JP2566169Y2 - 微量移動アクチュエータ - Google Patents

微量移動アクチュエータ

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JP2566169Y2
JP2566169Y2 JP11268591U JP11268591U JP2566169Y2 JP 2566169 Y2 JP2566169 Y2 JP 2566169Y2 JP 11268591 U JP11268591 U JP 11268591U JP 11268591 U JP11268591 U JP 11268591U JP 2566169 Y2 JP2566169 Y2 JP 2566169Y2
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JP
Japan
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movement actuator
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JP11268591U
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JPH0552268U (ja
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光則 横大路
武文 椛島
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Yaskawa Electric Corp
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Yaskawa Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、微量距離を移動するア
クチュエータに関し、特に医療や化学実験等の分野で微
量の薬液を連続もしくは間欠的に送る微量液送ポンプの
アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、形状記憶合金で作ったコイルバネ
を収縮させて冷却し、それをプランジャタイプの注入装
置の中に装着して温度を上げ、注入装置の中の注入液を
押し出す推力を発生させるものが、動作部分を極力少な
くして小形で構造を簡単にしたポンプのアクチュエータ
として開示されている(例えば、実開平1−53474
号)。また、圧電振動子の基板周辺部に複数のスリット
部を形成し、この圧電振動子の少なくとも基板周辺部に
スリットを閉塞するように高分子系材料からなる薄膜体
を固着し、この基板の周辺部の端縁をポンプケースの内
周部に固定したポンプのアクチュエータが開示されてい
る(例えば、実開平1−134786号公報)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記形状記
憶合金のコイルバネを利用したものは、利用する近くの
場所に常にドライアイスを用意するか、ドライアイスの
製造装置を設置する必要があり、多くの手間がかかって
いた。また、上記圧電振動子をポンプケースの中に入れ
たものは、注入液の入口と出口にバルブを設ける必要が
あるため、構造が複雑となり、コストが高くなるという
欠点があった。本考案は、薬液を連続もしくは間欠的に
送る、構造が簡単で保守の手間がかからない、微量送出
ポンプのアクチュエータを提供することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、中空部を有す
る円筒状のケースの中を移動する微量移動アクチュエー
タにおいて、一方端を開口し、他方端に中空部を設けた
ケースと、前記中空部の内径より僅かに大きい外周部を
有し、前記ケースの中空部の内径に押し込んで弾性変形
させた2枚の円板状の一方向バネと、前記2枚の一方向
バネの間に配置した伸縮動作を行う圧電素子とを設けた
ものである。とくに、一方端に中空部の内径と同じ径の
開口部を有し、他方端に中空部の径より小さい内径のリ
ング状のフランジ部を有する前記ケースと、前記ケース
内に収納する側面を伸縮可能にし、一方端に送出口を設
けた容器と、前記容器の送出口側を前記フランジ部に当
接するように、底面を前記一方向バネを当接させて前記
ケースの前記開口部から前記中空部に装入したものであ
る。
【0005】
【作用】圧電素子に通電して伸長させ、2枚の一方向バ
ネの間の間隔を広げると、開口部に近い一方向バネは外
周をケースの中空部の内壁に食い込んで移動しないが、
フランジに近い一方向バネの外周は中空部の内壁を滑っ
て移動する。ケース内に、一方端に送出口を設け側面を
伸縮可能にした容器を挿入し、容器の底面を一方向バネ
で押し付け移動させると、注入液を注入口からに送出す
る。圧電素子の通電を切って収縮させると、容器に接す
るフランジ部に近い一方向バネの外周が中空部の内壁に
食い込んで移動しないが、開口部に近い一方向バネの外
周は中空部の内壁を滑って容器の方向に微少距離移動す
る。ポンプケースの中に注入液を入れた容器と共に、こ
のように尺取虫のような動作をくり返すアクチュエータ
を装着することにより、容器の中の注入液をすべて注入
口から送り出すことができる。
【0006】
【実施例】本考案を図に示す実施例について、ポンプに
適用した場合を例にとり説明する。図1は本考案の実施
例を示す側断面図で、ポンプケース1は中空円筒状で一
方端には中空部11の内径と同じ径の開口部12を有
し、他方端には中空部11の径より小さい内径のリング
状のフランジ部13を形成して、ポンプケース1の内側
に薬液を入れておく容器2を開口部12から装着できる
ようにしてある。容器2はゴムまたはポリエチレン樹脂
等の弾性を有する材料よりなり、一方端面には注入液を
送出する注入口21を設けてカテーテル3に接続するよ
うにしてある。容器2の他方端面は底面22で閉じ、側
面23は蛇腹状に形成して伸縮できるようにしてある。
また、開口部12の内径より僅かに大きい外径を有する
2枚の円板状の一方向バネ4、5の間に圧電素子6を配
置して固着し、圧電素子6に通電することにより、2枚
の一方向バネ4と5の間の間隔が変化するようにしてお
く。そして、開口部12から容器2を装入した後、底面
22に一方向バネ4を押し付けて、2枚の一方向バネ
4、5を中空部11の内側に押し込み、一方向バネ4、
5の外周を弾性変形の状態で湾曲させておく。この状態
で、圧電素子6に通電して伸長させ、一方向バネ4と5
の間の間隔を広げると、一方向バネ5は外周をポンプケ
ース1の中空部11の内壁に食い込んで移動しないが、
一方向バネ4の外周は中空部11の内壁を滑って移動
し、一方向バネ4が容器2の底面22を押し付け、注入
液を注入口21からカテーテルに送出する。圧電素子6
の通電を切って収縮させると、一方向バネ4の外周が中
空部11の内壁に食い込んで移動しないが、一方向バネ
5の外周は中空部11の内壁を滑って容器2の方向に微
量距離だけ移動する。このように、尺取虫のような動作
をくり返すことにより、容器2の中の注入液をすべて注
入口21から送り出すことができる。なお、ポンプケー
ス1からフランジ部13を取りはずせるようにしておけ
ば、一方向バネ4、5および空の容器2をポンプケース
1から取り除くことができる。また、容器2は蛇腹状の
側面を持ったものに限るものではなく、ゴム風船のよう
に、全体が伸縮する容器でも良い。図2は第2の実施例
を示す正面図で、円板状の一方向バネ4、5の外周に放
射状のスリット41、51を入れてバネ定数を低くして
ある。この構成により、一方向バネ4、5のポンプケー
ス1の内壁への食い込みを確実にすることができる。図
3は第3の実施例を示す正面図で、一方向バネ4、5を
中心から円周ピッチが等しくなるように放射状に伸びる
3個以上の脚部42、52を持った星形に形成し、バネ
定数を低くしてある。また、ポンプケース1の内周に開
口部12まで軸方向に伸びる溝14を脚部42、52と
同じ数だけ同じ円周ピッチで設けてある。この構成によ
り、一方向バネ4、5のポンプケース1の内壁への食い
込みを確実にすることができる。また、一方向バネ4、
5をポンプケース1の中空部11に装着する時は星形の
一方向バネ4、5の脚部42、52を溝14の無い部分
から押し込み、脚部42、52を湾曲させる。ポンプケ
ース1の内側から一方向バネ4、5を取り出す時は、一
方向バネ4、5を溝14の位置に回転して脚部42、5
2を伸ばすことができるので、一方向バネ4、5をポン
プケース1の外に取り出し易くなり、フランジ部13を
取り外し可能にする必要がなくなる。図4は第4の実施
例を示す正面図で、隣り合う溝14の間の内周に脚部4
2、52の外周半径Rより小さい曲率半径rを持った円
弧状の窪み15を設けてあり、脚部42、52が軸方向
に進む時、回転方向に移動しないようにしてあるので、
動作中に一方向バネ4、5に回転力が働く場合の誤動作
を防ぐことができる。
【0007】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、2
枚の一方向バネの間に圧電素子を配置し、一方向バネの
外周をポンプケースの中空部の内壁に食い込ませるよう
にしてあるので、圧電素子を伸縮させることにより、尺
取虫のように微量の距離ずつ移動することができる。こ
のアクチュエータをポンプケースの中に入れて、注入液
を入れた容器を押し付けるようにすると、注入液を微量
ずつ送出するので、極めて構造が簡単でコストが安い、
小形の微量液送ポンプを構成することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の第2の実施例を示す正面図である。
【図3】本考案の第3の実施例を示す正面図である。
【図4】本考案の第4の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ポンプケース 11 中空部 12 開口部 13 フランジ部 14 溝 15 窪み 2 容器 21 注入口 22 底面 23 側面 3 カテーテル 4、5 一方向バネ 41、51 スリット 42、52 脚部 6 圧電素子

