JPH0543891Y2 - - Google Patents

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JPH0543891Y2
JPH0543891Y2 JP1988142227U JP14222788U JPH0543891Y2 JP H0543891 Y2 JPH0543891 Y2 JP H0543891Y2 JP 1988142227 U JP1988142227 U JP 1988142227U JP 14222788 U JP14222788 U JP 14222788U JP H0543891 Y2 JPH0543891 Y2 JP H0543891Y2
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  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 イ 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案は、組立ライン、溶接ライン、塗装ライ
ン等において組立、溶接、塗装等の各対象物を搬
送するための搬送装置、およびこの搬送装置を用
いた塗装装置に関する。
(従来の技術) 組立ライン、溶接ライン、塗装ライン等におい
ては、各対象物を載置する搬送ボデイをガイドレ
ールに沿つて供給取り出し位置と作業位置との間
で往復移動されるようにした搬送装置が用いられ
ることが多い。この場合、供給取り出し位置にお
いて搬送ボデイに未組立物、未溶接物、未塗装物
を供給し、その搬送ボデイを作業位置に往動させ
て対象物の組立、溶接、塗装を行い、搬送ボデイ
を供給取り出し位置に復動させて組立、溶接、塗
装完了物を取り出すようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような搬送装置では、供給
取り出し位置において搬送ボデイに対する対象物
の供給取り出しを行つている間は、作業位置にお
いて組立、溶接、塗装等の作業を行うことができ
ない。このため、各作業に無用なタイムロスが生
じ、組立ライン、溶接ライン、塗装ラインの稼働
効率が低下するという問題がある。
なお、搬送装置を複数組設ければ、一方の搬送
装置で搬送した対象物を作業している間に、他方
の搬送装置において対象物の供給取り出しを行う
ことができる。しかしながら、この場合には、複
数の搬送装置が必要であり、コストが高くなると
いう問題がある。さらに、複数の搬送装置を用い
る場合に、作業位置の必要スペースが大きい場合
には各搬送装置の供給取り出し位置が離れること
が多く、これらの位置における対象物の供給取り
出し作業の作業性が悪化しやすいという問題があ
る。
特に、作業内容が塗装作業の場合には噴霧状の
塗料が外部の漏れ出ないように作業位置と供給取
り出し位置とを離隔するようになつており、両位
置の離間距離が大きくなり易い。このような場合
に、上記のように複数の搬送装置を配設すると、
それぞれ長い搬送装置が必要でコストアツプが避
けられず、また、各搬送装置の供給取り出し位置
が離れて供給取り出し作業の作業性が低下しやす
い。
本考案はこのような問題に鑑みたもので、単一
構成の搬送装置を用いて、対象物に対する作業と
対象物の供給取り出しとを並行して行うことがで
き、作業効率が良好で、且つ装置コストを低廉に
抑えることができるような搬送装置を提供するこ
とを目的とする。
さらに、本考案は、塗装対象物および塗装マス
キングジグの搬送と、その塗装マスキングジグの
洗浄とを含め、装置全体の稼働効率を向上させる
ことができるような構成の塗装装置を提供するこ
とを目的とする。
ロ 考案の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本考案の搬
送装置は、それぞれ作業対象物の供給および取り
出しを行う左右一対の供給取り出し位置と、これ
ら供給取り出し位置間のほぼ中央に位置する方向
転換位置と、この方向転換位置から左右の供給取
り出し位置を結ぶ線に対してほぼ直角な直線上に
位置する作業位置とを有し、左右の供給取り出し
位置において供給された作業対象物を、交互に方
向転換位置を通つて作業位置まで往復搬送し、作
業位置における作業が完了した作業対象物を供給
