JPH0626286Y2 - 体外循環回路用t字管 - Google Patents

体外循環回路用t字管

Info

Publication number
JPH0626286Y2
JPH0626286Y2 JP1991047745U JP4774591U JPH0626286Y2 JP H0626286 Y2 JPH0626286 Y2 JP H0626286Y2 JP 1991047745 U JP1991047745 U JP 1991047745U JP 4774591 U JP4774591 U JP 4774591U JP H0626286 Y2 JPH0626286 Y2 JP H0626286Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
extracorporeal circulation
rubber
circulation circuit
vertically oriented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991047745U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04133841U (ja
Inventor
哲雄 廣瀬
Original Assignee
栄研器材株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 栄研器材株式会社 filed Critical 栄研器材株式会社
Priority to JP1991047745U priority Critical patent/JPH0626286Y2/ja
Publication of JPH04133841U publication Critical patent/JPH04133841U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0626286Y2 publication Critical patent/JPH0626286Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、人工腎臓血液回路など
の体外循環回路中に接続されるT字管に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種T字管は、図2に示すように横向
き管1と縦向き管2が一体に接合するように成形してな
る本体3と、縦向き管2の管内に嵌め込むゴム栓4と、
ゴム栓4が抜け出さないように縦向き管2に被せ、かつ
接着、超音波溶着などで縦向き管2に取付けるゴムカバ
ー5とによって組み立てられており、横向き管1の両端
部6、7に回路チューブ8、9を接続し、その回路チュ
ーブ8、9通じて血液、輸液を流している状態におい
て、ゴム栓4から横向き管1内へ注射針を刺通し、血
液、輸液を採取したり、あるいは横向き管1内を通過す
る血液に薬液を注入したり、あるいは横向き管1内を通
過する輸液にその流量測定用のエアーを送り込むなどの
用途に使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のT字管には、従
来、柔軟性、安全性、加工性などの要請に応じ、軟質ポ
リ塩化ビニールで成形されたものが使用されている。 このT字管では、ガス滅菌を行う場合には、加熱温度が
50〜60℃程度であるため、本体3及びゴムカバー5
に熱変形は生じないが、最近ガス滅菌に代わって多く採
用される傾向にある蒸気滅菌を行う場合には、加熱温度
が軟質ポリ塩化ビニールの熱変形温度を越えた121℃
になるため、縦向き管2及びゴムカバー5が滅菌時の熱
とゴム栓4の弾力により押し広げられるように変形し、
滅菌後のゴム栓4の締め付けが弱くなって、注射針の刺
通時に液漏れを起こすようになるという問題点があっ
た。
【0004】この問題点を解決するT字管として、
ゴムカバー5の外側をポリカーボネイト、ポリプロピレ
ンなどの耐熱性の強い材質で成形された熱収縮チューブ
で押さえるようにしたもの、 ゴムカバー5を上記耐熱性の強い材質で成形して、
縦向き管2を外側から押さえるようにしたもの、 本体3及びゴムカバー5が上記耐熱性の強い材質で
成形されたもの、 などが使用されているが、これらには次のような欠点が
ある。
【0005】のT字管では、部品点数が多くなるし、
作業性が非常に悪い。また、のT字管では、ゴム栓
4を締め付ける部分が、滅菌時の熱で変形しにくいのに
対し、縦向き管2が滅菌時の熱により上下方向に変形し
やすいため、締め付けが完全とはいえず、縦向き管2が
上下方向に伸びると、ゴムカバー5が縦向き管2からは
ずれるおそれがある。 のT字管では、ゴム栓4の締め付けは、上記滅菌後に
おいても保たれるけども、本体3と回路チューブ8、9
が材質を異にするため、それらの接続に次のような問題
が生じる。 即ち、回路チューブ8、9を図2に示すように横向き管
1の両端部6、7の内側に挿入して接続する場合には、
ポリ塩化ビニールと、ポリカーボネイト又はポリプロピ
レンという異質の材質同志を接着しうる性能を有する特
別な溶剤を使用しなければならない。そのため、横向き
管1の内面が上記の溶剤によって侵され、クラック、表
面荒れ、白化などの現象が起こりやすく、それらが血
栓、溶血の原因となりやすい。溶解性の低い溶剤では、
十分な接着強度が得られない。逆に、回路チューブ8、
9を横向き管1の両端部6、7の外側に挿入して接続す
る場合には、回路チューブ8、9を引き抜く方向へ力を
加えると、回路チューブ8、9が細くなるように変形し
ようとして抜けにくくなるので、溶解性の低い溶剤、又
は溶剤無しでも、十分な接続強度が得られるが、回路チ
ューブ8、9の内面に横向き管1の管端による段差が形
成され、その段差により血流に乱流が生じ、それが血
