JP5268621B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の作業機間におけるワークの搬送を行うための装置に関し、特にトランスファバーを用いたものに関する。
従来、搬送機構の簡易化並びに低コスト化を目的として、複数の作業機間のワーク搬送にトランスファバーが採用されており、例えば、このトランスファバーをワークの搬送方向に沿って往復動させることでワーク搬送を行うようにしている。
上記の一例として、下記特許文献1に開示の工作物搬送装置を挙げることができる。この搬送装置は、トランスファバー上に異なる種類の工作物をそれぞれ保持する複数種類の工作位置決め基準部材を一定のピッチで相互に配置し、この複数種類の工作物位置決め基準部材を加工ステーション等の所定の搬送位置と対応する搬送ピッチに変更させるトランスファバーシフトシリンダを設けたことを特徴とするものである。
実開平05−31852号公報
最近では、設備の省スペース化や設備投資の低廉化の要求を受けて、この種の搬送装置を自動車関連の製造設備分野に適用しようとする動きがある一方で、実際に適用を図るに際して以下の問題が生じる。例えば、上記構造に係る搬送装置をバルブガイドの圧入装置など、ワークに対して大きな荷重が作用する作業ライン(製造ライン)に適用する場合には、上記特許文献1のようにトランスファバー上にワークを載置した状態で作業を行うことが難しく、トランスファバーとは別に作業台を設ける必要が生じる。また、トランスファバーにより搬送されてきたワークを作業台に受渡す場合には、トランスファバーと作業台との干渉を回避する対策を講じる必要が新たに生じる。これは、上記圧入装置において、作業ラインの側方に圧入部品のストックユニットを設ける場合、このストックユニットを作業ライン上に移動させようとすると、ワークの作業台とトランスファバーとが必然的に干渉するためである。以上より、この種の作業ラインに対しては、公知のトランスファバーをそのまま使用できないとの問題があった。
また、作業ライン上においてワークを傾動したり回転させたりする場合には、ワークとトランスファバーとの干渉を回避するべく、作業台のワークまわりの可動スペースを確保する必要が生じる。例えば、作業ラインに係る設備を高くすることで、トランスファバーをワークの下方に退避させることはできるが、その分だけ設備スペースが高さ方向に増大する。また、ワークからトランスファバーを大きく遠ざけることで作業時間も増加するとの問題が生じる。
上記問題は何もバルブガイドやバルブシートなどの圧入部品をシリンダヘッドに圧入組付けするラインなどの車体部品の組立ラインにトランスファバーを適用する場合に限ったことではなく、上記例示以外のケースにおいても同様の課題が生じ得る。
以上の事情に鑑み、本明細書では、作業ラインの種類によらず、作業機間のワーク搬送を簡易な構造で行い得ると共に、設備スペースの小型化を図ることで設備コストを軽減可能なワーク搬送装置を提供することを、本発明により解決すべき技術的課題とする。
本発明は、前記課題の解決を図るためになされたものである。すなわち、本発明に係るワーク搬送装置は、直列に配設された複数の作業機間でワークの搬送を行うための装置であって、ワークの搬送方向に沿って配設され複数の前記ワークを載置可能なトランスファバーと、トランスファバーをその長手方向に沿って往復動させる往復動機構とを備えたものであって、作業機の作業ステーションにはそれぞれ、トランスファバーとの間でワークの受渡しを行う受渡し部が配設され、トランスファバーの一部が分離可能で、かつ分離可能な部分が、受渡し部にワークを受渡した状態では、搬送方向と交差する向きに移動できるように構成されている点をもって特徴付けられる。
