JPS5847577Y2 - 情報信号再生素子 - Google Patents

情報信号再生素子

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JPS5847577Y2
JPS5847577Y2 JP13092477U JP13092477U JPS5847577Y2 JP S5847577 Y2 JPS5847577 Y2 JP S5847577Y2 JP 13092477 U JP13092477 U JP 13092477U JP 13092477 U JP13092477 U JP 13092477U JP S5847577 Y2 JPS5847577 Y2 JP S5847577Y2
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movable part
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needle
information signal
pickup arm
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JP13092477U
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JPS5458022U (ja
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国雄 後藤
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日本ビクター株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 近来、各種の情報信号の高密度記録及びその再生を情報
記録媒体円盤(以下、ディスクと略称することがある)
によって行なうようにするための開発研究が盛んとなり
、これまでにディスクによる情報信号の高密度記録なら
びに再生に関する多くの提案がなされて来ていることは
周知のことであり、本出願人会社でも従来から各種形式
のディスクによる情報信号の高密度記録再生力式につい
ての研究を進めて来ている。
そして、本出願人会社では従来からの研究成果に検討を
加えた結果、再生時に再生モードが自由に変更できるよ
うなディスクとしては無溝形式のものでなければならな
いこと、及びディスクからの情報信号の読出しく検出)
手段としては静電容量変化の検出形式のものが最も優れ
ていること、その他の諸条件を勘案して、無溝形式のデ
ィスク(以下、無溝ディスクという)による情報信号の
高密度記録再生力式に関する開発研究を推進して、先に
、特願昭51−38809号(特開昭52−12320
5号)においてその原形を提案し、またその後の実用化
研究により特願昭52−13322号(特開昭53−9
8814号)、その他多くの提案を行なっている。
上記した本出願人会社の既提案の情報信号記録。
再生方式、その他などにおいて明らかにしたように、本
出願人会社では主要な情報信号と対応するピットを、平
担な面に渦巻状あるいは同心円状に配列することにより
、平担な面に渦巻状あるいは同心円状の記録跡(トラッ
ク)が、所定の記録跡間隔(トラックピッチ)を隔てて
いるように、かつ、前記した主要な情報信号と対応する
ピットの配列によって形成されたトラック(以下、主要
な情報信号トラックと略称することもある)の相隣り合
うもの同士の間に、トラッキング制御用信号と対応する
ピットを連続的または間欠的に配夕1ルて、このトラッ
キング制御用信号と対応するピットの配列による渦巻状
あるいは同心円状のトラック(以下、トラッキング制御
用信号トラックなどと略称することもある)を形成させ
、また、前記した主要な情報信号と対応するピットと、
トラッキング制御用信号と対応するピットとが、ピット
の巾方向において互いに幾分か重畳するようになされて
いるような記録パターンを示すように、かつ、トラッキ
ング制御用信号として互に周波数値を異にする2つの信
号を用い、ディスクの1回転毎にディスクの特定な位置
(回転位相)において前記2つの信号を交互に切換え、
前記2つの信号の内の一方の信号により、連続的または
間欠的にトラッキング制御用信号と対応するピットの配
列によるトラックが形成されている無溝ディスクを構成
し、また、前記したディスクからの主要な情報信号の再
生は、ディスク中における主要な情報信号と対応するピ
ットのピット巾(主要な情報信号と対応するピットによ
って形成されたトラックのトラック巾と同じ)と略々同
