JPH10263090A - 2部品の接続方法 - Google Patents

2部品の接続方法

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JPH10263090A
JPH10263090A JP9094725A JP9472597A JPH10263090A JP H10263090 A JPH10263090 A JP H10263090A JP 9094725 A JP9094725 A JP 9094725A JP 9472597 A JP9472597 A JP 9472597A JP H10263090 A JPH10263090 A JP H10263090A
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JP
Japan
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needle cap
heat
parts
air
shrinkable tube
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JP9094725A
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English (en)
Inventor
Sumio Ohara
澄夫 大原
Shoichi Aida
庄一 相田
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Nikkiso Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】略同径の管状部を有する2部品を簡単かつ安価
に接続し得ると共に十分な接続強度が得られる2部品の
接続方法を提供する。 【解決手段】管状部を有する2つの部品を接続する方法
であって、前記部品の管状部の外周に熱収縮性チューブ
を嵌装して一体化し、この一体化された部品を蒸気滅菌
処理することにより、熱収縮性チューブを収縮させて2
つの部品を接続する。前記管状部には、例えば熱収縮性
チューブの熱収縮時の空気の逃げ部が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば医療用具等
の部品で略同径の管状部を有する2部品の接続方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、輸液セット等に使用されている一
対の医療用具を接続する方法としては、例えば特開平3
−159655号公報に開示されている。この接続方法
は、図7に示すように、針管51aが埋設された第1管
状部材51に第2管状部材52がチューブ53によって
接続されている。
【0003】このチューブ53は、硬質合成樹脂の成形
品によって形成され、その中腹部に第2管状部材52の
外径より小さな細径部53aが形成されると共に、長さ
方向に切欠部53bが形成されて、全体として弾性を有
するように構成されている。そして、チューブ53を介
して第1管状部材51と第2管状部材52を接続し、高
圧蒸気滅菌処理で収縮し滅菌後に元の形状に復元しよう
とする第2管状部材を、チューブ53の弾性を利用して
押さえ込むことにより、第2管状部材52を第1管状部
材51に接続するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この接
続方法にあっては、成形品からなるチューブ53が蒸気
滅菌処理時に軟化してその形状になじみ変化が生じるた
め、蒸気滅菌処理後の第2管状部材52の第1管状部材
51に対する十分な接続強度が得られ難いという問題点
があり、また、チューブ53に細径部53aや切欠部5
3bを形成しなければならず、例えば金型構造等が複雑
化してコスト高になり易いという問題点があった。
【0005】そこで、接続強度を上げるために、第1管
状部材51及び第2管状部材52を適宜形状の成形品に
ねじ込むことによって2つの部品を接続する方法も考え
られるが、この場合は、ねじ込み作業が必要になって組
付工数が増大すると共に、成形品にねじ部が必要になっ
て成形品の形状が複雑化し、コスト高を解消することが
困難となる。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、略同径の管状部を有する2部品を
簡単かつ安価に接続し得ると共に十分な接続強度が得ら
れる2部品の接続方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、請求項1記載の発明は、管状部を有する2つの部品
