JPH0543218A - 膜 - Google Patents

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JPH0543218A
JPH0543218A JP3297657A JP29765791A JPH0543218A JP H0543218 A JPH0543218 A JP H0543218A JP 3297657 A JP3297657 A JP 3297657A JP 29765791 A JP29765791 A JP 29765791A JP H0543218 A JPH0543218 A JP H0543218A
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zeolite
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多孔質保持体によって保持されたゼオ型物質
の結晶からなる新規な膜を得る。 【構成】 ゼオ型物質の結晶成長は、保持体の細孔上で
事実上連続していて、かつゼオ型物質は保持体表面から
直接に結晶化し、保持体に直接に結合している。膜は、
保持体を合成ゲルに浸漬し、ゲルを結晶化し、保持体を
引出し、およびこれら工程を少なくとも1回繰返すこと
によって製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な膜とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼオライトおよびその関連結晶体物質
は、分離を達成し、触媒として作用する性能でよく知ら
れている。多くの従来技術が担持ゼオライト触媒の製造
方法について記載している。すなわち、数多くの異った
型のゼオライトを数多くの異った型の保持体に析出させ
ている。
【0003】米国特許第3,244,643号公報で
は、「従来のペレット法または押し出し法でによって
は、結晶性アルミノケイ酸塩をその硬質粒子の中に複合
化することが元来困難と思われている物質を、保持体と
して利用する」方法を開示している。その目的は、多孔
質のかご状の固体保持体にゼオライト合成ゲルを、ゼオ
ライトの結晶が保持体の細孔構造中に止どまるが、細孔
の有効直径を超えることのできない程度の大きさに保持
体の細孔中で成長する条件下で、含浸させることによっ
て達成される。粒子状保持体に、真空中でゼオライトゲ
ルを含浸させる方法も例示されている。
【0004】米国特許第3,730,910号公報で
は、基材上に、基材と本質的に同じ形状を持つゼオライ
ト表面を形成する技術を開示している。作製された材料
は、触媒または吸着材として利用される。それらが膜を
形成しているとは言及していない。
【0005】米国特許第4,578,372号公報は、
磁性粒子の表面にゼオライト層を析出させることからな
る磁性触媒活性粒子の製造方法を開示している。
【0006】分離工程に利用される膜はよく知られてい
て、ゼオライトを取込んだ膜は周知のことである。アプ
ライド キャタリシス(Applied Catalysis)第49巻
(1989年)第1〜25頁には、選択透過性を持つ無
機膜の触媒作用についての綜説がある。
【0007】ゼオライト結晶が、多孔質基材の表面に、
「のり」すなわち接着剤によって固着している膜につい
て記載している数多くの文献がある。普通この接着剤
は、基材表面とゼオライト間で、無定形物質の層の形を
とっている。次の文献は、この型の膜について記載して
いる。
【0008】(i)西ドイツ公開特許第3827049
号公報は、ゼオライト結晶の平均粒子径より小さい細孔
を持った微小多孔質物質の保持体からなるシステムにつ
いて、細孔口を橋かけしているゼオライト結晶層ででき
ている「結晶核活性」表面を備えているシステムについ
て記載している。この「結晶核活性」表面は、結果とし
て保持体表面とゼオライトとの間の無定形物質層にな
る。この層は明細書の図面に明瞭に示されている。
【0009】(ii)カナダ特許第1,235,684号
の特許請求の範囲において、多孔質ガラス製の基材と、
多孔質ガラス上に直接形成され、厚みが1〜500ミク
ロンのゼオライトフィルムからなる物質分離用フィルタ
が特許請求されている。例えばこのフィルタは、ホウケ
イ酸塩ガラスを水酸化ナトリウムと臭化テトラプロピル
アンモニウムの水溶液中につり下げて、オートクレーブ
中で加熱することによって製造される。この製造方法の
結果は、明細書の第2表に示されている。その結果でき
た膜は、保持体表面とゼオライト層の間に、無定形物質
の鮮明な層をもっている。本発明者等は、この結果の再
現を試み、この明細書の指示に従っても無定形物質層の
ない膜を製造することは不可能であることを明らかにし
た。
【0010】(iii )日本公開特許第63−28750
4号公報では、疎水性薄フィルムをまたは疎水性物質を
含有する薄フィルムを多孔質無機保持体に接着させた分
離用膜について開示している。疎水性物質には、シリカ
ライトまたはゼオライトが含まれる。前記の文献類にあ
るように、結晶を表面に接着するために結合物質の層が
利用されている。この例が、この明細書の実施例3に記
載されていて、そこではゼオライト結晶の析出の前に、
保持体表面にアルミナゾルを析出させている。
【0011】(iv)日本公開特許第63−291809
号公報では、多孔質アルミナ担体上のゼオライトフィル
ムからなる膜について開示している。明細書に詳述して
ある膜の製造法の再現を試みたが、成功しなかった。
【0012】(v)欧州公開特許第180200号公報
は、ゼオライトの微細粒子を含浸させた多孔質保持体か
らなる膜について開示している。例えば、この膜は、限
外濾過膜または多孔質ガラスに超微細ゼオライト粒子
(例えば、直径75オングストローム未満)のアルカリ
性溶液を浸透させて製造する。これら粒子は、保持体の
細孔のところに引っかかって、無定形物質を使う代りに
「糊づけ」される。
【0013】欧州公開特許第180200号公報は、同
名の発明者鈴木から先願の欧州公開特許第135069
号公報(欧州特許出願第84108871.9号を)引
用している。その文献では、ゼオライト合成ゲルをミク
ロフィルタに通過させ、保持体の表面にゼオライトを薄
フィルム状に析出させたゼオライト膜の製造方法を開示
している。後願の文献において、鈴木は先願の文献の膜
について、「そのゼオライト膜は、はがれ易く、用い難
い」と述べている。鈴木の指示を繰返して膜の製造方法
を試みたが成功しなかった。鈴木から小規模ゼオライト
膜を購入できた。この膜は、ゼオライトの連続的な被覆
を有せず、かつ大規模の利用にはもろすぎて使用できな
い。要するに、従来技術には、ゼオライト膜の分野では
広範囲の研究が行われてきたが、ゼオライトの連続な層
で、かつ支持件の表面に直接に結合しているようなゼオ
ライト膜を製造しうる開示はなかった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、ゼオラ
イトまたは類似物質を含有する膜の製造方法において、
商用上有利に利用しうる高品質の製品を製造する方法を
突き止めるに至った。
【0015】従って本発明は、多孔質保持体の細孔上の
ゼオ型物質のフィルムからなる膜の製造方法において、
多孔質保持体の少くとも1つの表面を、結晶化して結晶
性ゼオ型物質を作製する合成用ゲル中に浸漬し、ゼオ型
物質が保持体上で結晶化するように前記ゲルの結晶化を
誘導し、保持体を混合液から引き出し、およびゼオ型物
質が保持体から直接に結晶化し、直接に結合している膜
を得るために、これらの工程を1回またはそれ以上繰り
返すことからなる製造法を提供するものである。
【0016】本発明の製造方法によって作られる膜は新
規である。さらに本発明は、多孔質保持対に保持された
ゼオ型物質の結晶からなる膜において、ゼオ型物質の結
晶成長が保持体の細孔上に事実上連続していて、かつゼ
オ型物質が保持体から直接に結晶化し直接に結合してい
ることを特徴とする膜を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明による膜は、2つ