取り出し位置において取り出すように構成され
る。
具体的には、左右の供給取り出し位置間に直線
状に延びて配設された第1ガイドレールと、一端
が方向転換位置において上下に重なつて第1ガイ
ドレールの下側に位置するとともに、他端が作業
位置まで直線状に延びて配設された第2ガイドレ
ールと、第1ガイドレール上を、左右供給取り出
し位置と方向転換位置との間でそれぞれ往復移動
される2台の第1搬送ボデイと、第2ガイドレー
ル上を、方向転換位置と作業位置との間で往復移
動される1台の第2搬送ボデイとからこの搬送装
置が構成される。そして、第1ガイドレールは、
方向転換位置に位置する中央レール部と、この中
央レール部から供給取り出し位置に向かつて延び
る左右レール部とに分離されて構成され、中央レ
ール部は第2搬送ボデイ上に固設されて第2搬送
ボデイとともに第2ガイドレール上を移動される
移動ガイドレールを構成する。2台の第1搬送ボ
デイは交互に、第2搬送ボデイが方向転換位置に
位置した状態で、第1ガイドレール上を中央レー
ル部まで移動されて中央レールが固設された第2
搬送ボデイ上に載置され、第2ガイドレール上を
移動する第2搬送ボデイとともに作業位置まで往
復移動されるように構成されている。
さらに、本考案の塗装装置は、上記構成の搬送
装置における2台の第1搬送ボデイにそれぞれ載
置された塗装対象物および塗装マスキングジグ
を、それぞれ交互に、左右供給取り出し位置と塗
装作業を行う作業位置との間で往復搬送するよう
に構成している。そして、左右の供給取り出し位
置を結ぶ直線の延長線上に塗装マスキングジグに
付着した塗料を洗浄する洗浄機を配設、ジグ搬送
手段により、作業位置まで往復移動して供給取り
出し位置に戻つた塗装マスキングジグを、作業位
置での塗装作業において付着した塗料を洗浄する
ため洗浄機に搬送するとともに、洗浄後の塗装マ
スキングジグを再び供給取り出し位置に搬送する
ようになつている。
なお、このジグ搬送手段の作動はジグ搬送制御
手段により行われ、作業位置での塗装作業が完了
して供給取り出し位置に戻つた塗装マスキングジ
グを洗浄機に搬送させ、洗浄機における洗浄後の
塗装マスキングジグを供給取り出し位置まで搬送
させるように構成されている。
(作用) 上記構成の搬送装置を用いて作業を行うときに
は、まず、2台の第1搬送ボデイをそれぞれ左右
の供給取り出し位置に位置せしめ、一方の第1搬
送ボデイに作業対象物を載置する。このとき、第
2搬送ボデイを方向転換位置に位置させてこの上
に固設された中央レール部を左右レール部と揃え
て左右の供給取り出し位置間で直線状に延びる第
1ガイドレールを構成しておく。そして、作業対
象物を載置した第1搬送ボデイを方向転換位置ま
で移動させて中央レール部上に移動させた後、第
2搬送ボデイを作業位置まで移動させ、これによ
り、第1搬送ボデイ上の作業対象物を作業位置ま
で移動させる。
この作業位置で所定の作業がなされるのである
が、このとき、他方の第1搬送ボデイは供給取り
出し位置にありこの第1搬送ボデイ上への次の作
業対象物が載置(供給)される。作業位置での作
業が完了すると上記と逆の搬送がなされて第1搬
送ボデイが元の供給作業位置に戻されるので、こ
の位置で作業が完了した対象物が取り出され、別
の作業対象物がこの上に載置(供給)される。な
お、この供給取り出し作業を行つている間に、上
記のように作業対象物が載置された他方の第1搬
送ボデイが作業位置に搬送されて、所定の作業が
行われる。
このような構成の搬送装置の場合には、第1ガ
イドレールと第2ガイドレールとからT字状の搬
送路が形成されるのであるが、第1ガイドレール
は左右の供給取り出し位置および方向転換位置に
必要な長ささえ確保できれば良く、第1ガイドレ
ールの長さを短くして、左右の供給取り出し位置
を近接させることができる。このようにすれば、
供給取り出し作業を作業者が行うような場合に、
作業者の移動距離が短くなり、供給取り出し作業
の作業効率が良い。また、第1ガイドレールの左
右レール部はそれぞれ第1搬送ボデイを搬送する
ための2つのガイドレールであるが、この部分を
短くすることにより装置製造コストが低くなる。
また、作業位置において大きなスペースが必要
とされる場合や、塗装作業のように作業位置を供
給取り出し位置から離隔する必要のあるような場
合には、2つの第1搬送ボデイが共用する第2ガ