じ電極巾(再生中)を有する電極を備えると共に、トラ
ックの巾方向でトラックピッチよりも広い接触巾でディ
スクの面と接触しうるようになされた例えば特願昭51
−137216号(特開昭53−62501号)、特願
昭52−22764号(特開昭53−108413号)
などで示されるような構成の再生針(走査針)を用いて
ディスクに記録されている複数個の情報信号を、前記し
た電極とディスクに形成されている各情報信号と対応す
るピットとの間の静電容量値の変化の検出によって行な
うようにし、前記の再生に当っては主要な情報信号トラ
ックの両側へ形成されているトラッキング制御用信号ト
ラックから得た信号をトラッキング制御用信号として用
い、トラッキングサーボ系の動作により、再生針におけ
る電極の中心と主要な情報信号トラックの中心とが常に
一致されるようにしたものを提案した。
上記した無溝ディスクからの情報信号の再生に当っては
、再生針が再生の対象とする記録跡上を常に正確に追跡
している状態となるようにトラッキングサーボ系の動作
によってトラッキング制御されていることが必要とされ
ることは勿論であって、再生針はトラッキングサーボ系
におけるトラッキング制御駆動装置によって駆動変位さ
れるようになされている。
また、ディスクは情報信号の再生に当って所定の回転数
で正確に回転駆動されるようになされているものである
が、ディスクはその製造時、その他各種の原因によって
どうしても機械的な変形(至)を有するものとなされて
いるから、それが再生時に一定の回転数で回転されてい
ても、前記した機械的な変形の存在によって記録跡と再
生針との相対速度に変化が生じ、それにより再生信号中
にはいわゆる時間軸誤差(ジッタ)が含まれてしまう。
このため、従来から再生信号中の基準信号と標準の信号
とを比較して得た時間軸誤差の補正信号を、再生針の時
間軸誤差補正制御回路の駆動装置に与え、それにより再
生針を記録跡の延長方向に駆動変位させて、再生信号中
に時間軸誤差が発生しないようになされている。
したがって、無溝ディスクからの情報信号の再生に当っ
ては、時間軸誤差の補正制御とトラッキング制御との2
つの制御によって、再生針を記録跡の延長方向とそれと
直交する方向との双方へ2次元的に駆動変位させること
が必要とされる。
そこで、本出願人会社では無溝ディスクの再生時に再生
針を2次元的に駆動変位させることのできる再生針駆動
装置を提供するべく種々研究を続けた結果、先に、情報
記録媒体円盤における記録跡から情報信号を読取る再生
針が、時間軸誤差の補正信号に応じて記録跡の延長方向
に駆動変位されると共に、トラッキング制御のための補
正信号に応じて記録跡の延長方向とは直交する方向に駆
動変位されるように、前記した再生針が取付けられたピ
ックアップアームを、コイルと直流磁界の発生装置とか
らなる駆動機構によって駆動させうるようにした情報信
号再生素子の再生針駆動装置を完成して、これを特願昭
52−35501号(特開昭53−121610号)、
特願昭52−35502号(特開昭53−121611
号)、特願昭52−41151号(特開昭53−125
817号)、実願昭52−90270号(実開昭54−
18222号)、その他において明らかとした。
第1図乃至第3図は、再生針が取付けられたピックアッ
プアームを互に直交する2方向に独立的に駆動させうる
ようにした情報信号再生素子の再生針駆動装置の従来例
のものの一部の斜視図であって、これらの容置において
は直流磁界の発生装置部分の図示を省略している。
第1図において、1はターンテーブル、2はデイスク(
第2図以降の各図においては、ターンテーブル1とディ
スク2の図示が省略されている)であって、このディス
ク2上には情報信号再生素子におけるピックアップアー
ム4の先端部に取付けられた再生針3が所定の針圧で接
触されている。
ピックアップアーム4の基部は、支持体7a。
7b間に張設されたゴム膜6に固着されており、このゴ
ム膜6には2個のコイルよりなる駆動子5が固着されて
いる。
上記した第1図示の装置において、駆動用の電流が流さ
れる駆動子5の2個のコイルにおける各−側面5a、5
bは、図示されていない直流磁界発生装置によって発生
された磁界中で磁束と鎖交するようになされているから
、前記した駆動子5は前記した磁界と2個のコイルへ各
別に流される電流の大きさと方向とに応じて駆動子5の
コイルに生じる電磁気力により、図中のX方向(ディス
クの記録跡の延長方向)への直動と、図中のZ軸を中心
とする回動とを行ない、それにつれて駆動子5に固着さ
れたピックアップアーム4を介して、ピックアップアー
ムの先端部に取付けられた再生針3を、ディスクの記録
