JPH054364B2 - - Google Patents

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JPH054364B2
JPH054364B2 JP1501464A JP50146489A JPH054364B2 JP H054364 B2 JPH054364 B2 JP H054364B2 JP 1501464 A JP1501464 A JP 1501464A JP 50146489 A JP50146489 A JP 50146489A JP H054364 B2 JPH054364 B2 JP H054364B2
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Description

請求の範囲 １ 活性成分がキクニガナの地上部の抽出物であ
る、皮膚の老化を防止する化粧品組成物。
２ 前記キクニガナの地上部の抽出物が、0.001
〜0.01重量％のポリフエノールで表示される濃度
にて存在する、請求項１に記載の組成物。
３ 前記抽出物が極性溶媒によるキクニガナの地
上部の抽出物である、請求項２に記載の組成物。
４ キクニガナの地上部の少なくとも１種の抽出
物を適当な化粧品基剤において皮膚に適用する、
皮膚の老化を防止する方法。
５ 0.001〜0.01重量％のポリフエノールで表示
される濃度のキクニガナの地上部の抽出物を含有
する化粧品組成物を適当な化粧品基剤において皮
膚に適用する、請求項４に記載の方法。
６ 前記抽出物が極性溶媒によるキクニガナの地
上部の抽出物である。請求項５に記載の方法。
７ キクニガナの地上部の抽出物を適当な化粧品
基剤と混合する、請求項１に記載の組成物の調整
方法。
８ 前記キクニガナの地上部の抽出物が、前記化
粧品基剤の重量の0.001〜0.01％のポリフエノー
ルで表示される濃度にて添加される、請求項７に
記載の方法。
明細書 本発明は、皮膚の老化を防ぐ化粧品組成物に関
する。より詳しくは、本発明は、活性成分として
キクニガナ（Cichoriumintybus L.）の地上部の
抽出物を含有する化粧品組成物に関する。
キクニガナの抽出物（化合物）はカフエイル酒
石酸のような種々のポリフエノール誘導体を含
む。
キクニガナの抽出物は、沸騰水、メタノール、
エタノールおよびプロピレングリコールなどの極
性溶媒の助力による乾燥地上部の抽出により調整
され得る。
この植物の葉は、それらの催胆性、利尿性およ
び穏和な緩下性が知られており、そのため、それ
の浸剤が民間療法において浄化薬として使われて
いる。
本出願人は、キクニガナの地上部の抽出物が特
に鉄と錯生成する結果として抗−ラジカル活性を
有すること、およびそのような抽出物を含む化粧
品組成物が一部分は皮膚の老化の原因である遊離
基（ラジカル）の有害な影響を防ぎ得ることを実
際に発見した。
遊離基は、特にミトコンドリアの呼吸反応中の
酸素の一電子還元の結果として、細胞代謝反応過
程中に生成される。
それらはまた、太陽への暴露の際中に光化学反
応により皮膚において生成される。完全は細胞に
はそのようなラジカルに対する強力な保護機構が
存在する。スーパーオキシドジスムターゼにより
スーパーオキシドアニオン（O2 -）が過酸化水素
（H2O2）に変換され、次にこれがカタラーゼによ
