JP2000350782A - シリンジポンプ及び注入方法 - Google Patents

シリンジポンプ及び注入方法

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JP2000350782A
JP2000350782A JP11163226A JP16322699A JP2000350782A JP 2000350782 A JP2000350782 A JP 2000350782A JP 11163226 A JP11163226 A JP 11163226A JP 16322699 A JP16322699 A JP 16322699A JP 2000350782 A JP2000350782 A JP 2000350782A
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syringe
injection
alarm
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Yasuharu Tachibana
康晴 橘
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 決められた注入パターンに基づいて薬液を注
入し、所定位置において警報を発生するシリンジポンプ
の提供。 【解決手段】 シリンジの容量を検出するシリンジ径検
出手段と、シリンジのメーカーを設定入力するメーカー
設定手段と、注入パターンを入力する注入パターン入力
手段と、入力された注入パターンに基づいてモータを駆
動制御し、シリンジの押子を押圧してシリンジ内の薬液
を注入する駆動制御手段とからなり、設定入力された注
入パターンに基づいて薬液注入の終了前の押子位置を演
算し、押子位置に該押子が到達した時に警報を発生させ
ることを特徴とするシリンジポンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、決められた注入パ
ターンに基づいて薬液を注入し、所定位置において警報
を発生するシリンジポンプおよびこのシリンジポンプに
よる薬液の注入方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め決められた一定の注入速度に基づ
き、検出されたシリンジ断面積(シリンジ容量)から算出
される注入終了時間と、検出されたシリンジ押子位置に
基づいて、注入終了の所定時分前に警報発生する輸液装
置が提案されている(特公昭62−44505号、特公
平1−17380号)。
【0003】しかしながら、注入速度が変化する間欠注
入のようなプログラム注入(投与)では、所定終了時間
前に警報を発生させることができないという問題があっ
た。
【0004】そこで本発明は、上記事情に鑑み、注入速
度が変化する間欠注入のようなプログラム注入(投与)
においてもシリンジの種類・注入パターンによらず、所
定終了時間前に警報を発生させることができるシリンジ
ポンプ及びそれを用いた薬液の注入方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシリンジポンプは、予め決められた注入パ
ターンに従ってシリンジ内の薬液を注入するシリンジポ
ンプであって、シリンジの容量を検出するシリンジ径検
出手段と、シリンジのメーカーを設定入力するメーカー
設定手段と、注入パターンを入力する注入パターン入力
手段と、入力された注入パターンに基づいてモータを駆
動制御し、シリンジの押子を押圧してシリンジ内の薬液
を注入する駆動制御手段とからなり、 設定入力された
注入パターンに基づいて薬液注入の終了前の押子位置を
演算し、押子位置に該押子が到達した時に警報を発生さ
せることを特徴とするシリンジポンプである。
【0006】本発明の注入方法は、予め決められた注入
パターンに従ってシリンジ内の薬液を注入する方法であ
って、シリンジの容量を検出するステップと、該シリン
ジのメーカーを設定入力するステップと、注入パターン
を入力するステップと、入力された注入パターンに基づ
いてモータを駆動制御し、シリンジの押子を押圧してシ
リンジ内の薬液を注入するステップとからなり、設定入
力された注入パターンに基づいて薬液注入の終了前の押
子位置を演算し、該押子位置に該押子が到達した時に警
報を発生させるようにしたことを特徴とする薬剤の注入
方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
添付図面を参照して説明する。図1はシリンジポンプ1
の外観斜視図であって、操作パネル部2fを前方にし
て、通常右手で操作される設定ダイヤル6が見えるよう
に示した図である。
【0008】本図において、このシリンジポンプ1は、
ICU、CCU、NICUでの、栄養補給や輸血、化学
療法剤、麻酔剤などの薬液注入を目的とした、微量持続
注入ポンプであって、流量表示等を行うための操作パネ
ル部2fが図示のように上面において略集中するように
設けられており、操作性を良くしている。
【0009】また、この操作パネル2fは基本的にエン
ボスシートカバーで覆われており、JIS0920の防
滴試験を満足する防滴設計がなされており、例えば不注
意にこぼれた薬液等を簡単に拭きとることができるよう
にするとともに、薬液等が内部に侵入するのを防ぐため
の、高い防滴性を備えている。
【0010】このために上カバー2と下カバー3は耐薬
品性を備える成形樹脂材料から一体成形されるととも
