JPH0543032A - パレツト搬送装置 - Google Patents
パレツト搬送装置Info
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- JPH0543032A JPH0543032A JP23401091A JP23401091A JPH0543032A JP H0543032 A JPH0543032 A JP H0543032A JP 23401091 A JP23401091 A JP 23401091A JP 23401091 A JP23401091 A JP 23401091A JP H0543032 A JPH0543032 A JP H0543032A
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- drive
- rods
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワークを搭載したパレットを水平面内で搬送
する装置に関するもので、大小のパレットを片側ガイド
によって幅方向移動を伴うことなく搬送することがで
き、かつ振動や衝撃を伴うことなく走行停止させること
ができるパレット搬送装置を提供することである。 【構成】 一方向に回転駆動される駆動杆1と、この駆
動杆とほぼ平行に配置されたガイド条5とを備えてい
る。駆動杆1はその周面に螺旋突条4を有し、ガイド条
5はパレット10の一側辺部の側面14と下面13とを
自由移動可能にガイドするガイド要素7、6を備えてい
る。駆動杆1とガイド条5とは、パレット10の下面を
駆動杆1とガイド条5とで支持したときにパレット10
が水平に支持され、駆動杆1を回転駆動したときにその
接線方向力がパレット10をガイド条5に向けて付勢す
る位置関係で配置する。
する装置に関するもので、大小のパレットを片側ガイド
によって幅方向移動を伴うことなく搬送することがで
き、かつ振動や衝撃を伴うことなく走行停止させること
ができるパレット搬送装置を提供することである。 【構成】 一方向に回転駆動される駆動杆1と、この駆
動杆とほぼ平行に配置されたガイド条5とを備えてい
る。駆動杆1はその周面に螺旋突条4を有し、ガイド条
5はパレット10の一側辺部の側面14と下面13とを
自由移動可能にガイドするガイド要素7、6を備えてい
る。駆動杆1とガイド条5とは、パレット10の下面を
駆動杆1とガイド条5とで支持したときにパレット10
が水平に支持され、駆動杆1を回転駆動したときにその
接線方向力がパレット10をガイド条5に向けて付勢す
る位置関係で配置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、製造ラインに沿って
ワークを搬送するために用いる搬送装置に関するもの
で、ワークを搭載したパレットを水平面内で搬送する装
置に関するものである。
ワークを搬送するために用いる搬送装置に関するもの
で、ワークを搭載したパレットを水平面内で搬送する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パレットの搬送装置として従来は、図1
6に示すように、パレット10の搬送路に沿ってその搬
送方向Aと直交する方向の回転ローラ30をパレット1
0の長さより充分狭い間隔で配置したものが一般に用い
られている。このような構造の搬送装置では、パレット
10が搬送中にローラ30の軸方向にずれるのを防止す
るために、搬送路の両側に側辺ガイド桁7、7を設ける
必要がある。
6に示すように、パレット10の搬送路に沿ってその搬
送方向Aと直交する方向の回転ローラ30をパレット1
0の長さより充分狭い間隔で配置したものが一般に用い
られている。このような構造の搬送装置では、パレット
10が搬送中にローラ30の軸方向にずれるのを防止す
るために、搬送路の両側に側辺ガイド桁7、7を設ける
必要がある。
【0003】また図16のような構造の搬送装置でパレ
ット10のフリーフローを実現するためには、ローラ3
0をその軸31に対して自由回転可能に装着し、パレッ
ト10の移動がストッパ等によって停止させられたとき
には、軸31がローラ30内で空転して軸31の駆動力
がパレット10に伝達されない構造が採用される。この
ようなフリーフロー型のものでは、軸31の起動停止を
急激に行っても軸31とローラ30との間にすべりが生
じ、パレット10およびそれに搭載されたワークの起動
停止が衝撃なく行われるという特徴がある。
ット10のフリーフローを実現するためには、ローラ3
0をその軸31に対して自由回転可能に装着し、パレッ
ト10の移動がストッパ等によって停止させられたとき
には、軸31がローラ30内で空転して軸31の駆動力
がパレット10に伝達されない構造が採用される。この
ようなフリーフロー型のものでは、軸31の起動停止を
急激に行っても軸31とローラ30との間にすべりが生
じ、パレット10およびそれに搭載されたワークの起動
停止が衝撃なく行われるという特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図16に示すような構
造の従来の搬送装置は、パレット10の方向をその両側
辺でガイドしなければならないため、搬送されるパレッ
ト10の大きさが一定であるときは問題ないが、パレッ
ト10の大きさに大小があるときには、小型のパレット
の位置は両側辺ガイド桁7、7で規制できなくなるの
で、パレット10上へのワークの積み降ろしや部品の組
み付け等を自動化するときに問題が生ずる。自動調心ロ
ーラを用いて側辺ガイド桁7、7を省略することもでき
るが、この場合にはパレットの蛇行が生じ、いずれにし
ても正確な位置規制は困難である。
造の従来の搬送装置は、パレット10の方向をその両側
辺でガイドしなければならないため、搬送されるパレッ
ト10の大きさが一定であるときは問題ないが、パレッ
ト10の大きさに大小があるときには、小型のパレット
の位置は両側辺ガイド桁7、7で規制できなくなるの
で、パレット10上へのワークの積み降ろしや部品の組
み付け等を自動化するときに問題が生ずる。自動調心ロ
ーラを用いて側辺ガイド桁7、7を省略することもでき
るが、この場合にはパレットの蛇行が生じ、いずれにし
ても正確な位置規制は困難である。
【0005】また図16のような装置では、パレット1
0を支持する部材(ローラ)30がパレットの搬送方向
Aに不連続に配置されるため、特に小型のパレットが搬
送されたときに、パレット10の前縁が新たなローラの
位置に達する毎にパレット10に振動(ピッチング)が
生じやすく、これを防止しようとするとローラ30の配
置間隔を狭くしなければならず、装置が高価になるとい
う問題が生ずる。
0を支持する部材(ローラ)30がパレットの搬送方向
Aに不連続に配置されるため、特に小型のパレットが搬
送されたときに、パレット10の前縁が新たなローラの
位置に達する毎にパレット10に振動(ピッチング)が
生じやすく、これを防止しようとするとローラ30の配
置間隔を狭くしなければならず、装置が高価になるとい
う問題が生ずる。
【0006】また図16のような装置では、ローラ30
から与えられる接線方向の駆動力とパレット10の搬送
方向Aとが一致するため、ローラ30の回転停止を急激
に行うと、パレット10上のワークに衝撃的な慣性力が
加わるという問題がある。これを防止しようとすると、
ローラ30の回転停止を滑らかに行うような制御を行う
か、あるいは前述したフリーフロー型の構造を採用する
必要があり、いずれの場合にも装置が高価になるという
問題が生ずる。
から与えられる接線方向の駆動力とパレット10の搬送
方向Aとが一致するため、ローラ30の回転停止を急激
に行うと、パレット10上のワークに衝撃的な慣性力が
加わるという問題がある。これを防止しようとすると、
ローラ30の回転停止を滑らかに行うような制御を行う
か、あるいは前述したフリーフロー型の構造を採用する
必要があり、いずれの場合にも装置が高価になるという
問題が生ずる。
【0007】この発明は、大小のパレットを片側ガイド
によって常に一定のラインに沿って蛇行させることなく
搬送することができ、かつ振動や衝撃を伴うことなく搬
送することができるパレット搬送装置を提供することを
課題としている。
によって常に一定のラインに沿って蛇行させることなく
搬送することができ、かつ振動や衝撃を伴うことなく搬
送することができるパレット搬送装置を提供することを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のパレット搬送装
置は、一方向に回転駆動される駆動杆1と、この駆動杆
とほぼ平行に配置されたガイド条5とを備えている。駆
動杆1はその周面に螺旋突条4を有し、ガイド条5はパ
レット10の一側辺部の側面14と下面13とを自由移
動可能にガイドするガイド要素7、6を有している。
置は、一方向に回転駆動される駆動杆1と、この駆動杆
とほぼ平行に配置されたガイド条5とを備えている。駆
動杆1はその周面に螺旋突条4を有し、ガイド条5はパ
レット10の一側辺部の側面14と下面13とを自由移
動可能にガイドするガイド要素7、6を有している。
【0009】そして、駆動杆1とガイド条5とは、パレ
ット10の下面を駆動杆1とガイド条5とで支持したと
きにパレット10が水平に支持され、駆動杆1を回転駆
動したときにパレット10に伝達される接線方向力がパ
レット10をガイド条5に向けて付勢する位置関係で配
置される。
ット10の下面を駆動杆1とガイド条5とで支持したと
きにパレット10が水平に支持され、駆動杆1を回転駆
動したときにパレット10に伝達される接線方向力がパ
レット10をガイド条5に向けて付勢する位置関係で配
置される。
【0010】この発明のパレット搬送装置においては、
駆動杆1とガイド条5とは、各種の位置関係で配置する
ことができる。例えば、複数本の駆動杆1を互いに平行
に配置して同方向に回転駆動する構造が可能である。ま
た、3本以上の駆動杆1を互いに平行に配置し、回転駆
動されたときの接線方向力によってパレット10をガイ
ド条5に向けて付勢する正転駆動杆1Rと、その逆方向
に回転駆動される逆転駆動杆1Lとを設け、正転駆動杆
1Rを逆転駆動杆1Lより多くする構造が可能である。
また、搬送路の中央にパレット10の送り直角方向の移
動を規制するガイド条5を配置し、その両側にガイド条
5と平行で互いに反対方向に回転駆動される駆動杆1
R、1Lを対称に配置する構造が可能である。
駆動杆1とガイド条5とは、各種の位置関係で配置する
ことができる。例えば、複数本の駆動杆1を互いに平行
に配置して同方向に回転駆動する構造が可能である。ま
た、3本以上の駆動杆1を互いに平行に配置し、回転駆
動されたときの接線方向力によってパレット10をガイ
ド条5に向けて付勢する正転駆動杆1Rと、その逆方向
に回転駆動される逆転駆動杆1Lとを設け、正転駆動杆
1Rを逆転駆動杆1Lより多くする構造が可能である。
また、搬送路の中央にパレット10の送り直角方向の移
動を規制するガイド条5を配置し、その両側にガイド条
5と平行で互いに反対方向に回転駆動される駆動杆1
R、1Lを対称に配置する構造が可能である。
【0011】上記構造の装置によってパレット10を円
滑に搬送するためには、駆動杆1の螺旋突条4とパレッ
ト10の下面の接触部における摩擦駆動力がガイド条5
とパレット10との間に作用する走行抵抗より大きいこ
とが必要で、パレット10の下面や駆動杆の螺旋突条4
の頂部に高摩擦体を貼着し、ガイド条5のガイド要素
7、6をローラやボール等の転がりガイド要素で構成す
るのが好ましい。なお回転方向が反対の駆動杆1Rと1
Lは、その螺旋突条4の巻方向が逆になることは勿論で
ある。
滑に搬送するためには、駆動杆1の螺旋突条4とパレッ
ト10の下面の接触部における摩擦駆動力がガイド条5
とパレット10との間に作用する走行抵抗より大きいこ
とが必要で、パレット10の下面や駆動杆の螺旋突条4
の頂部に高摩擦体を貼着し、ガイド条5のガイド要素
7、6をローラやボール等の転がりガイド要素で構成す
るのが好ましい。なお回転方向が反対の駆動杆1Rと1
Lは、その螺旋突条4の巻方向が逆になることは勿論で
ある。
【0012】
【作用】この発明の装置では、パレット10は駆動杆1
とガイド条5とで支持され、駆動杆1の回転に伴う周面
の接線方向の摩擦力によってパレット10をガイド条5
の垂直方向ガイド要素7に押接させることにより、パレ
ット10の送り直角方向の位置を規制する。そして駆動
杆1の回転に伴って螺旋突条4からパレット10に伝達
される摩擦螺進力により、パレット10をその搬送路に
沿って移動させる。
とガイド条5とで支持され、駆動杆1の回転に伴う周面
の接線方向の摩擦力によってパレット10をガイド条5
の垂直方向ガイド要素7に押接させることにより、パレ
ット10の送り直角方向の位置を規制する。そして駆動
杆1の回転に伴って螺旋突条4からパレット10に伝達
される摩擦螺進力により、パレット10をその搬送路に
沿って移動させる。
【0013】駆動杆の螺旋突条4の頂部とパレット10
の下面が完全な剛体である場合には、パレット10に駆
動杆1の周面の接線方向の摩擦力が与えられるだけであ
るから、パレット10は前進しないが、現実にはパレッ
ト10と駆動杆1の接触部にかかる荷重によってパレッ
ト10の底面に駆動杆の螺旋突条4の方向に沿う変形が
生ずるため、駆動杆1を回転させたときに、パレット1
0に摩擦螺進力が作用し、パレット10を前進させる。
の下面が完全な剛体である場合には、パレット10に駆
動杆1の周面の接線方向の摩擦力が与えられるだけであ
るから、パレット10は前進しないが、現実にはパレッ
ト10と駆動杆1の接触部にかかる荷重によってパレッ
ト10の底面に駆動杆の螺旋突条4の方向に沿う変形が
生ずるため、駆動杆1を回転させたときに、パレット1
0に摩擦螺進力が作用し、パレット10を前進させる。
【0014】この発明の装置では、駆動杆1を回転させ
たときに、パレット10に作用する接線方向摩擦力によ
ってパレット10が常に一方の側に付勢されるので、ガ
イド条5は駆動杆1の一方の側にのみ設けてやれば良
く、パレット10はその寸法の大小に関わりなく、ガイ
ド条5に常に押接された状態で搬送され、従ってパレッ
ト10の送り直角方向の位置は常に正確に規制される。
たときに、パレット10に作用する接線方向摩擦力によ
ってパレット10が常に一方の側に付勢されるので、ガ
イド条5は駆動杆1の一方の側にのみ設けてやれば良
く、パレット10はその寸法の大小に関わりなく、ガイ
ド条5に常に押接された状態で搬送され、従ってパレッ
ト10の送り直角方向の位置は常に正確に規制される。
【0015】また駆動杆1は、パレット10の搬送方向
Aに延在することとなるので、パレット10の移動時に
間歇的な力が作用することはなく、パレット10の円滑
な移動が保証される。また駆動杆1からパレット10に
与えられる接線方向駆動力とパレットの搬送方向Aとが
直交しており、パレット10は駆動杆1の螺旋突条4の
頂部を滑動するように駆動されるので、自ずとフリーフ
ロー機能が付与されることとなり、従って駆動杆1を急
激に回転停止した場合もパレット10に搭載されたワー
クに衝撃的な慣性力を作用させることがない。
Aに延在することとなるので、パレット10の移動時に
間歇的な力が作用することはなく、パレット10の円滑
な移動が保証される。また駆動杆1からパレット10に
与えられる接線方向駆動力とパレットの搬送方向Aとが
直交しており、パレット10は駆動杆1の螺旋突条4の
頂部を滑動するように駆動されるので、自ずとフリーフ
ロー機能が付与されることとなり、従って駆動杆1を急
激に回転停止した場合もパレット10に搭載されたワー
クに衝撃的な慣性力を作用させることがない。
【0016】さらに図12に示すように、下流側ガイド
条5を上流側駆動杆1と直交する方向に配置し、下流側
駆動杆1を下流側ガイド条5と上流側駆動杆1との間に
配置する構造を採用することにより、パレット10の9
0度方向転換搬送を簡単な構造で行うことができる。
条5を上流側駆動杆1と直交する方向に配置し、下流側
駆動杆1を下流側ガイド条5と上流側駆動杆1との間に
配置する構造を採用することにより、パレット10の9
0度方向転換搬送を簡単な構造で行うことができる。
【0017】すなわち図16に示すような従来構造で
は、方向転換位置にリフタ等を設けて互いに直交するロ
ーラ間でのパレットの受け渡しを必要としたが、この発
明の装置によれば、そのようなリフタを設けることな
く、下流側駆動杆1の接線方向力によって上流側搬送路
から下流側搬送路にパレット10を引き込み、パレット
10を下流側ガイドに当接させた後は、下流側駆動杆1
の摩擦螺進力により、パレット10を新たな方向に向け
て搬送することが可能になるという特徴がある。
は、方向転換位置にリフタ等を設けて互いに直交するロ
ーラ間でのパレットの受け渡しを必要としたが、この発
明の装置によれば、そのようなリフタを設けることな
く、下流側駆動杆1の接線方向力によって上流側搬送路
から下流側搬送路にパレット10を引き込み、パレット
10を下流側ガイドに当接させた後は、下流側駆動杆1
の摩擦螺進力により、パレット10を新たな方向に向け
て搬送することが可能になるという特徴がある。
【0018】
【実施例】次に図面に示す実施例について説明する。図
1は搬送装置の構成要素を示したもので、この実施例の
駆動杆1は、棒鋼2に帯状の合成樹脂材3を螺旋状に巻
いて接着してなり、合成樹脂材3によって螺旋突条4が
形成されている。ガイド条5は、支持桁6と側辺ガイド
桁7とを有し、支持桁6の上面に水平方向ガイド要素と
なるボール8が、側辺ガイド桁7の内面(駆動杆1側)
に垂直方向ガイド要素となるボール9がそれぞれに自由
回転状態で一列に配置されている。
1は搬送装置の構成要素を示したもので、この実施例の
駆動杆1は、棒鋼2に帯状の合成樹脂材3を螺旋状に巻
いて接着してなり、合成樹脂材3によって螺旋突条4が
形成されている。ガイド条5は、支持桁6と側辺ガイド
桁7とを有し、支持桁6の上面に水平方向ガイド要素と
なるボール8が、側辺ガイド桁7の内面(駆動杆1側)
に垂直方向ガイド要素となるボール9がそれぞれに自由
回転状態で一列に配置されている。
【0019】駆動杆1とガイド条5との間隔は、搬送さ
れる最大寸法のパレット10の中心が駆動杆1とガイド
条5との間に位置し、かつ最小寸法のパレット10が駆
動杆1とガイド条5との間で架設される間隔とする。パ
レットの寸法の大小の差が大きくて上記間隔で駆動杆1
とガイド条5とを配置できないときは、後述する複数の
駆動杆を備えた構造とする。
れる最大寸法のパレット10の中心が駆動杆1とガイド
条5との間に位置し、かつ最小寸法のパレット10が駆
動杆1とガイド条5との間で架設される間隔とする。パ
レットの寸法の大小の差が大きくて上記間隔で駆動杆1
とガイド条5とを配置できないときは、後述する複数の
駆動杆を備えた構造とする。
【0020】パレット10は、図2ないし図5に示すよ
うに、その下面に合成樹脂シート11などを貼着して、
駆動杆1の螺旋突条4の周面との摩擦係数が大きくなる
ようにしている。合成樹脂シート11は、その進行方向
と直交する方向あるいは斜めの方向に溝12を有するも
のとし、駆動杆1から摩擦螺進力がより有効に伝達され
るようにしている。ガイド条5によってガイドされる側
辺の下面13部分には、このような合成樹脂シート11
が貼着されない平滑面としてある。
うに、その下面に合成樹脂シート11などを貼着して、
駆動杆1の螺旋突条4の周面との摩擦係数が大きくなる
ようにしている。合成樹脂シート11は、その進行方向
と直交する方向あるいは斜めの方向に溝12を有するも
のとし、駆動杆1から摩擦螺進力がより有効に伝達され
るようにしている。ガイド条5によってガイドされる側
辺の下面13部分には、このような合成樹脂シート11
が貼着されない平滑面としてある。
【0021】この発明の構造で長い直線状の搬送路を形
成するときは、搬送路に沿って配置される複数本の駆動
杆1を図6に示すようにカップリング15で連結して駆
動するか、図7や図8に示すように自由継手16やベル
トないし歯車伝動装置17を用いて、電動機18が駆動
杆1の上端より突出しないようにして、各駆動杆を個別
駆動する。
成するときは、搬送路に沿って配置される複数本の駆動
杆1を図6に示すようにカップリング15で連結して駆
動するか、図7や図8に示すように自由継手16やベル
トないし歯車伝動装置17を用いて、電動機18が駆動
杆1の上端より突出しないようにして、各駆動杆を個別
駆動する。
【0022】駆動杆1を個別駆動する他の構造として、
駆動杆1とその中心を貫通する支持軸19(図7)との
間に回転電極を内蔵した構造を採用することもできる。
このように複数の駆動杆1を個別駆動する構造としたと
きは、搬送されるパレット10の位置を検出して必要な
駆動杆のみを回転駆動する構造とすることができる。
駆動杆1とその中心を貫通する支持軸19(図7)との
間に回転電極を内蔵した構造を採用することもできる。
このように複数の駆動杆1を個別駆動する構造としたと
きは、搬送されるパレット10の位置を検出して必要な
駆動杆のみを回転駆動する構造とすることができる。
【0023】駆動杆1の支持は、駆動杆1の外周より小
径の軸受けブロック20を用いるか、あるいは図9に示
すように、2個のローラ21で駆動杆1の外周を支持す
る構造を採用する。軸受けブロック20を用いた場合、
駆動杆1の軸方向に不連続部分が生ずるが、この不連続
部分の長さはパレット10の寸法に比べて充分短くする
ことができ、パレット10の円滑な搬送に障害が生ずる
ことはない。このことは図6のカップリング装着部分、
図7、8の自在継手16や歯車伝動装置17の装着部分
に生ずる駆動杆1の不連続部分においても同様である。
径の軸受けブロック20を用いるか、あるいは図9に示
すように、2個のローラ21で駆動杆1の外周を支持す
る構造を採用する。軸受けブロック20を用いた場合、
駆動杆1の軸方向に不連続部分が生ずるが、この不連続
部分の長さはパレット10の寸法に比べて充分短くする
ことができ、パレット10の円滑な搬送に障害が生ずる
ことはない。このことは図6のカップリング装着部分、
図7、8の自在継手16や歯車伝動装置17の装着部分
に生ずる駆動杆1の不連続部分においても同様である。
【0024】この発明の構成で円弧状の搬送路を形成す
るときは、図10に示すように、駆動杆1を1本の可撓
材で形成するか、あるいは図11に示すように短い駆動
杆1を円弧状のガイド条5に沿って配置した構造とす
る。このとき短い駆動杆1の端部相互を互いにオーバー
ラップさせてその連接部に駆動杆1が存在しない不連続
部分を生じさせないようにすることが可能であり、また
このオーバーラップ構造を採用するに際し、駆動杆1を
ガイド条5に対して若干斜めにして駆動杆1の接線方向
摩擦力がパレット10の送り方向に若干傾斜して作用す
るようにすることもできる。
るときは、図10に示すように、駆動杆1を1本の可撓
材で形成するか、あるいは図11に示すように短い駆動
杆1を円弧状のガイド条5に沿って配置した構造とす
る。このとき短い駆動杆1の端部相互を互いにオーバー
ラップさせてその連接部に駆動杆1が存在しない不連続
部分を生じさせないようにすることが可能であり、また
このオーバーラップ構造を採用するに際し、駆動杆1を
ガイド条5に対して若干斜めにして駆動杆1の接線方向
摩擦力がパレット10の送り方向に若干傾斜して作用す
るようにすることもできる。
【0025】図12は、パレット10の搬送路を直角に
変換する部分の構造を示したもので、上流側ガイド条5
aおよび下流側ガイド条5bが搬送路の外側に位置する
ように配置され、下流側駆動杆1bが上流側駆動杆1a
の先端部に直角に配置されるようにする。下流側駆動杆
1bの回転方向は、パレット10を下流側ガイド条5b
に付勢する方向であり、上流側搬送路から下流側搬送路
へとパレット10を引き込む方向である。図12のもの
は、搬送路を左へ屈折させるものであるが、下流側駆動
杆1bの螺旋突条4の巻き方向を逆にすれば、搬送路を
右に屈折させることができ、このときにも下流側ガイド
条5bは、搬送路の外側に配置されることとなる。
変換する部分の構造を示したもので、上流側ガイド条5
aおよび下流側ガイド条5bが搬送路の外側に位置する
ように配置され、下流側駆動杆1bが上流側駆動杆1a
の先端部に直角に配置されるようにする。下流側駆動杆
1bの回転方向は、パレット10を下流側ガイド条5b
に付勢する方向であり、上流側搬送路から下流側搬送路
へとパレット10を引き込む方向である。図12のもの
は、搬送路を左へ屈折させるものであるが、下流側駆動
杆1bの螺旋突条4の巻き方向を逆にすれば、搬送路を
右に屈折させることができ、このときにも下流側ガイド
条5bは、搬送路の外側に配置されることとなる。
【0026】図13ないし図15は、この発明の搬送装
置の他の実施例を示したもので、駆動杆1を複数本用い
た構造を示したものである。図13に示すものは、同方
向に回転する2本の駆動杆1を設けたもので、搬送され
るパレット10の幅寸法の差が大きいときに採用され
る。
置の他の実施例を示したもので、駆動杆1を複数本用い
た構造を示したものである。図13に示すものは、同方
向に回転する2本の駆動杆1を設けたもので、搬送され
るパレット10の幅寸法の差が大きいときに採用され
る。
【0027】図14に示すものは、3本の駆動杆1R、
1R、1Lを設けたもので、そのうちの2本の駆動杆1
Rをその接線方向摩擦力によってパレット10をガイド
条5に付勢する方向に回転させ、他の1本1Lを逆方向
に回転させたものである。この構造は多数の駆動杆1を
同方向に回動させることによってパレット10のガイド
条5への付勢力が過大になることを防止し、ガイド条5
からパレットに作用する摩擦抵抗を軽減させる特徴があ
る。
1R、1Lを設けたもので、そのうちの2本の駆動杆1
Rをその接線方向摩擦力によってパレット10をガイド
条5に付勢する方向に回転させ、他の1本1Lを逆方向
に回転させたものである。この構造は多数の駆動杆1を
同方向に回動させることによってパレット10のガイド
条5への付勢力が過大になることを防止し、ガイド条5
からパレットに作用する摩擦抵抗を軽減させる特徴があ
る。
【0028】図15に示すものは、ガイド条5をパレッ
ト10の中央を案内するように設け、その両側に互いに
反対方向に駆動される駆動杆1R、1Lを設けたもので
ある。
ト10の中央を案内するように設け、その両側に互いに
反対方向に駆動される駆動杆1R、1Lを設けたもので
ある。
【0029】
【発明の効果】以上説明したこの発明の搬送装置によれ
ば、搬送路に沿って配置される1本のガイド条にパレッ
トがその寸法の大小に関わりになく常に押接された状態
で搬送されるから、パレットの幅方向の位置が正確に規
制され、パレット上へのワークの積み降ろしや部品の組
み付けなどを自動化する際の位置制御がより容易にな
る。
ば、搬送路に沿って配置される1本のガイド条にパレッ
トがその寸法の大小に関わりになく常に押接された状態
で搬送されるから、パレットの幅方向の位置が正確に規
制され、パレット上へのワークの積み降ろしや部品の組
み付けなどを自動化する際の位置制御がより容易にな
る。
【0030】また駆動杆がパレットの搬送路に沿って連
続的に延びているので、移送されるパレットに間歇的な
駆動力が作用することがなく、フリーフローコンベアと
しての機能も備えており、パレットの起動停止時に衝撃
的な慣性力が作用することもない搬送装置を提供できる
という効果がある。
続的に延びているので、移送されるパレットに間歇的な
駆動力が作用することがなく、フリーフローコンベアと
しての機能も備えており、パレットの起動停止時に衝撃
的な慣性力が作用することもない搬送装置を提供できる
という効果がある。
【図1】本発明の搬送装置の構成要素を示す斜視図
【図2】パレットの第1実施例を示す断面図
【図3】パレットの第1実施例を示す裏面図
【図4】パレットの第2実施例を示す断面図
【図5】パレットの第2実施例を示す裏面図
【図6】駆動杆の連結構造を示す平面図
【図7】駆動杆の個別駆動装置の第1実施例を示す側面
図
図
【図8】駆動杆の個別駆動装置の第2実施例を示す模式
図
図
【図9】駆動杆の支持構造を示す断面図
【図10】円弧搬送路の第1実施例を示す平面図
【図11】円弧搬送路の第2実施例を示す平面図
【図12】搬送路の90度屈折部を示す平面図
【図13】駆動杆を複数本とした第2実施例の平面図
【図14】駆動杆を複数本とした第3実施例の平面図
【図15】駆動杆を複数本とした第4実施例の平面図
【図16】従来のパレット搬送装置を示す平面図
1 駆動杆 1R 正転駆動杆 1L 逆転駆動杆 4 螺旋突条 5 ガイド条 6 支持桁 7 側辺ガイド桁 10 パレット
Claims (4)
- 【請求項1】 一方向に回転駆動される駆動杆(1) と、
この駆動杆とほぼ平行に配置されたガイド条(5) とを備
え、駆動杆(1) はその周面に螺旋突条(4) が設けられ、
ガイド条(5) はパレット(10)の一側辺部の側面(14)と下
面(13)とを自由移動可能にガイドするガイド要素(7),
(6) を備え、駆動杆(1) とガイド条(5)とは、パレット
(10)の下面を駆動杆(1) とガイド条(5) とで支持したと
きにパレット(10)が水平に支持され、駆動杆(1) を回転
駆動したときにパレット(10)に伝達される接線方向力が
パレット(10)をガイド条(5) に向けて付勢する位置関係
で配置したことを特徴とする、パレット搬送装置。 - 【請求項2】 互いに平行に配置されて同方向に回転駆
動される複数本の駆動杆(1) を備えた、請求項1記載の
パレット搬送装置。 - 【請求項3】 互いに平行に配置された3本以上の駆動
杆(1) を備え、この3本以上の駆動杆は、回転駆動され
たときの接線方向力によってパレット(10)をガイド条
(5) に向けて付勢する正転駆動杆(1R)と、その逆方向に
回転駆動される逆転駆動杆(1L)とを含んでおり、正転駆
動杆(1R)の数が逆転駆動杆(1L)の数より多いことを特徴
とする、請求項1記載のパレット搬送装置。 - 【請求項4】 搬送路の中央にパレット(10)の送り直角
方向の移動を規制するガイド条(5) が配置され、その両
側にガイド条(5) と平行で互いに反対方向に回転駆動さ
れる駆動杆(1R),(1L) が対称に配置されており、駆動杆
(1R),(1L) はその周面に巻き方向が反対の螺旋突条(4)
を備えていることを特徴とする、パレット搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23401091A JP2571987B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | パレット搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23401091A JP2571987B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | パレット搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543032A true JPH0543032A (ja) | 1993-02-23 |
JP2571987B2 JP2571987B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=16964141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23401091A Expired - Lifetime JP2571987B2 (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | パレット搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571987B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07208453A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-11 | Toshiba Seiki Kk | 回転軸の軸受け構造 |
WO2020030294A1 (de) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | Global Systems Solutions GmbH | Transportsystem zum transportieren und/oder positionieren von objekten entlang einer transportstrecke sowie transportkörper für ein solches transportsystem |
-
1991
- 1991-08-20 JP JP23401091A patent/JP2571987B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07208453A (ja) * | 1994-01-21 | 1995-08-11 | Toshiba Seiki Kk | 回転軸の軸受け構造 |
WO2020030294A1 (de) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | Global Systems Solutions GmbH | Transportsystem zum transportieren und/oder positionieren von objekten entlang einer transportstrecke sowie transportkörper für ein solches transportsystem |
CN112566856A (zh) * | 2018-08-08 | 2021-03-26 | 全球系统方案有限责任公司 | 沿输送路径输送和/或定位物体的输送系统、以及该输送系统的输送主体 |
US11208268B2 (en) | 2018-08-08 | 2021-12-28 | Global Systems Solutions GmbH | Transport system for transporting and/or positioning objects along a transport route, and transport body for such a transport system |
CN112566856B (zh) * | 2018-08-08 | 2023-03-31 | 全球系统方案有限责任公司 | 沿输送路径输送和/或定位物体的输送系统、以及该输送系统的输送主体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2571987B2 (ja) | 1997-01-16 |
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