JP2001245978A - シリンジポンプ及び閉塞検出時の駆動制御方法 - Google Patents

シリンジポンプ及び閉塞検出時の駆動制御方法

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JP2001245978A
JP2001245978A JP2000063304A JP2000063304A JP2001245978A JP 2001245978 A JP2001245978 A JP 2001245978A JP 2000063304 A JP2000063304 A JP 2000063304A JP 2000063304 A JP2000063304 A JP 2000063304A JP 2001245978 A JP2001245978 A JP 2001245978A
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slider
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pressure
kgf
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種々の注入パターン(プログラム入力パター
ン)、種々のシリンジに対してもより正確な閉塞検出が
でき、閉塞検出時においても不要なボーラスを発生させ
ることなく駆動制御を行うことができるシリンジポンプ
の提供。 【構成】 検出されるシリンジ閉塞圧を前記閾値と比較
する比較手段と、比較手段の結果に基づき、特定された
シリンジに応じてスライダを所定の容量分戻すかまたは
スライダにかかる荷重が所定値以下になるまでスライダ
を戻すように制御することをことを特徴とするシリンジ
ポンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンジ容量(シ
リンジ径)、シリンジメーカーに対応した種々のシリン
ジ、あるいは予め所定の薬剤が収納されたシリンジにつ
いて任意に閉塞圧を選択することができ、閉塞検出時に
モータの駆動制御を行うシリンジポンプ及びその駆動制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリンジポンプのスライダーに働く力を
検出し、モニターすることにより、シリンジ内に発生し
た閉塞圧を、選択設定された閾値と比較し、警報を発生
し、駆動を停止するシリンジポンプが提案されている。
(特許第2785114号)。
【0003】しかしながら、様々な種類のシリンジに対
する様々な閉塞圧の上限値(閾値)を設定し、これを検出
することが困難であり、また閉塞圧が閾値を越え、その
後、閉塞の原因が除かれた際に、シリンジ内の薬剤(薬
液)が一度に患者に注入される量(ボーラス量)を低減す
ることが困難であるという問題があった。
【0004】そこで本発明は、上記事情に鑑み、様々な
種類のシリンジに対する様々な閉塞圧の上限値を設定
し、また必要に応じて閉塞圧下限値をも設定し、これを
容易に検出・モニターすることができ、さらに、閉塞検
出時にもボーラス量が低減可能なシリンジポンプ及びそ
の駆動制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシリンジポンプは、シリンジの容量を検出
するシリンジ径検出手段と、シリンジのメーカーを設定
入力するメーカー設定手段と、注入パターンを入力する
注入パターン入力手段と、シリンジ断面積、シリンジ摺
動抵抗、シリンジ外径、シリンジの閉塞時のスライダ所
定容量戻し量、シリンジ閉塞圧の上限値を含むデータを
1つ以上のシリンジメーカー、シリンジ容量毎にテーブ
ル化して記憶する記憶手段と、検出されたシリンジ外径
と設定入力されたシリンジメーカー名に基づいて、セッ
トされたシリンジを特定する判断手段と、特定されたシ
リンジ及び閉塞圧上限値から選択された情報に基づいて
閉塞圧の閾値を決定する決定手段と、検出されるシリン
ジ閉塞圧を閾値と比較する比較手段と、比較手段の結果
に基づき、特定されたシリンジに応じてスライダを所定
の容量分戻すかまたはスライダにかかる荷重が所定値以
下になるまでスライダを戻すように制御することをこと
を特徴とするシリンジポンプである。
【0006】また、予め決められた注入パターンに従っ
てシリンジ内の薬液を注入するシリンジポンプであっ
て、セットされたシリンジに添付され、シリンジのメー
カー、シリンジ容量を含むシリンジの種類を特定する識
別情報を読取る読取り手段と、シリンジ断面積、シリン
ジ摺動抵抗、シリンジ外径、シリンジの閉塞時のスライ
ダ所定容量戻し量、シリンジ閉塞圧の上限値を含むデー
タを1つ以上のシリンジメーカー、シリンジ容量毎にテ
ーブル化して記憶する記憶手段と、検出されたシリンジ
外径と設定入力されたシリンジメーカー名に基づいて、
セットされたシリンジを特定する判断手段と、特定され
たシリンジ及び閉塞圧上限値から選択された情報に基づ
いて閉塞圧の閾値を決定する決定手段と、検出されるシ
リンジ閉塞圧を閾値と比較する比較手段と、比較手段の
結果に基づき、特定されたシリンジに応じてスライダを
所定の容量分戻すかまたはスライダにかかる荷重が所定
値以下になるまでスライダを戻すように制御することを
特徴とするシリンジポンプである。
【0007】また、予め決められた注入パターンに従っ
てシリンジ内の薬液を注入するシリンジポンプにおける
閉塞圧検出方法であって、シリンジの容量を検出するス
テップと、シリンジのメーカーを設定入力するステップ
と、薬剤の注入パターンを入力するステップと、検出さ
れたシリンジ容量と設定入力されたシリンジメーカー名
に基づいて、セットされたシリンジを特定するステップ
と、シリンジ断面積、シリンジ摺動抵抗、シリンジ外
径、シリンジの閉塞時のスライダ所定容量戻し量、シリ
ンジ閉塞圧の上限値を含むデータを1つ以上のシリンジ
メーカー、シリンジ容量毎にテーブル化して記憶された
データ、特定されたシリンジに基づいて閉塞圧上限値の
閾値を決定するステップと、検出されるシリンジ閉塞圧
を閾値と比較するステップと、比較手段の結果に基づ
き、特定されたシリンジに応じてスライダを所定の容量
分戻すかまたはスライダにかかる荷重が所定値以下にな
るまでスライダを戻すように制御するステップとからな
ることを特徴とするシリンジポンプの閉塞時駆動制御方
法である。
【0008】また、予め決められた注入パターンに従っ
てシリンジ内の薬液を注入するシリンジポンプにおける
閉塞圧検出方法であって、セットされたシリンジに添付
され、シリンジのメーカー、シリンジの容量を含むシリ
ンジの種類を特定する識別情報を読取るステップと、薬
剤の注入パターンを入力するステップと、シリンジ断面
積、シリンジ摺動抵抗、シリンジ外径、シリンジの閉塞
時のスライダ所定容量戻し量、シリンジ閉塞圧の上限値
を含むデータを1つ以上のシリンジメーカー、シリンジ
容量毎にテーブル化して記憶されたデータ、特定された
シリンジに基づいて閉塞圧上限値の閾値を決定するステ
ップと、検出されるシリンジ閉塞圧を閾値と比較するス
テップと、比較手段の結果に基づき、特定されたシリン
ジに応じてスライダを所定の容量分戻すかまたはスライ
ダにかかる荷重が所定値以下になるまでスライダを戻す
ように制御するステップとからなることを特徴とするシ