に、各カバー2、3の互いの接続面において例えばシリ
コーンエラストマー製のラバーシール4を介在させてか
らネジ止めする構成にすることで、内部に液体等の異物
が入り込むことを防止するように構成されている。
【0011】また、注入の高精度と操作性の向上を重視
するためにマイクロコンピュータ制御による精密な注入
動作制御を実現可能にするとともに、外部から見易い位
置において上方に突出して設けられた動作インジケータ
7が赤色または緑色に多色に点灯、点滅したり、回転点
灯表示するようにしてその動作状態や警報状態が遠方か
らでもモニターできるようにして安全性を万全にしてい
る。さらにまた、ブザーも内蔵されており、安全性を考
えた、各種警報機能が備わっている。
【0012】また、小型・軽量であるので、持ち運びも
簡単であり、複数台数を同時使用する場合にも使用に便
利となるように設計されている。さらにまた、装置の右
側面の設定ダイヤル6を回すことで回転速度と回転方向
に応じた数値設定が短時間でできるようにする一方で、
表示パネルの表示部11に設定値を表示できるようにし
て、流量などの数値の設定変更時は、設定ダイヤル6の
操作によりワンアクションで簡単に行えるようにしてい
る。
【0013】さらに、多連使用(多数併用)できる形状
と、使い易くさらにビルドアップ可能なデザインとなっ
ており、形状寸法は、例えば高さH:110mm×幅
W:322mm×奥行きD:115mmと小型であり、
また体積比は80%以下で重量は2.0Kg程度とする
とともに、電源はAC商用電源と、内蔵バッテリ、DC
12VAの3系統にしている。
【0014】また内蔵バッテリは充電時間は24H(時
間)であり、外部から簡単に交換可能にするために下カ
バー3の底部において蓋で被われて、コネクタ接続され
て着脱可能に設けられている。また、交換寿命は3年以
上とする一方で、充電コントロールをトリクル充電とし
ている。さらに、充電バッテリーのセル破損検出/セル
破損安全対策により過放・充電防止を実現している。そ
して、耐熱用(Ni−Cd)バッテリーを使用し、新品
バッテリーで警報発生まで120分以上,シャットダウ
ンまで150分以上動作できるようにしている。
【0015】また、ガンマ注入のための表示部10と、
流量・予定量・積算量の各表示部11他が操作パネル2
f上に設けられる一方で、設定ダイヤル6は洗浄のため
に簡単に取り外すことができるように凹部6eが形成さ
れており、この部分に爪先を入れて回動しつつ外側に移
動して外すことができるように構成されている。
【0016】次に、シリンジの本体(不図示)をセット
するために上カバー2にはシリンジステージ2aとシリ
ンジの本体と一体的に形成されているフランジ部(不図
示)がセットされるスリット部2cが一体射出成形され
る一方で、クランプ5を回動自在に支持するクランプ支
柱2b(破線図示)も同様に一体形成されている。
【0017】そして、図中の矢印A4方向に駆動される
スライダ組立体50は、ケースの凹部2d上を往復移動
する一方で、破線図示のスライダー送り機構に対して後
述するパイプシャフト、インナークラッチシャフトの端
部において連結固定されており、スライダ組立体50の
クラッチレバー52を手動で操作することで押子(不図
示)を簡単に装着または取り外すことができるように構
成されている。
【0018】図2は、操作パネル部2fの平面図であ
る。本図において、電源スイッチ15と、AC/DCラ
ンプ16とバッテリーランプ17が左端部において集中
配設されている。これらランプの隣りにはガンマ設定表
示部10が配設されているが、このガンマ設定表示部1
0が無い機種も十分に使用可能であるので、無い機種も
ある。このガンマ設定表示部10には、表示オン/オフ
スイッチ10aと、項目切り換えスイッチ10bが設け
られている。
【0019】一方、この表示部10の上にはクランプ5
を使用してセットしたときに、クランプの上下方向の移
動量を電気信号に変換してからシリンジ直径(外径)を自
動計測して、セットされたシリンジの容積10cc(m
l),20cc(ml),30cc(ml)、50cc
(ml)を表示するようにしたシリンジ表示ランプ18
が設けられている。
【0020】また、クランプ5の下方には透明アクリル
樹脂等から上に向けて突起する形状になるように成形さ
れた動作インジケータ7が設けられており、内蔵の赤色
と緑色に適宜光るようにした発光ダイオード7a〜7d
が点灯したり点滅したり、図示の矢印方向に回転するよ
うに内側で光が散乱するようにして、注入動作状態を電
光表示できるようにしている。
【0021】クランプ5の隣りにはシリンジポンプに設
けられている閉塞検出機構による設定検出圧力を3段切
り換え表示する表示ランプ19a、19b、19cが設
けられている。これらランプの隣りには、残量アラーム
ランプ20、バッテリーアラームランプ22他が集中的
に配設されている。
【0022】これらのランプの隣りには流量・予定量・
積算量ランプ23、24、25を備えた7セグメントの
LEDの表示部11が設けられている。また、この表示
部11の右側には表示切り換えスイッチ26と積算クリ
アスイッチ27が設けられている。そして、表示部11
の下方には早送りスイッチ30と、開始スイッチ29と
停止/消音スイッチ28が設けられている。
【0023】続いて、シリンジ(不図示)のフランジ
(不図示)をスリット2cにセットするためにシリンジ
のフランジを、スリット2cに入れる。その後にシリン
ジの本体(不図示 )をシリンジステージ2a上にセッ