跡の延長方向(X方向)と、前記し、た記録跡の延長方
向とは直交する方向(図中のY方向)との2力向へ2元
的に駆動変位させることができるのであり、したがって
、前記した駆動子5における2つのコイルに、時間軸誤
差補正用の電流と、トラッキング制御のための補正用電
流とを流すことによって、再生針3は時間軸誤差の補正
とトラッキング制御とが共に良好に行なわれた状態でデ
ィスク2の面上の記録跡を辿ることができるのである。
上記したように、第1図示の従来例のものでは再生針3
がディスクにおける記録跡の延長方向Xと、記録跡の延
長方向とは直交する方向Yとの2方向に動くことができ
、かつ、再生針3が所定の針圧でディスク2の面上に押
圧されている状態とするために、ピックアップアーム4
と駆動子5とは支持体7a 、7b間に張設されたゴム
膜6によって3次元的に可動な状態のものとして支持さ
れている。
しかしながら、ピックアップアーム4と駆動子5とが3
次元的に可動な状態で支持されている場合には、色々な
原因によって再生針3がX、Yの2方向以外にも容易に
動かされてしまうおそれがあるということが問題となる
また、第2図示の従来例のものは、複数個のコイルより
なる駆動子5における前面板5fを、支持体7a、7b
の上方及び下方にそれぞれ取付けられているゴム棒11
a、11bに固着し、また、駆動子5の前面板5fに非
磁性体で作った容管はピボット8a、8bを取付けると
共に、前記した容管はピボット8a、8b間に永久磁石
を設け、一方、ピックアップアーム4には、その後端部
に強磁性材料製の結合部材9を設けると共に、適当な位
置に針圧付与のための枠型ダンパ10を設けることによ
り、駆動子5における複数個のコイルに供給される時間
軸誤差補正用の電流と、トラッキング制御のための補正
用電流とにより駆動されて生じた駆動子5の変位によっ
て、ピックアップアーム4に取付けられた再生針3が、
X方向とY方向とに2次元的に動かされうるようになさ
れているものであり、ピックアップアーム4はその後端
部に設けられた強磁性材料製の結合部材9と駆動子5の
前面板5fに設けられた永久磁石との間の磁気的吸引力
によって、結合部材9が容管はピボット8a、8bに確
実に圧着されるようになされている。
さらに、第3図示の従来例のものは、2個のコイルより
なる駆動子5における前面板5fを、支持体7a、7b
の上方及び下方にそれぞれ取付けられているゴム棒11
a、11bに固着し、また、再生針3が取付けられてい
る2叉状のピックアップアーム4における各脚の端部を
、駆動子5における前面板5fに取付けられたダンパ1
2a。
12bと嵌合することによって構成されている。
前記したダンパ12a、12bは、それぞれ例えばゴム
のような弾性体で作られており、その上下刃向における
弾力によって再生針3を所定の針圧でディスク2に圧着
させることができるようになされていると共に、駆動子
5の前後方向(X方向)への振動は損失なくピックアッ
プアーム4へ伝達されるように、その中心部に、例えば
、りん青銅製の細線や細いピアノ線などが埋め込まれて
いる。
そして、この第3図示の従来例のものにおいても、駆動
子5における2個のコイルに供給される時間軸誤差補正
用の電流と、トラッキング制御のための補正用電流とに
より駆動されて生じた駆動子5の変位によって、ピック
アップアーム4に取付けられた再再生針3が、X方向と
Y方向とに2次元的に動かされうるようになされている
のである。
この第2図及び第3図示の従来例のものにおいては、第
1図示の従来例のものにおけるゴム膜6による支持手段
の代わりに、ゴム棒11a。
11bによって1駆動子5を支持したことにより、それ
が適正に作られた場合には第1図示の従来例のものに比
べて不要な方向への動きが抑制されうるのではあるが、
例えば、ゴム棒11aとゴム棒11bとがそれぞれ異な
った張りの程度を示すように支持体7a、7b間に張ら
れていたような場合には、駆動子5がX方向に駆動され
た時でも、ゴム棒11a、11b間におけるゴム棒11
a。
11bの長手方向と平行な中心線を回動軸として駆動子
5が回動運動を行ない、それにつれて再生針3とディス
ク2との押圧の程度に変動が生じ、また、2つのゴム棒
11a、11bに対する駆動子5の取付は態様が、正し
い取付は態様の場合よりも駆動子5の上下方向に関して
ずれているような場合にも上記したと同様に、駆動子5
の前後方向への駆動時に再生針3とディスク2との押圧
の程度に変動が生じたり、その他後述するような問題点
を有している。
また、第1図乃至第3図示の従来例のものにおいては、
