にあっては、固定
台23に対するブラケット24が計器21の側面より突設され
ているため、第4図に示されるように、インストルメン
トパネル20と計器21との間に前述したブラケット24の突
設分に対応するクリアランスが必要とされ、必要以上の
スペースを必要とするばかりでなく、体裁上の問題を解
消しなけらばならず、設計上種々の制約を受けるという
欠点があった。
そのため、昨今にあっては第5図に示されるように、
インストルメントパネル20の上下位置における外面部分
で計器21のブラケット24をねじ25により固定するという
取付構造が提案されている。
このような取付構造によれば、前述のような問題は解
消されて設計上も有効なスペースを確保できるという利
点があるが、一方、計器21の重心に対する固定位置の配
慮がなされてないため、取付作業が手間取るばかりでな
く、振動に対しては安定性が悪く、これがため、強度的
にも耐久性が悪い等の不都合があった。
更に、計器取付作業に際しては、感覚的な所定の位置
決め(熟練)を必要とすることから、取付作業に手間取
るという不都合があった。
〔考案の目的〕
本考案は、かかる従来例の有する不都合を改善し、特
に、インストルメントパネルにおける計器類の設置スペ
ースを有効に利用するとともに、取付強度の向上を図
り、かつ取付作業を簡易迅速に行い得る自動車計器類の
取付構造を提供することを、その目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本考案では、計器類をその
周囲複数箇所でインストルメントパネルにネジ止めする
構造の自動車用計器類の取付構造において、計器類の背
面に棒状の係合部材を突出装備すると共に、この係合部
材に係合する貫通穴を備えたドーナッツ状のブッシュ
を,前述した計器類の背面に位置するトルメントパネル
に装備する。そして、前述したブッシュが備えている貫
通穴の前述した係合部材側に環状(断面放射状)のテー
パ面を設けると共に、この環状のテーパ面に対応して前
述した係合部材の中央部にテーパ部を設ける、という構
成を採っている。これによって前述した目的を達成しよ
うとするものである。
〔作用〕
スピードメータをインストルメントパネルに取付ける
場合、スピードメータの背面のブッシュ内にロッドを挿
入し、テーパ面およびテーパ部が互いに係合するように
して位置決めを行い、その後、ねじにより例えばスピー
ドメータの上部ブラケットおよび下部ブラケットをそれ
ぞれの取付面に固定し、これによりインストルメントパ
ネルに対してスピードメータの取付が完了する。
又、被取付部材にスピードメータの係合部材(ロッ
ド)を挿入してこれらを互いに係止する点で、前述した
従来例に比してスピードメータの固定点を増加したこと
により、総体的にみればスピードメータを多角的位置で
支持し得ることとなり、取付安定性も高い。
更に、スピードメータの取付に際しては、被取付部材
に係合部材(ロッド)を挿入するだけで位置決めが容易
に行い得るばかりでなく、ねじ止め作業をより簡易,迅
速に行うことが期待でき、しかもブッシュとロッドと
に、相対するテーパ面,テーパ部をそれぞれ形成したこ
とによって、振れも少ないものとすることができ、組み
立て時の位置ズレがあってもテーパ面によってロッドが
案内されるため、とくに熟練を要することなく、当該組
み立て作業を迅速になし得る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図および第2図に基づ
いて詳細に説明する。
第1図には、本実施例に係る自動車用計器類の取付構
造の全体構成が示されている。この図において、インス
トルメントパネル1は上部パネル2と、下部パネル3と
を含んで構成されている。上部パネル2の先端(第1図
中の右端)は、下面側において逆くの字状に曲接されて
計器類としてのスピードメータ5の上部取付面2Aとされ
ている。また、下部プレート3は、その中間部に段部3A
が形成されているとともに、この段部3Aの外面がスピー
ドメータ5の下部取付面3Bとされている。
ここで、下部プレート3の後端(第1図中の左端)
は、前述したスピードメータ5の背面側に相対するよう
に上方に向かって立設された起立プレート3Cが形成され
ている。この起立プレート3Cには、第2図に示されるよ
うにスピードメータ5の背面6より突設された係合部材
としてのロッド7の先端側を収容して当該ロッド7を係
止するブッシュ10が設けられている。
このブッシュ10は、前述した起立プレート3Cに穿設さ
れた貫通孔9内に挿入固定されている。ここにおいて、
起立プレート3C,貫通孔9およびブッシュ10により、ロ
ッド7用の被取付部材8が構成されている。
ブッシュ10のスピードメータ5側における開口端側
は、次第に拡大する(放射状で)環状のテーパ面10Aが
形成されている。又、前述したロッド7には、このテー
パ面10Aに対応するテーパ部7Aがその中央部に形成さ
れ、これにより、ブッシュ10とロッド7との容易で且つ
確実な位置決めと確実な係止状態が得られるようになっ
ている。
また、スピードメータ5の上部先端には、前述したイ
ンストルメントパネル1の上部取付面2Aに対面する上部
