JPH052198Y2 - - Google Patents

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JPH052198Y2
JPH052198Y2 JP1987198862U JP19886287U JPH052198Y2 JP H052198 Y2 JPH052198 Y2 JP H052198Y2 JP 1987198862 U JP1987198862 U JP 1987198862U JP 19886287 U JP19886287 U JP 19886287U JP H052198 Y2 JPH052198 Y2 JP H052198Y2
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JP
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rubber button
cap
diameter
injection
rubber
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JP1987198862U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、輸血、輸液セツトのチヤンバー上部
に形成された混注部、血液回路の混注部等に使用
される混注ゴムボタンの改良に関するものであ
る。
(従来技術及び問題点) 第7図は従来の混注ゴムボタン(第6図)を使
用した体外循環回路用混注部40を示す断面図で
ある。
体外循環回路用混注部40は、本体41内に第
6図で示した混注ゴムボタン42を挿入しさらに
キヤツプ43を挿嵌させて、キヤツプ43と本体
41をシクロヘキサノンやテトラヒドロフラン等
の溶剤を用いて溶着固定していた。
しかしながら溶着状態が不安定であつたり、ゴ
ムボタン42の胴部の直径と本体41の内径が異
なつたりすると、混注ゴムボタンに注射針を穿刺
したあとに針を抜きとる時に生じる上方への力に
よつてゴムボタン42がずれて、本体41との間
に隙間を生じ液漏れを起したりゴムボタン42と
キヤツプ43が脱落していた。
また最近では、第8図に示すようなポリカーボ
ネイト等の硬質プラスチツク本体にゴムボタンを
挿入し上部を超音波等の加工手段を用いて装着
し、本体内側に鍔部32を折り曲げゴムボタン3
3を固定する混注部30が開発されている。
しかし該混注部30は、高圧蒸気滅菌を施す際
に滅菌時の熱により一度折り曲げた鍔部32が浮
き上りゴムボタン33と本体31の間に隙間を生
じ液漏れの原因となつていた。
さらに第9図に示すような定量目盛付点滴筒
(以下点滴筒と略記する)では、点滴筒の上部キ
ヤツプ51が小径であるうえに、キヤツプ51上
に混注部54、脱気口55、接続部56、などを
形成しなくてはならずこれらを射出成形より一体
成形することは困難であり複雑な金型を必要とし
製造コストも高くなつていた。また混注部54の
内外にキヤツプ53の脱落防止用の突起又は溝を
形成することは非常に難しく、溶剤による溶着し
か固定する手段がなく、溶着状態によつてはキヤ
ツプ53やゴムボタンが脱落してしまい、その対
策に苦慮していた。そこで本考案者は以上の課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果次の考案
に到達した。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、直径D2を有する胴部3の上端に直
径D1を有する穿刺部2が一体成形されるととも
に胴部3の下部に直径D3を有する係止部4が一
体成形され、 前記D1≧D3かつD3>D2に設定され、前
記係止部4の底面は曲面状に形成された、混注ゴ
ムボタンを提供するものである。
(作用) 係止部の下部曲面に沿つて混注部にスムーズに
装着でき、注射針を穿刺した後、注射針の抜き取
りの際に生じる上方へかかる力を係止部で受け止
めることができるので、ゴムボタンのずれや抜け
を防止することができる。
(実施例) 第1図に示すように本考案のゴムボタン1は、
直径D2を有する胴部3の上端に直径D1を有す
る穿刺部2が一体成形されるとともに胴部3の下
部に直径D3を有する係止部4が一体成形される
ことにより形成されている。
本考案のゴムボタン1は、穿刺部2の直径D
1、胴部3の直径D2、係止部4の直径D3のそ
れぞれの直径の大きさがD3>D2かつD1≧D
3に設定されている。
ゴムボタン1の材質としては、天然ゴム、イソ
プレンゴム、シリコーンゴム等の弾性部材を用い
るのが望ましい。
次に本考案の混注ゴムボタン1の使用例を第2
図を参照しながら説明する。
第2図は、混注部本体12にゴムボタン1を圧
入し、さらに上部よりキヤツプ13を挿嵌させキ
ヤツプ13を混注ゴムボタン1に被冠して固定し
た体外循環回路用混注部10の断面図である。
以上のように組み立てた混注部10と従来の混
注部40に注射針を穿刺したり、抜きとつたりし
てゴムボタン1及びキヤツプ3の固定状態を比較
検討してみた。
従来の混注部40では、注射針の抜き取る際に
生じる上方への力を直接キヤツプ43が受けてし
まい本体41とキヤツプ43の溶着状態によつて
は、ゴムボタン42と一緒にキヤツプ43が抜け
とれてしまつた。
しかし本考案の混注部10では、注射針を抜き
取る際に生じる上方への力をゴムボタン1の係止
部4で受け止めることができキヤツプ13には、
直接的に力をかけることなく本体12とキヤツプ
13の溶着状態に係らず一定の力でゴムボタン1
を保持することができた。
また第3図に示す超音波によりゴムボタン1を
本体12′圧入した硬質プラスチツク製の混注部
10′では、高圧蒸気滅菌時の熱によつて多少鍔
部14が浮き上がつても係止部4によつてゴムボ
タン1の脱落やずれを防止できることが確認でき
た。
また第4図に示す点滴筒の上部キヤツプ20に
おいても同様にゴムボタン1の係止部4によつて
ゴムボタン1の脱落やずれを防止でき汚染された
空気の侵入を防止することができた。
さらに本考案のゴムボタン1を使用することに
より第5図に示すようにキヤツプを使用しない点
滴筒の上部キヤツプ20を作成することもでき
た。
(考案の効果) 以上のように本考案では、 係止部の下部曲面沿つて混注部にスムーズに
装着でき、注射針を抜き取る際に生じる上方へ
の力をゴムボタンの係止部が受けとめキヤツプ
には直接的に力をかけることなくキヤツプやゴ
ムボタンの脱落やずれ等を防止できる。
キヤツプを使用しない構造の混注部が製作で
き製造工程の簡素化が可能でありコスト的にも
安価に製造できる。
等の優れた効果を有する考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のゴムボタンを示す断面図、第
2図は本考案のゴムボタンを使用した体外循環回
路用混注部の断面図、第3図から第5図は、その
他の使用例を示す概略図、第6図は従来のゴムボ
タンを示す断面図、第7図は従来の混注部を示
す。第8図は超音波を使用した混注部を示す斜視
図、第9図は従来の輸液セツトを示す使用状態
図。 図中、1はゴムボタン、2は穿刺部、3は胴
部、4は係止部、10は体外循環回路用混注部、
12は本体、13はキヤツプ、14は鍔部、20
は目盛付点滴筒の上部キヤツプ、23はキヤツプ
を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 直径D2を有する胴部3の上端に直径D1を有
    する穿刺部2が一体成形されるとともに胴部3の
    下部に直径D3を有する係止部4が一体成形さ
    れ、 前記D1≧D3かつD3>D2に設定され、前
    記係止部4の底面は曲面状に形成された、ことを
    特徴とする混注ゴムボタン。
JP1987198862U 1987-12-29 1987-12-29 Expired - Lifetime JPH052198Y2 (ja)

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