JP3809613B2 - 遊技盤の移送装置 - Google Patents

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この発明は、遊技盤に所要の加工を施す遊技盤加工ステーションに対し、搬入ラインを流通する未加工の遊技盤を移送し、この遊技盤加工ステーションで加工された加工済の遊技盤を搬出ラインに移送する遊技盤の移送装置に関するものである。
遊技盤の製造工程において、遊技盤(未加工の遊技盤)はベルトコンベアやローラーコンベア等の搬送手段によって構成された製造ライン(搬入ライン)を搬送され、このラインに沿って設置された釘打ち装置等の種々の遊技盤加工ステーションによって釘打ち加工等の所要の加工が施される。また、前記遊技盤加工ステーションで加工された遊技盤(加工済の遊技盤)は、別の製造ライン(搬出ライン)を搬送され、更に別の種類の遊技盤加工ステーションで次工程の加工がなされる。このように遊技盤は、製造ラインを搬送される過程で、様々な遊技盤加工ステーションにおいて順次加工されることで最終的に製品として完成される。
ところで、前記製造工程においては、製造ラインに沿って設置された遊技盤加工ステーションに対して搬入ラインを搬送されている未加工の遊技盤を移送すると共に、この遊技盤加工ステーションにおいて加工が完了した加工済の遊技盤を搬出ラインに移送する必要がある。例えば、特許文献1に開示されている如く、コンベアを組合わせた移送装置で遊技盤を遊技盤加工ステーションに移送する構成が提案されている。この移送装置は、その始端を未加工の遊技盤を搬入する主搬入コンベアに接続し、終端が釘打ち装置に連結した副搬入コンベアと、その始端を釘打ち装置に接続し、終端が加工済の遊技盤を搬出する主搬出コンベアに接続した副搬出コンベアとを組合わせた構成である。前記副搬入コンベアおよび副搬出コンベアは上下の関係で配設され、主搬入コンベアから副搬入コンベアを経て釘打ち装置に移送された未加工の遊技盤は、釘打ち装置で釘打ち加工された後、両副コンベア間を接続する上下に移動するエレベータコンベアで副搬出コンベアに移送され、該副搬出コンベアを介して主搬出コンベアに受渡されるようになっている。
特許第3182707号公報
しかし、特許文献1に開示された移送装置では、主となる製造ラインを構成する主搬入・搬出コンベアの他に、搬入および搬出用の副コンベアを釘打ち装置に対応して設ける構成のため、釘打ち装置の周りに大きなスペースが必要となる問題が指摘される。しかも、加工済の遊技盤を上下に移動させるため、構成が複雑になってしまう難点もある。また、副搬入コンベアと副搬出コンベアを共通化することで、省スペース化を図った構成もあるが、この場合は釘打ち装置等の遊技盤加工ステーションから加工済の遊技盤を搬出した後でなければ、次の未加工の遊技盤を副コンベアに流せないから、加工作業効率が悪くなってしまう欠点がある。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る遊技盤の移送装置に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、省スペースで、かつ移送作業効率に優れた遊技盤の移送装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る遊技盤の移送装置は、
未加工の遊技盤(10a)を搬入する搬入ライン(ML)または該搬入ライン(ML)に並設されて加工済の遊技盤(10b)を搬出する搬出ライン(KL)の外側に並設した遊技盤加工ステーション(KS)に対し、搬入ライン(ML)から未加工の遊技盤(10a)を移送し、該加工ステーション(KS)で加工が終了した加工済の遊技盤(10b)を搬出ライン(KL)へ移送するようにした移送装置(20)において、
前記搬入ライン(ML)の搬入完了位置(IR)に到来した未加工の遊技盤(10a)を把持し、該遊技盤(10a)を前記遊技盤加工ステーション(KS)の搬出入位置(HR)で解放する第1把持手段(22)と、
前記遊技盤加工ステーション(KS)で加工されて搬出入位置(HR)に臨む加工済の遊技盤(10b)を把持し、該遊技盤(10b)を前記搬出ライン(KL)の搬出開始位置(OR)で解放する第2把持手段(24)と、
前記第1把持手段(22)および第2把持手段(24)を支持し、搬入ライン(ML),搬出ライン(KL)および遊技盤加工ステーション(KS)の上方において並設方向へ往復移動可能な支持手段(30)とからなり、
前記支持手段(30)は、搬入ライン(ML)および搬出ライン(KL)の上方において前記並設方向に延在する固定アーム(32)と、該固定アーム(32)に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持された移動体(34)と、該移動体(34)に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持され、前記第1把持手段(22)および第2把持手段(24)を有する可動アーム(38)とを備え、
前記固定アーム(32)に対し前記移動体(34)を前記遊技盤加工ステーション(KS)から離間すると共に、該移動体(34)に対し前記可動アーム(38)を該遊技盤加工ステーション(KS)から離間した第1状態にあっては、前記第1把持手段(22)が前記搬入ライン(ML)の搬入完了位置(IR)に臨むと共に、前記第2把持手段(24)が前記搬出ライン(KL)の搬出開始位置(OR)に臨み、
前記固定アーム(32)に対し前記移動体(34)を前記遊技盤加工ステーション(KS)へ向けて近接した第2状態にあっては、前記第1把持手段(22)が前記搬出ライン(KL)の搬出開始位置(OR)に臨むと共に、前記第2把持手段(24)が前記遊技盤加工ステーション(KS)の搬出入位置(HR)に臨み、
更に前記移動体(34)に対し前記可動アーム(38)を前記遊技盤加工ステーション(KS)へ向けて近接した第3状態にあっては、前記第1把持手段(22)が遊技盤加工ステーション(KS)の搬出入位置(HR)に臨むよう設定され、
前記支持手段(30)を制御的に往復移動して、前記第1状態、第2状態、第3状態とするよう構成したことを特徴とする。
また、前記支持手段(30)は、前記可動アーム(38)を支持した移動体(34)を往復移動する第1往復駆動手段(36)と、該可動アーム(38)を往復移動する第2往復駆動手段(40)とを備え、
前記両往復駆動手段(36,40)と、前記第1把持手段(22)を開閉動作させる第1把持駆動手段(26)と、前記第2把持手段(24)を開閉動作させる第2把持駆動手段(28)とを夫々駆動制御する移送制御手段(C2)を有し、
前記第1状態にあって、前記搬入ライン(ML)の搬入完了位置(IR)に到来した未加工の遊技盤(10a)を、前記第1把持駆動手段(26)を正駆動して前記第1把持手段(22)で把持した後、両往復駆動手段(36,40)を正駆動して前記移動体(34)および可動アーム(38)を往動させることで、第3状態に移行させて未加工の遊技盤(10a)を前記遊技盤加工ステーション(KS)の搬出入位置(HR)に移送し、
前記第1把持駆動手段(26)を逆駆動して第1把持手段(22)を解放することで、未加工の遊技盤(10a)を前記遊技盤加工ステーション(KS)の搬出入位置(HR)に受渡した後、該遊技盤加工ステーション(KS)で未加工の遊技盤(10a)に所要の加工が施される間に、前記第2往復駆動手段(40)を逆駆動して前記可動アーム(38)を復動させて第2状態に移行し、
前記遊技盤加工ステーション(KS)で加工された加工済の遊技盤(10b)を、前記第2把持駆動手段(28)を正駆動して前記第2把持手段(24)で把持した後、前記第1往復駆動手段(36)を逆駆動して前記移動体(34)を復動させることで第1状態に移行させて、該加工済の遊技盤(10b)を前記搬出ライン(KL)の搬出開始位置(OR)に移送し、
前記第2把持駆動手段(28)を逆駆動して前記第2把持手段(24)を解放することで、加工済の遊技盤(10b)を搬出ライン(KL)の搬出開始位置(OR)に受渡すと共に、前記第1把持駆動手段(26)を正駆動して搬入ライン(ML)の搬入完了位置(IR)に到来した次の未加工の遊技盤(10a)を前記第1把持手段(22)で把持するように、
前記移動体(34)と可動アーム(38)との往復移動および両把持手段(22,24)の開閉動作を繰り返すよう、前記両往復駆動手段(36,40)および両把持駆動手段(26,28)を前記移送制御手段(C2)で夫々駆動制御することで、前記搬入ライン(ML)から未加工の遊技盤(10a)を前記遊技盤加工ステーション(KS)に移送すると共に、該遊技盤加工ステーション(KS)で加工された加工済の遊技盤(10b)を前記搬出ライン(KL)に移送するよう構成してもよい。
本発明に係る遊技盤の移送装置によれば、第1把持手段は未加工の遊技盤のみを移送し、第2把持手段は加工済の遊技盤のみを移送するよう構成されているから、未加工の遊技盤の移送作業と加工済の遊技盤の移送作業とが干渉することがなく、効率のよい移送作業を実施することができる。しかも、主ラインから遊技盤加工ステーションへ至る複数の副ラインを設ける必要がなく、隣り合う遊技盤加工ステーションの間隔を狭めて、加工スペースの省減化を図ることができる。また、両把持手段を有する可動アームを固定アームに対して往復移動するよう構成することで、アームの延在幅が短くなり、加工スペースをよりコンパクトにし得る
請求項の発明によれば、加工済の遊技盤を第2把持手段で搬出ラインに受渡すと同時に、第1把持手段で搬入ラインの搬送完了位置に到来した未加工の遊技盤を把持し得るよう構成したので、移送作業効率がよい。また、遊技盤加工ステーションで加工を行なっている間に、アームが移動するよう構成してあるので、更に効率的な移送作業を実施できる。