の独特の特徴を有する。第1は、ゼオ型物質が保持体の
表面に直接に接触し、直接に結合していることである。
結合の性質は充分には解明されていない。すなわち、そ
れは、主として化学結合および/または物理結合かもし
れないが、何れの場合でも結晶が中間的な「糊」すなわ
ち結合剤の介在なしに、結晶が保持体から直接に生成す
る。これは従来技術の膜とは異なったものであり、例え
ば欧州公開特許第180200号の特許請求の範囲に記
載の膜では、前もって作製されたゼオライト結晶を保持
体の細孔のところに運んで、実際上その場所に糊づけま
たはセメント化している。本発明による膜においては、
結晶成長は保持体の表面から始まり、保持体の細孔の反
対側から成長する結晶と交互するまで、外方向に連続的
に続き、ゼオ型物質の事実上連続しているフィルムを形
成する。
【0018】第2は、ゼオ型物質が事実上連続している
結晶成長を示し、各結晶は保持体の表面または隣接する
結晶の表面から成長し始めることである。これは、前も
って作られた結晶を密接に接触させて糊づけした、すな
わち保持体の表面の被覆が不完全である従来技術の膜と
は異なる。保持体と結晶の間には、無定形物質の中間層
がない。
【0019】ゼオ型物質の成長は、保持体の細孔の上で
事実上連続している。それが、支持体の全表面の上で事
実上連続していることが好適である。この場合、ゼオ型
物質層は、例えば100ミクロンまたはそれ以上の厚み
さえある。例えば、それは1〜100ミクロン特に1〜
7ミクロンの厚みで良い。ゼオ型物質の結晶成長は、保
持体の細孔上を被覆すると同時に、所望に応じて細孔を
貫通して、保持体内に伸展しても良い。
【0020】結晶成長には、ピンホールが全くないこと
が好適である。勿論実際には、完全な膜を製造すること
は困難であり、「事実上連続している」ことは、結晶成
長中に小数のピンホールを持っている膜を含ませてい
る。本発明によって製造される膜の場合、この種のピン
ホールは、成長している結晶の面が正確に釣り合わない
ときに生じる割れ目である。この種のピンホールは、膜
の製造の直後に存在していることもあるが、膜の乾燥ま
たはイオン交換ならびに膜の使用時の間に発生しがちで
ある。本発明の膜は、従来技術で結晶成長が非常に非連
続であり、その結果巨孔性になる膜とは明白に異なる。
【0021】膜中の小量のピンホールは、適切な後処理
を行うことによってふさぐことができる。例えば、シリ
コンと酸素原子に架橋しうる有機物質、例えば重合体ま
たは有機シリコン物質ならびに無機物質、例えば無機シ
リコン物質を使用する。
【0022】本発明による膜の製造方法において、事実
上連続している結晶成長に追加して、ゼオ型物質の結晶
内細孔は別にして膜の片側から反対側に通路が存在しな
いように、必要に応じて後処理が行われる。
【0023】ゼオ型物質は周知のもので、よく分子篩と
呼ばれている。その特徴は、酸素原子を介して相互に結
合した四面体からできていて、分子次元の通路を持つ広
範な網状構造を形成している結晶構造を有する点であ
る。本発明では、所望された膜の利用に応じて、何れの
ゼオ型物質を利用しても良い。ゼオライトすなわちアル
ミノシリケイトは、ゼオ型物質の中でも最も知られた例
である。本発明では、「アトラス オブ ゼオライト
ストラクチャ タイプ (Atlas of Zeolite Structure T
ypes) 」、メーヤー および オールセン(Meier and O
lsen)著、1987年、米国ピッツバーグ州、ポリクリ
スタル ブック サービス(PolycrystalBook Service
)発行に定義された、例えば、LTA,MEL,MF
I,またはTON構造型のいずれのゼオライトを使用し
ても良い。その他の使用できるゼオ型物質には、アルミ
ニウムのいくつかまたはすべてが、ガリウム、ホウ素、
亜鉛、鉄またはチタニウムによって置き換えられたメタ
ロケイ酸塩および米国特許第4,061,724号公報
またはネイチャー(Nature)、第280巻、第664〜6
65頁、1979年記載のシリカライト類のようにゼオ
ライト型構造を有する結晶性ケイ酸塩が含まれる。さら
に、別クラスのゼオ型物質に、結晶性アルミノリン酸塩
( アルポ〈ALPO´s 〉) 、シリコアルミノケイ酸塩( サ
ポ〈SAPO´s 〉) およびその他メタロアルミノリン酸塩
類がある。この種の物質は、例えば「ニュー デベロッ
プメント イン ゼオライト サイエンス エンド テ
クノロジー( New Developments in Zeolite Science an
d Technology) 」、第7回国際ゼオライト会議講演集、
東京 1986年の第103頁に記載されている。AL
PO−8、ALPO−54およびMCM−9のような、
最近の物質は、例えば「ゼオライト(Zeolite) 」第9巻
(9月号)1989年第436頁を参照して作ることが
できる。
【0024】膜は、幅および長さが厚みよりはるかに大
きい、連続した構造のものである。それは、液体または
気体に対して選択透過性である。望ましい物理的形状を
もち、適切な多孔質のいずれの保持体も、本発明で使用
して良い。適切な形状には、平らなシート状、管状また
は螺旋状に巻かれた形状が含まれる。適切な材料には、
例えば多孔質金属、セラミックス、セルメット、ガラ
ス、鉱石、炭素または重合体を含む。典型的な金属とし
て、ステンレス鋼、インコネル(Inconel) 、ハステロイ
(Hastalloy) 、フェクラロイ(Facralloy)、クロム、チ
タニウムが含まれる。金属は、繊維状金属の網(例え
ば、ベキポール〈Bekipor 〉フィルタ)、繊維状金属と
焼結金属粒子との組合せ(例えば、パル〈Pall〉PMM
金属フィルタおよびスーパーメッシュ〈Supermesh 〉フ
ィルタ)、または焼結金属フィルタ(例えば、パル〈Pa
ll〉PSSフィルタ材)の形態が良い。織られた金属繊
維材を使用しても良い。インコネル(Inconel) 、ハステ
ロイ(Hastalloy) 、フェクラロイ(Facralloy)、ベキポ
ール(Bekipor) 、パル(Pall)およびスーパーメッシュ(S
upermesh) は商標である。
【0025】典型的な重合物質には、織物および非織物
部材を含むいずれの型の濾過材も含まれる。これらは、
任意に金属または金属酸化物でコーティングして良い。
【0026】多孔性炭素、炭素ケイ素、多孔性粘土もし
くは他のケイ酸鉱石、例えばカオリン、ひる石、モンモ
リロナイトおよびピラード粘土、エーロゲルもしくは担
持エーロゲルならびに担持多孔性シリカを含む多孔性セ
ラミック、ガラス、炭素または鉱物材は使用して良い。
保持体自身が接着剤で適切な形状に成型されたゼオライ
トであって良い。適切な保持体を選ぶことによって、強
靱な膜を作製することができる。金属保持体の使用は、
特に好適である。
【0027】保持体の細孔サイズは重要なパラメータで
ある。従来技術の膜の多くは、非常に小さい細孔サイズ
を持つ保持体を用いてきた。本発明の主要な利点は、大
きな細孔サイズを持つ保持体を使用可能にした点であ
る。詳しくは、細孔直径がゼオ型物質の平均結晶サイズ
よりも大きくても良い。大きい細孔は、大きい表面積の
膜の製造を可能にして、それによって流動を最高にする
ので、有利である。好適には、本発明で使用される保持
体の平均細孔直径は0.1〜2000ミクロンの範囲に
あり、好適には1〜2000ミクロン、特に5〜200
ミクロンの範囲にある。直径が300ミクロンまでの細
孔について、その細孔サイズは、ISO4003で規定
されているバブルポイント圧力法で測定し、その細孔サ
イズ分布は、コールター多孔度計(商標)で測定され
る。より大きい細孔については、光学顕微鏡法が使用さ
れる。保持体表面へのゼオ型物質結晶の強固な結合を確
保するためには、本発明による工程を実施する前に、保
持体表面の前処理が必要である。適切な処理法は、保持
体によって勿論左右される。すなわち、金属保持体に
は、酸、例えば塩酸中の浸漬が有利である。保持体は、
表面をニッケル、コバルトまたはモリブデンを、金属お
よび/または酸化物の形で被覆すると有利である。
