JP2785114B2 - 輸液装置 - Google Patents
輸液装置Info
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- JP2785114B2 JP2785114B2 JP7153832A JP15383295A JP2785114B2 JP 2785114 B2 JP2785114 B2 JP 2785114B2 JP 7153832 A JP7153832 A JP 7153832A JP 15383295 A JP15383295 A JP 15383295A JP 2785114 B2 JP2785114 B2 JP 2785114B2
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
を用いて各種薬液或は血液等を人体に注入する輸液装置
に関する。
シリンジ式ポンプに装着し、このシリンジの吸子をスラ
イダにより一定速度に押圧することによって自動的に輸
液を行うようにした輸液装置が知られている。この輸液
装置は、特開昭48−62289号公報、実開昭57−
76637号公報及び特公昭63−44390号公報に
開示されている。
無理なく、異状なく注入されることが重要である。そこ
で、薬液が患者に注入される直前の針の部分における圧
力の上限を決定し、この上限値に至る際のシリンジの吸
子に対する押圧力を算出し、この押圧力に達した時に警
報を発したり、ポンプの作動を停止するようにした輸液
装置が提供されている。
では、吸子に対する押圧力が上限値を越えて警報を発し
ても、異常が発生していない場合があった。これは、薬
液の粘性、注射針のゲージ即ち大きさ、患者の注入部位
(静脈/動脈/筋肉)によって注入圧が変化することを
考慮に入れていないからである。即ち、この上限値が粘
性の低い薬液に合わせて設定されているため、最近注目
されている粘性の高い高カロリーの薬液に対応していな
い。また、上限値は、圧損の大きいゲージの小さい注射
針を使用した場合や、動脈注入等の血圧が影響する注入
圧に対する反発力に対応していない。最悪の場合には、
患者の急変で血圧が上昇した場合に、輸液が警報によっ
て停止してしまうことがあった。
注射針のゲージ、患者の注入部位(静脈/動脈/筋肉)
による反発力を考慮して、注入圧の警報レベルを複数段
階に切り換えるようにした輸液装置を提供することを目
的とする。
は、薬液が収納されるシリンジと、このシリンジの容積
を一定速度で減少させる駆動機構と、このシリンジの内
圧を検知する圧力センサと、複数の上限値を有する上限
係数器と、前記圧力センサの検知出力を前記上限値と比
較する比較回路と、前記上限係数器からの前記上限値を
選択する選択スイッチとを備えている。また、前記圧力
センサの検知出力は、圧力換算回路において所定のビッ
ト数例えば8ビットのデジタル信号にA/D変換され
て、前記上限係数器のメモリに記憶された前記上限値と
前記比較回路において比較されるのが好ましい。更に、
輸液開始後の所定時間内に発生した警報に対応する前記
上限値を更新する学習機能を更に備えているのが好まし
い。
液が収納されるシリンジと、このシリンジの吸子を一定
速度で押圧する駆動機構と、この吸子に対する押圧力を
検知する圧力センサと、複数の上限値を有する上限係数
器と、前記圧力センサの検知出力を前記上限値と比較す
る比較回路と、前記上限係数器からの前記上限値を選択
する選択スイッチとを備えている。この圧力センサの検
知出力もデジタル信号にA/D変換され、学習機能が輸
液開始後の所定時間内に発生した警報に対応して前記上
限値を更新するのが好ましい。
明する。図1には、本発明による一実施例の輸液装置1
の外観が示される。この輸液装置1のケース2には、シ
リンジ3の輸液操作及び輸液状態を監視する操作部4
と、シリンジ3が装着され得る装着部5とが設けられ
る。まず、シリンジ3は、用途によって例えば総量10
mm、20mm、30mm及び50mmの規格品が用いられ、従
って、規格に対応した外径を持っている。このシリンジ
3は、例えば50mmの規格品でも製造メーカによって吸
子との摩擦係数が異なり、単位流量当たりの押圧力が異
なる。しかしながら、同一規格の同一製造メーカのシリ
ンジは、摩擦係数のバラツキが殆どなく、従って摩擦係
数が略一定である。
3の大きさを例えばLEDで表示する容量表示器6と、
種々の動作状態を表示する集中表示器7と、輸液開始表
示器8と、輸液停止表示器9と、輸液中の流量、累積流
量或はワンショット流量をml/hr(時間)或はmlの単位
で表示する4桁の数値表示器10とが配置される。
定時間点灯して警報用の上下限値の更新を指示する警報
レベル自動設定表示器と、この所定時間経過後に輸液中
の異常例えば閉塞或は注入針の外れで点灯する閉塞/開
放表示器と、内蔵した二次電池が使用限度に達したこと
を指示する低電圧表示器と、操作手順のミスを指示する
操作忘れ表示器と、輸液完了を指示する輸液完了表示器
と、輸液完了1分前を指示する待機表示器とを備える。
液量より多い量の輸液を送り得るワンショットボタン1
1、数値表示器10の表示内容を選択する輸液量ボタン
12、輸液開始/停止ボタン13、早送りボタン14及
び電源ボタン15が配置される。更に、数値表示器10
の上下には、桁毎に流量設定が行える流量設定ボタン1
6が配置されている。これら流量設定ボタン16は、毎
時0.0〜199.9mlの間で設定できる。また、空の
シリンジ3内の吸子を一定速度で押圧して、この時の押
圧力を押圧力損失値とみなして、圧損係数器に記憶する
学習機能設定ボタン17、或はブザー停止ボタン(図示