次に、本発明に係る遊技盤の移送装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。
パチンコ機等の遊技盤の製造過程において、図1に示すように、遊技盤10a,10bの搬送ラインML,KLを構成する搬送装置H(H1,H2)によって、この搬送ラインML,KLに沿って並設された複数の遊技盤加工ステーション(以下、単にステーションと省略する)KSの夫々に対する未加工の遊技盤(以下、未加工品と云う)10aの搬入または該ステーションKSからの加工済の遊技盤(以下、加工済品と云う)10bの搬出を行なうようになっている。前記搬送ラインは、未加工品10aを前記ステーションKSに搬入する搬入ラインMLと、加工済品10bを該ステーションKSから搬出する搬出ラインKLとから構成され、両ラインML,KLは並設されている。また、前記搬送ラインML,KLは、その搬送方向に沿って複数(実施例では3区画)のセクションSに分割されると共に、各セクションSに対応してステーションKSが並設されている。そして前記搬送装置Hの上方には、前記ステーションKSの搬出入位置HRに対し、搬入ラインMLの搬入完了位置IRから未加工品10aを移送すると共に、該ステーションKSで加工が終了した加工済品10bを搬出入位置HRから搬出ラインKLの搬出開始位置ORへ移送する移送装置20が、各ステーションKSに対応的に設置されている。なお実施例では、前記ステーションKSが前記搬出ラインKLの外側(搬入ラインMLとは反対側)に並設され、搬入ラインML、搬出ラインKLおよびステーションKSの搬出入位置HRの各離間間隔Dは同一に設定されている(図5参照)。ここで搬入ラインML、搬出ラインKLおよびステーションKSの搬出入位置HRの各離間間隔Dとは、各ラインML,KLにおいては、搬送される未加工品10aまたは加工済品10bにおける並設方向の搬送中心間の距離を指し、搬出ラインKLおよびステーションKSの搬出入位置HRにおいては、搬送される加工済品10bにおける並設方向の搬送中心と、該搬出入位置HRにおける並設方向の中央との距離を指す。
(搬送装置)
先ず、未加工品10aおよび加工済品10bを搬送する搬送装置Hについて説明する。前記搬送ラインML,KLをなす各搬送装置Hは、前記未加工品10aおよび加工済品10bを搬送ラインML,KLにおける上流側から下流側へ搬送する複数の搬送手段50と、搬送方向に隣り合うセクションS,Sの間に配設した複数の受渡手段60とから構成されている。図2または図3に示すように、前記搬送手段50は、各セクションSに上下の関係をもって、該セクションSの搬送方向に沿う位置に応じた所定段数で配設され、各セクションSにおける所定段の搬送手段50を介して、対応するステーションKSへの未加工品10aおよび加工済品10bの搬入または搬出を行なっている。また前記受渡手段60は、上流側のセクションSにおける搬送手段50から受入れた未加工品10aおよび加工済品10bを、下流側のセクションSにおける所定段の搬送手段50へ受渡すよう構成され、上下の関係で配設された搬送手段50に対応して昇降自在に移動し得るようになっている。ここで、前記搬送手段50の所定段数とは、上下の関係で配置された2以上の段数に限らず、セクションSによっては1段となる場合がある。
(搬送手段)
前記搬送手段50は、搬送制御手段C1の制御下に連続的または間欠的に未加工品10aおよび加工済品10bを任意の方向(搬送方向)へ移動し得る公知のローラコンベアやベルトコンベア等の運搬装置であって、実施例ではローラコンベアが採用されている。
(受渡手段)
また前記受渡手段60は、前記搬送制御手段C1の制御下に昇降移動し得ると共に、受入れた未加工品10aおよび加工済品10bを搬送方向へ間欠的に移動し、該未加工品10aおよび加工済品10bを搬送手段50に受渡し得る、所謂エレベータコンベアの如き運搬装置が使用される。
(ストッパ)
前記各搬送手段50は、その未加工品10aまたは加工済品10bの搬送終端側に、前記受渡手段60の昇降動作に連動して該搬送手段50で搬送される未加工品10aまたは加工済品10bの移動の規制および解除を行なうストッパ70が設けられる(図11参照)。例えば前記ストッパ70は、前記搬出手段50における未加工品10aまたは加工済品10bの搬送面から突出または退避し得るよう、図示しない昇降手段によって上下移動可能に構成される。そして前記ストッパ70が、前記搬送手段50の搬送面から突出することで、前記未加工品10aまたは加工済品10bにおける搬送方向前側の側面に当接して搬送方向への移動を規制し、該ストッパ70が下降して搬送面から退避することで、未加工品10aまたは加工済品10bの移動規制を解除し得ると共に、該未加工品10aまたは加工済品10bの通過を許容するようになっている。そして、前記ストッパ70により未加工品10aまたは加工済品10bを移動規制したまま、連続的に搬送手段50を駆動することで、該搬送手段50により搬送されている他の未加工品10aまたは加工済品10bの搬送を継続することができる。なお、前記ストッパ70の昇降手段は、前記搬送制御手段C1によって受渡手段60に連動するよう制御されている(図4参照)。
(第1搬送装置)
前記搬入ラインMLを構成する搬送装置H(以後、第1搬送装置H1と称す)は、n区画(n≧2)の搬入セクションSに分割された搬入ラインMLに対応して、搬送方向の最上流に位置する搬入セクションSは上下の関係でn段の搬送手段50を備え、下流側の搬入セクションSに向かうにつれて、当該セクションSにおける搬送手段50の段数が1段づつ減少し、最下流の搬入セクションSにおける搬送手段50は1段になっている。ここで実施例の搬入ラインMLは、3(n=3)区画に分割され、該搬入ラインMLに沿って最上流に位置する上流搬入セクションS1と、最下流に位置する下流搬入セクションS3と、これら上流および下流搬入セクションS1,S3の間に位置する中流搬入セクションS2とに区画される。すなわち、3(n=3)区画の搬入セクションSに分割された搬入ラインMLにおいて、上流搬入セクションS1では、前記搬送手段50が上下の関係で3(n)段で配設され、中流搬入セクションS2では、搬送手段50が上下の関係で2(n−1)段で配設され、下流搬入セクションS3では、搬送手段50が1段となっている(図2参照)。
このように、3つの搬入セクションS1,S2,S3に区画された前記搬入ラインMLを構成する第1搬送装置H1は、全ての搬入セクションS1,S2,S3に設置されて、対応する前記ステーションKSへの未加工品10aの搬入段となる最上段の第1搬送手段50aと、上流搬入セクションS1および中流搬入セクションS2に夫々設置され、前記第1搬送手段50aの下方で中段に位置する第2搬送手段50bと、上流搬入セクションS1のみに設置され、第2搬送手段50bの下方で最下段に位置する第3搬送手段50cとを備えている。また、各搬入セクションS1,S2,S3において、同一の段に位置する搬送手段50は、その搬送面が同一水平面上に位置するように設置され、すなわち各搬入セクションS1,S2,S3の各第1搬送手段50aは、同一搬送面上に位置し、上流および中流搬入セクションS1,S2の各第2搬送手段50bも同一搬送面上に位置している。すなわち、前記第1搬送装置H1は、上流側から下流側の搬入セクションSに向かうにつれて、下段に位置する搬送手段50が欠けていく階段状になっている。
また前記第1搬送装置H1は、上流搬入セクションS1および中流搬入セクションS2の間に位置し、該上流搬入セクションS1の第2搬送手段50bから未加工品10aを受取って昇降移動し、該中流搬入セクションS2の第1搬送手段50aへ該未加工品10aを受渡し得る第1受渡手段60aと、上流搬入セクションS1および中流搬入セクションS2の間に位置し、該上流搬入セクションS1の第3搬送手段50cから未加工品10aを受取って昇降移動し、該中流搬入セクションS2の第2搬送手段50bへ該未加工品10aを受渡し得る第2受渡手段60bと、中流搬入セクションS2および下流搬入セクションS3の間に位置し、該中流搬入セクションS2の第2搬送手段50bから未加工品10aを受取って昇降移動し、該下流搬入セクションS3の第1搬送手段50aへ該未加工品10aを受渡し得る第3受渡手段60cとを備えている。前記第1受渡手段60aおよび第2受渡手段60bは上下の関係で位置し、その構成としては、これらを一体的に構成して同時に昇降移動し得る態様であっても、別体として夫々昇降移動し得る態様であってもよい。そして、これら第1〜第3搬送手段50a,50b,50cおよび第1〜第3受渡手段60a,60b,60cは、前記搬送制御手段C1によって所定の動作をするよう制御される。すなわち、前記第1〜第3受渡手段60a,60b,60cは、上流側のセクションS1,S2の搬送手段50c,50bから受入れた未加工品10aを、自身が上昇移動して下流側のセクションS2,S3における該上流側のセクションS1,S2の搬送手段50c,50bより一つ上段の搬送手段50b,50aへ受渡すよう制御される。なお、第1受渡手段60aと第2受渡手段60bとを別体とした場合、前記搬送制御手段C1により互いに干渉しないよう制御される。
