JPH04133841U - 体外循環回路用t字管 - Google Patents
体外循環回路用t字管Info
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- JPH04133841U JPH04133841U JP4774591U JP4774591U JPH04133841U JP H04133841 U JPH04133841 U JP H04133841U JP 4774591 U JP4774591 U JP 4774591U JP 4774591 U JP4774591 U JP 4774591U JP H04133841 U JPH04133841 U JP H04133841U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 体外循環回路に接続されるT字管において、
ゴムカバーによるゴム栓の締め付けが蒸気滅菌時の熱変
形により弱くなるのを防ぐ。 【構成】 T字管の本体をポリ塩化ビニールなど回路チ
ューブと同じ材質で成形し、上記本体の縦向き管の内部
に嵌め込むゴム栓を、ポリカーボネイトなど耐熱性の強
い材質で上記縦向き管に密着して挿入する形状に成形し
たゴムカバーで押さえる。
ゴムカバーによるゴム栓の締め付けが蒸気滅菌時の熱変
形により弱くなるのを防ぐ。 【構成】 T字管の本体をポリ塩化ビニールなど回路チ
ューブと同じ材質で成形し、上記本体の縦向き管の内部
に嵌め込むゴム栓を、ポリカーボネイトなど耐熱性の強
い材質で上記縦向き管に密着して挿入する形状に成形し
たゴムカバーで押さえる。
Description
【0001】
本考案は、人工腎臓血液回路などの体外循環回路中に接続されるT字管に関す
るものである。
【0002】
この種T字管は、図2に示すように横向き管1と縦向き管2が一体に接合する
ように成形してなる本体3と、縦向き管2の管内に嵌め込むゴム栓4と、ゴム栓
4が抜け出さないように縦向き管2に被せ、かつ接着、超音波溶着などで縦向き
管2に取付けるゴムカバー5とによって組み立てられており、横向き管1の両端
部6、7に回路チューブ8、9を接続し、その回路チューブ8、9通じて血液、
輸液を流している状態において、ゴム栓4から横向き管1内へ注射針を刺通し、
血液、輸液を採取したり、あるいは横向き管1内を通過する血液に薬液を注入し
たり、あるいは横向き管1内を通過する輸液にその流量測定用のエアーを送り込
むなどの用途に使用されている。
【0003】
上記のT字管には、従来、柔軟性、安全性、加工性などの要請に応じ、軟質ポ
リ塩化ビニールで成形されたものが使用されている。
このT字管では、ガス滅菌を行う場合には、加熱温度が50〜60℃程度であ
るため、本体3及びゴムカバー5に熱変形は生じないが、最近ガス滅菌に代わっ
て多く採用される傾向にある蒸気滅菌を行う場合には、加熱温度が軟質ポリ塩化
ビニールの熱変形温度を越えた121℃になるため、縦向き管2及びゴムカバー
5が滅菌時の熱とゴム栓4の弾力により押し広げられるように変形し、滅菌後の
ゴム栓4の締め付けが弱くなって、注射針の刺通時に液漏れを起こすようになる
という問題点があった。
【0004】
この問題点を解決するT字管として、
ゴムカバー5の外側をポリカーボネイト、ポリプロピレンなどの耐熱性の強
い材質で成形された熱収縮チューブで押さえるようにしたもの、
ゴムカバー5を上記耐熱性の強い材質で成形して、縦向き管2を外側から押
さえるようにしたもの、
本体3及びゴムカバー5が上記耐熱性の強い材質で成形されたもの、
などが使用されているが、これらには次のような欠点がある。
【0005】
のT字管では、部品点数が多くなるし、作業性が非常に悪い。また、の
T字管では、ゴム栓4を締め付ける部分が、滅菌時の熱で変形しにくいのに対し
、縦向き管2が滅菌時の熱により上下方向に変形しやすいため、締め付けが完全
とはいえず、縦向き管2が上下方向に伸びると、ゴムカバー5が縦向き管2から
はずれるおそれがある。
のT字管では、ゴム栓4の締め付けは、上記滅菌後においても保たれるけど
も、本体3と回路チューブ8、9が材質を異にするため、それらの接続に次のよ
うな問題が生じる。
即ち、回路チューブ8、9を図2に示すように横向き管1の両端部6、7の内
側に挿入して接続する場合には、ポリ塩化ビニールと、ポリカーボネイト又はポ
リプロピレンという異質の材質同志を接着しうる性能を有する特別な溶剤を使用
しなければならない。そのため、横向き管1の内面が上記の溶剤によって侵され
、クラック、表面荒れ、白化などの現象が起こりやすく、それらが血栓、溶血の
原因となりやすい。溶解性の低い溶剤では、十分な接着強度が得られない。逆に
、回路チューブ8、9を横向き管1の両端部6、7の外側に挿入して接続する場
合には、回路チューブ8、9を引き抜く方向へ力を加えると、回路チューブ8、
9が細くなるように変形しようとして抜けにくくなるので、溶解性の低い溶剤、
又は溶剤無しでも、十分な接続強度が得られるが、回路チューブ8、9の内面に
横向き管1の管端による段差が形成され、その段差により血流に乱流が生じ、そ
れが血栓、溶血の原因となりやすい。
本考案は、上記従来の問題点を解消しうるT字管を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
上記の目的を達成するために、本考案は、体外循環回路に接続されるT字管に
おいて、T字管の本体をポリ塩化ビニールなど回路チューブと同じ材質で成形し
、上記本体の縦向き管の管内に嵌め込むゴム栓を、ポリカーボネイトなど耐熱性
の強い材質で上記縦向き管の内側に密着して挿入する形状に成形したゴムカバー
で押さえることを特徴とするものである。
【0007】
以下図1にもとづいて本考案の実施例を説明すると、10はT字管の本体で、
横向き管11と縦向き管12とをそれらが一体に接合するようにポリ塩化ビニー
ルで成形し、横向き管11の両端部の内側には、回路チューブ13、14の端部
をそれぞれ挿入して接続する接続部15、16を成形し、縦向き管12のうち横
向き管11に接続する端部には、縦向き管12の内径よりも縮径した孔径の通孔
17を成形してなる。18は後記ゴム栓を押さえるゴムカバーで、縦向き管12
の内側に密着した状態で挿入する挿入筒19と、挿入筒19の上端から外側へ環
状に突き出して縦向き管12の上端を押さえる外鍔20と、挿入筒19の上端か