本発明は、ワークが作業ステーションに配置された受渡し部に受け渡された状態において何らかの作業が行われる場合におけるトランスファバーの円滑な搬送動作を確保する目的でなされたものである。すなわち、少なくとも作業ステーションの周囲に所定の作業スペースを確保する必要がある場合に、対応するトランスファバーの一部を分離可能とし、かつ、分離可能なバーの一部を搬送方向と交差する向きに移動できるようにした。これにより、少なくとも作業ステーションにおけるトランスファバーとワークないしワークまわりの部材との干渉を避けて、各作業ステーションにおける作業を滞りなく行うことができる。このように、搬送方向と交差する向きに移動させることで干渉を回避できるようにするのであれば、干渉が懸念される部材の動作に応じて分離部分を適当な向きに小さく動かせば済む。そのため、設備自体の高さを増大させる必要もない。また、トランスファバーの一部を分離可能とした単純な構造を採用できるので、作業ラインの小型化と共に設備コストの低減化も図ることが可能となる。
また、作業ステーションにおけるワークに対する作業が、受渡し部におけるワークの傾動など何らかの動作を伴う場合、分離可能なトランスファバーの一部が、作業ステーションに出入り自在にかつ受渡し部に対して相対移動できるように構成されていてもよい。このように構成することで、受渡し部におけるワークまわりの可動スペースを確保して、トランスファバーとワークないしワークまわりの部材との干渉を確実に回避することができる。
あるいは、受渡し部の少なくとも1つが、ワークと一体かつ作業ステーションに出入り自在に移動可能な可動式の受渡し部である場合、分離可能なトランスファバーの一部が可動式の受渡し部と一体に移動できるように構成されていてもよい。このように、トランスファバーの分離可能な部分を、ワークの可動式受渡し部と一体に移動できるように構成することで、各作業ステーションにおけるワークに対する作業を滞りなく行いつつも、該作業時に可動式受渡し部が移動する際、この受渡し部とトランスファバーとの干渉を確実に防ぐことができる。
この場合、ワーク搬送装置は、トランスファバーを昇降運動させる昇降機構をさらに備えるものであってもよく、この昇降機構によりトランスファバーを上昇させることでトランスファバーから受渡し部へのワークの受渡しを行い、トランスファバーを下降させることで受渡し部からトランスファバーへのワークの受渡しを行うように構成されていてもよい。このように構成することで、トランスファバー全体が全ての受渡し部よりも上方に至った状態では、対応する全てのワークがトランスファバー上に載置された状態となる。よって、往復動機構によりトランスファバーを前進させることで全てのワークを搬送することができる。また、搬送方向に所定距離だけ前進したトランスファバーを上昇時と同じ量だけ下降させることでワークがそれぞれ次の作業ステーションの受渡し部に受渡しされ、全ての受渡し部よりも下方にトランスファバーが至った状態では当該トランスファバーは後退可能な状態となる。そのため、各作業ステーションにおいてワークに対する各種作業が行われている間、トランスファバー全体を往復動機構により後退させて上昇前の基準位置へと復帰させることができる。よって、トランスファバーを所定のサイクルで上昇から前進、下降から後退させることでワークを順次隣接する作業ステーションへと繰り返し搬送することができる。
また、分離可能なトランスファバーの一部は、トランスファバーの残部と軸方向に係合し、かつ往復動機構により残部と一体に往復動できるように構成されていてもよい。このようにすれば、特段の連結手段等を用いることなくトランスファバー全体を前進又は後退させることができる。また、隣接する部分同士が軸方向に係合する構成であれば、分離したトランスファバーの一部が可動式の受渡し部と一体に移動する際にも特に支障はない。かかる構成は、特に上記のトランスファバーの昇降機構と組合せることで、搬送機構の更なる簡略化および搬送サイクルに要する時間の更なる短縮化を図ることができる。また、この構造によれば、往復動機構に単一の駆動源を使用するだけで足りるので、ワーク搬送装置の更なる小型化を図ることもできる。
上記説明に係るワーク搬送装置は、当該ワーク搬送装置と、この搬送装置によって搬送されるワークに対して順次作業を行うための複数の作業機とを備えたトランスファマシンとしても提供することができる。ワーク搬送装置の設置スペースが小さいため、これを組み込んでなるトランスファマシン(作業ライン)についても小型化が可能である。