n(実施例ではn=3)区画のセクションSに分割された搬入ラインMLにおいて、上流搬入セクション(最上流の搬入セクション)S1における第1搬送手段(最上段の搬送手段)50aに供給された未加工品10aは、該搬送手段50aにより搬送方向へ向けて搬送されて搬入完了位置IRに到来し、該搬入完了位置IRに臨んで上方に設置した前記移送装置20により該上流搬入セクションS1に対応して並設された前記ステーションKSの搬出入位置HRに移送される。前記上流搬入セクションS1における最上段からm段目に位置する搬送手段50に供給された未加工品10aは、下流側のセクションSに行くにつれて、前記受渡手段60により一段上の搬送手段50に順次受渡すことで、上流側からm番目に位置するセクションSにおける第1搬送手段50aに受渡すようになっている。そして、上流側からm番目に位置するセクションSにおける第1搬送手段50aに到った未加工品10aは、該搬送手段50aにより搬送方向へ向けて搬送されて搬入完了位置IRに到来し、該搬入完了位置IRに臨んで上方に設置した前記移送装置20により該セクションSに対応して並設された前記ステーションKSの搬出入位置HRに移送される。すなわち、上流搬入セクションS1において、前記第1搬送手段50aから2(m=2)段目に位置する第2搬送手段50bに供給された未加工品10aは、上流搬入セクションS1から2(m=2)番目に位置する中流搬入セクションS2の第1搬送手段50aに到来し、また前記第1搬送手段50aから3(m=3)段目に位置する第3搬送手段50cに供給された未加工品10aは、上流搬入セクションS1から3(m=3)番目に位置する下流搬入セクションS3の第1搬送手段50aに到来するようになっている。このように未加工品10aは、上流搬入セクションS1における供給された段に応じて、最終的に異なるセクションSに分配供給される。なお実施例では、前記搬入完了位置IRを前記第1搬送手段50aにおける搬送方向終端の近傍に設定し、前述したストッパ70により該搬入完了位置IRにおいて未加工品10aを待機させ得るようになっている。
(分配手段)
前記搬入ラインMLにおける上流搬入セクションS1の更に上流側には、一列に連なって搬送されてきた未加工品10aを、該上流搬入セクションS1を構成する第1〜第3搬送手段50a,50b,50cへ振分ける分配手段104が設置されている。前記分配手段104は、該分配手段104の上流側に配設された搬入路100から受入れた未加工品10aを、エレベータコンベア等の所要の分配機構によって、任意の段の搬送手段50a,50b,50cへ振分けるようになっている。
(第2搬送装置)
搬送方向下流側のセクションSに向かうにつれて搬送手段50の段数が減少する前記搬入ラインMLを構成する第1搬送装置H1に対し、前記搬出ラインKLを構成する搬送手段H(以後、第2搬送装置H2と称す)は、搬送方向下流側のセクションSに向かうにつれて搬送手段50の段数が増加するよう構成されている(図3参照)。すなわち、前記搬出ラインKLは、n(n≧2)区画の搬出セクションSに分割され、前記搬送方向の最上流に位置する搬出セクションSは1段の搬送手段50を備え、下流側の搬出セクションSに向かうにつれて、当該セクションSにおける搬送手段50の段数が上下の関係で1段づつ増加し、最下流の搬出セクションSにおける搬送手段50はn段になっている。ここで実施例の搬出ラインKLは、3(n=3)区画に分割され、該搬出ラインKLに沿って最上流に位置する上流搬出セクションS4と、最下流に位置する下流搬出セクションS6と、これら上流および下流搬出セクションS4,S6の間に位置する中流搬出セクションS5とに区画される。すなわち、3(n=3)区画の搬出セクションSに分割された搬出ラインKLにおいて、上流搬出セクションS4では、搬送手段50が1段となっており、中流搬出セクションS5では、搬送手段50が上下の関係で2(n−1)段で配設され、下流搬出セクションS6では、搬送手段50が上下の関係で3(n)段で配設されている。
このように、3つの搬出セクションS4,S5,S6に区画された前記搬出ラインKLを構成する第2搬送装置H2は、全ての搬出セクションS4,S5,S6に設置されて、対応する前記ステーションKSからの加工済品10bの搬出段となる最上段の第4搬送手段50dと、前記中流搬出セクションS5および下流搬出セクションS6に夫々設置され、前記第4搬送手段50dの下方で中段に位置する第5搬送手段50eと、前記下流搬出セクションS6のみに設置され、前記第5搬送手段50eの下方で最下段に位置する第6搬送手段50fとを備えている。また、各搬出セクションS4,S5,S6において、同一の段に位置する搬送手段50は、その搬送面が同一水平面上に位置するように設置され、すなわち各搬出セクションS4,S5,S6の各第4搬送手段50dは、同一搬送面上に位置し、中流および下流搬出セクションS5,S6の各第5搬送手段50eも同一搬送面上に位置している。
また前記第2搬送装置H2は、前記上流搬出セクションS4および中流搬出セクションS5の間に位置し、該上流搬出セクションS4の第4搬送手段50dから加工済品10bを受取って昇降移動し、該中流搬出セクションS5の第5搬送手段50eへ該加工済品10bを受渡し得る第4受渡手段60dと、中流搬出セクションS5および下流搬出セクションS6の間に位置し、該中流搬出セクションS5の第4搬送手段50dから加工済品10bを受取って昇降移動し、該下流搬出セクションS6の第5搬送手段50eへ該加工済品10bを受渡し得る第5受渡手段60eと、中流搬出セクションS5および下流搬出セクションS6の間に位置し、該中流搬出セクションS5の第5搬送手段50eから加工済品10bを受取って昇降移動し、該下流搬出セクションS6の第6搬送手段50fへ該加工済品10bを受渡し得る第6受渡手段60fとを備えている。前記第5受渡手段60eと第6受渡手段60fとは、上下の関係で位置するものであって、その構成としては、これらを一体的に構成して同時に昇降移動し得る態様であっても、別体として夫々昇降移動し得る態様であってもよい。そして、これら第4〜第6搬送手段50d,50e,50fおよび第4〜第6受渡手段60d,60e,60fは、前記搬送制御手段C1によって所定の動作をするよう制御される。すなわち、前記第4〜第6受渡手段60d,60e,60fは、上流側のセクションS4,S5の搬送手段50d,50eから受入れた加工済品10bを、自身が下降移動して下流側のセクションS5,S6における該上流側のセクションS4,S5の搬送手段50d,50eより一つ下段の搬送手段50e,50fへ受渡すよう制御される。なお、第5受渡手段60eと第6受渡手段60fとを別体とした場合、前記搬送制御手段C1により互いに干渉しないよう制御される。
n(実施例ではn=3)区画のセクションSに分割された搬出ラインKLにおいて、下流搬出セクション(最下流のセクション)S6では、該下流搬出セクションS6に対応した前記ステーションKSで加工された加工済品10bを、第4搬送手段(最上段の搬送手段)50dにより搬送方向に沿って搬出するようになっている。また、下流搬出セクション(最下流)S6からm番目に位置する搬出セクションSにおける第4搬送手段50dにステーションKSから受渡され、該第4搬送手段50dで搬出される加工済品10bを、下流側のセクションSに行くにつれて、前記受渡手段60により一段下の搬送手段50に順次受渡すことで、下流搬出セクション(最下流のセクション)S6における上からm段目の搬送手段50に受渡され、搬送方向に沿って搬出されるようになっている。すなわち、下流搬出セクションS6からこの下流搬出セクションS6を含んで3(m=3)番目に位置する上流搬出セクションS4において、該上流搬出セクションS4の第4搬送手段50dに対応するステーションKSから前記移送装置20により移送され、搬出開始位置ORに受入れた加工済品10bは、該第4搬送手段50dにより搬送方向に沿って搬送され、前記上流搬出セクションS4および中流搬出セクションS5の間に位置する第4受渡手段60dを介して中流搬出セクションS5における上から2(m=2)段目の第5搬送手段50eに到来する。そして、前記第5搬送手段50eにより搬送方向に沿って搬送され、中流搬出セクションS5および下流搬出セクションS6の間に位置する第6受渡手段60fを介して下流搬出セクションS6における上から3(m=3)段目の第6搬送手段50fに到来するようになっている。また、下流搬出セクションS6からこの下流搬出セクションS6を含んで2(m=2)番目に位置する中流搬出セクションS5において、該中流搬出セクションS5の第4搬送手段50dに対応するステーションKSから前記移送装置20により移送され、搬出開始位置ORに受入れた加工済品10bは、該第4搬送手段50dにより搬送方向に沿って搬送され、前記中流搬出セクションS5および下流搬出セクションS6の間に位置する第5受渡手段60eを介して下流搬出セクションS6における上から2(m=2)段目の第5搬送手段50eに到来するようになっている。このように加工済品10bは、第4搬送手段50dにおける前記ステーションKSから受入れたセクションSの違いに応じて、下流搬出セクションS6における異なる段の搬送手段50に振分けられて搬出される。なお実施例では、前記搬出開始位置ORを第4〜第6搬送手段50d,50e,50fにおける搬送方向始端の近傍に設定してある。
(整列手段)
前記搬出ラインKLにおける下流搬出セクションS6の更に下流側には、該下流搬出セクションS6を構成する第4〜第6搬送手段50d,50e,50fで搬送されてきた加工済品10bを、一列にまとめる整列手段106が設置されている。前記整列手段106は、第4〜第6搬送手段50d,50e,50fで搬送されてきた加工済品10bを受入れ、搬送方向下流側に配設された搬出路102へエレベータコンベア等のまとめ機構によって、一列に整列させて搬出するようになっている。また、前記搬出路102に整列して搬出する態様のみでなく、前記整列手段106により加工済品10bを段積み状にまとめてもよい。
(移送装置)
次いで、前記ステーションKSに対し、前記搬入ラインMLを構成する第1搬送装置H1から未加工品10aを移送し、該ステーションKSで加工が終了した加工済品10bを搬出ラインKLを構成する第2搬送装置H2へ移送する移送装置20について説明する。なお、前記未加工品10aおよび加工済品10bは、その加工面が上側に向く状態で前記搬送ラインML,KL上を搬送される。