略)も配置される。
られる載置部22と、シリンジ3内を摺動自在に移動す
る吸子23を押圧し得るスライダ24と、図2に示すよ
うに、このスライダ24を支持しながら載置部22方向
(矢印a方向)に駆動させる駆動機構25とを備えてい
る。まず、載置部22には、載せられたシリンジ3を上
から固定する保持部26と、この保持部26の下部に配
置されたシリンジ径検出器27とが設けられる。また、
スライダ24には、駆動機構25を解除してスライダ2
4を元の位置に戻させる解除ボタン28が設けられ、駆
動機構25の一部はベローズ29で覆われて、内部が見
えないようなっている。
ポンプは、シリンジ3が保持部26に保持され、吸子2
3の後端部がスライダ24に当接される。尚、シリンジ
3の先端には、注射針に連通した柔軟な輸液パイプ(図
示略)が接続される。従って、シリンジ3が載置部22
に取付けられて、スライダ24が駆動機構25によって
吸子23を矢印a方向に所定速度で押された時には、シ
リンジ3内の薬液が所定流量で押出されて、輸液パイプ
及び注射針を経由して患者に注入される。
装着部5に摺動自在に支持される主軸30と、装着部5
に摺動自在に支持されると共に主軸30と平行に配置さ
れる解除軸とを備えている。この主軸30は、一端がス
ライダ24に固定され、他端が係合部材32に固定され
る。一方、解除軸は、主軸30の向う側に配置されて見
えないが、一端近傍がスライダ24に軸支され、他端近
傍が係合部材32に軸支され、一端がアームを介して解
除ボタン28に固定され、他端が係合部材の係合爪(図
示略)に固定される。
に、装着部5内で摺動自在に支持されると共に、係合爪
と係合し得る送りネジ34によって往復動作させられ
る。即ち、係合部材32は、各々が装着部5内で主軸3
0及び解除軸と平行に配置される案内棒及び送りネジ3
4に摺動自在に取付けられる。この送りネジ34は、装
着部5に軸支されると共に軸方向に僅かに移動自在に支
持される。なお、案内棒は、送りネジ34の手前側に配
置されているが、図示を省略する。
6のノブに連動して上下する遮蔽板と、この遮蔽板が発
光部と受光部との間を各々横切れる三段のフォトインタ
ラプタとを備える。この遮蔽板には切欠きが設けられ、
切欠きの幅は、シリンジ3の未装着時に全受光部が遮蔽
され、総量10mmのシリンジ3の装着時に下段の受光部
のみ(001)が露光され、20mmのシリンジ3の装着
時に中断及び下段の受光部(011)が遮蔽され、30
mmのシリンジ3の装着時に全受光部(111)が露光さ
れ、50mmのシリンジ3の装着時に下段の受光部のみ
(110)が遮光されるように設定される。従って、シ
リンジ径検出器27は、3段の受光部からの3ビット幅
のデジタル信号が入力されて、これらのデジタル信号を
シリンジの有無を示す1ビットと、シリンジの種類を示
す2ビットの径信号Rにデコードして出力するデコーダ
を備えている。
に、一端34aに圧力センサ40が取付けられ、他端に
減速歯車機構の大歯車41が固定される。この大歯車と
噛合する小歯車を回転軸に固定したモータ42は、図3
に示すようにモータ制御回路43の制御下で、流量設定
ボタン16からの流量信号及び径信号Rにより、所定の
速度で回転駆動される。これら流量信号及び径信号Rは
メモリに記憶される。
ジ3の吸子23に対する押圧力(換言すれば、シリンジ
3の内圧)を間接的に検出することができる。そして、
圧力センサ40から出力される圧力信号は、アンプを介
して増幅された後に圧力換算回路44に入力される。こ
の圧力換算回路44は、A/D変換後、2ビットの径信
号Rに基いてシリンジ径の違いによる圧力差を換算し、
薬液の単位面積当りの圧力を求めて、その出力が減算器
45に入力される。
3との間の摩擦係数に基づいて圧力損失値を出力する圧
損係数器46の出力も入力される。この圧損係数器46
は、数社の注射器製造メーカが選択できるシリンジ種別
選択スイッチ48からの、例えば3ビットの製造メーカ
信号Mが入力されるROM49を備える。このROM4
9には、例えば4種のシリンジ径に対応した2ビットの
径信号Rが入力されて、現在使用中の特定の製造メーカ
の特定の径の注射器に対応した圧力損失値を減算器45
に入力する。従って、ROM49に記憶される摩擦係数
に関連する値は、シリンジ3の規格及び製造メーカの仕
様に基づいて決定される。
シリンジ3内の吸子23を一定速度で押圧して、この時
の押圧力値を記憶する学習機能用のRAM或はレジスタ
50を備えてもよい。
患者の血管或は筋肉に正常に差し込まれているか否かを
示す閉塞検知用の上限係数器51の出力と、この注射針
或は輸液パイプが寝返り等の外的要因で外れたか否かを
示す開放検知用の下限係数器52の出力とが入力され
て、正味の押圧力信号と各々比較される。
は、閉塞圧レベル選択スイッチ53或は選択レジスタに
よって選択されるROM或はRAMである。この閉塞圧
レベル選択スイッチ53は、輸液の粘性に応じて上限係
数器及び下限係数器に記憶された適切な上下限値を出力
させるもので、通常容易に操作できないように本体内に
内蔵される。この選択スイッチ53は、輸液の粘性度、
針のゲージ及び患者の注入部位によって例えば16段階
の警報レベルを例えば看護婦等によって手動で選択でき
る。
の注入部位に正確に差し込まれている場合には、輸液の
注入を開始してから例えば1分以内の所定時間内に、輸
液の注入が安定状態に達することを利用して、警報レベ
ルの自動設定が可能である。この場合、輸液を開始して
から所定時間内には、比較回路47の出力が警報レベル
を達したときに上限係数器51及び下限係数器52用の