【0028】本発明による製造方法において使用される
合成ゲルは、ゼオ型物質の望ましい結晶を作ることがで
きるものであれば、いかなるゲルでも良い。ゼオ型物質
の合成用ゲルは周知のことであり、上述した従来技術ま
たは例えば欧州公開特許第57049号、第10480
0号、第2899号、および第2900号公報中に記載
されている。デイ ダブリュ ブレック(D W Breck )
の標準教科書「ゼオライト モレキュラ シーブス、ス
トラクチャ ケミストリーエンド ユース(Zeolite Mo
lecular Sieves, Structure Chemistry and Use )」、
ジョン ウイリー(John Wiley)1974年出版および
ピー エイ ジェイコブスおよびジェイエイ マーテン
ス(P A Jacobs andJ A Martens)によるスタディス
インサーフェイス サイエンス エンド キャタリシス
(Studies in Surface Science and Catalysis)第33
巻の「シンセシス オブ ハイシリカ アルミノシリケ
ート ゼオライト(Synthesis of High Silica Alumino
silicate Zeolites)」、エルスビア(Elsevier)19
87年出版は、この種の数多くの合成ゲルを記載してい
る。本発明による製造方法は、合成を保持体の存在下で
行うこと以外は、ゼオ型物質の通常の合成法を含む。最
も普通には、ゲルは熱の適用によって結晶化される。圧
力を利用しても良いが、通常結晶化は常圧下で実施する
のが便利である。
【0029】好適には、多孔質保持体は合成用ゲル中に
完全に浸漬させる。その他、所望に応じて、保持体の1
つの表面のみをゲルと接触させても良い。これは、例え
ば管の形で膜を作ることが所望され、管の内側または外
側のみゲルと接触する必要がある場合に有用である。ま
た、2種の異なったゼオライトが、保持体の1つの面に
1種ずつ含むような膜を作ることが所望された場所、こ
れは有用である。このような二元機能膜を使用すること
は、各々異なったゼオライトを持つ2枚の膜を使用する
ことに相当する。
【0030】本発明による製造方法の重要な要因は、保
持体を合成ゲルに浸漬し、結晶化させた後、保持体を取
出し、さらに第2のゲルに浸漬して結晶化を繰返すこと
である。最初の結晶化の後、保持体には多数のゼオ型物
質の結晶が成長しているのを、我々は見出している。し
かしながら、これらの結晶は、保持体の全表面の上で連
続している結晶成長を実現するには充分でない。保持体
が第2回結晶化を受けてはじめて、保持体の表面または
第1回結晶化のとき保持体の表面に直接に成長した結晶
の表面、いずれからも直接により多量の結晶が成長して
いた浸漬と結晶化の工程を、保持体の表面に完全かつ連
続している被覆が得られるまで、その後必要なだけ繰返
して実施することが好適である。勿論、必要な浸漬の回
数は、保持体の細孔サイズ、ゼオ型物質の性質、および
合成条件による。すなわち、少なくとも2回の浸漬は必
須であり、例えば3回以上、3〜10回の浸漬が望まし
い。
【0031】結晶化の後保持体を混合物から取出してか
ら、次の浸漬と結晶化を行う前に、ゲルおよびルーズな
材料を、例えば洗浄によって完全に除去するのが好適で
ある。また、保持体は、各浸漬の間に必要に応じて乾燥
すると良い。室温では少なくとも12時間、30〜50
℃の温度では少なくとも2時間、または80〜100℃
の温度では、15〜30分間の乾燥が適切な方法であ
る。
【0032】浸漬と結晶化工程を繰返し行うことによっ
て、大きな細孔サイズを持つ保持体の使用が可能にな
る。一般に、従来技術の膜の製造に使われた工程は、比
較的少ない細孔を持つ保持体を基盤にした膜のみを製造
しうるようなものであった。このような膜は、商業的利
用性が非常に制限されたものである。
【0033】
【発明の効果】本発明の膜は広範囲の応用を有する。脱
水、例えばLPG、天然ガスまたはアルコールのような
原料から水分を除去することに利用してよい。本発明の
膜は、慣習的に使われている有機重合膜、例えば国際公
開特許WO86/00819公報記載の市販のポリアク
リル酸セシウム膜よりも、水と他の液体との混合物を脱
水することにおいて、はるかに有効である。さらに、比
較的高温でも使用できる利点を持っている。
【0034】この膜は、高度分枝化合物を含有する混合
物から、直鎖アルカン類、オレフィン類またはその他の
官能基を持つ炭酸水素を分離すること、例えば燃料のオ
クタンエンハンシング、リホーミング、脱ロウ、または
ノルマルとイソブタンの分別に利用することができる。
【0035】その他の重要な応用には複合触媒と分離工
程がある。その実例には、イソアルカン類、イソアルケ
ン類および芳香族炭化水素類のような高度分枝化合物の
存在下での、直鎖炭化水素の水素添加および脱水素が含
まれる。本発明の膜は、熱力学平衡を目的とする生産物
の方向に移動させる触媒作用、例えば脱水素反応系から
の水素の除去ならびにエステル化反応またはアルコール
脱水反応系からの水の除去に利用することができる。
【0036】
【実施例】本発明を次の実施例で説明する。
【0037】特に別記しない限り、実施例で使用された
化学薬品は、次の通りである。
【0038】アルミン酸ナトリウム:BDH社製、テク
ニカル グレード、表示上はAl2 3 40%、Na2
O30%、H2 O30%を含有する。
【0039】ケイ酸ナトリウム :BDH社製、比重
1.57 トリエタノールアミン:BDH社製 ルドックスAS40 :デュポン(Dupont)社製、40
重量%シリカ(水中) (商標)実施例1 膜の製造 基材はベキポール(Bekipor )(商標)NP20.01
フィルタを使用した。これは、三次元迷路状構造にから
まった極細316ステンレス鋼繊維からできている。こ
の繊維は、均一な織物状に編まれている。さらに、この
織物は、交互部で強い金属結合を与えるために、強く押
しつけて焼結されている。平均細孔サイズは約5ミクロ
ンであり、表面の繊維の直径は2ミクロンである。図1
は、このフィルタの拡大500倍率の走査型電子顕微鏡
(SEM)写真である。
【0040】前記の素材シートから直径7cmの円板を
切取り、ビーカー中で約200mlのトルエンに1時間
(その間、液を3回取替える)浸漬してグリースを除去
した。さらに、トルエンをアセトンに取替えて、洗浄を
繰返した。次いで、この金属網を、清潔なペトリ皿の中
に注意深く入れて、アルミ箔で大様覆い、一夜食器棚中
に放置した。
【0041】この清潔で乾燥した金属網をペトリ皿から
取出し、QVF(商標)ガラス管(直径80cm)の中
に、網の粗い面を下に向けて置いた。ゴム手袋を使っ
て、金属網を汚さないように注意した。このQVF管
に、金属製のナットとボルトで取付けたステンレス鋼製
のフランジによって、適正な位置に保持されたPTFE
エンドプレートを装着した。この容器は、前もって蒸溜
水、アセトン、トルエン、最後にアセトンで洗浄し、清
潔な乾燥空気で風乾した。
【0042】A液とB液を、16オンスの2つのガラス
瓶で、次の通りに別々に調製した。 A液:アルミン酸ナトリウム(BDH社製、テクニカル
グレード)の34.4gと脱イオン蒸溜水の155.
0g。アルミン酸ナトリウム(表示上の組成40%Al
2 3 )を分析した。結果は、Na2 O27.44%、
Al2 3 43.36%、H2 O29.20%の組成で
あった。成分は、溶解するまで機械的に振とうした。
【0043】B液:ケイ酸ナトリウム(BDH社製、比
重1.57)の53.4gの分析値は、Na2 O13.
53%、SiO2 29.28%、H2 O57.20%で
あった。脱イオン蒸溜水の155.0gを添加した。
【0044】A液を、完全に均一に混合するように、手
で攪拌振とうしながら徐々にB液を添加した(ヒドロゲ
ルの塊ができていないことを確認することが重要であ
る)。表示上のモル組成が、Na2 O:Al2 3
2.0SiO2 :143H2 Oを有するヒドロゲルが得
られた。
【0045】前記の分析値に基づくモル組成は、1.8
3Na2 O:Al2 O1:1.78SiO2 :132.
