JPH0542218A - 輸液装置 - Google Patents

輸液装置

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JPH0542218A
JPH0542218A JP3224751A JP22475191A JPH0542218A JP H0542218 A JPH0542218 A JP H0542218A JP 3224751 A JP3224751 A JP 3224751A JP 22475191 A JP22475191 A JP 22475191A JP H0542218 A JPH0542218 A JP H0542218A
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infusion
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sucker
encoder
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Tatsuro Kawasaki
達郎 川崎
Takeu Yamashita
剛卯 山下
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一雄 松原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】シリンジ内の吸子の位置を測定して輸液量を求
める。 【構成】枠5aの下部の手前側に、第1及び第2のリニ
アエンコーダ60及び61を第3及び第4位置間の上下
2段に取付ける。第1のリニアエンコーダ60は、吸子
の絶対位置及び移動量を検知するために、各幅が輸液開
始位置から輸液終了位置に近づくに連れて狭くなる複数
の凹凸部即ち透過部63及び遮光部64が形成され、或
は透過部63と隣接の透過部63との間に形成される遮
光部64の幅も輸液開始位置から輸液終了位置に近づく
に連れて狭く形成されたエンコーダ板65と、このエン
コーダ板65の凹凸部が発光部と受光部との間を横切れ
る第1のフォトインタラプタ66とを備える。エンコー
ダ板65において、第1の遮光部641 、第2の透過部
632 、第3の遮光部643 、第4の透過部634 、・
・・第2n−1の遮光部642n-1及び第2nの透過部6
2nの幅は、nが増大するに連れて指数的に減少するよ
うに設定する。但し、nは正の整数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンジ式注入ポンプ
を用いて各種薬液或は血液等を人体に注入する輸液装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸子をシリンジから引き出し
て、薬液を吸い上げたシリンジを装着部に取付け、この
吸子を、モータの回転を直線運動に変換したスライダで
一定速度に押圧して、自動的に輸液を行うようにした輸
液装置が知られている。この輸液装置は、特開昭48−
62289号公報、実開昭57−76637号公報、特
公昭62−44505号公報及び特公昭63−4439
0号公報に開示されている。
【0003】この種のポンプにおいては、輸液を実施す
る際に、モータの回転と、実際の輸液量とのフィードバ
ックされた輸液状態の監視が、モータの回転軸に取付け
たロータリエンコーダ、或は吸子を押圧しながら移動す
るスライダに取付けたリニアポテンショメータのブラシ
によって、行われていた。
【0004】
【発明が解決しようする課題】しかしながら、回転軸に
取付けたロータリエンコーダにより、スライダの移動を
監視する方式は、モータとスライダとの間の回転運動/
直線運動の変換機構が破損或はスリップした場合に、モ
ータがロータリエンコーダと共に回転しているが、スラ
イダが動いていない重大な故障を見逃す恐れがある。
【0005】また、リニアポテンショメータは、使用時
に、スライダの移動により微少抵抗の変化を移動距離に
換算しているが、外部からのノイズの影響を直接受け易
い。更に、リニアポテンショメータとスライダに固定さ
れるブラシとの間の機械的接触部が摩耗し易く、経時的
な寿命が短い等の問題がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、機械的な接触
