JPH0542753A - ラベルプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルに印刷された商品番号に基づきそれに
対応する価格データを呼び出して同ラベルに価格データ
を印刷することが出来るラベルプリンタを提供する。 【構成】 プリンタ（10）は印刷のための印刷ヘッド
（20）とラベル（33）を印刷ヘッド（20）を通過して移
動するための搬送手段（18）とを含む。プリンタ（10）
に記憶装置（22）が付属し，該記憶装置（22）内に商品
番号およびそれに付属の価格データが記憶されている。
ラベル受入手段（26，28）が設けられ，該ラベル受入手
段（26，28）は新しい価格データをプリントすべきラベ
ル（33）を受け入れる役をなす。ラベル（33）の移動通
路上に，ラベル（33）上に印刷されている商品番号を読
み取るための読取装置（32）が配置されている。読み取
られた該商品番号にもとづいて，評価・制御回路（14）
が前記番号に付属しかつ記憶装置（22）内に記憶されて
いる価格データを呼び出しかつ該価格データをラベル
（33）上に印刷されるべき新しい印刷データとして印刷
ヘッド（20）に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，印刷ヘッドと印刷され
るべきラベルを該印刷ヘッドを通過して移動させるため
の搬送手段とを含むラベルプリンタであって，ここで商
品番号および付属の価格データがその中に記憶されてい
る記憶装置が該プリンタに付属しているところのラベル
プリンタに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】たとえばエセルテ・メト・インターナシ
ョナル（Esselte Meto International）社によってMETO
8100という名前で製造および販売されているようなこ
の種類のプリンタを用いて，百貨店の商品に付属してい
るラベルに印刷ができる。このプリンタはラベル上に価
格を印刷するだけでなくその商品に付属する商品番号も
またその上にプリントされる。商品番号は記号またはバ
ーコードの形のいずれで印刷されていてもよいが，唯一
の重要な点は印刷が読取装置で読み取り可能であるとい
うことである。商品番号はレジにおいて読取装置で読み
取り可能でありまた金銭登録機上には前記商品番号に付
属の価格が表示されそれにもとづいて支払いも可能であ
る。

【０００３】百貨店では特定の商品に割り付けられた価
格が変更されることが定期的に起こる。この場合は特に
特売セールのときに起こる。このような価格変更をする
ためには，商品についているラベルに対して個々に新し
い価格の数値を記入することが必要である。原則として
この変更は手で行われ，古い価格が消されて新しい価格
がラベルに書き込まれる。基本的には新しいラベルに新
しい価格を印刷することが可能であるが，お客にとって
は商品の価格が割り引きされていることが確認できるほ
うが好ましい場合がある。数字を手で書きかえることは
かなりの時間を要する；さらに手で変更する場合新しい
価格が対応ラベル上に常に正しく書き込まれるとは保証
できないので間違いの可能性もある。しかしながら，実
は他の商品に取り付けるべきラベルに価格が書き込まれ
したがってその商品に対しあまりにも安すぎる価格が場
合によりつけられるようになるということは絶対に避け
るべきである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の基礎となる課
題は，それを用いてラベルに記載の価格データが間違い
なく極めて確実にかつオプションとして利用可能な種々
の方法で修正可能であるところのプリンタを提供するこ
とである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明によ
り，新しい価格データを印刷されるべきラベルを受け入
れるためのラベル受入手段と，ラベルの運動通路内に配
置されてラベル上に印刷されている商品番号を読み取る
ための読取装置と，読み取られた商品番号にもとづいて
前記番号に対する記憶装置内に記憶されている価格デー
タを該記憶装置から呼び出しそして前記データをラベル
上に印刷されるべき新しい価格データとして印刷ヘッド
に送るところの評価・制御回路と；によって解決され
る。

【０００６】本発明によるプリンタを使用するとラベル
には新しい価格が印刷可能であり，このとき新しい価格
データは読み取られた商品番号によって規定される。こ
の目的のためにラベルはラベル受入手段内に導入され，
その後ラベルは搬送手段によってグリップされる。読取
装置はラベル上に印刷されている商品番号を読み取り，
その後評価・制御回路が商品番号にもとづいて記憶装置
から新しい価格データを呼び出す。読取装置が価格デー
タを読み取りかつ前記商品番号に付属の新しい価格デー
タを決定したのちに，プリンタが商品番号を読み取った
ところのラベル上にプリンタは新しい価格データを印刷
する方法もある。また新しいラベルを印刷してこのラベ
ルを商品番号が読み取られた古いラベルに接着させる方
法もある。また新しい価格データのほかに，商品番号が
読み取られたラベル上に存在していたすべての情報を含
むところの全く新しいラベルを印刷する方法もある。古
いラベルが既に不用となり新しいラベルに置き換えなけ
ればならないときにはこの方法をとらざるをえない。

【０００７】価格データを修正するためには，このよう
に新しい価格データを商品番号にもとづいて決定可能な
ようにラベルをラベル受入手段に単に導入しさえすれば
よい。対応するオプションを選択したのちに，次に印刷
操作は自動的に行われる。しかしながらこのことは，修
正価格の入力が必要ではないので商品番号の読み取りの
際もおよび新しい価格データの割り当ておよび入力の際
も対応するエラーの原因が排除されることを意味する。

【０００８】本発明の有利なその他の特徴が特許請求の
範囲に記載されている。

【０００９】本発明の実施態様が図に示されている。

【００１０】

【実施例】図に示されているプリンタ10はハウジング12
を含み，該ハウジング12は単に輪郭だけが示されかつそ
の中にプリンタ電子部品およびプリンタ機構16が設けら
れている。新しいラベルを印刷するのにプリンタ10が使
用されるとき，該プリンタ10は通常連続的に配置された
ラベルからなるテープを含み，該テープは搬送手段18に
より印刷ヘッド20を通過して移動されこれにより製品デ
ータおよび価格データが印刷される。ラベルに印刷され
るデータはプリンタ電子部品14内に含まれている記憶装
置22からくる。前記記憶装置への入力はプリンタ10上の
図示されていないキーボードを介してまたは接続ソケッ
ト24を介して行うことができ，プリンタ10は該接続ソケ
ットを介して必要な印刷情報を供給する中央コンピュー
タに接続することができる。

【００１１】図に示すプリンタ10は，それによって該プ
リンタが既に印刷されたラベル上に新しい価格データを
印刷することができるところの特殊な装置を含む。この
目的のためにプリンタ10は２枚の案内メタル板26，28の
形を有するラベル受入手段を含む。ハウジング12の側壁
内にスロットが形成され，該スロットは２枚の案内板2
6，28の間の隙間に対応しているので既に印刷されたラ
ベルを２枚の案内板26，28の間に横から挿入することが
できる。隙間の中へラベルは図の左方向へ押されると，
ラベルはついに搬送手段18と接触するに至る。前記搬送
手段は加圧ローラ30からなり，該加圧ローラ30はモータ
によって該加圧ローラが最初は図の反時計方向に回転す
るように駆動される。

【００１２】加圧ローラ30がそこに供給されるラベルと
係合したとき，該加圧ローラはラベルを印刷ヘッド20に
圧着し，これによりラベルを図の左の方向へ搬送する。
ラベルは，該ラベルがプリンタ10の上側に装着されてい
る読取装置32の領域に到達するまで搬送される。図では
この位置に搬送されたラベル33が示されている。読取装
置はたとえば，ラベル上に印刷されている商品番号を読
むためにますます使用されるようになってきたいわゆる
スキャナ式金銭登録機において使用されるような読取ペ
ンであってもよい。スキャナ式金銭登録機におけるこの
読取操作においては，商品番号に付属の価格が読み取ら
れた商品番号にもとづいて中央記憶装置から呼び出され
かつ金銭登録機に表示される。このようにして，従来よ
く行われているように販売価格を手で打ち込むことは必
要なくなる。

【００１３】この読取装置32は，前記ラベル33が搬送手
段18から読取領域に移動すると直ちに既に印刷されてい
るラベル33上にある製品番号を読み取ることができる。
読取装置32は図示されていないコネクションを介してプ
リンタ電子部品14に接続されるかおよび／または接続ソ
ケット24を介して中央コンピュータに接続される。

【００１４】商品番号がうまく読み取られると直ちにプ
リンタ電子部品14によって制御信号が発生され，該制御
信号によって搬送手段18は印刷ヘッド20がラベル33上に
新しい価格データを印刷可能な位置までラベルを再び図
の右へ移動する。新しい価格データは記憶装置22から取
ることができ，このときこの価格データをアドレスする
ために読み取られた製品番号が使用される。しかしなが
ら，プリンタ電子部品14の構造によっては価格データは
接続ソケット24を介して中央コンピュータから直接取る
こともできる。プリンタ操作ののち，次にラベル33は再
びラベル引き渡し位置まで左に搬送され，この引き渡し
位置においてオペレータはラベルをプリンタから取り出
すことができる。

【００１５】上記の説明は，前述のプリンタを用いて極
めて簡単に，製品および価格データが印刷されてあるラ
ベルに対して新しい価格データをプリントさせることが
可能であることを示す。すべてのラベルには新しい価格
データが割り当てられているところの製品番号が記入さ
れているので，修正されるべきラベルはいかなる順序で
ラベル受入手段に挿入してもよく，したがって操作が極
めて簡単になる。前述のように読取装置32を設けかつ製
品番号を読み取ることにより正しい新価格データがラベ
ル上に常に確実に印刷されるので，同じ新価格データが
記入されるべきラベルをまず最初すべて挿入しその後は
他の新しい価格データを有するラベルだけが挿入される
というように注意を払う必要はない。

【００１６】図において読取装置は印刷ヘッド20の左側
に配置されているが，これは搬送手段18がまずラベルを
読取装置32の領域に搬送しその後にラベル33が印刷位置
に戻されかつ最後にラベル取り出し位置に前進されなけ
ればならないことを意味する。したがってこの読取装置
32の配置は，加圧ローラを駆動する図示されてないモー
タの逆転を必要とする。読取装置を印刷ヘッド20の手前
の領域に装着し，これにより製品番号の読み取りが，ラ
ベルが加圧ローラと係合して図の左のほうへ搬送された
直後に行われるようにすることもまた容易に可能であ
る。この場合加圧ローラ30は常に同じ方向に回転可能で
あり，印刷操作を読取操作のすぐあとで行わせることが
できる。

【００１７】製品番号は異なるラベル上で異なる点に印
刷されてあってもよいので，読取装置がプリンタ10の上
側でその読取チップ32ａのラベルに対する位置が変更可
能なように配置されていることが有利である。たとえば
図の実施態様においては，読取装置が略図で示されたホ
ルダ34内で前後に移動可能なようにすることによってこ
のことが可能である。

【００１８】したがって上記のプリンタは極めて簡単な
方法で既に印刷されているラベル上に価格データの確実
でかつエラーのない自動変更を可能にする。

【００１９】ラベルプリンタの上記の実施態様は，既に
印刷されているラベル上への新しい価格の印刷を実行す
る。しかしながら，既に印刷されたラベル特にそのラベ
ル上に印刷されている製品番号を読み取ったのちに，好
ましくは読み取られたラベルより小さいフォーマットを
有する全く新しいラベルが印刷されかつそのラベルには
新しい価格だけが印刷されるように該プリンタを使用す
ることもまた可能である。価格データが新たに印刷され
たラベルは次に，製品番号がそれから読み取られたラベ
ルの古い価格データ上に張り付けられる。この用い方を
すれば製品番号および新しい価格データをプリンタに入
力する必要がなくなる。逆に，新しい価格データの読み
取りおよび印刷が完全に自動化される。

【００２０】さらに，製品番号が古いラベルから読み取
られたのちに完全に新しいラベルを印刷し，このとき新
しいラベルが修正された価格データ以外に既に最初のラ
ベル上に含められているすべてのデータを含むように全
く新しいラベルを印刷することもまた可能である。次に
新しいラベルは古いラベルの代わりに商品に取り付ける
ことができる。

【００２１】上述の種々の使用法は前記のラベルプリン
タの種々の使い方を示している。

【００２２】図２に示す実施態様においては，ラベルプ
リンタは可搬式器具40内に印刷ヘッド42と読取装置44と
を設け，一方定置部分46内には製品番号およびそれに付
属の価格データが記憶されているところの記憶装置が配
置されている。さらに，印刷ヘッド42および読取装置44
のための駆動電子部品は定置部分内に配置してもよい。
定置部分46はケーブル48を介して可搬式器具40に接続さ
れている。可搬式器具40と定置部分46との間のデータ伝
送は無線接続（たとえば赤外線，ＨＦなど）を介して行
ってもよい。

【００２３】図２のプリンタは特に，新しい価格データ
を記入すべきラベルが上着，ズボンおよびスカートなど
の衣類に付着していて，その衣類と一緒に前記ラベルを
卓上式器具として構成されたラベルプリンタのラベル受
入手段に挿入することが困難であるような場合に適して
いる。図２のラベルプリンタを用いれば，可搬式器具40
は片手で衣類のところまで持ち運びができかつ別の手で
衣類に取り付けられたラベルを挿入スロット内50に押し
込むことができる。ラベルが完全に挿入されるとラベル
上に設けられている製品番号が読み取られ，次に前記番
号に割り当てられた記憶装置内の新しい価格データがラ
ベル上に印刷される。

【００２４】もし必要ならば，定置部分46に中央コンピ
ュータとの接続部を設けてこれによりデータが中央コン
ピュータの位置から記憶装置内に入力することができ
る。このように記憶装置の内容は現状の価格データに常
に更新しておくことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるラベルプリンタの略図を示す。

【図２】同様に略図で示した本発明によるラベルプリン
タの第２の実施態様を示す。

【符号の説明】

10 ラベルプリンタ 14 評価・制御回路 18 搬送手段 20;42 印刷ヘッド 26,28;50 ラベル受入手段 30 加圧ローラ 32;44 読取装置 33 ラベル 40 可搬式器具 46 定置部分 48 ケーブル

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ライナー・ヘツクマン ドイツ連邦共和国 6932 ヒルツシユホル ン／ネツカル，ハインブルネルシユトラー セ 47

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷ヘッドと、印刷されるべきラベルを
   印刷ヘッドを通過して移動させるための搬送手段と、商
   品番号および付属の価格データがその中に記憶されてい
   る付属の記憶装置とを有している該ラベルプリンタにお
   いて：新たな価格データを印刷すべきラベル（33）を受
   け入れるためのラベル受入手段（26，28；50）と；ラベ
   ル（33）の移動通路内に設けられてラベル（33）上に印
   刷されている商品番号を読み取るための読取装置（32；
   44）と；および読み取られた商品番号にもとづいて記憶
   装置から前記番号に対して記憶装置内に記憶されている
   価格データを呼び出しかつ前記データをラベル（33）上
   に印刷されるべき新しい価格データとして印刷ヘッドに
   送るところの評価・制御回路（14）と；を特徴とするラ
   ベルプリンタ。
2. 【請求項２】 読取装置（32）によって読み取られるべ
   き商品番号が印刷されるべきラベル（33）上に存在する
   ことを特徴とする請求項１のラベルプリンタ。
3. 【請求項３】 読取装置（32）が印刷されるべきラベル
   （33）の運動に対して印刷ヘッド（20）の後方に配置さ
   れており、 搬送手段（18）が印刷されるべきラベル（33）を印刷ヘ
   ッド（22）に圧着するところの加圧ローラ（30）であっ
   て，ラベル（33）を読取装置（32）に搬送するためにま
   ず前進方向に駆動され，次にラベル（33）上に印刷され
   ている商品番号を読み取ったのちにラベル（33）を印刷
   ヘッド（20）へ戻すために逆方向に駆動されそして次に
   ラベル（33）を印刷したのちに前記ラベルを取り出すた
   めに再び前進方向に駆動されるところの該加圧ローラ
   （30）を含むことを特徴とする請求項１または２のラベ
   ルプリンタ。
4. 【請求項４】 読み取られた商品番号にもとづいて別の
   ラベルが印刷され，商品番号がそれから読み取られたラ
   ベル（33）に該別のラベルが接着されることを特徴とす
   る請求項２のラベルプリンタ。
5. 【請求項５】 商品番号の読み取り後該商品番号を設け
   ているラベルが取り出され，その後印刷すべきラベルが
   ラベル受入手段（26，28）内に導入されて印刷されるこ
   とを特徴とする請求項１記載のラベルプリンタ。
6. 【請求項６】 読取装置（32）がラベル受入装置（26，
   28）と印刷ヘッド（20）との間に配置されていること
   と；および搬送手段（18）が加圧ローラ（30）を含み該
   加圧ローラ（30）が一方の回転方向に駆動されて印刷さ
   れるべきラベル（33）を印刷ヘッド（20）に対し圧着す
   るところの加圧ローラ（33）を含むことと；を特徴とす
   る請求項１ないし５のいずれかのラベルプリンタ。
7. 【請求項７】 読取装置（32）の印刷ヘッド（20）およ
   び搬送手段（18）に対する位置が調節可能であることを
   特徴とする前出請求項のいずれかのラベルプリンタ。
8. 【請求項８】 印刷ヘッド（42）および読取装置（44）
   が可搬式器具（40）内に設けられ，該可搬式器具（40）
   は印刷されるべきラベルのための挿入スロット（50）が
   設けられおよび該可搬式器具（40）がケーブル（48）を
   介してまたは無線式で記憶装置に接続されていることを
   特徴とする請求項１のラベルプリンタ。