トするようにしてから、クランプによりシリンジのクラ
ンプが行われる。
【0024】以上のスリット2cとシリンジステージ2
aにはさらに小径の円弧溝部が一体形成されており、小
容量小径のシリンジを不動状態で保持することができる
ようにしている。以上でシリンジのセットが終了する。
【0025】続いてクラッチを解除してスライダーを移
動させるが、このとき図1に示すスライダー組立体50
のクラッチレバー52を押すと、スライダーが手で動か
せるようになる。
【0026】そこで、シリンジの押子(不図示)がスラ
イダー組立体50に当接するようにしてから、クラッチ
レバー52を離すと、左右フック(不図示)53、54
がシリンジの押子を自動的に保持するようになる。即
ち、クラッチレバー52を離すと、スライダーのフック
がシリンジの押子を挟み込む状態になる。以上が基本の
セット動作である。
【0027】また、このスライダ送り機構にはさらに閉
塞検出機構が設けられている。シリンジの押子を押すこ
とにより中に入っている薬液を注入することができるよ
うにしているが、この時に、シリンジ及びその他の輸液
流路中の抵抗の作用によって、逆方向へ作用する力が生
じる。
【0028】このようにして、生じた力は、圧力センサ
ー(不図示)のたわみとなり、この機構的なたわみを電
気的な出力に変換して、ある設定値(E2PROM、
(但半角2は上付きを示す)に記憶されている)にまで
達すると異常状態を知らせるアラームとして動作インジ
ケータ7に表示するとともに警報音(ブザー)を発生
(鳴動)する。
【0029】また、このようにシリンジ及びその他の輸
液流路中の抵抗から生じる負荷設定は、上カバー2上の
表示パネルに設けられた3個の表示ランプ19a、19
b、19cにより3段切り換え表示されて、その負荷設
定値は、下記の通りとなっている。
【0030】 (1)H(高);(800±200mmHg) (2)M(中);(500±100mmHg) (3)L(小);(300±100mmHg) また、閉塞検出機構にはシリンジの摺動抵抗の考慮もな
されており、メーカー名に応じて,シリンジ径(シリン
ジ容量)をシリンジ径検出手段50によりシリンジ径
(50cc,30cc,20cc,10ccのいずれか
のシリンジ容量)を検知して、シリンジの摺動抵抗によ
り自動補正する。
【0031】CPU内部の交換メモリ(E2PROM)
には、10社分のシリンジの摺動抵抗データを予め記憶
されており、メーカー名設定入力部40で使用するメー
カー名を設定することができるようになっている。
【0032】一方、残量検出機構は動作途中で残量が少
なくなった場合に重要な機能であって、ポンプが動作を
継続して移動されてシリンジの押子が移動されてある任
意の位置に到達すると、ポテンショメータのレバーに接
する状態になる。
【0033】このように当接した状態から、さらに移動
が継続されると、ポテンショメータの値が予め記憶され
た所定値(後で詳述する、予告警報位置)に達する。こ
の時に、所定時間後に予定の注入が 終了することを知
らせるアラームとして残量アラームランプ21に表示す
るとともに警報音を発生して残量アラームを表示する。
【0034】以上のようにして、ポンプの薬液注入の動
作が完了すると、送り方向とは逆方向へ移動して、初期
の位置へスライダーは戻されて、ポテンショメータのレ
バーは、レバーに接続された引張りバネの力により、初
期の位置に戻るように構成されている。
【0035】また、クラッチはずれ検出機構は、ポンプ
の送り動作中に、誤ってクラッチレバー52が握られ
て、クラッチを構成するハーフナット(不図示)とリー
ドネジ(不図示)の歯合状態が切られたか、或いは、何
らかの負荷の作用等により、同様のことが起った場合に
警報音を発生し、動作インジケータ7により異常を知ら
せるものである。
【0036】次に、シリンジ断面積データ(シリンジ外
径)の保持は、CPU内部の交換可能メモリ(E2PR
OM)に、10社分のシリンジ断面積データが記憶され
ている。さらにγ(ガンマ)注入と、予定量注入、アラ
ーム・駆動状態表示が設けられており、アラームは立体
表示となっており、駆動状態で、LED点灯箇所が回転
するようにしている。
【0037】バッテリー残量表示はバッテリーの残量が
3段階にバッテリーランプ17において表示されるよう
にしている。また、従来は、バッテリー残量の検知につ
いてはバッテリー電圧に基づき行っていたが、本機では
電流の積算で行うことで、より高精度にバッテリー残量
を検出する。
【0038】この、設定ダイヤル6は、時計まわりに回
転すると各種設定値がアップされて図1,2に示された
表示部11に表示が行われる。同様に反時計まわりに設
定ダイヤル6が回転されると設定値がダウンするように
表示部11に表示されるようにしている。
【0039】具体的には、図2の表示パネル上に配設さ
れた表示切り換えスイッチ26を押圧すると、流量ラン
プ23と、予定量ランプ24と積算量ランプ25が順次
点灯されて、各設定が行えるようになっている。
【0040】そこで、流量設定を行うときは、表示切り
換えスイッチ26を押圧して流量ランプ23が点灯する
状態にしてから、設定ダイヤル6を回転するようにして
設定する。この結果表示部11において設定値の表示が
おこなわれる。この表示範囲は、0.0〜1200ml
/h(〜999.9:0.1ml/hステップ)(10
00〜 :1ml/hステップ)となっており、最低流
量→0.0とするとともに広い注入範囲を設定可能にし
ている。また、各メーカーの各種類のシリンジについて