リンジポンプの閉塞時駆動制御方法である。
【0009】この閉塞圧は、少なくとも2つ以上の領域
を有するものである。また、この閉塞圧は、所定のサン
プリング周期による移動平均値に基づいて閾値と比較さ
れて判断されるものである。また、この閉塞圧の閾値に
おけるボーラス量閉塞圧下限値をさらに含み、下限値は
1つ以上のシリンジメーカー、シリンジ容量毎にテーブ
ル化して記憶されているものである。また、所定容量
(V(ml))は、閉塞圧閾値をP(kgf/cm2)として、予め
テーブル化して記憶された各シリンジ毎の固有のボーラ
ス量をV(ml)とし、任意の閉塞検出圧閾値をP(kgf/c
m2)として、V(ml)=V(ml)・P(kgf/cm2)/P(kgf
/cm2)である。また、荷重の所定値FIV(kgf)は、静脈
圧相当値をPIV(kgf/cm2)、シリンジ断面積をA(cm2)
として、FIV(kgf) =PIV(kgf/cm2)・A(cm2) で
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
添付図面を参照して説明する。図1はシリンジポンプ1
の外観斜視図であって、操作パネル部2fを前方にし
て、通常右手で操作される設定ダイヤル6が見えるよう
に示した図である。
【0011】本図において、このシリンジポンプ1は、
ICU、CCU、NICUでの、栄養補給や輸血、化学
療法剤、麻酔剤などの薬液注入を目的とした、微量持続
注入ポンプであって、流量表示等を行うための操作パネ
ル部2fが図示のように上面において略集中するように
設けられており、操作性を良くしている。
【0012】また、この操作パネル2fは基本的にエン
ボスシートカバーで覆われており、JIS0920の防
滴試験を満足する防滴設計がなされており、例えば不注
意にこぼれた薬液等を簡単に拭きとることができるよう
にするとともに、薬液等が内部に侵入するのを防ぐため
の高い防滴性を備えている。
【0013】このために上カバー2と下カバー3は耐薬
品性を備える成形樹脂材料から一体成形されるととも
に、各カバー2、3の互いの接続面において例えばシリ
コーンエラストマー製のラバーシール4を介在させてか
らネジ止めする構成にすることで、内部に液体等の異物
が入り込むことを防止するように構成されている。
【0014】また、注入の高精度と操作性の向上を重視
するためにマイクロコンピュータ制御による精密な注入
動作制御を実現可能にするとともに、外部から見易い位
置において上方に突出して設けられた動作インジケータ
7が赤色または緑色に多色に点灯、点滅したり、回転点
灯表示するようにしてその動作状態や警報状態が遠方か
らでもモニターできるようにして安全性を万全にしてい
る。さらにまた、ブザーも内蔵されており、安全性を考
えた、各種警報機能が備わっている。
【0015】また、小型・軽量であるので、持ち運びも
簡単であり、複数台数を同時使用する場合にも使用に便
利となるように設計されている。さらにまた、装置の右
側面の設定ダイヤル6を回すことで回転速度と回転方向
に応じた数値設定が短時間でできるようにする一方で、
表示パネルの表示部11に設定値を表示できるようにし
て、流量などの数値の設定変更時は、設定ダイヤル6の
操作によりワンアクションで簡単に行えるようにしてい
る。
【0016】さらに、多連使用(多数併用)できる形状
と、使い易くさらにビルドアップ可能なデザインとなっ
ており、形状寸法は、例えば高さH:110mm×幅
W:322mm×奥行きD:115mmと小型であり、
重量は約1.8Kg程度とするとともに、電源はAC商
用電源と、内蔵バッテリ、DC12VAの3系統にして
いる。
【0017】また内蔵バッテリは充電時間は15H(時
間)であり、外部から簡単に交換可能にするために下カ
バー3の底部において蓋で被われて、コネクタ接続され
て着脱可能に設けられている。また、交換寿命は3年以
上とする一方で、充電コントロールをトリクル充電とし
ている。さらに、充電バッテリーのセル破損検出/セル
破損安全対策により過放・充電防止を実現している。そ
して、耐熱用(Ni−Cd)バッテリーを使用し、新品
バッテリーで警報発生まで180分以上,シャットダウ
ンまで210分以上動作できるようにしている。
【0018】また、μg/kg/min,mg/kg/h等
の体重当りの薬剤注入のための表示部10と、流量・予
定量・積算量の各表示部11他が操作パネル2f上に設
けられる一方で、設定ダイヤル6は洗浄のために簡単に
取り外すことができるように凹部6eが形成されてお
り、この部分に爪先を入れて回動しつつ外側に移動して
外すことができるように構成されている。
【0019】次に、シリンジの本体(不図示)をセット
するために上カバー2にはシリンジステージ2aとシリ
ンジの本体と一体的に形成されているフランジ部(不図
示)がセットされるスリット部2cが一体射出成形され
る一方で、クランプ5を回動自在に支持するクランプ支
柱2b(破線図示)も同様に一体形成されている。
【0020】そして、図中の矢印A4方向に駆動される
スライダ組立体50は、ケースの凹部2d上を往復移動
する一方で、破線図示のスライダー送り機構に対して後
述するパイプシャフト、インナークラッチシャフトの端
部において連結固定されており、スライダ組立体50の
クラッチレバー52を手動で操作することでシリンジの
押子(不図示)を簡単に装着または取り外すことができ
るように構成されている。
【0021】図2は、操作パネル部2fの平面図であ
る。本図において、電源スイッチ15と、AC/DCラ
ンプ16とバッテリーランプ17が左端部において集中
配設されている。これらランプの隣りには体重当りの薬
剤注入表示部10が配設されているが、この体重当りの
薬剤注入表示部10が無い機種も十分に使用可能である
ので、無い機種もある。この体重当りの薬剤注入表示部
10には、表示オン/オフスイッチ10aと、項目切り
換えスイッチ10bが設けられている。
【0022】一方、この表示部10の上にはクランプ5
を使用してセットしたときに、クランプの上下方向の移
動量を電気信号に変換してからシリンジ外径(容量)を検
出するシリンジ径検出手段50により自動計測して、セ
ットされたシリンジの容量(容積)10cc(ml),2
0cc(ml),30cc(ml)、50cc(ml)
を表示するようにしたシリンジ表示ランプ18が設けら
れている。
【0023】また、クランプ5の下方には透明アクリル
樹脂等から上に向けて突起する形状になるように成形さ
れた動作インジケータ7が設けられており、内蔵の赤色
と緑色に適宜光るようにした発光ダイオード7a〜7d
が点灯したり点滅したり、図示の矢印方向に回転するよ
うに内側で光が散乱するようにして、注入動作状態を電
光表示できるようにしている。
【0024】クランプ5の隣りにはシリンジポンプに設
けられている閉塞検出機構による設定検出圧力を3段切
り換え表示する表示ランプ19a、19b、19cが設
けられている。これらランプの隣りには、残量アラーム
ランプ20、バッテリーアラームランプ22他が集中的
に配設されている。
【0025】これらのランプの隣りには流量・予定量・
積算量ランプ23、24、25を備えた7セグメントの
LEDの表示部11が設けられている。この表示部11
には、メーカー入力手段40で設定入力されたメーカー