9H2 Oであった。
【0046】ヒドロゲルを、金属網が入っているQVF
管中に徐々に注ぎ込んだ。この管を、第2のPTFE板
と金属エンドブラシで封止して、予め90℃に加熱した
オーブンに24時間放置した。次いで、管を取り出し、
冷却した。管の片方の端を開け、溶液をそそぎ出した。
一方、金属網を、決して曲ったり損傷しないように、長
い平らな棒で注意深く取出した。金属網は、ガラスビー
カーに入れて、脱イオン蒸溜水の100mlで3回洗浄
した。毎回とも、残渣を完全に取り去るために液を旋回
させた。金属網を、前回と同じくペトリ皿上で一夜風乾
した。
【0047】次いで、ゼオライトで被覆された乾燥した
網の表面を、表面上に生成したかもしれない粉末状の沈
着物を取除くため、清潔なレンズ用紙で拭った。網を裏
返して、操作を繰返した。網をさらに裏返して、表面を
もう一度きれいにした。その後、水で洗浄し、一夜乾燥
した。図2および図3は、その結果得られた生成物のそ
れぞれ拡大500倍率、1500倍率のSEM写真であ
る。SEM写真の暗い部分は、スチール繊維の上に直接
に生成したゼオライトの立方体結晶を鮮明に示してい
る。
【0048】QVF管をきれいにして(前回と同様
に)、網を注意深く入れ(前回と同様に)、前記と同様
に調整したヒドロゲルを添加した。この結晶成長と清浄
化工程を、さらに2回繰返した。
【0049】その結果得られた網は、ゼオライト4Aの
被覆を有した。これをX線回折で検査して、その結果を
第1表に示す。第2表は、ブレックの標準教科書から引
用したゼオライトA(LTA)の既知のXRDパターン
を示し、第3表は、膜保持体が存在しないこと以外は実
施例1と同一の方法で得たゼオライト塊のXRDパター
ンを示す。比較することによって、膜の上の結晶成長は
ゼオライトAであることが分かる。
【0050】図4は、完成した膜の拡大750倍率のS
EM写真を示す。保持体表面の完全な被覆が明瞭にみら
れる。
【0051】図5は、完成した膜の断面の拡大1000
倍率のSEM写真を示す。図の下半分は、ステンレス鋼
線を示す。図の上半分では、ゼオライトが厚くかつ連続
していて、保持体の本体内に貫通しているのが観察され
る。明るい数字3は、断面試料を作製するために膜を切
断したことによって生じた機械的損傷である。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】実施例2 ベキポールフィルタをパルPMM M020フィルタに
変えた以外、実施例1の方法を繰返した。これは、網の
中に316ステンレス鋼粒子を焼結させた、316ステ
ンレス鋼の網である。コールター多孔度計で測定した平
均細孔サイズは2ミクロンである。
【0056】図6はこのフィルタの拡大100倍率のS
EM写真である。
【0057】図7および図8は、ゼオライトの浸漬と結
晶化を1回行った後の鋼を、各々拡大500倍率および
1500倍率で示している。明るい部分は保持体であ
り、暗い部分はゼオライト成長を示している。ゼオライ
ト被覆は不完全である。図9は、同じ網の拡大3000
倍率のSEM写真であり、保持体の細孔中にある大きな
立方体の結晶を示している。結晶は細孔の入口よりも大
きく、このことから結晶が細孔内で成長したことが明ら
かである。このような結晶は、ヒドロゲル中で成長し
て、それから細孔中に晶出することはできなかったはず
である。
【0058】図10および図11は、ゼオライトの浸漬
および結晶化を2回行った後の網を、各々拡大500倍
率および1500倍率で示したものである。図7と図8
とを比較すると、被覆が非常に拡大していることが明ら
かである。しかしながら、この被覆はまだ不完全なもの
であり、保持体を示す明るい部分がまだ見られる。
【0059】図12、図13、図14は、ゼオライトの
浸漬および結晶化を3回行った後の網を、各々拡大50
0倍率、1500倍率および3000倍率で示したもの
である。ゼオライトは、いまや保持体の表面を完全に覆
っている。これは本発明による完成した膜である。
【0060】実施例3 フィルタはベキポールST5BL3を使用した以外、実
施例1の測定方法で行った。このフィルタは、コールタ
ー多孔度計で測定した平均細孔直径が5.3ミクロンで
あり、表面の鋼線直径が6.5ミクロンである以外、実
施例1で使用したフィルタと同種のものである。
【0061】図15は、ゼオライトの浸漬と結晶化を1
回のみ行った後の網の拡大3000倍率のSEM写真で
ある。これは、結晶が保持体の表面から直接に成長して
いることを明らかに示している。糊または接着剤として
働いているような物質の中間層は全く見られない。
【0062】実施例4 フィルタをヒドロゲルに浸漬する前に、次のような処理
を行った以外、実施例3の方法で行った。
【0063】フィルタをトルエン溶液中で1時間浸透し
て、その後アセトン溶液で洗い、蓋つき皿の中で一夜風
乾した。その後、1モルの塩酸溶液中に室温で一夜浸漬
した後、蒸溜水で洗浄し、風乾した。
【0064】図16は、ゼオライトの浸漬および結晶化
を1回のみ行った網の拡大1500倍率のSEM写真で
ある。比較的小さいゼオライト結晶による初期の良好な
被覆が得られた。
【0065】実施例5 フィルタをヒドロゲルに浸漬する前に、次のような処理
を行った以外、実施例3の方法で行った。
【0066】フィルタをトルエン溶液中で1時間浸透し
て、その後トルエン溶液で洗い、蓋つき皿の中で一夜風
乾した。このフィルタに、Rfスパッタリング法で30
オングストロームのニッケル被覆を施した。
【0067】この方法においては、蒸発に使われる熱エ
ネルギーは、標的の表面を衝撃するイオンの運動エネル
ギーに替えられている。r.f.フィールドが、2つの
平行した電極間のアルゴンプラズマを衝撃するのに使用
される。この標的電極はアルゴンイオンによって衝撃さ
れる。この標的の衝撃によって、蒸気が発生する。この
蒸気が基材の表面に凝縮して、フィルムを形成する。R
f出力300Wおよび0.12ミリバールの圧力で、エ
ドワードEMS100スパッターコーターを使用した。
こうして得たフィルタを、実施例1の操作で使用した。
【0068】図17は、ゼオライトの浸漬および結晶化
を1回のみ行った鋼の拡大750倍率のSEM写真であ
る。比較的小さいゼオライト結晶の初期の被覆が良好で
ある。
【0069】実施例6 フィルタ上に、ニッケルの代わりにユバルオを析出させ
た以外、実施例5の方法で行った。図18は、ゼオライ
トの浸漬および結晶化を1回のみ行った鋼の拡大500
倍率のSEM写真である。ゼオライトの初期の被覆が非
常に良好であった。
【0070】次の実験では、フィルタをニッケルでコー
ティングした後、55℃で6時間気流中で加熱した。目
視検査では、酸化工程なしで得た結果と同様かまたは少
し良好な結果を示した。
【0071】実施例7 次のことは例外として、実施例2の方法で行った。
【0072】溶液A: 17.8gのアルミン酸ナトリウム 44.8gのトリエタノールアミン 157.0gの脱イオン蒸溜水 溶液B: 22.4gのケイ酸ナトリウム(比重1.57) 157.0gの脱イオン蒸溜水 アルミン酸塩およびケイ酸塩の分析は実施例1のごとく
行った。こうして得たヒドロゲルの表示上の組成は、
1.8Na2 O:4.3TEA:Al2 3 :1.6S
iO2 :260H2 O(TEA=トリエタノールアミ
ン)であった。
【0073】分析値に基づくモル組成は、1.68Na
2 O:3.96TEA:Al2 3 :1.44Si
2 :243.34H2 Oであった。
【0074】網および溶液AとBの混合液を入れたQV
F管を、結晶成長のために72時間オーブンに入れた。
上述のごとく清浄化して、2回結晶成長した後の鋼につ
いて、第4表のXRDパターンを得た。3回結晶成長し
た後の鋼については、第5表のXRDパターンを得た。
両表ともゼオライトAの存在を示している。第6表は、
実施例7の方法で作製したゼオライト試料のXRDパタ
ーンである。
【0075】図19、図20および図21は、それぞれ
結晶成長1回、2回および3回後の網のSEM写真であ
る。図19は、拡大1500倍率であり、保持体を示す
明るい部分とゼオライト成長の暗い部分を示している。
図20は、拡大3000倍率であり、表面が完全に被覆
されたことを示している。高度の双晶生成が、結晶に明
らかに見られる。図21は、拡大1500倍率であり、
小さいゼオライト結晶がさらに晶出していることを示し
