JPH0543244Y2 - - Google Patents

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JPH0543244Y2
JPH0543244Y2 JP15004187U JP15004187U JPH0543244Y2 JP H0543244 Y2 JPH0543244 Y2 JP H0543244Y2 JP 15004187 U JP15004187 U JP 15004187U JP 15004187 U JP15004187 U JP 15004187U JP H0543244 Y2 JPH0543244 Y2 JP H0543244Y2
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elastic member
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ring
insulator
hole
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、インテークマニホールドとエンジン
のシリンダヘツドとの間に設けられ、エンジンの
振動を緩衝してインテークマニホールドに伝わる
のを抑制するインシユレータに関する。 [従来の技術] インテークマニホールドとエンジンのシリンダ
ヘツドとの間には、エンジンの振動を緩衝してイ
ンテークマニホールドに伝わるのを抑制し、振動
により発生する騒音を防止するために、例えば第
1図および第6図に示すようなインシユレータが
設けられている。このインシユレータは、インテ
ークマニホールドに固定され複数の第1貫通孔1
0を有する第1プレート1と、シリンダヘツドに
固定され複数の第2貫通孔20を有する第2プレ
ート2と、中心孔30を有する略リング状をなし
中心孔30が第1貫通孔10および第2貫通孔2
0と連通するように挟持された弾性部材3と、よ
り構成されている。 弾性部材3は、第7図に示すようにゴムから形
成されたリング状をなし、外周面に一周する略V
字状のリング状溝31aからなるたわみ部31が
形成されている。そして両端面32が第1プレー
ト1および第2プレート2にそれぞれ加硫接着さ
れて固定されている。 このインシユレータでは、弾性部材3はたわみ
部31がたわむことにより容易に弾性変形し、エ
ンジンの振動を緩衝してインテークマニホールド
に伝わるのを防止する。 [考案が解決しようとする問題点] インシユレータには、第1貫通孔10、中心孔
30および第2貫通孔20からなる複数の通路4
が形成され、燃料、冷却水などの通路となつてい
る。従つて、弾性部材3は振動を緩衝する性能
と、通路4をシールする性能とを有する必要があ
る。 ところで、振動の緩衝性能は、一般にインシユ
レータ全体のバネ定数と負の相関関係があること
がわかつており、バネ定数が小さいほど緩衝性能
に優れている。このバネ定数を小さくするには、
弾性部材に硬度の低い柔かいゴムを用いる。ある
いは弾性部材の肉厚を薄くする、などの方法が考
えられる。しかし、あまり柔かいゴムを用いる
と、振動により両方のプレートどうしが接触する
ようになるため、ある程度以上の硬度が必要であ
る。また弾性部材の肉厚を薄くすると、加硫接着
される部分の面積が小さくなり、シール性能が低
下してしまう。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、バネ定数を小さくするとともに、シール
性能に優れたインシユレータを提供するものであ
る。 [問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決する本考案のインシユレータ
は、複数の第1貫通孔を有しインテークマニホー
ルドに固定される第1プレートと、複数の第2貫
通孔を有しシリンダヘツドに固定される第2プレ
ートと、中心孔を有する略リング状をなし中心孔
が第1貫通孔および第2貫通孔と連通するように
第1プレートと第2プレートとの間に両端面が接
着されて挟持された弾性部材と、よりなるインシ
ユレータにおいて、 弾性部材は外周部に該中心孔と同軸的な少くと
も2個のリング状溝からなるたわみ部をもつこと
を特徴とする。 第1プレートおよび第2プレートは、従来と同