以上のように、本発明によれば、作業ラインの種類によらず、作業機間のワーク搬送を簡易な構造で行い得ると共に、設備スペースの小型化を図ることで設備コストを軽減可能なワーク搬送装置を提供することができる。
以下、本発明に係るワーク搬送装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るワーク搬送装置1およびこのワーク搬送装置1を組み込んでなるワークWの製造ライン10の一部平面図を示している。この実施形態において、ワークWはシリンダヘッドの鋳造品であり、このワークWの所定位置(シリンダヘッドの吸気側および排気側)に複数種の圧入部品(バルブシートとバルブガイド)を圧入するための製造ライン10に本発明に係るワーク搬送装置1を組み込んだ場合を例示している。
ワークWの製造ライン10は、製造ライン10上へのワークWの搬入を行う第1作業ステーションS1、ワークWに第1の圧入部品(ここではバルブシート)を圧入する第2作業ステーションS2、第1の圧入部品の圧入作業を終えたワークWの上下反転を行う第3作業ステーション、上下反転したワークWに第2の圧入部品(ここではバルブガイド)を圧入する第4作業ステーションS4、および、双方の圧入部品を圧入し終えたワークWを次工程へと搬出するための第5作業ステーションS5を有する。
各作業ステーションS1〜S4にはそれぞれ、後述するワーク搬送装置1のトランスファバー2との間でワークWの受渡しを行う受渡し部11〜14が設けられている。この実施形態のように、トランスファバー2の幅寸法よりもワークWの幅寸法が大きい場合、これら受渡し部11〜14に、トランスファバー2が上下に通過できる程度の空間(隙間)を設けることで、トランスファバー2の昇降運動に伴う受渡し部11〜14へのワークWの受渡しを可能としている。また、上記受渡し部11〜14のうち第2および第4作業ステーションS2,S4の受渡し部12,14が、ワークWを受渡しされた状態でワークWと一体にかつ各々の作業ステーションS2,S4に対して出入り自在に水平移動できるように構成されている。
第2作業ステーションS2に配設される受渡し部12は、詳細には、図2に示すように、トランスファバー2を上方から下方に通過させることでワークWを載置可能な受渡し台121と、受渡し台121上に載置されたワークWを挟持して第2作業ステーションS2上におけるワークWの作業位置を確定する挟持部122とを有する。この図示例では、2対の挟持部122が配置されており、受渡し台121上に載置されたワークWの四隅をそれぞれ挟持して固定するようになっている。また、受渡し台121の側方(製造ライン10の幅方向の一方側)には、圧入部品(ここではバルブシート)をストックしておくためのストックユニット15が連結されると共に、受渡し台121の下方には、接地側(に設けたガイドレール)との間でスライド可能なスライド部123が設けられている。これにより、ワークWが挟持部122により受渡し台121上に位置決め固定された状態では、受渡し台121や挟持部122を含む受渡し部12をワークWの搬送方向と直交する向きにスライドさせて、受渡し部12への受渡しが行われたワークWを第2作業ステーションS2に対して出入り自在に水平移動できるようになっている。
第4作業ステーションS4に配設される受渡し部14についても同様に、トランスファバー2を上方から下方に通過させることでワークWを載置可能な受渡し台141と、受渡し台141上に載置されたワークWを挟持して第4作業ステーションS4上におけるワークWの作業位置を確定する挟持部142と、受渡し台141の側方に連結され、圧入部品(ここではバルブガイド)をストックしておくためのストックユニット16、および受渡し台141の下方に設けられ、接地側(に設けたガイドレール)との間でスライド可能なスライド部143とを有する。これによっても、ワークWが挟持部142により受渡し台141上に位置決め固定された状態では、受渡し台141や挟持部142を含む受渡し部14をワークWの搬送方向と直交する向きにスライドさせて、受渡し部14への受渡しが行われたワークWを第4作業ステーションS4に対して出入り自在に水平移動できるようになっている。