イドレールのみを長くするだけで対応でき、装置
コストの上昇が必要最小限に抑えられる。
さらに、上記構成の塗装装置を用いた場合で
も、上述したように塗装作業のタイムロスが少な
くなるとともに装置の製造コストが抑えられる。
それだけではなく、一方の第1搬送ボデイが作業
位置に位置してこの上に載置された塗装対象物の
塗装作業が行われているときに、供給取り出し位
置まで戻された他方の第1搬送ボデイ上の塗装マ
スキングジグを、ジグ搬送手段により洗浄機まで
搬送して洗浄することができ、塗装作業のみなら
ずマスキングジグの洗浄作業も効率的に行うこと
が可能である。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の好ましい実施例に
ついて説明する。
第1図は、本考案に係る搬送装置を備えた塗装
装置を示す正面図である。
この装置は、門型フレーム10の上部を横方向
に延びた搬送レール11上を移動するジグ搬送手
段30と、塗装マスキングジグ5に付着した塗料
を洗浄する洗浄機15と、塗装対象物6を実線で
示す2箇所の供給取り出し位置と二点鎖線で示す
塗装作業位置との間で搬送する搬送装置20とか
ら構成される。なお、洗浄機15は2箇所の供給
取り出し位置に沿つた延長上に配置され、搬送レ
ール11は各供給取り出し位置と洗浄機15との
上方位置に設置されている。
この搬送装置20は詳しくは後述するが、供給
取り出し位置から塗装作業位置まで延びた搬送路
21上を移動自在な第1搬送ボデイ22と、この
第1搬送ボデイ22に取り付けられ塗装対象物6
が載置される載置台23とからなる。供給取り出
し位置においては、未塗装物が載置台23へ載置
され、第1搬送ボデイ22の上部にマスキングジ
グ5が取り付けられた状態で第1搬送ボデイ22
が搬送路21上を塗装作業位置まで搬送される。
塗装作業位置においては、載置台23上の塗装対
象物6がマスキングジグ5に押し付けられた状態
で所定の箇所の塗装が行われる。次いで、再び、
供給取り出し位置まで第1搬送ボデイ22が搬送
され、塗装完了物が載置台23から取り出され
る。以下、上記作業が繰り返されて塗装が行われ
る。
この場合において、マスキングジグ5の上面に
は塗料が吹き付けられているため、この上面に付
着した塗料の除去を行う必要がある。このため、
ある程度以上の塗料が付着した場合には、ジグ搬
送手段30によりマスキングジグ5が洗浄機15
に搬送される。洗浄機15は搬送されたマスキン
グジグ5を保持するスタンド16を有しており、
ジグ搬送手段30によりスタンド16上に搬送さ
れたマスキングジグ5は、この後、洗浄機15内
において洗浄され、付着塗料が除去される。な
お、洗浄されたマスキングジグ5は次の塗装に用
いるため、ジグ搬送手段30により再び第1搬送
ボデイ22の上面に所定位置まで搬送される。
次に、本考案に係る前記搬送装置20につい
て、第2〜第4図を用いて以下に説明する。
第2図は搬送装置20の平面図、第3図および
第4図は矢印−および−に沿つた側面図
である。搬送装置20の搬送路21は第2図に示
すようにT字状をなし、一定の間隔をおいて互い
に並行に配設された一対の第1ガイドレール24
と、同様に配設された一対の第2ガイドレール2
5とにより構成されている。
第1ガイドレール24は方向転換位置を中央と
してその両側の2箇所の供給取り出し位置間に延
設され、第2ガイドレール25は第1ガイドレー
ル24よりも下方で方向転換位置から塗装作業位
置まで延設されている。この塗装作業位置の側方
には塗装ロボツト7が配置されている。
2台の第1搬送ボデイ22がそれらの両側面に
取り付けられた4個のガイドローラ組26を介し
て、前記第1ガイドレール24に沿つて移動自在
に支持されている。片方の第1ガイドレール24
の側面には、一対の支持ブラケツト60を介して
一対の油圧シリンダ61が固設されている。両油
圧シリンダ61は搬送駆動手段となるもので、伸
縮自在なロツド62の先端62aが連結ピン63
を介して各第1搬送ボデイ22に固設された連結
ブロツク64に連結されている。そして、油圧に
よる一方のロツド62の伸縮により、一方の第1
搬送ボデイ22が第1ガイドレール24に沿つ
て、一転鎖線で示す供給取り出し位置と実線で示
す方向転換位置との間で矢印a,a′方向に往復移
動される。また、他方のロツド62の伸縮により