を接続する方法であって、前記部品の管状部の外周に熱
収縮性チューブを嵌装して一体化し、この一体化された
部品を蒸気滅菌処理することにより、前記熱収縮性チュ
ーブを収縮させて2つの部品を接続することを特徴とす
る。
【0008】このように構成することにより、2つの部
品の接続部位である管状部に嵌装された熱収縮性チュー
ブは、蒸気滅菌処理時の熱によって収縮し2つの部品が
接続される。2つの部品の接続は、熱収縮性チューブを
管状部に嵌装させ蒸気滅菌処理するだけで良く、簡単か
つ安価に接続し得ると共に、管状部の外周面が熱収縮性
チューブで均等に押さえ込まれる状態となって十分な接
続強度が得られる。
【0009】また、請求項2記載の発明によれば、管状
部に、熱収縮性チューブの熱収縮時の空気の逃げ部が形
成されていることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、蒸気滅菌処理時に膨張する空気が管状部の逃
げ部から外部に排出され、例えば膨張空気によって接続
した2つの部品が熱収縮性チューブ外に押し出されるこ
ともなくなり、2つの部品の接続強度が一層向上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発明
に係わる2部品の接続方法を、透析用血液回路に使用さ
れるエアー針キャップとプラスチックニードルキャップ
の接続に適用した場合を示し、図1がその分解図、図2
がその接続状態の断面図、図3が図2のA−A線矢視断
面図、図4が図2のB−B線矢視断面図である。
【0011】図1〜図4において、針管2が埋設された
エアー針1の先端部(針管2部)には、エアー針キッャ
プ3が接続され、このエアー針キャップ3には、熱収縮
性チューブ4を介してプラスチックニードルキャップ5
(以下、単にニードルキャップ5という)が接続され
る。また、エアー針1の反針管2側には、フォームキュ
ーブ6が接続される。
【0012】上記エアー針1の略中間位置の嵌合部1a
外周面及びエアー針キャップ3のテーパ状の先端部3a
外周面には、断面十字位置に長手方向のリブ7、8が4
本ずつ形成されている。なお、エアー針キャップ3は、
ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高い軟化温度を
有しかつ硬質で弾性を有する硬質合成樹脂によって成形
されている。
【0013】また、ニードルキャップ5は、その一端側
5aにエアー針キャップ3の先端部3aが嵌合接続され
る嵌合部9が形成され、この嵌合部9内には十字位置に
4つの溝9a(図3参照)が形成されている。また、ニ
ードルキャップ5の他端側5bには、透析用血液回路
(図示せず)の部品が接続される嵌合部10が形成さ
れ、この嵌合部10には複数の弾性片10a(図2参
照)が形成されている。
【0014】このニードルキャップ5も、エアー針キャ
ップ3と同様に、ポリプロピレン、ポリカーボネート等
の高い軟化温度を有しかつ硬質で弾性を有する硬質合成
樹脂によって成形されている。なお、上記熱収縮性チュ
ーブ4は、ポリオレフィン、PVC、フッ化ビニリデン
等の材質によって、初期状態において伸縮可能で熱処理
後に所定の弾性を有する如く形成されている。
【0015】そして、エアー針キャップ3の先端部3a
とニードルキャップ5は、次のようにして接続される。
すなわち、先ず、ニードルキャップ5の嵌合部9の外径
d1より若干小さいな内径d2で所定長さLの熱収縮性
チューブ4を、その弾性を利用して伸ばし一端部4a側
をニードルキャップ5の管状部である一端側5aの外周
に被せる。
【0016】また、熱収縮性チューブ4の他端部4b側
に、針管2が接続されたエアー針キャップ3を嵌装させ
つつ、エアー針キャップ3の先端部3aをニードルキャ
ップ5の嵌合部9に嵌合して接続する。この接続時、エ
アー針キャップ3のリブ8がニードルキャップ5の嵌合
部9の溝9aに嵌合させる。
【0017】この状態で、熱収縮性チューブ4で一体化
されたニードルキャップ5とエアー針キャップ3を蒸気
滅菌処理する。この蒸気滅菌処理により、ニードルキャ
ップ5及びエアー針キャップ3が滅菌されると共に、熱
収縮性チューブ4が収縮して、ニードルキャップ5の嵌
合部9外周面及びエアー針キャップ3の先端部3a外周
面に略密着して押圧する。
【0018】この熱収縮性チューブ4の収縮時に、エア
ー針キャップ3の先端部3a外周に設けられている4本
のリブ8によって、熱収縮性チューブ4はエアー針キャ
ップ3の先端部3a外周面に完全密着した状態とはなら
ず、図4に示すように、リブ8の両側に熱収縮性チュー
ブ4の外部に連通する通路11(逃げ部)が形成された
状態となる。
【0019】この通路11によって、熱収縮性チューブ