レジスタの内容を更新させて次の段階の警報レベルを選
択する。勿論、輸液開始後における所定時間内に発生し
得る警報に対応した上下限値を更新する学習機能は、所
定時間を経過した後において輸液中の患者の様態を十分
に監視することが重要である。
限値の間を超えることにより、対応の異常状態を検出し
て、アラーム信号を警報回路54に入力する。この警報
回路54は、異常状態に応じて図1の閉塞/開放表示器
7で表示すると共に、停止信号STをモータ制御回路4
3に送ってモータを停止させる。従って、輸液状態を常
に監視することができる。
報信号を出力する。例えば、輸液が終了したシリンジ3
を、新規な薬液を収容したシリンジ3に交換する場合に
は、予め記憶された前のシリンジ3の直径と、次のシリ
ンジ3の直径とが比較されて、比較結果が異なると警報
が発せられる。勿論、警報は、その内容に応じて音、光
等による表示状態を変えるようにしてよい。
U、ROM、RAM、I/O装置、A/D変換機能及び
D/A変換機能を備えたワンチップマイクロコンピュー
タシステム、或は通常のマイクロコンピュータシステム
が使用できるが、アナログ回路で構成することができ、
さらにモータとしてパルスモータを用いてよい。
置は、薬液の粘性、注射針のゲージ、患者の注入部位
(静脈/動脈/筋肉)による反発力を考慮して、注入圧
の警報レベルを複数段階に切り換えるようにしたので、
種々の粘性を持つ輸液に対応した警報レベルを設定で
き、これに基づいて、輸液中の針づまり等の異常を適確
に検出でき、常に安全に輸液を行うことができる。
る。
ロック図である。
Claims (4)
- 【請求項1】薬液が収納されるシリンジと、 このシリンジの容積を一定速度で減少させる駆動機構
と、 このシリンジの内圧を検知する圧力センサと、 複数の上限値を有する上限係数器と、 前記圧力センサの検知出力を前記上限値と比較する比較
回路と、 前記上限係数器からの前記上限値を選択する選択スイッ
チとを備えた輸液装置。 - 【請求項2】薬液が収納されるシリンジと、 このシリンジの吸子を一定速度で押圧する駆動機構と、 この吸子に対する押圧力を検知する圧力センサと、 複数の上限値を有する上限係数器と、 前記圧力センサの検知出力を前記上限値と比較する比較
回路と、 前記上限係数器からの前記上限値を選択する選択スイッ
チとを備えた輸液装置。 - 【請求項3】前記圧力センサの検知出力は、所定のビッ
ト数のデジタル信号にA/D変換されて、前記上限係数
器のメモリに記憶された前記上限値と前記比較回路にお
いて比較されることを特徴とする請求項1又は2に記載
の輸液装置。 - 【請求項4】輸液開始後の所定時間内に発生した警報に
対応する前記上限値を更新する学習機能を更に備えた請
求項1又は2に記載の輸液装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153832A JP2785114B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 輸液装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153832A JP2785114B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 輸液装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3224743A Division JPH0636824B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 輸液装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07308377A JPH07308377A (ja) | 1995-11-28 |
JP2785114B2 true JP2785114B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=15571072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP7153832A Expired - Lifetime JP2785114B2 (ja) | 1995-05-29 | 1995-05-29 | 輸液装置 |
Country Status (1)
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WO2014122739A1 (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-14 | テルモ株式会社 | 輸液ポンプ |
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CN104619368B (zh) | 2012-07-31 | 2018-11-30 | 三伟达保健系统有限责任公司 | 用于从输液泵分配流体的装置和方法 |
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-
1995
- 1995-05-29 JP JP7153832A patent/JP2785114B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH07308377A (ja) | 1995-11-28 |
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