他方の第1搬送ボデイ22が第1ガイドレール2
4に沿つて、実線で示す供給取り出し位置と上記
同様な方向転換位置との間で矢印b,b′方向に往
復移動される。
第2搬送ボデイ27が、その両側面に取り付け
られた4個のガイドローラ組28を介して、前記
第2ガイドレール25に沿つて移動自在に支持さ
れている。第2ガイドレール25の両端に固設さ
れた支持ブラケツト65にそれぞれスプロケツト
66が回転自在に支持されて、前側のスプロケツ
ト66がモータ67により回転駆動される。両ス
プロケツト66間にチエーン68が張設され、こ
のチエーン68の両端部が第2搬送ボデイ27の
一側面に固定されている。従つて、モータ67に
よるチエーン68の駆動により、第2搬送ボデイ
27が第2ガイドレール25に沿つて、実線で示
す方向転換位置と二点鎖線で示す塗装作業位置と
の間で矢印c,c′方向に往復移動される。
ところで、方向転換位置部分の第1ガイドレー
ル24は、供給取り出し位置部分の第1ガイドレ
ール24に対して分離された移動ガイドレール2
9にて構成されている。そして、この移動ガイド
レール29は第2搬送ボデイ27に一体的に固設
されている。従つて、第1搬送ボデイ22が実線
で示す方向転換位置、すなわち、移動ガイドレー
ル29上に移動された状態で第2搬送ボデイ27
が矢印c方向に移動されると、第1搬送ボデイ2
2は第2搬送ボデイ27と一体に矢印c方向に移
動され、また、第2搬送ボデイ27が矢印c′方向
に移動されると、第1搬送ボデイ22は第2搬送
ボデイ27と一体に矢印c′方向に移動される。
上述のように構成された搬送装置20によれ
ば、一点鎖線で示す供給取り出し位置において一
方の第1搬送ボデイ22に未塗装物が供給され、
この第1搬送ボデイ22が矢印a方向の方向転換
位置に往動される。ここで、第2搬送ボデイ27
が矢印c方向に往動されることにより、第1搬送
ボデイ22も矢印c方向の塗装作業位置に往動さ
れる。この塗装作業位置において塗装ロボツト7
により塗装対象物6の塗装が行われる。この塗装
作業中、他方の第1搬送ボデイ22には供給取り
出し位置において未塗装物が供給されている。塗
装が完了すると、第2搬送ボデイ27とともに第
1搬送ボデイ22は矢印c′方向の方向転換位置に
復動され、さらに、この第1搬送ボデイ22は矢
印a′方向の供給取り出し位置に復動される。この
復動とほぼ同時に他方の第1搬送ボデイ22が矢
印b方向の方向転換位置に往動され、さらに矢印
c方向の塗装作業位置に往動される。そしてこの
塗装作業中、一方の第1搬送ボデイ22から塗装
完了物が取り出されるとともに、新たな未塗装物
が供給される。
このように、2台の第1搬送ボデイ22がそれ
ぞれ交互に方向転換位置を経て各供給取り出し位
置と塗装作業位置との間で往復移動されるので、
塗装作業位置において無用なタイムロスを生じさ
せることなく、塗装作業を行うことができる。
次に、前記ジグ搬送手段30について以下に詳
細に説明する。
第5図は第1図の矢印−に沿つてジグ搬送
手段30および第1搬送ボデイ22の一部を見た
図である。門型フレーム10の上部搬送レール1
1には第3搬送ボデイ31が移動自在に取り付け
られており、この第3搬送ボデイ31の下面には
その軸が下方に延びて第1搬送用シリンダ32が
接合されている。
この第1搬送用シリンダ32は、矢印−に
沿つて断面して示した第6図およびこれを斜めか
ら見た第7図に示すように、保持ケース33内に
油圧シリンダ34を取り付けるとともに、この保
持ケース33内において油圧シリンダ34の両側
に一対のスライドレール35,35を配設してな
る。油圧シリンダ34は、従来から用いられてい
るものと同一のものであり、シリンダハウジング
34aの内孔34c内にその軸が上下方向になる
ようにしてピストン部を嵌号させてシリンダロツ
ド34bを挿入してなり、内孔34cをピストン
部により仕切つて形成されたシリンダ室への油圧
の給排に応じてピストンロツド34bが軸方向
(上下方向)に伸縮される。なお、保持ケース3
3はシリンダハウジング34aと一体に結合され
ており、ピストンロツド34bはシリンダハウジ
ング34aから下方に突出しているため、ピスト
ンロツド34bの軸方向への伸縮に応じてピスト
ンロツド34bの下端が上下動する。
一方、油圧シリンダ34の両側に配設されたス
