JPH0541558U - 医療用針 - Google Patents

医療用針

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JPH0541558U
JPH0541558U JP9968891U JP9968891U JPH0541558U JP H0541558 U JPH0541558 U JP H0541558U JP 9968891 U JP9968891 U JP 9968891U JP 9968891 U JP9968891 U JP 9968891U JP H0541558 U JPH0541558 U JP H0541558U
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needle cover
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野 巧 川
永 春 好 増
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Kawasumi Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 翼付静注針、留置針、輸血液セット用針、採
血針等の医療用針の針カバ−と針基の接続構造の改良に
関する。 【構成】 針管3を植設した針基2と針カバ−4とから
なる医療用針1において、前記針基2は外周面に嵌合突
起5が形成され、前記針カバ−4は前記嵌合突起5に対
応する嵌合溝7が形成され、前記針カバ−4は、前記針
基2よりも熱変形温度の高い構成材料より形成されてな
る医療用針1。 【効果】 高圧蒸気滅菌処理後、針カバ−4の針基2へ
の嵌合は緩くなっても、医療用針1においては、嵌合突
起5は嵌合溝7に深く嵌合しているので針カバ−4は針
基2から容易にはずれることはない。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】 本考案は、翼付静注針、留置針、輸血液セット用針、採血針等の医療用針の針 カバ−と針基の接続構造の改良に関する。
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】
【0002】 医療用針は、針基に針カバ−を装着したあと高圧蒸気処理を施して商品として 出荷している。しかし高圧蒸気滅菌処理の際に、針基が収縮し、他方針カバ−が 膨張するため針カバ−の嵌合が緩くなり針カバ−の抜けが発生していた。針カバ −の抜け防止対策として、再度包装袋の上から再装着しなければならず作業が面 倒であった。そこで本考案者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結 果次の考案に到達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本考案は、第一の考案として、針管3を植設した針基2と針カバ−4とからな る医療用針1において、前記針基2は外周面に嵌合突起5が形成され、前記針カ バ−4は前記嵌合突起5に対応する嵌合溝7が形成され、前記針カバ−4は、前 記針基2よりも熱変形温度の高い構成材料より形成されてなる医療用針1を提供 するものである。
【0004】 第二の考案として、針管13を植設した針基12と針カバ−14とからなる医 療用針11において、前記針カバ−14は内面に突起17が形成され、前記針カ バ−14は、前記針基2よりも熱変形温度の高い構成材料より形成されてなる医 療用針11を提供するものである。
【0005】
【実施例】
図1は、本考案の医療用針1(翼付静注射の例を示す)の概略図である。 医療用針1は、針管3を植設した針基2と針カバ−4から構成されている。針基 2は、先端外周面に嵌合突起5が形成され中腹部の外周には翼6が一体に形成さ れている。針基2は、射出成形により一体成形され、熱変形温度が70〜90℃ の例えばポリ塩化ビニル樹脂より構成されている。
【0006】 他方、針カバ−4は前記嵌合突起5と対応する嵌合溝7が形成され例えば熱変 形温度が100〜120℃のポリプロピレンよりなり押出し成形により形成され ている。図2は針カバ−4の切欠断面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図 2の嵌合溝7付近の一部拡大断面図を示す。嵌合溝7は針カバ−4の外周に少な くとも一箇所形成すれば良いが、針カバ−4の外周の表裏に対にして針カバ−4 の長さ方向に複数対形成することができる。
【0007】 嵌合溝7の針カバ−4内側の周囲には突出壁8が形成されている。この突出壁 8により嵌合溝7と前記嵌合突起5の嵌合は確実なものになる。
【0008】 また、針カバ−4の内径は、針基2の外径より若干小さく形成するのが好まし い。例えば針カバ−4の内径を3.65mmとすると針基2の外径は、これより 若干大きい3.75mmとするのが良い。 これらの内径と外径の差は0.05mm〜0.3mm程度の範囲が好ましい。
【0009】 次に本考案の医療用針の組み立て方法について説明する。針カバ−4の嵌合溝 7を針基2の嵌合突起5に当接して針カバ−4を針基2に装着する。この時 嵌合溝7と嵌合突起5は、緩く嵌合されている。
【0010】 この状態で高圧蒸気滅菌処理を施すと図5(図1のA部拡大図)に示すように 、熱が加わり、熱変形温度の低い針基2が変形(湾曲)を始め嵌合突起5が針カ バ−4の嵌合溝7に深く入り込む(この時、針カバ−4は、ほぼ元の形状に維持 されている)。滅菌の終了時には針カバ−4は、膨張するため嵌合は緩くなるが 嵌合溝7と嵌合突起5は深く嵌合しているので針カバ−4は、針基2から容易に はずれることはない。
【0011】 図6に記載した医療用針は11は、針カバ−14の内面に突起17を形成し、 針カバ−14の突起17を針基12の外面に圧入したものである。この状態で高 圧蒸気滅菌処理を施すと前記した医療用針1の場合と同様に、図6に示すように 、熱が加わり、熱変形温度の低い針基12が変形(湾曲)を始め突起17が針基 12の外面に7に深く入り込む(この時、針カバ−14は、ほぼ元の形状に維持 されている)。滅菌の終了時には針カバ−14は、膨張するため嵌合は緩くなる が突起17は針基12の外面に深く嵌合しているので針カバ−14は、針基12 から容易にはずれることはない。
【0012】
【考案の効果】
高圧蒸気滅菌処理後、針カバ−4(14)の針基2(12)への嵌合は緩くな っても、医療用針1においては、嵌合突起5は嵌合溝7に深く嵌合しているので 針カバ−4は針基2から容易にはずれることはない。医療用針11においては、 突起17が針基12の外面に7に深く入り込むので針カバ−14は針基12から 容易にはずれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】医療用針の概略図
【図2】針カバ−の切欠断面図
【図3】図2の断面図
【図4】図2の一部拡大図
【図5】組立て状態図
【図6】組立て状態図
【符号の説明】
1 医療用針 2 針基 3 針管 4 針カバ− 5 嵌合突起 7 嵌合溝 8 突出壁 11 医療用針 12 針基 13 針管 14 針カバ− 17 突起

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】針管3を植設した針基2と針カバ−4とか
    らなる医療用針1において、前記針基2は外周面に嵌合
    突起5が形成され、前記針カバ−4は前記嵌合突起5に
    対応する嵌合溝7が形成され、前記針カバ−4は、前記
    針基2よりも熱変形温度の高い構成材料より形成されて
    なることを特徴とする医療用針1。
  2. 【請求項2】針管13を植設した針基12と針カバ−1
    4とからなる医療用針11において、前記針カバ−14
    は内面に突起17が形成され、前記針カバ−14は、前
    記針基2よりも熱変形温度の高い構成材料より形成され
    てなることを特徴とする医療用針11。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020012664A1 (ja) 2018-07-13 2020-01-16 株式会社ハンドレッド 液体採取注入針

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5131090A (ja) * 1974-09-10 1976-03-16 Terumo Corp
JPH0217076A (ja) * 1988-07-04 1990-01-22 Nissho Corp 注射針組立体

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