JPH054362U - 回転記録媒体の信号ピツクアツプ装置 - Google Patents

回転記録媒体の信号ピツクアツプ装置

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JPH054362U
JPH054362U JP5839291U JP5839291U JPH054362U JP H054362 U JPH054362 U JP H054362U JP 5839291 U JP5839291 U JP 5839291U JP 5839291 U JP5839291 U JP 5839291U JP H054362 U JPH054362 U JP H054362U
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JP
Japan
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coil
cantilever
permanent magnet
drive
recording medium
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Application number
JP5839291U
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Inventor
正 東山
隆 熊木
誠 小林
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動コイルに対する高い製作精度およびこの
駆動コイルに対する高い位置決め精度を不要化すると同
時に、アクチュエータ交換時の調整を格段に容易にする
ことのできる回転記録媒体の信号ピックアップ装置を得
る。 【構成】 カンチレバーの基部に取付けられる永久磁石
の一方の磁極に一対の駆動コイルが対向配置されてい
る。このうちの一方の駆動コイル37Aはコイルボビン38
の先端に取り付けられている。この場合、コイルボビン
38は頚部382,384,388を備えている。また、スライド
ベース31はそれぞれU字溝314,315が形成された縁部31
1,312と、その中間部にボビン押さえ爪313を備えてい
る。そして、スライドベース31のU字溝314,315にそれ
ぞれコイルボビン38の頚部382,388を係合させるると、
ボビン押さえ爪313が頚部384を押さえる。この状態でコ
イルボビン38を軸方向に移動させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、基部を中心として軸方向変位および揺動変位が可能に支持されたカ ンチレバーの先端に再生走査針を取り付ける一方、このカンチレバーの基部の延 長端部に永久磁石を取り付けると共に、この永久磁石の一方の磁極に対向するよ うに1対の駆動コイルを配置し、再生走査針によって回転記録媒体の情報トラッ クを走査して情報信号を再生し、各駆動コイルに電流を流してジッタ補償および トラッキング制御をする回転記録媒体の信号ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、映像や音声等の情報がピットの有無のごとき幾何学的形状の変化と して高密度に記録された回転記録媒体(以下、ディスクとも言う)から、既記録 情報を静電容量の変化として再生する、いわゆる、静電容量変化検出型の再生装 置が知られている。
【0003】 図3(a) はこのディスクの表面形状と、これを走査する再生走査針の形状を示 し、図3(b) は情報ピックアップの状況を示している。これら各図において、デ ィスク1の表面には、幅がTw の情報ピット2が、回転方向に高密度に形成され ると共に、径方向にTp (>Tw )だけ隔てて螺旋状に形成されている。また、 これら情報ピット列の中間、すなわち、トラツクとトラックとの間に、案内ピッ ト3が形成されている。一方、再生走査針4は断面が菱形の柱状をなし、その一 つの角を面取りしたような細長い面に電極5が固定されている。そして、この再 生走査針4の先端をディスク1の表面に接触させてこのディスク1を、例えば、 900[rpm]という高速度で同期回転させれば、電極5とディスク1との間の静電容 量がピットの幾何学的形状に応じて変化し、情報ピット2から情報信号を、案内 ピット3からトラッキング信号をそれぞれ再生することができる。