図1に示すように、移送装置20は、前記搬送ラインML,KLに並設された複数のステーションKSに対応して夫々設置され、該搬送ラインML,KLを構成する両搬送装置H1,H2の上方に位置している。図5〜図7に示すように、前記移送装置20は、前記搬入ラインMLの搬入完了位置IRに到来した未加工品10aを把持し、該未加工品10aを前記ステーションKSの搬出入位置HRで解放する第1把持手段22と、該ステーションKSで加工されて搬出入位置HRに臨む加工済品10bを把持し、該加工済品10bを前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORで解放する第2把持手段24と、第1把持手段22および第2把持手段24を支持し、搬入ラインML,搬出ラインKLおよびステーションKSの上方において並設方向(未加工品10aおよび加工済品10bの搬送方向と直交する方向)へ往復移動可能な支持手段30とから基本的に構成されている。そして、前記支持手段30を制御的に往復移動させることで、前記第1把持手段22を搬入ラインMLの搬入完了位置IRまたはステーションKSの搬出入位置HRに臨ませ、また前記第2把持手段24をステーションKSの搬出入位置HRまたは前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨ませるようになっている。
(支持手段)
前記支持手段30は、前記搬入ラインMLおよび搬出ラインKLの上方において前記並設方向に延在する固定アーム32と、この固定アーム32に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持された移動体34と、この移動体34に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持され、前記第1把持手段22および第2把持手段24を有する可動アーム38とを備えている。前記固定アーム32は、前記並設方向に沿って長辺が延在し、前記搬入ラインMLおよび搬出ラインKLにおける並設方向の延在幅より若干長尺に設定されると共に、その各端部近傍に固定脚21が夫々配設され、両固定脚21,21によって該固定アーム32が搬入ラインMLおよび搬出ラインKLの上方に支持されている。前記移動体34は、上下方向に長尺な部材であって、その上端部が前記固定アーム32にスライド自在に支持され、下端部に前記可動アーム38を該移動体34に対しスライド自在に支持している。前記可動アーム38は、前記並設方向に長辺が延在し、前記搬入ラインMLおよび搬出ラインKLの離間間隔Dより長尺に設定されると共に、前記固定アーム32に対して移動体34を介して吊下がった状態で配設されている。前記可動アーム38の下面には、前記第1把持手段22が前記ステーションKSから離間する側に吊設されると共に、前記第2把持手段24が該ステーションKSに近接する側に吊設され、両把持手段22,24の離間間隔は、搬入ラインMLと搬出ラインKLとの離間間隔Dと同一に設定される(図5参照)。
(往復駆動手段)
また前記支持手段30は、前記可動アーム38を支持した前記移動体34を往復移動する第1往復駆動手段36と、該可動アーム38を往復移動する第2往復駆動手段40とを備えている。両往復駆動手段36,40は、シリンダ機構やモータ等の回転を往復移動とするねじ送り機構等の公知の手段が採用され、移送制御手段C2の制御下に(図16参照)、対応する前記移動体34および可動アーム38を前記ステーションKSに対し近接する往動、または該ステーションKSから離間する復動の夫々の動作をさせるようになっている。
(把持手段)
前記両把持手段22,24は、基本的には同一の構成であるので、第1把持手段22の構成のみについて説明すると共に、同一部材には同じ符号を付して示すこととする。前記第1把持手段22は、前記未加工品10a(第2把持手段24では加工済品10b)を挟んで対向的に配設されて開閉動作可能な一対の圧接部材42,42を複数組(実施例では2組)備え、第1把持手段22に配設した第1把持駆動手段26(第2把持手段24では第2把持駆動手段28)の駆動に伴い各圧接部材42が該未加工品10aの側端面に接離自在に当接して把持し得るようになっている(図11参照)。すなわち、前記第1把持手段22は、前記可動アーム38の下面に垂下した支持部43に配設された矩形状の枠体44で本体部分が構成され、該枠体44の搬送方向に沿う両側部から一対の圧接部材42,42の夫々が下方に突出し、前記第1把持駆動手段26により対向配置した圧接部材42,42の下端部が近接または離間する方向へ回動するよう構成されている(図5参照)。前記圧接部材42は、その上端部が搬送方向に沿って枠体44の側部に回転自在に支持された軸部44aに固定され、また下端部が枠体44における他方の側部に配設した対向する圧接部材42へ指向して折曲した鉤状に形成されている(図14参照)。前記枠体44の各側部に配設された2基の圧接部材42,42は、搬送方向に沿って離間して、前記枠体44における上流側および下流側に夫々位置すると共に、枠体44の同一側部に配設した圧接部材42,42は一体的に回動するようになっている。そして、前記枠体44の下面と対向した未加工品10aの両側端面を、前記対向した圧接部材42,42が互いに近接する方向へ回動することで、該圧接部材42,42の間に未加工品10aを把持し(図14(a)参照)、圧接部材42,42が互いに離間する方向へ回動することで、把持していた未加工品10aを解放するよう構成される(図14(b)参照)。
(把持駆動手段)
前記第1把持手段22を駆動する第1把持駆動手段26は、前記枠体44に配設され、前記移送制御手段C2の制御下に、該枠体44の各側部に設けた圧接部材42,42を、対応するリンク機構45,45を介して回動するようになっている(図14参照)。前記各リンク機構45は、第1把持駆動手段26に連結され、該第1把持駆動手段26により並設方向へ往復移動可能な第1連結部材46と、該第1連結部材46に穿設されたガイド溝46aに一端をスライド自在に保持され、他端を前記圧接部材42,42が配設された一方の軸部44aに固定した第2連結部材47とから構成される。そして、前記第1把持駆動手段26を正駆動し、前記第1連結部材46が対応する圧接部材42,42側へ向けて往動し、該圧接部材42,42から離間するにつれて上方傾斜するガイド溝46aに沿って第2連結部材47の一端がスライドすることで、軸部44aを圧接部材42の下端部が未加工品10aの側端面に近接する方向へ回動するよう構成される(図14(b)参照)。また、前記第1把持駆動手段26を逆駆動し、前記第1連結部材46が対応する圧接部材42,42側から離間する方向へ復動し、前記ガイド溝46aに沿って第2連結部材47の一端がスライドすることで、軸部44aを圧接部材42の下端部が未加工品10aの側端面から離間する方向へ回動するようになっている(図14(a)参照)。
前記支持手段30は、前記固定アーム32に対し前記移動体34を前記ステーションKSから離間すると共に、該移動体34に対し前記可動アーム38を該ステーションKSから離間した第1状態にあっては、前記第1把持手段22が前記搬入ラインMLの搬入完了位置IRに臨むと共に、前記第2把持手段24が前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨むように設定される(図5または図11参照)。この第1状態において、前記第1把持手段22は、搬入完了位置IRに到来した未加工品10aを把持し得ると共に、前記第2把持手段24は、前記ステーションKSから把持してきた加工済品10bを搬出開始位置ORで解放し得るようになっている。また前記支持手段30は、第1状態から前記固定アーム32に対し前記移動体34を前記ステーションKSへ向けて近接した第2状態にあっては、前記第1把持手段22が前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨むと共に、前記第2把持手段24がステーションKSの搬出入位置HRに臨むように設定される(図6または図12参照)。この第2状態において、前記第1把持手段22は、前記搬入完了位置IRで把持した未加工品10aの把持状態を維持し得ると共に、第2把持手段24は、ステーションKSの搬出入位置HRに臨む加工済品10bを把持し得るようになっている(図9参照)。
更に支持手段30は、第2状態から前記移動体34に対し前記可動アーム38を前記ステーションKSへ向けて近接した第3状態にあっては、前記第1把持手段22がステーションKSの搬出入位置HRに臨むよう設定される(図7または図13参照)。この第3状態において、前記第1把持手段22は、前記搬入完了位置IRで把持した未加工品10aを搬出入位置HRで解放し得ると共に、第2把持手段24は、前記搬出入位置HRで把持した加工済品10bの把持状態を維持し得るようになっている。すなわち、前記第1把持手段22は、未加工品10aのみを搬入ラインMLからステーションKSへ移送し、一方、前記第2把持手段24は、加工済品10bのみをステーションKSから搬出ラインKLへ移送するようになっている。