4と、ニードルキャップ5の嵌合部9外周面間及びエア
ー針キャップ3の先端部3a外周面間に介在し、蒸気熱
によって膨張した空気が熱収縮性チューブ4外に排出さ
れる。そして、熱収縮した熱収縮性チューブ4は、その
弾性力により滅菌処理後に元の形状に復元しようとする
ニードキャップ5の嵌合部9外周面及びエアー針キャッ
プ3の先端部3a外周面を所定の圧力で押さえ込む。
【0020】これにより、略同一の外径を有する2つの
部品、すなわち、ニードルキャップ5とエアー針キャッ
プ3が、熱収縮性チューブ4によって、図2に示すよう
にその長手方向に接続されることになる。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例においてより具体的に
説明する。
【0022】実施例1 実施例1は、図1〜図4に示す形状のエアー針キャップ
3とニードルキャップ5を使用し、ニードルキャップ5
の嵌合部9の外径d1をd1=7.0mmとし、熱収縮
性チューブ4として内径d2=6.8mmのPVCチュ
ーブを使用した。また、熱収縮性チューブ4の長さL
は、一端部4aがニードルキャップ5の一端側5aより
所定寸法他端側5b方向に位置し、他端部4bが、エア
ー針キャップ3の先端部3aの外径がニードルキャップ
5の嵌合部9の外径d1と略同一になる位置に設定し
た。
【0023】そして、熱収縮性チューブ4で接続された
エアー針1付きエァー針キャップ3とニードルキャップ
5を、121°C、30分の蒸気滅菌処理を行った。そ
の後、輸送時の振動、落下等を考慮して各種試験を行っ
たところ、ニードルキャップ5とエアー針キャップ3の
外れ等は発生せず、良好な接続状態を維持し得ることが
確認された。
【0024】このように、上記実施例のエアー針キャッ
プ3とニードルキャップ5の接続方法によれば、熱収縮
性チューブ4を各部品の管状部である、エアー針キャッ
プ3の先端部3a外周及びニードルキャップ5の一端側
5a外周に嵌装させ、その後蒸気滅菌処理時の熱によっ
て熱収縮性チューブ4を収縮させて接続するため、2つ
の部品の接続用のチューブを従来のような複雑な形状の
成形品を使用する必要がなくなり、筒状という極めて簡
単な構成の熱収縮性チューブ4を使用することができ
る。
【0025】また、熱収縮性チューブ4の両端部をエア
ー針キャップ3の先端部3a外周及びニードルキャップ
5の一端側5a外周に単に嵌装させ、蒸気滅菌処理する
ことにより、熱収縮性チューブ4が熱によって自動的に
収縮して2つの部品が接続されるため、ねじ込み作業等
が不要になって組付性を向上させることができる。
【0026】特に、滅菌医療用具で接続しようとする2
つの部品に熱収縮する材料を使用する場合においては、
従来の接続方法では、熱収縮部品セット→加熱処理→蒸
気滅菌処理と3つの工程が必要になるが、上記実施例で
は、熱収縮部品セット→蒸気滅菌処理の2つの工程で行
うことができ、工程の削減(製造コストの低減)が図れ
て、2つの部品の接続を安価(低コスト)に行うことが
できる。
【0027】さらに、熱収縮性チューブ4の内径d2及
び長さLを、エアー針キャップ3の先端部3a及びニー
ドルキャップ5の嵌合部9の外径d1や長さに対応して
適宜に設定することにより、収縮した後の熱収縮性チュ
ーブ4によって、エアー針キャップ3とニードルキャッ
プ5を十分な強度で接続することができる。特に、熱収
縮性チューブ4の内径d2を接続しようとする部品の外
径d1より若干小さく設定することにより、2つの部品
の接続部の外周面の略全域を熱収縮性チューブ4の弾性
力で均等に押圧することができて、安定した接続強度を
得ることが可能になる。
【0028】また、エァー針キャップ3の先端部3a外
周面に設けたリブ8により、熱収縮性チューブ4が収縮
した際に、先端部3a外周面に完全密着した状態とはな
らず、リブ8の両側に通路11が形成されるため、蒸気
滅菌処理時の熱によって膨張した空気が、この通路11
から熱収縮性チューブ4外に排出させることができる。
その結果、膨張空気によってエアー針キャップ3やニー
ドルキャップ5を熱収縮性チューブ4外へ押し出すこと
もなくなり、より良好な接続強度を得ることが可能にな
る。
【0029】なお、上記実施例においては、エアー針キ
ャップ3とニードルキャップ5とを接続する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものでもな
く、例えば図5に示すように、2本のエアー針12、1
3の針管12a、13a同士を接続する場合にも適用す
ることができる。
【0030】すなわち、接続すべき2つの部品であるエ
アー針12、13の針管12a、13aの先端部を互い