【0004】 図4は上記再生走査針4を有するセンサの分解斜視図である。このセンサ6は プレーヤ本体に容易に着脱できるようにユニット化されるもので、主に、再生走 査針4と、これを取り付けるカンチレバー7と、このカンチレバー7の基部を支 持するサスペンション8と、リボン10を通じて信号を導出するための端子として のコンタクトピン11と、カンチレバーの基部に装着される永久磁石12と、サスペ ンション8のアームの端部を側壁の下端の切欠きに差込むセンサケース13と、同 じくセンサケース13の下端の切欠きに差し込んでカンチレバー7の下方への動き を制限するストッパ14とで構成されている。
【0005】 このうち、カンチレバー7は基部から先端に向かって次第に細くなるパイプか らなり、その基部がサスペンション8に挿着されている。このサスペンション8 は全体がゴムのような弾性部材からなり、カンチレバー7を挿着するボスの両側 にアームが突出し、このアームの自由端部をセンサケース13の下端の切欠きに差 込んだとき、カンチレバー7は基部を中心として軸方向変位および揺動変位が可 能となる。また、カンチレバー7の先端にスタイラスホルダー9を介して、再生 走査針4が取り付けられている。そして、一端がこの再生走査針4の電極に接続 されたリボン10の他端にコンタクトピン11が接続され、このコンタクトピン11が センサケース13に固定される。一方、カンチレバー7の基部には、その長手方向 に磁極を揃えて、すなわち、カンチレバー7の軸と磁軸が一致するように永久磁 石12が装着されている。
【0006】 このようにユニット化されたセンサ6をプレーヤ本体に組込んで情報を再生す るためには、カンチレバー7に取り付けた永久磁石12に磁力を作用させ、カンチ レバー7を変位せしめて、再生走査針4をディスク面まで下降させて針圧を加え たり、トラックの長手方向に動かしてジッタ補償したり、既記録情報トラックを 追従したりしなければならない。そこで、プレーヤ本体部は永久磁石12に磁力を 作用させるコイル群を持ち、センサ6を該コイル群に対して正確な位置に保持す る機構(以下、アクチュエータと言う)が設けられている。
【0007】 図5(a) (b) (c) はこのアクチュエータの主要素の縦断面図、分解斜視図、お よび組付け状態図である。同図において、スライドベース31は中心部に針圧印加 コイル15を装着するための開孔32と、この開孔32の両側下部に形成されたセンサ ホールド板33および弾性押え板34と、センサ挿入方向で見て後方下部に形成され たコイル固定部35と、同じく後方下部に形成された傾動アーム36とを備えている 。このうち、コイル固定部35は対をなして左右に形成されている。そして、1対 の駆動コイル37Aおよび37Bを取り付けたコイルボビン38を、このコイル固定部35 に固定すれば、センサ6を装着したときの軸線すなわち永久磁石12の軸線に対し て左右対称で、かつ、磁軸とは斜めに対向するようになっている。一方、針圧印 加コイル15はプリント基板39のパターン面に取り付けられている。そして、パタ ーン面を下にしてこのプリント基板39が固定ネジ40によってスライドベース31の 上面に固定され、これにより、針圧印加コイル15が所定の位置に装着される。
【0008】 なお、針圧印加コイル15を正確に位置決めするために、ネジ孔41の前方に基準 穴42が、ネジ孔41の後方に基準長穴43がそれぞれ形成され、これに対応するスラ イドベース31の上面に2個の突起52が設けられている。また、プリント基板39に は針圧印加コイル15の引出し線が半田付けされ、後方端部に形成された端子44が 図示省略の駆動回路に接続される。図5(c) は、針圧印加コイル15および駆動コ イル37A ,37Bを装着したスライドベース31の裏面を示したものである。