名、または識別情報読取り手段62(後述)で読取られた
メーカー名が記号または文字で表示される。
【0026】この表示部11の右側には表示切り換えス
イッチ26と積算クリアスイッチ27が設けられてい
る。そして、表示部11の下方には早送りスイッチ30
と、開始スイッチ29と停止/消音スイッチ28が設け
られている。また、残量位置警報、残時間(終了時刻)警
報のいずれかまたは両方を選択できる選択手段(選択ス
イッチ)61も設けられている。
【0027】続いて、シリンジのフランジをスリット2
cにセットするためにシリンジのフランジを、スリット
2cに入れる。その後にシリンジの本体Sをシリンジス
テージ2a上にセットするようにしてから、クランプに
よりシリンジのクランプが行われる。
【0028】以上のスリット2cとシリンジステージ2
aにはさらに小径の円弧溝部が一体形成されており、小
容量小径のシリンジを不動状態で保持することができる
ようにしている。以上でシリンジのセットが終了する。
このとき、シリンジに添付され、シリンジのメーカー、
シリンジ容量を含むシリンジの種類を特定する識別情報
(バーコード等)を読取る読取り手段を設け、シリンジを
特定するようにすることができる。
【0029】続いてクラッチを解除してスライダーを移
動させるが、このとき図1に示すスライダー組立体50
のクラッチレバー52を押すと、スライダーが手で動か
せるようになる。そこで、シリンジの押子(不図示)がス
ライダー組立体50に当接するようにしてから、クラッ
チレバー52を離すと、左右フック(不図示)53、5
4がシリンジSの押子SPを自動的に保持するようにな
る。即ち、クラッチレバー52を離すと、スライダーの
フックがシリンジの押子を挟み込む状態になる。以上が
基本のセット動作である。
【0030】また、このスライダ送り機構にはさらに閉
塞検出機構が設けられている。シリンジの押子(不図示)
を押すことにより中に入っている薬液を注入することが
できるようにしているが、この時に、シリンジ及びその
他の輸液流路中の抵抗の作用によって、逆方向へ作用す
る力が生じる。
【0031】このようにして、生じた力は、圧力センサ
ー(不図示)のたわみとなり、この機構的なたわみを電
気的な出力に変換して、ある設定値(E2PROMに記
憶されている)にまで達すると異常状態を知らせるアラ
ームとして動作インジケータ7に表示するとともに警報
音(ブザー)を発生(鳴動)する。
【0032】また、このようにシリンジ及びその他の輸
液流路中の抵抗から生じる負荷設定は、上カバー2上の
表示パネルに設けられた3個の表示ランプ19a、19
b、19cにより3段切り換え表示されて、その負荷設
定値は、下記の通りとなっている。 (1)H(高);(800±200mmHg) (2)M(中);(500±100mmHg) (3)L(小);(300±100mmHg) この負荷設定値は、シリンジ外径D(cm)、シリンジサイ
ズ(シリンジ容量)(ml)、シリンジ断面積A(cm2)、シリ
ンジの摺動抵抗Fs(kgf)等を考慮し、1社以上のシリン
ジメーカー毎に各種シリンジ容量についてテーブル化さ
れ閾値P(kgf/cm2)として記憶手段(メモリ)91に記憶
されている。また、各シリンジ毎の固有のボーラス量を
V(ml)とし、任意の閉塞検出圧閾値をP(kgf/cm2)と
して、V(ml)=V(ml)・P(kgf/cm2)/P(kgf/cm2)
と換算した値も1社以上のシリンジメーカー毎に各種シ
リンジについて記憶手段(メモリ)91に記憶されてい
る。さらに、荷重の所定値FIV(kgf)も、静脈圧相当
値をPIV(kgf/cm2)、シリンジ断面積をA(cm2)とし
て、FIV(kgf) =PIV(kgf/cm2)・A(cm2) と換算
して1社以上のシリンジメーカー毎に各種シリンジ容量
について記憶手段(メモリ)91に記憶されている。
【0033】テーブル化され、セツトされ特定されたシ
リンジに基づいて1つ選択された閾値P(kgf/cm2)の換算
値Fp(kgf)[=P(kgf/cm2)ラA(cm2)−Fs(kgf)]と、
スライダーを経て上述の圧力センサー(不図示)で検出
された圧力値(荷重F(kgf))とを比較する。なお、この
荷重F(kgf)は、好ましくは、所定のサンプリング周
期、例えば0.05秒毎に所定数、例えば16個サンプリング
し、移動平均値を得ることにより、シリンジ、駆動部の
ガタなどによるノイズ成分を除去することにより得られ
る。得られた結果は、セグメント表示部19dにセグメ
ント表示し、所定の閾値以上になると、前記固有のボー
ラス量(V(ml))分スライダーを戻す(所定量モーター
を逆回転させる)か、前記静脈圧相当(FIV(kgf))分に
なるまでスライダーを戻す(所定量モーターを逆回転さ
せる)。こうして不必要なボーラス量を発生させないよ
うにしている。
【0034】一方、残量検出・残位置機構は動作途中で
残量が少なくなった場合に重要な機能であって、ポンプ
が動作を継続して移動されてシリンジの押子が移動さ
れ、ある任意の位置に到達すると、ポテンショメータの
レバーに接する状態になる。
【0035】このように当接した状態から、さらに移動
が継続されると、ポテンショメータの値が予め記憶され
た所定値(後で詳述する、予告警報位置)に達する。こ
の時に、所定時間(時分)後に予定の注入が 終了するこ
とを知らせるアラームとして残量アラームランプ21に
表示するとともに、残時間/残量表示部12に残時間
(分)または残量(ml)のいずれかを表示するかまたは残時
間(分)または残量(ml)を交互に表示し、警報音を発生・
表示させる。
【0036】以上のようにして、ポンプの薬液注入の動
作が完了すると、送り方向とは逆方向へ移動して、初期
の位置へスライダーは戻されて、ポテンショメータのレ
バーは、レバーに接続された引張りバネの力により、初
期の位置に戻るように構成されている。
【0037】また、シリンジ押子/クラッチはずれ検出
機構は、ポンプの送り動作中に、誤ってクラッチレバー
52が握られて、クラッチを構成するハーフナット(不
図示)とリードネジ(不図示)の歯合状態が切られた
か、或いは、何らかの負荷の作用等により、同様のこと
が起った場合に警報音を発生し、インジケータ19eの
点滅等により異常を知らせるものである。
【0038】次に、シリンジ断面積A(cm2)、押切終了
位置LE(cm)、シリンジ外径D(cm)のデータを、1つま
たは複数のシリンジメーカー、サイズ(ml)毎にCPU内
部の交換可能メモリ(E2PROM)にシリンジ断面積
データが記憶・保持されている。さらに体重当たりの薬
剤注入(ガンマ)注入と、予定量注入、アラーム・駆動
状態表示が設けられており、アラームは立体表示となっ
ており、駆動状態で、LED点灯箇所が回転するように
している。
【0039】バッテリー残量表示はバッテリーの残量が
3段階にバッテリーランプ17において表示されるよう
にしている。また、従来は、バッテリー残量の検知につ
いてはバッテリー電圧に基づき行っていたが、本機では
電流の積算で行うことで、より高精度にバッテリー残量
を検出する。
【0040】この、設定ダイヤル6は、時計まわりに回
転すると各種設定値がアップされて図1,2に示された
表示部11に表示が行われる。同様に反時計まわりに設
定ダイヤル6が回転されると設定値がダウンするように