保証できるようにしている。また、流量設定値「0」の
とき、ブザーがワンショット発報して開始できないよう
にしている。さらに流量設定値が駆動可能な流量範囲を
越えている場合にも、ブザーがワンショット発報して開
始できないようにしている。
【0041】また、積算量を設定するためには、表示切
り換えスイッチ26を押圧して積算ランプ25が点灯す
る状態にしてから、図2に示した表示部11を見ながら
上記の設定ダイヤル6を回転して設定する。このときの
積算量の表示範囲は、0.0〜999.9ml(0.1
mlステップ)であって、最低流量→0.0となってお
り、モータ35の出力軸に固定されているエンコーダー
のパルスカウント値から積算する一方、早送りスイッチ
30が押圧されてから早送りされる早送り量を加算され
るようにしている。
【0042】また、注入量の設定は体重;0.0〜30
0.0Kg(0.1Kgステップ)で、薬剤量;0.0
〜300.0mg(0.1mgステップ)、溶液量;
0.0〜300.0ml(0.1mlステップ)、γ
量;0.00〜50.00γ(μg/Kg/min)
(0.01γステップ)で可能なようにしている。
【0043】そして、最低流量は0.0から流量表示さ
れ、体重,薬剤量,溶液量,γ量を入力すると、流量が
自動計算され表示されるようになっており、表示された
流量で開始できるようになっている。この計算結果が、
設定可能流量(0.1ml/h以上,1200ml/h
以下)を逸脱していた場合には、表示部11の流量表示
が、数字以外の「----」となる表示になり、これに前後
してブザーがワンショット発報してポンプ動作を開始で
きないようにしている。
【0044】一方、計算結果が1200ml/h以内の
とき、計算結果を表示するが、300.1ml/h以上
の計算結果であって、かつシリンジの種類が10〜30
ccであることが自動検知された場合には、開始スイッ
チ29が押されてもブザーがワンショット発報して開始
できないようにしている。
【0045】次に、早送りスイッチ30が押されると送
液流量がアップされて、シリンジ50ccの場合には1
200ml/h、30ccの場合には500ml/h、
20ccの場合には400ml/h、シリンジ10cc
の場合には300ml/hでの送液が行われる。
【0046】また、予定量設定の表示範囲は0.0〜9
99.9ml(0.1mlステップ)で、最低流量→
0.0となっており、内部の選択スイッチにより、動作
選択できるようになっている。そして、予定量=0.0
の場合には開始スイッチ29が押された時に、ブザーが
ワンショット発報するとともに予定量LEDの予定量ラ
ンプ24が点滅して開始出来ないようになっている。ま
た、予定量<=積算量では予定量ランプ24のLEDが
点滅してブザー発報して続行できないようにしている。
また、注入中において予定量<=積算量となると予定
量ランプ24のLEDが点滅してブザーの発報がなされ
て、自動的にKVO運転に切り換わる。この時、流量
は、KVO(0.1ml/h)表示するので、停止・消
音スイッチ28を一度押すと消音する。このKVO運転
継続中に再アラームがあり、再度停止スイッチ28が押
されると停止する。
【0047】一方、装置に対する電源投入時の初期表示
は、メモリーモード以外の時において、「0」mlとな
っている。
【0048】また、異常動作検出手段80により検出さ
れた結果としての鳴動の優先順位としては、基本的に
は、(a)閉塞、シリンジ外れ、クラッチ外れの発生、
(b)バッテリー電圧低下(2分、4分、6分、8分、
10分、10分以上)、(c)押切予告警報(残量予告
警報)、(d)開始忘れ音の順となるように、優先順位
が高く設定されている。また、多重的に警報が発生する
ときは、順次の高い方に切り換えるようにしている。同
様に、消音時において、警報が多重的に発生したとき
は、優先順位の高いアラームを発するようにするととも
に、開始忘れ音のように間欠的に発生する間に、キーク
リック、ワンショット発報は割り込んで鳴動することが
できるようにしている。
【0049】一方、再度、図2参照して、動作インジケ
ータ7の動作は、(a)正常運転中は、設定流量に対応
して4段階の異なる速度で、内蔵の発光ダイオード7a
〜7dが緑色に時計回転方向に順次点滅する。(b)運
転停止中は警報時の赤色点灯を除いて、緑色は消灯す
る。(c)開始忘れの時は、全て発光ダイオード7a〜
7dが赤色点滅する。(d)外部からの通信を受信した
ときは、一瞬緑色に点滅するようになっている。
【0050】上述したシリンジポンプの動作説明を図3
のフローチャート及び図4のブロック図を参照して行
う。下準備として、まず、用具の確認をして、シリンジ
ポンプ1と付属のポールクランプとAC電源ケーブルと
輸液スタンド(不図示)と薬液の入ったシリンジ、留置
針の以上が揃っていることを確認する。この後に、ポー
ルクランプを輸液スタンドに固定して、ポールクランプ
を輸液スタンドにしっかりと固定する。
【0051】このために、シリンジポンプの底にあるネ
ジ穴に、ポールクランプの取りつけネジをいれて固定す
る。次に、本体右側面のACインレット8にAC電源ケ
ーブルを接続し、プラグをアース端子付のAC100V
のコンセントに接続する。
【0052】AC電源が接続されると、バッテリーラン
プ17が点灯して、内蔵バッテリーに充電されている状
態になっていることが表示される。
【0053】そこで、電源を入れるために電源スイッチ
15を約1秒押して電源を入れるとすべてのランプが3