【0009】 図6(a) ,(b) ,(c) はこのアクチュエータの具体的動作を説明するための説 明図である。ここで駆動コイル37A および37B と、カンチレバー7に装着された 永久磁石12とは、同図(a) に示したように、カンチレバー7の軸線と永久磁石12 の磁軸とが一致し、永久磁石12の磁軸に対して駆動コイル37A,37Bは左右対称で 、しかも、永久磁石12の磁極と斜めに対向している。すなわち、永久磁石の一方 の磁極付近と駆動コイル37Aおよび37Bの一方の磁極とが、幾何学的に見た三角形 の各頂点に位置している。これにより、カンチレバー7の軸とサスペンション8 の軸との交点Oを中心として再生走査針4の位置が制御される。すなわち、同図 (b) に示すように、永久磁石12に対して引力fが働くような電流を駆動コイル37 A,37Bに流すと、カンチレバー7を後方に引張る合力Fを作用させることができ 、反対に、永久磁石12に対して斥力rが働くような電流を駆動コイル37A,37Bに 流すと、カンチレバー7を前方に押出す合力Rを作用させることができる。この 結果、駆動コイル37A,37Bによって再生走査針4に対するジッタ補償ができる。
【0010】 次に、同図(c) に示すように、駆動コイル37Aに引力f1 が働き、駆動コイル3 7Bに斥力r1 が働くような電流を同時に流せばカンチレバー7の後方端部を同図 の左方向に変位させる合力F1を生じさせ、これとは反対に、駆動コイル37Aに斥 力r2 が、駆動コイル37Bに引力f2が働くような電流を同時に流せばカンチレバ ー7の後方端部を同図の右方向に変位させる合力F2を生じさせることができる 。この場合、カンチレバー7は中心Oを支点として変位するようにサスペンショ ン8によって支持されているので、その後方端部に合力F1が作用すればカンチ レバー7の先端、すなわち、再生走査針4を右方向Rに移動させ、合力F2が作 用すればカンチレバー7の先端、すなわち、再生走査針4を左方向Lに移動させ ることができる。したがって、駆動コイル37A,37Bに互いに極性が反対の電流を 流すことにより、再生走査針4を左右いずれの方向にも移動させ得、これによっ て、トラッキング制御することができる。
【0011】 図7は上述した駆動コイル37A,37Bに電流を供給する駆動回路ブロック図であ る。同図において、トラッキング制御信号を入力してそのままの極性で出力する 非反転回路101および極性を反転して出力する反転回路102と、ジッタ補正信号を 入力して、そのままの極性で出力する非反転回路103および104とを有し、このう ち、非反転回路101の出力と非反転回路103の出力とが加算器105で加算され、反 転回路102の出力と非反転回路104の出力とが加算器106で加算される。さらに、 加算器105の出力、すなわち、ジッタ補償用の信号とトラッキング信号とを合成 した信号aが電力増幅回路107で増幅された後、駆動コイル37Aに加えられ、加算 器106の出力、すなわち、ジッタ補償用の信号と極性反転したトラッキング信号 とを合成した信号bが電力増幅回路108で増幅されて駆動コイル37Bに加えられる 。この結果、ジッタ補償用信号は駆動コイル37A,37Bに同じ極性、同じ大きさで 供給されるため、2個のコイルからの引力または斥力の合力の方向はカンチレバ ー7の軸方向と一致し、これによってジッタ補償ができる。
【0012】 また、トラッキング制御信号は駆動コイル37A,37Bに対して互いに異なる極性 で、同じ大きさで供給されるため、2個のコイルからの引力または斥力の合力の 方向はカンチレバー7の軸線に対して垂直となり、サスペンション8の中点を中 心として、再生走査針4は永久磁石12が受けた方向と逆方向に変位し、これによ ってトラッキング制御をすることができる。
【0013】 一方、図8(a) に示すように、キャリアベースはその一部が切り起こされて支 持部47が形成されている。そして、この支持部47に設けた透孔48と傾動アーム36 の透孔とを合わせて、ここにシャフト49を通すようになっている。この結果スラ イドベース31は図9に示すようにシャフト49を中心として上方に引起こされ、こ のままの状態でセンサ6を着脱する構成になっている。
【0014】 また、図8(b) に示すように、キャリアベース45の一部を切り起こして突起46 を形成し、スライドベース31を傾倒してセンサをセットしたとき、センサケース 13の長手方向中間の両側に設けられた延出部27と、前記の突起46とが当接し、こ れによってカンチレバー7の上下方向の位置が決められる。また、図8(c) に示 すように、支持部47に段付きネジ50を螺合せしめ、スライドベース31を傾倒して センサをセットしたとき、センサケース13の下側端部に形成された一対の切欠き 26と前記段付きネジ50とが係合するようになっており、これによってカンチレバ ー7の軸方向の位置を決めることと、軸方向にカンチレバー7の軸と一対の駆動 コイル37A,37Bの中点とを一致させることができる。
