JPH0542094B2 - - Google Patents

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JPH0542094B2
JPH0542094B2 JP14633786A JP14633786A JPH0542094B2 JP H0542094 B2 JPH0542094 B2 JP H0542094B2 JP 14633786 A JP14633786 A JP 14633786A JP 14633786 A JP14633786 A JP 14633786A JP H0542094 B2 JPH0542094 B2 JP H0542094B2
Authority
JP
Japan
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needle
anode
metal
reservoir
heater
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP14633786A
Other languages
English (en)
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JPS632228A (ja
Inventor
Akira Nadaguchi
Takao Kato
Kazuo Hirata
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Canon Anelva Corp
Original Assignee
Anelva Corp
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Publication date
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  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、液体金属イオン源に関し、特に長寿
命で安定なイオンビームを発生することの出来る
イオン源に関する。
(従来の技術) ガリウム等の金属イオンによるイオンビーム露
光が、レジスト内でのイオンの拡散が電子ビーム
露光に比較して小さいことから、サブミクロン以
下のパターン作製用の露光として注目されてお
り、そのため各方面において金属イオン源の研究
が進められている。
第4図は液体金属イオン源の一例を示してお
り、1はセラミツク製碍子、2は金属イオン源固
定用ステム、5は底部に細孔6が設けられたカー
ボン等で形成されたリザーバであり、該リザーバ
5の内部には液体金属例えばガリウム10が収容
されている。該リザーバ底部の細孔6を貫通して
タングステン製の針状陽極8が配置され、該針状
陽極8の一端は陽極固定部材9に例えばスポツト
溶接によつて固着されており、陽極固定部材9は
ステム2,2′に固定されている。針状陽極8の、
電解研磨により針状にされた他端は、接地電位の
陰極11に対向して配置される。該リザーバ部に
は、W、Ta、Mo等の高融点金属例えばタングス
テン製のヒーター3,3′にスポツト溶接された、
同材料のヒーター兼支持体4,4′が巻かれてス
ポツト溶接で固定されており、ヒーター3,3′、
4,4′には電源13から加熱電流が供給されて
いる。更に該リザーバ5、針状陽極8には、図示
しない高圧電源から正の高電圧が印加されてい
る。
上述したイオン源においては、針状陽極8の先
端部に強電界が印加されるため、該先端部のガリ
ウムは強電界によつてテーラーの円錐(Taylor
Cone)と称される円錐突起を形成する。そして
この円錐突起の先端部には電界が集中し、先端部
のガリウムは電界蒸発してイオン化され、ガリウ
ムイオンとなつて引き出される。
一方、消費された先端部のガリウムは、該強電
界によつてリザーバ内から引き出され底部の細孔
6を通つて補給される。
この様なイオン源は非常に輝度が高いが、ガリ
ウムの温度がある一定の温度に保持されていない
と安定なイオンビームの発生が困難になる。即
ち、ガリウムの温度が浮動すると、針状陽極8の
表面を先端部に向けて移送される通路の移送抵抗
が変動し、先端部の電界蒸発に供されるガリウム
の流れが不安定、不連続となり、結果としてイオ
ンビームの不安定性を招くことになる。
このためヒーター3,3′、4,4′には努めて
一定電流を供給して加熱し、該ヒーター3,3′、
4,4′からの伝導熱によつて、リザーバ5、針
状陽極8、ガリウム10を定温に加熱し、安定に
連続してリザーバ内のガリウムが針状陽極の先端
部に移送されるように特に配慮する必要がある。
(発明が解決しようとする問題点) さて一般に、ガリウム等の液体金属は熱拡散に
よつて物質表面を移動するが、この拡散速度は温
度によつて変化し高温度では速く、温度が低くな
るに従つて遅くなり、ある温度以下では拡散が生
じない。このため、上述した従来のイオン源にお
いてはリザーバ5内のガリウム10は熱拡散によ
つてリザーバ5の外側表面ににじみ出し、さらに
はヒータ3,3′,4,4′表面を移動する。
該ヒーター3,3′はステム2,2′に一端が固
定されているが、該ステム2,2′に接近したヒ
ーター部分では温度が低くなつており、この部分
でガリウムの拡散速度は著しく低下し、そのた
め、ガリウム金属が停滞し、塊り12を形成す
る。
このヒーター表面のガリウムや塊り12は、ヒ
ーターの電気抵抗を変化させるほか、ヒーターと
合金を作つたり、断線を生じさせたりして加熱を
不安定にし、安定なイオンビームが得られなくな
る。更に高温のヒーター表面を熱拡散によつて移
動するガリウムは、リザーバ内のガリウムの消費
を早めてイオン源の寿命を短くする。
また、上記のほかに、針状陽極8の先端から発
射されたイオンビーム一部は、陰極11と衝突し
て2次イオンを生じ、この2次イオンが不必要な
ぬれを起こしてヒーター等を損傷する欠点もあ
り、その解決が迫られている。
(発明の目的) 本発明は、上記の問題を解決し、長寿命で安定
なイオンビームを発生することが出来るイオン源
の提供を目的とする。
(問題を解決するための手段) 本発明は、イオン化すべき金属を貯蔵するリザ
ーバ部と、該リザーバ部から液体金属を供給され
る針状先端部を有した針状陽極と、該針状先端部