上記の製造ライン10に組み込まれて使用されるワーク搬送装置1は、製造ライン10におけるワークWの搬送方向(図1中矢印で示す向き)に沿って配設されるトランスファバー2と、トランスファバー2上に複数のワークWを載置した状態でトランスファバー2をその長手方向に沿って往復動させる往復動機構3を備えている。
トランスファバー2は、その一部が分離して受渡し部12,14とそれぞれ一体的に水平移動できるようになっている。この実施形態では、トランスファバー2は、長手方向に略4等分に分割された形態をなしており、搬送方向の最後尾に位置する分割バー(第1分割バー21)から、第2分割バー22、第3分割バー23、第4分割バー24の順に配置されている。各分割バー21〜24のワーク載置面(上面)には、例えばワークWと嵌り合う嵌合部21a〜24aがそれぞれ形成されており、これによりワークWを保持した状態で各分割バー21〜24を往復動又は昇降できるようになっている。また、これら複数の分割バー21〜24は一直線上に並んだ状態では相互に軸方向に係合し、後述する往復動機構3からのスライド力を受けて全ての分割バー21〜24が一体的に搬送方向に沿って往復運動できるようになっている。
往復動機構3は、この実施形態では、第1分割バー21の後方側に配置される第1スライド部31aと、このスライド部31aに対する第1ガイドレール部31b、および、第4分割バー24の前方側に配置される第2スライド部32aと、このスライド部32aに対する第2ガイドレール部32bとで主に構成されている。各ガイドレール部31b,32bは何れもトランスファバー2の長手方向に沿った向きに配設されており、適当な駆動手段(スライド部31a,32aに内臓されていてもよく、別体取り付け品でもよい)により対応するスライド部31a,32aをトランスファバー2の長手方向、すなわちワークWの搬送方向に沿って前後運動できるようになっている。そのため、図1や図2に示すように、トランスファバー2の後方端と前方端にそれぞれスライド部31a,32aを当接させた状態では、スライド部31a,32aの前後運動に伴い、スライド部31a,32a間に保持されたトランスファバー2(分割バー21〜24)が往復動できるようになっている。
また、ワーク搬送装置1は、図2に示すように、各分割バー21〜24と、往復動機構3のスライド部31a,32aおよびガイドレール部31b,32bとを昇降させるための昇降機構4を備えている。この昇降機構4は、各分割バー21〜24および往復動機構3を載置した状態で一体に昇降可能な昇降台41〜44と、これら昇降台41〜44および搬送方向前方側の往復動機構3(第2スライド部32a、第2ガイドレール部32b)の下方に連結され、各々の昇降台41〜44、および第2スライド部32aと第2ガイドレール部32bを個別に昇降させるシリンダ部51〜55とで構成されている。この実施形態では、トランスファバー2(第1分割バー21)の側方に位置する往復動機構3のスライド部31aおよびガイドレール部31bが固定された第1昇降台41と、第3昇降台43と、トランスファバー2の前方に位置する往復動機構3のガイドレール部32bをそれぞれ昇降可能に支持する第1シリンダ部51、第3シリンダ部53、および第5シリンダ部55が地面(固定側)に取り付けられている。また、第2昇降台42と第4昇降台44をそれぞれ昇降可能に支持する第2シリンダ部52と第4シリンダ部54は何れも可動式の受渡し部12,14に固定され、これら受渡し部12,14と一体的に地面(固定側)に対して水平移動できるようになっている。
また、この実施形態では、各昇降台41〜44の両側方に複数のガイドローラ61〜64が設けられており、往復動機構3による各分割バー21〜24の一体的な往復運動を案内するようになっている。
以下、上記構成のワーク搬送装置1の搬送態様の一例を説明する。なお、以下では、搬送態様の理解を容易にするため、各作業ステーションS1〜S4に位置するワークWに対して異なる符号W1〜W4を便宜的に付して説明する。