ている。
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】
【表6】
【0079】実施例8 膜試験操作法 実施例1の膜を、図22に示した装置中のパーベイポレ
ーションテストセルに入れた。この装置は、圧力計2、
安全弁3、磁性攪拌子4および熱電対5を備えたステン
レス鋼の試験セル1から構成されている。実施例1で作
製された膜を、多孔質のステンレス鋼円板6上に置き、
Oリング7でセル中に封止した。このセルは、ヒータと
攪拌器8によって加熱と攪拌を同時に行うことができ
た。真空化は、ライン9を介して行った。テストセルか
ら除去された蒸気は、冷却トラップ10で凝縮した。ラ
イン9には、圧力計11と安全弁12が設けられてい
る。
【0080】テストセルを、イソプロパノールと水(I
PA/H2 O)混合物で満たした。膜は、最初に0.1
%ダイナポール ポリ(Dynapol Poly)R478(商
標)赤色素(分子量約10,000)をIPA/H2
混合物に添加することによって、不完全試験を行った。
透過物中には色素が観察されなかった。その後、分子量
473を有する0.1%ロダミンB赤色素を使用して試
験を繰返したが、透過物中には色素が見出せなかった。
このことは、膜には大きい不連続性が存在しないことを
示している。この初期試験に続いて、温度を徐々に約8
0℃まで上げた。膜に対して、液と反対側の圧力を4ミ
リバール(0.4kN)まで減圧した。8時間中の透過
物を集め、秤量し、小量部分を分析した。仕込水分濃度
を、全期間に亘って測定した。仕込水分濃度を関数とし
た水分流速および透過水分含量を第7表に示した。初め
の結果は、流れ時間で2日後から測定したものである。
【0081】同一の膜を用いて、一定の温度範囲に亘っ
て実験を繰返した。その結果を第8表に示すが、高い温
度で高い分離効率を示している。
【0082】IPA/H2 Oの実験が完結した後、その
膜をエタノールと水の分離試験に使用した。第9表は、
この仕込エタノール水溶液の脱水に対する膜の性能を詳
細に示している。
【0083】その後、この操作を、実施例7でゼオライ
トの結晶成長を2回行って得た膜を使用して繰返した。
仕込は、70℃でIPA/H2 O混合物であった。結果
を第10表に示す。
【0084】
【表7】
【0085】
【表8】
【0086】
【表9】
【0087】
【表10】
【0088】実施例9 100gのケイ酸ナトリウム溶液を、700gの蒸溜水
および100gのトリエタノールアミン(TEA)と混
合した。80gのアルミ酸ナトリウムを、700gの蒸
溜水と100gのエタノールアミンに溶解した。ケイ酸
塩溶液を、激しく攪拌しながらアルミ酸溶液に徐々に添
加して、均一なヒドロゲルを作製した。この混合液をポ
リエチレン瓶に入れて、スチールのフィルタベキポール
(Bekipor )NP20.01を、フィルタの片側を瓶の
壁にしっかりと保持して、ヒドロゲル中に浸漬した。瓶
をしっかりと蓋して、この混合物を室温で2日間保持
し、アルミノケイ酸塩前駆物をフィルタの細孔に浸透さ
せた。この瓶は、ゼオライトが結晶化して瓶の底に沈
み、上澄液ができるまで、90−100℃でオーブンに
放置した。スチールフィルタを取出し、蒸溜水で洗浄し
たのち、試料を走査型電子顕微鏡、X線粉末回折および
原子吸光によって、特性を調べた。このフィルタを、再
び新しいアルミノケイ酸塩ヒドロゲル全駆物中に浸漬し
て、処理を繰返した。フィルタを再び走査型電子顕微鏡
で特性を調べた。
【0089】X線回折の結果は、ゼオライトがLTA−
型およびSOD−型構造の混合物であることを示した。
走査型電子顕微鏡の結果は、図23および図24に示
す。
【0090】図23は、1回のゼオライト結晶化処理の
保持体を示している。
【0091】図24は、2回のゼオライト結晶化処理の
保持体を示している。
【0092】これらの図および分析データから、ゼオラ
イト結晶はは単に基材の上に析出しているのではなく、
前述したように保持体の表面から直接に成長しているこ
とが理解できる。結晶が相互に結合して、ゼオ型物質が
基材の細孔の上で連続しているフィルムを形成するま
で、結晶成長が外方向に続き、十分に仕上った膜が京成
された。
【0093】実施例10 ヒドロゲルの製造 11.2gのケイ酸塩溶液(比重1.57)を78.5
gの蒸溜水および11.2gのトリエタノールアミンと
混合し、溶液Aを作製した。8.9gのアルミン酸ナト
リウムを、78.5gの蒸溜水および11.2gのトリ
エタノールアミンに溶解して、溶液Bを作製した。溶液
Bを、均一性を保持するため十分に攪拌しながら、5分
間かけて溶液Aに添加した。
【0094】基材 15ミクロンの細孔を有する、焼結した316ステンレ
ス鋼フィルタを使用した。このフィルタは、オハイオ州
44094、セント ウィロビィ、イースト345、4
88番所在のヌプロ社(NUPRO Company )の市販品、カ
タログ番号SS−4FE−15である。このフィルタの
1つを15%硝酸水溶液(107g溶液)中に16時間
浸漬し、その後蒸溜水で洗浄した。
【0095】ゼオライト結晶化工程 酸処理のフィルタと未処理のフィルタを、ガラス容器に
入れたゼオライトゲル(前記のようにして作製)中に浸
漬した。容器を封止して、95℃に保持されたオーブン
中に放置した。ゼオライトが結晶化し、容器の底に溜ま
るまで、容器を定期的に調べた。フィルタを取出し、蒸
溜水で洗浄し、後述の試験を行い、再びフィルタをゼオ
ライトゲル中に浸漬して、前記のようにさらにゼオライ
ト層を結晶化させた。このゼオライト結晶化処理を数回
繰返した。
【0096】試験操作 ゼオライトで被覆したフィルタを、標準ヌプロフィルタ
ハウジング中で試験した。導入口にはビュレットを設
け、導出口を真空または大気のいずれかに接続した。ゼ
オライトの被覆度は、ビュレット中の水レベルの低下を
時間的に計測して測定した。結果を図25および図26
に示す。
【0097】図25は、導出口を真空に接続していない
場合における、ゼオライト結晶化処理の回数に対するビ
ュレット中の水レベルの低下を示している。酸処理を受
けたフィルタは、水低下を同じ速度に合わせると、未処
理のフィルタよりも結晶化処理の回数が少なくてよいこ
とが理解される。
【0098】図26は、図25と同一の比較を示してい
るが、導出口を真空(200ミリバールの減圧)に接続
し、ゼオライト結晶化処理の回数の多い場合である。図
25に示すように、酸処理フィルタはゼオライトの高い
被覆度を、すなわち低い多孔度を示した。
【0099】実施例11 0.5ミクロンの細孔を有する、焼結されたステンレス
鋼フィルタすなわちオハイオ州44094、セント ウ
ィロビィ、イースト 345、4800番所在のヌプロ
社(NUPRO Company )の市販品、カタログ番号SS−4
FE−0.5を酸処理しないで使用した。ゼオライト結
晶化処理は、実施例10記載と同様に行った。5回の結
晶化処理の後、フィルタを水/イソプロパノール混合物
(イソプロパノール含量:3.8%,10%および8
7.8%重量)の室温での分別試験に供した。
【0100】バケツ型の膜を、内側表面は真空に、外側
表面は液体の正圧になるように、Oリングシールで真鍮
のモジュールに取付けた。貯槽、液体用ポンプ、圧力計
および安全弁からなる回路を、膜の外側表面が加圧下で
循環している試験液にさらされるように配置した。透過
ぶつを集めるために、液体窒素に浸したトラップを、モ
ジュールと真空ポンプの間に接続した。前もって秤量し
たトラップを定期的に取外して、内容物を秤量し、ガス
クロマトグラフィにより分析した。結果を第11表に示
す。
【0101】
【表11】
【0102】実施例12 この実施例では、40オングストロームの細孔を有す
る、多孔質のαアルミナ管(10mmOD,6.5mm
ID)をSCT社(Societe Ceramique Technique )か
ら入手して使用した。
【0103】使用したアルミン酸ナトリウムは、BDH
社から入手した(テクニカル グレード ロット番号0
937960L)。重量組成は、Al2 3 40.0
%,Na2 O 30.0%,H2 O 30.0%とし
た。
【0104】使用したケイ酸ナトリウムはフィソンズ
(Fisons)社製、比重1.57、テクニカル グレード
バッチ番号6943であった。重量組成は、SiO2
30.5%,Na2 O 15.3%,H2 O 54.