ブラケット12が設けられている。又、下面中央部には下
部取付面3Bに対面する下部ブラケット13がそれぞれ設け
られ、これらブラケット12,13は、前述した上部取付面2
A及び下部取付面3Bにねじ14を介してそれぞれ固定され
るようになっている。
以上の構成において、スピードメータ5をインストル
メントパネル1に取付ける場合には、ブッシュ10内にロ
ッド7を挿入し、テーパ面10Aおよびテーパ部7Aが互い
に係止するようにして位置決めを行い、この後、ねじ14
によりスピードメータ5の上部ブラケット12および下部
ブラケット13をそれぞれの取付面2A,3Bに固定し、これ
によりインストルメントパネル1に対してスピードメー
タ5の取付が完了する。
このような実施例によれば、スピードメータ5の背面
側に当該スピードメータ5の被取付部材8を構成すると
ともに、インストルメントパネルの外面である前述した
取付面2A,3Bにスピードメータ5の各ブラケット12,13を
ねじ止めする構成としたから、従来のようなインストル
メントパネル1に対するスピードメータ5の取付スペー
スに制約を与えることを解消することができる。
また、被取付部材8にスピードメータ5のロッド7を
挿入してこれらが互いに係止する点で、第5図に示した
ような従来構造に比してスピードメータ5の固定点を増
加したことにより、総体的にみればスピードメータ5を
多角的位置で支持し得ることとなり、取付安定性も高い
という効果がある。
さらに、スピードメータ5の取付に際しては、被取付
部材8にロッド7を挿入するだけで位置決めが容易に行
い得、ねじ止め作業をより簡易,迅速に行うことが期待
でき、しかもブッシュ10とロッド7とに、相対するテー
パ面10A,テーパ部7Aをそれぞれ形成したことによって、
振れも少ないものとすることができ、組み立て時に位置
ズレが発生してもテーパ面10Aによってロッド7が案内
されるため、とくに熟練を要することなく、当該組み立
て作業を迅速になし得るという利点がある。
なお、上記実施例の説明において、スピードメータ5
の上部ブッシュ12および下部ブッシュ13は、第1図中の
紙面に直交する方向に沿って複数設け、それらをインス
トルメントパネル1の上部プレート2,下部プレート3の
複数箇所でねじ止め固定する構成も含むものであり、こ
れら固定箇所の数はスピードメータ5の幅方向長さに応
じて適宜決定されるものである。
〔考案の効果〕
本考案は以上のように構成されかつ機能するので、こ
れによれば、インストルメントパネルにおける計器類の
設置スペースを有効に利用することができるとともに、
スピードメータの取付に際しては、被取付部材にロッド
を挿入するだけで位置決めが容易に行い得るため、ねじ
止め作業をより簡易且つ迅速に行うことが期待でき、し
かもブッシュとロッドとに、相対するテーパ面,テーパ
部をそれぞれ形成したことによって、振れも少ないもの
とすることができ、組み立て時の位置ズレがあってもテ
ーパ面によってロッド7が案内されるため、とくに熟練
を要することなく、当該組み立て作業を迅速になし得る
という利点があり、上述したように、計器類をその周囲
と背面側とで保持するようにしたので、取付強度の向上
を図り得ると共に、取付作業を簡易迅速に行い得るとい
う従来にない実用的な自動車用計器類の取付構造を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車用計器類の取付構造の一実
施例を一部を断面して示す側面図、第2図は第1図の要
部を一部断面した説明図、第3図ないし第5図はそれぞ
れ従来例を示すための説明図である。 1……インストルメントパネル、2……上部パネル、2A
……上部取付面、3……下部パネル、3B……下部取付
面、5……計器類としてのスピードメータ、7……係合
部材としてのロッド、7A……テーパ部、8……被取付部
材、10……ブッシュ、10A……テーパ面、14……ねじ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】計器類をその周囲複数箇所でインストルメ
    ントパネルにネジ止めする構造の自動車用計器類の取付
    構造において、 前記計器類の背面に棒状の係合部材を突出装備すると共
    に、この係合部材に係合する貫通穴を備えたドーナッツ
    状のブッシュを,前記計器類の背面に位置するトルメン
    トパネルに装備し、 前記ブッシュが備えている貫通穴の前記係合部材側に環
    状のテーパ面を設けると共に、この環状のテーパ面に対
    応して前記係合部材の中央部にテーパ部を設けたことを
    特徴とする自動車用計器類の取付構造。
JP1990113920U 1990-10-30 1990-10-30 自動車用計器類の取付構造 Expired - Lifetime JP2596040Y2 (ja)

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JPS5518760U (ja) * 1978-07-25 1980-02-06

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