回点滅して、またブザーが鳴って自動的にセルフチェッ
クが行われる(ステップS1)。この時、AC/DCラ
ンプ16は点灯する一方で、流量・予定量・積算量の各
表示ランプ23、24、25が点灯する。また流量・予
定量・積算量の表示部11に、予め設定されているシリ
ンジメーカーが約3秒間、数字で表示される。シリンジ
メーカー設定ラベルは使用するシリンジポンプに貼り付
けられているので、シリンジメーカー設定ラベルと本体
で設定されているシリンジメーカーが一致していること
を、必ず確認する(ステップS2)。
【0054】シリンジメーカーが妥当でない場合は、メ
ーカー名入力部(入力手段)40でメーカー名を設定入
力する(ステップS3)。
【0055】所定時間経過後に流量・予定量・積算量の
表示部11のシリンジメーカーの数字が消えて、表示部
11に「0.0」と表示される。また動作インジケータ
7はこの時、消灯している。
【0056】一方、シリンジの種類の表示ランプ18は
内蔵の4個の全ての表示ランプが点滅した状態で、シリ
ンジが装着されていないことを表示してシリンジセット
を促す。
【0057】シリンジのセットは以上の表示がすべて確
認できたら行われる。
【0058】シリンジを注入ライン(チューブ)と薬液
が満たされたシリンジを無菌的な環境で行い接続した
ら、シリンジの本体をステージ2a上にセットしてクラ
ンプ5で係合させる。
【0059】続いて、シリンジのフランジをスリット2
cにセットするためにシリンジのフランジを、スリット
2cに入れる。その後にシリンジの本体Sをシリンジス
テージ2a上にセットするようにしてから、クランプ5
を所定方向に回動すると、ロック状態が外れてシリンジ
クランプを行い、セットされたシリンジ径検出手段(検
出部)50でシリンジ外径(シリンジ容量)が検出され
る(ステップS4)。
【0060】続いて、スライダー組立体のクラッチレバ
ーを押して、クラッチを解除してスライダーを移動する
が、このときスライダーのクラッチレバーを押すと、ス
ライダーが手で動かせるようになる。
【0061】そこで、シリンジの押子がスライダー組立
体に当接するようにしてから、クラッチレバーを離す
と、左右フックが押子を自動的に保持するようになる。
即ち、クラッチレバーを離すと、スライダーのフックが
シリンジの押子を挟み込む状態になる。
【0062】この後に、上記のようにクランプ5により
シリンジを固定する。以上のようにしてシリンジのセッ
トが終わったら、プライミングを行う。
【0063】このプライミングは、患者に穿刺する前に
必ず行う必要があり、早送りスイッチ30を押すと動作
インジケータ7が回転表示されて、ポンプ動作が開示さ
れて留置針の先端から薬液が出る。この早送りスイッチ
30を押し続け、薬液を留置針の先端まで送ると、積算
量ランプ25が点滅する。
【0064】また、流量・予定量・積算量の表示部11
は早送り中は、積算量ランプ25が点滅し、流量・予定
量・積算量の表示部11に、プライミング量が表示され
る。このプライミング量は、0.1mlステップで積算
量に加算される。ここで、積算クリアスイッチ27を押
すことにより、積算量を「0」にクリアすることもでき
る。
【0065】このプライミングは、シリンジと本体の隙
間を無くすことで本体のスライダー組立体50の作用面
がシリンジの押子と隙間なく当接する状態にするために
重要であるので、必ず行うようにする。
【0066】以上のプライミングが終了したら、注入パ
ターン入力手段即ち、設定入力手段(入力部)60で注入
パターン(注入量)の設定を行うが、このとき先ず流量
ランプ23が点灯していることを確認する。この流量ラ
ンプ23が点灯していない場合には、表示切換スイッチ
26を押して、流量ランプ23を点灯させる状態にす
る。
【0067】この後に、入力部60の一部を構成する設
定ダイヤル6を回して、1時間当たりの流量を設定する
が、このとき設定ダイヤル操作の誤動作防止を図り安全
を確保するために、回しはじめてから半周の間は数値が
変化しないようになっている。また、半周を超えるとブ
ザーが鳴り数値が変化する。
【0068】この数値の増減は設定ダイヤル6を手前に
回すと数値が減り、後ろに回すと数値は増えるようにな
っている。また、停止/消音スイッチ28を押した状態
で設定ダイヤル6を回すと数値は上位桁で急速に変化す
る。
【0069】シリンジ種類と最大流量については、シリ
ンジの種類により、設定できる最大流量が設定されてお
り、例えば30mlのシリンジで最大流量1500ml
となっている。したがって、最大流量より大きな数値を
設定し、開始スイッチ29を押した場合には、流量設定
値が点滅して、注入は開始されないようになっているの
で、再度、設定し、設定を完了する(ステップS5)。
【0070】この注入パターン(流量)の設定入力に基づ
いて予告警報位置が制御部(CPU)90において演算
される(ステップS6)。
【0071】以上のようにして注入パターンの設定が終
わったら、本体1が停止状態になっていることを確認し
て、留置針を患者の腕等に穿刺し、すべての準備が完了
したら、薬液を注入を行う。このために、開始スイッチ
29が押されると注入が開始される(ステップS7)。
注入動作は、注入パターンに基づいて制御部90により
モータを含む駆動手段70を制御して行われるが、同時
に異常動作検出手段80により、閉塞、シリンジ外れ、
クラッチ外れの発生、バッテリー電圧低下等の有無が検
出され、この結果は、動作インジケータ7が回転点灯す