【0015】 なお、キャリアベース45はディスク1に対して径方向に移動させることができ 、カンチレバー7の先端部はキャリアベース45の裏側に突出し、再生走査針4が ディスク1の表面に接触する。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】 上述した回転記録媒体の信号ピックアップ装置は、一対の駆動コイルから発生 する磁束によってセンサの永久磁石に大きさの等しい磁力を与え、その合力によ って再生走査針を動かすようになっていた。これは2個の駆動コイルに同一の電 流を流せば永久磁石に加わる磁力も等しくなることを前提としている。しかし、 2個の駆動コイルの特性を揃えることは難しく、仮に、特性の等しいものが得ら れたとしても、永久磁石からの距離を等しくなるように固定しなければ、磁力は 異なることになる。 したがって、従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置は、駆動コイルに対 する高い製作精度と、この駆動コイルに対する高い位置決め精度が要求された。
【0017】 なお、これらの要求を緩和するために、図7に示す電力増幅器107,108の増幅 率を可変とし、2個の駆動コイルによって生ずるそれぞれの磁束密度を調節して センサの永久磁石に与える磁力を等しくする方法がある。しかし、何等かの理由 でアクチュエータを交換するような場合、電力増幅回路の再調整が必要となり、 調整作業に多大な時間を費やさなければならなかった。
【0018】 本考案は上記の問題点を解決するためになされたもので、駆動コイルに対する 高い製作精度およびこの駆動コイルに対する高い位置決め精度を不要化すると同 時に、アクチュエータ交換時の調整を格段に容易にすることのできる回転記録媒 体の信号ピックアップ装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案では、カンチレバーに取り付けられる永久磁石 の一方の磁極に対向配置される一対の駆動コイルの一方または両方をその磁軸方 向に微小変位させるコイル位置調整手段を設けている。
【0020】
【作用】
一対の駆動コイルからセンサの永久磁石に与える磁力が異なる原因として、次 の2つが考えられる。 1つには、例えば、駆動コイルを構成している線材の直径やその巻数の違いに よる駆動コイルの出来上がり寸法の違い、あるいは、線材をコイル状に巻き上げ る時の密度の違い等による駆動コイルそのものに違いが生じた場合である。 もう1つの原因として、駆動コイルをボビンに取り付ける時の位置の違いや、 ボビンをアクチュエータに取り付ける時の位置の違い等により、駆動コイルとセ ンサの永久磁石との距離に違いができる場合である。 これらいずれの場合でも、センサの永久磁石に与える磁力が相互に異なると、 再生操作針は正確な動きをしなくなってしまう。
【0021】 図2は上記理由のいずれか一方または両方の理由により、センサの永久磁石12 に与える駆動コイル37Aの磁力が、駆動コイル37Bの磁力より大きい場合を示して いる。すなわち、同図(b)に示すように、永久磁石12に働く斥力rAとrBとを比 較してrA>rBの関係にあれば、カンチレバーの軸に対して斜め方向の合力Rが 作用する。また、同図(c) に示すように、永久磁石12に与える駆動コイル37Aの 引力fAと永久磁石12に与える駆動コイル37Bの斥力rBとを比較してfA>rBの 関係にあればカンチレバーの軸と直角方向に対して斜め方向の合力Fが作用する 。
【0022】 そこで、本考案は、一対の駆動コイル37A,37Bの一方または両方をその磁軸方 向に微小変位させるコイル位置調整手段を備えたもので、例えば、上述した駆動 コイル37A,37Bの磁力がrA>rBの関係にあったとき、あるいは、fA>rBの関 係にあったとき、図2(a) に示したように、駆動コイル37Aを装着したコイルボ ビン38を矢印方向に変位させる。この結果、永久磁石12に与える駆動コイル37A の斥力は、図2(b) に示したようにrA′に調整され、rA′=rBの関係からカ ンチレバー7に軸方向の合力R′を作用させ、また、永久磁石12に与える駆動コ イル37Aの引力は、図2(c) に示すようにfA′に調整され、rA′=rBの関係か らカンチレバー7の軸と直角方向に対して合力F′を作用させることができる。