に所定の間隔tを有して対向させ、この対向部分を所定
長さLで針管12a、13aの外径d3より若干小径な
内径d4の熱収縮性チューブ14で接続する。この構造
にあっては、針管12a、13a内の孔15が蒸気滅菌
処理時の膨張空気の逃げ通路(逃げ部)を形成する。こ
のように構成しても、上記実施例と同様の作用効果を得
ることが可能になる。
【0031】また、上記実施例においては、熱収縮性チ
ューブ4を単純な筒形状に形成したが、例えば図6に示
すように、熱収縮性チューブ16の長手方向にミシン目
17を形成しても良い。この熱収縮性チューブ16によ
れば、接続しようとする2つの部品の管状部に膨張空気
の逃げ通路が形成し得ない場合であっても、ミシン目1
7を形成する各孔17aが膨張空気の逃げ部として作用
すると共に、使用現場において熱収縮性チューブ16の
ミシン目17に沿った切り離しが容易となり、蒸気滅菌
処理された医療用具の使い勝手が向上する。
【0032】さらに、上記実施例においては、透析用血
液回路に使用されるエアー針キャップ3とニードルキャ
ップ5の接続について説明したが、本発明は、例えば輸
液バッグ、輸血・輸液セット、血液バッグ、プラズマフ
ェレーシス用バッグ等の医療用具、あるいは医療用具以
外の蒸気滅菌処理等を行う他のあらゆる分野で、略同径
の管状部を有する2つの部品の接続に適用することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、熱収縮性チューブを2つの部品の管状部に
嵌装させ、蒸気滅菌処理時の熱で熱収縮性チューブを収
縮させて2つの部品を接続するため、2つの部品を極め
て簡単な構造でかつ安価に接続することができると共
に、十分な接続強度を得ることができて外れ等が確実に
防止される。
【0034】また、請求項2記載の発明によれば、蒸気
滅菌処理時の熱で膨張した空気を逃げ部を介して外部に
排出させることがてきて、より十分かつ安定した接続強
度を得ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる2部品の接続方法を、透析用血
液回路に使用されるエアー針キャップとプラスチックニ
ードルキャップの接続に適用した場合の分解図
【図2】同その接続状態の断面図
【図3】図2のA−A線矢視断面図
【図4】図2のB−B線矢視断面図
【図5】本発明に係わる2部品の接続方法を、2つのエ
アー針キャップの接続に適用した場合の側面図
【図6】本発明に係わる2部品の接続方法に使用し得る
熱収縮性チューブの他の実施例を示す平面図
【図7】従来の2部品の接続方法の一例を示す分解図
【符号の説明】
1 エアー針 1a 嵌合部 2 針管 3 エアー針キャップ 3a 先端部 4 熱収縮性チューブ 5 プラスチックニードルキャップ 7、8 リブ 9 嵌合部 9a 溝 10 嵌合部 10a 弾性片 11 通路 12、13 エアー針 12a、13a 針管 14 熱収縮性チューブ 15 孔 16 熱収縮性チューブ 17 ミシン目 17a 孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状部を有する2つの部品を接続する方法
    であって、前記部品の管状部の外周に熱収縮性チューブ
    を嵌装して一体化し、この一体化された部品を蒸気滅菌
    処理することにより、前記熱収縮性チューブを収縮させ
    て2つの部品を接続することを特徴とする2部品の接続
    方法。
  2. 【請求項2】前記管状部に、熱収縮性チューブの熱収縮
    時の空気の逃げ部が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の2部品の接続方法。
JP9094725A 1997-03-28 1997-03-28 2部品の接続方法 Pending JPH10263090A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002066098A1 (en) * 2001-02-21 2002-08-29 Shimizu Medical Care Co., Ltd. Plastic tube processing method and device
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JP2005230232A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Kawasumi Lab Inc 採血管ホルダ、針カバー、血液バッグの構成部品並びに血液バッグ

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