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空部を有する円筒状のケースの中を移
    動する微量移動アクチュエータにおいて、一方端を開口
    し、他方端に中空部を設けたケースと、前記中空部の内
    径より僅かに大きい外周部を有し、前記ケースの中空部
    の内径に押し込んで弾性変形させた2枚の円板状の一方
    向バネと、前記2枚の一方向バネの間に配置した伸縮動
    作を行う圧電素子とを設けたことを特徴とする微量移動
    アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 一方端に中空部の内径と同じ径の開口部
    を有し、他方端に中空部の径より小さい内径のリング状
    のフランジ部を有する前記ケースと、前記ケース内に収
    納する側面を伸縮可能にし、一方端に送出口を設けた容
    器と、前記容器の送出口側を前記フランジ部に当接する
    ように、底面を前記一方向バネに当接させて前記ケース
    の前記開口部から前記中空部に装入した請求項1記載の
    微量移動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 円板状の前記2枚の一方向バネの外周に
    複数の放射状のスリットを設けた請求項1または2記載
    の微量移動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記2枚の一方向バネを、中心から円周
    ピッチが等しくなるように放射状に伸びる3個以上の脚
    部を持った星形に形成した請求項1または2記載の微量
    移動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記ケースの内周に、前記開口部まで軸
    方向に伸びる溝を前記脚部と同じ数だけ同じ円周ピッチ
    で設けた請求項4記載の微量移動アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記ケースの内周に設けた隣り合う前記
    溝と溝の間に、前記脚部の外周半径より小さい曲率半径
    を持った円弧状の窪みを設けた請求項5記載の微量移動
    アクチュエータ。
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JPH0552268U JPH0552268U (ja) 1993-07-13
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JP2006502336A (ja) * 2002-10-02 2006-01-19 ボストン サイエンティフィック リミテッド 電場応答性アクチュエータを用いた投薬用注入ポンプ

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JPWO2005012730A1 (ja) * 2003-08-05 2006-09-21 イーメックス株式会社 ポンプ
US9404471B2 (en) * 2013-10-18 2016-08-02 Lucas IHSL Hydraulic engine including hydraulic power unit

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