JP2580630Y2 - 医療用針 - Google Patents
医療用針Info
- Publication number
- JP2580630Y2 JP2580630Y2 JP1991099688U JP9968891U JP2580630Y2 JP 2580630 Y2 JP2580630 Y2 JP 2580630Y2 JP 1991099688 U JP1991099688 U JP 1991099688U JP 9968891 U JP9968891 U JP 9968891U JP 2580630 Y2 JP2580630 Y2 JP 2580630Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- fitting
- cover
- needle cover
- base
- Prior art date
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、翼付静注針、留置針、
輸血液セット用針、採血針等の医療用針の針カバーと針
基の接続構造の改良に関する。
輸血液セット用針、採血針等の医療用針の針カバーと針
基の接続構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】医療用針
は、針基に針カバーを装着したあと高圧蒸気処理を施し
て商品として出荷している。しかし高圧蒸気滅菌処理の
際に、針基が収縮し、他方針カバーが膨張するため針カ
バーの嵌合が緩くなり針カバーの抜けが発生していた。
針カバーの抜け防止対策として、再度包装袋の上から再
装着しなければならず作業が面倒であった。そこで本考
案者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結
果次の考案に到達した。
は、針基に針カバーを装着したあと高圧蒸気処理を施し
て商品として出荷している。しかし高圧蒸気滅菌処理の
際に、針基が収縮し、他方針カバーが膨張するため針カ
バーの嵌合が緩くなり針カバーの抜けが発生していた。
針カバーの抜け防止対策として、再度包装袋の上から再
装着しなければならず作業が面倒であった。そこで本考
案者は以上の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結
果次の考案に到達した。
【0003】
【課題を解決するための手段】本考案は、針管3を植設
した針基2と針カバー4とからなる医療用針1におい
て、前記針基2は外周面に嵌合突起5が形成され、前記
針カバー4は前記嵌合突起5に対応する嵌合溝7が形成
され、前記針カバー4は熱変形温度が100℃から12
0℃のポリプロピレンより構成され、針基2は熱変形温
度が70℃から90℃のポリ塩化ビニル樹脂より構成さ
れ、熱変形する前の針基2の外径は針カバー4の内径よ
り大きく形成され、嵌合突起5の嵌合溝7に対する嵌合
は熱変形前より熱変形後のほうが深く嵌合されている医
療用針1を提供する。
した針基2と針カバー4とからなる医療用針1におい
て、前記針基2は外周面に嵌合突起5が形成され、前記
針カバー4は前記嵌合突起5に対応する嵌合溝7が形成
され、前記針カバー4は熱変形温度が100℃から12
0℃のポリプロピレンより構成され、針基2は熱変形温
度が70℃から90℃のポリ塩化ビニル樹脂より構成さ
れ、熱変形する前の針基2の外径は針カバー4の内径よ
り大きく形成され、嵌合突起5の嵌合溝7に対する嵌合
は熱変形前より熱変形後のほうが深く嵌合されている医
療用針1を提供する。
【0004】
【実施例】図1は、本考案の医療用針1(翼付静注射針
の例を示す)の概略図である。医療用針1は、針管3を
植設した針基2と針カバー4から構成されている。針基
2は、先端外周面に嵌合突起5が形成され中腹部の外周
には翼6が一体に形成されている。針基2は、射出成形
により一体成形され、熱変形温度が70〜90℃のポリ
塩化ビニル樹脂より構成されている。
の例を示す)の概略図である。医療用針1は、針管3を
植設した針基2と針カバー4から構成されている。針基
2は、先端外周面に嵌合突起5が形成され中腹部の外周
には翼6が一体に形成されている。針基2は、射出成形
により一体成形され、熱変形温度が70〜90℃のポリ
塩化ビニル樹脂より構成されている。
【0005】他方、針カバー4は前記嵌合突起5と対応
する嵌合溝7が形成され例えば熱変形温度が100〜1
20℃のポリプロピレンよりなり押出し成形により形成
されている。図2は針カバー4の切欠断面図、図3は図
2のA−A断面図、図4は図2の嵌合溝7付近のその他
の実施例を示す一部拡大断面図である。嵌合溝7は針カ
バー4の外周に少なくとも一箇所形成すれば良いが、針
カバー4の外周の表裏に対にして針カバー4の長さ方向
に複数対形成することができる。
する嵌合溝7が形成され例えば熱変形温度が100〜1
20℃のポリプロピレンよりなり押出し成形により形成
されている。図2は針カバー4の切欠断面図、図3は図
2のA−A断面図、図4は図2の嵌合溝7付近のその他
の実施例を示す一部拡大断面図である。嵌合溝7は針カ
バー4の外周に少なくとも一箇所形成すれば良いが、針
カバー4の外周の表裏に対にして針カバー4の長さ方向
に複数対形成することができる。
【0006】嵌合溝7の針カバー4内側の周囲には必要
に応じて突出壁8が形成されている。後述するようにこ
の突出壁8により嵌合溝7と前記嵌合突起5の嵌合は確
実なものになる。
に応じて突出壁8が形成されている。後述するようにこ
の突出壁8により嵌合溝7と前記嵌合突起5の嵌合は確
実なものになる。
【0007】また、針カバー4の内径は、針基2の外径
より若干小さく形成(針基2の外径を針カバー4の内径
より若干大きく形成)するのが好ましい。例えば針カバ
ー4の内径を3.65mmとすると針基2の外径は、こ
れより若干大きい3.75mmとするのが良い。これら
の内径と外径の差は0.05mmから0.3mm程度の
範囲が好ましい。
より若干小さく形成(針基2の外径を針カバー4の内径
より若干大きく形成)するのが好ましい。例えば針カバ
ー4の内径を3.65mmとすると針基2の外径は、こ
れより若干大きい3.75mmとするのが良い。これら
の内径と外径の差は0.05mmから0.3mm程度の