表示部11に表示されるようにしている。
【0041】具体的には、図2の表示パネル上に配設さ
れた表示切り換えスイッチ26を押圧すると、流量ラン
プ23と、予定量ランプ24と積算量ランプ25が順次
点灯されて、各設定が行えるようになっている。
【0042】そこで、流量設定を行うときは、表示切り
換えスイッチ26を押圧して流量ランプ23が点灯する
状態にしてから、設定ダイヤル6を回転するようにして
設定する。この結果表示部11において設定値の表示が
おこなわれる。この表示範囲は、0.0〜1200ml
/h(〜999.9:0.1ml/hステップ)(10
00〜 :1ml/hステップ)となっており、最低流
量→0.0とするとともに広い注入範囲を設定可能にし
ている。また、各メーカーの各種類のシリンジについて
保証できるようにしている。また、流量設定値「0」の
とき、ブザーがワンショット発報して開始できないよう
にしている。さらに流量設定値が駆動可能な流量範囲を
越えている場合にも、ブザーがワンショット発報して開
始できないようにしている。
【0043】また、積算量を設定するためには、表示切
り換えスイッチ26を押圧して積算ランプ25が点灯す
る状態にしてから、図2に示した表示部11を見ながら
上記の設定ダイヤル6を回転して設定する。このときの
積算量の表示範囲は、0.0〜999.9ml(0.1
mlステップ)であって、最低積算量→0.0となって
おり、モータ35の出力軸に固定されているエンコーダ
ーのパルスカウント値から積算する一方、早送りスイッ
チ30が押圧されてから早送りされる早送り量を加算さ
れるようにしている。
【0042】また、注入量の設定は体重;0.0〜30
0.0Kg(0.1Kgステップ)で、薬剤量;0.0
〜999.9mg(0.1mgステップ)、溶液量;
0.0〜999.9ml(0.1mlステップ)、投与
量;0.00〜99.99(μg/kg/minまたは
mg/kg/h)(0.01ステップ)で可能なように
している。
【0044】そして、最低流量は0.0から流量表示さ
れ、体重,薬剤量,溶液量,投与量を入力すると、流量
が自動計算され表示されるようになっており、表示され
た流量で開始できるようになっている。この計算結果
が、設定可能流量(0.1ml/h以上,1200ml
/h以下)を逸脱していた場合には、表示部11の流量
表示が、数字以外の「----」となる表示になり、これに
前後してブザーがワンショット発報してポンプ動作を開
始できないようにしている。
【0045】一方、計算結果が1200ml/h以内の
とき、計算結果を表示するが、300.1ml/h以上
の計算結果であって、かつシリンジの種類が10〜30
ccであることが自動検知された場合には、開始スイッ
チ29が押されてもブザーがワンショット発報して開始
できないようにしている。
【0046】次に、早送りスイッチ30が押されると送
液流量がアップされて、シリンジ50ccの場合には1
200ml/h、30ccの場合には500ml/h、
20ccの場合には400ml/h、シリンジ10cc
の場合には300ml/hでの送液が行われる。
【0047】また、予定量設定の表示範囲は0.0〜9
99.9ml(0.1mlステップ)で、最低予定量→
0.0となっており、内部の選択スイッチにより、動作
選択できるようになっている。そして、予定量=0.0
の場合には開始スイッチ29が押された時に、ブザーが
ワンショット発報するとともに予定量LEDの予定量ラ
ンプ24が点滅して開始出来ないようになっている。
【0048】また、予定量<=積算量では予定量ランプ
24のLEDが点滅してブザー発報して続行できないよ
うにしている。 また、注入中において予定量<=積算
量となると予定量ランプ24のLEDが点滅してブザー
の発報がなされて、自動的にKVO運転に切り換わる。
この時、流量は、KVO(0.1ml/h)表示するの
で、停止・消音スイッチ28を一度押すと消音する。こ
のKVO運転継続中に再アラームがあり、再度停止スイ
ッチ28が押されると停止する。
【0049】一方、装置に対する電源投入時の初期表示
は、メモリーモード以外の時において、「0」mlとな
っている。
【0050】また、鳴動の優先順位としては、基本的に
は、(a)閉塞、シリンジ外れ、クラッチ外れの発生、
(b)バッテリー電圧低下(2分、4分、6分、8分、
10分、10分以上)、(c)押切予告警報(残量予告
警報)、(d)開始忘れ音の順となるように、優先順位
が高く設定されている。また、多重的に警報が発生する
ときは、順次の高い方に切り換えるようにしている。同
様に、消音時において、警報が多重的に発生したとき
は、優先順位の高いアラームを発するようにするととも
に、開始忘れ音のように間欠的に発生する間に、キーク
リック、ワンショット発報は割り込んで鳴動することが
できるようにしている。
【0051】一方、再度、図2参照して、動作インジケ
ータ7の動作は、(a)正常運転中は、設定流量に対応
して4段階の異なる速度で、内蔵の発光ダイオード7a
〜7dが緑色に時計回転方向に順次点滅する。(b)運
転停止中は警報時の赤色点灯を除いて、緑色は消灯す
る。(c)開始忘れの時は、全て発光ダイオード7a〜
7dが赤色点滅する。(d)外部からの通信を受信した
ときは、一瞬緑色に点滅するようになっている。
【0052】上述したシリンジポンプの使用説明を第1
の実施例について図3のフローチャート、図5のブロッ
ク図を参照して行う。下準備として、まず、用具の確認
をして、シリンジポンプ1と付属のポールクランプとA
C電源ケーブルと輸液スタンド(不図示)と薬液の入った
シリンジ(不図示)、留置針の以上が揃っていることを確
認する。この後に、ポールクランプ(不図示)を輸液スタ
ンドに固定して、ポールクランプを輸液スタンドにしっ
かりと固定する。このために、シリンジポンプの底にあ
るネジ穴に、ポールクランプの取りつけネジをいれて固
定する。次に、本体右側面のACインレット8にAC電
源ケーブルを接続し、プラグをアース端子付のAC10
0Vのコンセントに接続する。
【0053】AC電源が接続されると、バッテリーラン
プ17が点灯して、内蔵バッテリーに充電されている状
態になっていることが表示される。
【0054】そこで、電源を入れるために電源スイッチ
15を約1秒押して電源を入れるとすべてのランプが3
回点滅して、またブザーが鳴って自動的にセルフチェッ
クが行われる(ステップS1)。この時、AC/DCラ
ンプ16は点灯する一方で、流量・予定量・積算量の各
表示ランプ23、24、25が点灯する。また流量・予
定量・積算量の表示部11に、予め設定されているシリ
ンジメーカーが約3秒間、数字で表示される。セットさ
れたシリンジが設定されているメーカー名と一致するか
否か必ず確認する(ステップS2)。
【0055】シリンジメーカーが妥当でない場合は、メ
ーカー名入力部(入力手段)40でメーカー名を設定入
力する(ステップS3)。設定入力されたメーカー名が
表示部11に文字または記号で表示される。
【0056】所定時間経過後に流量・予定量・積算量の
表示部11のシリンジメーカーの数字が消えて、表示部
11に「0.0」と表示される。また動作インジケータ
7はこの時、消灯している。
【0057】一方、シリンジの種類の表示ランプ18は
内蔵の4個の全ての表示ランプが点滅した状態で、シリ