2%とした。
【0105】ケイ酸ナトリウム(8.60g)を蒸溜水
(25.0g)に溶解した。アルミン酸ナトリウム
(5.54g)を、別の蒸溜水(25.0g)に攪拌し
ながら溶解した。ケイ酸ナトリウム溶液を、パスツール
ピペットを用いて、攪拌しながらアルミン酸ナトリウム
溶液に添加した。その結果得られたゲルを、さらに30
分間攪拌し続けた。
【0106】ゲルは次のモル組成を有する。
【0107】Al2 3 0.6715%,SiO2
1.3511%,Na2 O 1.4831%,H2
96.494% アルミナ管から、長さ65mmを切取り、長さ65m
m、内径10.7mmのステンレス鋼管の中に嵌め込ん
だ。それに押込むために、アルミナ管の周りにPTFE
テープを巻いた。この同心管をモジュールに嵌め込み、
それによって、一方の端部が小さい貯留槽とより高い位
置で接続している他の端部と封止される。アルミナ管に
は、貯槽からヒドロゲルを仕込み、半分入ったところで
封止した。その後、装置を多孔質管を水平にしたまま2
時間放置して、その後多孔質管を水平にしたまま、90
℃と95℃の間に保持されたオーブンに入れた。16時
間後、装置を取出し、冷却し、蒸溜水で洗浄した。装置
を解体し、破片を取除くため、アルミナ管の内側を軽く
洗浄した。
【0108】アルミナ管とそれを取囲んでいるステンレ
ス鋼管とを120°回転させて、装置を再び組立てた。
ヒドロゲルの調製と結晶化操作を繰返した。
【0109】第2回の結晶化を繰返した(同じ方向に1
20°回転)。
【0110】アルミナ管をステンレス鋼管の外管から取
出し、テストモジュールに嵌め込んだ。プロパン−2−
オールと水の混合物を、室温で管の中心を通ってポンプ
で循環させ、一方外側表面を真空とした。モジュールと
真空ポンプの間に液体窒素のトラップを置き、透過物を
集めた。流束は約13kg/m2 /日であった。実験は
室温で実施した。
【0111】透過液は、熱伝導度検出器を備えたガスク
ロマトグラフィで分析した。結果を第12表に示す。
【0112】
【表12】
【0113】実施例13 次の点を例外として、実施例12の方法で実施した。ア
ルミナ管の代わりにパル(Pall)社から入手した長さ6
5mm、多孔質ステンレス鋼管(壁厚約1.2mm、細
孔度5ミクロン)を使用した。
【0114】ステンレス鋼管の外管の内径を、多孔質管
と圧着するように11mmまで削った。PTFEテープ
は不要であった。
【0115】最終の膜が均等に6回処理されるように、
結晶化工程を繰返した。
【0116】結果を第13表に示す。
【0117】
【表13】
【0118】実施例14 フッ化アルミニウム(0.294g、BHD社製)、フ
ッ化アンモニウム(1.21g、BHD社製)および臭
化テトラプロピルアンモニウム(4.37g、フルカ
〈Fluka 〉社製)を蒸溜水(16g)に溶解して、この
溶液にルドックス(Ludox )AS40(商標:5.75
g)を攪拌しながら徐々に添加した。その結果得られた
ゲルは、次のモル組成を有する。
【0119】0.18ALF3 ・3H2 O:2.80N
4 F:1.40TPABr:3.28SiO2 :9
2.34H2 O ベキポール(Bekipor )ST5BL3フィルタの1つの
試料を、PTFE内張りのボンベの底に入れた。ボンベ
をゼオライトゲルで3分の1満たして封止し、205℃
で3日間揺動しながら加熱した。ボンベを冷却し、内容
物を取出した。ベキポール試料を蒸溜水で洗浄した。そ
の後、新しいゲルを使用して、走査を繰返した。第1回
の結晶化および第2回の結晶化後のベキポール表面のS
EM写真(拡大500倍率)をそれぞれ図27および図
28に示す。明らかに、ゼオライトZSM−5の結晶と
同定できる。
【0120】実施例15 溶液Aおよび溶液Bを次の通り作製した。
【0121】溶液A:51.6gのアルミン酸ナトリウ
ム(ラポルト〈Laporte 〉社製20/20)、分析値は
26.76%Na2 O,14.54%Al2 3 および
58.70%H2 Oであった。
【0122】6.4gの水酸化アルミニウム水和物(ア
ルドリッヒ〈Aldrich 〉社製、乾燥ゲル)分析値は6
8.38%Al2 3および31.62%H2 Oであっ
た。
【0123】124.0gの蒸溜水。
【0124】各成分は溶解するまで機械的に振とうし
た。
【0125】溶液B:53.4gのケイ酸ナトリウム
(BHD社製、比重1.57)、分析値は、13.53
%Na2 O,29.28%SiO2および57.20%
2 Oであった。
【0126】155.0gの蒸溜水。
【0127】溶液Aを手で攪拌および振とうしながら溶
液Bに添加した。ゲル組成は2.91Na2 O:Al2
3 :2.23SiO2 :162.75H2 Oであっ
た。その後、実施例1の操作を行った。全部で4回の結
晶成長を実施した。
【0128】その結果得られた膜は、温度を変えた以外
は、実施例8の方法で試験を行った。結果を第14表に
示す。
【0129】
【表14】
【0130】実施例16 溶液Aおよび溶液Bの組成を次の通りにする以外、実施
例15の操作を繰返した。
【0131】溶液A:34.4gのアルミン酸ナトリウ
ム(BHD社製)、分析値は、37.86%Na2 O,
61.30%Al2 3 および0.83%H2 Oであっ
た。
【0132】30.0gのトリエタノールアミン(98
%、アルドリッヒ〈Aldrich 〉社製)。155.0gの
蒸溜水。
【0133】溶液B:53.4gのケイ酸ナトリウム
(BHD社製、比重1.57)、分析値は、13.53
%Na2 O,29.28%SiO2および57.20%
2 Oであった。
【0134】155.0gの脱イオン蒸溜水。
【0135】ヒドロゲル組成は、1.58Na2 O:
0.97TEA:Al2 3 :1.26SiO2 :9
1.43H2 Oであった。
【0136】結果を第15表に示す。
【0137】
【表15】
【0138】比較例 数多くの従来技術文献の教示を反復する実験を実施し
た。全ての場合において、従来技術の教示を利用するこ
とによって、本発明による膜を作製するため、最善の努
力をした。そのような膜は、いかなる場合にも作製でき
なかった。詳細を以下に述べる。
【0139】比較例A 欧州公開特許第135069号公報 この文献は、ゼオライトゲルを、保持体上へフィルタを
通過させること、次いでゼオライト膜を作製するため保
持体をオーブンに入れることによって、ゼオライト膜が
作製できることを教示している。この教示を再現する試
みは次の通りである。
【0140】ヒドロゲルは、欧州公開特許第13506
9号公報の実施例1の記載のように作製した。実施例で
は、ゲル中の各成分の量を特定していないため、第16
表に示すような4種類の配合表を使用した。
【0141】
【表16】
【0142】アルミン酸ナトリウムを蒸溜水に溶解し、
シリカゾルを添加した。混合物を室温で30分間攪拌し
て、水酸化ナトリウム水溶液を添加した。
【0143】90mm径のフィルタを作製し、物質を濾
過できる70mm径の面積を残して、PTFEホルダ中
に溜めた。ホルダは、フィルタの上に350cm3 の貯
槽を備えている。
【0144】ヒドロゲルを作製し、フィルタをホルダの
中に入れた。ベキポール(Bekipor)保持体を、ホルダ
中のフィルタを置いたとき接触する程度の、ヒドロゲル
と同一pHを有する水酸化ナトリウム溶液の中に浸漬し
た。フィルタを1または2滴のメタノールで湿らせ、ヒ
ドロゲルをフィルタの上に静かに注ぎ込み、特定の時間
放置した。基材を取出し、QVF管中に封止し、オーブ
ン中で110℃で5時間加熱した。その後、基材を管か
ら取出し、熱蒸溜水で洗浄して空気乾燥した。膜を、ゼ
オライトの存在を調べるため、XRDにより検査した。
実施した7回の実験の詳細は次の通りである。
【0145】実験1 組成#1のヒドロゲルを作製した。0.2ミクロンフィ
ルタを用いて前記の走査を行ったが、基材の上にゼオラ
イトを作製することはできなかった。各種溶液のpHを