を必要とせず、外来ノイズにも強いフォトインタラプタ
を用いたリニアエンコーダによりスライダの移動を監視
する輸液装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による輸液装置
は、薬液が収納されるシリンジと、このシリンジ内の吸
子を第1及び第2位置の間を所定の速度で移動させる駆
動機構と、これら第1及び第2位置に各々対応する第3
及び第4位置間に配置されると共に、前記吸子の絶対位
置及び移動量を検知する第1のリニアエンコーダとを備
えている。更に、前記第3及び第4位置間には、前記吸
子の移動方向を検知し、更に前記第1のリニアエンコー
ダと協働して前記吸子のより細かい移動量を検知する第
2のリニアエンコーダが配置される。
【0008】また、別の態様によれば、前記第1のリニ
アエンコーダには、各幅が前記第3位置から前記第4位
置に近づくに連れて狭くなる複数の透過部が形成され、
前記透過部と隣接の透過部との間に形成される複数の遮
光部の幅も前記第3位置から前記第4位置に近づくに連
れて狭く形成される。
【0009】一方、前記第2のリニアエンコーダには、
幅の異なる少なくとも3種類の透過部が順次配列され、
或は幅の異なる少なくとも3種類の遮光部とが順次配列
される。これの代りに、前記第2のリニアエンコーダに
は、透過部と遮光部との間に形成される境界線と、次の
境界線との距離が少なくとも3種類形成されて、これら
3種類の距離が順次配列される。また、前記第4位置近
傍には、第3のリニアエンコーダが配置されている。
【0010】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1には、本発明による一実施例の輸液装置1
の外観が示される。この輸液装置1のケース2には、薬
液が収納されるシリンジ3の輸液操作及び輸液状態を監
視する操作部4と、シリンジ3が装着され得る装着部5
とが設けられる。まず、シリンジ3は、用途によって例
えば総量10mm、20mm、30mm及び50mmの規格品が
用いられ、従って、規格に対応した外径を持っている。
このシリンジ3は、例えば50mmの規格品でも、製造メ
ーカによって吸子との摩擦係数が異なり、単位流量当た
りの押圧力が異なる。しかしながら、同一規格の同一製
造メーカのシリンジは、摩擦係数のバラツキが殆どな
く、従って摩擦係数が略一定である。
【0011】また、操作部4には、装着されたシリンジ
3の大きさを例えばLEDで表示する容量表示器6と、
種々の動作状態を表示する集中表示器7と、輸液開始表
示器8と、輸液停止表示器9と、輸液中の流量、累積流
量或はワンショット流量をml/hr(時間)或はmlの単位
で表示する4桁の数値表示器10とが配置される。
【0012】従って、集中表示器7は、自己診断プログ
ラムの動作中を指示する自己診断表示器と、輸液中の異
常例えば閉塞或は注入針の外れで点灯する閉塞/開放表
示器と、内蔵した二次電池が使用限度に達したことを指
示する低電圧表示器と、操作手順のミスを指示する操作
忘れ表示器と、輸液完了を指示する輸液完了表示器と、
輸液完了1分前を指示する待機表示器とを備える。
【0013】この操作部4には更に、緊急時に通常の輸
液中より多い量の輸液を送り得るワンショットボタン1
1、数値表示器10の表示内容を選択する輸液量ボタン
12、輸液開始/停止ボタン13、早送りボタン14及
び電源ボタン15が配置される。更に、数値表示器10
の上下には、桁毎に流量設定が行える流量設定ボタン1
6が配置されている。これら流量設定ボタン16は、毎
時0.0〜199.9mlの間で設定できる。また、空の
シリンジ3内の吸子を一定速度で押圧して、この時の押
圧力を押圧力損失値とみなして、圧損係数器に記憶する
学習機能設定ボタン17、或はブザー停止ボタン(図示
略)も配置される。
【0014】装着部5は、シリンジ3の外筒21が載せ
られる載置部22と、シリンジ3内を摺動する吸子23
を押圧して第1位置から第2位置まで移動し得るスライ
ダ24と、図2に示すように、このスライダ24を支持
しながら載置部22方向(矢印a方向)に駆動させる駆
動機構25とを備えている。まず、載置部22には、載
せられたシリンジ3を上から固定する保持部26と、こ
の保持部26の下部に配置されたシリンジ径検出器27
とが設けられる。また、スライダ24には、駆動機構2
5を解除してスライダ24を元の位置に戻させる解除ボ