栓、溶血の原因となりやすい。 本考案は、上記従来の問題点を解消しうるT字管を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、体外循環回路に接続されるT字管にお
いて、T字管の本体をポリ塩化ビニールなど回路チュー
ブと同じ材質で成形し、上記本体の縦向き管の管内に嵌
め込むゴム栓を、ポリカーボネイトなど耐熱性の強い材
質で上記縦向き管の内側に密着して挿入する形状に成形
したゴムカバーで押さえることを特徴とするものであ
る。
【0007】
【実施例】以下図1にもとづいて本考案の実施例を説明
すると、10はT字管の本体で、横向き管11と縦向き
管12とをそれらが一体に接合するようにポリ塩化ビニ
ールで成形し、横向き管11の両端部の内側には、回路
チューブ13、14の端部をそれぞれ挿入して接続する
接続部15、16を成形し、縦向き管12のうち横向き
管11に接続する端部には、縦向き管12の内径よりも
縮径した孔径の通孔17を成形してなる。18は後記ゴ
ム栓を押さえるゴムカバーで、縦向き管12の内側に密
着した状態で挿入する挿入筒19と、挿入筒19の上端
から外側へ環状に突き出して縦向き管12の上端を押さ
える外鍔20と、挿入筒19の上端から内側へ環状に突
き出した内鍔21とをポリカーボネイトなど耐熱性の強
い材質で一体成形してなり、このゴムカバー18は、溶
剤若しくは瞬間接着剤などの硬化型接着剤で縦向き管1
2の内面に接着するか、又は超音波で溶着する。22は
ゴム栓で、挿入筒19の内側に密着した状態で嵌合する
栓本体23と、栓本体23の上面から内鍔21に密着し
た状態で嵌合するように突出する上部突起24と、栓本
体23の下面から通孔17に密着した状態で嵌合するよ
うに突出する下部突起25とをブチルゴムなどで一体成
形してなる。なお、ゴムカバー18の内部にゴム栓22
を嵌合した状態で、ゴム栓22の上下方向の伸びを考慮
して、ゴムカバー18の長さを長め成形し、本体10に
対し上下方向の力が殆ど加わらないようにする。
【0008】本考案は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更しうる。なお、上記実施例のよう
にゴムカバー18に外鍔20を設ければ、ゴム栓22へ
注射針を刺通する際に、T字管を持つ方の手に誤って注
射針を刺すような事故を防げる。またゴム栓22の栓本
体23に上部突起24を設ければ、ゴム栓22の上面が
ゴムカバー18の内鍔21と同一平面になり、又は同一
平面に近ずくため、ゴム栓22へ注射針を刺通する前
に、ゴム栓22の上面に消毒を施す作業が容易に行え
る。またゴム栓22は、上下対称形とすることができ、
その長さが外径に対し長めになるように成形すれば、自
動組立時の供給(パーツフィーダー)の方向制御が容易
となり、逆向きに供給されるおそれがない。
【0009】
【考案の効果】本考案は、叙上のように構成したから、
ゴム栓が熱変形の少ない材質で縦向き管の内側に挿入す
るように成形されたゴムカバーで十分に締め付けられる
ため、T字管に蒸気滅菌の処理をほどこしても、滅菌後
のゴム栓の締め付けが弱くなるようなことはなく、注射
針の刺通時に液漏れを起こすようなことはない。しか
も、T字管の本体を回路チューブと同じ材質で成形した
から、それらを共通の溶剤で簡単に接着することがで
き、特別の溶剤を使用しなくて済む。またゴムカバー
が、縦向き管に接着又は溶着され、その接着部分が血液
に直接触れないため、ゴムカバーの表面が溶剤により変
性しても、血栓、溶血が起こる心配はないなどの利点を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る体外循環回路用T字管の断
面図である。
【図2】図2は従来の体外循環回路用T字管の一例を示
す断面図である。
【符号の説明】
10…T字管の本体、11…横向き管、12…縦向き
管、13、14…回路チューブ、18…ゴムカバー、2
2…ゴム栓。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体外循環回路に接続されるT字管におい
    て、T字管の本体をポリ塩化ビニールなど回路チューブ
    と同じ材質で成形し、上記本体の縦向き管の管内に嵌め
    込むゴム栓を、ポリカーボネイトなど耐熱性の強い材質
    で上記縦向き管の内側に密着して挿入する形状に成形し
    たゴムカバーで押さえることを特徴とする体外循環回路
    用T字管。
  2. 【請求項2】 ゴムカバーが、縦向き管の内側に密着し
    て挿入する挿入筒と、挿入筒の上端から外側へ環状に突
    き出して縦向き管の上端を押える外鍔と、挿入筒の上端
    から内側へ環状に突き出した内鍔とを有する形状に成形
    し、ゴム栓が、その上面から上記内鍔に密着した状態で
    嵌合する上部突起を有する形状に成形してなる請求項1
    に記載の体外循環回路用T字管。
JP1991047745U 1991-05-29 1991-05-29 体外循環回路用t字管 Expired - Lifetime JPH0626286Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991047745U JPH0626286Y2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 体外循環回路用t字管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991047745U JPH0626286Y2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 体外循環回路用t字管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04133841U JPH04133841U (ja) 1992-12-14
JPH0626286Y2 true JPH0626286Y2 (ja) 1994-07-20