調べた。20gのルドックス(Ludox)AS40を
250gの水に溶解した溶液はpH9.64を有する。
9.7gのアルミン酸ナトリウムを添加すると、pHは
13.29に上昇し、30gの水中の2.07gの水酸
化ナトリウムを最後に添加すると、pH13.78を有
するヒドロゲルが作製された。pHメータは標準緩衝液
に対して検量し、正確であった。
【0146】実験2 アルミン酸ナトリウムの別のバッチを使用して、組成#
2のヒドロゲルを作製した。pHを再び測定したとこ
ろ、13.85であった。それにも拘らず、ゼオライト
を作製する操作を実施した。再び、XRDの結果はゼオ
ライトの痕跡を示さなかった。
【0147】実験3 組成#2のヒドロゲルを再び使用したが、この場合、水
熱処理のために基材を取出す前に、システムを一夜(約
17時間)放置した。XRDの検査では、基材の上にゼ
オライトの痕跡はなかった。
【0148】実験4 1.0ミクロンのPTFEフィルタを使用して、実験3
の操作を繰返したが、基材の上にはゼオライトは作製さ
れなかった。
【0149】実験5 フィルタを再び2.0ミクロンのポリカーボネートフィ
ルタに変えたが、組成#2のヒドロゲルを2時間使用し
ても、基材上にゼオライトを作製することはできなかっ
た。このハイドロゲルの乾燥物にも、ゼオライト結晶が
存在しなかった。
【0150】実験6 以前に、ゼオライトAを作製するのに使用したことのあ
る、組成#3のヒドロゲル(pH13.5)を、2.0
ミクロンのポリカーボネートフィルタを用いて使用し
た。基材は1時間フィルタの下方にあり、その後110
℃で5時間水熱処理を受けた。基材の上にはゼオライト
Aの痕跡はなかったが、乾燥ヒドロゲル試料中にはゼオ
ライトの結晶が存在した。
【0151】実験7 ゼオライトAを作製すると知られている組成#4のヒド
ロゲルを、2.0ミクロンのポリカーボネートフィルタ
を用いて使用した。保持体は水酸化ナトリウム溶液に浸
漬しなかった。このように、ゼオライト結晶を濾過した
溶解種から保持体へ成長させることを試みた。保持体上
にはゼオライトは検出されなかった。
【0152】要するに、欧州公開特許第135069号
公報に記載された試料を使用して、ステンレス鋼基材の
上にゼオライトフィルムを作製することは不可能であっ
た。欧州公開特許第135069号公報で推奨されてい
る異なった2種の組成のヒドロゲルでは、ゼオライト結
晶を作製することはできなかった。ゼオライト生成が証
明されている組成のヒドロゲルを使用すると、ヒドロゲ
ル中にゼオライト結晶を生成するが、保持体上にはゼオ
ライトは生成しなかった。細孔サイズが推奨されたもの
よりも10倍大きいフィルタを使用したにも拘らず、い
ずれの実験においても保持体上にゼオライトは検出でき
なかった。
【0153】比較例B カナダ特許第1235684号公報 この文献の特許請求の範囲には、「多孔質ガラスから作
製された基材および多孔質ガラス上に直接に生成して、
1−500μmの厚さを有するゼオライトに基づくフィ
ルムからなるフィルタ」と記載されている。この特許請
求の範囲には、ゼオライトフィルムが多孔質ガラスの上
に直接に生成すると述べられているが、この文献の実施
例で作製された実際のフィルタは、全て基材とゼオライ
トの間に無定形物質の中間層を含んでいる。第14−1
5頁の第2図および第3図を参照。この文献の教示に従
って、無定形物質の層のない膜を作製することができる
かどうかを確定するために、次のような実験を実施し
た。
【0154】カナダ特許第1235684号公報の実施
例は、規定された化学組成のホウケイ酸塩ガラスであっ
た。商標「パイレックス(Pyrex )」および商標「バイ
コール(Vycor )」の名称で市販されているガラスを分
析すると、バイコール(コーニング社製、ニュー ヨー
ク)がカナダ特許第1235684号公報で使用されて
いるガラスに最もぴったりと対応することが判明した。
【0155】この実験では、3種のバイコールを使用し
た:多孔質シート(タイプ7930)、非多孔質シート
(タイプ7913)、および多孔質チューブ(タイプ7
930)。念のため、パイレックスも使用した。カナダ
特許第1235684号公報で使用された試験品をバイ
コールと仮定すると、ディスクが多孔質か否かによって
異なるが、ディスクの直径は50または61mmと計算
される。この実験では、25mm径の試験品を使用して
いる装置に好適なものとして選択した。それに応じて、
選ばれたゲル成分の重量を秤量した。
【0156】14の実験を全て実施した。使用した基材
とゲル組成の詳細を第17表に示す。
【0157】
【表17】
【0158】
【表18】
【0159】50ml容のPTFEを内張りしたステン
レス鋼ボンベを、排気口を通って延在している棒によっ
て揺動し得るように、オーブン中の可動部に嵌め込ん
だ。ガラス板をボンベの中にゲルと共に入れた。ボンベ
を閉じ、193−195℃で65時間加熱した(71時
間の実験1および48−65時間の間で失敗した実験1
4を除く)。
【0160】全ての実験において、無定形物質の層が、
ガラス基材の表面上にはっきりと目視された。
【0161】X線回折分析の結果は、仕上った生成物の
表層には、第18表に記載される物質が含まれることを
示した。
【0162】
【表19】
【0163】実験5の仕上った生成物の走査型電子顕微
鏡写真(拡大250倍率)を図29に示す。図29の下
方部分はガラス保持体の表面であり、中間部分は無定形
物質層であり、上方部分はMFI型ゼオライトの層であ
る。
【0164】比較例C 日本公開特許第63−291809号公報 この文献は、合成ゼオライトを膜の形で製造する方法に
おいて、少なくともシリカ源およびアルカリ土類金属源
のアルカリ金属源を含む混合水溶液を、多孔質アルミナ
担体の存在下で水熱反応の処理を行う製造方法が、特許
請求の範囲に記載されている。本発明者等は、この文献
の実施例を反復したが、本発明による連続している膜を
製造することはできなかった。
【0165】日本公開特許第63−291809号公報
は、使用したアルミナの種類を特定していないが、γ、
θ、χ、κ、δもしくはαアルミナまたはボクマイトが
使用できる。初めの実験において、日本公開特許第63
−291809号公報の実施例1−5の全てを、基材と
して多孔質のαアルミナフィルタ管の破片を用いて正確
に反復した。全ての実験において、いずれの基材上にも
ゼオライト結晶は観察されなかった。その後、水熱反応
の時間を2−16時間に延ばして実施例1を実現する実
験を実施した。αアルミナの上にはゼオライト結晶は見
出されなかった。
【0166】次に、アルミナを変えた。ボクマイトの2
0ミリ径で0.5gの円板を作製し、処理時間を2−1
6時間とした実施例の反復に使用した。両円板共完全に
白色粉末に変換した。円板の反応性を減ずるため、次の
円板は400℃で2時間加熱処理した。それらを、実施
例1の反復実験で2時間試験した。乾燥すると壊れる白
色のコーティングを有する、薄くてもろい円板を得た。
さらに、ゲル中の水酸化ナトリウム濃度を低くした3つ
の実験を実施した。最小の水酸化ナトリウム濃度におい
ては、ギブサイト(水酸化アルミナ)の層が生成した。
他の2つの実験では無定形層が生成した。
【0167】再びアルミナを変えた。多孔質γアルミナ
管の破片を、実施例1、4および5の反復実験で使用し
た。成功しなかった。より長い反応時間の19時間で実
施例4を反復した。SEM分析では、ゼオライト結晶が
アルミナの表面に実際に生成したことを示した、しかし
ながら、被覆は不完全であり、結晶の間には大きい隙間
が存在した。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルタの繊維構造を示す拡大500倍率の走
査型電子顕微鏡写真である。
【図2】図1のスチール繊維上に生成したゼオライトの
結晶構造を示す拡大500倍率の走査型電子顕微鏡写真
である。
【図3】図1のスチール繊維上に生成したゼオライトの