タン28が設けられられる。更に、駆動機構25は、シ
リンジ3内の吸子23を第1位置(輸液開始位置)及び
第2位置(輸液終了位置)の間を所定の速度で移動させ
るもので、スライダ24と連結する一部がベローズ29
で覆われて、内部が見えないようなっている。
【0015】従って、シリンジ3と吸子23とを備えた
ポンプは、シリンジ3が保持部26に保持され、吸子2
3の後端部がスライダ24に当接される。尚、シリンジ
3の先端には、注射針に連通した柔軟な輸液パイプ(図
示略)が接続される。従って、シリンジ3が載置部22
に取付けられて、スライダ24が駆動機構25によって
吸子23を矢印a方向に所定速度で押された時には、シ
リンジ3内の薬液が所定流量で押出されて、輸液パイプ
及び注射針を経由して患者に注入される。
【0016】この駆動機構25は、図2に示すように、
装着部5の枠5aに摺動自在に支持される主軸30及び
解除軸を備えている。この主軸30は、一端がスライダ
24に固定され、他端が係合部材32に固定される。一
方、解除軸は、主軸30の向う側に平行に配置されて見
えないが、一端近傍がスライダ24に軸支され、他端近
傍が係合部材32に軸支され、一端がアームを介して解
除ボタン28に固定され、他端が係合部材の係合爪(図
示略)に固定される。
【0017】この係合部材32も、スライダ24と同様
に、装着部5の枠5a内で摺動自在に支持されると共
に、係合爪と係合し得る送りネジ34によって往復動作
させられる。即ち、係合部材32は、各々が装着部5の
枠5a内で主軸30及び解除軸と平行に配置される案内
棒(送りネジ34の手前側に配置されているが、図示し
ない)及び送りネジ34に摺動自在に取付けられる。こ
の送りネジ34は、装着部5の枠5aに軸支されると共
に軸方向に僅かに移動自在に支持され、一端34aが圧
力センサ40に当接し、他端に大歯車41が固定され
る。この大歯車は、図示しないモータの回転軸に固定し
た小歯車と噛合する。
【0018】このような装着部5の枠5aの下部の手前
側には、図3に示すように、各々が吸子23用の第1位
置(輸液開始位置)及び第2位置(輸液終了位置)に各
々対応する第3及び第4位置間に配置される第1のリニ
アエンコーダ60及び第2のリニアエンコーダ61が上
下2段に取付けられる。一方、装着部5の枠5aの下部
の奥側には、図4に示すように、第2の位置(終了位
置)近傍に配置される第3のリニアエンコーダ62が取
付けられる。
【0019】第1のリニアエンコーダ60は、吸子23
の絶対位置及び移動量を検知するために、各幅が輸液開
始位置から輸液終了位置に近づくに連れて狭くなる複数
の凹凸部即ち透過部63及び遮光部64が形成されたエ
ンコーダ板65と、このエンコーダ板65の凹凸部が発
光部と受光部との間を横切れる第1のフォトインタラプ
タ66とを備えている。また、この第1のリニアエンコ
ーダ60には、透過部63と隣接の透過部63との間に
形成される遮光部64の幅も輸液開始位置から輸液終了
位置に近づくに連れて狭く形成されてもよい。
【0020】従って、エンコーダ板65において、第1
の遮光部641 、第2の透過部632 、第3の遮光部6
3 、第4の透過部634 、・・・第2n−1の遮光部
642n-1及び第2nの透過部632nの幅は、nが増大す
るに連れて指数的に減少するように設定される。但し、
nは正の整数である。
【0021】このように、スライダ24即ち吸子23の
移動方向に沿い、移動距離に従って重み付けされたエン
コーダ板65は、透過部63と遮光部64との境界線
が、吸子23を押圧するスライダ24即ち係合部材32
に取付けた第1のフォトインタラプタ66の第1受光素
子66aによって検知され、一定速度で移動させられる
吸子23に関連して、この境界線と次の境界線との間の
通過時間を、予め記憶されたテーブルの内容と照合し
て、現在通過している位置が検知される。この場合、次
の境界線の位置に対応する吸子23の位置が検知され
る。
【0022】また、輸液は、吸子23をスライダ24で
押圧して、この押圧力をモニタする圧力センサ40から
の信号が一定になった時刻から開始されるので、その第
1の時刻が第1換算回路に記憶される。従って、輸液開
始位置が透過部63或は遮光部64の中間にあっても、
一定速度で吸子23を押圧して移動させて、次の境界線
(第2の時刻)とその次の境界線(第3の時刻)とを通