に強電界を形成するための手段と、該リザーバ部
あるいは該針状陽極に熱的に接続されイオン化さ
れる金属を加熱するためのヒーターを備え、 該ヒーターと該針状陽極の針状先端部との中間
に位置する部分に、該液体金属の拡散を阻止する
ための、熱輻射を利用する温度降下部を設ける金
属イオン源によつて、前記目的を達成したもので
ある。
(実施例) 以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳説
する。
第1図は、本発明の実施例であつて、各部材の
名称、符号は第4図に対応する。
この実施例の装置では、ガリウム10が収容さ
れたリザーバ5に、リング状の熱放射盤(ひれ)
30が付設されている。熱放射盤(ひれ)30の
周端部はやゝ薄くしてあり、熱放射によつてその
部分で殊に温度が降下するように考慮されてい
る。
従つて、リザーバ5の底部を出て外側表面を拡
散する液体ガリウムは、この周端部で塊り12を
生じ、以後の拡散は阻止される。この結果、ヒー
ター3,3′,4,4′には液体金属は到達せず、
従つてその塊りも発生せず、ヒーターの電気抵抗
に変化を生ずることはない。リザーバ5内のガリ
ウム10は所望の一定温度に加熱出来、安定にリ
ザーバ内のガリウムを針状陽極8の先端に移送す
ることが出来る。
また、液体金属がヒーター3,3′,4,4′の
表面に達しないため、金属の無駄な消費が無くな
り、長寿命のイオン源が提供される。
また、ひれ30は上記のほかに、針状陽極8の
先端から発射されたイオンビームの一部が、陰極
11と衝突して生ずる2次イオンからヒーター等
を守る役割も果たす。
第2図は本発明の他の実施例を示しており、ひ
れ31はやゝ大型に筒状に構成されてヒーター
3,4等を包囲し、ヒーターからの熱放散を防止
してリザーバ部の温度を安定させると共に、ひれ
31の一部から別のひれ32を突出させて、この
ひれ32の周端部に熱輻射による温度低下部を作
つている。液体金属はひれ32の温度低下部で塊
り12を作り、それを越える拡散は阻止される。
第3図は本発明の別の実施例であつて、一端が
針状に成形された針状陽極21の中間部分は、コ
イル状に成形されて、この部分が液体金属のリザ
ーバ部22となつている。針状陽極21の他端は
ヒーター23にスポツト溶接されており、ヒータ
ーには加熱電流が供給されている。ヒーターの加
熱によつて、針状陽極21従つて、コイル状のリ
ザーバ部22に蓄えられた液体金属は所望温度に
加熱され、針状陽極21の針状先端部には拡散に
よつて液体金属が供給される。
さて、上記のようにした針状陽極21の、ヒー
ター23と溶接された部分のやゝ下方には、本発
明の円盤状のひれ24が設けられており、ひれ2
4の周縁部には熱輻射によつて低温部を生ずるよ
うになつている。リザーバ部22から拡散した液
体金属はこの周縁部にて塊り12を生じ、その結
果、ヒーター23表面への液体金属の熱拡散が阻
止される。
以上本発明を詳述したが、本発明は上記実施例
に限定されることなく幾多の変形が可能である。
例えば、イオン化する金属として上記ではガリ
ウムを用いて説明したが、金属は単体金属に限ら
ない。合金を用いたイオン源の場合にも本発明は
適用しうる。
リザーバの材質としては、カーボンのほかタン
タル、PBN(パイロリチツク・ボロン・ナイトラ
イド)等も便利に使用出来る。
(発明の効果) 本発明の金属イオン源は、ヒーターへの液体金
属の拡散を防止できるため、長寿命で安定なイオ
ンビームを発生することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1,2,3図は、本発明の金属イオン源の実
施例の概略断面図。第4図は、従来の金属イオン
源の概略断面図。 5……リザーバ、6……細孔、10……ガリウ
ム、8……針状陽極、11……陰極、3,3′,
4,4′……ヒーター、13……加熱電源、12
……塊り、30……ひれ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イオン化すべき金属を貯蔵するリザーバ部
    と、該リザーバ部から液体金属を供給される針状
    先端部を有した針状陽極と、該針状先端部に強電
    界を形成するための手段と、該リザーバ部あるい
    は該針状陽極に熱的に接続されイオン化される金
    属を加熱するためのヒーターを備え、 該ヒーターと該針状陽極の針状先端部との中間
    に位置する部分に、該液体金属の拡散を阻止する
    ための、熱輻射を利用する温度降下部を設けこと
    を特徴とする金属イオン源。 2 該リザーバ部は低部に細孔を有する容器であ
    り、該細孔を貫通して該針状陽極が配置されてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    金属イオン源。 3 該針状陽極の一部がイオン化すべき金属を保
    持するリザーバ部となつていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の金属イオン源。
JP14633786A 1986-06-23 1986-06-23 金属イオン源 Granted JPS632228A (ja)

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JP14633786A JPS632228A (ja) 1986-06-23 1986-06-23 金属イオン源

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JP14633786A JPS632228A (ja) 1986-06-23 1986-06-23 金属イオン源

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JPS632228A JPS632228A (ja) 1988-01-07
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JP7121955B1 (ja) * 2021-04-30 2022-08-19 長野油機株式会社 マンホールの耐震構造、その構築方法、及び構築方法の実施に供される切削装置

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