JPH054266Y2 - - Google Patents

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JPH054266Y2
JPH054266Y2 JP1981178438U JP17843881U JPH054266Y2 JP H054266 Y2 JPH054266 Y2 JP H054266Y2 JP 1981178438 U JP1981178438 U JP 1981178438U JP 17843881 U JP17843881 U JP 17843881U JP H054266 Y2 JPH054266 Y2 JP H054266Y2
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JP
Japan
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insulating
transformer
case
winding
insulating tube
Prior art date
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JP1981178438U
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JPS5883125U (ja
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  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Regulation Of General Use Transformers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (考案の技術分野) 本考案は、例えば300〔KV〕程度の直流高圧部
に交流電力を供給する場合に有用な絶縁変圧器に
関するものである。
(従来技術) 従来、直流高圧部に交流電力を供給するための
変圧器としては、ケノトロン整流器の陰極ヒータ
加熱用電力の供給用として使用されているいわゆ
る絶縁変圧器が知られている。
ところで、かかる絶縁変圧器を構成する変圧器
本体は、鉄心と、この鉄心を包囲し、それ自体を
絶縁紙やガラスシート等で絶縁処理した一次巻線
と、この一次巻線を包囲し、それ自体を前述と同
様に絶縁処理した二次巻線とで構成されている。
(従来技術の問題点) しかしながら、かかる構成の変圧器本体では、
その直流耐圧が50〜100〔KV〕程度であり、300
〔KV〕程度の直流耐圧を要求されるところは使
用できない欠点があつた。
このため、それ自体を絶縁処理した巻線を多数
個形成しておき、これらの内外側がアース側とな
るように積み重ね、中間部位から出力端子を取り
出して所要の絶縁耐力を維持しうるようになした
変圧器本体が考案されているが、かかる構成の絶
縁変圧器においては、その製作に多工程を要する
難点があり、また漏洩リアクタンスが増大し、電
圧降下が増加する難点があつた。
(考案の目的) 本考案は上記事情に基づきなされたもので、
300〔KV〕程度以上の直流耐圧特性を有し、かつ
その製作を簡単に行ない得、しかも漏洩リアクタ
ンスを減少しうる絶縁変圧器を提供しようとする
ものである。
(考案の実施例) 以下、本考案を一実施例の図面に基づいて説明
する。本考案に係る絶縁変圧器は、図に示される
ように、変圧器本体1と、これを収納するケース
2と、このケース内に密封充填された絶縁油等の
絶縁性流体3とで主に構成されている。
変圧器本体1は、図示しない筒状体外周に平角
エナメル線等を筒状に巻回することによつて形成
された一次巻線4と、この一次巻線外周に設けら
れた絶縁筒5と、この絶縁筒外周に設けられた二
次巻線6と、一方側が一次巻線4内に嵌挿され、
その衝合面を密着した一対のコ字状鉄心7とで主
に構成されている。
絶縁筒5は、エポキシ樹脂等を紡錘状にモール
ド成形することにより得られ、必要によりその内
外周には、電界を滑らかにするための半導電層8
a,8bが一体にモールド成形されている。絶縁
筒をエポキシ樹脂でモールド成形する場合におい
ては、絶縁筒の外周に周溝9を容易に形成でき、
この周溝に平角エナメル線を巻回できるので二次
巻線6が絶縁筒の外周から横ズレするのを防止で
きる利点がある。
一次巻線4の両端は、端部をケース2外に引出
した2心の低圧電線10にそれぞれ接続され、高
圧側の出力端となる二次巻線6の両端には、油中
ブツシング11を介し、端部をケース外に引出し
た高電圧のゴム・プラスチツク電力ケーブル12
にそれぞれ接続されている。油中ブツシング11
は、ケース2内の上部壁から垂設され、このブツ
シング内には、高電圧ケーブルの遮蔽層端部の電
界を緩和するためのストレスコーン等が内蔵され
ている。なお、油中ブツシングをケース内に配設
したのは、絶縁変圧器をコンパクトにするためで
ある。すなわち、通常の変圧器においては、ケー
ス上端に2〜3m程度の套管が載置され、この套
管内に二次巻線の両端が導出されるので、その寸
法が少なくともケースの他に套管分のスペースを
必要とする難点がある。しかし、本考案において
は、ケース内絶縁油等の絶縁特性を利用し、ブツ
シングの長さを約0.5m程度になし得、もつて絶
縁変圧器の占有スペースを減少することができ
る。従つて本考案においてはケース内上部に空隙
部が生じないようにするため、ケース内に、絶縁
油等を例えば0.5〔Kg/cm2〕程度の加圧状態で充填
し、必要によりその圧力をケースに付帯させたリ
ザーバ(図示せず)によつて適宜調整することが
望ましい。
一次、二次巻線の端部、ケーブル端部および鉄
心コア端部等の局部電界を生ずる部分には、適宜
シールドを施すことが望ましい。上記シールド
は、金属面により形成されるが必要によりこの金
属面上に絶縁紙を巻いたり、あるいはエポキシ樹
脂等によつてモールド成形してもよい。
(考案の効果) 上述した本考案においては、鉄心を包囲する一
次巻線外周に絶縁筒を介して二次巻線を設けて変
圧器本体を形成しているので、300〔KV〕の直流
耐圧を前記絶縁筒で保持できる絶縁変圧器を提供
できる。また本考案においては、一次、二次巻線
間を所要厚さの絶縁筒で区分するのみで所要の耐
圧特性を有する絶縁変圧器を提供できるので、従
来の絶縁変圧器に比しその内部構成を簡単かつコ
ンパクトに製作できる。すなわち従来において
は、所要の耐圧特性を有する絶縁変圧器を得る場
合、それぞれ単体で絶縁処理された巻線を多数個
製作しておき、これらを段重ねすることにより形
成していたが、本考案においては要求される耐圧
特性に応じて絶縁筒の厚さおよびその軸方向長さ
を調整するのみで、前記耐圧特性を有する絶縁変
圧器を提供できる。従つて本考案においては、そ
の製作工程を省力化できる利点もある。更に本考
案においては一次、二次巻線間の距離が従来構成
に比すれば短かいので漏洩リアクタンスを大巾に
低減でき、もつて変圧器の電圧降下を少なくでき
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の絶縁変圧器の一部省略断面図で
ある。 1……変圧器本体、2……ケース、3……絶縁
性流体、4……一次巻線、5……絶縁筒、6……
二次巻線、7……鉄心、9……周溝、11……ブ
ツシング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 変圧器本体および絶縁性流体をケース内に密封
    収納してなる絶縁変圧器において、前記変圧器本
    体が、鉄心と、この鉄心の外周に巻回することに
    よつて形成された筒状の一次巻線と、この一次巻
    線の外周に配設されたモールド成形によつて形成
    されかつ外周に周溝が形成された絶縁筒と、この
    絶縁筒の周溝に巻回することによつて形成された
    二次巻線とで構成されており、この二次巻線の各
    端部が、所定の間隔をおいて前記ケース内壁に配
    設された一対の油中ブツシングを介してケース外
    にそれぞれ引出されていることを特徴とする絶縁
    変圧器。
JP17843881U 1981-11-30 1981-11-30 絶縁変圧器 Granted JPS5883125U (ja)

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JP17843881U JPS5883125U (ja) 1981-11-30 1981-11-30 絶縁変圧器

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JP17843881U JPS5883125U (ja) 1981-11-30 1981-11-30 絶縁変圧器

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Publication Number Publication Date
JPS5883125U JPS5883125U (ja) 1983-06-06
JPH054266Y2 true JPH054266Y2 (ja) 1993-02-02

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ID=29973232

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JP4977563B2 (ja) * 2007-09-06 2012-07-18 ニチコン株式会社 三相乾式変圧器

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JPS5883125U (ja) 1983-06-06

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