前記移動体34は、第1状態と第2状態との移行に際して往復移動され、第1状態において前記固定アーム32の並設方向における略中央部に位置し、第2状態に移行すると該固定アーム32に対し、前記搬入ラインMLと搬出ラインKLの離間間隔(搬出ラインKLとステーションKSの搬出入位置HRとの離間間隔)D分だけ第1状態からステーションKSへ向けて往動して該固定アーム32におけるステーションKS側の端部に位置するようになっている(図5および図6参照)。前記移動体34は、前記可動アーム38を保持した状態で往復移動し、該移動体34の移動につれて可動アーム38も同一方向へ移動することになる。また、前記可動アーム38は、第2状態と第3状態との移行に際して往復移動され、第1状態または第2状態において、該可動アーム38のステーションKSに近接する側の端部が前記移動体34により支持され、第3状態に移行すると該移動体34に対し、前記搬入ラインMLと搬出ラインKLの離間間隔(搬出ラインKLとステーションKSの搬出入位置HRとの離間間隔)D分だけ第2状態からステーションKSへ向けて往動し、該可動アーム38におけるステーションKSから離間する側の端部が移動体34に支持される(図6または図7参照)。なお前記可動アーム38は、第1状態において、前記固定アーム32の下方に位置し、前記支持手段30は、搬入ラインMLおよび搬出KLの上方にのみ延在するコンパクトな状態となっている。
(加工テーブル)
前記ステーションKSは、移送装置20から未加工品10aを受入れると共に、加工済品10bを移送装置20に受渡す搬出入位置HRと、該移送装置20の両把持手段22,24の移動領域から離間する位置に設定されて未加工品10aを加工する遊技盤加工領域YRとの間をスライド自在に移動する加工テーブル14を備えている(図11参照)。
(位置決めピン)
また、前記加工テーブル14には、前記未加工品10aおよび加工済品10bの下面に形成された孔部11に整合する位置決めピン16が突設されている(図15参照)。実施例では、前記未加工品10aおよび加工済品10bの底面(加工面と逆側)における対角に一対の孔部11,11が開設されている。そして、前記一対の孔部11,11に対応して前記加工テーブル14に一対の位置決めピン16,16が突設され、該各位置決めピン16の先端部は、根元側から先端側に向かうにつれて細くなるようテーパ形状となっている。一方の位置決めピン16は、円形の孔部11に略整合する断面真円形状に形成され、他方の位置決めピン16は、円形の孔部11に内接し得る断面多角形状に形成されている。そして、前記移送装置20の第1把持手段22により移送され、前記加工テーブル14の搬出入位置HRに臨んだ未加工品10aは、該第1把持手段22から解放された際に、各孔部11に前記各位置決めピン16が夫々挿入され、該未加工品10aの加工テーブル14に対する位置決めがなされるようになっている(図15(b)参照)。更に前記加工テーブル14は、搬出入位置HRにおいて昇降可能に構成され、前記第1把持手段22に把持して移送されてきた未加工品10aを受入れる際に、下方に退避して未加工品10aと位置決めピン16,16との干渉を避けると共に、第2把持手段24で加工済品10bを把持して並設方向へ移送する際に、下方に退避して位置決めピン16,16を孔部11,11から引抜くようになっている。なお、前記加工テーブル14に突設した位置決めピン16,16との干渉を避ける昇降機構を前記移送装置20に設け、第1把持手段22および第2把持手段24を昇降可能としてもよい。
(押圧部材)
前記支持手段30には、前記ステーションKSの搬出入位置HRに臨む前記加工テーブル14に載置された未加工品10aに対し昇降自在に移動する押圧部材48が設けられている。前記押圧部材48は、前記移動体34の下端部に配設され、鉛直方向に垂設した押圧ピン48aと、該押圧ピン48aを昇降移動させる昇降手段48bとから構成されている。前記昇降手段48bは、シリンダ等の押圧ピン48aを直線的に移動し得る機構が採用される。すなわち、前記押圧部材48は、前記移動体34の往復移動に伴って、並設方向に沿って移動し、前記支持手段30の第1状態において、前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨むと共に、第2状態および第3状態において、前記押圧ピン48aが前記一方の位置決めピン16と相対して位置するようになっている。そして、前記押圧ピン48aは、常には把持手段22,24に把持される未加工品10aおよび加工済品10bより上方に退避した状態にあって(図15(a)参照)、第3状態において、押圧ピン48aを昇降手段48bにより下方へ向けて付勢することで、第1把持手段22から解放した未加工品10aに対し押圧ピン48aで加工テーブル14に向けて押圧するよう構成される(図15(b)参照)。
また、前記可動アーム38におけるステーションKS側の端部には、別の押圧部材48が設けられている。すなわち、前記別の押圧部材48は、前記移動体34の往復移動に伴って、並設方向に沿って移動し、前記支持手段30の第1状態において、前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨むと共に、第2状態において、前記押圧ピン48aが前記加工テーブルにおける他方の位置決めピン16と相対して位置するようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る遊技盤の移送装置の作用について説明する。
前記搬送ラインのうち、上流、中流および下流搬入セクションS1,S2,S3に区画された搬入ラインMLを構成する実施例の第1搬送装置H1において、前記上流搬入セクションS1の最下段である第3搬送手段50cの始端に供給された未加工品10aは、該第3搬送手段50cにより搬送方向へ向けて搬送され、第3搬送手段50cの終端に臨んで待機している第2受渡手段60bに受渡される(図2(a)参照)。次に、前記未加工品10aを載置した前記第2受渡手段60bを上昇移動し、中流搬入セクションS2における中段に位置する第2搬送手段50bの始端に臨ませた状態で、該第2受渡手段60bを搬送方向に駆動することで、該未加工品10aを搬送方向へ向けて搬送して中流搬入セクションS2の第2搬送手段50bに受渡す(図2(b)参照)。なお、このときには前記第1受渡手段60aも上昇して第2受渡手段60bの上昇を許容する。また、中流搬入セクションS2の第2搬送手段50bにより未加工品10aが搬送され、該第2搬送手段50bの終端に臨んで待機している第3受渡手段60cに受渡される(図2(a)参照)。そして、前記未加工品10aを載置した前記第3受渡手段60cを上昇移動し、下流搬入セクションS3における最上段に位置する第1搬送手段50aの始端に臨ませた状態で、該第3受渡手段60cを搬送方向に駆動することで、該未加工品10aを搬送方向へ向けて搬送して下流搬入セクションS3の第1搬送手段50aに受渡す(図2(b)参照)。前記下流搬入セクションS3の第1搬送手段50aにより未加工品10aが更に搬送方向に沿って搬送され、搬入完了位置IRに到来した未加工品10aは、該下流搬入セクションS3の搬入完了位置IRに臨んで設置された移送装置20によって、下流搬入セクションS3に並設されたステーションKSに移送されて所要の加工がなされる。
また、前記上流搬入セクションS1の第2搬送手段50bに供給された未加工品10aは、該第2搬送手段50bにより搬送方向へ向けて搬送され、第2搬送手段50bの終端に臨んで待機している第1受渡手段60aに受渡される(図2(a)参照)。次に、前記未加工品10aを載置した前記第1受渡手段60aを上昇移動し、中流搬入セクションS2における最上段に位置する第1搬送手段50aの始端に臨んだ状態で、該第1受渡手段60aを搬送方向に駆動することで、該未加工品10aを搬送方向へ向けて搬送して中流搬入セクションS2の第1搬送手段50aに受渡す(図2(b)参照)。そして、前記中流搬入セクションS2の第1搬送手段50aにより未加工品10aが更に搬送方向に沿って搬送され、該中流搬入セクションS2の搬入完了位置IRに到来した未加工品10aは、該搬入完了位置IRに臨んで設置された移送装置20によって、中流搬入セクションS2に並設されたステーションKSに移送されて所要の加工がなされる。
更に、前記上流搬入セクションS1の第1搬送手段50aに供給された未加工品10aは、該第1搬送手段50aにより搬送方向に沿って搬送される(図2(a)参照)。上流搬入セクションS1の搬入完了位置IRに到来した未加工品10aは、該搬入完了位置IRに臨んで設置された移送装置20によって、上流搬入セクションS1に並設されたステーションKSに移送されて所要の加工がなされる。
このように、上流搬入セクションS1において、搬入段となる最上段の第1搬送手段50aに供給された未加工品10aは、最上流の上流搬入セクションS1に搬入されると共に、最上段からm段目の搬送手段50に供給された未加工品10aは、受渡手段60により階段状に順次繰り上がって最終的に各セクションSの搬入段である第1搬送手段50aに搬入され、搬送方向に沿って並ぶ各搬入セクションSの数に応じた複数の搬入経路を上下の関係で形成し得る。すなわち、前記第1搬送装置H1は、搬入ラインMLを介して複数のステーションKSに未加工品10aを搬入する場合、各搬入セクションSに対応した搬入経路を有しているので、下流側の搬入セクションSに通ずる搬入経路では、上流側の搬入セクションSを通過する未加工品10aはステーションKSに搬入されず、当該下流側の搬入セクションにおけるステーションKSへのみ未加工品10aが搬入される。従って、上流側のステーションKSが優先的に未加工品10aを受取る構成でなく、ステーションKSの搬入ラインMLに対する並設位置が上流側または下流側の何れであっても、未加工品10aを適宜要求するタイミングで受取ることが可能である。しかも、前記搬送手段50および受渡手段60を上下の関係で配設し、複数の搬入経路を上下の関係で形成しているから、搬入ラインMLの設置スペースが広くなることはない。