ら内側へ環状に突き出した内鍔21とをポリカーボネイトなど耐熱性の強い材質
で一体成形してなり、このゴムカバー18は、溶剤若しくは瞬間接着剤などの硬
化型接着剤で縦向き管12の内面に接着するか、又は超音波で溶着する。22は
ゴム栓で、挿入筒19の内側に密着した状態で嵌合する栓本体23と、栓本体2
3の上面から内鍔21に密着した状態で嵌合するように突出する上部突起24と
、栓本体23の下面から通孔17に密着した状態で嵌合するように突出する下部
突起25とをブチルゴムなどで一体成形してなる。なお、ゴムカバー18の内部
にゴム栓22を嵌合した状態で、ゴム栓22の上下方向の伸びを考慮して、ゴム
カバー18の長さを長め成形し、本体10に対し上下方向の力が殆ど加わらない
ようにする。
【0008】
本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更しうる。なお
、上記実施例のようにゴムカバー18に外鍔20を設ければ、ゴム栓22へ注射
針を刺通する際に、T字管を持つ方の手に誤って注射針を刺すような事故を防げ
る。またゴム栓22の栓本体23に上部突起24を設ければ、ゴム栓22の上面
がゴムカバー18の内鍔21と同一平面になり、又は同一平面に近ずくため、ゴ
ム栓22へ注射針を刺通する前に、ゴム栓22の上面に消毒を施す作業が容易に
行える。またゴム栓22は、上下対称形とすることができ、その長さが外径に対
し長めになるように成形すれば、自動組立時の供給(パーツフィーダー)の方向
制御が容易となり、逆向きに供給されるおそれがない。
【0009】
本考案は、叙上のように構成したから、ゴム栓が熱変形の少ない材質で縦向き
管の内側に挿入するように成形されたゴムカバーで十分に締め付けられるため、
T字管に蒸気滅菌の処理をほどこしても、滅菌後のゴム栓の締め付けが弱くなる
ようなことはなく、注射針の刺通時に液漏れを起こすようなことはない。しかも
、T字管の本体を回路チューブと同じ材質で成形したから、それらを共通の溶剤
で簡単に接着することができ、特別の溶剤を使用しなくて済む。またゴムカバー
が、縦向き管に接着又は溶着され、その接着部分が血液に直接触れないため、ゴ
ムカバーの表面が溶剤により変性しても、血栓、溶血が起こる心配はないなどの
利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案に係る体外循環回路用T字管の断
面図である。
面図である。
【図2】図2は従来の体外循環回路用T字管の一例を示
す断面図である。
す断面図である。
10…T字管の本体、11…横向き管、12…縦向き
管、13、14…回路チューブ、18…ゴムカバー、2
2…ゴム栓。
管、13、14…回路チューブ、18…ゴムカバー、2
2…ゴム栓。
Claims (1)
- 【請求項1】 体外循環回路に接続されるT字管におい
て、T字管の本体をポリ塩化ビニールなど回路チューブ
と同じ材質で成形し、上記本体の縦向き管の管内に嵌め
込むゴム栓を、ポリカーボネイトなど耐熱性の強い材質
で上記縦向き管の内側に密着して挿入する形状に成形し
たゴムカバーで押さえることを特徴とする体外循環回路
用T字管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991047745U JPH0626286Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 体外循環回路用t字管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991047745U JPH0626286Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 体外循環回路用t字管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04133841U true JPH04133841U (ja) | 1992-12-14 |
JPH0626286Y2 JPH0626286Y2 (ja) | 1994-07-20 |
Family
ID=31926610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991047745U Expired - Lifetime JPH0626286Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 体外循環回路用t字管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0626286Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139540U (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-03 | ||
JPS6311960U (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-26 | ||
JPS63166248U (ja) * | 1987-04-20 | 1988-10-28 | ||
JPH01104153U (ja) * | 1987-12-29 | 1989-07-13 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP1991047745U patent/JPH0626286Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139540U (ja) * | 1986-02-27 | 1987-09-03 | ||
JPS6311960U (ja) * | 1986-07-08 | 1988-01-26 | ||
JPS63166248U (ja) * | 1987-04-20 | 1988-10-28 | ||
JPH01104153U (ja) * | 1987-12-29 | 1989-07-13 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0626286Y2 (ja) | 1994-07-20 |
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