JPH027499B2 - - Google Patents

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JPH027499B2
JPH027499B2 JP7527982A JP7527982A JPH027499B2 JP H027499 B2 JPH027499 B2 JP H027499B2 JP 7527982 A JP7527982 A JP 7527982A JP 7527982 A JP7527982 A JP 7527982A JP H027499 B2 JPH027499 B2 JP H027499B2
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JP
Japan
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reservoir
ion source
ionized substance
liquid metal
ionized
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Expired
Application number
JP7527982A
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English (en)
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JPS58192249A (ja
Inventor
Akira Shimase
Tooru Ishitani
Hifumi Tamura
Hiroshi Yamaguchi
Takeoki Myauchi
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J27/00Ion beam tubes
    • H01J27/02Ion sources; Ion guns
    • H01J27/26Ion sources; Ion guns using surface ionisation, e.g. field effect ion sources, thermionic ion sources

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electron Sources, Ion Sources (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体金属イオン源のイオン化物質溶
融手段に係り、イオン化物質溶融手段に高周波誘
導加熱手段を用いたイオン源に関するものであ
る。
従来、液体金属イオン源において、イオン化物
質の溶融には通電加熱手段が用いられてきた。
第1図a,bは従来の通電加熱手段によるイオ
ン化物質溶融の様子を示したものである。第1図
aは最も単純な液体金属イオン源のチツプ部構成
を示したものである〔参照:アプライド フイジ
ツクス レター(Appl.Phys.Lett.),Vol.34,No.
1,(1979),p.11〜13〕.このイオン源ではイオ
ン放出用チツプ2の支持部3を通電加熱してイオ
ン化物質1を溶融させる。このイオン化物質1を
多量に溜められないことである。また、高融点の
イオン化物質を溶解しようとした時、支持部3に
大電流を流す必要があり、支持部3が破断するこ
とがある。破断しないように支持部3の径を太く
するか、支持部3をシート状にすれば良いが、そ
の時には、さらに大電流が必要になる。第1図b
はイギリスのデユビリエ社から発売されている液
体金属イオン源のチツプ部断面構成を示したもの
である〔参照:インスチチユート フイジツクス
コンフアレンス〔Inst.Phys.Conf.)Ser.No.54:
Chapter7,p.316〜321〕.こちらのイオン源では
イオン化物質1の溜め部4を設けてイオン源を長
寿命化している。このイオン源では、溜め部4の
外側を絶縁物からなる筒6で覆い、そこにヒータ
ー5を巻き、W線の通電加熱によつて、イオン化
物質1を溶融している。こちらのイオン源でイオ
ン化物質1を溶融しようとする時に、高溶点のイ
オン化物質1に対して、大電流が必要となる。ま
た、このイオン源では、熱がヒーター5から絶縁
物製筒6、さらに溜め部4へ伝導してイオン化物
質1を加熱しており、加熱の効率が良くない。
通電加熱方式では上記のどちらの形式のイオン
源についても、高溶点のイオン化物質1を溶融す
るためには大電流を必要とし、イオン源内部の電
線やイオン源まで電流を導入するための電線に大
電流用のものが必要となる。また、溜め部4を設
けた形式では加熱の効率が良くない。
本発明の目的は、液体金属イオン源において、
イオン化物質を充分な量溜められるイオン化物質
の溜め部を有し、イオン源を長命寿化すると共
に、イオン化物質を効率的に加熱,溶融すること
ができる液体金属イオン源を提供することにあ
る。
上記目的を達成するために本発明では、イオン
化物質溜め部を高周波誘導加熱手段によつて加熱
するようにしたものである。かかる本発明の特徴
的構成によつて、高周波誘導加熱であるためにイ
オン化物質溜め部を直接加熱でき、加熱の効率が
良い。そのため、従来のイオン化物質溜め部より
も大きい溜め部を無理なく加熱できるようにな
り、イオン化物質が多く溜められ、イオン源の寿
命を長くできる。また、従来、溶点が高いため、
通電加熱手段では必要とする電流が大き過ぎ実用
上溶融困難と考えられていたイオン化物質の溶融
も可能となる。
以下、本発明を実施例に従つて説明する。
第2図は、本発明の一実施例であるNiBイオン
源を示したものである。イオン化物質1である
NiBは溜め部4の中に入つている。このNiBを溶
融して溜め部4の先から尖出させたチツプ2の先
端へ供給し、チツプ2と引き出し電極8との間に
5KV以上の高電圧をかけ、チツプ2の先端から
NiBイオンビーム7を引き出す。この時のNiB溶
融用の熱は、ワークコイル9に高周波をかけ、溜
め部4の表面に発生させた表面電流によるジユー
ル熱から供給している。高周波誘導加熱では溜め
部4を直接加熱するため熱効率が良く、NiBのよ
うな高融点(融点:1110℃)のイオン化物質1の
溶融も通電加熱に比べて比較的容易に行なえる。
また、この時、カートリツジ形式の溜め部4を固
定している高さ決定用セラミツク碍子13とチツ
プ軸合わせ用Moネジ11の溜め部4への接触面
積をできるだけ小さくして、熱伝導によつて熱が
逃げるのを少なくしている。また、シールド用円
筒10で溜め部4の周りを覆つて、熱輻射による
熱の逃げを抑えると共にイオン源の周りの温度上
昇を防ぐようにしてある。このシールド用円筒1
0の底面はチツプ2の先端と同じ高さに設定し、
