JPH0541663U - ワイヤソー用リールボビン - Google Patents

ワイヤソー用リールボビン

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Publication number
JPH0541663U
JPH0541663U JP10933591U JP10933591U JPH0541663U JP H0541663 U JPH0541663 U JP H0541663U JP 10933591 U JP10933591 U JP 10933591U JP 10933591 U JP10933591 U JP 10933591U JP H0541663 U JPH0541663 U JP H0541663U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange
winding shaft
reel bobbin
shaft
wire saw
Prior art date
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Pending
Application number
JP10933591U
Other languages
English (en)
Inventor
和三 荒川
省三 片町
純之 重松
Original Assignee
株式会社日平トヤマ
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Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社日平トヤマ filed Critical 株式会社日平トヤマ
Priority to JP10933591U priority Critical patent/JPH0541663U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リールボビンの局部的な応力集中を緩和し、
リールボビンの塑性変形や破壊を未然に防止できるよう
にすることである。 【構成】 巻き軸とその両端のフランジを分割し、巻き
軸の端部にフランジを挿入し、このフランジをテーパキ
ャップ、ばねワッシャおよび締め付けボルトによって巻
き軸の端部に取り付け、ワイヤの巻き付け時に発生する
軸線方向の応力をフランジの軸方向への滑り移動させ、
この移動力をテーパキャップ、締め付けボルトで受け止
め、またばねワッシャの弾力によって吸収するようにし
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワイヤソー装置において、ワイヤの送り出しまたは巻き取り用のリ ールボビンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一体型のワイヤソー用リールボビンは、剛性を高めて、繰り返し使用に 耐えられるようにするために、巻き胴およびその両端のフランジを機械構造用炭 素鋼(S45C)から切削加工によって一体物として構成されている。ところが 繰り返し使用の段階で、ワイヤの巻き付け時に発生する力によって、左右のフラ ンジが塑性変形し、また巻き軸とフランジとの境で応力集中によって、破壊し易 くなっている。
【0003】 また、上記の材料の場合に、リールボビンの重量が増し、ワイヤ巻き長さ80 〔Km〕の重さ18〔Kg〕に対し、リールボビンの重さが27〔Kg〕となっ て、総重量が45〔Kg〕にも達し、その運搬やワイヤソー装置に対する着脱が 容易でない。
【0004】
【考案の目的】
したがって、本考案の目的は、リールボビンの局部的な応力集中を緩和し、リ ールボビンの塑性変形や破壊を未然に防止できるようにするとともに、リールボ ビンを軽量化することである。
【0005】
【考案の解決手段】
上記目的の下に本考案は、巻き軸とその両端のフランジを分割し、巻き軸の端 部にフランジを挿入し、このフランジをテーパキャップ、ばねワッシャおよび締 め付けボルトによって巻き軸の端部に取り付けることによって、ワイヤの巻き付 け時に発生する軸線方向の応力をフランジの軸方向への滑り移動とし、この移動 力をテーパキャップのテーパ面で分解しながら締め付けボルトで受け止めるか、 ばねワッシャの弾力によって吸収するようにしている。
【0006】
【実施例】
図1および図2は本考案のワイヤソー用リールボビン1の構成を示している。 このワイヤソー用リールボビン1は、巻き軸2、この巻き軸2の両端に取り付け られる一対のフランジ3、巻き軸2の端部にそれぞれのフランジ3を取り付ける ための複数の締め付けボルト4およびこの締め付けボルト4とともに用いられる テーパキャップ10によって組み立てられている。ここで、少なくとも巻き軸2 および一対のフランジ3は、軽合金例えばアルミニウム合金により構成されてい る。
【0007】 巻き軸2は、その両端で小さな外径のはめ込み軸6を形成し、同時にフランジ 3に対するストッパ7を形成している。また、フランジ3は、上記はめ込み軸6 にはまり合うはめ込み孔8およびこのはめ込み孔8の外側部分に形成されたテー パ孔9を備えており、はめ込み孔8の部分ではめ込み軸6にはまり合い、ストッ パ7に当たっている。
【0008】 そして、上記締め付けボルト4は、テーパ孔9にはまり合うテーパキャップ1 0のボルト孔11に数枚のばねワッシャ5を介在させながら、または介在させな いままの状態で挿入され、はめ込み軸6の端面側に形成されたねじ孔12にねじ 込まれる。これによって、左右のフランジ3は、巻き軸2の端部のはめ込み軸6 に対し、軸線方向に移動可能な状態でばねワッシャ5の弾力によって押え付けら れるか、または締め付けボルト4によって直接固定される。