範囲が好ましい。
【0008】次に本考案の医療用針1の組み立て方法に
ついて説明する。針基2を針カバー4に圧入して針カバ
ー4の嵌合溝7を針基2の嵌合突起5に当接して針カバ
ー4を針基2に装着する。この時図5のように針基2よ
り針カバー4は若干外方向に押し広げられ、嵌合溝7と
嵌合突起5は、浅く嵌合される。
ついて説明する。針基2を針カバー4に圧入して針カバ
ー4の嵌合溝7を針基2の嵌合突起5に当接して針カバ
ー4を針基2に装着する。この時図5のように針基2よ
り針カバー4は若干外方向に押し広げられ、嵌合溝7と
嵌合突起5は、浅く嵌合される。
【0009】この状態で高圧蒸気滅菌処理を施すと図6
に示すように、熱が加わり、熱変形温度の低い針基2は
針カバー4の元の形状に復元しようとする圧縮力を受け
て変形を始め嵌合突起5が針カバー4の嵌合溝7に深く
入り込む(この時、針カバー4は、ほぼ元の形状に復元
されている)。滅菌の終了時には針カバー4のサイズの
変化は少ないが針基2が針カバー4の圧縮力を受けて変
形するため嵌合は緩くなるが、図7に示すように嵌合突
起5は嵌合溝7に深く嵌合しているので、針カバー4は
針基2から容易にはずれることはない。
に示すように、熱が加わり、熱変形温度の低い針基2は
針カバー4の元の形状に復元しようとする圧縮力を受け
て変形を始め嵌合突起5が針カバー4の嵌合溝7に深く
入り込む(この時、針カバー4は、ほぼ元の形状に復元
されている)。滅菌の終了時には針カバー4のサイズの
変化は少ないが針基2が針カバー4の圧縮力を受けて変
形するため嵌合は緩くなるが、図7に示すように嵌合突
起5は嵌合溝7に深く嵌合しているので、針カバー4は
針基2から容易にはずれることはない。
【0010】さらに前記医療用針1で図4のように嵌合
溝7の針カバー4の周囲に突出壁8を形成した場合も、
前記[0009]に説明した状態を進行させることがで
きる。すなわち突出壁8は針基2の外面に深く圧入して
かつ嵌合突起5は嵌合溝7に深く嵌合するので針基2と
針カバー4の嵌合をより確実に行うことができる。
溝7の針カバー4の周囲に突出壁8を形成した場合も、
前記[0009]に説明した状態を進行させることがで
きる。すなわち突出壁8は針基2の外面に深く圧入して
かつ嵌合突起5は嵌合溝7に深く嵌合するので針基2と
針カバー4の嵌合をより確実に行うことができる。
【0011】
【考案の作用効果】高圧蒸気滅菌処理後、針カバー4の
針基2への圧縮力は緩くなっても、医療用針1において
は嵌合突起5は嵌合溝7に深く嵌合しているので針カバ
ー4は針基2から容易にはずれることはない。
針基2への圧縮力は緩くなっても、医療用針1において
は嵌合突起5は嵌合溝7に深く嵌合しているので針カバ
ー4は針基2から容易にはずれることはない。
【図1】医療用針の概略図
【図2】針カバーの切欠断面図
【図3】図2の断面図
【図4】図2の一部拡大図
【図5】組立て状態図
【図6】組立て状態図
【図7】組立て状態図
1 医療用針 2 針基 3 針管 4 針カバー 5 嵌合突起6 翼 7 嵌合溝 8 突出壁
Claims (1)
- 【請求項1】 針管3を植設した針基2と針カバー4と
からなる医療用針1において、前記針基2は外周面に嵌
合突起5が形成され、前記針カバー4は前記嵌合突起5
に対応する嵌合溝7が形成され、 前記針カバー4は熱変形温度が100℃から120℃の
ポリプロピレンより構成され、 針基2は熱変形温度が70℃から90℃のポリ塩化ビニ
ル樹脂より構成され、熱変形する前の針基2の外径は針
カバー4の内径より大きく形成され、 嵌合突起5の嵌合溝7に対する嵌合は熱変形前より熱変
形後のほうが深く嵌合されている、ことを特徴とする医
療用針1。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991099688U JP2580630Y2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 医療用針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991099688U JP2580630Y2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 医療用針 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541558U JPH0541558U (ja) | 1993-06-08 |
JP2580630Y2 true JP2580630Y2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=14253982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991099688U Expired - Fee Related JP2580630Y2 (ja) | 1991-11-07 | 1991-11-07 | 医療用針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2580630Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2020012664A1 (ja) | 2018-07-13 | 2021-07-15 | 株式会社ハンドレッド | 液体採取注入針 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5643429B2 (ja) * | 1974-09-10 | 1981-10-12 | ||
JPH0217076A (ja) * | 1988-07-04 | 1990-01-22 | Nissho Corp | 注射針組立体 |
-
1991
- 1991-11-07 JP JP1991099688U patent/JP2580630Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0541558U (ja) | 1993-06-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |