JPH0542596U - シヤツターにおけるガイドレールの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口枠にシャッターの設置の必要が生じた場
合に、開口枠の形態や、その開口部から室外側への突出
長さに関係なく、開口部の開口幅を確保しながら、対応
する。 【構成】 開口枠Ｆの縦枠F₁の室外側の見付け面f₁にガ
イドレール１と対となったアタッチメント２を固定し、
このアタッチメント２にガイドレール１を固定して開口
枠Ｆに取り付けるもので、アタッチメント２が縦枠F₁の
室外側の見付け面f₁に重なって取り付くことにより開口
枠Ｆの形態や、その開口部からの突出長さに関係なく、
またアタッチメント２とガイドレール１が開口枠Ｆに見
込み方向に固定されることにより開口部の開口幅を縮小
することなくガイドレール１を任意の開口枠Ｆに後付け
可能とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はシャッターの昇降を案内するガイドレールを既設の開口枠に、設置 の必要が生じた場合に取り付けた、シャッターにおけるガイドレールの取付構造 に関するものである。

【０００２】

【従来技術及び考案が解決しようとする課題】

窓枠等の開口枠が既に収納され、使用状態にある開口部に後からシャッターを 設置する場合、シャッターの昇降を案内するガイドレールは一般に、開口部両側 の柱や開口枠の室外側に張り出して固定されたガイドレール用の取付枠に取り付 けられる。この取付枠は開口枠とは別体で、これに後付けされることから、各種 の開口枠に対して取付可能であるが、別体であることにより取付枠と開口枠の間 及び外壁との間にシールを施す必要が生ずる。

【０００３】 シール材の充填は取付枠を開口枠の室外側に連続して張り出す、あるいは開口 枠から取付片を張り出し、これにガイドレールや取付枠を固定することにより不 要化されるが、その場合の取付枠は開口枠に一体化することから、使用はシャッ ターの設置を予定した開口部の、特定の形態の開口枠に限定される。従って取付 枠は、形状がある形態の開口枠に一義的に決定されるため開口枠毎に用意されな ければならない。

【０００４】 上記シールの問題と、特定の開口枠以外には対応が効かない取付枠の問題に対 しては、実開昭61−137795号に開口部から室外側へ張り出す縦枠の外周側の見込 み面に下地材と下地枠を固定することにより開口枠の形状を選ばず、また開口部 の開口幅を縮小することなく、ガイドレールを後付け可能にする取付構造が提案 されているが、開口幅を確保する結果、下地枠が縦枠の見込み面に取り付くため 縦枠は開口部から少なくとも下地材の分だけ張り出している必要があり、ガイド レールの取付は開口部から張り出した状態にある開口枠に限定され、既設の開口 枠に対応できない場合がある。

【０００５】 この考案はガイドレールを後付けする場合に直面する既設の開口枠との取合い の問題に着目してなされたもので、任意の開口枠に対して後付け可能なガイドレ ールの取付構造を提案しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案では開口枠の室外側の見付け面にガイドレールと対となるアタッチメン トを固定し、このアタッチメントにガイドレールを固定することにより開口枠の 形態や、その開口部から室外側への突出長さに関係なく、また開口部の開口幅を 確保しながら、シャッターの設置の必要が生じた場合に対応する。

【０００７】 アタッチメントは縦枠の室外側の見付け面に重なり、これにビスで固定される 取付面と、これから室外側へ垂直に張り出す張出片とを有し、一方、ガイドレー ルの室内側の、張出片に対応する位置には取付片が突設される。

【０００８】 ガイドレールは取付片が張出片に取り付けられることによりアタッチメントに 固定される。

【０００９】 アタッチメントが縦枠の室外側の見付け面に重なって取り付くことによりアタ ッチメントは開口枠の形態やその開口部からの突出長さを選ばず、またアタッチ メントとガイドレールが開口枠に見込み方向に固定されることにより開口部の開 口幅を縮小することなくガイドレールは任意の開口枠に後付け可能となる。

【００１０】

【実施例】

以下本考案を一実施例を示す図面に基づいて説明する。

【００１１】 この考案は開口部に既設されている窓枠等の開口枠Ｆの縦枠F₁に図２に示すよ うにシャッターＳの両端に位置し、その昇降を案内するガイドレール１をアタッ チメント２を介して取り付けるもので、開口部にシャッターＳを後付けする必要 が生じた場合に開口枠Ｆの形態に関係なく対応するものである。アタッチメント ２とガイドレール１は互いに対となって開口枠Ｆに固定される。

【００１２】 アタッチメント２は図１に示すように縦枠F₁の室外側の見付け面f₁に重なり、 これにビス3aで固定される取付面2₀と、この取付面2₀から室外側へ張り出す張出 片2₁とを持っている。