り水（H2Ｏ）に代謝される。スーパーオキシド
ジスムターゼ＋カタラーゼの組合せは解毒機構で
あり、その効能は老化に間に減少する。これらの
条件下で、鉄により触媒されそしてHABER−
WEISS反応として知られるように、O2 -とH2O2
が反応して反応のカスケードを生じ、そしてこれ
が特にヒドロキシル（OH′）ラジカルの形成に至
る。このラジカルは非常に高い反応性を示し、そ
して生体構造物、特に膜のリン脂質、タンパク質
および核酸と相互作用し、これに損傷を生じさせ
る。
スーパーオキシドアニオンも過酸化水素もどち
らも脂質またはデオキシリボースのような糖の過
酸化を直接的には誘導できないことが知られてい
る。
実際、この反応はヒドロキシルラジカル
（OH′）のようなより反応性のラジカルの形成を
必要とし、これは鉄により触媒される。
そういつたラジカルが膜リン脂質の脂肪酸を攻
撃すると、細胞膜を通つて崩壊が広がり、それら
の機能や、特に表皮に関しては、適切な皮膚の水
分補給を保証するバリヤーとしての役割を妨害す
る。同様に、これらのラジカルがエラスチンやコ
ラーゲン等の皮膚タンパク質と相互作用すると、
それらは皮膚の老化に特徴的な断裂や架橋を引き
起こす。
主として鉄と錯生成することによりこれらのラ
ジカルを阻害するキクニガナ地上部の抽出物の存
在の結果として、本発明に係る化粧品組成物は皮
膚の老化を防ぐことができる。
本発明に係る化粧品組成物は、有利には、
0.001〜0.01重量％のポリフエノール含量で表示
される濃度においてキクニガナの地上部の抽出物
を含有する。
本発明のもう１つの主題は、皮膚の老化を防止
する方法であつて、該方法においてはキクニガナ
の地上部の少なくとも１種の抽出物が適当な化粧
品基剤において皮膚に適用される。
該抽出物は次のようにして調整され得る。
抽出物の調整例 キクニガナの地上部を乾燥しそして切り刻む
（実際には粉末まで粉にしない）。それらの重量の
５倍の沸騰水で抽出する（30分間冷浸）。抽出物
を濾過し、次いで残渣をプロピレングリコール
（植物の最初の重量の５倍）で抽出する。プロピ
レングリコール抽出物を濾過し、プレスにより残
渣を乾燥し、そして抽出物をためる。
水／プロピレングリコール抽出物（50：50）
は、カフエイル酒石酸を含むポリフエノールを１
±0.2mg／ml含有する（ARNOW試薬により測
定）。
次の実験的プロトコールは、本発明において使
う活性成分である抽出物の活性を証明することが
できる。
フエントン（Ｆｅｎｔｏｎ）反応の阻害 フエントン反応は、HABER−WEISS反応の
中の第三段階である。
(1) O2 -＋Fe3+→Fe2+＋O2 (2) 2O2〓＋2H+→H2O2＋O2 (3) Fe2+＋H2O2→Fe3+＋OH-＋OH′ この反応は、生体外においてはヒポキサンチン
およびキサンチンオキシダーゼの存在下でH2O2
（10-4Ｍ）＋Fe2+（10-5Ｍ）を反応させることによ
り行われ、これが過酸化反応の基質であるデオキ
シリボース（５×10-3Ｍ）およびスーパーオキシ
ドアニオンを生成する。
この反応をEDTA（エチレンジアミン四酢酸）
の存在下で行うと、生成されるラジカルは、上記
の反応に従つてOH′である。対照的に、EDTAの
非存在下では、まだ知られていない別の型のラジ
カルが生成される（WINTERBOURN，C.C.