まず、図2に示す状態をワークの搬送サイクルの初期位置として考える。この場合、各作業ステーションS1〜S4上のワークW1〜W4は何れも対応する受渡し部11〜14に受け渡された状態にあり、かつ、トランスファバー2はワークW1〜W4の下方に位置している。この実施形態でいえば、トランスファバー2の各分割バー21〜24は一直線上に配列した状態で往復動機構3によるストローク範囲の最後端に位置している。また、各分割バー21〜24はそれぞれ昇降台41〜44上に載置された状態で、昇降機構による昇降可能範囲の最下端に位置している。
この状態から昇降機構を駆動させて、具体的には各シリンダ部51〜55を駆動して各々のロッドを伸長させることでロッドに連結された昇降台41〜44および往復動機構3の前方側のガイドレール部32bを上昇させる。これにより、昇降台41〜44に載置されたトランスファバー2の各分割バー21〜24および往復動機構3が、例えば図3中2点鎖線で示す位置から同図中実線で示す位置まで矢印(1)の方向に上昇する。この場合、何れの作業ステーションS1〜S4においても、各受渡し部11〜14から分割バー21〜24へのワークW1〜W4の受渡しが行われるよう、各分割バー21〜24および往復動機構3を、少なくとも、最も高い位置にある受渡し部においてワークの受渡しが可能な高さまで上昇させるようにするのがよい。これにより、図3中実線で示すように、何れの分割バー21〜24においても、対応する受渡し部11〜14との間でワークW1〜W4の受渡しが行われる。
続いて、トランスファバー2と同じ高さまで上昇した往復動機構3を駆動して前後のスライド部31a,32aを共に搬送方向前方側に向けてスライドさせることで、これらスライド部31a,32aと軸方向に当接し、かつ何れも一直線上に配置された分割バー21〜24が、図4に示すように、スライド部31a,32aと同期して搬送方向前方側、図4でいえば矢印(2)の方向に水平移動する。この場合、何れの作業ステーションS2〜S4においても、各分割バー21〜23から受渡し部12〜14へのワークW1〜W3の受渡しが行われるよう、また、第5作業ステーションS5において後述する搬出機構18に一連の作業が完了したワークW4を移載できるよう、各分割バー21〜24および往復動機構3のスライド部31a,32aを所定の距離だけ水平移動させる。図4でいえば、2点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで各分割バー21〜24およびスライド部31a,32aを水平移動させる。
上述の如く各ワークW1〜W4を搬送方向前方側に移送した後、図5に示すように、シリンダ部51〜55を駆動させて、昇降台41〜44および往復動機構3を下降させる。ここでは、図5中2点差線で示す位置から実線で示す位置まで矢印(3)の方向に昇降台41〜44および往復動機構3を下降させることで、各受渡し部12〜14に設けた空間(隙間)を各分割バー21〜23が通過する。この際、第2受渡し部12と第1分割バー21との間、第3受渡し部13と第2分割バー22との間、および第4受渡し部14と第3分割バー23との間でそれぞれワークW1〜W3の受渡しが行われる。また、第4分割バー24から搬出機構18上へとワークW4が移載される。
このようにしてワークW1〜W3の受渡しが行われた作業ステーションS2〜S4では、作業機による各種作業が行われる。例えば第2作業ステーションS2では、図2に示す圧入装置19によりワークW1に圧入部品としてのバルブシートが圧入される。また、第3作業ステーションS3では、バルブシートを圧入済みのワークW2を上下反転させる作業が行われ、第4作業ステーションS4では、反転済みのワークW3に対して図2に示す圧入装置20により圧入部品としてのバルブガイドが圧入される。また、第1作業ステーションS1では、新たなワークが搬入機構17より第1受渡し部11へと搬入されると共に、第5作業ステーションS5では、全ての作業を完了したワークW4が搬出機構18により次工程へと搬出される。