例えば、駆動子5を構成する複数個のコイルに発生する
駆動力の大きさに、磁界の強さのむらなどによって差が
生じていたような場合には、駆動子5をX方向に駆動す
べくそれぞれのコイルに電流が流されても、駆動子5は
Z軸を回動軸としての回動運動を伴なった状態でX方向
へ動かされるので、この場合には再生針3がX方向とY
方向とに変位し、したがって、時間軸誤差の補正に伴な
って、誤ったトラッキング制御も行なわれてしまうとい
うことが起こる。
これと同様な状態は、ゴム膜6、またはゴム棒11a、
11bに対する駆動子5の取付態様が正常な取付態様の
場合よりも、ゴム膜6またはゴム棒11a、11bの左
右方向に関してずれているような場合にも生じる。
さらにまた、支持体の中心線であるZ軸を回動軸として
行なわれる全可動部分の回動運動は低い周波数の場合だ
けに行なわれ、高い周波数においてはZ軸よりも後方に
存在する全可動部分の重心位置を回動軸として全可動部
分の回動運動が行なわれるものであるから、高い周波数
における全可動部分の回動運動時には、Z軸が存在する
位置のゴム膜6、あるいはゴム棒11a、11bなどが
Y方向に変位されることになる。
このように低い周波数における振動系の振動モードと高
い周波数における振動系の振動モードとが異なっていて
、高い周波数における動作に際して共振環が現われると
、サーボ系に発振を起させずに動作させうる範囲が狭く
なり、したがって、サーボによる改善度が充分にとれな
いということがおこる。
本考案は、これまでの説明で明らかにしたような、第1
図乃至第3図示の従来例のものにおける諸問題点が良好
に解決されうるような情報信号再生素子を提供すること
を目的としてなされたものであり、次に添付図面を参照
して本考案の内容を具体的に説明する。
第4図は本考案の情報信号再生素子の一実施態様のもの
の概略構成を示す斜視図であり、また、第5図は第4図
示の情報信号再生素子の分解斜視図である。
第4図及び第5図において、Aは駆動機構の可動部の全
体符号、Bは直流磁界の発生装置の全体符号であり、可
動部Aは2個のコイルよりなる駆動子5と、支持板5c
と、ピックアップアーム4との連結部材ならびに針圧付
与部材としてのダンパ12 a t 12bなどによっ
て構成されている。
前記したダンパ12a 、 12bにはピックアップア
ーム4における2本の脚4a 、4bの基部が嵌着され
ており、ピックアップアーム4の先端部に取付けられた
再生針3は、それがディスク2の盤面に当接された状態
において、前記したダンパ12a、12bにおける上下
方向の弾力によって所定の針圧が与えられる。
ダンパ12a、12bは、例えば、ゴムのような材料を
用いて構成される。
第4図、第5図示の例においては、ピックアップアーム
4と可動部Aとの連結の態様が、第3図示のものと同様
に、ダンパ12a、12bを用いているものとして示さ
れているが、ピックアップアーム4と可動部Aとの連結
の態様を第2図示のものの場合と同様としてもよいし、
あるいは他の連結態様が採用されてもよい。
前記した駆動子5の2個のコイルは、その一端部が可動
部の支持板5cの一方の面に固着されており、また、前
記したダンパ12a、12bは前記した可動部の支持板
5cの他方の面に固着されている。
可動部の支持板5cの他方の面には、その中心部の縦方
向に、例えばゴムのような弾性体による連結部材13が
固着されている。
また、直流磁界の発生装置Bは、磁路14゜15と永久
磁石16.17とによって構成されており、永久磁石1
6の先端部と磁路15における一力のポールピース部1
5aとの間には、駆動子5における一方のコイルの側面
5aが遊挿されうる磁気空隙18が形成され、また、永
久磁石17の先端部と磁路15における他方のポールピ
ース部15bとの間には、駆動子5における他方のコイ
ルの側面5bが遊挿されうる磁気空隙19が形成されて
おり、さらに、前記した2つの永久磁石16.17は、
前記した2つのポールピース部15a、15bが同一極
性の磁極となるように着磁されている。
したがって、前記した2つのポールピース15a、15
bの間の部分20に挿通される駆動子5における2つの
コイルの側面部分には磁束が鎖交しない状態となされる
例えば、ゴムのような材料で作られている支持体7a、
7bには、例えばりん青銅の薄板によって作られたもの
であってもよい支持部材21が取付けられており、この
支持部材21には前記した可動部の支持板5cに固着さ
れたダンパ12a。
12bが遊挿されうるような大きさの透孔21a。
21bが穿設されている。
前記した可動部の支持板5cに一面が固着されている連
結部材13の他面は、前記した支持部材21の中心部の
