JPH07269530A - 自動車構造材の締結構造 - Google Patents

自動車構造材の締結構造

Info

Publication number
JPH07269530A
JPH07269530A JP6367794A JP6367794A JPH07269530A JP H07269530 A JPH07269530 A JP H07269530A JP 6367794 A JP6367794 A JP 6367794A JP 6367794 A JP6367794 A JP 6367794A JP H07269530 A JPH07269530 A JP H07269530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt
filler
washer
fastening
nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6367794A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Shibayama
修一 柴山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
Priority to JP6367794A priority Critical patent/JPH07269530A/ja
Publication of JPH07269530A publication Critical patent/JPH07269530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車構造材の締結構造に関し、締結力を高
めることができるとともに締結作業を容易にすることを
目的とする。 【構成】 車体フレーム10、12の穴14、16内に
ボルト18が挿通され、ボルト18のねじ部24に座金
28を介してナット30が装着され、ボルト18と車体
フレーム10、12との間に充填材26が装着されてい
る。そしてボルト18とナット30とを締めつけると、
充填材26が変形してボルト18と車体フレーム10、
12との隙間が埋められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車構造材の締結構
造に係り、特に、車体フレームと車体フレームとを締結
部材を用いて締結するに好適な自動車構造材の締結構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車体フレームを締結す
るに際しては、ボルトやリベットが多く用いられてい
る。そしてボルトとしては、例えば実開昭60−108
812号公報に記載されているように、ねじ込みボルト
を用いたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、車体フレーム
をボルトを用いて締結する場合には、締結操作は簡単で
あるが、ボルトとボルト穴との間に隙間が生じ、リベッ
トよりも締結力が弱いという欠点がある。一方、リベッ
トを用いて車体フレームを締結する場合には、リベット
と穴との間が埋められるため、ボルトよりも締結力は強
いが、専用の治具を用いなければならず、ボルトを用い
たときよりも作業性が低下する。
【0004】本発明の目的は、締結力が強く締結作業が
容易にできる自動車構造材の締結構造を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、締結用頭部とねじ部とが軸部を介して連
結されたボルトの軸部が自動車構造材の穴内に挿通さ
れ、環状の溝を有する環状の座金がボルトのねじ部に挿
通され、この座金に隣接してボルトのねじ部にナットが
締結され、つば部を有する筒状の充填材がボルトと自動
車構造材の穴との間に装着され、この充填材のつば部が
ボルトの頭部底面側に装着され、充填材の先端側に座金
の溝が装着されてなる自動車構造材の締結構造を構成し
たものである。
【0006】前記締結構造を採用する場合、環状の座金
として環状の溝がないものを用いることもできる。また
本発明は他の締結構造として、締結用頭部とねじ部とが
テーパ状の軸部を介して連結されたボルトの軸部が自動
車構造材の穴内に挿通され、ボルトのねじ部に環状の座
金が挿通され、この座金に隣接してボルトのねじ部にナ
ットが締結され、つば部を有する筒体を構成し筒体の内
周面にボルトのテーパ面に対応したテーパ面が形成され
た充填材がボルトと構造材の穴との間に装着され、この
充填材のつば部が座金に装着され、充填材の先端側にボ
ルトの頭部底面側が装着されてなる自動車構造材の締結
構造を構成したものである。
【0007】
【作用】前記した手段によれば、自動車構造材の穴内に
充填材とボルトの軸部が挿通され、ボルトのねじ部に座
金を介してナットが締結されたあと、ボルトまたはナッ
トを回してボルトとナットとを順次締め付けると、充填
材に圧縮力が作用して充填材が変形する。充填材が変形
すると、ボルトと構造材の穴との隙間が充填材によって
埋められる。このあと更にボルトとナットが締め付けら
れると、ボルトに軸方向の力が発生し、構造材がボルト
とナットによって締結される。
【0008】一方、ボルトと充填材にテーパ面を有する
ものを用いたときには、ボルトとナットを締め付ける
と、ボルトのテーパ面が充填材のテーパ面に圧着し、ボ
ルトが充填材を押し広げ、ボルトと構造材との隙間が充
填材によって埋められる。このあと更にボルトとナット
を締め付けると、ボルトに軸方向の力が発生し、構造材
がボルトとナットによって締結されることになる。この
ように、充填材が変形してボルトと構造材との隙間が埋
められるため、リベットと同様に締結力を高めることが
できる。更にボルトまたはナットを回すことによって締
結操作ができるため、締結作業が容易にでき、作業性の
向上を図ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1乃至図5において、自動車構造材としての
車体フレーム10、12が重ねて配置されており、各車
体フレーム10、12には締結用の穴14、16がそれ
ぞれ形成されている。各穴14、16にはボルト18の
軸部20が挿通されている。
【0010】ボルト18は、六角形形状に形成された締
結用頭部22と、ねじが形成されたねじ部24とが円柱
状の軸部20を介して連結されて構成されている。そし
て軸部20の直径をAとしたときに、各穴14、16の
径はA+4mmに設定されている。各穴14、16には
ボルト18より剛性の弱い金属、例えば、Al−Mn系
アルミ合金で構成された充填材26が装着され、ボルト
18のねじ部24には座金28が挿通されていると共に
ナット30が噛合されている。
【0011】充填材26は略円柱状に形成され、その端
部につば部32が形成されている。つば部32の直径は
A+15〜20mmに設定され、充填材26の内径はA
+0.5mmに設定され、外形はA+3mmに設定され
ている。更に充填材26の軸部34の長さは車体フレー
ム10、12の厚さをB=10.2〜16mmとしたと
きに、B+1.5〜3mmに設定されている。
【0012】一方、鋼材で構成された座金28は略円環
状に形成されており、中央部に貫通孔36が形成され、
貫通孔36の周囲に円環状の溝38が形成されている。
そして座金28の直径はA+15〜20mm、貫通孔3
6の穴径はA+0.5mm、溝38の径はA+6mmに
設定され、溝38の深さが0.5〜2mmに設定され、
座金28の厚さが1.5〜3mmに設定されている。即
ち座金28には、充填材26の軸部34先端側が装着可
能な溝38が形成されている。
【0013】上記構成において、ボルト18を固定しナ
ット30を回してボルト18とナット30で締め付ける
と、充填材26に圧縮力が作用して充填材26が変形す
る。充填材26が変形すると、ボルト18と車体フレー
ム10、12との隙間に充填材26の一部が埋め込まれ