ンジ(不図示)が装着されていないことを表示してシリ
ンジセットを促す。シリンジのセットは以上の表示がす
べて確認できたら行われる。
【0058】シリンジを注入ライン(チューブ)と薬液
が満たされたシリンジを無菌的な環境で行い接続した
ら、シリンジの本体をステージ2a上にセットしてクラ
ンプ5で係合させる。
【0059】続いて、シリンジのフランジ(不図示)を
スリット2cにセットするためにシリンジのフランジ
を、スリット2cに入れる。その後にシリンジの本体S
をシリンジステージ2a上にセットするようにしてか
ら、クランプ5を所定方向に回動すると、ロック状態が
外れてシリンジクランプを行い、セットされたシリンジ
径検出手段(検出部)50でシリンジ径(シリンジ容
量)が検出される(ステップS4)。
【0060】続いて、スライダー組立体のクラッチレバ
ーを押して、クラッチを解除してスライダーを移動する
が、このときスライダーのクラッチレバーを押すと、ス
ライダーが手で動かせるようになる。
【0061】そこで、シリンジの押子がスライダー組立
体に当接するようにしてから、クラッチレバーを離す
と、左右フックが押子を自動的に保持するようになる。
即ち、クラッチレバーを離すと、スライダーのフックが
シリンジの押子を挟み込む状態になる。
【0062】シリンジのセットが終わったら、プライミ
ングを行う。このプライミングは、患者に穿刺する前に
必ず行う必要があり、早送りスイッチ30を押すと動作
インジケータ7が回転表示されて、ポンプ動作が開示さ
れて留置針の先端から薬液が出る。この早送りスイッチ
30を押し続け、薬液を留置針の先端まで送ると、積算
量ランプ25が点滅する。
【0063】また、流量・予定量・積算量の表示部11
は早送り中は、積算量ランプ25が点滅し、流量・予定
量・積算量の表示部11に、プライミング量が表示され
る。このプライミング量は、0.1mlステップで積算
量に加算される。ここで、積算クリアスイッチ27を押
すことにより、積算量を「0」にクリアすることもでき
る。
【0064】このプライミングは、シリンジと本体の隙
間を無くすことで本体のスライダー組立体50の作用面
がシリンジの押子と隙間なく当接する状態にするために
重要であるので必ず行うようにする。
【0065】以上のプライミングが終了したら、設定入
力手段(入力部)60で注入パターン(注入量)の設定を
行うが、このとき先ず流量ランプ23が点灯しているこ
とを確認する。この流量ランプ23が点灯していない場
合には、表示切換スイッチ26を押して、流量ランプ2
3を点灯させる状態にする。
【0066】この後に、入力部60の一部を構成する設
定ダイヤル6を回して、1時間当たりの流量を設定する
が、このとき設定ダイヤル操作の誤動作防止を図り安全
を確保するために、回しはじめてから半周の間は数値が
変化しないようになっている。また、半周を超えるとブ
ザーが鳴り数値が変化する。
【0067】この数値の増減は設定ダイヤル6を手前に
回すと数値が減り、後ろに回すと数値は増えるようにな
っている。また、停止/消音スイッチ28を押した状態
で設定ダイヤル6を回すと数値は上位桁で急速に変化す
る。
【0068】シリンジ種類と最大流量については、シリ
ンジの種類により、設定できる最大流量が設定されてお
り、例えば30mlのシリンジで最大流量300ml/h
となっている。したがって、最大流量より大きな数値を
設定し、開始スイッチ29を押した場合には、流量設定
値が点滅して、注入は開始されないようになっているの
で、再度、設定し、設定を完了する(ステップS5)。
【0069】閉塞検出圧レベルの設定とブザー音量の設
定は、停止/消音スイッチ28を押し、表示切換スイッ
チ26を押して行う。先ず、閉塞検出圧レベルの設定変
更は、停止/消音スイッチ28を押しながら、同時に表
示切換スイッチ26を押すと、流量・予定量・積算量の
表示部11に「P***」と表示され、設定モードにな
る。そのまま停止/消音スイッチ28を押しながら、表
示切換スイッチ26を離して、押すことで、閉塞圧設定
値ランプ19a、19b、19cの近傍の印刷文字の
「L」(低)・「M」(中)・「H」(高)が順番に点灯する
ので希望する閉塞圧力のレベルを選択し、すべてのスイ
ッチから指を離し、停止/消音スイッチ28を押し、積
算クリアスイッチ27を押すことで閉塞検出圧レベルの
選択設定入力を行う(ステップS6)。なお、上記***
は、上記L,M,Hに対応した数値である。こうして、停
止/消音スイッチ28、表示切換スイッチ26、積算ク
リアスイッチ27が閉塞圧選択手段としての機能を果た
している。
【0070】選択選定入力された閉塞圧力レベルと、シ
リンジ径(容量)・シリンジメーカ名に基づいて、予めテ
ーブル化された閉塞圧閾値(上限値及び/または下限値)
が自動的に選択され、薬剤の注入が開始される(ステッ
プS7)。
【0071】所定のサンプリング周期(例えば0.05秒毎
に連続して所定数(16個)サンプリングし、その移動平均
値を演算し、閉塞圧が閾値を越えているか否かを判断す
る(ステップS8)。
【0072】閉塞圧が閾値を越えている場合には、注入
動作を停止し(ステップS9)、警報を発生、表示し((ス
テップS10)、記憶された所定のシリンジに対応する
固有のボーラス量(V(ml))分スライダーを戻す(所定
量モーターを逆回転させる)か、前記静脈絵相当(FIV
(kgf))分になるまでスタイダーを戻す(所定量モーター
を逆回転させる)(ステップS11)。
【0073】閉塞圧が閾値を越えていない場合には注入
を継続する(ステップS12)。残量/残時間選択スイッ
チ(選択手段)で選択入力されたデータに基づいて、予告
警報位置LNE(cm)が制御部(CPU)90において
以下のように演算される。
【0074】<残量で設定した場合>設定する残量VNE
(ml)に設定するとすると、警報位置LNE(cm)
を、上述のテーブル化された記憶データに基づき、押切
位置LE(cm)、シリンジ断面積A(cm2)として、押切
位置 LNE(cm)=LE(cm)+VNE(ml)/A(c
m2) を演算する。 <残時間で設定した場合>設定する残量VNE(ml)に設
定するとすると、警報位置LNE(cm)を、上述のテー
ブル化された記憶データに基づき、注入速度R(mL/h)、
残時間T(h)、シリンジ断面積A(cm2)として、押切位置
LNE(cm)=LE(cm)+R(mL/h)×T(h)/
A(cm2) を演算する。
【0075】以上のようにして押子が予告警報位置の比
較演算が行われ(ステップS13)、押子が予告警報位置
に達するとアラーム(警報)が発生し、動作インジケータ
7が黄色に発色し回転点灯(点滅)(ステップS14)し、
所定時間後に注入を終了する(ステップS15)。する。
【0076】シリンジを本体1にセットしてから、流量
設定が終了した時点から約2分間経過しても、注入が開
始されない場合には、ブザーが鳴って開始忘れを知らせ
る。そこで、停止/消音スイッチ28を押すとブザーが
鳴り止むようにしている。注入中に、注入パターン(流
量)の変更を行う場合は、注入の一時停止を実行して注
入を停止状態にした後、設定ダイヤル6を含む設定入力
手段60で再設定を行う。この時、停止/消音スイッチ
28を押すと動作インジケータ7が消灯する。
【0077】予定した量の薬液が注入されたら、停止状