【0009】 ワイヤソー用のワイヤ13の巻き取り時に、ワイヤ13が巻き軸2に積層状に 巻き付けられると、ワイヤ13の巻き付け張力に基づいて、それぞれのフランジ 3が互いに離れる方向の力を受ける。この発生力は、巻き付け量の増大に応じて 増加する。このとき、各フランジ3は、はめ込み軸6に沿って滑り、互いに離れ る方向に移動する。
【0010】 このときのフランジ3の移動力は、テーパ孔の斜面とテーバキャップ10の斜 面で分解され、テーパキャップ10自体の内部応力と締め付けボルト4によって 受け止められる。締め付けボルト4にばねワッシャ5が装着されているとき、フ ランジ3は、ばねワッシャ5の弾力と釣り合う位置で停止する。このため、巻き 軸2やフランジ3の部分に局部的な応力集中がなくなり、応力集中が緩和され、 したがってフランジ3の塑性変形や破壊がなくなる。
【0011】 また、いずれかのフランジ3が変形したり損傷したりした時には、その損傷部 分のみを取り替えることによって、他のものが継続して使用できる状態となる。 しかも、巻き軸2に対し左右のフランジ3が取り外せる構造となっているため、 ワイヤソー用リールボビン1から巻き付け状態のワイヤ13をその形態のままで 取り出すときに、いずれか一方のフランジ3を巻き軸2から取り外すことによっ て、巻き付け状態のワイヤ13がその形態のまま巻き軸2から抜き外せる状態と なる。したがって、このワイヤソー用リールボビン1は、ワイヤ13を処分する ための巻き取り用のものとして利用することもできる。
【0012】 なお、上記実施例は、左右のフランジ3を同じ構造として巻き軸2に取り付け ているが、この取り付け構造は、一方のフランジ3の取り付け部分にのみ適用す ることもできる。この場合、他方のフランジ3は、異なる取り付け構造として、 あるいは巻き軸2と同じ材料から一体のものとして切削加工により形成すること もできる。このような構造のときにも、一方のフランジ3の部分で応力集中が緩 和されるから、巻き軸2と一体側の他方のフランジ3は、従来のような局部的な 応力集中によって塑性変形したりまたは破壊したりしない状態となる。
【0013】
【考案の効果】
本考案では、次の効果がある。ワイヤ巻き付け時の発生力に応じて、フランジ が巻き付け軸の方向に滑り移動し、その発生力がテーパキャップの斜面で分解さ れ、ばねワッシャの弾力によって吸収されるか、または締め付けボルトによって 直接受け止められるため、局部的な応力集中がなくなり、フランジの塑性変形や 破壊が未然に防止できる。また、巻き軸に対しフランジが別体の構造となってい るため、フランジなどの部分的な損傷に対して、その部分の交換によって他の部 分の継続的な使用が可能となる。また巻き軸に対しフランジが分離できる構造と なっているため、このワイヤソー用リールボビンは、ワイヤの処分用の巻き取り ボビンとして利用することもできる。さらに、巻き軸やボビンが軽合金製であれ ば、リールボビンの軽量化が図られ、その取り扱いが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のワイヤソー用リールボビンの一部破断
断面図である。
【図2】巻き軸に対するフランジの取り付け部分の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤソー用リールボビン 2 巻き軸 3 フランジ 4 締め付けボルト 5 ばねワッシャ 6 はめ込み軸 7 ストッパ 8 はめ込み孔 9 テーパ孔 10 テーパキャップ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き軸の端部に形成された小径のはめ込
    み軸にフランジをフランジの中心のはめ込み孔により挿
    入し、はめ込み孔と一体に外側に形成されたテーパ孔に
    テーパキャップをあてがい、このテーパキャップを締め
    付けボルトによりはめ込み軸の端面側に取り付けてなる
    ことを特徴とするワイヤソー用リールボビン。
  2. 【請求項2】 巻き軸の端部に形成された小径のはめ込
    み軸にフランジをフランジの中心のはめ込み孔により挿
    入し、はめ込み孔と一体に外側に形成されたテーパ孔に
    テーパキャップをあてがい、このテーパキャップをばね
    ワッシャおよび締め付けボルトによりはめ込み軸の端面
    側に取り付け、フランジと、巻き軸に固定された締め付
    けボルトとの間に上記ばねワッシャを介在させてなるこ
    とを特徴とするワイヤソー用リールボビン。
  3. 【請求項3】 巻き軸およびフランジを軽合金により構
    成することを特徴とする請求項1または請求項2のワイ
    ヤソー用リールボビン。
JP10933591U 1991-11-06 1991-11-06 ワイヤソー用リールボビン Pending JPH0541663U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101052792B1 (ko) * 2008-10-06 2011-07-29 주식회사 엘지실트론 와이어 쏘우 장치
CN110626139A (zh) * 2019-10-25 2019-12-31 安徽拓扑思汽车零部件有限公司 一种降低连接应力的空气弹簧及空气悬架

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