るので薬液の注入は、回転点灯することで遠方からも確
認できる。
【0072】なお、シリンジを本体1にセットしてか
ら、流量設定が終了した時点から約2分間経過しても、
注入が開始されない場合には、ブザーが鳴って開始忘れ
を知らせる。そこで、停止/消音スイッチ28を押すと
ブザーが鳴り止むようにしている。
【0073】注入中に、注入パターン(流量)の変更を行
う場合は、注入の一時停止を実行して注入を停止状態に
した後、設定ダイヤル6を含む設定入力手段60で再設
定を行う(ステップS8)。この時、停止/消音スイッ
チ28を押すと動作インジケータ7が消灯する。
【0074】注入が開始された後に、積算量を確認する
ためには、表示切換スイッチ26を押すと積算量ランプ
25が点灯する状態になる。すると流量・予定量・積算
量の表示部11に、注入開始からの積算量が0.1ml
ステップで約15秒間表示される。
【0075】また、積算量をクリアしたい時は、停止/
消音スイッチ28を押して本体1を停止状態にしてか
ら、表示切換スイッチ26を押して、積算量を表示させ
て、積算クリアスイッチ27を約1.5秒押すと、ブザ
ーが鳴り、流量・予定量・積算量の表示部11の積算量
が「0.0ml」にクリアされる。ポテンショメータを
含む押子位置検出手段(検出部)30Aで検出された押
子位置が予告警報位置と、比較手段20で比較演算され
る(ステップS9)。押子が予告警報位置に到達したと
判断されると動作インジケータ7により警報が発せられ
る(ステップS10)。
【0076】予定した量の薬液が注入されたら(ステッ
プS11)、停止状態を確認して、シリンジを取り外す
が、このためにクランプ5を上方に引き上げから、約9
0度回す状態にして保持する。続いて、スライダー50
のクラッチレバー52を押して、左右フック部材53、
54を開くようにしてシリンジを取り外す。その後に、
再度使用しない場合には電源スイッチ15を約2秒以上
押し続けて切る。
【0077】上記の機能を備えるシリンジポンプにより
十分に所望の機能が達成できるものであるが、ガンマ注
入設定機能により、より効果的な薬液注入ができる。
【0078】このために、先ず表示ON/OFFスイッ
チ10aを約2秒以上押し続けるとガンマ注入設定画面
10が点灯し、ガンマ注入が可能となる。続いて、項目
切換スイッチ10bを押すとガンマ設定画面が変化し項
目切換スイッチ10bを押すごとに、ガンマ量、体重、
薬剤量、溶液量が点滅表示される。表示が点滅している
箇所が設定変更の可能な項目となるので、所望の項目を
表示した状態で設定ダイヤル6を回すことで、ガンマ設
定設定画面10上の数値を変化させて数値を設定する。
また停止/消音スイッチ28を押しながら設定ダイアル
6を回すと、それぞれのステップ値が急速に変化させる
ことができる。このガンマ注入設定画面10は設定し
た、ガンマ量、体重、薬剤量、溶剤量により、流量を自
動計算して、表示される。
【0079】特殊機能の設定として、本体内部の切り換
えスイッチの操作により、必要に応じた各モードの設定
変更が可能となっている。これらの特殊機能として流量
・予定量・積算量の表示部11の予定量を標準モード
と、予定量モードに変更できるようになっている。標準
モードでは、表示切換スイッチ26を押すごとに、流
量、積算量の順で表示され、予定量の設定はできなくな
っている。
【0080】また、本体内部の切り換えスイッチの操作
によって、予定量モードに切り換えると、表示部11の
表示は、流量、予定量、積算量の順になり、予定量を設
定することが可能となる。こ予定量の設定のためには表
示切換スイッチ26を押して予定量ランプ24が点灯し
た状態にしてから、設定ダイヤル6を回して予定量を設
定する。この設定は、0.1mlステップで変更でき
る。予定量を設定して、注液を開始した場合において、
積算量が予定量に達すると、予定量ランプ24が点滅し
てブザーが鳴る。
【0081】このように予定量の設定が行われた場合に
は、薬液の注入は、KVO(キープベインオープン)機
能は0.1mlの流量で継続される。途中で確認したい
場合は停止/消音スイッチ28を押すと動作インジケー
タ7が点灯し、ブザーが鳴り止む。この時、キープベイ
ンオープン機能は継続しており、停止/消音スイッチ2
8をもう一度押すと、動作インジケータ7が消灯し、キ
ープベインオープン機能が解除されて停止状態になり、
予定量モードでの注入が終る。
【0082】再アラームは、標準モードと消音モードに
変更でき、動作インジケータ7の赤色点滅し、ブザーが
鳴る状態であって、ブザー消音後、2分以上アラーム状
態が解除されない場合、ブザーが再度鳴るようにする標
準モードと、消音モードであって、2分以上アラーム状
態が続いても、再アラーム機能が作動しない状態に設定
できる。
【0083】開始忘れ警告は、標準モードと消音モード
に変更でき、動作インジケータ7が赤色点滅し、ブザー
が鳴る標準モードであって開始可能な状態で、停止状態
が2分以上続いた場合、ブザーが鳴り、開始忘れを知ら
せるモードと、消音モードであって、停止状態が2分以
上続いても、開始忘れアラーム機能が作動しないモード
に設定できる。
【0084】シリンジメーカーの変更は、内部切り換え
スイッチにより可能としているが、この特殊機能の設定
は、不注意に行うと事故発生にもなるので通常は行えな
いようにしている。
【0085】閉塞検出圧レベルの設定とブザー音量の設
定は、停止/消音スイッチ28を押し、表示切換スイッ
チ26を押して行う。先ず、閉塞検出圧レベルの設定変