【0023】
【実施例】 以下、本考案を図面に示す実施例に従って詳述する。 図1はこの考案の一実施例に係る駆動コイルの取付け状態と併せて、コイルボ ビンおよびスライドベースの形状を示した平面図および断面図で、特に、駆動コ イル37Aの取付け部分を示している。同図において、駆動コイル37Aはコイルボビ ン38の一端部に取り付けられている。このコイルボビン38は駆動コイル37Aの装 着端から見て、順に、コイル装着部381、頚部382、フランジ部383、頚部384、フ ランジ部385、頚部386、フランジ部387、頚部388を備えている。
【0024】 一方、スライドベース31はコイルボビン38の頚部382および388を支持する縁部 311および312と、頚部384を押さえるように突出したボビン押さえ爪313とを備え ている。このうち、縁部311には頚部382を係合させるU字溝314が形成され、同 じく縁部312には頚部388を係合させるU字溝315が形成されている。また、ボビ ン押さえ爪313は鉤形に形成され、その頭頂部は傾斜面316になっており、コイル ボビン38を装着するとき頚部384を傾斜面316に押し当てるとボビン押さえ爪313 は一点鎖線で示したように撓められ、コイルボビン38の頚部382および388がU字 溝314,315の各底部まで挿入されたときに復帰してコイルボビン38の頚部384を 押さえ付けるようになっている。
【0025】 ここで、U字溝314の溝幅は頚部382の直径より僅かに広く、同様に、U字溝31 5の溝幅は頚部388の直径より僅かに広く形成されている。一方、コイルボビン38 の軸方向で見たとき、頚部382の長さは縁部311の厚さより長く、また、頚部384 の長さはボビン押さえ爪313の幅よりも長く形成されており、これらの差分の範 囲だけスライドベース31に対してコイルボビン38をその軸方向に変位させること ができる。この場合、U字溝314 ,315の溝幅は頚部382,388の直径より僅かに 広く形成されているため、コイルボビン50を軸方向に移動させたとしても、磁軸 は変化しないようになっている。
【0026】 次に、2個の駆動コイルからセンサ2の永久磁石に与える磁力が等しくない場 合の具体的な調整方法を説明する。 完成したアクチュエータに図7の駆動回路を接続し、トラッキング制御信号を 重畳させないで、ジッタ補正信号として、例えば、15[Hz]の正弦波を入力し、 て駆動コイル37A,37Bにその増幅電流を流す、一方、針圧印加コイルにも直流電 流を流し、カンチレバーをディスク再生時と同じように降下させ、再生走査針の 動きを顕微鏡を用いて観察する。このとき、2個の駆動コイル37A,37Bからセン サの永久磁石12に与える磁力が等しければ、再生走査針はカンチレバーの軸方向 に動くはずであるから、再生走査針がカンチレバーの軸方向から外れて斜めに動 いておれば、2個の駆動コイルからセンサの永久磁石に与える磁力が等しくない ことを意味する。このような場合にはコイルボビン38をその軸方向に動かして駆 動コイル37Aとセンサの永久磁石との距離を変えて、再生走査針がカンチレバー の軸方向に動くように調整する。この調整が終わったのち、コイルボビン38とス ライドベース31とを、たとえば、接着剤等で固定すれば、調整後にコイルボビン 38に多少の外力が加わっても動くことはなく、2個の駆動コイル37A,37Bからセ ンサの永久磁石に与える磁力を等しい状態に保つことができる。
【0027】 なお、上記実施例では、片方の駆動コイル37Aに対するコイル位置調整手段、 すなわち、この駆動コイル37Aを装着したコイルボビン38およびスライドベース3 1の構成および調整方法について説明したが、もう一方の駆動コイルを装着した コイルボビンもこれと同様な構成によりその位置の調整ができるようにしてもよ い。この場合には2個の駆動コイルからセンサの永久磁石に与える磁力が等しく ない場合の調整に限らず、各駆動コイルに与える電流と、再生走査針の変位量と の関係、すなわち、電流−変位の変換効率をも変化させることができる。これは 、2個の駆動コイルからセンサの永久磁石に与える磁力が等しい状態を保ったま ま、2個の駆動コイルをセンサの永久磁石方に近付けると、電流ー変位の変換効 率を上げることができ、逆に、2個の駆動コイルをセンサの永久磁石から遠ざけ ると、電流ー変位の変換効率を下げることができる。