る。このあと更にボルト18とナット30との締め付け
を行うと、ボルト18に軸方向の力が発生し、車体フレ
ーム10、12がボルト18とナット30によって締結
されることになる。この場合、充填材26の軸部34先
端側が座金28の溝38内に装着されているため、座金
28と車体フレーム12との間に隙間が生じるのを防止
することができる。
【0014】このように、本実施例によれば、充填材2
6が変形してボルト18と車体フレーム10、12との
隙間を埋めるようにしたため、リベットを用いたときと
同様に締結力を高めることができる。更にリベットを用
いたときのように専用の治具を用いる必要がないため、
締結作業を容易に行うことができ、作業性の向上を図る
ことができる。
【0015】次に本発明の他の実施例を図6及び図7に
従って説明する。図6及び図7において、車体フレーム
10、12の穴14、16内にはボルト40の軸部42
が挿通されている。ボルト40は六角形形状に形成され
た締結用頭部44と、ねじが形成されたねじ部46とが
軸部42を介して連結されている。そして軸部42は頭
部44側から漸次小径となるテーパ状に形成されてお
り、外周側にテーパ面48が形成されている。そしてこ
のボルト40のねじ部46には円環状に形成された座金
50が挿通されていると共にナット30が噛合されてい
る。更にボルト40の軸部42と穴14、16との間に
は充填材52が装着されている。
【0016】充填材52は、前記実施例と同様に、Al
−Mn系アルミ合金を用いた筒体を構成し、筒体の端部
につば部54が形成されている。更に筒体の内周側はテ
ーパ面48に対応したテーパ面56が形成されている。
そして各テーパ面48、56のテーパ度は、車体フレー
ム10、12の厚さBとしたとき、1/Bに設定されて
いる。
【0017】上記構成において、ボルト40を固定し、
ナット30を回してナット30とボルト40を締め付け
ると、ボルト40のテーパ面48が充填材52のテーパ
面56に密着する。更にナット30とボルト40とを締
め付けると、ボルト40のテーパ面48に横方向の力が
作用して充填材52が押し広げられて変形し、充填材5
2の一部がボルト40と車体フレーム10、12との隙
間に埋め込まれる。そして車体フレーム10、12がボ
ルト40とナット30によって締結される。
【0018】本実施例においても、充填材52が変形し
てボルト40と車体フレーム10、12との間の隙間に
埋め込まれるため、リベットを用いたときと同様に締結
力を高めることができる。またボルト40とナット30
を用いた締結操作を行うことができるため、リベットを
用いたときのように専用の治具を用いる必要がなく、締
結作業を容易に行うことができ、作業性の向上に寄与す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ボルトとナットを主構成要素とし、ボルトと構造材との
間に充填材を装着し、充填材をボルトと構造材との隙間
に埋め込むようにしたため、締結力を高めることができ
るとともに、締結作業を容易に行うことができ、作業性
の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す縦断面図である。
【図2】充填材の断面図である。
【図3】ボルトの正面図である。
【図4】構造材の断面図である。
【図5】座金の断面図である。
【図6】本発明の第二実施例を示す縦断面図である。
【図7】充填材と車体フレームとの関係を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10、12 車体フレーム 18 ボルト 26 充填材 28 座金 30 ナット 38 溝 40 ボルト 48 テーパ面 50 座金 52 充填材 56 テーパ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 締結用頭部とねじ部とが軸部を介して連
    結されたボルトの軸部が自動車構造材の穴内に挿通さ
    れ、環状の溝を有する環状の座金がボルトのねじ部に挿
    通され、この座金に隣接してボルトのねじ部にナットが
    締結され、つば部を有する筒状の充填材がボルトと自動
    車構造材の穴との間に装着され、この充填材のつば部が
    ボルトの頭部底面側に装着され、充填材の先端側に座金
    の溝が装着されてなる自動車構造材の締結構造。
  2. 【請求項2】 締結用頭部とねじ部とが軸部を介して連
    結されたボルトの軸部が自動車構造材の穴内に挿通さ
    れ、ボルトのねじ部に環状の座金が挿通され、この座金
    に隣接してボルトのねじ部にナットが締結され、つば部
    を有する筒状の充填材がボルトと自動車構造材の穴との
    間に装着され、この充填材のつば部がボルトの頭部底面
    側に装着され、充填材の先端側に座金が装着されてなる
    自動車構造材の締結構造。
  3. 【請求項3】 締結用頭部とねじ部とがテーパ状の軸部
    を介して連結されたボルトの軸部が自動車構造材の穴内
    に挿通され、ボルトのねじ部に環状の座金が挿通され、
    この座金に隣接してボルトのねじ部にナットが締結さ
    れ、つば部を有する筒体を構成し筒体の内周面にボルト
    のテーパ面に対応したテーパ面が形成された充填材がボ
    ルトと構造材の穴との間に装着され、この充填材のつば
    部が座金に装着され、充填材の先端側にボルトの頭部底
    面側が装着されてなる自動車構造材の締結構造。
JP6367794A 1994-03-31 1994-03-31 自動車構造材の締結構造 Pending JPH07269530A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6367794A JPH07269530A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 自動車構造材の締結構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6367794A JPH07269530A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 自動車構造材の締結構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07269530A true JPH07269530A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13236240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6367794A Pending JPH07269530A (ja) 1994-03-31 1994-03-31 自動車構造材の締結構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07269530A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530562A (ja) * 2006-03-22 2009-08-27 エアバス ドイチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ボルトジョイント
JP2016178989A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 本田技研工業株式会社 フレーム構造及びそれを用いた車椅子
JP2017078469A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 Necプラットフォームズ株式会社 固定器具
WO2019009042A1 (ja) * 2017-07-04 2019-01-10 住友電装株式会社 端子台