過した時点で、第1〜3の時刻から移動距離が算出で
き、シリンジ3の内径が予め解っているので、薬液の供
給量も算出できる。このように、輸液量は、第1〜3の
時刻と、輸液設定量より設定されたモータの速度とによ
って決定されるので、エンコーダ板65の枠5aに対す
る取付け位置が多少ずれても問題が生じない。
【0023】また、エンコーダ板65の複数の透過部或
は遮光部は、各幅が定数として距離テーブル即ちROM
に予め記憶され、各幅の通過分の輸液供給量もシリンジ
径と関連して予め供給量テーブル即ちROMに記憶され
ている。従って、第2及び第3の時刻の間の輸液供給量
は、供給量テーブルから引き出し、第1及び第2の時刻
間の輸液量のみを算出して、第1〜3時刻の間の輸液量
を得てもよい。また、これまで供給された輸液量から輸
液残量も算出される。勿論、特定の透過部或は遮光部を
通過する時間は、輸液設定量が決定された場合、計算で
きるので、この計算値と、モータによって実際駆動され
た時の実測値とを比較することによって、モータの故
障、スライダの故障等の発見が可能となる。
【0024】第2のリニアエンコーダ61は、吸子23
の移動方向を検知し、更に第1のリニアエンコーダ60
と協働して吸子23のより細かい移動量を検知するため
に、少なくとも3種類の幅を持つスリット(透過部)6
7或は遮光部68が形成されたエンコーダ板65と、こ
のエンコーダ板65のスリット部が発光部と受光部との
間を横切れる第2のフォトインタラプタ69とを備えて
いる。従って、第2のリニアエンコーダ61には、幅の
異なる3種類の透過部67(671 、672 、673
が順次配列され、これら隣接の透過部67間に一定幅の
遮光部68が順次配列される。これの代りに、第1の幅
の透過部671 と、第2の幅の遮光部682 と、第3の
幅の透過部673 と、第1の幅の遮光部681 と、第2
の幅の透過部672 と、第3の幅の遮光部683 とが順
次配列されてもよい。また、一定幅の透過部67と、遮
光部68(681 、682 、683 )とが順次配列され
てもよい。
【0025】この第2のリニアエンコーダ61は、シリ
ンジポンプとして、設定された輸液量に対してモータの
回転及びスライダ24の移動量及び移動方向を第1のリ
ニアエンコーダ60のそれより迅速に監視して、異常が
発生した場合迅速に警報を発生させるものである。従っ
て、第2のリニアエンコーダ61の透過部67或は遮光
部68の最大幅は、第1のリニアエンコーダ60のそれ
らの最小幅より同等か短く設定されている。
【0026】また、第1のリニアエンコーダ60の上側
には、スライダ24の移動方向に沿って、3種類以上の
重み付けをした細かい間隔で配置される透過部即ちスリ
ット671 、672 、673 が順次配列され、これらが
第2のフォトインタラプタ69の第2受光素子69aに
よって順番に検知されることによって、スライダ24即
ち吸子23の移動方向が第2換算回路で検知される。
【0027】即ち、透過部67と遮光部68との境界線
が、吸子23を押圧するスライダ24即ち係合部材32
に取付けた第2のフォトインタラプタ69の第2受光素
子69aによって検知され、一定速度で移動させられる
吸子23に関連して、この境界線と次の境界線との間の
通過時間を、予め記憶されたテーブルの内容即ち第1の
幅に対応する第1時間、第2の幅に対応する第2時間及
び第3の幅に対応する第3時間と照合して、前に記憶さ
れた内容と、今回の内容とを比較して、移動方向が検知
される。モータが逆転した場合には、前に記憶された内
容と今回の内容とが逆順になるので、直ぐに検知され
る。
【0028】勿論、第2のリニアエンコーダの透過部及
び遮光部の境界線は、第1のリニアエンコーダの特定位
置の透過部及び遮光部との相対位置が予め解っているの
で、それらのデータをROMに記憶し、輸液量を決定す
る上記第1〜3の時刻を得るものとして、採用してもよ
い。このように、輸液量は、第1のリニアエンコーダの
みを用いた場合のそれより短い期間が得られる第1〜3
の時刻と、輸液設定量より設定されたモータの速度とに
よって迅速に決定される。
【0029】第3のリニアエンコーダ62は、輸液終了
1分前の警報を発するために、図4に示すように、装着
部5の枠5aの奥側の輸液終了位置近傍に取付けられる
遮蔽板70と、この遮蔽板70が発光部と第3受光素子
71aとの間を横切れる第3のフォトインタラプタ71