【００１３】 図１，図２に示す実施例はアタッチメント２をその取付面2₀の両側から張出片 2₁，2₁を張り出して溝形断面形状に形成し、一方の張出片2₁に、後述するガイド レール１の室内側に突設される係合片1aが係合する係合溝2aを形成した場合であ る。

【００１４】 アタッチメント２は取付面2₀が縦枠F₁の見付け面f₁に重なり、取付面2₀の室外 側からこれと見付け面f₁を貫通するビス3aによって縦枠F₁に固定される。

【００１５】 アタッチメント２は縦枠F₁の室外側の見付け面f₁に重なって取り付くことから 、縦枠F₁は図１，図２に示すように室外側に平坦な見付け面f₁を持っていさえす ればよく、開口枠Ｆの形態には特定されず、また開口枠Ｆが開口部から突出して いる必要はない。

【００１６】 ガイドレール１の本体1₀はシャッターＳ側が開放した溝形断面形状をし、本体 1₀の室内側の、アタッチメント２の張出片2₁に対応する位置にはこれに取り付け られる取付片1₁が張り出している。ガイドレール１は取付片1₁が張出片2₁に取り 付けられることによりアタッチメント２に固定される。

【００１７】 図１，図２に示す実施例ではアタッチメント２の張出片2₁，2₁を並列して張り 出し、その一方に係合溝2aを形成したことに伴い、その側にこれに係合する係合 片1aを形成している。

【００１８】 この実施例の場合、ガイドレール１は図示するようにその係合片1aが一方の張 出片2₁の係合溝2aに係合すると同時に、取付片1₁が他方側の張出片2₁に重なり、 これに両者を貫通するビス3bによってアタッチメント２に固定される。

【００１９】 アタッチメント２とガイドレール１は共に開口枠Ｆに見込み方向に固定される ことから、開口部の開口幅を縮小することなく任意の形状の開口枠Ｆに後付けさ れる。

【００２０】 図３は開口枠ＦにシャッターＳを取り付けた、室外側の外観を示したものであ る。

【００２１】 図４〜図７はガイドレール１とアタッチメント２の他の組み合わせ例を示した ものである。

【００２２】 図４はガイドレール１とアタッチメント２にそれぞれ取付片1₁と張出片2₁のみ を突設し、両者をこの取付片1₁と張出片2₁の連結のみで固定した場合であり、図 ５，図６は図４の連結に加え、アタッチメント２にガイドレール１を取り囲んで 支持する支持片2₂を突設し、この支持片2₂によってガイドレール１を拘束した状 態でビス3bにより固定した場合である。

【００２３】 図７は取付片1₁と張出片2₁を共に並列して突設し、その先端を互いに対向する 側へ屈曲させ、この双方の屈曲片1₂，2₃を互いに弾性的に係合させることにより 固定した場合であり、この実施例ではガイドレール１の取付作業性がよい、とい う利点がある。

【００２４】

【考案の効果】

この考案は以上の通りであり、開口枠の室外側の見付け面にガイドレールと対 となったアタッチメントを重ねて固定し、このアタッチメントの室外側にガイド レールを固定することにより後付けを行うものであるため開口枠の形態や、その 開口部からの室外側への突出長さに関係なく、開口部の開口幅を確保しながら、 シャッターの設置の必要が生じた場合に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】縦枠にアタッチメントとガイドレールを取り付
ける様子を示した斜視図である。

【図２】既設の開口枠にシャッターを設置した様子を示
した横断面図である。

【図３】シャッターの外観を示した立面図である。

【図４】ガイドレールとアタッチメントの他の固定例を
示した縦断面図である。

【図５】図４の他の固定例を示した縦断面図である。

【図６】図５の変形例を示した縦断面図である。

【図７】ガイドレールをアタッチメントに係合した固定
例を示した縦断面図である。

【符号の説明】

Ｆ……開口枠、F₁……縦枠、f₁……見付け面、１……ガ
イドレール、1₀……本体、1₁……取付片、1a……係合
片、1₂……屈曲片、２……アタッチメント、2₀……取付
面、2₁……張出片、2a……係合溝、2₂……支持片、2₃…
…屈曲片、3a，3b……ビス、Ｓ……シャッター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 既設の開口枠Ｆの縦枠F₁に、シャッター
   Ｓの両端に位置し、その昇降を案内するガイドレール１
   をアタッチメント２を介して取り付けたガイドレール１
   の取付構造であり、アタッチメント２は縦枠F₁の室外側
   の見付け面f₁に重なり、これにビス3aで固定される取付
   面2₀と、この取付面2₀から室外側へ垂直に張り出す張出
   片2₁とを有し、ガイドレール１の室内側の張出片2₁に対
   応する位置には取付片1₁が突設されており、この取付片
   1₁が張出片2₁に取り付けられてガイドレール１がアタッ
   チメント２に固定されていることを特徴とするシャッタ
   ーにおけるガイドレールの取付構造。