更は、停止/消音スイッチ28を押しながら、同時に表
示切換スイッチ26を押すと、流量・予定量・積算量の
表示部11に「PrES」と表示され、設定モードにな
る。そのまま停止/消音スイッチ28を押しながら、表
示切換スイッチ26を離して、押すことで、閉塞圧設定
値ランプ19a、19b、19cの近傍の印刷文字の
「L」「M」「H」が順番に点灯するので希望する設定
になったら、すべてのスイッチから指を離し、停止/消
音スイッチ28を押し、積算クリアスイッチ27を押す
ことで閉塞検出圧レベルの設定ができる。
【0086】また、ブザー音量の設定変更は、停止/消
音スイッチ28を押しながら、同時に積算クリアスイッ
チ27を押し、流量・予定量・積算量の表示部11に、
「bEL*2」と表示されて、設定モードになる。その
まま停止/消音スイッチ28を押しながら、積算クリア
スイッチ27を離して、押すことで、表示が「bEL:
1],「bEL:2].「bEL:3]とブザー音量の
大、中、小に対応して変化するので希望する音量になっ
たら、すべてのスイッチから指を離してブザー音量の設
定が行う。
【0087】電源集中ボックスにより、DC電源での使
用もできる。この場合には、AC電源ケーブルが本体1
から外れていることを確認し、本体右側面のDCコネク
タ9にDCケーブルを接続する。続いて、電源スイッチ
15を入れるとAC/DCランプ16が点灯してDC電
源が供給される。
【0088】また、AC電源とDC電源がどちらも供給
されない場合には、自動的に内蔵バッテリーに切り換わ
り、AC/DCランプ16は消灯し、内蔵バッテリーで
約2時間連続使用できるようになる。また、内蔵バッテ
リーは電源のON/OFFに拘わらず、AC電源か、D
C電源が接続されている時に充電される。この充電中は
バッテリーランプ17が点灯して、バッテリーの残量を
3段階のレベルで表示する。このバッテリー残量の目安
としては、3個全てのランプが点灯している場合は、約
80分以上の使用が可能となり、ランプが2個点灯とき
は約30分以上の動作時間があり、ランプが1個のみ点
灯している場合は、約15分以上の使用が可能となる。
3個全てが点滅している場合は、2個または1個しか点
灯しない場合はバッテリーが劣化していることを示す。
【0089】また、内蔵バッテリーの残量がさらに低下
すると、バッテリーアラームランプ22が点滅し、また
ブザーが鳴るのでAC電源を接続して速やかにACかD
Cの電源に接続して使用する。
【0090】また、ノイズマージンは例えば電気メスを
近傍で使用した場合を想定して、電源インパルス;2K
V,500nSec、ラジエーション;1KV,3方向
を満足するようにした。さらに携帯電話(5W)を近傍
で使用しても耐えるようにしてある。また、静電気ノイ
ズマージンは10KVで誤動作せず、15KVで破損し
ないようにして、ノイズ規格の国内;VCIMグループ
1クラスAと、海外;FCC Prat.18とCIS
PR 11(IEC 60601−1−2)とVDED
IN57871を満足するようにした。
【0091】電撃防護形式はCLASS *I(3KV
以上)でTYPE CF(接地洩れ;0.5mA以下)
の国内;JIS T1001,T1002と海外;IE
C60601−1を満足するようにした。
【0092】耐薬品性はアルコールで拭かないようにし
たが、アルコール程度の耐薬品性を備えるように外層は
ABSグレードV0にし、かつ銘版,印刷文字,表示等
が消失しないように裏側印刷する等して対処した。
【0093】また駆動推力(押子を押す力)は最大で約
15Kg・fで約20Kg・fに耐えるとともに、実測
で機械(送り)精度が±1%以内の高精度にすることが
でき、かつシリンジの各メーカーの各種類について保証
できるようにした。
【0094】具体的にはスライダーの移動量を実測する
ことで、 ■流量<1.0ml/h 60分(long−term);±5%以下 ■1.0ml/h≦流量<5.0ml/h 2分のobservation window;±2%
以下 かつ、 60分(long−term);±1%以下 ■5.0ml/h≦流量 2分のobservation window;±1%
以下 にした。
【0095】また、流量精度は±3%以内の高精度にす
るために各メーカーの各種類について保証できるように
して吐出量を実測した。
【0096】■1.0ml/h≦流量<5.0ml/h 2分のobservation window;±5%
以下 ■1.0ml/h≦流量 60分(long−term);±3%以下 ■開始後10分で95%以上となることを確認した。
【0097】γ量表示部10はバックライト付き(イエ
ロー又はグリーン)の液晶である。各7セグメントから
なる数字表示着である。体重・Kg・薬剤量・mg・溶
液量ml・γ量・μg/Kg/minの表示ができ、体
重;7SEG4桁+小数点1SEG、薬剤量;7SEG
4桁+小数点1SEG、溶液量;7SEG4桁+小数点
1SEG、γ量;7SEG4桁+小数点1SEGで表示
する。また通常注入モード選択のとき、全画面がバック
ライト消灯する。
【0098】また流量・積算量・予定量表示部11は見
やすいLED表示であり、7SEG4桁+小数点1SE
Gであってγモード設定中のとき、自動的に流量表示に
切り換わる。また、γモード設定中設定値に対応し逐次
流量表示が切り換わる、積算量又は予定量表示のとき、
約15秒間放置されると自動的に流量表示に切り換わる
ようにしている。
【0099】アラームはEr*とCPU暴走とスイッチ
操作とセルフチェックの時に発生するが、分かり易い音