結晶構造を示す拡大1500倍率の走査型電子顕微鏡写
真である。
【図4】完成した膜の結晶構造を示す拡大750倍率の
走査型電子顕微鏡写真である。
【図5】完成した膜の断面の結晶構造を示す拡大100
0倍率の走査型電子顕微鏡写真である。
【図6】フィルタの別の実施例による結晶構造を示す拡
大100倍率の走査型電子顕微鏡写真である。
【図7】図6の網上で1回の結晶化を行ったゼオライト
の結晶構造を示す拡大500倍率の走査型電子顕微鏡写
真である。
【図8】図6の網上で1回の結晶化を行ったゼオライト
の結晶構造を示す拡大1500倍率の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図9】図6の網上で1回の結晶化を行ったゼオライト
の結晶構造を示す拡大3000倍率の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図10】図6の網上で2回の結晶化を行ったゼオライ
トの結晶構造を示す拡大500倍率の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図11】図6の網上で2回の結晶化を行ったゼオライ
トの結晶構造を示す拡大1500倍率の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図12】図6の網上で3回の結晶化を行ったゼオライ
トの結晶構造を示す拡大500倍率の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図13】図6の網上で3回の結晶化を行ったゼオライ
トの結晶構造を示す拡大1500倍率の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図14】図6の網上で3回の結晶化を行ったゼオライ
トの結晶構造を示す拡大3000倍率の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図15】フィルタの別の実施例による網上のゼオライ
トの結晶構造を示す拡大3000倍率の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図16】フィルタの別の実施例による網上のゼオライ
トの結晶構造を示す拡大1500倍率の走査型電子顕微
鏡写真である。
【図17】フィルタの別の実施例による網上のゼオライ
トの結晶構造を示す拡大750倍率の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図18】フィルタの別の実施例による網上のゼオライ
トの結晶構造を示す拡大500倍率の走査型電子顕微鏡
写真である。
【図19】フィルタの別の実施例による網上で1回の結
晶化を行ったゼオライトの結晶構造を示す拡大1500
倍率の走査型電子顕微鏡写真である。
【図20】図19の網上で2回の結晶化を行ったゼオラ
イトの結晶構造を示す拡大3000倍率の走査型電子顕
微鏡写真である。
【図21】図19の網上で3回の結晶化を行ったゼオラ
イトの結晶構造を示す拡大1500倍率の走査型電子顕
微鏡写真である。
【図22】本発明に係る膜を製造するための試験装置の
概略構造図である。
【図23】フィルタの別の実施例による表面上で1回の
ゼオライト結晶化処理を行ったゼオライトの結晶構造を
示す走査型電子顕微鏡写真である。
【図24】図23のフィルタ表面上で2回のゼオライト
結晶化処理を行ったゼオライトの結晶構造を示す走査型
電子顕微鏡写真である。
【図25】フィルタハウジングの導入口にビュレットを
設けると共に導出口を大気に開放し、ゼオライト結晶化
処理の回数に対するビュレット中の水レベルの低下を示
す特性線図である。
【図26】フィルタハウジングの導入口にビュレットを
設けると共に導出口を真空に接続し、ゼオライト結晶化
処理の回数に対するビュレット中の水レベルの低下を示
す特性線図である。
【図27】フィルタの別の実施例による表面上で1回の
ゼオライトゲルによる結晶化を行ったゼオライトの結晶
構造を示す拡大500倍率の走査型電子顕微鏡写真であ
る。
【図28】図27のフィルタ表面上で2回の結晶化を行
ったゼオライトの結晶構造を示す拡大500倍率の走査
型電子顕微鏡写真である。
【図29】本発明に係る膜生成物の結晶構造を示す拡大
250倍率の走査型電子顕微鏡写真である。
フロントページの続き (72)発明者 サミ アリ イブラヒム バリ イギリス国、エスエル5 9ビーエヌ、バ ークシヤー、サウス アスコツト、セント ジヨージズ レーン 10番 (72)発明者 グラハム ジヨン ブラツトン イギリス国、デーエイ15 8エイエル、ケ ント、シドカツプ、オールド フアーム アベニユー 154番 (72)発明者 チモシー ド ビリアーズ ネイラー イギリス国、テイーダブリユー20 0エヌ キユー、サリー、イーガム、エングルフイ ールド グリーン、キングズウツド クロ ース 10番

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質保持体によって保持されたゼオ型
    物質の結晶からなる膜において、ゼオ型物質の結晶成長
    が多孔質保持体の細孔上で事実上連続していて、かつゼ
    オ型物質が保持体から直接に結晶化し直接に結合してか
    らなることを特徴とする膜。
  2. 【請求項2】 ゼオ型物質の成長が保持体の全表面上で
    事実上連続している請求項1記載の膜。
  3. 【請求項3】 ゼオ型物質が1〜7ミクロン厚の層で存
    在する請求項2記載の膜。
  4. 【請求項4】 ゼオ型物質の成長中に、当初存在したピ
    ンホールの何れもが後処理によってふさがれた請求項1
    〜3の何れか1項に記載の膜。
  5. 【請求項5】 保持体が多孔質金属である請求項1〜4
    の何れか1項に記載の膜。
  6. 【請求項6】 保持体が0.1〜2000ミクロンの平
    均細孔直径を有する請求項1〜5の何れか1項に記載の
    膜。
  7. 【請求項7】 保持体の細孔直径がゼオ型物質の平均結
    晶サイズよりも大きい請求項1〜5の何れか1項に記載
    の膜。
  8. 【請求項8】 多孔質保持体の細孔上のゼオ型物質のフ
    ィルムからなる膜の製造方法において、保持体の少なく
    とも1つの表面を結晶化して結晶性ゼオ型物質を作製し
    うる合成ゲル中に浸漬し、ゼオ型物質が保持体上に結晶
    化するように前記ゲルの結晶化を誘導し、保持体を混合
    液から取出し、およびゼオ型物質が保持体から直接に結
    晶化し直接に結合している膜を得るためにこれら工程を
    1回またはそれ以上繰返すことからなる膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 保持体が多孔質金属である請求項8記載
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 保持体が0.1〜2000ミクロンの
    平均細孔直径を有する請求項8または9記載の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 保持体の細孔直径がゼオ型物質の平均
    結晶サイズよりも大きい請求項8〜10の何れか1項に
    記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 3〜10回の浸漬および結晶化を含む
    請求項8〜11の何れか1項に記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 各浸漬工程の間に、ゲルおよびルーズ
    な材料を取り除く請求項8〜12の何れか1項に記載の
    製造方法。
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