これに対し、前記搬送ラインのうち、上流、中流および下流搬出セクションS4,S5,S6に区画された搬出ラインKLを構成する実施例の第2搬送装置H2において、前記上流搬出セクションS4に対応して設置されたステーションKSで所要の加工が完了した加工済品10aは、該ステーションKSから前記移送装置20によって、上流搬入セクションS1の搬出段である最上段に位置する第4搬送手段50dの搬出開始位置ORに受渡される。前記加工済品10bは、第4搬送手段50dにより搬送方向へ向けて搬送され、該第4搬送手段50dの終端に臨んで待機している第4受渡手段60dに受渡される(図3(a)参照)。次に、前記加工済品10bを載置した前記第4受渡手段60dを下降移動し、中流搬出セクションS5における中段に位置する第5搬送手段50eの始端に臨ませた状態で、該第4受渡手段60dを搬送方向に駆動することで、該加工済品10bを搬送方向へ向けて搬送して中流搬出セクションS5の第5搬送手段50eに受渡す(図3(b)参照)。同様に、中流搬出セクションS5の前記第5搬送手段50eにより加工済品10aが搬送され、該第5搬送手段50eの終端に臨んで待機している第6受渡手段60fに受渡される(図3(a)参照)。そして、前記加工済品10bを載置した前記第6受渡手段60fを下降移動し、下流搬出セクションS6における最下段に位置する第6搬送手段50fの始端に臨ませた状態で、該第6受渡手段60fを搬送方向に駆動することで、該加工済品10bを搬送方向へ向けて搬送して下流搬出セクションS6の第6搬送手段50fに受渡す(図3(b)参照)。最終的に、前記下流搬出セクションS6の第6搬送手段50fにより加工済品10bが更に搬送方向に沿って搬送され、前記整列手段106に受渡される。
また、前記中流搬出セクションS5に対応して設置されたステーションKSで所要の加工が完了した加工済品10bは、該ステーションKSから前記移送装置20によって、中流搬出セクションS5の搬出段である最上段に位置する第4搬送手段50dの搬出開始位置ORに受渡される。前記加工済品10bは、第4搬送手段50dにより搬送方向へ向けて搬送され、該第4搬送手段50dの終端に臨んで待機している第5受渡手段60eに受渡される(図3(a)参照)。次に、前記加工済品10bを載置した前記第5受渡手段60eを下降移動し、下流搬出セクションS6における中段に位置する第5搬送手段50eの始端に臨ませた状態で、該第5受渡手段60eを搬送方向に駆動することで、該加工済品10bを搬送方向へ向けて搬送して下流搬出セクションS6の第5搬送手段50eに受渡す(図3(b)参照)。このとき、第6受渡手段60fも下降移動し、第5受渡手段60eの下降移動を許容する。最終的に、前記下流搬出セクションS6の第5搬送手段50eにより加工済品10bが更に搬送方向に沿って搬送され、前記整列手段106に受渡される。
更に、前記搬出ラインにおいて最下流に位置する下流搬出セクションS6に対応して設置されたステーションKSで所要の加工が完了した加工済品10bは、該ステーションKSから前記移送装置20によって、下流搬出セクションS6の搬出段である最上段に位置する第4搬送手段50dの搬出開始位置ORに受渡される(図3(a)参照)。そして、前記下流搬出セクションS6の第4搬送手段50dにより加工済品10bが更に搬送方向に沿って搬送され、前記整列手段106に受渡される。
このように、最下流の下流搬出セクションS6において、搬出段となる最上段の第4搬送手段50dに受入れた加工済品10bは、該第4搬送手段50dにより搬送されると共に、他の搬出セクションS4,S5の第4搬送手段50dに受入れた加工済品10bは、前記受渡手段60により一段ずつ階段状に順次繰り下がって最終的に下流搬出セクションS6における最上段の第4搬送手段50dからm段目の段に振分けられ、搬送方向に沿って並ぶ各セクションSに対応する複数の搬出経路を上下の関係で形成し得る。すなわち、前記第2搬送装置H2は、搬出ラインKLを介して複数のステーションKSから加工済品10bを搬出する場合、各搬出セクションSに対応した搬出経路を有しているので、下流側の搬出セクションSから通ずる搬出経路では、当該搬出セクションSより上流側の搬出セクションSから搬出された加工済品10bが搬送されず、当該下流側の搬出セクションSに対応したステーションKSから受入れた加工済品10bのみが搬出される。従って、上流側から搬出され、搬出ラインKL上を搬送されている加工済品10bに受渡しの邪魔をされないので、ステーションKSの搬出ラインKLに対する並設位置が上流側または下流側の何れであっても、加工済品10bを適宜要求するタイミングで搬出ラインKLに受渡すことが可能である。しかも、前記搬送手段50および受渡手段60を上下の関係で配設し、複数の搬出経路を上下の関係で形成しているから、搬出ラインKLの設置スペースが広くなることはない。
前記搬入ラインMLでは、上流側のセクションSである程、多くの未加工品10aが搬送され、一方、前記搬出ラインKLでは、下流側のセクションSである程、多くの加工済品10bが搬送されるものの、各搬送装置H1,H2による未加工品10aおよび加工済品10bの搬送に際し、未加工品10aまたは加工済品10bが滞り易いセクションSに関し、複数の段数で搬送手段50を配設し、未加工品10aおよび加工済品10bの搬送に際しては受渡手段60によって未加工品10aおよび加工済品10bを振分けることで、未加工品10aおよび加工済品10bの滞留を防止して、各セクションSに並設されたステーションKSにおける作業効率を向上し得る。
また、所定数(n区画)の搬入セクションSに分割した搬入ラインMLにおいて、未加工品10aが搬入されて最も混み合う最上流の搬入セクションSを、これら搬入セクションSの分割数(n区画)に応じた所定段数(n)の搬送手段50で構成し、未加工品10aの搬送数が少ない下流側の搬入セクションSに向かうにつれて搬送手段50の段数を減らすことで、必要最小限の搬送手段50の段数で未加工品10aの滞りを回避し得る。
更に、所定数(n区画)の搬出セクションSに分割した搬出ラインKLにおいて、加工済品10bが受渡されて最も混み合う最下流の搬出セクションSを、これら搬出セクションSの分割数(n区画)に応じた所定段数(n)の搬送手段50で構成し、加工済品10bの搬送数が少ない上流側の搬出セクションSに向かうにつれて搬送手段50の段数を減らすことで、必要最小限の搬送手段50の段数で加工済品10bの滞りを回避し得る。
前記第1〜第3搬送手段50a,50b,50cおよび第1〜第3受渡手段60a,60b,60cは、ステーションKSの要求する未加工品10aのタイミング等を勘案して、該第1〜第3搬送手段50a,50b,50cの搬送速度、第1〜第3受渡手段60a,60b,60cの昇降移動のタイミングや、受渡手段60a,60b,60cの駆動のタイミング等の各種パラメータが適宜に制御されているから、未加工品10aが搬送手段50a,50b,50cと受渡手段60a,60b,60cとの間や、搬送手段50a,50b,50cとステーションKSとの間等で受渡し待ちが発生することなく、効率のよい未加工品10aの搬入を実施し得る。
前記第4〜第6搬送手段50d,50e,50fおよび第4〜第6受渡手段60d,60e,60fは、ステーションKSから搬出される加工済品10bのタイミングや数等を勘案して、該第4〜第6搬送手段50d,50e,50fの搬送速度、第4〜第6受渡手段60d,60e,60fの昇降移動のタイミングや、受渡手段60d,60e,60fの駆動のタイミング等の各種パラメータが適宜に制御されているから、加工済品10bが搬送手段50d,50e,50fと受渡手段60d,60e,60fとの間や、搬送手段50d,50e,50fとステーションKSとの間等で受渡し待ちが発生することなく、効率のよい加工済品10bの搬出を実施し得る。
前記第1搬送装置H1に、前記搬入ラインMLにおける上流搬入セクションS1の更に上流側に対応して、一列に連なって搬送されてきた未加工品10aを、該上流搬入セクションS1を構成する第1〜第3搬送手段50a,50b,50cへ振分ける分配手段104を設置することで、未加工品10aを上流搬入セクションS1の各段を構成する搬送手段50a,50b,50cに効率よく振分けることができる。ここで、前記分配手段104を前記搬送制御手段C1により所定のタイミングで制御するよう構成することで、前記搬送手段50a,50b,50cおよび受渡手段60a,60b,60cの動作と相まってより搬送効率を向上させることができる。
前記第2搬送装置H2に、前記搬出ラインKLにおける下流搬出セクションS6の更に下流側に対応して、該下流搬出セクションS6を構成する第4〜第6搬送手段50d,50e,50fで搬送されてきた加工済品10bを、一列にまとめる整列手段106を設置することで、下流搬出セクションS6を構成する各段の搬送手段50d,50e,50fから夫々搬出される加工済品10bを、一列または段積み等の連なった状態にまとめて、後工程において利用し易くすることができる。ここで、前記整列手段106を前記搬送制御手段C1により所定のタイミングで制御するよう構成することで、前記搬送手段50d,50e,50fおよび受渡手段60d,60e,60fの動作と相まって、下流搬出セクションS6において加工済品10bの滞留等の不具合を回避し得る。
前記第1搬送装置H1において、上下の関係で所定段数で設置した搬送手段50のうち、ステーションKSへの搬入段となる第1搬送手段50aを、各搬入セクションS1,S2,S3における最上段に位置させることで、該第1搬送手段50aの上方に開放された空間を移送装置20により有効に利用し得るから、ステーションKSに対する未加工品10aの搬入に際し、該未加工品10aが他の段を構成する搬送手段50に干渉するのを回避することができる。
前記第2搬送装置H2において、上下の関係で所定段数で設置した搬送手段50のうち、ステーションKSから受渡された加工済品10bの搬出段となる第4搬送手段50dを、各搬出セクションS4,S5,S6における最上段に位置させることで、該第4搬送手段50dの上方に開放された空間を移送装置20により有効に利用し得るから、第4搬送手段50dへの加工済品10bの受渡しに際し、該加工済品10bが他の段を構成する搬送手段50に干渉するのを回避することができる。