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530562A (ja) * 2006-03-22 2009-08-27 エアバス ドイチェランド ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ボルトジョイント
JP2016178989A (ja) * 2015-03-23 2016-10-13 本田技研工業株式会社 フレーム構造及びそれを用いた車椅子
JP2017078469A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 Necプラットフォームズ株式会社 固定器具
WO2019009042A1 (ja) * 2017-07-04 2019-01-10 住友電装株式会社 端子台
JP2019016447A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 住友電装株式会社 端子台
CN110800162A (zh) * 2017-07-04 2020-02-14 住友电装株式会社 端子台
US11221032B2 (en) 2017-07-04 2022-01-11 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Terminal block

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020176739A1 (en) Arrangement for attaching two members to each other
JP2004530852A (ja) 自己穿孔ブラインドリベットナット
US4036098A (en) Fastening element
US10471548B2 (en) Method of welding a weld stud to a workpiece and of checking the strength of the welded joint
US3451303A (en) Threaded blind rivet
JP2000027832A (ja) トルク角制限ホイ―ルナット
JPH07269530A (ja) 自動車構造材の締結構造
KR101600116B1 (ko) 스터드 용접용 스터드
US5544545A (en) Steering wheel with tapered hub sleeve
JPH06101284A (ja) 締結構造およびそれに使用するナット
US20230173607A1 (en) Fastening element for friction welding and method for friction welding a fastening element onto a planar workpiece
CN212473685U (zh) 一种车身框架型材与螺纹套筒的连接结构
EP1013946B1 (de) Schraubverbindung für ein Fahrpedalmodul eines Kraftfahrzeugs
JP3433283B2 (ja) サスペンションメンバの車体取付構造及び取付用ボルト
JPS61181772A (ja) ステアリングホイ−ル芯金
JP6606110B2 (ja) パイプの接合方法
JP2651581B2 (ja) フロントフォーク支持用アッパブラケットの締結構造
JPH0532384Y2 (ja)
JPH0611862Y2 (ja) ステアリングギヤボックスの取付構造
JP3163580U (ja) 締結装置締結時のセンター出しと締結後の相対変位抑制具
JPH08200320A (ja) 部品取付構造
JP3057476B2 (ja) スピードナット
JPH06264910A (ja) プレセットボルト
KR20210126896A (ko) 드릴식 스터드 볼팅장치
JP2969046B2 (ja) 防舷材