ライドレール35,35はそれぞれ、第8A図お
よび第8B図に示すように、互いに相対移動自在
に係合した長尺状の外側スライド部材36、中間
スライド部材38および内側スライド部材37か
らなり、その長手方向が油圧シリンダ34の軸方
向と平行になるように、すなわち、上下方向に向
いて配設されている。中間スライド部材38には
その幅方向両側に長手方向に並んで複数のボール
38aが配設されており、このため、中間スライ
ド部材38に対して、外側スライド部材36およ
び内側スライド部材37がそれぞれ長手方向(上
下方向)に相対移動(スライド)可能となつてい
る。
そして、外側スライド部材36は、保持ケース
33に固定されており、内側スライド部材37は
その下端が第1連結プレート39に接合されてい
る。この第1連結プレート39には、シリンダロ
ツド34bの下端がナツト34dにより結合され
ている。このため、内側スライド部材37は第1
連結プレート39を介してシリンダロツド34b
に結合され、外側スライド部材36は保持ケース
33を介してシリンダハウジング34aに結合さ
れていることになる。
このような構成の第1搬送シリンダ32におい
ては、油圧の給排により油圧シリンダ34のシリ
ンダロツド34bが上下動されると、これに連結
された内側スライド部材37がともに上下動され
る。このとき、シリンダロツド34bの下端に加
わる上下方向の外力(シリンダロツド34bの軸
方向の外力)は、油圧シリンダ34内の油圧力に
より受け止められるのであるが、軸方向の外力、
すなわち軸方向と直角な方向の外力は、スライド
レール35により受け止められ、シリンダロツド
34bに軸方向と直角な力が作用することがな
い。このため、この第1搬送用シリンダ32にお
いては、シリンダロツド34bの先端に搬送対象
物を直接取り付けても、シリンダロツド34bの
こじりやシール部材の変形・損傷等が発生するこ
とがない。
但し、本装置においては、第5図に示すよう
に、シリンダロツド34bの先端が結合された第
1連結プレート39に直接搬送対象が取り付けら
れるのではなく、第1連結プレート39の下面に
は搬送対象であるマスキングジグ5を掴むための
一対の把持手段50,50がそれぞれ第2搬送用
シリンダ40,40を介して取り付けられてお
り、これら把持手段50,50によりマスキング
ジグ5の把持がなされる。
第2搬送用シリンダ40、40は、軸方向が横
方向であり、サイズが第1搬送用シリンダ32よ
り小さいという点を除けば、第1搬送用シリンダ
32と同一構造であり、第1連結プレート39の
下面に保持ケースを介してシリンダハウジングが
接合され、シリンダロツドの先端と保持ケース内
で油圧シリンダの両側に配設されたスライドレー
ルの内側スライド部材とが、第2連結プレート4
5にそれぞれ結合されている。このため、第2搬
送用シリンダ40を構成する油圧シリンダへの油
圧給排によりシリンダロツドを伸縮させれば、そ
の先端に結合された第2連結プレート45を左右
に移動させることができる。この場合にも、シリ
ンダロツドの軸方向を向いた外力はシリンダロツ
ドにより受けられ、軸方向と直角な外力はスライ
ドレールにより受けられる。
第2連結プレート45,45の下面にはそれぞ
れ、互いに対向した爪部材53,53と、この爪
部材53,53の対向方向への移動を行わせるア
クチユエータ52と、これら爪部材53,53お
よびアクチユエータ52とを一緒に回転させる回
転駆動手段51とからなる把持手段50が取り付
けられている。
上記構成のジク搬送手段30により第1搬送ボ
デイ22の上部のマスキングジグ5を洗浄機15
まで搬送させる場合について説明する。まず、ジ
グ搬送手段30を、上部にマスキングジグ5を載
置した第1搬送ボデイ22の真上に位置せしめ、
次いで、第1搬送用シリンダ32のシリンダロツ
ド34bを伸長させて第1連結プレート39およ
びこれに取り付けられた左右一対の把持手段5
0,50を下動させる。このとき、第2搬送用シ
リンダ40のシリンダロツドは伸長した状態にあ
り、把持手段50,50がマスキングジグ5の真
横になる位置で第1搬送用シリンダ32の伸長を
止める。
次いで、第2搬送用シリンダ40,40のシリ
ンダロツドを、爪部材53,53の間にマスキン
グジグ5の端部が位置するまで縮小させ、アクチ
ユエータ52により上下爪部材53,53の間隔