縦方向に固着される。
図示の例においては、連結部材13として、その長さが
支持板5cの縦方向の長さの大部分にわたるようなもの
が使用されているもののように示されているが、実施に
当っては連結部材13として複数個に分割されたものを
、支持板5cにおける中心部の縦方向へ互に任意の間隔
を隔てて配置固着してもよい。
前記のように連結部材13によって相互番ζ連結固着さ
れた状態における可動部の支持板5cと支持部材21と
の間隔は、連結部材13の厚さtとなるのであるが、前
記した可動部の支持板5cと支持部材21との間には、
前記した連結部材13の厚さtよりも大きな関係寸法(
t+△t)を有する回動支点部材22(図示の例におい
ては回動支点部材22が、22 a 、22bの2個で
構成されている場合を示している)が挿入固着されるこ
とによって、可動部の支持板5cと支持部材21との間
隔は(t+△t)となされるのである。
前記した回動支点部材22は、その頂点部が可動部の支
持板5cにおける中心部の縦方向に並ぶようにその底面
部が支持部材21に固着されるが、あるいは前述の場合
とは逆に、その頂点部が支持部材21における中心部の
縦方向に並ぶようにその底面部が可動部の支持板5cに
固着されるようになされることにより、回動支点部材2
2における頂点部を結ぶ線の位置が可動部における回動
支点となるのである。
前記のように、可動部の支持板5cと支持部材21との
双方に各−面が固着されている連結部材13は、前記し
た回動支点部材22が可動部の支持板5cと支持部材2
1との間に挿入固着されることによって伸長状態となさ
れているから、その底面部が支持部材21か可動部の支
持板5cかの倒れか一方に固着され、その頂点部が可動
部の支持板5cか支持部材21かの何れか一力に当接さ
れる回動支点部材22は、前記のように伸長状態となさ
れている連結部材13の収縮力によってその頂点部が可
動部の支持板5cか支持部材21かの何れか一方のもの
と圧着された状態となされるのである。
図示の例においては、離隔して配置された2個の回動支
点部材22a、22bの頂点部側が可動部の支持板5c
と圧着されるようにし、可動部の回転軸が前記した2個
の回動支点部材22a。
22bの各頂点部を結ぶ線によって可動部の支持板の中
心部の縦方向位置へ形成されるようになされている場合
を示している。
上記した回動支点部材22は硬度の高い材料、例えばり
ん青銅板やゲージ鋼板、あるいはサファイヤなどの宝石
などを使用して作られるとよい。
上記のように構成された本考案の情報信号再生素子にお
いて、駆動機構の可動部Aは、その支持板5cが連結部
材13及び回動支点部材22を介して支持部材21に対
して連結固着されており、しかも、前記した可動部の支
持板5cと可動部材21との間の連結固着は、可動部の
支持板5cと支持部材21との双方における中心部の縦
方向において行なわれているから、駆動機構における駆
動子5のコイルに流された電流と直流磁界の発生装置B
による磁界との間で発生された電磁気力によって駆動子
5が前後方向(X方向)に駆動変位された時は、駆動子
5と一体的な可動部Aの支持板5cの変位が、連結部材
13及び回動支点部材22a、22bを介して支持部材
21に伝えられ、この支持部材21を前後方向(X方向
)に変位させる。
既述したように、支持部材21は例えば比較的に硬度の
高いゴムのような材料で作られた支持体7a、7bによ
り、その両端部が支持されており、前後方向(X方向)
では小さな機械的インピーダンスを示してその方向へは
容易に屈曲変位することができるが、前後方向以外の方
向に対しては大きな機械的インピーダンスを示すように
なされているから、駆動子5によるX方向への駆動変位
に従って可動部の全体は容易にX方向へと駆動変位され
るのであり、その際にX方向以外の方向での変位は発生
が抑圧される。
また、駆動機構における駆動子5のコイルに流された電
流と直流磁界の発生装置Bによる磁界との間で発生され
た電磁気力により駆動子5の一方のコイルの側面5aと
他力のコイルの側面5bとが互いに反対の方向へ駆動変
位されて駆動子5が回動運動を行なうときは、可動部は
その支持板5cと支持部材21との間に設けられた回動
支点部材22における頂点部を結ぶ直線が回動軸となっ
て回動駆動される。
上記のように本考案の情報信号再生素子においては、可
動部のX方向への駆動変位は、支持部材21の屈曲変位
によって支障なく行なわれ、また、可動部のZ軸まわり
の回動運動は、回動支点部材22a 、22bにおける
頂点部を結ぶ直線が回動軸となって行なわれる、という