イオン電流の細かな制御を行なうコントロール電
極として働かせるようにした。さらに、溜め部
4、および、チツプ2は炭素材料で製作した。こ
れは従来のW,Moなどの高融点金属で溜め部
4、チツプ2を作つた場合、イオン化物質1であ
るNiBがこれらの金属と反応し、この部分の寿命
が短かくなるためである。例えば、Wチツプの寿
命は1分以内である。よつて、NiBとの反応性の
少ない炭素材料をこの部分に用いたが、このイオ
ン源では、溜め部4はグラフアイトの焼結体を加
工して製作し、チツプ2はグラフアイトの焼結体
の光にグラツシーカーボンをつけ、先端の曲率半
径が1μm程度に電解研磨したものを用いた。こ
のイオン源では、高周波誘導加熱手段によつて有
効な加熱が可能となつたためNiBの温度を融点以
上充分な高さに上げられ、また、温度を上げても
NiBはカートリツジ形式の溜め部4内に封じ込め
てあり、外部に露出しているのは溜め部4の下端
のみのため温度上昇によるNiBの蒸発も少なくな
つている。よつて、このイオン源は高温での動作
が可能となり、安定性良くNiBイオンビーム7を
引き出すことができた。なお、第2図中の12,
14は絶縁用セラミツク碍子、15はイオン源全
体の支持棒である。
伝送ロスを少なくするため、また、必要以上の
電力を消費しないために、加熱周波数は一般に
臨界周波数c以上からその5倍程度に選ぶのが望
ましい。この臨界周波数cは次式で定義される。
c=128.5ρ/μa2(Hz) ここで、ρは被加熱物の比抵抗(μΩ−cm)、
μは被加熱物の比透磁率、aは被加熱物の半径
(cm)である。今、加熱対象はグラフアイトで、
ρ=1000μΩ−cm、μ=1、また、a=0.25cmと
している。すると、c=2.1MHzになる。よつて
適当な加熱周波数はは2MHz〜10MHzの範囲と
なる。しかし、今回は通信妨害を避けるため、ま
た、その仕様の電流が市販されていたため、加熱
周波数には工業用割当周波数13.56MHzを使用し
た。周波数が高いと、電力は少し多めに必要だ
が、グラフアイト表面を流れる表面電流の浸透深
さが浅くなり、加熱効率が良くなるので、
13.56MHzを使用しても加熱には支障なかつた。
本発明によれば、イオン化物質1の加熱が効率
良く行なえるため、1000℃以上の融点イオン化物
質1についてもイオンビーム7が安定して引き出
せる温度まで容易に加熱可能で、液体金属イオン
源の安定性向上に効果がある。また、イオン化物
質1の溜め部4をカートリツジ形式にしたことに
よつて、イオン化物質1がなくなつた時、別のイ
オン化物質1に変える時にはカートリツジ式溜め
部4を交換するだけで済み、作業が簡単になる。
さらに、溜め部4、およびチツプ2に炭素材料を
用いることによつて、従来のW,Moなどではそ
れらの金属との反応性が高く、イオンビーム7を
引き出すことが不可能であつたイオン化物質1か
らもイオンビーム7が引き出せるようになり、イ
オン種の拡大に効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来行なわれてきた通電加熱手段によ
つてイオン化物質を溶融するタイプの液体金属イ
オン源を示したものであつて、同図aは最も単純
なイオン源の構成図、同図bは市販されているイ
オン源の断面構成図、第2図は本発明による高周
波誘導加熱手段を用いた液体金属イオン源の構成
図である。 1…イオン化物質、2…チツプ、3…支持部、
4…溜め部、5…ヒーター、6…絶縁物製筒、7
…イオンビーム、8…引き出し電極、9…ワーク
コイル、10…シールド円筒、11…Moネジ、
12…セラミツク碍子、13…セラミツク碍子、
14…セラミツク碍子、15…支持棒。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イオン化物質溜め部、イオン化物質溶融用熱
    源、イオン放出用チツプ、イオン引き出し用電極
    より成る液体金属イオン源において、上記イオン
    化物質溶融用熱源が高周波誘導加熱手段からなる
    ことを特徴とする高周波誘導加熱型液体金属イオ
    ン源。 2 上記チツプ、および、上記溜め部がこれらを
    ほぼ完全に覆うシールド内に設けられていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の高周波
    誘導加熱型液体金属イオン源。 3 上記イオン化物質溜め部がカートリツジ形式
    に構成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の高周波誘導加熱型液体金属イオン
    源。 4 上記イオン化物質溜め部、および、上記イオ
    ン放出用チツプの材質が炭素からなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の高周波誘導加
    熱型液体金属イオン源。
JP7527982A 1982-05-07 1982-05-07 高周波誘導加熱型液体金属イオン源 Granted JPS58192249A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7527982A JPS58192249A (ja) 1982-05-07 1982-05-07 高周波誘導加熱型液体金属イオン源

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JP7527982A JPS58192249A (ja) 1982-05-07 1982-05-07 高周波誘導加熱型液体金属イオン源

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JP6879908B2 (ja) * 2014-10-13 2021-06-02 アリゾナ ボード オブ リージェンツ ア ボディ コーポレート オブ ザ ステイト オブ アリゾナ アクティング フォー アンド オン ビハーフ オブ アリゾナ ステイト ユニバーシティーArizona Board Of Regents, A Body Corporate Of The State Of Arizona Acting For And On Behalf Of Arizona State University 二次イオン質量分析計のためのセシウム一次イオン源
US10672602B2 (en) 2014-10-13 2020-06-02 Arizona Board Of Regents On Behalf Of Arizona State University Cesium primary ion source for secondary ion mass spectrometer

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