Family

ID=31926610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991047745U Expired - Lifetime JPH0626286Y2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 体外循環回路用t字管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0626286Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6311960U (ja) * 1986-07-08 1988-01-26

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139540U (ja) * 1986-02-27 1987-09-03
JPH0341719Y2 (ja) * 1987-04-20 1991-09-02
JPH052198Y2 (ja) * 1987-12-29 1993-01-20

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6311960U (ja) * 1986-07-08 1988-01-26

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04133841U (ja) 1992-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4516977A (en) Storage bag
US3447570A (en) Puncture pad and holder
US4828557A (en) Sterile connector and method
US3795558A (en) Method of ultrasonic sealing hollow members
US4181549A (en) Solvent-bonded joint and method of making the same
US4664659A (en) Medical device and method for manufacturing the same
JPH0626286Y2 (ja) 体外循環回路用t字管
JP2572413B2 (ja) 流体容器およびその口部接続取付法
JPS6346317B2 (ja)
US3219036A (en) Intravenous catheter apparatus
US3343542A (en) Urine collection bag
JP4432734B2 (ja) 医療用具およびその製造方法
JPS61290035A (ja) 無菌接続用構造物およびその接続方法
JP4577545B2 (ja) 医療用連結体、およびその製造方法
JPH0238023A (ja) 筒体と接続部材の接続構造及びその接続構造を用いた医療用容器
JP2009172248A (ja) 管の接合方法および接合容器
JPH0698176B2 (ja) 医療容器の口部及び医療容器
JP2965827B2 (ja) 体液処理用回路の製造方法
JPH0158990B2 (ja)
JPH0341718Y2 (ja)
KR200377653Y1 (ko) 튜브없는수액팩용밀봉팁
JPS63283651A (ja) 点滴筒
JPH0197473A (ja) 管状部材及び管状部材組立体
JPH04124156U (ja) プラスチツク製輸液容器
JPS5990563A (ja) 医療器具