態を確認して、シリンジを取り外すが、このためにクラ
ンプ5を上方に引き上げから、約90度回す状態にして
保持する。続いて、スライダー50のクラッチレバー5
2を押して、左右フック部材53、54を開くようにし
てシリンジを取り外す。その後に、再度使用しない場合
には電源スイッチ15を約2秒以上押し続けて切る。
【0078】次に、シリンジに貼付された商品情報を読
取り手段62により自動的に読み取る場合について図4
のフローチャート、図5のブロック図に基づいて説明す
る。そこで、電源を入れるために電源スイッチ15を約
1秒押して電源を入れるとすべてのランプが3回点滅し
て、またブザーが鳴って自動的にセルフチェックが行わ
れる(ステップS21)。この時、AC/DCランプ1
6は点灯する一方で、流量・予定量・積算量の各表示ラ
ンプ23、24、25が点灯する。また流量・予定量・
積算量の表示部11に、予め設定されているシリンジメ
ーカーが約3秒間、数字で表示される。セットされたシ
リンジの商品情報(バーコード)を商品情報読取手段62
で自動的に読み取ることにより、シリンジの種類を特定
する(ステップS22)。設定されているメーカー名と一
致するか否か必ず確認する(ステップS23)。
【0079】シリンジメーカーが設定されたものと異な
る場合は、メーカー名入力部(入力手段)40でメーカ
ー名を設定入力する(ステップS24)。シリンジメー
カーが設定されたものと同じ場合は、次の注入パターン
の設定を行う(ステップS25)。設定入力されたメーカ
ー名が表示部11に文字または記号で表示される。
【0080】注入パターンが設定入力されると、閉塞圧
閾値設定(ステップS26)を行うが、これ以降の使用方
法は、図3のフローチャートと同様なので説明を省略す
る。
【0081】ここで、体重当りの注入について説明す
る。先ず表示ON/OFFスイッチ10aを約2秒以上
押し続けると上記注入設定表示部10が点灯し、体重当
りの注入(ガンマ注入)が可能となる。続いて、項目切換
スイッチ10bを押すと注入設定表示部10の表示画面
が変化し、項目切換スイッチ10bを押すごとに、体重
当りの注入速度(注入量)、体重、薬剤量、溶液量が点滅
表示される。表示が点滅している箇所が設定変更の可能
な項目となるので、所望の項目を表示した状態で設定ダ
イヤル6を回すことで、注入設定表示部10の画面上の数
値を変化させて数値を設定する。また停止/消音スイッ
チ28を押しながら設定ダイアル6を回すと、それぞれ
のステップ値が急速に変化させることができる。このガ
ンマ注入設定表示部10の画面は設定した、体重当りの
注入量、体重、薬剤量、溶剤量により、流量(注入速度)
を自動計算して、表示される。
【0082】特殊機能の設定として、本体内部の切り換
えスイッチの操作により、必要に応じた各モードの設定
変更が可能となっている。これらの特殊機能として流量
・予定量・積算量の表示部11の予定量を標準モード
と、予定量モードに変更できるようになっている。標準
モードでは、表示切換スイッチ26を押すごとに、流
量、積算量の順で表示され、予定量の設定はできなくな
っている。
【0083】また、本体内部の切り換えスイッチの操作
によって、予定量モードに切り換えると、表示部11の
表示は、流量、予定量、積算量の順になり、予定量を設
定することが可能となる。こ予定量の設定のためには表
示切換スイッチ26を押して予定量ランプ24が点灯し
た状態にしてから、設定ダイヤル6を回して予定量を設
定する。この設定は、0.1mlステップで変更でき
る。予定量を設定して、注液を開始した場合において、
積算量が予定量に達すると、予定量ランプ24が点滅し
てブザーが鳴る。
【0084】このように予定量の設定が行われた場合に
は、薬液の注入は、KVO(キープベインオープン)機
能は0.1ml/hの流量(注入速度)で継続される。途
中で確認したい場合は停止/消音スイッチ28を押すと
動作インジケータ7が点灯し、ブザーが鳴り止む。この
時、キープベインオープン機能は継続しており、停止/
消音スイッチ28をもう一度押すと、動作インジケータ
7が消灯し、キープベインオープン機能が解除されて停
止状態になり、予定量モードでの注入が終る。
【0085】再アラームは、標準モードと消音モードに
変更でき、動作インジケータ7の赤色点滅し、ブザーが
鳴る状態であって、ブザー消音後、2分以上アラーム状
態が解除されない場合、ブザーが再度鳴るようにする標
準モードと、消音モードであって、2分以上アラーム状
態が続いても、再アラーム機能が作動しない状態に設定
できる。
【0086】開始忘れ警告は、標準モードと消音モード
に変更でき、動作インジケータ7が赤色点滅し、ブザー
が鳴る標準モードであって開始可能な状態で、停止状態
が2分以上続いた場合、ブザーが鳴り、開始忘れを知ら
せるモードと、消音モードであって、停止状態が2分以
上続いても、開始忘れアラーム機能が作動しないモード
に設定できる。
【0087】シリンジメーカーの変更は、内部切り換え
スイッチにより可能としているが、この特殊機能の設定
は、不注意に行うと事故発生にもなるので通常は行えな
いようにしている。
【0088】閉塞検出圧レベルの設定とブザー音量の設
定は、停止/消音スイッチ28を押し、表示切換スイッ
チ26を押して行う。先ず、閉塞検出圧レベルの設定変
更は、停止/消音スイッチ28を押しながら、同時に表
示切換スイッチ26を押すと、流量・予定量・積算量の
表示部11に「P***」と表示され、設定モードにな
る。そのまま停止/消音スイッチ28を押しながら、表
示切換スイッチ26を離して、押すことで、閉塞圧設定
値ランプ19a、19b、19cの近傍の印刷文字の
「L」「M」「H」が順番に点灯するので希望する設定
になったら、すべてのスイッチから指を離し、停止/消
音スイッチ28を押し、積算クリアスイッチ27を押す
ことで閉塞検出圧レベルの設定ができる。なお、上記*
**は、上記L,M,Hに対応した数値である。
【0089】また、ブザー音量の設定変更は、停止/消
音スイッチ28を押しながら、同時に積算クリアスイッ
チ27を押し、流量・予定量・積算量の表示部11に、
「bEL*2」と表示されて、設定モードになる。その
まま停止/消音スイッチ28を押しながら、積算クリア
スイッチ27を離して、押すことで、表示が「bEL:
1],「bEL:2].「bEL:3]とブザー音量の
大、中、小に対応して変化するので希望する音量になっ
たら、すべてのスイッチから指を離してブザー音量の設
定が行う。
【0090】電源集中ボックスにより、DC電源での使
用もできる。この場合には、AC電源ケーブルが本体1
から外れていることを確認し、本体右側面のDCコネク
タ9にDCケーブルを接続する。続いて、電源スイッチ
15を入れるとAC/DCランプ16が点灯してDC電
源が供給される。
【0091】また、AC電源とDC電源がどちらも供給
されない場合には、自動的に内蔵バッテリーに切り換わ
り、AC/DCランプ16は消灯し、内蔵バッテリーで
約3時間連続使用できるようになる。また、内蔵バッテ
リーは電源のON/OFFに拘わらず、AC電源か、D
C電源が接続されている時に充電される。この充電中は
バッテリーランプ17が点灯して、バッテリーの残量を
3段階のレベルで表示する。このバッテリー残量の目安
としては、3個全てのランプが点灯している場合は、約
160分以上の使用が可能となり、ランプが2個点灯と
きは約80分以上の動作時間があり、ランプが1個のみ
点灯している場合は、約30分以上の使用が可能とな
る。3個全てが点滅している場合は、2個または1個し
か点灯しない場合はバッテリーが劣化していることを示
す。
【0092】また、内蔵バッテリーの残量がさらに低下
すると、バッテリーアラームランプ22が点滅し、また
ブザーが鳴るのでAC電源を接続して速やかにACかD
Cの電源に接続して使用する。
【0093】また、ノイズマージンは例えば電気メスを
近傍で使用した場合を想定して、電源インパルス;2K
V,500nSec、ラジエーション;1KV,3方向
を満足するようにした。さらに携帯電話(5W)を近傍
で使用しても耐えるようにしてある。また、静電気ノイ
ズマージンは接触放電ア8KV、気中放電ア15KVで誤
動作しないようにして、ノイズ規格の海外;FCC P
rat.18とCISPR 11(IEC 60601
−1−2)とVDEDIN57871を満足するように
した。電撃防護形式はCLASS *I(3KV以上)
でTYPE CF(接地洩れ;0.5mA以下)の国
内;JIS T1001,T1002と海外;IEC6
0601−1を満足するようにした。
【0094】耐薬品性はアルコールで拭かないようにし
たが、アルコール程度の耐薬品性を備えるように外層は
ABSグレードV0にし、かつ銘版,印刷文字,表示等
が消失しないように裏側印刷する等して対処した。
【0095】また駆動推力(押子を押す力)は最大で約
15Kg・fで約20Kg・fに耐えるとともに、実測
で機械(送り)精度が±1%以内の高精度にすることが
でき、かつシリンジの各メーカーの各種類について保証
できるようにした。
【0096】具体的にはスライダーの移動量を実測する
ことで、 (A) 流量<1.0ml/h 60分(long−term);±5%以下 (B) 1.0ml/h≦流量<5.0ml/h 2分のobservation window;±2%
以下 かつ、 60分(long−term);±1%以下 (C)5.0ml/h≦流量 2分のobservation window;±1%
以下 にした。
【0097】また、流量精度は±3%以内の高精度にす
るために各メーカーの各種類について保証できるように
して吐出量を実測した。 (A) 1.0ml/h≦流量<5.0ml/h 2分のobservation window;±5%
以下 (B) 1.0ml/h≦流量 60分(long−term);±3%以下 (C) 開始後10分で95%以上となることを確認し
た。体重当りの注入量表示部10はバックライト付き
(イエロー又はグリーン)の液晶である。各7セグメン
トからなる数字表示器である。体重・Kg・薬剤量・m
g・溶液量ml・投与量・μg/kg/minまたはm
g/kg/h等の表示ができ、体重;7SEG4桁+小
数点1SEG、薬剤量;7SEG4桁+小数点1SE
G、溶液量;7SEG4桁+小数点1SEG、投与量;
7SEG4桁+小数点1SEGで表示する。また通常注
入モード選択のとき、全画面がバックライト消灯する。
【0098】また流量・積算量・予定量表示部11は見
やすいLED表示であり、7SEG4桁+小数点1SE
Gであってγモード設定中のとき、自動的に流量表示に
切り換わる。また、体重当りの注入(μg/kg/mi
nまたはmg/kg/h等)モード設定中、設定値に対
応し逐次流量表示が切り換わる、積算量又は予定量表示
のとき、約15秒間放置されると自動的に流量表示に切
り換わるようにしている。
【0099】アラームはEr*とCPU暴走とスイッチ
操作とセルフチェックの時に発生するが、分かり易い音
色でかつ不快感がないようにしており、さらに海外規格
対応と音量3段階切り換え可能(パネル操作)とし、ま
た設定音量の記憶と設定時の音量レベル表示を可能にし
ている。その最大音量は1m離れて65dB以上として
あり、さらに自励式(CPUの暴走時に発報するよう)
にしている。
【0100】また、音色は3周波数(2〜4KHz程
度)であってCPUからPWM出力可としてあり、(ア
ラーム→PWM出力、ウォッチドッグ→ハード発振)す
るようにしてある。この音量切り換え手順は、(1)ア
ラーム状態(電圧低下、残量を除く)のとき、切り換え
不可であって積算クリアを押し、(2)停止スイッチを
押しながら、スイッチを押す度に中→大→小→中→・・
・と変化(ブザーは1.5秒発報する)(3)ブザーに
同期して流量表示部に、7Segにて中=「b−2」、
大=「b−3」、小=「b−1」と表示される。(4)
結果をEEPROMに書き込むようにしている。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシリンジ
ポンプによれば、種々の注入パターン(プログラム入力
パターン)、種々のシリンジに対してもより正確な閉塞
検出ができ、閉塞検出時においてもボーラスを発生させ
ることなくシリンジの駆動制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリンジポンプ本体の外観斜視図で
ある。
【図2】 操作パネル部2fの平面図である。
【図3】 モーターの駆動制御のフローチャート(第1
実施例)を示す図である。
【図4】 モーターの駆動制御のフローチャート(第2
実施例)を示す図である。
【図5】 本発明のシリンジポンプのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1…シリンジポンプ本体、2…上カバー、3…下カバ
ー、4…ラバーシール、5…クランプ、6…設定ダイヤ
ル、7…動作インジケータ、7a〜7d…発光ダイオー
ド、8…ACインレット、9…DC電源コネクタ、10
…体重当り注入設定表示部、11…流量・予定量・積算
量の表示部、12…外部通信コネクタ、13…ナースコ
ールコネクタ、15…電源スイッチ、16…AC/DC
ランプ、17…バッテリーランプ、18…シリンジ表示
ランプ、19a〜19c…閉塞ランプ、21…残量アラ
ームランプ、22…バッテリーアラームランプ、23…
流量ランプ、24…予定量ランプ、25…積算量ラン
プ、26…切り換えスイッチ、27…積算クリアスイッ
チ、28…停止/消音スイッチ、29…開始スイッチ、
30…早送りスイッチ、52…クラッチレバー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め決められた注入パターンに従ってシ
    リンジ内の薬液を注入するシリンジポンプであって、 シリンジの容量を検出するシリンジ径検出手段と、 該シリンジのメーカーを設定入力するメーカー設定手段
    と、 注入パターンを入力する注入パターン入力手段と、 シリンジ断面積、シリンジ摺動抵抗、シリンジ外径、シ
    リンジの閉塞時のスライダ所定戻し量、シリンジ閉塞圧
    の上限値を含むデータを1つ以上のシリンジメーカー、
    シリンジ容量毎にテーブル化して記憶する記憶手段と、 検出されたシリンジ外径と設定入力されたシリンジメー
    カー名に基づいて、セットされたシリンジを特定する判
    断手段と、 特定されたシリンジ及び前記閉塞圧上限値から選択され
    た情報に基づいて閉塞圧の閾値を決定する決定手段と、 検出されるシリンジ閉塞圧を前記閾値と比較する比較手