色でかつ不快感がないようにしており、さらに海外規格
対応と音量3段階切り換え可能(パネル操作)とし、ま
た設定音量の記憶と設定時の音量レベル表示を可能にし
ている。その最大音量は1m離れて65dB以上として
あり、さらに自励式(CPUの暴走時に発報するよう)
にしている。
【0100】また、音色は3周波数(2〜4KHz程
度)であってCPUからPWM出力可としてあり、(ア
ラーム→PWM出力、ウォッチドッグ→ハード発振)す
るようにしてある。この音量切り換え手順は、(1)ア
ラーム状態(電圧低下、残量を除く)のとき、切り換え
不可であって積算クリアを押し、(2)停止スイッチを
押しながら、スイッチを押す度に中→大→小→中→・・
・と変化(ブザーは1.5秒発報する)(3)ブザーに
同期して流量表示部に、7Segにて中=「b−2」、
大=「b−3」、小=「b−1」と表示される。(4)
結果をEEPROMに書き込むようにしている。
【0101】予告警報について、注入パターンが間欠注
入の場合を1例として、図5を参照して詳述する。
【0102】図5(a)のような間欠注入において、押
子検出開始位置で、位置(L1)及び間欠投与状態(低
流量状態)を予告位置演算手段30Bで取得する。
【0103】図5(b)に示す、押子検出開始位置から
注入終了位置(押切位置)(L)までの注入量(V)は次
式で求められ、注入終了位置(L)における投与状態が
演算される。
【0104】注入量(V)=シリンジ断面積(A)×
〔押子検出開始位置(L1)−注入終了位置(L) 〕 図5(b)に示す注入状態から、予告位置演算手段30
Bで押切予告時間(Ta)戻した注入状態を取得し、図
5(c)に示す押切予告警報注入終了までの注入量(V
1)を演算する。シリンジの断面積(A)と図5(c)
に示す注入量(V1)に基づき、予告位置演算手段30
Bで、押切予告警報位置(La)を演算し、比較手段2
0で、押子位置検出手段30Aの値と比較され、押子が
押切予告警報位置(La)に到達したと判断した場合
に、押切予告警報を発し、動作インジケータ7を黄色で
動作させるか、残量アラームランプ21を赤色に動作さ
せる。
【0105】なお、押切予告警報位置(La)は、下記
の式により演算される。
【0106】押切予告警報位置(La)=注入終了まで
の注入量(V1)÷シリンジ断面積(A)
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシリンジ
ポンプ及び注入方法によれば、種々の注入パターン(プ
ログラム入力パターン)、シリンジの種類によらず、押
子が種々の注入パターンに対応した押切予告警報位置
(所定終了時間前)に到達した時に警報を発することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシリンジポンプ本体の外観斜視図で
ある。
【図2】 操作パネル部2fの平面図である。
【図3】 予告警報フローチャートを示す図である。
【図4】 本発明のシリンジポンプのブロック図であ
る。
【図5】 本発明のシリンジポンプの予告警報の演算ス
テップを示す図である。
【符号の説明】
1…シリンジポンプ本体、2…上カバー、3…下カバ
ー、4…ラバーシール、5…クランプ、6…設定ダイヤ
ル、7…動作インジケータ、7a〜7d…発光ダイオー
ド、8…ACインレット、9…DC電源コネクタ、10
…ガンマ設定表示部、11…流量・予定量・積算量の表
示部、12…外部通信コネクタ、13…ナースコールコ
ネクタ、15…電源スイッチ、16…AC/DCラン
プ、17…バッテリーランプ、18…シリンジ表示ラン
プ、19a〜19c…閉塞ランプ、21…残量アラーム
ランプ、22…バッテリーアラームランプ、23…流量
ランプ、24…予定量ランプ、25…積算量ランプ、2
6…切り換えスイッチ、27…積算クリアスイッチ、2
8…停止/消音スイッチ、29…開始スイッチ、30…
早送りスイッチ、52…クラッチレバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め決められた注入パターンに従ってシリ
    ンジ内の薬液を注入するシリンジポンプであって、 シリンジの容量を検出するシリンジ径検出手段と、 該シリンジのメーカーを設定入力するメーカー設定手段
    と、 注入パターンを入力する注入パターン入力手段と、 入力された注入パターンに基づいてモータを駆動制御
    し、シリンジの押子を押圧してシリンジ内の薬液を注入
    する駆動制御手段とからなり、 設定入力された注入パターンに基づいて薬液注入の終了
    前の押子位置を演算し、該押子位置に該押子が到達した
    時に警報を発生させることを特徴とするシリンジポン
    プ。
  2. 【請求項2】予め決められた注入パターンに従ってシリ
    ンジ内の薬液を注入する方法であって、 シリンジの容量を検出するステップと、 該シリンジのメーカーを設定入力するステップと、 注入パターンを入力するステップと、 入力された注入パターンに基づいてモータを駆動制御
    し、シリンジの押子を押圧してシリンジ内の薬液を注入
    するステップとからなり、 設定入力された注入パターンに基づいて薬液注入の終了
    前の押子位置を演算し、該押子位置に該押子が到達した
    時に警報を発生させるようにしたことを特徴とする薬剤
    の注入方法。
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