また、圧入装置19,20のパンチ部に圧入部品を補給する場合、各作業ステーションS2,S4上に圧入部品のストックユニット15,16を移動させる。具体的には、図6に示すように、可動式受渡し部12,14をその一側方の側に水平移動(図6中矢印(4)の向きにスライド)させることで、受渡し部12,14の他側方に連結された圧入部品のストックユニット15,16を各作業ステーションS2,S4上に移動させる。この際、第2受渡し部12内に配置された第1分割バー21は隣接する往復動機構3のスライド部31aおよび第2分割バー22とは分離して、かつ第2受渡し部12や第2昇降台42と共に水平移動する。同様に、第4受渡し部14内に配置された第3分割バー23は隣接する第2および第4分割バー22,24とは分離して、かつ第4受渡し部14や第4昇降台44と共に水平移動する。これにより、分割バー21,23を他部材と干渉させることなく、各圧入装置19,20のパンチ部に圧入部品を補給することができる。
このようにして、圧入部品の補給が完了した後、図6中の矢印(5)に示す向きに可動式の受渡し部12,14を水平移動させ、各ワークW1,W3に対応する圧入部品(バルブシート、バルブガイド)を圧入可能な位置までワークW1,W3を復帰させる。これにより、ワークへの圧入作業が継続して実施される。
また、上記の作業時、何れも往復動機構3と共に受渡し部11〜14の下方に位置しているトランスファバー2(分割バー21〜24)を後退移動させる。すなわち、往復動範囲の最前端に位置している往復動機構3の両スライド部31a,32aを図7中矢印(6)の方向に後退させることで、両スライド部31a,32a間に係合保持される分割バー21〜24が同期して後退する。この実施形態では、同図中2点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで後退させることで、各分割バー21〜24が図2に示す所期位置に復帰する。このようにして、各ワークW1〜W4の1搬送サイクルが実施されると共に、各ワークW1がそれぞれ隣接する次の作業ステーションへと搬送される。
以上、本発明に係るワーク搬送装置の一実施形態を説明したが、もちろん、上記形態に限定されることなく、他の形態を採ることも可能である。
例えば、上記実施形態では、トランスファバー2の一部を分離する手段として、トランスファバー2を長手方向に等分割(4分割)した場合を例示したが、もちろん、分離の形態はこれに限られない。可動式受渡し部12,14と一体に移動可能な分離部分を有し、かつ、この分離部分と隣接するトランスファバー2の残部と受渡し部12,14とが干渉しない限りにおいて、さらに言えば、トランスファバー2によるワークWの搬送方向と交差する向きに分離して移動可能な限りにおいて、トランスファバー2の一部を分離し、あるいはトランスファバー2を適当な比率でもって複数に分割(各々長さが異なっても構わない)することも可能である。
また、上記実施形態では、トランスファバー2の昇降に伴い自動的に受渡し部11〜14との間でワークW(W1〜W4)の受渡しを行う場合を説明したが、例えば受渡し部11〜14からワークWをピックアップし、トランスファバー2(の各分割バー21〜24)上に当該ピックアップしたワークWを受渡し、また、トランスファバー2からワークWをピックアップし、当該ピックアップしたワークWを受渡し部11〜14へと受渡すピックアップ機構を別に設けるようにしても構わない。
また、複数に分割した部分(分割バー21〜24)同士の軸方向での係合態様についても、特に上記実施形態に限定されないことはもちろんである。少なくとも受渡し部11〜14にワークWを受渡した状態でトランスファバー2本体から分離して水平移動できる限りにおいてその係合形態は任意である。作業ライン(搬送ライン)上から水平移動する向きが予め決まっているのであれば、図示は省略するが、水平方向の一方側でも係合する、いわゆるフック状の係合形態を採ることも可能である。