    段と、 前記比較手段の結果に基づき、前記特定されたシリンジ
    に応じてスライダを所定の容量分戻すかまたはスライダ
    にかかる荷重が所定値以下になるまでスライダを戻すよ
    うに制御することを特徴とするシリンジポンプ。
  2. 【請求項2】予め決められた注入パターンに従ってシリ
    ンジ内の薬液を注入するシリンジポンプであって、 セットされたシリンジに添付され、シリンジのメーカ
    ー、シリンジ容量を含むシリンジの種類を特定する識別
    情報を読取る読取り手段と、 シリンジ断面積、シリンジ摺動抵抗、シリンジ外径、シ
    リンジの閉塞時のスライダ所定戻し量、シリンジ閉塞圧
    の上限値を含むデータを1つ以上のシリンジメーカー、
    シリンジ容量毎にテーブル化して記憶する記憶手段と、 検出されたシリンジ外径と設定入力されたシリンジメー
    カー名に基づいて、セットされたシリンジを特定する判
    断手段と、 特定されたシリンジ及び前記閉塞圧上限値から選択され
    た情報に基づいて閉塞圧の閾値を決定する決定手段と、 検出されるシリンジ閉塞圧を前記閾値と比較する比較手
    段と、 前記比較手段の結果に基づき、前記特定されたシリンジ
    に応じてスライダを所定の容量分戻すかまたはスライダ
    にかかる荷重が所定値以下になるまでスライダを戻すよ
    うに制御することを特徴とするシリンジポンプ。
  3. 【請求項3】前記閉塞圧は、少なくとも2つ以上の領域
    を有するものである、請求項1~2のいずれかに記載の
    シリンジポンプ。
  4. 【請求項4】前記閉塞圧は、所定のサンプリング周期に
    よる移動平均値に基づいて前記閾値と比較されて判断さ
    れることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の
    シリンジポンプ。
  5. 【請求項5】前記閉塞圧の閾値におけるボーラス量閉塞
    圧下限値をさらに含み、該下限値は1つ以上のシリンジ
    メーカー、シリンジ容量毎にテーブル化して記憶されて
    いることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の
    シリンジポンプ。
  6. 【請求項6】前記所定容量(V(ml))は、前記閉塞圧閾
    値をP(kgf/cm2)として、予めテーブル化して記憶され
    た各シリンジ毎の固有のボーラス量をV(ml)とし、任意
    の閉塞検出圧閾値をP(kgf/cm2)として、V(ml)=
    V(ml)・P(kgf/cm2)/P(kgf/cm2)であることを特徴
    とする請求項1~5のいずれかに記載のシリンジポン
    プ。
  7. 【請求項7】前記荷重の所定値FIV(kgf)は、静脈圧
    相当値をPIV(kgf/cm2)、シリンジ断面積をA(cm2)と
    して、FIV(kgf) =PIV(kgf/cm2)・A(cm2) であ
    ることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のシ
    リンジポンプ。
  8. 【請求項8】予め決められた注入パターンに従ってシリ
    ンジ内の薬液を注入するシリンジポンプにおける閉塞圧
    検出方法であって、シリンジの容量を検出するステップ
    と、 該シリンジのメーカーを設定入力するステップと、 薬剤の注入パターンを入力するステップと、 検出されたシリンジ容量と設定入力されたシリンジメー
    カー名に基づいて、セットされたシリンジを特定するス
    テップと、 シリンジ断面積、シリンジ摺動抵抗、シリンジ外径、シ
    リンジの閉塞時のスライダ所定戻し量、シリンジ閉塞圧
    の上限値を含むデータを1つ以上のシリンジメーカー、
    シリンジ容量毎にテーブル化して記憶されたデータ、特
    定されたシリンジに基づいて前記閉塞圧上限値の閾値を
    決定するステップと、 検出されるシリンジ閉塞圧を前記閾値と比較するステッ
    プと、 前記比較手段の結果に基づき、前記特定されたシリンジ
    に応じてスライダを所定の容量分戻すかまたはスライダ
    にかかる荷重が所定値以下になるまでスライダを戻すよ
    うに制御するステップとからなることを特徴とするシリ
    ンジポンプの閉塞時駆動制御方法。
  9. 【請求項9】予め決められた注入パターンに従ってシリ
    ンジ内の薬液を注入するシリンジポンプにおける閉塞圧
    検出方法であって、 セットされたシリンジに添付され、シリンジのメーカ
    ー、シリンジの容量を含むシリンジの種類を特定する識
    別情報を読取るステップと、 薬剤の注入パターンを入力するステップと、 シリンジ断面積、シリンジ摺動抵抗、シリンジ外径、シ
    リンジの閉塞時のスライダ所定戻し量、シリンジ閉塞圧
    の上限値を含むデータを1つ以上のシリンジメーカー、
    シリンジ容量毎にテーブル化して記憶されたデータ、特
    定されたシリンジに基づいて前記閉塞圧上限値の閾値を
    決定するステップと、 検出されるシリンジ閉塞圧を前記閾値と比較するステッ
    プと、 前記比較手段の結果に基づき、前記特定されたシリンジ
    に応じてスライダを所定の容量分戻すかまたはスライダ
    にかかる荷重が所定値以下になるまでスライダを戻すよ
    うに制御するステップとからなることを特徴とするシリ
    ンジポンプの閉塞時駆動制御方法。
  10. 【請求項10】前記閉塞圧は、少なくとも2つ以上の領
    域を有するものである、請求項8~9のいずれかに記載
    のシリンジポンプの閉塞時駆動制御方法。
  11. 【請求項11】前記閉塞圧は、所定のサンプリング周期
    による移動平均値に基づいて前記閾値と比較されて判断
    されることを特徴とする請求項8~9のいずれかに記載
    のシリンジポンプの閉塞時駆動制御方法。
  12. 【請求項12】前記閉塞圧は、閉塞圧下限値をさらに含
    み、該下限値は1つ以上のシリンジメーカー、シリンジ
    容量毎にテーブル化して記憶されていることを特徴とす
    る請求項8~11のいずれかに記載のシリンジポンプの
    閉塞時駆動制御方法。
  13. 【請求項13】前記所定容量(V(ml))は、前記閉塞圧
    閾値をP(kgf/cm2)として、予めテーブル化して記憶さ
    れた各シリンジ毎の固有のボーラス量をV(ml)とし、任
    意の閉塞検出圧閾値をP(kgf/cm2)として、V(ml)
    =V(ml)・P(kgf/cm2)/P(kgf/cm2)であることを特
    徴とする請求項8~12のいずれかに記載のシリンジポ
    ンプの閉塞時駆動制御方法。
  14. 【請求項14】前記荷重の所定値FIV(kgf)は、静脈
    圧相当値をPIV(kgf/cm2)、シリンジ断面積をA(cm2)
    として、FIV(kgf) =PIV(kgf/cm2)・A(cm2) で
    あることを特徴とする請求項8~12のいずれかに記載
    のシリンジポンプの閉塞時駆動制御方法。 【0001】
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