ように、ピックアップアーム4に取付けられた再生針3
に対して記録跡の延長方向での変位を与える駆動子5の
運動と、再生針3に対して記録跡の延長方向と直交する
方向での変位を与える駆動子5の運動とが、それぞれ機
能の分担された個別の構成部分を介してピックアップア
ーム4に伝達されるようになされているので、振動系に
おける不要な振動モードは抑圧され、したがって、本考
案の情報信号再生素子においては、既述した従来例のも
のにおける問題点は良好に解決されるのである。
上記した本考案の情報信号再生素子において、連結部材
13は、既述したように、可動部の支持板5cと支持部
材21との間で伸張状態で張設されることにより、その
収縮力によって可動部の支持板5cと支持部材21との
間に設けられた回動支点部材22a 、22bにおける
頂点部を可動部の支持板5cまたは支持部材21へ圧着
させるように動作しているのであるが、この連結部材1
3は前記した連結機能の他に、駆動子5に何らの駆動力
も生じていない静止の状態において、可動部の支持板5
cと支持部材21とを互いに平行な状態に復帰させて静
止させるような中心保持機能をも備えており、さらに、
この連結部材13は、可動部の回動運動を阻害しないよ
うに、可動部の回動運動に対しては低い機械インピーダ
ンスを呈するようになされていなければならないから、
この連結部材13はそれが上記のような各種の機能を備
えているものとなるように、その断面形状や長さ、及び
使用される材料の材質、硬度などを選定することが必要
である。
また、可動部の支持板5cと支持部材21との間に設け
られる回動支点部材22は、その底面部を支持部材21
に固着し、その頂点部が可動部の支持板5cと圧着され
るような向きとして設けた方が、前記の場合とは逆向き
に設けた場合に比べて、可動部の回動軸の位置が可動部
の重心の位置に近付くのでより一層好ましい動作特性が
得られる。
第6図は、駆動子5の2個のコイルに対して、時間軸誤
差の補正用電流と、トラッキング制御のための補正用電
流とを供給する回路の一例を示したものであり、この第
5図においてExは時間軸誤差の補正用電流源、E、は
トラフキンク1制御のための補正用電流源、ADDl、
ADD2はそれぞれ符号付加算器、DAl、DA2は駆
動用電力増幅器、VRx、VR,は可変抵抗器であって
、駆動子5の2つのコイルの内の一方のコイルには、時
間軸誤差の補正用電流とトラッキング制御のための補正
用電流との和の電流が流され、また、駆動子5の2つの
コイルの内の他方のコイルには、トラッキング制御のた
めの補正電流と時間軸誤差の補正電流との差の電流が流
される。
それにより、駆動子5の2つのコイルは、それらに流さ
れる電流と磁界との間で発生された電磁気力におけるX
方向における同一の向きの力によって駆動子5をX方向
に駆動変位させ、また、2つのコイルに流される電流と
磁界との間で発生された電磁気力におけるX方向におけ
る互に反対の向きめ力によって駆動子5を回動軸のまわ
りに回動させるように駆動変位させる。
既述した原因すなわち、複数個のコイルに発生する駆動
力の大きさにむらがあったり、あるいは、可動部の取付
は位置が左右方向で一力に片寄っていた場合などに、駆
動子5をX方向に駆動変位させるべくそれぞれのコイル
に電流を流しても、駆動子5が回動軸を中心としての回
動運動を行なって、時間軸誤差の補正に伴なって誤った
トラッキング制御が行なわれてしまう(クロストークが
生じる)という点は、可変抵抗器■Rxを調節して駆動
子5の2つのコイルに流す電流比を変えることによって
良好に回避される。
可変抵抗器■Rxの調節を行なった時は、前記した可変
抵抗器■Rxの調節に応じて可変抵抗器■R7を調節す
ることが必要とされるが、可変抵抗器VR,の調節によ
っても上記の可変抵抗器■Rxの調節によるクロストー
クの除去効果には伺らの悪影響をも与えることがない。
以上、詳細に説明したところから明らかなように、本考
案の情報信号再生素子は、可動部のX方向への運動と、
回動軸を中心とする回動運動とが、それぞれ機能の分担
された個別の構成部分を介してピックアップアーム4に
伝達されるようになされていて、振動系においては前記
以外の方向での不要な振動モードが抑圧されるようにな
されており、また、可動部の回動軸を可動部の重心位置
に近い位置に容易に形成できるために、既述した従来装
置における諸欠点がすべて良好に解消でき、特性の優れ
た情報信号再生素子が提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は従来の情報信号再生素子の概略構成
を示す斜視図、第4図は本考案の情報信号再生素子の一
実施態様のものの斜視図、第5図は同上分解斜視図、第
6図は補正用電流の供給回路の一例図である。 1・・・ターンテーブル、2・・・ディスク、3・・・
再生針、4・・・ピックアップアーム、5・・・駆動子
、6・・・ゴム膜、7a、7b・・・支持体、8a、8
b・・・容管はピボット、10,12a、12b−ダン
パ、11 a 、 11 b・・・ゴム棒、13−・・
連結部材、14゜15・・・磁路、16,17・・・永
久磁石、1B、19・・・磁気空隙、21・・・支持部
材、22a s 22 b・・・回動支点部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 情報記録媒体円盤における記録跡から情報信号を読取る
    再生針が時間軸誤差の補正信号に応じて記録跡の延長方
    向に駆動変位されると共にトラッキング制御のための補
    正信号に応じて記録跡の延長方向とは直交する方向に駆
    動変位されるように、前記した再生針が取付けられたピ
    ックアップアームを、コイルと直流磁界の発生装置とか
    らなる駆動機構によって駆動させうるようにした情報信
    号再生素子において、ピックアップアームの基部が連結
    される駆動機構における可動部の支持板を、時間軸誤差
    の補正力向のみに容易に変位可能となされた支持部材に
    対して、前記した可動部の支持板と前記した支持部材と
    をそれらの中心部の縦方向で連結固着する弾性体よりな
    る連結部材を介して固着すると共に、前記した可動部の
    支持板と支持部材との相互間で、かつ、前記した可動部
    の支持板と支持部材との中心部の縦方向に、前記した駆
    動機構における可動部に対してその回動軸を与えるべき
    回動支点部材を設けてなる情報信号再生素子。
JP13092477U 1977-03-31 1977-09-29 情報信号再生素子 Expired JPS5847577Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13092477U JPS5847577Y2 (ja) 1977-09-29 1977-09-29 情報信号再生素子
US05/891,492 US4160268A (en) 1977-03-31 1978-03-29 Signal pickup device with tracking control and jitter compensation for a video disc
DE2813668A DE2813668C2 (de) 1977-03-31 1978-03-30 Spurnachlaufsteueranordnungen, die einen Ausleger quer zur Richtung einer Aufzeichnungsspur verschwenken, und Schaltungsanordnungen zur Erzeugung eines Spurnachlaufsteuersignals dafür
NL7803443A NL7803443A (nl) 1977-03-31 1978-03-31 Signaalopneeminrichting in een toestel voor het weergeven van een informatiesignaal geregistreerd op een baan op een roterend registratiemedium.

Applications Claiming Priority (1)

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JP13092477U JPS5847577Y2 (ja) 1977-09-29 1977-09-29 情報信号再生素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5458022U JPS5458022U (ja) 1979-04-21
JPS5847577Y2 true JPS5847577Y2 (ja) 1983-10-29

Family

ID=29097010

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JP13092477U Expired JPS5847577Y2 (ja) 1977-03-31 1977-09-29 情報信号再生素子

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