【0028】
【考案の効果】
以上詳細に説明したところから明らかなように本考案の回転記録媒体の信号ピ ックアップ装置によれば、一対の駆動コイルの片方あるいは両方をコイルの磁軸 方向に微小に動かす構造にして2個の駆動コイルからセンサの永久磁石に与える 磁力が等しい状態を保つことができるようにしたので、コイルそのものの精度や 、コイルの取付け位置精度をあまり必要とせず、また、駆動回路の調整も不要で ありながら再生走査針を正確に動作させ得るという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の駆動コイルの取付け状態と
併せて、コイルボビンおよびスライドベースの形状を示
した平面図および断面図。
【図2】本考案の原理を説明するための説明図。
【図3】本考案を適用するディスクの表面形状およびこ
れを走査する再生走査針の形状と情報ピックアップの状
況を示した説明図。
【図4】従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置を
構成するセンサの分解斜視図。
【図5】従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置を
構成するコイル群の位置関係を示した断面図および斜視
図。
【図6】従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置の
動作を説明するための説明図。
【図7】従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置の
駆動回路を示すブロック図。
【図8】従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置の
コイル郡およびセンサの実装状態を示した斜視図および
断面図。
【図9】従来の回転記録媒体の信号ピックアップ装置の
センサ着脱状態図。
【符号の説明】
4 再生操作針 6 センサ 7 カンチレバー 12 永久磁石 31 スライドベース 38 コイルボビン 311,312 縁部 313 ボビン押さえ爪 314,315 U字溝 382,384,388 頚部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基部を中心として軸方向変位および揺動
    変位が可能に支持されたカンチレバーの先端に再生走査
    針を取り付け、かつ、磁軸が前記カンチレバーの軸と一
    致するように前記基部の延長端部に永久磁石を取り付け
    ると共に、この永久磁石の一方の磁極付近を幾何学的に
    見た三角形の1つの頂点として他の2つの頂点付近にそ
    れぞれの磁極が位置するように1対の駆動コイルを配置
    し、前記再生走査針によって回転記録媒体の情報トラッ
    クを走査して情報信号を再生すると共に、前記各駆動コ
    イルに電流を流し、前記永久磁石に作用する磁力で前記
    カンチレバーを変位させることにより、前記再生走査針
    を前記情報トラックの長手方向およびこれと直交する方
    向に変位させる回転記録媒体の信号ピックアップ装置に
    おいて、前記一対の駆動コイルの一方または両方をその
    磁軸方向に変位させるコイル位置調整手段を備えたこと
    を特徴とする回転記録媒体の信号ピックアップ装置。
JP5839291U 1991-06-28 1991-06-28 回転記録媒体の信号ピツクアツプ装置 Withdrawn JPH054362U (ja)

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Cited By (3)

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