また、上記実施形態では、圧入部品のストックユニット15,16と受渡し部12,14(に保持されたワークW1,W3)とを作業ステーションS2,S4に出入りさせることで、圧入部品の補給および当該部品の圧入作業を行う場合を説明したが、これ以外の圧入態様を採る場合についても本発明に係るワーク搬送装置1を適用できることはもちろんである。例えば、圧入装置19,20のパンチ部をシリンダヘッドの吸気側と排気側の一方のみとし(3気筒用であれば3連のパンチとし)、かつ、受渡し部12,14においてワークWの揺動(チルト)を可能とする機構を追設した製造ライン10においても、本発明に係るワーク搬送装置1を組み込んで使用することが可能である。この場合、例えば図示は省略するが、チルト機構を備えた受渡し部12,14は地面(固定側)に直接固定すると共に、昇降機構4(昇降台42,44とシリンダ部52,54)のみを地面(固定側)との間で搬送方向と交差する向きに移動可能な構成(例えばスライド部123,143を地面とシリンダ部52,54との間に配設する)を採ることで、受渡し部12,14におけるワークWまわりの可動スペースを確保して、ワークWやその可動手段(チルト機構など)とトランスファバー2との干渉を回避することができる。
また、以上の説明では、シリンダヘッドにバルブシートやバルブガイドを圧入するためのラインに本発明に係るワーク搬送装置1を組み込んだ場合を例示したが、本発明はその技術的内容から、圧入工程以外の他の製造ライン(組立てラインや加工ラインなど)にも本発明を適用できることはもちろんである。
また、上記以外の事項についても、本発明の技術的意義を没却しない限りにおいて他の具体的形態を採り得ることはもちろんである。
本発明の一実施形態に係るワーク搬送装置1を組み込んだ製造ライン10の要部平面図である。 図1に示す製造ラインの要部正面図である。 ワーク搬送装置によるワークの搬送サイクルの一例を説明するための製造ラインの要部正面図である。 ワーク搬送装置によるワークの搬送サイクルの一例を説明するための製造ラインの要部正面図である。 ワーク搬送装置によるワークの搬送サイクルの一例を説明するための製造ラインの要部正面図である。 ワーク搬送装置によるワークの搬送サイクルの一例を説明するための製造ラインの要部平面図である。 ワーク搬送装置によるワークの搬送サイクルの一例を説明するための製造ラインの要部平面図である。
符号の説明
1 ワーク搬送装置
2 トランスファバー
3 往復動機構
10 製造ライン
11、12、13、14 受渡し部
15、16 ストックユニット
17 搬入機構
18 搬出機構
19、20 圧入装置
21、22、23、24 分割バー
31a、32a スライド部
31b、32b ガイドレール部
41、42、43、44 昇降台
51、52、53、54、55 シリンダ部
121、141 受渡し台
122、142 挟持部
123、143 スライド部
S1、S2、S3、S4、S5 作業ステーション
W、W1、W2、W3、W4 ワーク

Claims (3)

  1. 直列に配設された複数の作業機間でワークの搬送を行うための装置であって、前記ワークの搬送方向に沿って配設され複数の前記ワークを載置可能なトランスファバーと、前記トランスファバーをその長手方向に沿って往復動させる往復動機構とを備えたワーク搬送装置であって、
    前記作業機の作業ステーションにはそれぞれ、前記トランスファバーとの間で前記ワークの受渡しを行う受渡し部が配設され、
    前記トランスファバーの一部が分離可能で、かつ分離可能な部分が、前記受渡し部に前記ワークを受渡した状態では、前記搬送方向と交差する向きに移動できるように構成されていることを特徴とするワーク搬送装置。
  2. 前記トランスファバーを昇降運動させる昇降機構をさらに備え、該昇降機構により前記トランスファバーを上昇させることで前記トランスファバーから前記受渡し部への前記ワークの受渡しを行い、前記トランスファバーを下降させることで前記受渡し部から前記トランスファバーへの前記ワークの受渡しを行うように構成されている請求項1に記載のワーク搬送装置。
  3. 前記分離可能なトランスファバーの一部は、前記トランスファバーの残部と軸方向に係合し、かつ前記往復動機構により前記残部と一体に往復動できるように構成されている請求項1又は2に記載のワーク搬送装置。
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