Free Radical Biology ＆ Medicine，３，33
−39，1987）。
EDTAの存在または非存在下で、該反応はデ
オキシリボースを酸化生成物に変換し、これは
GUTTERIDGE，J.M.C.（Biochem.J.，224，761
−767，1984）により記載された方法に従つてチ
オバルビツール酸により測定できる。
キクニガナの抽出物の活性成分は２セツトの条
件下で反応混合物に加えた時デオキシリボースの
酸化を阻害する： 【表】 皮膚のマロンアルデヒドの形成の阻害 老化過程において遊離基に関係する細胞老化の
徴候の１つは、組織におけるリポフスチンの蓄積
である。これらの色素は、脂質および或る種の糖
のラジカル分解により生成されるマロンアルデヒ
ド（MDA）と第一アミンとの反応に由来するシ
ツフ塩基である。
この過程に対する該抽出物の保護効果は、次の
テストにおいて証明することができる。化粧品賦
形剤中に希釈しそして実験動物の皮膚に適用した
時、該抽出物は照射により皮膚組織において誘導
されるMDAの形成を阻害する。典型的な実験を
下に示す： ヌードマウスをローズベンカルの溶液（10-5
Ｍ）中に５分間入浴させることにより感作し、次
いで暗中で乾燥させた。希釈された抽出物または
賦形剤を照射10分前に動物の背部の皮膚表面に適
用した。照射は動物から25cmの距離のところに置
かれた75ワツトのKRYPTON白熱電球を使つて
30分間行つた。対照マウスは暗中に維持した。こ
れらの動物を犠牲にし、そして前に言及したチオ
バルビツール酸反応によるMDAの分析のために
それらの表皮試料を取つた。この結果は下に報告
され、そして光反応により開始される過酸化によ
る皮膚の損傷に対する該抽出物の保護効果を証明
している。
処理 MDA（％変化） 対照 賦形剤を照射 ＋120％ ５％抽出物★ を照射 −40％ ★１mgポリフエノール／mlを含む抽出物 本発明に係る化粧品組成物は、所望であれば、
美容ケアにおいて有益は性質を有することが知ら
れている他のいずれの物質でも、例えばコラーゲ
ン、エラスチン、ヒアルロン酸、不飽和脂肪酸を
含む脂質化合物、リポソーム、リン脂質、保湿
剤、ビタミン抽出物、香料、防腐剤、着色剤など
を更に含んでもよい。
本発明に係る化粧品組成物は、美容ケアにおい
て使われているあらゆる形態、例えば瓶もしくは
チユーブ中のクリームもしくはジエル、ガラスも
しくはプラスチツク瓶中の乳液もしくはローシヨ
ンおよび、所望であれば小分けしたバイアルもし
くはアンプルまたはスプレーにおいても利用可能
である。
各調整物にとつて適当な賦形剤が用いられる。
これらの賦形剤は、普通必要とされる性質を全て
有していなければならない。例として次のものが
挙げられる：グリセロールステアレート、プロピ
レングリコール、ラノリン、グリセロール、セチ
ルアルコール、ポリオール、植物油、動物油およ
び鉱油、リポソームのようなリン脂質、ワツク
ス、湿潤剤、一般に使われる結合剤、安定剤およ
び乳化剤。
上記に言及された様々な化粧品形態は、当業界
において使われている方法に従つて調整される。
下記に、１mg／mlのポリフエノールを含有する
キクニガナの抽出物を使うことにより調整された
化粧品組成物（重量部）の例を示す。１ Ｏ／Ｗクリーム ・ 小麦胚芽油 10 ・ キクニガナ抽出物 ２〜10 ・ プロピレングリコール ５ ・ カルボキシビニルポリマー 0.5 ・ トリエタノールアミン 0.5 ・ 芳香性組成物 適量 ・ 防腐剤 適量 ・ 水 100まで２ Ｗ／Ｏクリーム ・ セチルアルコール 0.5 ・ 無水ラノリン 0.5 ・ 小麦胚芽油 １ ・ オレイルアルコールのポリエトキシ 1.5 エーテルホスフエート ・ トリエタノールアミン 0.5 ・ キクニガナ抽出物 ２〜10 ・ 珪酸マグネシウムアルミニウム 0.5 ・ 芳香性組成物 適量 ・ 防腐剤 適量 ・ 水 100まで３ 水性−アルコール性ローシヨン ・ ステアリン酸 ５ ・ グリセロール ３ ・ キクニガナ抽出物 ２〜10 ・ アルギン酸Na 0.2 ・ トリエタノールアミン 0.5 ・ 95°アルコール ５ ・ 水 100まで
JP1501464A 1988-01-29 1989-01-27 キクニガナの地上部の抽出物を含有する新規化粧品組成物 Granted JPH02500442A (ja)

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