を小さくさせて爪部材53,53によりマスキン
グジグ5を挟持させる。
この状態で、第1搬送用シリンダ32のシリン
ダロツド34bを縮小させてマスキングジグ5を
挟持したまま把持部材50,50を上動させ、第
1搬送ボデイ31を洗浄機15の方に移動させ
る。このとき、回転駆動手段51により爪部材5
3,53を90度回転させ、爪部材53,53によ
り挟持されたマスキングジグ5を垂直に向ける。
このようにして垂直になつたマスキングジグ5が
スタンド16の真上に位置するとこの位置で第1
搬送用シリンダ32のシリンダロツド34bが伸
長され、マスキングジグ5がスタンド16上に直
立状態で位置せしめられる。この後、爪部材5
3,53の挟持が解除され、マスキングジグ5は
スタンド16上に載置され、このまま洗浄機15
内に入れられて洗浄される。
この洗浄が完了すると、上記と逆の手順でマス
キングジグ5が第2搬送ボデイ22の上部に戻さ
れる。
以上の例においては、作業位置に塗装ロボツト
を配し、塗装作業を行う場合の例、すなわち、塗
装装置について説明したが、作業位置において、
組立、溶接等の他の作業を行う場合においても本
考案に係る搬送装置を用いることができる。
ハ 発明の効果 以上説明したように、本考案によれは、2台の
第1搬送ボデイをそれぞれ交互に方向転換位置を
経て2箇所の供給取り出し位置と作業位置との間
で往復移動させるように構成したものであるか
ら、供給取り出し位置において一方の第1搬送ボ
デイに対して対象物の供給および取り出しを行つ
ている間に、作業位置において他方の第1搬送ボ
デイの対象物に対して組立、溶接、塗装等の作業
を行うことができるので、各作業に無用なタイム
ロスを生じさせることなく、作業を継続して行わ
せることができる。このため、組立、溶接、塗装
等の作業の稼働率を飛躍的に向上させることがで
きる。
また、2箇所の供給取り出し位置間の第1ガイ
ドレールと作業位置に延びる第2ガイドレールと
によるほぼT字状の搬送路であるから2箇所の供
給取り出し位置を近接させることができる。すな
わち、作業位置に対して両側に2箇所の供給取り
出し位置を設ける場合は、作業位置のスペースが
大きくなると、2箇所の供給取り出し位置が互い
に遠くに離間するので、これらの位置における供
給取り出し作業の作業性が悪化する。ところが、
T字状搬送路の場合は、作業位置のスペースが大
きくなつても、第2ガイドレールだけを長くすれ
ば良いので、第1ガイドレールの2箇所の供給取
り出し位置を近接させることができ、供給取り出
し作業の作業性が良い。
なお、第1ガイドレールの左右レール部はそれ
ぞれ第1搬送ボデイを搬送するためのガイドレー
ルであるが、この部分を短くすることにより装置
製造コストを低くすることができる。
また、作業位置において大きなスペースが必要
とされる場合や、塗装作業のように作業位置を供
給取り出し位置から離隔する必要のある場合に
は、2つの第1搬送ボデイの移動のために共用さ
れる第2ガイドレールのみを長くするだけで対応
でき、装置コストの上昇を必要最小限に抑えるこ
とが可能である。
さらに、方向転換位置の第1ガイドレールを両
側の第1ガイドレールから分離させ且つ第2搬送
ボデイに固設された移動ガイドレールとして、第
2搬送ボデイの移動により第1搬送ボデイを移動
させるようにしたものであるから、第1ガイドレ
ールと第2ガイドレールとの間で第1搬送ボデイ
を方向転換させる際、その第1搬送ボデイを両レ
ールに写し換えるための特別な機構は不要であ
り、簡単な構造で且つそのコストを低減させるこ
とができる。
また、この搬送装置により塗装対象物および塗
装マスキングジグを搬送するように構成し、その
塗装マスキングジグの洗浄機とジグ搬送手段とを
備えた塗装装置によれば、一方の塗装マスキング
ジグが塗装作業で使用されている間に他の塗装マ
スキングジグの洗浄を行うことができる。このた
め、塗装作業を中断することなく、洗浄を行わせ
ることができ、装置の稼働効率を向上させること
ができる。
この塗装装置においては、洗浄機は左右の供給
取り出し位置を結ぶ直線の延長線上に配設されて
いるため、ジグ搬送手段を洗浄機と左右の供給取
り出し位置との間を直線状に結ぶ搬送経路を有し
て構成することができ、さらに、1本の搬送経路
のみで洗浄機と左右の供給取り出し位置を結ぶこ