各搬送手段50の搬送終端側にストッパ70を設け、受渡手段60の昇降移動に連動して、該ストッパ70により搬送手段50で搬送される未加工品10aおよび加工済品10bの移動を規制し得るので、対応する搬送手段50の終端部に受渡手段60が接続していない場合、未加工品10aおよび加工済品10bの移動を規制して搬送ラインML,KLから未加工品10aおよび加工済品10bが脱落することを防止し得る(図13参照)。
次に、実施例の移送装置20による搬送ラインML,KLとステーションKSとの間の未加工品10aおよび加工済品10bの移送工程について、図5〜図10および図16を参照して説明する。
前記移送装置20は、前記支持手段30の第1状態にあって、前記搬入ラインMLの搬入完了位置IRに臨んだ第1把持手段22において、前記第1把持駆動手段26を正駆動することで対向する圧接部材42,42を互いに近接する方向に回動させて、該搬入完了位置IRに到来した未加工品10aの両側端面を把持する(図5参照)。このとき、前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨む前記第2把持手段24は、対向する圧接部材42,42が互いに離間する方向に位置する開放した状態にある。しかる後、前記第1往復駆動手段36を正駆動して、前記移動体34を並設方向に延在する固定アーム32に沿って、前記ステーションKSに近接する方向へ往動させると共に、前記第2往復駆動手段40を正駆動して移動体34に対して可動アーム38を該ステーションKSに近接する方向へ往動させることで、前記支持手段30を第2状態を経由して第3状態に移行させて、第1把持手段22に把持された未加工品10aを前記ステーションKSの搬出入位置HRにある加工テーブル14上に臨む位置に移送する(図7参照)。また、前記移動体34の下端部に配設された押圧部材48も、該移動体34の往動に伴ってステーションKSに近接する方向へ移動し、前記加工テーブル14における位置決めピン16の上方に臨む位置に到来する(図15(a)参照)。このとき、前記加工テーブル14は下方に退避しているから、移送されてきた未加工品10aと、該加工テーブル14に突設された位置決めピン16,16との干渉を回避し得る。
第3状態にあって、未加工品10aを把持した第1把持手段22において、前記第1把持駆動手段26を逆駆動することで、該未加工品10aの側端面に当接していた対向する圧接部材42,42が互いに離間する方向へ回動して未加工品10aを解放し、該未加工品10aをステーションKSの搬出入位置HRにある加工テーブル14に受渡す(図7参照)。このとき、前記未加工品10aは、下面に開設された一対の孔部11,11を加工テーブル14に突設された一対の位置決めピン16,16に整合した状態に位置しており、前記押圧部材48の昇降手段48bを下方へ向けて付勢して押圧ピン48aで未加工品10aの上面を押圧することで、孔部11,11が位置決めピン16,16に外嵌され、未加工品10aを該加工テーブル14に対して位置決めすることができる(図15(b)参照)。また、前記加工テーブル14に未加工品10aが載置されると、前記押圧部材48は昇降手段48bを逆付勢して押圧ピン48aを未加工品10aから退避する上方に移動すると共に、該加工テーブル14は未加工品10aを載置した状態で、搬出入位置HRから両把持手段22,24の移動領域から離間する遊技盤加工領域YRへスライド移動し、該遊技盤加工領域YRで該未加工品10aに対し釘打ち等の所要の加工が実施される。そして、前記ステーションKSにおいて、遊技盤加工領域YRで未加工品10aに所要の加工が施される間に、前記第2往復駆動手段40を逆駆動して前記可動アーム38をステーションKSから離間する方向へ復動させて第3状態から第2状態に移行させる(図8参照)。
第2状態にあって、前記ステーションKSの遊技盤加工領域YRで所定の加工が施された加工済品10bは、前記加工テーブル14を再びスライド移動することで、遊技盤加工領域YRから搬出入位置HRに臨み、第2状態にある第2把持手段24の対向する圧接部材42,42の間に臨むことになる。前記搬出入位置HRに臨んでいる第2把持手段24において、前記第2把持駆動手段28を正駆動して、対向する圧接部材42,42を互いに近接する方向に回動することで、該搬入完了位置HRに到来した加工済品10bの両側端面を把持する(図9参照)。しかる後、前記第1往復駆動手段36を逆駆動して、前記固定アーム32に沿って移動体34を前記ステーションKSから離間する方向へ復動させることで、前記支持手段30を第2状態から第1状態に移行させて、第2把持手段24に把持された加工済品10bを前記搬出ラインKLの搬出開始位置ORに臨む位置に移送する(図10参照)。このとき、前記加工テーブル14は下方に退避するので、第2把持手段24に把持された加工済品10bの孔部11,11から位置決めピン16,16が抜出され、加工済品10bと位置決めピン16,16との干渉を回避し得る。
第1状態にあって、前記第2把持駆動手段28を逆駆動し、加工済品10bの両側端面に当接していた対向する圧接部材42,42が互いに離間する方向へ回動して、第2把持手段24が加工済品10bを解放することで、該加工済品10bを搬出ラインKLの搬出開始位置ORに受渡す(図10参照)。同時に、前記搬入ラインMLの搬入完了位置IRに臨んだ第1把持手段22において、前記第1把持駆動手段26を正駆動して、対向する圧接部材42,42を互いに近接する方向に回動させてることで、移送装置20とタイミングを合わせて該搬入完了位置IRに到来した次の未加工品10aの両側端面を把持し、次の移送工程に備える。
このように、前記移動体34と可動アーム38との往復移動および両把持手段22,24の開閉動作を繰り返すように、前記両往復駆動手段36,40および両把持駆動手段26,28を前記移送制御手段C2で夫々駆動制御することで、前記搬入ラインMLから未加工品10aをステーションKSに移送すると共に、該ステーションKSで加工された加工済品10bを前記搬出ラインKLに移送し得る。
前記移送装置20は、第1把持手段22で未加工品10aのみを移送し、第2把持手段24で加工済品10bのみを移送するよう構成されているから、未加工品10aの移送作業と加工済品10bの移送作業とが干渉することがなく、効率のよい移送作業を実施することができる。また前記移送装置20は、加工済品10bを第2把持手段24から解放して搬出ラインKLに受渡すと同時に、搬入ラインMLに到来した未加工品10aを把持し得るよう構成しているので、未加工品10aおよび加工済品10bの把持および解放の複数の作業を同時に実施し得るから、未加工品10aおよび加工済品10bの移送作業効率に優れている。しかも、主ラインを構成する搬入ラインMLおよび搬出ラインKLからステーションKSへ至る複数の副ラインを設ける必要がなく、隣り合うステーションKSの間隔を狭めて、加工スペースの省減化を図ることができる。更に、前記ステーションKSで加工を行なっている間に、前記可動アーム38が移動するよう構成してあるので、更に効率的な移送作業を実施できる。
前記支持手段30を、搬入ラインMLおよび搬出ラインKLの上方において前記並設方向に延在する固定アーム32と、該固定アーム32に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持された移動体34と、該移動体34に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持され、前記第1把持手段22および第2把持手段24を有する可動アーム38とから構成することで、前記支持手段30は可動アーム38が固定アーム32の下方に位置して、延在幅が最小限に抑えられた第1状態と、移動体34が往動して可動アーム38がステーションKS側に突き出た第2状態と、該可動アーム38がステーションKSの上方に延在する第3状態の3段階で可動アーム38を往復移動させることができる。このように、前記可動アーム38を固定アーム32に対し、移動体34を介して往復移動可能とすることで、固定アーム32の延在幅が短くなり、加工スペースをよりコンパクトにし得る。
前記各把持手段22,24を、前記未加工品10aまたは加工済品10bを挟んで対向的に配設され、対応する把持駆動手段26,28の駆動に伴い該未加工品10aまたは加工済品10bの両側端面に接離自在に当接する複数組の圧接部材42,42から構成することで、未加工品10aや加工済品10bをステーションKSに受渡す際や、搬出ラインKLに受渡す際に位置ずれし難くすることができる。すなわち、前記未加工品10aまたは加工済品10bの把持に際し、該未加工品10aまたは加工済品10bの下面に爪状の把持部材を差し入れて移送する構成もあるが、この構成では、未加工品10aまたは加工済品10bの下面に差し入れた把持部材を引き抜く際に、該把持部材の移動につれて未加工品10aまたは加工済品10bも移動してしまって、搬出入位置HRや搬出開始位置ORに対し未加工品10aまたは加工済品10bを的確に受渡しできない問題がある。しかるに本実施例に係る各把持手段22,24の構成によれば、向い合う一対の圧接部材42,42で未加工品10aおよび加工済品10bの両側端面を把持するようになっているから、圧接手段42,42の離間に際し、未加工品10aまたは加工済品10bが水平方向に移動することはない。従って、前記各把持手段22,24から各位置HR,ORへの受渡しに際し、位置ずれしないため、位置の矯正手段(例えば、搬出ラインの搬送方向に沿ったガイド部材等)を別途設置する必要がなく、特にステーションKSの搬出入位置HRに未加工品10aを受渡す際に位置ずれしないので、遊技盤位置を矯正する手間を省くと共に、該ステーションKSにおいて加工精度を向上し得る。