とを備えている。図5には、第3のフォトインタラプタ
71が遮蔽板70に遮蔽される寸前の輸液終了1分前の
リニアエンコーダの位置或は2点鎖線で示す輸液終了位
置のリニアエンコーダの位置が示されている。この第3
のリニアエンコーダ62は、次の問題を改善するために
設けられる。
【0030】従来、輸液終了位置にフォトインタラプタ
を設置し、移動するスライダ部に遮蔽板を設けて、この
遮蔽板がフォトインタラプタの発光部及び受光部の間を
横切ったときに輸液完了としていた。この輸液装置では
多種多様のシリンジ、特にストローク長さが異なるシリ
ンジの場合に対応できない。例えば、シリンジのツバか
ら大中小のストローク長さを持つA,B,C型のシリン
ジを使用する時には、B型のシリンジに合わせて輸液完
了位置を設定した場合に、A型のシリンジをこの輸液装
置に取付けて動作させたときに、輸液が完了したものと
して輸液動作が停止しても、シリンジ内には輸液すべき
十分な量の薬液が残ることになる。また、C型のシリン
ジをこの輸液装置に取付けて動作させたときには、輸液
動作の完了前に、輸液が完了して、患者に輸液されない
危険な状態を生じさせると共に、輸液装置の故障の原因
ともなる。
【0031】従って、本発明による第3のリニアエンコ
ーダ62によれば、例えば、シリンジのツバから大中小
のストローク長さを持つA,B,C型のシリンジを使用
する時には、大のストローク長さから小のストローク長
さを引き算した変化分の長さの幅を少なくとも持つ遮蔽
板70をC型のシリンジに合わせて輸液完了概略位置を
設定している。従って、C型のシリンジによる輸液供給
が完了する前に、例えば約1分前にそろそろ輸液が完了
する旨の警報を第3換算回路から発すると共に、これ以
後の輸液状態を圧力センサ40によって監視し、シリン
ジ3の内面に吸子23の前面が当接して、この結果圧力
センサ40からの信号が急激に上昇する時刻を輸液完了
としている。この圧力センサ40は、輸液速度が極端に
遅い場合も考慮して、圧力値が連続的に検知できるスト
レンゲージ等が用いられる。
【0032】これの代りに、第1のリニアエンコーダ6
0によって、吸子23の輸液中の位置が常にモニタでき
るので、大中小のストローク長さを持つA、B、C型の
シリンジの輸液完了位置をROMに記憶して、輸液中の
吸子23の位置と、ROMに記憶された輸液完了位置と
を比較して、それらが一致したときに輸液完了としても
よい。この場合、シリンジと吸子との特有の摩擦係数
と、シリンジの径とによって、製造メーカが特定でき、
これによって、対応のシリンジの輸液完了位置を自動的
に選択してもよい。勿論、これら輸液完了位置から逆算
して、単位時間当たりの輸液量を考慮して、輸液完了1
分前の警報も発することができる。
【0033】これら第1〜3のリニアエンコーダ60〜
62は、エンコーダ板65及び遮蔽板70が装着部5の
枠5aに取付けられ、一方、第1〜3のフォトインタラ
プタ66,69及び71が、2本の支柱72を介して係
合部材32に固定されたプリント基板73に取付けられ
る。
【0034】図6には、本発明による輸液制御回路が示
される。この図において、シリンジ径検出回路27は、
2ビットの径信号を輸液量換算回路81に供給する。こ
の換算回路81は、輸液設定ボタン16で設定される輸
液設定量82の出力も供給されて、モータ制御回路43
に制御信号を送り、これによって、このモータ制御回路
43がモータ42を所定の速度で回転させる。また、輸
液量換算回路81は、輸液設定量信号を輸液量比較回路
83に供給する。一方、圧力センサ40からの圧力信号
は、アンプ40aを介して増幅された後に圧力換算回路
44に入力される。この圧力換算回路44は、A/D変
換後、2ビットの径信号に基いてシリンジ径の違いによ
る圧力差を換算して、薬液の単位面積当りの圧力値を求
め、この圧力値が一定になった時刻を開始時刻として記
憶する。この信号は、閉塞圧検出84と輸液完了85用
のプログラムに使用される。
【0035】一方、第1〜3のフォトインタラプタ6
6,69及び71の第1〜3受光素子69a,69a及
び71aからは、透過部と遮光部との境界線に対応する
遷移信号或は微分信号が第1〜3換算回路86,87,
88に各々入力される。第1換算回路86は、吸子23
の駆動位置、移動量及び輸液残量を換算するもので、そ
の出力を輸液量比較回路83に供給すると共に輸液残量
89用のプログラムを起動し、更に輸液完了85用のプ
ログラムを起動する。また、第2換算回路87は、移動
方向及びより細かい移動量を換算するもので、その出力
を輸液量比較回路83に供給すると共に、輸液完了85
用のプログラムを起動する。第3換算回路88は、輸液
完了位置を検出する輸液完了85用のプログラムを起動
する。輸液量比較回路83は、送量異常90用のプログ
ラムを起動して、その結果を輸液量換算回路81に供給
する。
【0036】また、図6に示すブロック図は、CPU、
ROM、RAM、I/O装置、A/D変換器及びD/A
変換器を備えたワンチップマイクロコンピュータシステ
ム或は通常のマイクロコンピュータシステムを使用でき
るが、これの代りにアナログ回路で構成することができ
る。勿論、上記の種々の回路は、プログラムで形成で
き、警報は、その内容に応じて音、光等による表示に変
更してよい。またモータとしてパルスモータを用いてよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による輸液装
置は、光学的な第1〜3のリニアエンコーダを用いたの
で、輸液中の輸液量が正確に把握でき、また、輸液完了
時或は輸液完了1分前の警報も正確に表示して、薬液の
無駄が生じず、更に、輸液完了1分前の警報によって、
看護婦等に無駄な行動をさせることなく迅速な輸液の交
換が実施できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の輸液装置を示す外観斜視図
である。
【図2】図1の輸液装置の一部破断断面図である。
【図3】本発明による駆動機構及びリニアエンコーダ部
分の手前側の一部破断正面図である。
【図4】図3のリニアエンコーダ部分の奥側の一部破断
正面図である。
【図5】輸液完了寸前の図3のリニアエンコーダ部分の
奥側の一部破断正面図である。
【図6】本発明による輸液制御回路を概略的に示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 輸液装置 3 シリンジ 25 駆動機構 40 圧力センサ 60 第1のリニアエンコーダ 61 第2のリニアエンコーダ 62 第3のリニアエンコーダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬液が収納されるシリンジと、 このシリンジ内の吸子を第1及び第2位置の間を所定の
    速度で移動させる駆動機構と、 これら第1及び第2位置に各々対応する第3及び第4位
    置間に配置されると共に、前記吸子の絶対位置及び移動
    量を検知する第1のリニアエンコーダとを備えた輸液装
    置。
  2. 【請求項2】前記第3及び第4位置間には、前記吸子の
    移動方向を検知し、更に前記第1のリニアエンコーダと
    協働して前記吸子のより細かい移動量を検知する第2の
    リニアエンコーダが配置されることを特徴とする請求項
    1に記載の輸液装置。
  3. 【請求項3】前記第1のリニアエンコーダには、各幅が
    前記第3位置から前記第4位置に近づくに連れて狭くな
    る複数の透過部が形成され、前記透過部と隣接の透過部
    との間に形成される複数の遮光部の幅も前記第3位置か
    ら前記第4位置に近づくに連れて狭く形成されることを
    特徴とする請求項1に記載の輸液装置。
  4. 【請求項4】前記第2のリニアエンコーダには、幅の異
    なる少なくとも3種類の透過部が順次配列されることを
    特徴とする請求項2に記載の輸液装置。
  5. 【請求項5】前記第2のリニアエンコーダには、幅の異
    なる少なくとも3種類の遮光部とが順次配列されること
    を特徴とする請求項2に記載の輸液装置。
  6. 【請求項6】前記第2のリニアエンコーダには、透過部
    と遮光部との間に形成される境界線と、次の境界線との
    距離が少なくとも3種類形成されて、これら3種類の距
    離が順次配列されることを特徴とする請求項2に記載の
    輸液装置。
  7. 【請求項7】、前記第4位置近傍には、第3のリニアエ
    ンコーダが配置されることを特徴とする請求項1に記載
    の輸液装置。
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