様のものを用いることができる。 本考案の最大の特徴は、弾性部材の形状にあ
る。 本考案者は、加硫接着される部分の面積は従来
と同様にして、他の部分の肉厚を薄くすれば、シ
ール性能を従来と同様に維持できるとともにバネ
定数を小さくすることができることに着目し、後
述の比較例に示すような第5図に示す形状の、断
面U字形状のリング状溝からなるたわみ部をもつ
弾性部材を考案した。しかしながら試験の結果は
芳しくなく、シール性能は維持できるが、バネ定
数の低下は極めて僅かであつた。そこで、この結
果に鑑みてさらに鋭意研究した結果、本考案のイ
ンシユレータが考案された。 すなわち、本考案のインシユレータに用いられ
る弾性部材は、外周部に少くとも2個のリング状
溝からなるたわみ部をもつところに最大の特徴を
有する。 リング状溝は少くとも2個必要である。1個で
はバネ定数の低下にほとんど寄与しない。またあ
まり多過ぎても、その結果が飽和するため、通常
2〜3個で充分である。 なお、弾性部材の材質はゴム、樹脂などの弾性
体が用いられ、第1プレートおよび第2プレート
の両端面が接着される。この接着には接着剤を用
いる方法、ゴムの場合は従来と同様の加硫接着に
よる方法などを採用することができる。 [考案の作用および効果] 本考案のインシユレータでは、弾性部材は少く
とも2個のリング状溝からなるたわみ部をもつ。
そしてエンジンの振動が第2プレートを介して弾
性部材に伝わつた場合には、リング状溝を有する
部分の肉厚は薄くなつているため、まずリング状
溝が容易に変形し、複数のリング状溝の変形の合
計量がたわみ部の変形量となる。従つて本考案の
インシユレータでは、従来と同様の変形量とする
のに要する応力は従来より小さくてよく、すなわ
ちバネ定数が小さくなる。また、加硫接着される
両端面の面積は従来と同様とすることができ、シ
ール性能は従来と同様に維持することができる。 すなわち、本考案のインシユレータによれば、
従来と同様のシール性能を維持するとともに、エ
ンジンの振動の緩衝性能を向上させることができ
る。 [実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。なお、
本考案のインシユレータは弾性部材の形状が異な
ること以外は従来のインシユレータと同様である
ので、共通部分は従来のインシユレータと同一番
号を付して説明する。 第1図に本考案の一実施例のインシユレータの
平面図を、第2図に第1図の要部拡大断面図を示
す。このインシユレータは、第1プレート1と、
第2プレート2と、第1プレート1および第2プ
レート2の間に接着されて挟持された弾性部材5
と、より構成される。 第1プレート1には燃料および冷却水の通路と
なる複数の第1貫通孔10が形成され、インテー
クマニホールドにボルトにより固定されるように
複数のボルト穴11が形成されている。 また、第2プレート2には燃料および冷却水の
通路となる複数の第2貫通孔20が形成され、シ
リンダヘツドにボルトにより固定されるように複
数のボルト穴21が形成されている。 本実施例の特色をなす弾性部材5は、第3図に
示すように第1貫通孔10および第2貫通孔20
の形状に沿う中心孔50を有するリング状をな
し、硬度70HSのNBRより形成されている。その
外周には、中央部に径の小さい第1リング状溝5
1aが、さらに第1リング状溝51aより径の大
きな第2リング状溝51bが、それぞれ同軸的
に、断面略階段状に形成されている。この第1リ
ング状溝51aと第2リング状溝51bとで、た
わみ部51が構成されている。そして両端面52
は第7図に示す従来の弾性部材3と同様の面積を
有し、第1プレート1および第2プレート2に加
硫接着により接着されている。このとき第1貫通
孔10、中心孔50および第2貫通孔20は同軸
的に連通し、燃料、冷却水の通路4を構成してい
る。なお、弾性部材5の内周表面は第1貫通孔1
0および第2貫通孔20よりも径方向内方へ突出
しており、通路4の圧力が高くなつて弾性部材5
が反転して外側に突出するようになつた場合に、
隣接する弾性部材どうしが接触するのが防止され
ている。 このように構成された本実施例のインシユレー
タでは、圧縮の力が作用すると、弾性部材5では
まず第1リング状溝51aがたわんで変形し、次
いで第2リング状溝51bがたわんで変形するも
のと考えられ、これによりたわみ部51がたわん
だこととなり、力が緩衝される。そして第1リン
グ状溝51aおよび第2リング状溝51bは、そ
れぞれ従来の弾性部材3より肉厚の薄い部分を有
しているので、変形が容易であり、本実施例のイ
ンシユレータはバネ定数が小さい。従つて、従来
のインシユレータに比べて緩衝作用に優れてい
る。 なお、ゴム硬度を種々変化させて本実施例と同
形状の弾性部材を形成し、それぞれの弾性部材に
ついて、貫通孔を有し5×60×110mmの大きさの
2枚の鋼板の間に加硫接着して測定用試験片を作
製した。それぞれの試験片について、冷却水シー
ル圧力を、測定用試験片を上下2枚の治具で固定
し、中央孔内部にエアー圧を送り、試験片を水槽
に入れてエアーもれを確認することにより測定
し、結果を表に示す。また静バネ定数を試験片を
ロードセルにより圧縮し、ロードセルより検出さ
れる圧縮量、圧縮荷重の曲線から1m/m圧縮時
の圧縮荷重を求めることにより測定した。その結
果を第4図に示す。
【表】 (比較例) 第5図に示すような1個のリング状溝61aか
らなる断面略U字状のたわみ部61を有する弾性
部材6を、実施例と同様の各種硬度のゴムより形
成し、同様に試験片を作製した。そしてそれらの
冷却水シール性能と静バネ定数を同様に測定し、
結果を表と第4図に示す。 (従来例) 第7図に示すような1個のリング状溝31aか
らなる断面略V字状のたわみ部31を有する従来
の弾性部材3を、実施例と同様の各種硬度のゴム
より形成し、同様に試験片を形成した。そしてそ
れらの冷却水シール性能と静バネ定数を同様に測
定し、結果を表と第4図に示す。 (評価) 冷却水シール性能については、加硫接着される
面積はどの弾性部材も同一であるために、皆同様
の良好なシール性を有している。一方、バネ定数
については、比較例では従来例に比べて僅かしか
低下していないが、本実施例では著しい低下が認
められる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例のインシユ
レータに関し、第1図はその平面図、第2図は第
1図の要部拡大断面図、第3図は用いた弾性部材
の縦断面図、第4図はゴム硬度とバネ定数の関係
を示すグラフである。第5図は比較例のインシユ
レータに用いた弾性部材の縦断面図である。第6
図および第7図は従来のインシユレータに関し、
第6図はその要部断面図、第7図は用いた弾性部
材の縦断面図である。 1……第1プレート、2……第2プレート、
3,5,6……弾性部材、4……通路、10……
第1貫通孔、20……第2貫通孔、30,50…
…中心孔、11,21……ボルト穴、31,5
1,61……たわみ部、32,52……端面、5
1a……第1リング状溝、51b……第2リング
状溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の第1貫通孔を有しインテークマニホー
    ルドに固定される第1プレートと、 複数の第2貫通孔を有しシリンダヘツドに固
    定される第2プレートと、 中心孔を有する略リング状をなし該中心孔が
    該第1貫通孔および該第2貫通孔と連通するよ
    うに該第1プレートと該第2プレートとの間に
    両端面が接着されて挟持された弾性部材と、よ
    りなるインシユレータにおいて、 該弾性部材は外周部に該中心孔と同軸的な少
    くとも2個のリング状溝からなるたわみ部をも
    つことを特徴とするインシユレータ。 (2) リング状溝は断面略階段状に形成されている
    実用新案登録請求の範囲第1項記載のインシユ
    レータ。
JP15004187U 1987-09-30 1987-09-30 Expired - Lifetime JPH0543244Y2 (ja)

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JP2000213597A (ja) * 1999-01-26 2000-08-02 Tokai Rubber Ind Ltd 筒型マウント用シ―ル部材とそれを用いた筒型マウントの組付構造体
JP2005265658A (ja) 2004-03-19 2005-09-29 Tokyo Electron Ltd 複数種のテスタに対応可能なプローブ装置

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