前記ステーションKSは、未加工品10aを受入れると共に、加工済品10bを受渡す搬出入位置HRと遊技盤加工領域YRとの間をスライド移動する加工テーブル14を備え、未加工品10aの加工時には遊技盤加工領域YRに移動するよう構成したので、該未加工品10aの加工時に両把持手段22,24を移動させても加工中の未加工品10aと干渉する虞れがない。このように、前記未加工品10aの加工の間に、両把持手段22,24を第3状態から第2状態に移行させておくことで、加工が完了した際には、搬出入位置HRに第2把持手段24が臨み、すぐに加工済品10bを把持して移送することができる。すなわち、効率のよい移送作業を実施することができる。
前記第1把持手段22により移送された未加工品10aを、前記ステーションKSに受入れる際に、前記加工テーブル14に設けた一対の位置決めピン16,16に未加工品10aの下面に形成された孔部11,11を夫々整合させることで、加工テーブル14に対する未加工品10aの位置決めがなされ、ステーションKSにおいて正確な加工作業を実施し得る。しかも、前記加工テーブル14に第1把持手段22を解放して載置した未加工品10aの上面を、押圧部材48の押圧ピン48aで押圧することで、孔部11と位置決めピン16とが確実に整合されて、位置決め不良を回避することができる。すなわち、前記位置決めピン16に対し、位置決めピン16の外形寸法と孔部11の内径とを略同一に設定しても、確実に位置決めピン16に孔部11を外嵌し得るから、厳密に位置決めされると共に、加工テーブル14に載置された未加工品10aの水平方向への移動を規制し、加工作業において未加工品10aを保持する手段を簡易または省略し得る。更に、前記押圧部材48を、第3状態において前記加工テーブル14の位置決めピン16の上方に位置するよう構成することで、前記位置決めピン16と孔部11との嵌合をスムーズにし得る。
また、一方の位置決めピン16を、円形の孔部11に略整合する断面真円形状に形成すると共に、他方の位置決めピン16を、円形の孔部11に内接し得る断面多角形状に形成し、断面真円形状の位置決めピン16を円形の孔部11に対し、隙間無く嵌合させることで、正確な位置決めをし得る。更に、他方の位置決めピン16を、円形の孔部11に内接し得る断面多角形状に形成してあるから、孔部11の周面と当該位置決めピン16との間の摩擦が軽減され、前記第2把持手段24により加工済品10bを把持した際に、容易に嵌合状態を解除できる。すなわち、未加工品10aの加工テーブル14に対する正確な位置決めと、加工済品10bのスムーズな加工テーブル14からの移送を両立し得る。
実施例では、各セクションSに対し1台の遊技盤加工ステーションKSを配設する構成について説明したが、各セクションSに複数並設してもよい。
本発明の好適な実施例に係る移送装置を設置した搬送装置を示す平面図である。 実施例の搬入ラインを構成する第1搬送装置を示す側面図である。 実施例の搬出ラインを構成する第2搬送装置を示す側面図である。 実施例の搬送手段の制御ブロック図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第1状態を示し、第1把持手段で未加工の遊技盤を把持した状態を示す正面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第2状態を示し、未加工の遊技盤の移送途中の状態を示す正面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第3状態を示す正面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第3状態から第2状態への移行途中を示す正面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第2状態を示し、第2把持手段で加工済の遊技盤を把持した状態を示す正面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第1状態を示し、第2把持手段における加工済の遊技盤の解放状態を示すと共に、第1把持手段における未加工の遊技盤の把持状態を示す正面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第1状態を示す平面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第2状態を示す平面図である。 実施例の移送装置において、支持手段の第3状態を示す平面図である。 実施例の移送装置において、把持手段を拡大して示す破断斜視図であって、(a)は遊技盤の解放状態を示し、(b)は遊技盤の把持状態を示す。 実施例の移送装置において、支持手段の第3状態における遊技盤加工ステーションを拡大して示す正面図であって、(a)は押圧部材の退避状態を示し、(b)は押圧部材の押圧状態を示す。 実施例の移送装置の制御ブロック図である。
符号の説明
10a 未加工品(未加工の遊技盤)
10b 加工済品(加工済の遊技盤)
22 第1把持手段
24 第2把持手段
26 第1把持駆動手段
28 第2把持駆動手段
30 支持手段
32 固定アーム
34 移動体
36 第1往復駆動手段
38 可動アーム
40 第2往復駆動手段
ML 搬入ライン
KL 搬出ライン
KS ステーション(遊技盤加工ステーション)
IR 搬入完了位置
HR 搬出入位置
OR 搬出開始位置
C2 移送制御手段

Claims (2)

  1. 未加工の遊技盤を搬入する搬入ラインまたは該搬入ラインに並設されて加工済の遊技盤を搬出する搬出ラインの外側に並設した遊技盤加工ステーションに対し、搬入ラインから未加工の遊技盤を移送し、該加工ステーションで加工が終了した加工済の遊技盤を搬出ラインへ移送するようにした移送装置において、
    前記搬入ラインの搬入完了位置に到来した未加工の遊技盤を把持し、該遊技盤を前記遊技盤加工ステーションの搬出入位置で解放する第1把持手段と、
    前記遊技盤加工ステーションで加工されて搬出入位置に臨む加工済の遊技盤を把持し、該遊技盤を前記搬出ラインの搬出開始位置で解放する第2把持手段と、
    前記第1把持手段および第2把持手段を支持し、搬入ライン,搬出ラインおよび遊技盤加工ステーションの上方において並設方向へ往復移動可能な支持手段とからなり、
    前記支持手段は、搬入ラインおよび搬出ラインの上方において前記並設方向に延在する固定アームと、該固定アームに対し並設方向に沿って往復移動可能に支持された移動体と、該移動体に対し並設方向に沿って往復移動可能に支持され、前記第1把持手段および第2把持手段を有する可動アームとを備え、
    前記固定アームに対し前記移動体を前記遊技盤加工ステーションから離間すると共に、該移動体に対し前記可動アームを該遊技盤加工ステーションから離間した第1状態にあっては、前記第1把持手段が前記搬入ラインの搬入完了位置に臨むと共に、前記第2把持手段が前記搬出ラインの搬出開始位置に臨み、
    前記固定アームに対し前記移動体を前記遊技盤加工ステーションへ向けて近接した第2状態にあっては、前記第1把持手段が前記搬出ラインの搬出開始位置に臨むと共に、前記第2把持手段が前記遊技盤加工ステーションの搬出入位置に臨み、
    更に前記移動体に対し前記可動アームを前記遊技盤加工ステーションへ向けて近接した第3状態にあっては、前記第1把持手段が遊技盤加工ステーションの搬出入位置に臨むよう設定され、
    前記支持手段を制御的に往復移動して、前記第1状態、第2状態、第3状態とするよう構成した
    ことを特徴とする遊技盤の移送装置。
  2. 前記支持手段は、前記可動アームを支持した移動体を往復移動する第1往復駆動手段と、該可動アームを往復移動する第2往復駆動手段とを備え、
    前記両往復駆動手段と、前記第1把持手段を開閉動作させる第1把持駆動手段と、前記第2把持手段を開閉動作させる第2把持駆動手段とを夫々駆動制御する移送制御手段を有し、
    前記第1状態にあって、前記搬入ラインの搬入完了位置に到来した未加工の遊技盤を、前記第1把持駆動手段を正駆動して前記第1把持手段で把持した後、両往復駆動手段を正駆動して前記移動体および可動アームを往動させることで、第3状態に移行させて未加工の遊技盤を前記遊技盤加工ステーションの搬出入位置に移送し、
    前記第1把持駆動手段を逆駆動して第1把持手段を解放することで、未加工の遊技盤を前記遊技盤加工ステーションの搬出入位置に受渡した後、該遊技盤加工ステーションで未加工の遊技盤に所要の加工が施される間に、前記第2往復駆動手段を逆駆動して前記可動アームを復動させて第2状態に移行し、
    前記遊技盤加工ステーションで加工された加工済の遊技盤を、前記第2把持駆動手段を正駆動して前記第2把持手段で把持した後、前記第1往復駆動手段を逆駆動して前記移動体を復動させることで第1状態に移行させて、該加工済の遊技盤を前記搬出ラインの搬出開始位置に移送し、
    前記第2把持駆動手段を逆駆動して前記第2把持手段を解放することで、加工済の遊技盤を搬出ラインの搬出開始位置に受渡すと共に、前記第1把持駆動手段を正駆動して搬入ラインの搬入完了位置に到来した次の未加工の遊技盤を前記第1把持手段で把持するように、
    前記移動体と可動アームとの往復移動および両把持手段の開閉動作を繰り返すよう、前記両往復駆動手段および両把持駆動手段を前記移送制御手段で夫々駆動制御することで、前記搬入ラインから未加工の遊技盤を前記遊技盤加工ステーションに移送すると共に、該遊技盤加工ステーションで加工された加工済の遊技盤を前記搬出ラインに移送するよう構成した請求項記載の遊技盤の移送装置。
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