とができるため、ジグ搬送手段の構造を簡単にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る搬送装置を用いた塗装装
置を示す正面図、第2図は上記搬送装置の平面
図、第3図は上記搬送装置を矢印−に沿つて
見た正面図、第4図は上記搬送装置を矢印−
に沿つて見た側面図、第5図はジグ搬送手段を矢
印−に沿つて見た側面図、第6図および第7
図は上記手段に用いられている搬送用シリンダの
矢印−に沿つた断面図および斜視図、第8A
図および第8B図は上記搬送用シリンダを構成す
るスライドレールを示す平面図および正面図であ
る。 5……塗装マスキングジグ、6……塗装対象
物、11……搬送レール、15……洗浄機、20
……搬送装置、22……第1搬送ボデイ、27…
…第2搬送ボデイ、29……移動ガイドレール、
30……ジグ搬送手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1) それぞれ作業対象物の供給および取り出し
    を行う左右一対の供給取り出し位置と、これら
    供給取り出し位置間のほぼ中央に位置する方向
    転換位置と、この方向転換位置から前記左右の
    供給取り出し位置を結ぶ線に対してほぼ直角な
    直線上に位置する作業位置とを有し、前記左右
    の供給取り出し位置において供給された作業対
    象物を、交互に前記方向転換位置を通つて前記
    作業位置まで往復搬送し、前記作業位置におけ
    る作業が完了した前記作業対象物を前記供給取
    り出し位置において取り出すように構成された
    搬送装置であつて、 前記左右の供給取り出し位置間に直線状に延
    びて配設された第1ガイドレールと、 一端が前記方向転換位置において上下に重な
    つて前記第1ガイドレールの下側に位置すると
    ともに、他端が前記作業位置まで直線状に延び
    て配設された第2ガイドレールと、 前記第1ガイドレール上を、前記左右供給取
    り出し位置と前記方向転換位置との間でそれぞ
    れ往復移動される2台の第1搬送ボデイと、 前記第2ガイドレール上を、前記方向転換位
    置と前記作業位置との間で往復移動される1台
    の第2搬送ボデイとからなり、 前記第1ガイドレールは、前記方向転換位置
    に位置する中央レール部と、この中央レール部
    から前記供給取り出し位置に向かつて延びる左
    右レール部とに分離されて構成されており、 前記中央レール部は前記第2搬送ボデイ上に
    固設されて前記第2搬送ボデイとともに前記第
    2ガイドレール上を移動される移動ガイドレー
    ルを構成しており、 前記2台の第1搬送ボデイは交互に、前記第
    2搬送ボデイが前記方向転換位置に位置した状
    態で、前記第1ガイドレール上を前記中央レー
    ル部まで移動されて前記中央レールが固設され
    た前記第2搬送ボデイ上に載置され、前記第2
    ガイドレール上を移動する前記第2搬送ボデイ
    とともに前記作業位置まで往復移動されるよう
    に構成されていることを特徴とする搬送装置。 2) 前記2台の第1搬送ボデイにそれぞれ載置
    された塗装対象物および塗装マスキングジグ
    を、それぞれ交互に、前記左右供給取り出し位
    置と塗装作業を行う前記作業位置との間で往復
    搬送する請求項第1項記載の搬送装置と、 前記左右の供給取り出し位置を結ぶ直線の延
    長線上に配設され、前記塗装マスキングジグに
    付着した塗料を洗浄する洗浄機と、 前記左右の供給取り出し位置と前記洗浄機と
    の間で前記直線に沿つて往復移動自在であり、
    前記塗装マスキングジグを、前記左右の供給取
    り出し位置と前記洗浄機との間で搬送するジグ
    搬送手段と、 このジグ搬送手段の作動を制御し、前記作業
    位置での塗装作業が完了して前記供給取り出し
    位置に戻つた前記塗装マスキングジグを前記洗
    浄機に搬送させ、前記洗浄機における洗浄後の
    前記塗装マスキングジグを前記供給取り出し位
    置まで搬送させるジグ搬送制御手段と を有する塗装装置。
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